JP2007233436A - 光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光ファイバリングの一部に印加された物理的外力とその位置を同定し、且つ光ファイバリングを容易に切断できないようにする。
【解決手段】 光ファイバ侵入監視装置1は、波長が異なる2つの光源と、この2つの光源に対応した干渉光を検出する2種類の受光部とを備えた光ファイバ振動センサ検出装置43と、この光ファイバ振動センサ検出装置43の各光源と各受光部に接続される第1分岐結合器45と、この第1分岐結合器45に一端側を接続した光ファイバリング干渉型の振動センサを構成する振動センサ用光ケーブル63と、この振動センサ用光ケーブル63の他端側に接続した第2分岐結合器47と、から構成される。前記振動センサ用光ケーブル63は監視用構造物65の左右方向に延伸された骨組69に沿わせて布設される。
【選択図】 図1
【解決手段】 光ファイバ侵入監視装置1は、波長が異なる2つの光源と、この2つの光源に対応した干渉光を検出する2種類の受光部とを備えた光ファイバ振動センサ検出装置43と、この光ファイバ振動センサ検出装置43の各光源と各受光部に接続される第1分岐結合器45と、この第1分岐結合器45に一端側を接続した光ファイバリング干渉型の振動センサを構成する振動センサ用光ケーブル63と、この振動センサ用光ケーブル63の他端側に接続した第2分岐結合器47と、から構成される。前記振動センサ用光ケーブル63は監視用構造物65の左右方向に延伸された骨組69に沿わせて布設される。
【選択図】 図1
Description
この発明は、光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法に関し、特に光ファイバリングの一部に物理的外力が印加された場合にその外力の検出と外力が印加された位置を同定する光ファイバリング干渉型の振動センサを構成する光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法に関する。
近年、侵入者からの防犯、道路や鉄道での落石検出手段として可能な光ファイバとレーザ光を応用した干渉型センサが提案されている。たとえば振動等の物理的外力(力学的刺激)により光ファイバケーブルの一部が応力を受けたために、伝搬する光の光路長が変化して位相等の物理的性質が変化することを利用した外力刺激の検出装置が知られている。
図5を参照するに、例えば、非特許文献1に示されているように、光ファイバリング干渉型の振動センサ101が知られている。この光ファイバリング干渉型の振動センサ101の利点としては、次のことがらがあげられる。(1)光ファイバに伝わった振動・衝撃をリアルタイムに観測できる。(2)センサ部は一般の光ファイバケーブルを使用でき、特殊なセンサ部を必要としない。(3)光源や受光回路以外は、すべて受動光学素子で構成されるため、センサ区間近傍で電源や避雷・防爆の対策が不要である。このとき、上記の光ファイバリング干渉型の振動センサ101により、振動が加わっている位置を知る必要がある。
そこで、従来の光ファイバリング干渉型の振動センサ101は、図5に示されているように、第1干渉型振動センサ103と第2干渉型振動センサ105とを用いて、各第1,第2干渉型振動センサ103,105に入力された互いに異なる波長の光が振動によって生じた各干渉光強度を検出して比較することで振動位置、振動レベル等の振動特性を同定するものである。
すなわち、第1干渉型振動センサ103は、1.3μmの波長帯の光を発生する第1光源107に接続される第1ポート109と、フォトダイオード(PD)からなる第1受光部111に接続される第2ポート113との少なくとも2つのポート(図5では3つのポート)から、少なくとも2つの第3、第4ポート115,117に分岐する第1分岐光カプラ119と、この第1分岐光カプラ119に光学的に接続する第1光ファイバリング121と、から構成されている。なお、前記第1光ファイバリング121の一端が前記第3ポート115に接続されていると共にその他端が前記第4ポート117に接続されている。
また、第2干渉型振動センサ105は、前記第1光源107と異なる1.55μmの波長帯の光を発生する第2光源123に接続される第5ポート125と、フォトダイオード(PD)からなる第2受光部127に接続される第6ポート129との少なくとも2つのポート(図5では3つのポート)から、少なくとも2つの第7,第8ポート131,133に分岐する第2分岐光カプラ135と、この第2分岐光カプラ135に光学的に接続する第2光ファイバリング137と、から構成されている。なお、前記第2光ファイバリング137の一端が前記第7ポート131に接続されていると共にその他端が前記第8ポート133に接続されている。
さらに、前記第1,第2干渉型振動センサ103,105は、前記第1光ファイバリング121の全長の中点X1と前記第2光ファイバリング137の全長の中点X2が互いに反対側に位置すべく前記第1,第2光ファイバリング121,137を対称的に配置し、且つ前記第1,第2光ファイバリング121,137の前記各中点X1,X2を除く部分の光ファイバを4つのWDMカプラの第3分岐光カプラ139により分岐して1.3μm帯と1.55μm帯の両波長帯にて共有する2本の光ファイバリング部141に構成されている。
したがって、前記第1干渉型振動センサ103では、前記第1光源107から入力された1.3μmの波長帯の伝搬光が第1分岐光カプラ119の第1ポート109から第3、第4ポート115,117に分岐されて時計回り(Clock Wise:CW)光と反時計回り(Counter Clock Wise:CCW)光に分岐され、図5の実線で示されているようにそれぞれ第1光ファイバリング121を一周する。各CW光とCCW光が再び第1分岐光カプラ119で合波され、第1受光部111ではその干渉光が検出される。
このとき、第1光ファイバリング121内、すなわち光ファイバリング部141に振動・衝撃が加えられると、光ファイバに屈折率変化が生じる。このとき、第1受光部111ではこの現象が振動によって位相変調されたCW光とCCW光の干渉光の強度変化として検出される。
一方、前記第2干渉型振動センサ105では、上述した第1干渉型振動センサ103とほぼ同様であり、前記第2光源123から入力された1.55μmの波長帯の伝搬光が第2分岐光カプラ135によりCW光とCCW光に分岐されて図5の点線で示されているようにそれぞれ第2光ファイバリング137を一周する。各CW光とCCW光が再び第2分岐光カプラ135で合波され、第2受光部127でその干渉光が検出される。第2光ファイバリング137内、すなわち光ファイバリング部141に加えられた振動によって位相変調されたCW光とCCW光の干渉光の強度変化が検出される。
さらに、上記の第1,第2干渉型振動センサ103,105の干渉光の強度変化を比較することで加振点の振動位置、振動レベル等の振動特性が同定される。
上記の光ファイバリング干渉型の振動センサ101は、光ファイバリング部141を収容した振動センサ用光ケーブル143で構成され、この振動センサ用光ケーブル143の長さLを長くして、例えば監視区間に張り巡らした図示しないフェンスなどの監視用構造部材に前記振動センサ用光ケーブル143の適宜箇所を固定具などで固定し、数km〜数十kmの全長に亘って延長させて布設されることにより、光ファイバ侵入監視装置が構成されている。侵入者が前記フェンスから侵入するときに生じる加振点の振動位置や振動レベルを検出することができる。
フジクラ技報第103号(2002年10月)
フジクラ技報第103号(2002年10月)
ところで、従来の光ファイバリング干渉型の振動センサ101においては、振動センサ用光ケーブル143が侵入者などにより切断される恐れがあるので、それをできる限り最小限に抑える必要性があった。しかも、光ファイバリング干渉型の振動センサ101では検出できないほどの振動で振動センサ用光ケーブル143が切断される可能性があるという問題点があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
上記の発明が解決しようとする課題を達成するために、この発明の光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法は、光源と、光ファイバの干渉光を検出する受光部とを備えた光ファイバ振動センサ検出装置と、この光ファイバ振動センサ検出装置の前記光源と受光部に接続される第1分岐結合器と、この第1分岐結合器に一端側を接続した光ファイバリング干渉型の振動センサを構成する振動センサ用光ケーブルと、から構成される光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法であって、
前記振動センサ用光ケーブルを監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に沿わせて布設することを特徴とするものである。
前記振動センサ用光ケーブルを監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に沿わせて布設することを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法は、波長が異なる2つの光源と、この2つの光源に対応して光ファイバの干渉光を検出する2種類の受光部とを備えた光ファイバ振動センサ検出装置と、この光ファイバ振動センサ検出装置の前記各光源と各受光部に接続される第1分岐結合器と、この第1分岐結合器に一端側を接続した光ファイバリング干渉型の振動センサを構成する振動センサ用光ケーブルと、この振動センサ用光ケーブルの他端側に接続した第2分岐結合器と、から構成される光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法であって、
前記振動センサ用光ケーブルを監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に沿わせて布設することを特徴とするものである。
前記振動センサ用光ケーブルを監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に沿わせて布設することを特徴とするものである。
この発明の光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法は、前記光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法において、前記監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に、少なくとも1本以上のダミーケーブルを沿わせて布設することが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法によれば、侵入者が振動センサ用光ケーブルを切断しようとしても、振動センサ用光ケーブルが監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に沿わせて布設されているために骨組ごと切断するのは難しいので、振動センサ用光ケーブルだけを切断するには手間がかかるため、侵入者が簡単には侵入できない効果がある。しかも、振動センサ用光ケーブルを骨組ごと切断しようとした場合、確実に振動センサ用光ケーブルで検出できるほどの振動が発生するので、確実に侵入者を監視することができる。
また、この発明の光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法によれば、互いに波長の異なる光が加振点の振動によって位相変調された2つの干渉光の強度変化を検出して比較することで前記加振点の振動位置や振動レベル等の振動特性を同定できる振動センサ用光ケーブルにも適用でき、上述した光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法と同様の効果が得られる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1(A)〜(C)及び図2を参照するに、この実施の形態に係る光ファイバ侵入監視装置1としては、図2に示されているように、第1干渉型振動センサ3と第2干渉型振動センサ5とを用いて、各第1,第2干渉型振動センサ3,5に入力された互いに異なる波長の光が振動によって生じた各干渉光強度を検出して比較することで加振点の振動位置、振動レベル等の振動特性を同定するものである。
上記の第1干渉型振動センサ3は、1.3μmの波長帯の光を発生する第1光源7に接続される第1ポート9と、フォトダイオード(PD)からなる第1受光部11に接続される第2ポート13との少なくとも2つのポート(図2では3つのポート)から、少なくとも2つの第3,第4ポート15,17に分岐する第1分岐光カプラ19と、この第1分岐光カプラ19に光学的に接続する第1光ファイバリング21と、から構成されている。なお、前記第1光ファイバリング21の一端が前記第3ポート15に接続されていると共にその他端が前記第4ポート17に接続されている。
また、第2干渉型振動センサ5は、前記第1光源7と異なる1.55μmの波長帯の光を発生する第2光源23に接続される第5ポート25と、フォトダイオード(PD)からなる第2受光部27に接続される第6ポート29との少なくとも2つのポート(図2では3つのポート)から、少なくとも2つの第7,第8ポート31,33に分岐する第2分岐光カプラ35と、この第2分岐光カプラ35に光学的に接続する第2光ファイバリング37と、から構成されている。なお、前記第2光ファイバリング37の一端が前記第7ポート31に接続されていると共にその他端が前記第8ポート33に接続されている。
なお、この実施の形態では、上記の第1,第2分岐光カプラ19,35にはそれぞれ3×3カプラが用いられている。
さらに、前記第1,第2干渉型振動センサ3,5は、前記第1光ファイバリング21の全長の中点X1と前記第2光ファイバリング37の全長の中点X2が互いに反対側に位置すべく前記第1,第2光ファイバリング21,37を対称的に配置し、且つ前記第1,第2光ファイバリング21,37の前記各中点X1,X2を除く部分の光ファイバを4つのWDMカプラの第3分岐光カプラ39により分岐して1.3μm帯と1.55μm帯の両波長帯にて共有する2本の光ファイバリング部41に構成されている。
したがって、前記第1干渉型振動センサ3では、前記第1光源7から入力された1.3μmの波長帯の伝搬光が第1分岐光カプラ19の第1ポート9から第3,第4ポート15,17に分岐されて時計回り(Clock Wise:CW)光と反時計回り(Counter Clock Wise:CCW)光に分岐され、図2の実線で示されているようにそれぞれ第1光ファイバリング21を一周する。各CW光とCCW光が再び第1分岐光カプラ19で合波され、第1受光部11ではその干渉光が検出される。このとき、振動・衝撃が加えられていない静的な状態であれば、CW光とCCW光の第1光ファイバリング21内の光路長は同じであるから、両者の位相差は一定となり、前記第1受光部11によって検出される信号は一定となる。
ところが、第1光ファイバリング21内、すなわち光ファイバリング部41に振動等の物理的外力(力学的刺激)が加えられると、光ファイバに屈折率変化が生じる。このとき、第1受光部11ではこの現象が振動によって位相変調されたCW光とCCW光の干渉光の強度変化として検出される。
例えば、時間tにおいて加振点にて位相変調が生じた場合、CW光が加振点から第1受光部11に到達するまでの時間TCWと、CCW光が加振点から第1受光部11に到達するまでの時間TCCWとすると、第1受光部11で検出される干渉光の強度は、加わった位相変調と、前記時間TCWと時間TCCWとの間の2つの変数の関数で与えられることになる。なお、この詳細は非特許文献1で示されているので、その説明は省略する。
一方、前記第2干渉型振動センサ5では、上述した第1干渉型振動センサ3とほぼ同様であり、前記第2光源23から入力された1.55μmの波長帯の伝搬光が第2分岐光カプラ35によりCW光とCCW光に分岐されて図2の点線で示されているようにそれぞれ第2光ファイバリング37を一周する。各CW光とCCW光が再び第2分岐光カプラ35で合波され、第2受光部27でその干渉光が検出される。第2光ファイバリング37内、すなわち光ファイバリング部41に加えられた振動によって位相変調されたCW光とCCW光の干渉光の強度変化が検出される。
このとき、加振点から第1,第2受光部11,27に到達するまでの光の時間に対して振動による位相変化が十分遅く変化する場合、1.3μm帯、1.55μm帯でそれぞれ生じる位相差Δφ1.3及びΔφ1.55を算出することができ、加振点までの距離は、1.3μm帯、1.55μm帯でそれぞれ生じる位相差Δφ1.3とΔφ1.55の比により算出することができる。
以上のように、第1干渉型振動センサ3によって前記第1光源7から入力された1.3μm帯の光が振動によって位相変調された干渉光の強度変化と、第2干渉型振動センサ5によって前記第2光源23から入力された1.55μm帯の光が振動によって位相変調された干渉光の強度変化とを検出して比較することで、光ファイバリング部41の一部に振動などの物理的外力が印加された加振点の振動位置や振動レベル等の振動特性を同定することができる。
図1(A)〜(C)、図2及び図3を併せて参照するに、第1光源7、第1受光部11、第2光源23、第2受光部27は光ファイバ振動センサ検出装置としての例えば振動検出器本体43内に収容されている。第1分岐光カプラ19は第1分岐結合器45内に収容されている。第2分岐光カプラ35は第2分岐結合器47内に収容されている。
また、第1光源7及び第1受光部11から第1分岐光カプラ19までの間はそれぞれ第1光ファイバ49(図2では3心)で接続されており、第2光源23及び第2受光部27から第2分岐光カプラ35までの間はそれぞれ第2光ファイバ51(図2では3心)で接続されている。
したがって、振動検出器本体43と第1分岐結合器45との間は、第1,第2光ファイバ49,51で合計6心が、図1(B)に示されているように、例えば1本のテンションメンバ53に縦添えされると共にその全外周を外被55でシースして構成されたアプローチ用光ケーブル57で接続されている。
また、第1分岐結合器45と第2分岐結合器47との間は、第2光ファイバ51(3心)と第1,第2光ファイバリング21,37の共有部分の光ファイバリング部41(2心)で合計5心が、図1(C)に示されているように、例えば1本のテンションメンバ59に縦添えされると共にその全外周を外被61でシースして構成された振動センサ用光ケーブル63で接続されている。
また、この実施の形態に係る光ファイバ侵入監視装置1では、上記の振動センサ用光ケーブル63はその長さLを任意に長くして、図1(A)及び図3に示されているように、例えば監視区間に張り巡らしたフェンス65などの監視用構造部材に前記振動センサ用光ケーブル63の適宜箇所を図示しない固定具などで固定し、数km〜数十kmの全長に亘って延長させて布設される。
上記のフェンス65は、一般的に、多数の支柱67が左右方向で適宜間隔毎に例えば地面に固定されて上下方向に立設されており、前記多数の支柱67には複数の横架材69が並列して左右方向に延伸して固定されている。この場合は、前記多数の支柱67と複数の横架材69がフェンス65の骨組を構成しており、この骨組には例えば金網71などが張り巡らされて全体としてフェンス65を構成している。
このとき、前記振動センサ用光ケーブル63は、フェンス65の骨組の特に左右方向に延伸されている横架材69に沿わせて配線されることが、この発明の実施の形態の主な特徴である。
例えば、振動センサ用光ケーブル63は上記の横架材69の下側に接触あるいは近傍に沿わせることができるが、横架材69が例えば断面下向きU字形などのように湾曲部を有する断面形状の型材であれば、この湾曲部の内側に前記振動センサ用光ケーブル63を挿入するようにして沿わせることは、侵入者が振動センサ用光ケーブル63だけを切断するのが難しくなるという点で望ましい。
上記構成により、侵入者が前記フェンス65から侵入するときに生じる振動センサ用光ケーブル63の加振点の振動位置(加振点までの距離)や振動レベルが第1,第2光ファイバリング21,37の光ファイバリング部41で検出できる。しかも、侵入者が振動センサ用光ケーブル63を切断しようとしても、図1及び図3に示されているように、振動センサ用光ケーブル63がフェンス65の左右方向に延伸された横架材69に沿わせて配線されているので横架材69ごと切断するのは難しくなる。特に、振動センサ用光ケーブル63が湾曲部を有する断面形状の横架材69の前記湾曲部に挿入されている場合は、振動センサ用光ケーブル63だけを切断することが難しく、たとえ振動センサ用光ケーブル63だけを取り出して切断するとしても手間がかかるので、侵入者が簡単に侵入できないという優れた効果がある。
しかも、振動センサ用光ケーブル63を横架材69ごと切断しようとした場合、確実に振動センサ用光ケーブル63で検出できるほどの振動が発生するので、侵入者を確実に検出して監視することができる。
図4を参照するに、他の実施の形態としては、前述したように振動センサ用光ケーブル63がフェンス65の横架材69に沿わせて左右方向に配線されると共に、少なくとも1本以上のダミーケーブル73を他の横架材69に沿わせて左右方向に配線することができる。この実施の形態では3本のダミーケーブル73がそれぞれ他の3つの横架材69に沿わせて振動センサ用光ケーブル63と共に並列に配線されている。
これにより、本物の振動センサ用光ケーブル63とダミーケーブル73との見分けがつかないので振動センサ用光ケーブル63が切断される確率は小さくなる。この効果に加えて、もし、振動センサ用光ケーブル63を含む全部のケーブル63、73が切断されるとしても、その過程で振動を検出する確率も高くなるという効果もある。
なお、前述した実施の形態の光ファイバ侵入監視装置1では、第1,第2干渉型振動センサ3,5を備えている場合について説明したが、単に第1干渉型振動センサ3のみを有する場合にも適用可能である。
すなわち、この場合の光ファイバ侵入監視装置では、第1干渉型振動センサ3が第1光源7と第1受光部11と第1分岐光カプラ19と第1光ファイバリング21とから構成され、この第1光ファイバリング21を収容した振動センサ用光ケーブルを構成するものである。
したがって、この場合でも、侵入者が前記フェンス65から侵入するときに生じる振動等の物理的外力が第1光ファイバリング21で検出できると共に、前記振動センサ用光ケーブルがフェンス65の横架材69に沿わせて配線されることで前記振動センサ用光ケーブルが切断されるのを難しくできる。つまり、第1光ファイバリング21のみによる場合は、前述した第1,第2干渉型振動センサ3,5による場合に検出される振動特性と異なるが、前記振動センサ用光ケーブルをフェンス65の横架材69に沿わせて配線して布設したことに係わる効果は前述した実施の形態の説明と同様である。
1 光ファイバ侵入監視装置
3 第1干渉型振動センサ
5 第2干渉型振動センサ
7 ケーブル切断検出用光ファイバ
9 第1光源
9 第1ポート
11 第1受光部
13 第2ポート
15 第3ポート
17 第4ポート
19 第1分岐光カプラ
21 第1光ファイバリング
23 第2光源
25 第5ポート
27 第2受光部
29 第6ポート
31 第7ポート
33 第8ポート
35 第2分岐光カプラ
37 第2光ファイバリング
39 第3分岐光カプラ
41 光ファイバリング部
43 振動検出器本体(光ファイバ振動センサ検出装置)
45 第1分岐結合器
47 第2分岐結合器
57 アプローチ用光ケーブル
63 振動センサ用光ケーブル
65 フェンス(監視用構造部材)
67 支柱(フェンス65の骨組)
69 横架材(フェンス65の骨組)
71 金網
73 ダミーケーブル
X1 第1光ファイバリングの中点
X2 第2光ファイバリングの中点
3 第1干渉型振動センサ
5 第2干渉型振動センサ
7 ケーブル切断検出用光ファイバ
9 第1光源
9 第1ポート
11 第1受光部
13 第2ポート
15 第3ポート
17 第4ポート
19 第1分岐光カプラ
21 第1光ファイバリング
23 第2光源
25 第5ポート
27 第2受光部
29 第6ポート
31 第7ポート
33 第8ポート
35 第2分岐光カプラ
37 第2光ファイバリング
39 第3分岐光カプラ
41 光ファイバリング部
43 振動検出器本体(光ファイバ振動センサ検出装置)
45 第1分岐結合器
47 第2分岐結合器
57 アプローチ用光ケーブル
63 振動センサ用光ケーブル
65 フェンス(監視用構造部材)
67 支柱(フェンス65の骨組)
69 横架材(フェンス65の骨組)
71 金網
73 ダミーケーブル
X1 第1光ファイバリングの中点
X2 第2光ファイバリングの中点
Claims (3)
- 光源と、光ファイバの干渉光を検出する受光部とを備えた光ファイバ振動センサ検出装置と、この光ファイバ振動センサ検出装置の前記光源と受光部に接続される第1分岐結合器と、この第1分岐結合器に一端側を接続した光ファイバリング干渉型の振動センサを構成する振動センサ用光ケーブルと、から構成される光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法であって、
前記振動センサ用光ケーブルを監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に沿わせて布設することを特徴とする光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法。 - 波長が異なる2つの光源と、この2つの光源に対応した干渉光を検出する2種類の受光部とを備えた光ファイバ振動センサ検出装置と、この光ファイバ振動センサ検出装置の前記各光源と各受光部に接続される第1分岐結合器と、この第1分岐結合器に一端側を接続した光ファイバリング干渉型の振動センサを構成する振動センサ用光ケーブルと、この振動センサ用光ケーブルの他端側に接続した第2分岐結合器と、から構成される光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法であって、
前記振動センサ用光ケーブルを監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に沿わせて布設することを特徴とする光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法。 - 前記監視用構造物の左右方向に延伸された骨組に、少なくとも1本以上のダミーケーブルを沿わせて布設することを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法。
Priority Applications (1)
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JP2006050630A JP2007233436A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 光ファイバ侵入監視装置における振動センサ用光ケーブルの布設方法 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
CN111862505A (zh) * | 2020-07-29 | 2020-10-30 | 杭州巨骐信息科技股份有限公司 | 一种全息感知外力破坏监测系统 |
CN111862506A (zh) * | 2020-07-29 | 2020-10-30 | 杭州巨骐信息科技股份有限公司 | 一种全息感知外力破坏监测方法 |
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JP2005345137A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Fujikura Ltd | 侵入者検知装置 |
-
2006
- 2006-02-27 JP JP2006050630A patent/JP2007233436A/ja active Pending
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