JP2006215684A - 侵入検知パネル及び光導波路装着方法 - Google Patents

侵入検知パネル及び光導波路装着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバを容易に敷設、交換することができる侵入検知パネルを提供すること。
【解決手段】既設の防護体5の表面に着脱可能に取り付けられるパネル体2と、パネル体2に取り付けられる光導波路3とを有する侵入検知パネル1を防護体5に交換可能に取り付けることにより、光導波路3を防護体1の全体に取り付ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、侵入検知パネル及び光導波路装着方法に関し、より詳しくは、光ファイバを用いた侵入検知パネルと、光ファイバ等の光導波路の装着方法に関する。
立ち入りが規制されている施設への不審者の侵入を監視するために侵入監視システムが使用されている。例えば、施設周囲に敷設されたフェンスに沿って金属線を張り巡らせ、金属線に電流を流し、その断線の有無による電流の変化を検知して侵入を監視するシステムや、施設に赤外線ビームを巡らせて赤外線ビームの遮光の有無を検知して侵入を監視するシステムなどがある。
しかし、金属線の断線の有無を検知するシステムは、通電している電線の断線により電気スパークが発生するおそれがあるので、弾薬庫などのように防爆が必要な施設には適しない。また、赤外線ビームなどの光ビームの遮断の有無を検知するシステムは、検知対象外の落ち葉などの飛来物により光ビームが遮断されて頻繁に誤報を発してしまうおそれがあるので、屋外での敷設には適しない。
また、光ファイバを用いる監視システムも使用され、例えば下記の特許文献1に記載されているように光ファイバの歪みにより生じる光信号の屈折率分布の変化を検知するシステムや、特許文献2に記載されているように光ファイバの断線で通過光の遮断を検知するシステムがある。
光ファイバにより侵入を検知するシステムでは、光ファイバ内を通過する光信号の変化を検知するため、落ち葉のように検知対象とならないものからの影響を受けにくく誤報が少なく、しかも電流に起因して施設に与える悪影響がない。
そのようなシステムにおける光ファイバは、特許文献1の図2に記載されているように、監視区域に固定されたフェンスに光ファイバを折り返して張り巡らせた構造が一般に採用されている。
また、光ファイバを侵入検知デバイスとして使用する例として、広い施設への侵入を監視するものだけでなく、特許文献3に記載されているように、コンテナ等の閉空間装置を構成するパネルの表面に光ファイバを張り巡らせて内部への侵入を検知するシステムもある。
特開2000−182158号公報 特開2000−82187号公報 特開2004−46863号公報
ところで、光ファイバはガラスから構成されているため、許容量以上の曲げや引張力を加えたりすると断線し、しかも直径が数百μm以下と極めて細いので、監視区域での施工に手間がかかり、結果として費用が嵩んでしまう。
また、侵入検知精度を高めるためにはフェンス上で光ファイバを高密度で張り巡らせる必要があるが、光ファイバの固定箇所が多くなるために、施工時間、費用が増大してしまう。
さらに、不審者の侵入や事故により光ファイバが切断された後にも、光ファイバの取り替えに手間がかかり、長時間に亘って侵入監視システムを停止しなければならず、その間に施設が危険に晒されるおそれがある。
また、特許文献3に記載されているように、コンテナを構成するパネルの全面に光ファイバを施す構造によれば、誤って光ファイバが断線された場合でも、そのパネル自体をコンテナから取り外さなければならず、コンテナの一部を分解する必要があるなどの手間がかかる。
本発明が解決しようとする課題は、光ファイバを容易に敷設、交換することができる侵入検知パネル及び光導波路装着方法を提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明の第1の態様に係る侵入検知パネルは、既設の防護体に着脱可能に取り付けられるパネル体と、前記パネル体に取り付けられる光導波路とを有する。
本発明の第2の態様に係る侵入検知パネルは、第1の態様において、前記パネル体は格子を有し、前記光導波路は前記格子上に固定配置されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る侵入検知パネルは、第1の態様において、前記パネル体はシートであり、前記光導波路は前記シート上に配置されていることを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る侵入検知パネルは、第3の態様において、前記光導波路は前記シートに仮に固定されて剥離可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る侵入検知パネルは、第3又は第4の態様において、前記光導波路のうち前記シートと反対側には接着剤が塗布され、前記接着剤上には剥離シートが張り付けられていることを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る侵入検知パネルは、第3乃至第5のいずれか1つの態様において、前記シートには、前記光導波路の配置領域に切り込みで区画された領域が少なくとも1カ所形成されていることを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る侵入検知パネルは、第6の態様において、前記シートのうち少なくとも前記切り込みで囲まれた領域の表面には接着剤が塗布されていることを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る光導波路装着方法は、第3乃至第7のいずれかの態様に記載の侵入検知パネルを前記既設の防護体に合わせる工程と、前記光導波路を前記既設の防護体に取り付ける工程と、前記シートを前記光導波路及び前記既設の防護体から剥離する工程とを有することを特徴とする光ケーブル装着方法。
本発明の第9の態様に係る光導波路装着方法は、第6の態様に記載の侵入検知パネルを前記既設の防護体に合わせる工程と、前記シートのうち前記切り込みで囲まれた領域を抜き出して小片となす工程と、前記小片を前記既設の防護体に固定することにより前記光導波路を前記既設の防護体に取り付ける工程と、前記シートを前記光導波路及び前記既設の防護体から剥離する工程とを有する。
本発明によれば、光導波路を予めパネルに取り付けてそのパネルをフェンス、コンテナ等の既設の防護体の面に合わせて装着することにより、手間をかけずに短い時間で光導波路を既設の防護体に配置固定することが可能になる。
したがって、光導波路を敷設する場合や張り替える場合にも、光導波路の取り付け時間を従来よりも短くすることができる。特に、防護体に取り付けられた光導波路を交換する場合には、侵入監視システムの停止時間が短くて済むために、施設の安全を確保することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る侵入検知パネルを示す正面図、断面図及び部分断面図、図2は、本発明の第1実施形態にかかる侵入検知パネルの取り付け状態を示す斜視図である。
図1に示す侵入検知パネル1は、四角の枠2aの中に十字状の格子2bを配置したパネル体2を有し、その高さは図2に示す既設のフェンス5の高さに合わせた寸法であり、その幅は施工時に取り扱いのよい1m〜2m程度であってフェンス5の支柱6、6間を複数枚で分割配置できる寸法となっている。パネル体2は、針金、金属パイプ、金属板、プラスチック等から構成されている。なお、格子2bの形状は十字状に限られるものではなく、中抜きの菱形、丸などのパターンを連続させた形状や、針金を編み込んだ形状であってもよいし、板状、シート状であってもよい。
パネル体2には、その両側近傍の複数箇所で折り返しながら格子2b及び枠2a上に沿って上下左右張り巡らされる1本又は複数本の被覆された光ファイバ3が接着剤、金具等により固定されている。光ファイバ3の一端部はパネル体2の一側下部に引き出され、また、他端部はパネル体2の他側下部に引き出され、それらの端部にはコネクタ4a,4bが接続されている。なお、光ファイバ3の端部はコネクタに接続されずにそのまま露出されてもよい。
また、枠2aの上部には、フェンス5の上部アングル6に掛ける逆U字状の掛け金具2cが前側又は後側に突出して形成され、これによりフェンス5に着脱可能になっている。
そのような侵入検知パネル1は、工場において予め製造されるものである。
侵入検知パネル1が取り付けられるフェンス5は、外部からの侵入が防止される施設の周囲に張り巡らされており、地面に所定の間隔で立てられた複数の支柱6と、複数の支柱6の下部同士を接続する下部アングル7と、複数の支柱6の上部同士を接続する上部アングル8と、支柱6、下部アングル7及び上部アングル8に取り付けられて全体に張り渡される金属製の網9とを有している。また、支柱6の上部には、乗り越え防止用の有刺鉄線10が張設された支持具11が取り付けられている。
そのようなフェンス5への侵入検知パネル1の取り付けは、次のような手順で行われる。
まず、図3(a)に示すように、侵入検知パネル1の掛け金具2cをフェンス5の上部アングル8に掛け、その後に、上部アングル8よりも下の位置で掛け金具2cとパネル体2に上部固定金具12を渡し、その上部固定金具12をネジ13によって固定する。これにより、侵入検知パネル1の掛け金具2cは、固定金具12により上部アングル8に固定される。
続いて、図3(b)に示すように、略コ字状の下部固定金具14を下部アングル7に絡ませた状態で、下部固定金具14の2つの端部をパネル体2にネジ15で固定する。これにより、侵入検知パネル1の下部は、下部固定金具14により下部アングル7に固定される。
そのような手順を繰り返して複数の侵入検知パネル1を隣接させてフェンス5に取り付けると、フェンス5の一面が複数の侵入検知パネル1によって覆われることになる。
隣接する侵入検出パネル1の光ファイバ3同士は、図4に示すようにコネクタ4a,4bを介して接続することにより結合される。なお、外部からの侵入者がコネクタ4a、4b同士の接続を外して侵入検知パネル1を取り外することにより施設内に侵入することもあるので、これを防止するためには図5に示すように光ファイバ3同士を融着してもよい。
これにより、複数の侵入検知パネル1のそれぞれの光ファイバ3は光結合され、その最終端には図示しないOTDR(Optical Time Domain Reflectometer )を接続する。そして、フェンス5が壊されて光ファイバ3が切断される場合に、OTDRにより入射パルスの反射時間を測定することによって、その切断位置を検知する。その後に、切断された光ファイバ3を有する侵入検知パネル1を新たなものと交換し、さらに、隣接する別の侵入検知パネル1の光ファイバ3と接続し直すことにより、短時間で容易に侵入検知システムの修復を図ることができる。
なお、光ファイバに接続される光検出器としてはOTDRに限られるものではなく、発光器、受光器等を使用してもよい。
(第2の実施の形態)
図6(a)、(b)は、本発明の第2実施形態に係る侵入検知パネルを示す平面図及び断面図、図7(a)は、図6(b)において破線で囲んだ部分を拡大した断面図、図7(b)は、その使用例を示す断面図である。
図6(a)、(b)、図7(a)に示す侵入検知パネル21は、プラスチック、金属製薄膜等からなるパネル状のシート22を有し、その高さは図8に示す既設のフェンス5の高さに合わせた寸法であり、その幅は施工時に取り扱いのよい1m〜2m程度であってフェンス5の支柱6、6間を複数枚で分割配置できる寸法となっている。なお、シート22は湾曲可能な材料、厚みで形成されていてもよい。
シート22には、複数箇所で折り返しながら上下左右に張り巡らされる1本又は複数本の光ファイバ23が接着力の弱い接着剤25等により半固定され、その接着剤25は光ファイバ23よりもシート22に対して強い接着力を有している。
光ファイバ23の一端部はシート22の一側下部に引き出され、また、他端部はシート22の他側下部に引き出され、それらの端部にはコネクタ24a,24bが接続されている。なお、光ファイバ23の端部はそのまま露出させてもよい。
また、光ファイバ23のうちシート22に接着されている部分と反対側には、別の接着剤26が塗布されている。その接着剤26は剥離紙27によって弱く接着されて覆われている。なお、剥離紙27に対する接着剤26の接着力は、光ファイバ23に対する接着剤25,26の接着力よりも弱くなっている。
そのような構造の侵入検知パネル21は、工場において予め製造されるものである。
光ファイバ23が取り付けられる既設のフェンス5は、第1実施形態で説明したと同じ構造を有し、支柱6、下部アングル7、上部アングル8及び金属製の網9から構成されている。また、支柱6の上部には、乗り越え防止用の有刺鉄線10が張設された支持具11が取り付けられている。
そのようなフェンス5への光ファイバ23の取り付けは、次のような手順に行われる。
まず、図7(b)に示すように、侵入検知パネル21から剥離紙27を剥がして光ファイバ23上の接着剤26を露出させる。その後に、図8に示すように、フェンス5上に侵入検知パネル21を合わせ、光ファイバ23をフェンス5の網9などに接着剤26を介して接着させ、これにより侵入検知パネル21をフェンス5に張り付ける。その後、接着剤26が固まったら、シート22を光ファイバ23及びフェンス5から剥がすと、光ファイバ23はフェンス5に張り付いたままで残る。
そのような手順を繰り返して複数の光ファイバ23を隣接させてフェンス5全体に取り付ける。
隣接する光ファイバ23同士は、図4に示したと同様に、コネクタ24a,24bを介して接続することにより接続される。なお、図5に示したと同様に光ファイバ23同士を融着してもよい。
これにより、フェンス5上の光ファイバ23同士は光結合されるので、フェンス5が壊されて光ファイバ23が切断された場合には第1実施形態と同様にOTDR等を用いてその切断を検知する。
なお、光ファイバ23に予め接着剤26を塗布せず、剥離紙27を張り付けない構造を採用してもよい。この場合には、フェンス5と光ファイバ23の少なくとも一方に接着剤を塗布した後に、侵入検知パネル21をフェンス5にあてがって接着剤により光ファイバ23をフェンス5に接着してもよい。
(第3の実施の形態)
図9(a)、(b)は、本発明の第3実施形態に係る侵入検知パネルを示す平面図及び断面図である。
図9(a)、(b)に示す侵入検知パネル21は、第2実施形態と同様にプラスチック、金属製薄膜等からなるシート22を有し、その高さは図8に示す既設のフェンス5の高さに合わせた寸法であり、その幅はフェンス5の支柱6、6間を複数枚で分割配置できる寸法となっている。
また、シート22のうち複数箇所で折り返しながら上下左右に張り巡らされ光ファイバ23の配置部分に沿った領域の複数箇所には、間隔をおいて入れられる切り込み22bにより区画された四角形の小領域22aが設けられ、その切り込み22bに沿って小領域22aをシート22から抜き出して小片として分離できる構造となっている。その小領域22aは、光ファイバ23と網9をまとめて周方向に巻き付ける得る大きさを有し、その面の上には接着剤が塗布されている。
光ファイバ23は、図10(a)に示すようにシート22上において少なくとも小領域22aで接着剤28により接着されている。なお、光ファイバ23は、小領域22a以外の部分で接着剤により取り外し可能に半固定されてもよいし、また、シート全体に接着剤が塗布されてもよい。
さらに、シート22の上には、少なくとも接着剤28とその上の光ファイバ23を覆う剥離紙29が剥離可能に貼り付けられている。
光ファイバ23の一端部はシート22の一側下部に引き出され、また、他端部はシート22の他側下部に引き出され、それらの端部にはコネクタ24a,24bが接続されている。なお、光ファイバ23の端部はそのまま露出させてもよい。
そのような構造の侵入検知パネル21は、工場において予め製造されるものである。
次に、光ファイバ23をフェンス5に取り付ける方法について図面を参照して説明する。図11(a)〜(d)は、光ファイバ23をフェンス5の網9に取り付ける工程を示す平面図であり、図12(a)〜(d)はその側面図である。
まず、図10(b)に示したように、剥離紙27を侵入検知パネル21から剥がしてシート22上の接着剤28を露出させる。その後に、図8、図11(a)、図12(a)に示すように、侵入検知パネル21をフェンス5に合わせる。
続いて、図11(b)、図12(b)に示すように、シート22の小領域22aをフェンス22に向けて押し込んで切り込み22bに沿ってシート22から離脱させて小片となす。さらに、図11(c)、図12(c)に示すように、その小片22aを曲げてフェンス5の網9に巻き付け、接着剤28により光ファイバ23を網9に接着するとともに、小片22aを光ファイバ23と網9に巻いた状態でその上下を接着剤28により接着して固定する。このような作業を各小領域22a毎に繰り返すことにより、1枚のシート22の全ての小領域22aを離脱させて小片として光ファイバ23及び網9に巻き付ける。その後に、図11(d)、図12(d)に示すように、シート22をフェンス5から取り去ると、光ファイバ23と小片22aがフェンス5に残る。
そのような手順を繰り返して複数の光ファイバ23を隣接させて図8に示したと同様にフェンス5全体に取り付ける。
隣接する光ファイバ23同士は、図4に示したと同様に、コネクタ24a,24bを介して接続することにより接続される。なお、図5に示したと同様に光ファイバ23同士を融着してもよい。
これにより、フェンス5上の光ファイバ23は接続されるので、フェンス5が壊されて光ファイバ23が切断された場合には、第1実施形態と同様に、OTDR等を用いてその切断を検知する。
ところで、シート22に入れられた切り込み22bにより区画される小領域22aの形状は四角に限られるものではなく、例えば図13(a)に示すようなX字状や図示しないY字状など、巻き付け可能な他の形状にしてもよい。
小領域22aをX字状にする場合には、まず、図14(a)に示すように、侵入検知パネル21をフェンス5に合わせる。
続いて、図13(b)、図14(b)に示すように、シート22のX字状の小領域22aのうち一方の斜め部分をフェンス22に向けて押し込んでシート22から離脱させて小片となす。さらに、図13(c)、図14(c)に示すように、その小片22aを曲げて光ファイバ23とフェンス5の網9に巻き付け、ついで接着剤28により網9に光ファイバ23を接着するとともに、小片22aを接着剤により網9に固定する。続いて、X字形状の小領域22aのうち残りの斜め部分も同じようにしてシート22から完全に離脱させて小片となし、これを光ファイバ23と網9に巻き付けて接着剤28により固定する。このような作業を繰り返すことにより、1枚のシート22の全ての小領域22aを離脱させて小片として光ファイバ23と網9に巻き付ける。その後に、図13(d)、図14(d)に示すように、シート22をフェンス5から取り去ると、光ファイバ23と小片22aがフェンス5に残る。
そのような手順を繰り返して複数の光ファイバ23を隣接させて図8に示したと同様にフェンス5全体に取り付ける。
ところで、シート22を金属から形成する場合には、図15(a)、(b)、図16(a)、(b)に示すように小領域の少なくとも一部をシートから離脱させた後に、図15(c)、図16(c)に示すようにその小領域22aの上下端を網9から突出させて光ファイバ23と網9を挟み、その突出部分の上下を貼り合わせた状態で加熱して溶着するようにしてもよい。
なお、光ファイバ23の取り付け現場において、第2実施形態に係るシート22に切り込みを入れて小領域22aを抜き出すようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
図17(a)、(b)は、本発明の第4実施形態に係る侵入検知パネルを示す正面図、断面図であり、図17(c)は、図17(b)において破線で囲んだ部分の拡大断面図である。
図17(a)〜(c)に示す侵入検知パネル1は、第1実施形態と同様に、枠2aの中に格子2bを配置したパネル体2を有している。
パネル体2上には、その両側近傍の複数箇所で折り返しながら格子2b及び枠2a上に沿って上下左右に張り巡らされる金属製又はプラスチック製のパイプ30が接着剤、金具等により固定されている。パイプ30の一端部はパネル体2の一側下部に引き出され、また、他端部はパネル体2の他側下部に引き出されている。
また、パイプ30の中にはその一端から他端に向けて光ファイバ3が挿通され、光ファイバ3はパイプ30の両端から露出されてコネクタ4a,4bに接続されている。なお、光ファイバ3の端部はコネクタに接続されずにそのまま露出されてもよい。
また、枠2aの上部には、フェンス5の上部アングル6に掛ける逆U字状の掛け金具2cが前側又は後側に突出して形成されている。
そのような構造の侵入検知パネルは第1実施形態に示したと同様な方法によってフェンス5に取り付けられる。
なお、第2、第3の実施形態においても、光ファイバをパイプに入れた構造を採用してもよい。また、パネル体2がパイプで形成される場合には、その中に光ファイバ3を挿通してもよい。
このようにパイプ30を利用することにより、光ファイバ3を後からでもパイプ30に入れることができるので、切断された場合に光ファイバ3のみの交換で済むことになる。
ところで、上述した第1〜第4実施形態に示した侵入検知パネル1,21を用いることにより、コンテナなどのように閉空間装置を構成するパネル、フェンス等のような既設の防御体の表面に光ファイバ3,23を取り付けてもよい。これにより、光ファイバ3,23が断線された場合には、防護体を解体せずに光ファイバを交換することが可能である。
また、上述した実施形態では、光ファイバや被覆された光ファイバを使用しているが、それ以外でも光を伝搬する手段をパネルやシートに上下左右に張り巡らせても同様な効果が得られる。光を伝搬する手段としては、屈折率差を利用した光閉じ込め効果を有する構造であればよく、例えば、プレートを複数層で構成し、その中間のガラス材料層にゲルマニウム、フッ素等のドーパントを配合させたり必要に応じて紫外線照射等を照射するなどにより屈折率を部分的に高くし、その高い屈折率の領域を線状に形成してこれを光導波路として用いてもよい。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る侵入検知パネルを示す正面図、図1(b)は図1(a)のI−I線断面図、図1(c)は図1(b)において破線で囲んだ部分の拡大断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る侵入検知パネルをフェンスに取り付けた状態を示す斜視図である。 図3(a)は、本発明の第1実施形態に係る侵入検知パネル上部をフェンス上部に取り付けた状態を示す側面図、図3(b)は、本発明の第1実施形態に係る侵入検知パネル下部をフェンス下部に取り付けた状態を示す側面図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る侵入検知パネルの光ファイバの接続状態を示す斜視図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る侵入検知パネルの光ファイバの接続状態を示す斜視図である。 図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る侵入検知パネルを示す平面図、図6(b)は図6(a)のII−II線断面図である。 図7(a)は、図6(b)において破線で囲んだ部分の拡大断面図であり、図7(b)は、剥離紙を剥離した状態を示す拡大断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る侵入検知パネルをフェンスに取り付けた状態を示す斜視図である。 図9(a)は、本発明の第3実施形態に係る侵入検知パネルを示す平面図、図9(b)は図9(a)のIII −III 線断面図である。 図10(a)は、図9(b)において破線で囲んだ部分の拡大断面図であり、図10(b)は、剥離紙を剥離した状態を示す拡大断面図である。 図11(a)〜(d)は、本発明の第3実施形態に係る侵入検知パネルの光ファイバをフェンスに取り付ける工程を示す正面図である。 図12(a)〜(d)は、本発明の第3実施形態に係る侵入検知パネルの光ファイバをフェンスに取り付ける工程を示す側面図である。 図13(a)〜(d)は、本発明の第3実施形態に係る侵入検知パネルの光ファイバをフェンスに取り付ける別の工程を示す正面図である。 図14(a)〜(d)は、本発明の第3実施形態に係る侵入検知パネルの光ファイバをフェンスに取り付ける別の工程を示す側面図である。 図15(a)〜(d)は、本発明の第3実施形態に係る侵入検知パネルの光ファイバをフェンスに取り付けるさらに別の工程を示す正面図である。 図16(a)〜(d)は、本発明の第3実施形態に係る侵入検知パネルの光ファイバをフェンスに取り付けるさらに別の工程を示す側面図である。 図17(a)は、本発明の第4実施形態に係る侵入検知パネルを示す正面図、図17(b)は図17(a)のIV−IV線断面図、図17(c)は図17(b)において破線で囲んだ部分の拡大断面図である。
符号の説明
1:侵入検知パネル
2:パネル体
3:光ファイバ
4a,4b:コネクタ
5:フェンス
12:上部固定金具
13:ネジ
14:下部固定金具
15:ネジ
21:侵入検知パネル
22:シート
23:光ファイバ
24a,24b:コネクタ
25,26:接着剤
27:剥離紙
28:接着剤
29:剥離紙
30:パイプ

Claims (9)

  1. 既設の防護体に着脱可能に取り付けられるパネル体と、
    前記パネル体に取り付けられる光導波路と
    を有することを特徴とする侵入検知パネル。
  2. 前記パネル体は格子を有し、前記光導波路は前記格子上に固定配置されていることを特徴とする請求項1に記載の侵入検知パネル。
  3. 前記パネル体はシートであり、前記光導波路は前記シート上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の侵入検知パネル。
  4. 前記光導波路は前記シートに仮に固定されて剥離可能に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載の侵入検知パネル。
  5. 前記光導波路のうち前記シートと反対側には接着剤が塗布され、前記接着剤上には剥離シートが張り付けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の侵入検知パネル。
  6. 前記シートには、前記光導波路の配置領域に切り込みで区画された領域が少なくとも1カ所形成されていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1つに記載の侵入検知パネル。
  7. 前記シートのうち少なくとも前記切り込みで囲まれた領域の表面には接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項6に記載の侵入検知パネル。
  8. 請求項3乃至請求項7のいずれかの侵入検知パネルを前記既設の防護体に合わせる工程と、
    前記光導波路を前記既設の防護体に取り付ける工程と、
    前記シートを前記光導波路及び前記既設の防護体から剥離する工程と
    を有することを特徴とする光導波路装着方法。
  9. 請求項6に記載の侵入検知パネルを前記既設の防護体に合わせる工程と、
    前記シートのうち前記切り込みで囲まれた領域を抜き出して小片となす工程と、
    前記小片を前記既設の防護体に固定することにより前記光導波路を前記既設の防護体に取り付ける工程と、
    前記シートを前記光導波路及び前記既設の防護体から剥離する工程と
    を有することを特徴とする光導波路装着方法。
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