JPS62122790A - 感熱転写用カラーインクシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は新規な熱転写によるカラー記録に用いる感熱転
写用カラーインクシートに係り、特にサーマルヘッド等
の電子デバイスを用いたカラープリンタの感熱転帰用カ
ラーインクシートに関する。

〔発明の背景〕

テレビ、ビデオテープレコーダ、電子カメラ。

パーソナルコンピュータのＣＲＴ出力端末等のカラー画
像情報を電気信号を介してカラー記録する方法として、
感熱転写記録方式が従来より知られている。この記録に
用いる感熱転写用カラーインクシート（以下、インクシ
ートと略記する。）としては紙、プラスチックシート等
の基体上に熱転写性を有するイエロー、マゼンタ、シア
ン等の少なくとも３個の着色剤を含む固形のインク層を
面順次に設けたものが使用されている。このインクを画
像信号で制御されたサーマルヘッド等の熱により溶融、
あるいはインク中の昇華性染料を昇華又は蒸発させるこ
とによって記録紙上に転写し、この転写をイエロー、マ
ゼンタ、シアンの３個について同一記録紙上で各色を重
ねて行うことにより多くの色彩のカラーの画像を記録す
ることができる。この時、記録紙上に記録されたカラー
画像の原画に対する色再現性は主としてインクシート層
中に含有されている着色剤によって決定される。

この着色剤としては、インクの溶融により転写するタイ
プ（以後、溶融型と称す。）では通常着色剤として染料
、顔料が使用されている。インク中の染料の昇華（又は
蒸発）により転写するタイプ（以後、昇華型と称す。）
では昇華能を有する分散染料、塩基性染料等の昇華性染
料が用いられている。しかし、現在されらに着色剤の記
録紙上への転写後の色相や彩度等については必ずしも充
分でなく、インクシートによる転写画像の色表現範囲は
通常のカラー印刷、カラー写真やカラーブラウン管のそ
れに比べて狭く、色再現性に劣っているのが現状である
。

なお２感熱転写用カラーインクシートを用いて記録紙へ
転写後の着色剤の例としては、第１回ノンインパクトプ
リティング技術シンポジウム（電子写真学会主催、昭和
５９年７月２４．２５日）論文集における稲田、若月、
高橋による「光真写真方式によるカラーハードコピー」
、特開昭５８−２２０７８８号公報、特開昭５９−９３
３９０号公報に示されている。しかし、これらの公知例
には分光反射率については全く、開示されていないし、
また、全体として色表現範囲が狭く、色再現性が低いも
のであった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、色表現範囲が広く、鮮明で色再現性に
優れた画像を記録する感熱転写用カラーインクシートを
提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、基体上にイエロー、マゼンタ及びシアンの少
なくとも３種の着色剤を含む熱転写性インク層を面順次
に有する感熱転写用カラーインクシートにおいて、記録
紙に転写された前記着色剤の反射濃度が１．３　の時、
転写されたイエロー。

マゼンタ及びシアン着色剤の少なくとも１つの分光反射
率ｙ（％）が各々下記にイエローが（１）式と（２）式
とで表われされる各線図の間、マゼンタが（３）式と（
４）式とで表わされる各線図の間及びシアンが（５）式
と（６）式とで表わされる各線図の間に存在する着色剤
からなることを特徴とする感熱転写用カラーインクシー
トにある。

（ここで、反射濃度とは分光反射率ｙの最小値をｙ′と
した時、−Ｑｏｇ　（ｙ’　／１００）で定義される量
で、ｙ’　＝５％の時反射濃度は１．３　となる。） ｌｙ＝５　　　　　・５６０≦Ｘ≦７００（ｙ）〔但し
、又は光の波長（ｎｍ）である。〕各各色色が上記に示
す式で示される線図の間に入る分光反射率が有すること
によって、イエロー。

マゼンタ、シアン、レッド、ブルー、グリーンの各色が
記録紙上に記録された時、それらの色の色相が適切で、
明度、彩度の高い、即ち色表現範囲が広く、鮮明で色再
現性の豊かな画像が転写記録できる感熱転写用カラーイ
ンクシートを得ることができることを見出した。なお、
前述の（１）〜（６）式で規定したイエロー、マゼンタ
、シアンの分光反射率の最低値が５％の時の反射スペク
トル存在範囲をそれぞれ第１図、第２図、第３図に記載
した。

イエロー、マゼンタ、シアンの転写後の反射濃度が１．
３でない時でも、１．３　の時の反射スペクトルが前述
に規定されているものであれば、それぞれ対応する反射
濃度において色表現範囲が広く、鮮明で色再現性に優れ
ることを確認した。

第１図、第２図及び第３図のハツチング部分の分光反射
率を有する着色剤とするには、イエローでは４００〜５
３０ｎｍにおける分光反射率ｙ（％）の光の波長ｘ（ｎ
ｍ）に対する勾配が０．９５　ｘより大きいこと、特に
１．５ｘ以上が好ましい。

マゼンタでは４００〜４５０ｎｍにおける分光反射率の
ピーク値が４１５ｎｍ以上の高波長側にあること、特に
４２ｏｎｍ以上であるものが好ましい。シアンでは４０
０〜４５０ｎｍにおける分光反射率のピーク値が６０％
以上であること、特に７０％以上であるものが好ましい
。

本発明の感熱転写用カラーインクシートは、シートの両
端の各々を巻枠に接続し、一方の巻枠に巻回されており
、巻枠が所望の間隔で回転可能に保持する円筒部及び感
熱ヘッドを前記インクシートに接触させ加熱することに
よって記録紙に前記インク層を転写する前記インクシー
シ接触用窓が設けらせているカートリッヂにすることが
好ましい。

ポリプロピレン系分成紙のような白色度の高い紙に染着
層としてポリエステル樹脂（商品名、バイロン２００．
東洋紡製）を薄くコートした記録紙に本発明の昇華型イ
ンクシートにより転写記録する時に用いられる染料とし
ては、例えば、イエローについては三菱化成ＰＴＹ−２
１．日本化薬ＬＳＤ　　Ｙ２Ｏ２，日本感光色素研究所
ＮＫ−１５８１、ＧＹ−９等が、マゼンタについては日
本化薬ＬＳＤ　　Ｒ−９０１，カヤセットＲ−１３０゜
日本感光色素研究所ＮＫ−１５８４等が、シアンについ
ては日本化薬カヤセットＢ−１３６，カヤセットＢ−７
７６、カヤセットＢ−８１４．日本感光色素研究所ＮＫ
−１１５６等があげることができる。

各染料の化学構造は次の通りである。

ＮＫ−１５８４ ＮＫ−１５８１ ｚＨ５ ＧＹ−９ カヤセットＢ−７６６ カヤセットＢ−８１４ カヤセットＢ−１３６ ＬＳＤ　　Ｒ−９０１ ０Ｈ 〔作用〕 第４図は記録紙５と本発明のインクシートの一構成例を
示したもので、イエロー１．マゼンタ２゜シアン３のイ
ンク層が面順次に設けられ、カートリッヂに納められて
いる。３個のインク層の配置順、配置の仕方等は特に限
定されるものではない。

また、必要に応じてブラック等のインク層をイエロー１
．マゼンタ２．シアン３．ブラック層の順序にくり返し
追加してもよい。第５図は記録紙５にインク層８が転写
される構成図である。

図に示すように、プラテンロール７によって送られて来
た記録紙５に感熱ヘッド６による加熱によりインク層８
の記録紙５への転写によって転写インク層９が形成され
る。イエロー、マゼンタ及びシアンの各々の重ね合せに
よって各種の色がプリントされる。

昇華型インクシートの場合、感熱ヘッドによる加熱によ
りインク層中の昇華性染料が昇華または蒸発して、記録
紙５の染着層中に拡散して着色部分が形成される。この
着色部分の濃度は加熱時間の長短によりコントロールさ
れ、イエロー、マゼンタ、シアンの各々の濃淡の重ね合
せによって色々の色をプリントすることができる。溶融
型インクシートの場合は、記録紙に樹脂によって形成さ
れたインク層が加熱溶融し転写されるものである。

基体７としては従来感熱転写インクシートの基体として
広く用いられているものと同様のもの、例えばコンデン
サー紙、ポリエステル、ポリイミド。

セルロース系高分子等のプラスチックシートが用いられ
る。シートの厚さは熱伝導の面から薄い程好ましい。実
用上は強度等の面から３〜１０μｍのポリエステルフィ
ルムが好ましい。インク層５は着色剤のほかに、溶融型
のインクシートではワックス等の熱溶融性物質からなる
バインダ、例としてはパラフィンワックスや脂肪酸エス
テル類が、昇華型のインクシートでは結着剤としてポリ
エステルやポリアミド、アクリル、セルロース系高分子
等の各種高分子材料が少なくとも含有されている０着色
剤の量はインク層全体の１〜７０重量％で、特に１０〜
５０重量％が好ましい。インク層の厚さは０．５〜２μ
ｍが好ましい、また、インク層中に界面活性剤や高熱伝
導性微粒子などの各種添加剤を添加してもよい。さらに
、基体のインク塗布面と異なる面に必要に応じてシリコ
ンーン樹脂等のスティッキング現象を防止する耐熱皮膜
を設けてもよい。

特に昇華型のインクシートを用いた場合には、記録紙表
面の材料の種類や、記録紙表面層中への顕色剤等の添加
の有無等によって、同一昇華性染料を用いても転写時の
色相等が異なる場合があるが、記録紙表面の材料等が異
なる場合には、その材料に適した昇華性染料等の着色剤
を用いればよく、記録紙の種類に限定されるものではな
い。

〔発明の実施例〕

実施例１ イエロー染料として日本化薬ＬＳＤ　　Ｙ−９０２を、
マゼンタ染料として日本化薬ＬＳＤ　　Ｒ−９０１を、
シアン染料として日本化薬、カヤセットＢ−８１４を用
い、染料１重量部、結着剤（東洋紡　バイロン２９０）
２重量部、テトラヒドロフラン２７重量部から成る３種
の色のインク液をそれぞれ調整し、このインク液を６μ
ｍ厚さのポリエチレンテレフタレートシート上に塗布し
乾燥後の厚みが約１μｍになるように面順次にそれぞれ
塗工し、乾燥して昇華型の感熱転写用カラーインクシー
トを得た。また、記録紙としてポリプロピレン系合成紙
（玉子油化製紙　ＦＰＧ−１５０）上にポリエステル樹
脂（東洋紡　バイロン２９０）２重量部をメチルエチル
ケトン８重量部に溶かした溶液を塗布、乾燥（乾燥後の
塗布膜厚約２μｍ）したものを用い、この記録紙の塗工
面とインクシートのインク塗工面を対向させて密着し、
内蔵のヒータで１２０”Ｃの一定温度に保った直径１０
ｍの金属棒を５００ｇの荷重でインクシートの基体側か
ら、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンのインクシー
ト部分に押しあてた。この押しあて時間を０．３〜３秒
程度の間で種々変化させることによって、その中から記
録紙へ転写した各色の反射スペクトルにおいて、分光反
射率の最小値が５％、即ち、分光反射率の最小値をとる
波長における反射濃度が１．３　となるものを選び出し
た。この反射濃度が１．３　となっているイエロー、マ
ゼンタ、シアンの反射スペクトル線図をそれぞれ第６図
、第７図、第８図に示す。これらの反射スペクトルはそ
れぞれ（１）〜（６）式で示されたそれぞれ第１図、第
２図、第３図の斜線部の範囲内に存在している。これら
の反射スペクトル及び反射濃度が１．３　になる転写条
件で前記方法と同じ方法でイエローとマゼンタ、イエロ
ーとシアン、マゼンタとシアンをそれぞれ２色重ねて転
写したレッド、グリーン、ブルーの反射スペクトルから
各色の主波長、Ｙ値、刺激純度を計算し、その結果を第
１表に示した。

第　　１　　表 申補色主波長 表に示す各色のＹ値と刺激純度を加算した数値が大きい
程その色の色再現性が高く、また、イエロー、マゼンタ
、シアン、レッド、グリーン、ブルーのＹ値と刺激純度
を加算した値が大きい程、全体の色の表現範囲が広いこ
とを示している。本実施例と後述の比較例の加算値を比
較すると、それぞれイエローでは１６２，１５０、マゼ
ンタでは８０．７７、シアンでは８６，８２、レッドで
は１０２，１１０．グリーンでは５６，３１、ブルーで
は７７．７５とレッド以外ではすべて本実施例の方が数
値が大きく、また全体でも５６３゜５２５と本実施例の
方が数値が大きく、色表現範囲が広い。さらに、主波長
の数値を比較すると、比較例のイエロー、レッドはやや
オレンジがかつており、グリーンは青味がかり、ブルー
は紫味がかつており、色相も本実施例の方が優れている
。

第６図に示すように、イエローの光の波長Ｘ（ｎｍ）と
して４６０〜４１５ｎｍにおける分光反射率ｙ（％）の
勾配は１．６７　ｘ　である。第７図に示すようにマゼ
ンタのピーク値は４１４ｎｍ付近で、その分光反射率の
ピーク値が５８％と高い。第８図に示すようにシアンの
４５０ｎｍにおける分光反射率のピーク値が７３％と高
くなっている。以上、本実施例のインクシートを用いた
結果、色相が適切で色表現範囲も広く、鮮明で原画に対
する色再現性に優れた転写記録が得られ、特にグリーン
の表現範囲が広く、鮮明であった。

実施例２ イエロー染料として日本感光色素研究所ａｙ−９を、マ
ゼンタ染料として日本感光色素研究所ＮＫ−１５８４を
、シアン染料として日本化薬カヤセットＢ−７７６を用
いた以外は実施例１と同様にしてインクシートを作成し
、実施例１と同様の試験を行った。その時のイエロー、
マゼンタ。

シアンの反射スペクトルをそれぞれ第９図、第１０図、
第１１図に示した。これらの反射スペクトルはいずれも
それぞれ第１図、第２図、第３図の斜線部の範囲に存在
していた。記録紙に転写後のイエロー、マゼンタ、シア
ン、レッド、グリーン、ブルーの各反射スペクトルから
計算したそれぞれの色の主波長、Ｙ値、刺激純度を第２
表に示した。

第　　２　　表 傘補色主波長 第９図に示すようにイエローの光の波長Ｘ（ｎｍ）とし
て４４５〜５５０ｎｍのおける分光反射率ｙ（％）の勾
配は最大の所で１．８２Ｘ　である。第１０図に示すよ
うにマゼンタの４００〜４５０ｎｍの分光反射率のピー
ク値が４２５ｎｍにおる。第１１図に示すようにシアン
の４５０ｎｍにおける分光反射率のピーク値が７２％で
ある。

これらの結果は１本実施例のインクシートを実施例１と
同様に色相が適切で、色表現範囲が広く。

鮮明で原画に対する色再現性に優れた転写記録が得られ
た。特にグリーンの表現範囲が広く、鮮明であった。ま
た２表より６色のＹ（％）値と刺激純度（％）値の合計
は５５１であり、後述の比較例の値５２５より大きく、
全体としても色の表現範囲が広いことを示している。

本発明によれば、すべての濃度範囲において記録紙に色
相が適切で、色表現範囲が広く、鮮明で原画に対する色
再現性に優れた転写記録を行うことができるという効果
を有する。特に、従来の感熱転写記録では表現範囲の狭
かったグリーンの色に関して本発明の感熱転写用カラー
インクシートを用いると、表現範囲が広く、鮮明な転写
記録ができる効果を有する。

第１２図は本発明の感熱転写用カラーインクシートを収
納したカートリッヂ１１の斜視図である。

カートリッヂ上上は巻枠１０，１０’　に巻回されたイ
ンクシート４を所定の間隔で配置されるように円筒部１
２．１２’が設けられ５巻枠が回転できるようになって
おり、インクシート４の巻取りができる。また、カート
リッヂ１１には、感熱ヘッドがインクシート４に直接接
触し、記録紙５に着色剤が転写されるようにインクシー
ト接触用窓１３が設けられている。

なお、本発明のインクシートは着色剤を前述した式（１
）〜（６）に該当する分光反射率を有するようにすれば
、昇華性染料に限らず溶融型染料においても同様に色表
現範囲が広く、鮮明な画像が得られるものである。更に
、着色剤として、前述したイエローにおいては分光反射
率の光の波長に対する勾配、マゼンタにおいては４００
〜４５０ｎｍにおける分光反射率のピーク値及びシアン
においては４００〜５００ｎｍにおけ。分光反射率のピ
ーク値を用いることにより溶融型のインクシートにおい
ても昇華型と同様の効果が得られる。

比較例 イエロー染料としてカラーインデックスＮα、ソルベン
トイエロー１６．マゼンタ染料として同ディスパースレ
ッド５９．シアン染料として同ディスパースブルー３を
用いた以外は実施例１と同様にしてインクシートを作成
し、実施例１と同様の試験を行った。この時のイエロー
、マゼンタ、シアンの反射スペクトルをそれぞれ第１３
図、第１４図、第１５図に示した。これらの反射スペク
トルはいずれもその一部がそれ送れ第１図、第２図、第
３図の斜線部の範囲外である。記録紙に転写後のイエロ
ー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー各反
射スペクトルから各色の主波長、Ｙ値、刺激純度を計算
し、その結果を第３表に示した。これらの結果は実施例
、実施例２の結果と比べて、６個の色のうちある色にお
いては刺下純度（即ち、彩度）あるいはＹ値（即ち、明
度）において優れている場合もあるが、全体として色表
現範囲が狭く、特にグリーンがくすんだ色で原画に対す
る色再現性に劣っていた。

第　　３　　表 傘補色主波長 第１２図において、イエローは光の波長４４４〜５４６
ｎｍにおける分光反射率が最も大きい所で０．９４（％
／ｎｍ）であり、マゼンタは光の波長４００〜５００ｎ
ｍの範囲内で分光反射率のピーク値が４１０ｎｍ未満で
あり、シアンは光の波長４００〜５００ｎｍにおける分
光反射率のピーク値が５６％である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、すべての濃度範囲おいて記録紙に色相
が適切で、色表現範囲が広く、鮮明で原画に対する色再
現性に優れた転写記録を行うことができるという効果を
有する。特に、従来の感熱転写記録では表現範囲の狭か
ったグリーンの色に関して本発明の感熱転写用カラーイ
ンクシートを用いると、表現範囲が広く、鮮明な転写記
録を行うことできる顕著な効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は前述の（１）〜（６）式で規定したイ
エロー、マゼンタ、シアンの分光反射率の最小値が５％
の時の反射スペクトル存在範囲をそれぞれ示した線図、
第４図はカラー記録の原理を示す構成図、第５図は記録
紙にカラー記録しインク層を熱転写させる構成図、第６
図、第７図。 第８図の実施例１のインクシートを用いて記録紙に転写
した時のそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンの反射ス
ペクトル線図、第９図、第１０図。 第１１図は実施例２のインクシートを用いた時の分光反
射スペクトル線図、第１２図は本発明の感熱転写用イン
クシートを収納するカートリッヂの斜視図、第１３図、
第１４図、第１５図は比較例のインクシートを用いた時
のイエロー、マゼンタ及びシアンの分光反射スペクトル
線図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基体上にイエロー、マゼンタ及びシアンの少なくと
   も３種の着色剤を含む熱転写性インク層を面順次に有す
   る感熱転写用カラーインクシートにおいて、記録紙に転
   写された前記着色剤の反射濃度が１．３の時、転写され
   たイエロー、マゼンタ及びシアン着色剤の分光反射率ｙ
   （％）が各々下記に示すイエローが（１）式と（２）式
   とで表われされる各線図の間、マゼンタが（３）式と（
   ４）式とで表わされる各線図の間及びシアンが（５）式
   と（６）式とで表わされる各線図の間に存在する着色剤
   からなることを特徴とする感熱転写用カラーインクシー
   ト。 （１）式［ｙ＝−（２）／（３）（ｘ−４００）＋３０
   …４００≦ｘ≦４３０［ｙ＝１０…４３０≦ｘ≦４４０ ［ｙ＝（１７）／（１２）（ｘ−４００）＋１０…４４
   ０≦ｘ≦５００［ｙ＝９５…５００≦ｘ≦７００ （２）式［ｙ＝５…４３０≦ｘ≦４９０ ［ｙ＝２（ｘ−４９０）＋５…４９０≦ｘ≦５３０［ｙ
   ＝８５…５３０≦ｘ≦７００ （３）式［ｙ＝−（５）／（１２）（ｘ−４００）＋８
   ０…４００≦ｘ≦４６０［ｙ＝−（９）／（１０）（ｘ
   −５１０）＋１０…４６０≦ｘ≦５１０［ｙ＝１０…５
   １０≦ｘ≦５６０ ［ｙ＝−（１７）／（４）−（ｘ−５６０）＋１０…５
   ６０≦ｘ≦５８０（４）式［ｙ＝９５…５８０≦ｘ≦７
   ００ ［ｙ＝−（３）／（８）（ｘ−４００）＋２０…４００
   ≦ｘ≦４４０［ｙ＝−（３）／（４）（ｘ−４８０）＋
   ５…４４０≦ｘ≦４８０［ｙ＝５…４８０≦ｘ≦６００ ［ｙ＝−８／５（ｘ−６００）＋５…６００≦ｘ≦６５
   ０［ｙ＝８５…６５０≦ｘ≦７００ （５）式［ｙ＝−１／２（ｘ−４００）＋６０…４００
   ≦ｘ≦４５０［ｙ＝８５…４５０≦ｘ≦４７０ ［ｙ＝−１／２（ｘ−６２０）＋１０…４７０≦ｘ≦６
   ２０［ｙ＝１０…６２０≦ｘ≦６６０ ［ｙ＝−１１／８（ｘ−６６０）＋１０…６６０≦ｘ≦
   ７００（６）式［ｙ＝２／３（ｘ−４００）＋２０…４
   ００≦ｘ≦４６０［ｙ＝−１１／２０（ｘ−５６０）＋
   ５…４６０≦ｘ≦５６０［ｙ＝５…５６０≦ｘ≦７００ 〔但し、ｘは光の波長（ｎｍ）である。〕 範囲第１項の感熱転写用カラーインクシート。 ３、前記イエロー着色剤は、 ▲数式、化学式、表等があります▼ 又は ▲数式、化学式、表等があります▼ マゼンタ着色剤は、 ▲数式、化学式、表等があります▼ 又は ▲数式、化学式、表等があります▼ シアン着色剤は以下の分子式から選ばれた１つである ▲数式、化学式、表等があります▼ 及び ▲数式、化学式、表等があります▼ 特許請求の範囲第２項の感熱転写用カラーインクシート
   。 ４、前記基体はコンデンサー紙、ポリエステル、ポリイ
   ミド、セルロース系高分子から選ばれた１種からなる厚
   さ４〜１０μｍのフィルムからなり、前記インク層は前
   記着色剤及びバインダーからなり、厚さが０．５〜２μ
   ｍで、着色剤が１〜７０重量％である特許請求の範囲第
   １項に記載の感熱転写用カラーインクシート。 ５、前記バインダーはパラフィンワックス、脂肪酸エス
   テル、ポリエステル、ポリイミド、アクリル樹脂、セル
   ロース系高分子から選ばれた１種からなる特許請求の範
   囲第４項の感熱転写用カラーインクシート。 ６、基体上にイエロー、マゼンタ及びシアンの少なくと
   も３種の着色剤を含む熱転写性インク層を有する感熱転
   写用カラーインクシートにおいて、記録紙に転写された
   前記着色剤の反射濃度が１．３の時、イエローは光の波
   長４００〜５３０ｎｍにおける分光反射率（％）の光の
   波長（ｎｍ）に対する勾配が１．００（％／ｎｍ）以上
   、マゼンタは光の波長４００〜４５０ｎｍにおける分光
   反射率のピーク値が４１５ｎｍ以上の高波長側にあり、
   シアンは光の波長４００〜５００ｎｍにおける分光反射
   率のピーク値が６０％以上である着色剤からなることを
   特徴とする感熱転写用カラーインクシート。 ７、ベースフィルム上にイエロー、マゼンタ及びシアン
   の少なくとも３種の着色剤をバインダーによつて結着し
   た熱転写性インク層を有する感熱転写用カラーインクシ
   ートの両端の各々を巻枠に接続し、一方の巻枠に巻回さ
   れており、巻枠が所望の間隔で回転可能に保持する円筒
   部及び感熱ヘッドを前記インクシートに接触させ加熱す
   ることによつて記録紙に前記インク層を転写する前記イ
   ンクシート接触用窓が設けられているカートリッヂであ
   る特許請求の範囲第６項に記載の感熱転写用カラーイン
   クシート。