JPS62127751A - 静電像現像用トナ−の製造方法 - Google Patents

静電像現像用トナ−の製造方法

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JPS62127751A
JPS62127751A JP60267083A JP26708385A JPS62127751A JP S62127751 A JPS62127751 A JP S62127751A JP 60267083 A JP60267083 A JP 60267083A JP 26708385 A JP26708385 A JP 26708385A JP S62127751 A JPS62127751 A JP S62127751A
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JP
Japan
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toner
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toner raw
temperature
electrostatic image
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Application number
JP60267083A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Koizumi
小泉 美明
Hiroyuki Takagiwa
高際 裕幸
Hiroyuki Nomori
野守 弘之
Masafumi Uchida
雅文 内田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0802Preparation methods
    • G03G9/0804Preparation methods whereby the components are brought together in a liquid dispersing medium

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録法などに
おいて形成される静電潜像を現像ずろためのトナーの製
造方法に関するものである。
〔発明の背景〕
例えば電子写真法においては、通常、光導電性感光体よ
りなる潜像担持体に、帯電、露光により静電潜像を形成
し、次いでこの静−ys潜像をトナーによって現像し、
得られたトナー像を転写紙などの支持体に転写した後、
加熱、加圧などによって定着して可視画像を形成する。
このような静電像を経由する可視画像の形成は高速で達
成されることが好ましく、この点から従来においては定
着プロセスにおいて熱効率が高くて他の方式に比して存
利な熱ローラ定着方式が広く採用されている。
しかるに最近においては、さらに一層の高速化が強く要
請されており、これを達成するためには、トナー像の定
着を高速で行うことが必須の条件である。
しかして、熱ローラ定着方式においてトナー像の定着を
高速で行うためには、現像に供されるトナーが良好な低
i昌定着性を有することが要求され、そのためにはトナ
ー用バインダー樹脂の軟化点、を低下させる必要がある
。しかしながら、このバインダー樹脂の軟化点を低下さ
せると、定着時に像を構成するトナーの一部が熱ローラ
の表面に転移し、これが次に送られて来る転写紙などに
再転移して画像を汚す、いわゆるオフセット現象が生じ
やすくなる傾向がある。
これに対して、例えばバインダー樹脂を架橋構造のもの
として溶融時の凝集エネルギーを高めることにより、非
オフセット性を得ようとする技術手段があるが、この手
段ではバインダー樹脂の軟化点が高くなってしまい十分
な低温定着が困難である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような事情から、3価以上の多価アルコール単量体
および/または3価以上の多価カルボン酸it体を含む
単量体成分より得られる非線状ポリエステルであって、
その主鎖が長鎖脂肪族炭化水素単位を有するポリエステ
ルをバインダー樹脂として用いる技術手段が開発された
(特願昭60−216244号参照)。
この技術手段によれば、非オフセット性および低温定着
性の優れたトナーを得ることが可能である。
一方、トナーとしては、一般にその平均粒径が約10μ
箇程度のものが用いられているが、最近において特にそ
の必要性が高まっている高画質画像を形成したり、ある
いは色重ねによる多色カラー画像を、i!#明に形成す
るためには、トナーとして平均粒径が数μ程度に微細化
されたものを用いることが必要である。
しかしながら、トナーの一般的な製造工程の一つである
粉砕工程においては、通常例えばジェット粉砕などの機
械的な粉砕手段が用いられるが、このような機械的な粉
砕手段には粉砕限界があって、トナー粒子として平均粒
径が数Imにまで微細化されたものを得ることが一般に
困難であるうえ、上記のクロきポリエステルよりなるバ
インダー樹脂はその主鎖が特定の単位を存していていわ
ば軟質セグメントを含むものであり、この軟質セグメン
トは常温において熱振動の自由度が大きいため当該バイ
ンダー樹脂の脆性は低く、従って機械的な粉砕手段を採
用した粉砕工程においては、粉砕エネルギーが軟質セグ
メントに振動あるいは運動のエネルギーとして吸収され
るようになり、その結果粉砕性が低下し、結局平均粒径
が数μ■でしかも粒径の揃ったトナー粒子を高い収率で
得ることができない。
また、機械的な粉砕手段により微細化されたトナー粒子
は、その形状が均一化されず不定のものとなるためトナ
ーの流動性が低く、この結実現像プロセスにおいてはト
ナーの潜像への付着量が少ないうえ、転写プロセスにお
いては転写率が低く、結局画質が低下し濃度が低下する
。これに対してトナー粒子粉末にシリカ微粉末などの流
動化剤を添加混合してトナーの流動性を高める技術手段
があるが、シリカ微粉末などの流動化剤は通常硬くて潜
像担持体の表面に微小四部のような傷がつきやすく、こ
のためブレードを用いるクリーニングプロセスにおいて
は微小凹部に埋め込まれたトナー粒子がクリーニングさ
れずに残留するようになり、この残留トナー粒子がその
後の画像形成において転写紙に転写定着されて、黒ポチ
ともいうべき点状の汚れとなって現れる問題点がある。
またシリカ微粉末が添加混合されることによりトナーの
帯電量の環境依存性が大きくなり、画質が低下しやすく
なる。
一方、機械的な粉砕手段を用いずにトナーを製造する方
法としては、例えば乳化重合法による製造方法、懸濁重
合法による製造方法などがある。
しかしながら、乳化重合法による場合には、粒子径が1
μ以上のトナー粒子を得ることが困難であり、また粒子
内部に例えば荷電制御剤あるいは磁性体粉末などの添加
剤が好適に含有されたトナー粒子を製造することが困難
である。□またQi重合法による場合には、粒子径が故
μ霞のトナー粒子を高い収率で製造することが困難であ
り、また重合のための材料としてビニル系単量体以外の
ものを実質上使用することができないので汎用性に欠け
る問題点がある。
〔発明の目的〕
本発明は以上の如き事情に基いてなされたものであって
、その目的は、非オフセット性および低温定着性が優れ
ているうえ、小径でかつ粒子径が揃っていて墨色画像あ
るいは多色カラー画像を高画質で形成することができる
静電像現像用トナーを高い収率で得ることができる静電
像現像用トナーの製造方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の静電像現像用トナーの製造方法は、3価以上の
多価アルコールii体および/または3価以上の多価カ
ルボン酸単量体を含む単量体成分より得られる非線状ポ
リエステルであって、その主鎖が長鎖脂肪族炭化水素単
位を有するポリエステルを主構成樹脂とするトナー用バ
インダー樹脂中にトナー成分を含有させてトナー原料を
得る工程と、このトナー原料を液体分散媒中に分散させ
てなる分散系を、前記トナー原料が溶融する温度以上の
温度に加熱した状態で、当該分散系に剪断力を加えて、
分散された前記トナー原料を分割する工程を含むことを
特徴とする。
〔作用〕
本発明においてトナー用バインダー樹脂として用いるポ
リエステルは主鎖に特定の構造牟位を有していていわば
軟質セグメントを含み通常の機械的な粉砕方法によって
は粉砕しにくいものであるが、本発明の方法によれば、
トナー用バインダー樹脂中にトナー成分を含有させてト
ナー原料を得、このトナー原料を、液体分散媒中に分散
してこれを特定の温度以上の温度に加熱しながら剪断力
を加えて当該トナー原料を分割してトナー粒子を得るた
め、平均粒径が数μ薦程度でしかも粒子径の揃ったトナ
ー粒子を高い収率で得ることができる。
すなわちトナー原料の分割工程においては、加熱と剪断
力によりトナー原料の微小液滴が形成されるが、これら
の微小液滴の周囲にはこれを溶解しない液体分散媒が存
在しているので、剪断力によるトナー原料の分割と、溶
融したトナー原料の液滴の合体という相反する現象が同
時に進行し、従って過大粒子が優先的に剪断力の作用を
受けて分割されると共に、過小粒子は互いに集合して合
体するようになるので、平衡状態においては剪断力の大
きさに応じて、平均粒径が数μ−と小径でしかも極めて
粒子径の揃った液滴が形成されることとなり、結局小径
のトナー粒子を効率的に得ることができる。しかも各液
滴は、液体分散媒中において液滴自身の凝集力により球
形となるので、得られるトナー粒子も球形となる。従っ
てトナー粒子を特に球形化するための別工程を必要とせ
ず分別工程において同時にトナーの球形化を達成するこ
とができ、球形のトナー粒子をを利に得ることができる
そして得られるトナーにおいては、トナー用バインダー
樹脂が、非線状ポリエステルであって、その主鎖が長鎖
脂肪族炭化水素単位を有するポリエステルよりなるもの
であるので、トナーが優れたオフセット防止性能を有す
ると共に、トナーの軟化点が低くて十分な低温定着性を
有し、しかもガラス転移点Tgの低下が抑制されてトナ
ーが凝集の生しにくい耐ブロッキング性の優れたものと
なる。そして得られるトナー粒子は球形であるので流動
性が高く、現像時においては潜像担持体へのトナーの付
着量が高くてコントラストの優れた画像を形成すること
が可能である。
以下本発明を具体的に説明する。
本発明においては、その詳細は後述するトナー用バイン
ダー樹脂中にトナー成分を含有させてトナー原料を得、
このトナー原料を、当該トナー原料を溶解しない液体分
散媒中に分散させ、この分散系を加熱して前記トナー原
料の溶融温度以上の温度とし、この状態において当該分
散系に剪断力を作用させて分散質であるトナー原料を小
径の粒子に分割し、この小径の粒子を回収して静電像現
像用トナーを得る。
前記トナー原料は、剪断力による分割効率などの点から
粉粒状であることが好ましく、例えば平均粒子径が1〜
5mmの粉粒状であることが好ましい。
液体分散媒としては、トナー用バインダー樹脂が通常親
油性であることから、水またはアルコールを主成分とし
、必要に応じて少量の他の成分が含有されたいわゆる水
系分散媒を一般に好ましく用いることができる。この分
散媒中には、通常分散安定剤を含有させることが好まし
く、この分散安定剤としては界面活性剤、水溶性高分子
物質、無機塩類等のうちから選んだものを好ましく用い
ることができる。
分散系を形成する液体分散媒と分散質である前記トナー
原料との割合は、液体分散媒とトナー原料との合計に対
する当該トナー原料のδり合が30〜95重量%となる
範囲が好ましく、特に好ましくは40〜90重景%とな
る範囲である。このように分散質であるトナー原料の割
合を比較的大きくすることによって、作用される剪断力
が効率よくトナー原料に伝達され、これによって小さな
消費エネルギーで経済的に当該トナー原料の分別を達成
することができる。
分散系の加熱温度は、トナー原料が溶融する温度であれ
ばよいが、液体分散媒中において液滴として存在してい
る溶融したトナー原料が、剪断力の作用によって容易に
分割され得る状態とされることが好ましく、例えばトナ
ー原料の粘度が10〜10’ポイズ、特に10”〜10
’ボイズとなる温度とするのが好ましい。
本発明において、加熱された分散系に剪断力を作用させ
るための具体的手段は特に制限されるものではない。し
かし、−Cに溶融したトナー原料の粘度は比較的高いも
のであるから、これに適した攪拌装置を用いるのが好ま
しく、高速回転剪断型撹拌装置や多軸分散混練装置、例
えば同心二重円筒装置、鑵型翼F神装置、案内円部付き
らせん帯翼撹拌装置、らせん帯翼攪拌装置、サンドグラ
インダーなどを好ましく用いることができる。この剪断
力を作用させる撹拌処理の時間は、要求される粒子径、
トナー原料の粘度、トナー原料の粒子径、その他の条件
によって適宜定めることができる。
以上の処理により、トナー原ネ4は分散系において数μ
鶏程度の粒子径に分割され、そしてこの分割された溶融
粒子が液体分散媒中に分散して存在する分散液が得られ
るから、この分散液を冷却し、その後当該分散液を大量
の不溶性液体中に投入し、あるいは当該分散液中に大量
の不溶性液体を加えてサスペンションを形成させ、この
サスペンションについて固液分離操作を施して固形物で
あるトナー粒子を得る。
本発明において、以上のような分散液の冷却、サスペン
ションの形成および固液分離操作を内容とするこの後段
の処理は絶対的なものではなく、分散系の加熱および撹
拌によるトナー原料の分割を内容とする前段の処理によ
って得られる分散液をそのまま冷却してこれに直接的に
固液分離操作を施すようにしてトナー粒子を得ることが
可能な場合もある。
しかしながら、以上のような後段の処理を行うことによ
って、前段の処理において既述のように分散系における
トナー原料の割合を高いものとすることが容易となり、
その結果十分にかつ容易に熔融トナー原料の分割を行う
ことができることとなるので好ましい。
この後段の処理において用いる不溶性液体としては、分
散系のための液体分散媒として用いたものと同し液体、
あるいは液体分散媒として用いたものに溶解するがトナ
ー原料を溶解しない他の液体が用いられる。
液体分散媒中に添加される安定剤の具体例としては、次
のものを挙げることができる。
0界面活性剤 フェノールリン酸エステル類、ジアルキルアルカリホス
ファイト、オレイン酸ナトリウム、グリセリルモノオク
タデカノエート、1.2−ハイドロオキシ−オクタデカ
ノン酸、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮金物、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、多価アルコー
ルの部分エステル化物、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、亜リン酸エステル、レシチン、脂肪酸、
脂肪族アルコール、アルカリ金属アルキルサルフェート
、アルキルアリルスルホネート、マレイン酸金属塩、酒
石酸アルカリ土類金属塩、8冷性ポリアルキレンオキシ
ド、ジクテンjAK体、スルホニウム化合物、ギ酸、フ
オスフオリピド、ソユウ酸、プロピルリン酸塩、カルボ
ン酸亜鉛 0水溶性高分子物質 メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸およびそ
の塩、ポリビニルアルコール、ゼラチン、でんぷん、ガ
ム、アルギン酸、ゼイン、カゼイン、ポリアクリルアミ
ド、ポリエチレンオキシド、ポリN−ビニルピロリドン
、酢酸ビニル−マレイン酸−無水マレイン酸共重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸アルキルエステル共重合体のケ
ン化物、無水マレイン酸−ビニルメチルエーテル共重合
体、ポリ酢酸ビニル部分ケン化物、マレイン酸−無水マ
レイン酸−エチレン共重合体、アクリルアミド部分加水
分解物、酢酸ビニル−クロトン酸エステル、メタアクリ
ル酸アルカリ−アクリル酸メチル、アクリル酸−アクリ
ル酸メチル0無機塩類 リン酸塩、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウム、リン酸ナトリウム、亜鉛水酸化物、カド
ミウム水酸化物、第1リン酸カルシウム、コロイダルシ
リカ、アルミナゾル、シュウ酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、リン酸ジルコン、硫酸バナジル、リン酸バリウ
ム、リンモリブデン酸アンモニウム、リン酸マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、炭酸亜鉛、ケイ酸ナトリウム
以上の如き分散安定剤はその1種または2種以上を組合
せて用いることができる。
本発明においては、前記トナー用バインダー樹脂の主構
成樹脂として、3価以上の多価アルコール単量体および
/または3価以上の多価カルボン酸1体を含む単量体成
分より得られる非線状ポリエステルであって、その主鎖
が長鎖脂肪族炭化水素単位を有するポリエステルを用い
る。
上記の如き特定のポリエステルの合成に用いられる1i
iffi体成分としては、下記(イ)〜(ハ)に示され
るものを挙げることができ、必要に応じて他の単量体を
用いてもよい。
(イ)ポリエステルの基本骨格(主鎖)の生体を構成す
る成分としての、2価のアルコール単量体および2価の
カルボン酸単量体。
(ロ)ポリエステルの非線状化すなわちブランチ化ない
しは網状化に関与する、3価以上の多価アルコール単量
体および/または3価以上の多価カルボン酸単量体。
(ハ)ポリエステルの基本骨格(主鎖)の一部を構成す
る長鎖脂肪族炭化水素単位を導入するための、当該長鎖
脂肪族炭化水素単位を有する2価以上のアルコール単量
体および/または当該長鎖脂肪族炭化水素単位を有する
2価以上のカルボン酸単量体。なお長鎖脂肪族炭化水素
単位における長鎖とは、直鎖を構成する炭素原子数が3
以上のものをいい、好ましくは3〜30のものをいう、
特に低温定着性の点で5〜22のものが好ましく、炭素
原子数が過大のものを用いる場合には耐ブロッキング性
が低下する傾向がある。
前記(イ)における2価のアルコール、ttiFlk体
としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1.2−プロピレン
グリコール、1.3−プロピレングリコール、1.4−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1.4−ブ
チンジオールなどのジオール類;1.4−ビス(ヒドロ
キシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素
添加ビスフェノールA1エーテル化ビスフエノールなど
を挙げることができる。このうちエーテル化ビスフェノ
ールが特に好ましく、その具体例としては、例えばポリ
オキシプロピレン(2,2) −2,2−ビス(4′−
ヒトロートジフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン
く2)−2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(
4′−ヒドロキシフエニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン(1,3) −2,2−ビス(4′−ヒドロキン
フェニル)プロパンなどを挙げることができる。
前記(イ)における2価のカルボン酸it体としては、
例えばテレフタル酸、イソフタル酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、ア
ジピン酸、セバシン酸、これらの酸の無水物もしくは低
級アルキルエステルなどを挙げることができる。このう
ち芳香族ジカルボン酸華量体が好ましく、この芳香族ジ
カルボン酸単量体を用いることによりポリエステルのガ
ラス転移点Tgの低下を抑制することができる。
斯かる芳香族ジカルボン酸単量体としては、例えばテレ
フタル酸、イソフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸
、これらの酸の無水物もしくは低級アルキルエステルな
どを挙げることができる。芳香族ジカルボン酸単量体の
使用割合は、酸成分全体に対して30モル%以上である
ことが好ましい。
この芳香族ジカルボン酸$量体の割合が過小のときには
得られるポリエステルのガラス転移点Tgがひくくなり
すぎるため、トナーが凝集しやすくて耐ブロッキング性
の低いものとなり保存安定性あるいは現像性が低下する
場合がある。
前記(ロ)における3価以上の多価アルコール単量体と
しては、例えばソルビトール、1,2,3.6−ヘキサ
ンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリト
ール、蔗糖、1,2.4−ブタントリオール、1,2.
5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプ
ロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタント
リオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、1.3.5−トリヒドロキシメチルヘンゼンなど
を挙げることができる。3価以上の多価アルコールの使
用割合は、アルコール成分全体に対し1〜30モル%が
好ましい。使用割合が過大のときにはトナーの低温定着
性が低下しやすく、一方過小のときにはポリエステルの
非線状化が不足してトナーのオフセット防止性能が低下
する場合がある。
前記(ロ)における3価以上の多価カルボン酸1体とし
ては、例えば1,2.4−ヘキサントリカルボン酸、1
.2.5−ヘンゼントリカルボンIW、I。
2.4−シクロヘキサントリカルボン酸、2.5.7−
ナフタレントリカルボン酸、1.2□4−ナフタレンi
・ジカルボン酸、1,2.4〜ブタントリカルボン酸、
1.2.5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカル
ボキシル−2−メチル−2−メチレン力ルボキソルブロ
バン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2
.7.8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量
体酸、これらの酸の無水物などを挙げることができる。
3価以上の多価カルボン酸単量体の使用割合は、酸成分
全体に対し1〜30モル%が好ましい。使用割合が過大
のときにはトナーの低温定着性が不十分となりやすく、
使用か1合が過小のときにはポリエステルの非線状化が
不足してトナーのオフセット防止性能が不十分となる場
合がある。
前記(ハ)における長鎖脂肪族炭化水素単位を有する2
価以上のアルコール単量体としては、例えばプロピレン
グリコール、1.4−ブタンジオール、1.6−ヘキサ
ンジオールなどを挙げることができる。また前記(ハ)
における長鎖脂肪族炭化水素単位を有する2価以上のカ
ルボン酸1体としては、例えばグルタル酸、アジピン酸
、ピメリン酸、スヘリン酸、アゼライン酸、セバシン酸
などを挙げることができる。これらの長鎖j脂肪族炭化
水素単位を有する2価以上のアルコール1体もしくは2
価以上のカルボン酸単量体は、非線状ポリエステルの主
鎖に当該玉鎖の構成単位の、1〜60モル%、好ましく
は5〜50モル%の範囲で長鎖脂肪族炭化水素単位が存
在することとなるような割合で使用することが好ましい
。非線状ポリエステルの主鎖における長鎖脂肪族炭化水
素単位の割合が過小のときにはトナーにおいて十分な低
温定着性が得られない場合があり、一方割合が過大のと
きにはガラス転移点Tgが低下しずぎるためトナーが凝
集しやすくて耐ブロッキング性の低いものとなる場合が
あり、また同時に軟化点も低くなりすぎてトナーのオフ
セット防止性能が低下する場合がある。
本発明においてトナー用バインダー樹脂として用いるポ
リエステルの主鎖には、上記の如き成分の他に、例えば
不飽和脂肪族炭化水素単位が含まれていてもよい。斯か
る不飽和脂肪族炭化水素単位を導入するための単量体と
しては、不飽和脂肪族炭化水素単位を有する2価以上の
アルコール単量体および/または不飽和脂肪族炭化水素
単位を有する2価以上のカルボン酸単量体があり、曲者
の不飽和脂肪族炭化水素単位を有する2価以上のアルコ
ール単量体としては、ブチンジオールなどを挙げること
ができ、後者の不飽和脂肪族炭化水素単位を有する2価
以上のカルボン酸単量体としては、フマル酸、マレイン
酸、シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、グルタコ
ン酸などを挙げることができる。これらの不飽和脂肪族
炭化水素単位を有する単量体は、不飽和脂肪族炭化水素
単位と前記(ハ)の長鎖脂肪族炭化水素単位との合計で
、非線状ポリエステルの玉鎖に、当該主鎖の構成単位の
1〜60モル%、好ましくは5〜50モル%の範囲で存
在することとなるようなδす合で使用することが好まし
い。不飽和脂肪族炭化水素単位の割合が過大のときには
ガラス転移点Tgが低下しすぎるためトナーが凝集しや
すくて耐ブロッキング性の低いものとなる場合があり、
また同時に軟化点も低くなりすぎてトナーのオフセント
防止性能が低下する場合がある。
本発明において用いるトナー原料は、既述の如き特定の
ポリエステルをトナー用バインダー樹脂の主構成樹脂と
し、このバインダー樹脂中に、着色剤あるいは必要に応
じて用いられる添加剤などのトナー成分が含存されてな
るものである。
前記着色剤としては、例えばカーボンブランク、ニグロ
シンm料(C,1,tt50415B) 、アニリンブ
ルー (C,1,患50405)、カルコオイルブルー
(C,1,患azoec BIue3) 、クロムイエ
ロー(C,1,m14090)、ウルトラマリンブルー
(C,1,1177103)、デュポンオイルレッド(
C,1,NQ26105)、キノリンイエロー(C,1
,漱47005)、メチレンブルークロライド(C,I
黒52015)、フタロシアニンブルー(C,1,黒7
4160)、マラカイトグリーンオフサレート (C,
1,階42000)、ランプブランク (C,1,1h
77266)、ローズヘンガル(C,1,m45435
)、これらの混合物などを用いることができる。
またこれらのほか、下記の如き顔料および染料を着色剤
として用いることができる。尚下記の例示物質は、カラ
ーインデックスに記載されたC、I。
名称番号、およびそれに該当する商品名の一例で示した
0赤色顔料 C,1,ピグメントレッド31 (ポリモローズFBL、化成品工業協会製)C,1,ピ
グメントレッド84 (パテントファストルピンRL 、パテントケミカルズ
社製) C,1,ピグメントレ・ノド89 (ファナラノクピンクRL、GAF社製)C,1,ピグ
メントレッド123 (カヤセットレッドE−8、日本化薬社製)C,1,ピ
グメントレッド139 (カヤセットレッドE−GR、日本化薬社製)C,1,
ピグメントレッド144 (クロモフタールレノドBRN、チバ・ガイギー社製) C,1,ピグメントレッド149 (PVファストレッドB1ヘキスト社製)C,1,ピグ
メントレッド166 (クロモフクールスカーレソトR1チハガイギー社製) C,1,ピグメントレッド177 (クロモフタールレノドへ3B、チバガイギー社製)C
,1,ピグメントレッド178 (カヤセットレッドE−GG 、日本化薬社製)C,1
,ピグメントレッド190 (フェナラノクスカーレソトvR1GAF社製)O黄色
顔料 C,1,ピグメントイエロー6 (サンヨーファストイエロー3G、山間色素社製)C,
1,ピグメントイエロー12 (ヘンジジンイエロー、E、1.デュポン社りC,1,
ピグメントイエロー13 (フエナラックイエローBX、GAF社製)C,l ピ
グメントイエロー17 (リソールイエロー1220、BASF社製)C,1,
ピグメントイエロー83 (リソールイエロー1781KSB A S F社製)
C,1,ピグメントイエロー95 (クロモフクールイエローGR、チバガイギー社0緑色
顔料 C,1,ピグメントグリーン2 (シミュレノクスグリーンF、大日本インキ化学工業社
製) C,1,ピグメントグリーン7 (クロモフクールグリーンGF 、チハガイギー社製) C,1,ピグメントグリーン36 (ファストケングリーン2YK、大日本インキ化学工業
社製) 0青色顔料 C,1,ピグメントブルー2 (ファナトーンプルーB、山水色素社製)C,1,ピグ
メントブルー3 (ファナトーンブルー5B、山水色素社製)C,1,ピ
グメントブルー9 (ファナトーンブルー6G、山水色素社製)C,1,ピ
グメントブルー14 (ハロボンドブルーRNM、E、1.デュポン社製)C
,!、ピグメントブルー15 (ルイガライトブルーBNS、チバガイギー社製)C,
1,ピグメントブルー16 (ルイガジンプルー3GT、チバガイギー社製)C,1
,ピグメントブルー60 (スミ力コートフブストブルーBS、住友化学社製) C,1,ピグメントブルー66 (ミクロゾールネービーブルーBRN、チバガイギー社
製) また好ましく使用し得る有機溶媒可溶性の染料としては
下記の如きものを挙げることができる。
0赤色染料 C,1,ツルヘントレンド3 (オリエントオイルブラウン8B 、オリエント化学社
製) c、r、ツルヘントレッド16 (オラセノトレノド8、チハガイギー社vM)C,1,
ツルヘントレッド24 (オリエントオイルレッドIIR、オリエント化学社製
) c、r、ツルベントレンド83 (アイゼンスビロンレッドBEH1保土ケ谷化学社製) C,1,ツルヘントレッド125 (オラゾールレッドG、チバガイギー社製)C,[、ツ
ルヘントレンド179 (カヤセットレッドA−2G 、日本化薬社製)0橙色
染料 C,1,ソルベントオレンジ2 (アイゼン食用橙色2号、採土ケ谷化学社製)c、r、
ソルベントオレンジ7 (アイゼン食用赤色5号、採土ケ谷化学社製)C,1,
ソルベントオレンジ37 (アイゼンスビロンオレンジGl?ll、採土ケ谷化学
社製) 0黄色染料 C,[、ツルヘントイエロー2 (オリエントオイルイエローGG 、オリエント化学社
製) C,1,ソルベントイエロー14 (オリエントオイルオレンジPS、オリエント化学社製
) C,1,ツルヘントイエロー16 (オリエントオイルイエロー3G 、オリエント化学社
製ン C,I、ツルヘントイエロー25 (アイゼンスビロンイエロー3RI+、採土ケ谷化学社
製) C,I、ソルベントイエロー60 (アイゼンスビロンイエローGRH1保土ケ谷化学社製
) C,!、ソルベントイエロー77 (カヤセントイエローG、日本化薬社製)0緑色染料 C,1,ソルベントグリーン3 (カヤセットグリーン^・B、日本化薬社製)C,!、
ソルベントグリーン20 (スミブラストグリーン5G、住友化学社製)C,1,
ソルベントグリーン29 (カヤセットグリーン952、日本化藁社製)0青色染
料 C,1,ソルベントブルー4 (アイゼンビクトリアブルーRヘース、採土ケ谷化学社
製) C,f、ソルベントブルー49 (オラゾールブルーBLN 、チバガイギー社製)C1
1,ソルベントブルー83 (カヤセットブルーA−2R、日本化薬社製)C,1,
ソルベントブルー86 (スミプラストブルー3R1住友化学社製)0藍色染料 C,!、ソルベントバイオレット1 (オラゾールバイオレフト3[IN、チハガイギー社製
) C,1,ソルベントバイオレット21 (アイゼンスピロンバイオレット11)1 、採土ケ谷
化学社製) 以上の如き顔料および染料は、トナーに必要とされる色
調に応じて一種または二種以上のものが用いられる。顔
料と染料の使用比率は、顔料重量(Wp)に対する染料
重量(Wd)の比W d / W pの値が0.005
〜0.5の範囲であることが好ましい。この値が過小の
ときにはその効果が得られない場合があり、一方過大の
ときには高い隠蔽性が得られない場合がある。
着色剤の使用量は、バインダー樹脂100重量部に対し
て1〜20重量部が好ましく、この使用量が過小のとき
には着色濃度および隠蔽性が不足する場合があり、一方
過大のときには画像の色調が暗くなりまたトナーの帯電
性あるいは熱定着時の物理的特性などに好ましくない影
響が現れる場合がある。
その他の添加剤としては例えばオフセント防止剤、流動
性向上剤、荷電制御剤などがあり、このオフセット防止
剤としては、例えばポリオレフィン系ワックス、脂肪酸
エステル系ワックス、アルキレンビス脂肪酸アミド化合
物などを挙げることができ、流動性向上剤としては、例
えばソリ力微粉末などを挙げることができる。
また磁性トナーを構成する場合には、着色剤と共にある
いは着色剤の代わりに磁性体がバインダー樹脂中に含有
される。斯かる磁性体としては、フェライト、マグネタ
イトを始めとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性
を示す金属もしくは合金またはこれらの元素を含む化合
物、あるいは強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施
すことによって強磁性を示すようになる合金、例えばマ
ンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫などのマ
ンガンと銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合
金、または二酸化クロム、その他を用いることができる
。これらのGil性体は平均粒径0.1〜1 asの微
粒子の形でバインダー樹脂中に均一に分散されることが
好ましい。磁性体の含有割合は、トナー100重量部当
り20〜70重量部が好ましく、さらに好ましくは40
〜70重量部である。
またトナーには、例えばキャリア粒子の表面あるいは潜
像担持体の表面にトナー物質が付着してこれらの機能を
低下させるいわゆるトナーフィルミング現象の発生を防
止する性能、あるいはトナ−の摩擦帯電性を向上させる
性能などの種々の特性を付与する目的で特性改良剤が含
有されていてもよい。斯かる特性改良剤としては、例え
ば未架橋の重合体であってクロロホルム不溶分を含有し
ない樹脂を好ましく用いることができる。斯かる樹脂と
しては、例えば、スチレン、パラクロルスチレンなどの
スチレン類;ビニルナフタレン:塩化ビニル、臭化ビニ
ル、フ、化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ヘンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類
;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル
、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−クロルエチ
ル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル
、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸ブチルなどのメチレン脂肪族カルボン酸エステル類
;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;アクリルア
ミド;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビ
ニルメチルケトン、ビニルメチルケトンなどのビニルケ
トン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール
、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどの
N−ビニル化合物類;などの単量体を重合せしめて得ら
れるホモポリマーまたは上記単量体の2種以上を組み合
せて共重合せしめて得られるコポリマーあるいはこれら
ホモポリマーとコポリマーとの混合物、さらにはロジン
変性フェノールホルマリン樹脂、油変性エポキシ樹脂、
ポリウレタン樹脂、セルローズ樹脂、ポリエーテル樹脂
などの非ビニル系熱可塑性樹脂などの非ビニル系樹脂、
あるいはこれらと上述のビニル系樹脂との混合物などを
挙げることができる。
これらの樹脂は、本発明による効果を阻害しない範囲で
例えばバインダー樹脂の90重量%以下の割合で含有さ
れていてもよい。
本発明により得られる静電像現像用トナーによれば、種
々の現像方法を適用して画像の形成を行うことができる
。具体的には、例えば(イ)−成分または二成分現像剤
の磁気ブラシを例えば現像領域の間隙より層厚の大きい
状態で現像剤搬送担体上に担持させ、この磁気ブラシを
現像領域に搬入させて当該磁気プランにより静電潜像を
摺擦しながら磁気ブラシ中のトナー粒子あるいは粒子群
を静電潜像に付着させて現像を行う接触型磁気ブラシ法
、(ロ)−成分または二成分現像剤の磁気ブラシを例え
ば現像領域の間隙より層厚の小さい状鳴で現像剤搬送担
体上に担持させ、この磁気プランを現像領域に搬入させ
ると共に当該現像領域に例えば振動電界などを作用させ
てこれにより磁気ブラシ中のトナー粒子あるいは粒子群
を飛翔させながら当該トナー粒子あるいは粒子群を静電
潜像に付着させて現像を行うジャンピング磁気プラン法
、(ハ)カスケード法、などの現像方法を適用すること
ができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。
(バインダー樹脂の製造) (1)バインダー樹脂A (1)バインダー樹脂A Oポリオキシプロピレン(2,2) −2,2−ビス(
4゛−ヒドロキシフェニル) プロパン              688goセバ
シン酸             323g0オルソチ
タン酸ジイソプロピル (エステル化触媒)          0.8g以上
の物質を、温度計、ステンレススチール製攪拌器、ガラ
ス製窒素ガス導入管、および流下式コンデンサを備えた
容filffiの丸底フラスコ内に入れ、このフラスコ
をマントルヒーターにセットし、窒素ガス導入管より窒
素ガスを4人してフラスコ内を不活性雰囲気に保った状
態で温度230°Cに昇温させ、攪拌下において反応を
行った。反応により生成する水が流出しなくなった時点
で酸価を測定すると1.5であった。
さらに、1,2.4−ベンゼントリカルボン酸の無水物
38gを加えて約8時間にわたって反応させ、酸価が1
7になった時点で反応を終了させた。
得られた樹脂は淡黄色の固体であり、この樹脂の軟化点
を「フローテスターCFT−500J  (富津製作所
製)により測定したところ、125℃であった。
(2)バインダー樹脂B Oポリオキシプロピレン(2,2) −2,2−ビス(
4゛−ヒドロキシフェニル) プロパン             482goポリオ
キシエチレン(2)−2,2−ビス(4′−ヒドロキシ
フェニル)プロ パン                190 goテ
レフタル酸            133goセバシ
ン酸            182g0オルソチクン
酸ジイソプロピル (エステル化触媒)          0.8g以上
の物質をバインダー樹脂Aの製造と同様にして反応させ
、さらに、1.2−.4−ベンゼントリカルボン酸の無
水物38gを加えて約8時間にわたって反応させ、酸価
が16になった時点で反応を終了させた。
得られた樹脂は淡黄色の固体であり、この樹脂の軟化点
を「フローテスターCFT−500J  (富津製作所
製)により測定したところ、124℃であった。
実施例1 0バインダー樹脂Aの粉砕物 (口径2mmのメツシュスクリーン を通過したもの)100重量部 0カーボンブラツク「モーガルし」 (キャボット社製)10重量部 0ポリプロピレンワツクス 「ビスコール660 P J (三洋化成工業社製)       3重量部以上の物
質を予備混合し、次いで溶融練肉し、冷却後ハンマーミ
ルにより粗粉砕し、この粗粉砕物を口径2III11の
メソシュスクリーンにより分別し、当該スクリーンを通
過した不定形粒子からなるトナー原料を得た。
このトナー原料500gを分散安定剤としてポリビニル
アルコールを1.25重量%の割合で含有する水溶液3
00 gよりなる液体分散媒中に分散させ、この分散系
を気密状態で温度150℃に加熱し、処理容器に設けた
高速回転剪断型撹拌装置によって30分間処理した。な
お、温度150℃における前記トナー原料の粘度は5X
10’ボイズである。得られた分散液を温度100°C
に冷却した後、これを液体分散媒と同じ不溶性液体1.
54を入れた容器内に投入して分散させた。
この分散体の一部をサンプルとして採取し、粒子の形状
を電子顕微鏡で観察し、粒径分布をコールタ−カウンタ
ーで測定したところ、重量平均粒子径は5μ曹で粒径分
布はシャープであり、粒子はいずれも球形であった。
そして分散体を′aili処理して固形物を分離し、水
洗を繰り返した後、乾燥して球形の粒子からなるトナー
粒子粉末を得た。
このトナー粒子粉末の収率、すなわちトナー原料の仕込
み量に対する得られたトナー粒子粉末の割合は91%と
橿めて高いものであった。
このトナー粒子粉末に、流動化剤として疎水性シリカH
H粉末rR−972J  (日本アエロジル社製)を0
.60重量%となる割合で添加混合し、もってトナーを
得た。これを「トナー1」とする。
このトナー1について、最低定着温度およびオフセント
発生温度を求め、また静カサ密度を測定し、そして凝集
性について調べた。結果を後述の第1表に示す。
最低定着温度については、表層をテフロン(デュポン社
製ポリテトラフルオロエチレン)で形成した熱ローラと
、シIJ ] −7ゴムrKE−1300RTVJ(信
越化学工業社製)よりなるゴム層をテフロンチューブに
より被覆してなるハックアップローラとよりなる定着器
を具えた、電子写真複写@ru−Bix 5000J 
 (小西六写真工業社製)を用い、熱ローラの線速度を
2001/秒に設定し、そして熱ローラの温度を最初2
40℃に設定した状態で、64g/Mの転写紙に転写さ
せたトナー像を連続的に繰り返して定着させる操作を、
温度10℃、相対湿度20%の環境下において、熱ロー
ラの温度が140℃に低下するまで行い、キムワイプ摺
擦による十分な耐摺擦性を示す定着画像が得られる最低
の熱ローラの温度をもって最低定着温度とした。なおこ
こに用いた定着器はシリコーンオイル供給機構を有さめ
ものである。
またオフセント発生温度の測定は、!最低定着温度の測
定に準じてトナー像を転写して上述の定着器により定着
処理を行い、次いで白紙の転写紙を同様の条件下で定着
器に送ってこれにトナー汚れが生ずるか否かを観察する
艮作を、前記定着器の熱ローラの温度を順次降下させた
状態で繰り返すことにより行い、トナー汚れが生じたと
きの熱ローラの最低の温度をもってオフセント発生温度
とした。
またトナーの静カサ密度は、トナーの流動性を評価する
ものであり、流動性が高いものほど静カサ密度も大きく
なる。この静カサ密度は、わ)体圧縮度試験器「タフプ
デンサーKYT −2000型」 (セイシン企業社製
)を用い、直径28a+m、容積100ccの容器に上
方から100メツシユの篩を通してトナーを疎充填し、
このときの重量M(g)を測定して、この重量M(g)
を容積100ccで除した値M/1100(/CC)を
静カサ密度とする。
また耐ブロッキング性については、各試料を温度55℃
、相対湿度40%の条件下に48時間放置したときの凝
集の発生の有無およびその程度を評価した。
次にトナーlの2.5重量部と、樹脂被覆キャリアの1
00重量部とを混合して現像剤を調製し、この現像剤を
用いて電子写真複写機r U −Bix 2500MR
J  (小西六写真工業社製)により実写テストを行い
、感光体上へのトナーの一次付着量、得られた複写画像
の画像濃度を調べた。結果を第1表に併せて示す。
トナーの一次付着量は、一定面積でかつ反射原稿濃度が
1.3であるサンプル原稿を露光・現像した後、これを
転写する前に複写機を一端停止して感光体上に付着して
いるトナーを掻き集めてこれを秤量し、単位面積あたり
のトナー量を算出して求めた。
また画像濃度は、デジタル反射濃度計「サクシ・デンシ
ト・メーターPDA45J  (小西六写真工業社製)
を用いて測定した。
実施例2 実施例1において、バインダー樹脂Aの代わりにバイン
ダー樹脂Bを用いたほかは、実施例1と同様にしてトナ
ー粒子粉末を得た。なお温度150℃におけるトナー原
料の粘度は5X10’ポイズであり、分散体の一部をサ
ンプルとして採取し、粒子の形状を電子顕微鏡で観察し
、粒径分布をコールタ−カウンターで測定したところ、
重量平均粒子径は5nで粒径分布はシャープであり、粒
子はいずれも球形であつた。
このトナー粒子粉末の収率、すなわちトナー原料の仕込
み量に対する得られたトナー粒子粉末の割合は93%と
極めて高いものであった。
このトナー粒子粉末に、流動化剤として疎水性シリカ微
粉末rR−972J(日本アエロジル社製)を0.60
重量%となる割合で添加混合し、もってトナーを得た。
これを「トナー2」とする。
このトナー2について、実施例1と同様にして、最低定
着温度およびオフセット発生温度を求め、また静カサ密
度を測定し、そして凝集性について調べた。結果を後述
の第1表に示す。
次にトナー2の2.5重量部と、樹脂被覆キャリアの1
00重量部とを混合して現像剤を調製し、この現像剤を
用いて実施例1と同様にして実写テストを行い、感光体
上へのトナーの一次付着量、得られた複写画像の画像濃
度を調べた。結果を第1表に併せて示す。
実施例3 実施例1において、分散系の加熱温度を140℃とし攪
拌処理時間を40分間としたほかは、実施例1と同様に
してトナー粒子粉末を得た。なお温度150℃における
トナー原料の粘度はlXl0’ボイズであり、分散体の
一部をサンプルとして採取し、粒子の形状を電子顕微鏡
で観察し、粒径分布をコールタ−カウンターで測定した
ところ、重量平均粒子径は7μ鳳で粒径分布はシャープ
であり、粒子はいずれも球形であった。
このトナー粒子粉末の収率、すなわちトナー原料の仕込
み量に対する得られたトナー粒子粉末の&11合は93
%と極めて高いものであった。
このトナー粒子粉末に、流動化剤として疎水性シリカ微
粉末rR−972J  (日本アエロジル社製)を0.
60重量%となる割合で添加混合し、もってトナーを得
た。これを「トナー3」とする。
このトナー3について、実施例1と同様にして、最低定
着温度およびオフセント発生温度を求め、また静カサ密
度を測定し、そして凝集性について調べた。結果を後述
の第1表に示す。
次にトナー3の2.5重量部と、樹脂被覆キャリアの1
00重量部とを混合して現像剤を調製し、この現像剤を
用いて実施例1と同様にして実写テストを行い、感光体
上へのトナーの一次付@量、得られた複写画像の画像濃
度を調べた。結果を第1表に併せて示す。
実施1例4 0バインダー樹脂への粉砕物 (口径2m11のメツシュスクリーン を通過したもの)48重量部 0磁性体粉末 マグネタイトrBL−100J (チタン工業社製)52重量部 0ニグロシン染料 「オイルブランク 5OJ (オリエント化学社製)      1重量部0ポリプ
ロピレンワツクス 「ビスコール660 P J (三洋化成工業社製)       3重量部以上の物
質をボールミルで予備混合し、次いで溶融練肉し、冷却
後ハンマーミルにより粗粉砕し、この粗粉砕物を口径2
Iのメツシュスクリーンにより分別し、当該スクリーン
を通過した不定形粒子からなるトナー原料を得た。
このトナー原料500gを分散安定剤としてポリビニル
アルコールを1.00重量%の割合で含有する水溶液3
00 gよりなる液体分散媒中に分散させ、この分散系
を気密状態で温度150℃に加熱し、処理容器に設けた
高速回転剪断型攪拌装置によって30分間処理した。な
お、温度150℃における前記トナー原料の粘度はlX
l0’ボイズである。得られた分散液を温度100℃に
冷却した後、これを液体分散媒と同じ不溶性液体1.5
1を入れた容器内に投入して分散させた。
この分散体の一部をサンプルとして採取し、粒子の形状
を電子顕微鏡で観察し、粒径分布をコールタ−カウンタ
ーで測定したところ、重量平均粒子径は10mで粒径分
布はシャープであり、粒子はいずれも球形であった。
そして分散体を濾過処理して固形物を分離し、水洗を繰
り返した後、乾燥して球形の粒子からなるトナー粒子粉
末を得た。
このトナー粒子粉末の収率、すなわちトナー原料の仕込
み量に対する得られたトナー粒子粉末のυ1合は92%
と極めて高いものであった。
このトナー粒子粉末に、流動化剤として疎水性シリカ微
粉末rR−972J(日本アエロジル社製)を0.40
重量%となる割合で添加混合し、もってトナーを得た。
これを「トナー4」とする。
このトナー4について、実施例1と同様にして、最低定
着温度およびオフセット発生温度を求め、また静カサ密
度を測定し、そして凝集性について調べた。結果を後述
の第1表に示す。
次にこのトナー4よりなる一成分現像剤を用いて電子写
真複写機rU  Bix 1200J  (小西六写真
工業社製)により実写テストを行い、実施例1と同様に
して、感光体上へのトナーの一次付着量、得られた複写
画像の画像濃度を調べた。結果を第1表に併せて示す。
比較例1 実施例1において得られた不定形粒子からなるトナー原
料を、乾式のジェット粉砕機「PJM−100型」 (
日本二エーマチック工業社製)を用いて粉砕圧力6.0
 kg/cnで粉砕し、重量平均粒径が約10趨のトナ
ー粒子粉末を得た後、これをジグザグ気流分級機rlo
o MZRJ  (西独アルビネ社製)を用いて分級操
作を行い、重量平均粒径が5μのトナー粒子粉末を得た
このトナー粒子粉末を電子顕微鏡で観察したところ、粒
子はいずれもいびつな不定形であった。
このトナー粒子粉末の収率、すなわちトナー原料に対す
る得られたトナー粒子粉末の重I 111合は22%と
極めて低く、生産性が非常に悪いものであった。
このトナー粒子粉末に、実施例1と同様にして流動化剤
を添加混合して比較用のトナーを得た。
これを「比較トナー1」とする。この比較トナー1につ
いて、実施例1と同様にして、最低定着温度およびオフ
セント発生温度を求め、また静カサ密度を測定し、そし
て凝集性について調べた。結果を後述の第1表に示す。
次に比較トナー1を用いて実施例1と同様にして現像剤
を調製して実写テストを行い、感光体上へのトナーの一
次付着量、得られた複写画像の画像濃度を調べた。結果
を第1表に併せて示す。
比較例2 比較例1において、実施例1において得られた不定形粒
子からなるトナー原料の代わりに、実施例2において得
られた不定形粒子からなるトナー原料を用いたほかは、
比較例1と同様にして重量平均粒径が5μ■のトナー粒
子粉末を得た。
このトナー粒子粉末を電子顕微鏡で観察したところ、粒
子はいずれもいびつな不定形であった。
このトナー粒子粉末の収率、すなわちトナー原料に対す
る得られたトナー粒子粉末の重量割合は27%と掻めて
低く、生産性が非常に悪いものであった。
このトナー粒子粉末に、実施例1と同様にして流動化剤
を添加混合して比較用のトナーを得た。
これを「比較トナー2」とする。この比較トナー2につ
いて、実施例1と同様にして、最低定着温度およびオフ
セット発生温度を求め、また静カサ密度を測定し、そし
て凝集性について調べた。結果を後述の第1表に示す。
次に比較トナー2を用いて実施例1と同様にして現像剤
を調製して実写テストを行い、感光体上へのトナーの一
次付着量、得られた複写画像の画像濃度を調べた。結果
を第1表に併せて示す。
比較例3 比較例1において、ジグザグ気流分級機の回転数を変え
たほかは同様にして重量平均粒径が71のトナー粒子粉
末を得た。
このトナー粒子粉末を電子顕微鏡で観察したところ、粒
子はいずれもいびつな不定形であった。
このトナー粒子粉末の収率、すなわちトナー原料に対す
る得られたトナー粒子粉末の重量割合は45%と低く、
生産性が悪いものであった。
このトナー粒子粉末に、実施例1と同様にして流動化剤
を添加混合して比較用のトナーを得た。
これを「比較トナー3」とする。この比較トナー3につ
いて、実施例1と同様にして、最低定着温度およびオフ
セット発生温度を求め、また静カサ密度を測定し、そし
て凝集性について調べた。結果を後述の第1表に示す。
次に比較トナー3を用いて実施例1と同様にして現像剤
を調製して実写テストを行い、感光体上へのトナーの一
次付着量、得られた複写画像の画像濃度を調べた。結果
を第1表に併せて示す。
比較例4 比較例1において、実施例1において得られた不定形粒
子からなるトナー原料の代わりに、実施例4において得
られた不定形粒子からなるトナー原料を用いたほかは、
比較例1と同様にして重量平均粒径が10ttsのトナ
ー粒子粉末を得た。
このトナー粒子粉末を電子顕微鏡で観察したところ、粒
子はいずれもいびつな不定形であった。
このトナー粒子粉末の収率、すなわちトナー原料に対す
る得られたトナー粒子粉末の重量割合は76%と低く、
生産性が劣ったものであった。
このトナー粒子粉末に、実施例4と同様にして流動化剤
を添加混合して比較用のトナーを得た。
これを「比較トナー4Jとする。この比較トナー4につ
いて、実施例4と同様にして、最低定着温度およびオフ
セット発生温度を求め、また静カサ密度を測定し、そし
て凝集性につい、て調べた。結果を後述の第1表に示す
次に比較トナー4を用いて実施例4と同様にして現像剤
を調製して実写テストを行い、感光体上へのトナーの一
次付着量、得られた複写画像の画像1度を調べた。結果
を第1表に併せて示す。
第1表中、「耐ブロッキング性」の欄において、rOJ
は耐ブロッキング性が優れていてトナーの凝集が生じに
くいことを表し、「×」は耐ブロッキング性が劣ってい
てトナーの凝集が生し易いことを表す。
第1表の結果から理解されるように、本発明方法を適用
して得られたトナー1〜4においては、収率が極めて高
く、しかも粒子形状が球形で流動性が高くて一次付着量
および画像濃度が高く、そして最低定着温度が低いうえ
オフセット発生温度が高くて実用定着可能温度範囲が格
段に広く、そのうえ耐ブロッキング性の優れたものであ
り、結局、良好な現像および十分な高速定着を併せて達
成することができ、高画質画像を極めて経済的に形成す
ることが可能となる。
これに対して、比較トナー1〜4においては、低温定着
性および非オフセット性の点については満足できるもの
の、粒子径が数μm程度の小径のトナー粒子の収率が低
くて生産性が劣り、この結果必然的にコストの上界を招
来し、高画質画像を安価に形成することができない。し
かも比較トナー1〜4はいずれもその粒子形状がいびつ
な不定形であるため、トナーの流動性が低く、このため
−吹付着量が低くて画像の濃度が低下し、結局高画質画
像が得られない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、トナー用バインダー樹脂として用
いるポリエステルは主鎖が特定の構造単位を有していて
いわば軟質セグメントを含むものではあるが、本発明の
静電像現像用トナーの製造方法によれば、このバインダ
ー樹脂中にトナー成分を含有させてトナー原料を得、こ
のトナー原料を液体分散媒中に分散してこれを特定の温
度以上の温度に加熱しながら剪断力を加えて当該l・ナ
ー原料を分割するため、平均粒径が数μm程度と小径で
しかも粒子径の揃ったトナー粒子を高い収率で得ること
ができ、従って最近において特に強く要求されている高
画質画像あるいは色重ねによる鮮明な多色カラー画像を
、極めて安価に形成することができる。
またトナー原料が液体分散媒中において溶融状態で剪断
力により分割されるので得られるトナー粒子は、はぼ完
全な球形の形状を有するものとなり、この結果得られる
トナーの流動性が十分高くて潜像担持体へのトナー付着
量が十分となり、画像濃度が高くてコントラストの優れ
た画像を形成することができる。
そしてこのようにトナー粒子が球形であって流動性が高
いので、必要とされる流動化剤の添加割合を小さくする
ことができ、この結果流動化剤の添加割合が過大のとき
には生しやすい感光体のtR傷を防止することができる
。またシリカ微粉末などのように流動化剤として用いら
れる物質は、一般的に湿気に対してその特性が変化しや
すく、このため流動化剤の添加割合が過大のときにはト
ナーの摩擦帯電性が環境条件によって大きく変化しいわ
ば環境依存性の高いものとなるが、本発明のトナーにお
いては上記のように流動化剤の添加割合を小さくするこ
とができるので、トナーの環境依存性が小さく、安定し
た画像の形成を行うことができる。
そしてトナー用バインダー樹脂の主構成樹脂として用い
る樹脂が、3価以上の多価アルコール単量体および/ま
たは3価以上の多価カルボン酸単量体を含む単量体成分
より得られる非線状ポリエステルであって、その主鎖が
長鎖脂肪族炭化水素単位を存していていわば軟質セグメ
ントを含むポリエステルよりなるものであるので、溶融
時の弾性が高くてトナーが優れたオフセット防止性能を
有すると共に、トナーの軟化点が低くて十分な低温定着
を達成することができ、しかもガラス転移点Tgの低下
が抑制されてトナーが凝集の生じにくい耐ブロッキング
性の優れたものとなり、この結果トナーが凝集せずに単
位粒子として安定に挙動することができて良好な現像を
達成することができ、そして定着においては、熱ローラ
定着方式によりオフセット現象の発生を伴わずに十分な
高速で良好な定着を達成することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)3価以上の多価アルコール単量体および/または3
    価以上の多価カルボン酸単量体を含む単量体成分より得
    られる非線状ポリエステルであって、その主鎖が長鎖脂
    肪族炭化水素単位を有するポリエステルを主構成樹脂と
    するトナー用バインダー樹脂中にトナー成分を含有させ
    てトナー原料を得る工程と、 このトナー原料を液体分散媒中に分散させてなる分散系
    を、前記トナー原料が溶融する温度以上の温度に加熱し
    た状態で、当該分散系に剪断力を加えて、分散された前
    記トナー原料を分割する工程を含むことを特徴とする静
    電像現像用トナーの製造方法。 2)液体分散媒が分散安定剤を含有する特許請求の範囲
    第1項記載の静電像現像用トナーの製造方法。 3)分散されたトナー原料を分割する工程で得られた分
    散液を冷却した後大量の不溶性液体と混合してサスペン
    ションを形成させ、その後トナー微粒子を分離する工程
    を含む特許請求の範囲第1項記載の静電像現像用トナー
    の製造方法。 4)液体分散媒が水系分散媒であり、分散安定剤が界面
    活性剤、水溶性高分子物質および無機塩類から選ばれた
    少なくとも1種である特許請求の範囲第1項記載の静電
    像現像用トナーの製造方法。 5)分散系の加熱温度が、トナー原料の粘度が10〜1
    00ポイズ、好ましくは10^2〜10^6ポイズとな
    る温度である特許請求の範囲第1項記載の静電像現像用
    トナーの製造方法。 6)分散系における液体分散媒とトナー原料との合計に
    対する当該トナー原料の割合が、30〜95重量%、好
    ましくは40〜90重量%である特許請求の範囲第1項
    記載の静電像現像用トナーの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01238671A (ja) * 1988-03-19 1989-09-22 Konica Corp 静電荷像現像トナー
JP2008176284A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Toshiba Corp 現像剤の製造方法
US7713675B2 (en) 2006-02-28 2010-05-11 Sharp Kabushiki Kaisha Method of manufacturing toner
US7781139B2 (en) 2005-12-02 2010-08-24 Sharp Kabushiki Kaisha Toner manufacturing method

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