JPS62110976A - セルロ−ス系繊維製品の改質処理方法 - Google Patents

セルロ−ス系繊維製品の改質処理方法

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JPS62110976A
JPS62110976A JP25019685A JP25019685A JPS62110976A JP S62110976 A JPS62110976 A JP S62110976A JP 25019685 A JP25019685 A JP 25019685A JP 25019685 A JP25019685 A JP 25019685A JP S62110976 A JPS62110976 A JP S62110976A
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和秀 山本
隆史 小川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、セルロース系繊維製品に、消臭性のある、優
れた樹脂加工特性を付与する、改質処理方法に関するも
のである。
従来技術 セルロース系繊維製品の樹脂力■工法のひとつとして、
2個以上のメチロール基を有するアミノプラスト樹脂、
例えばジメチロールグリオキザールモノウレイン、ジメ
チロールエチレン尿素、テトラメヂロールアセチレン尿
素などを用いた方法が知られているが、これらの方法で
は樹脂加工中および樹脂加工後の製品に付着するホルム
アルデヒド量が極めて大きく、その売場、縫製工場等に
おける臭気が問題となり、更には皮層障害の問題をも引
き起こし、その結果、製品の商品価値を低下させるとい
う欠点があった。
このようなことから、通商産業省令の通達(47繊局5
69号〕において、残留ホルムアルデヒド量の行政指導
の目標数値を外衣11000pp以下、中表3oopp
m以1こと定められた。
その後、昭和48年lノ4律第112号[有害物質を含
(rする家庭用品の規則に関する法律」が公布され、2
4力月未満の乳幼児用品はホルムアルデヒドが検出され
ないごと、また下着類については残留ホルムアルデヒド
量が15ppm以下であることが定められ、安全性の観
点からも′ti離ホルムアルデヒドの可及的低減が望ま
れてきた。
そこで、当業界ではホルムアルデヒド低減及びノーホル
ムアルデヒド化対策が検討されてきた。
しかし、低ホルムアルデヒド化のために加工条件を強く
すれば、ホルムアルデヒド量はある程凌低減されるが、
機械的強度の低下、或いは百度の低下(黄変化)、染料
の変褪色等の問題が生ずる。
また、下着、乳幼児用品への適用のためにホルムアルデ
ヒドを全く含まない、いわゆるノーホルムアルデヒド樹
脂加工が行われるが、この場合、加工布からニンニク臭
と魚臭の混ざったような特異臭が発生し、商品価値を著
しく損なう欠点がある。
発明の目的 本発明は、上述の如き従来法の欠点を解決し、セルロー
ス系繊維製品に消臭効果に優れた実用性ある樹脂加工を
施す方法を提供することを目的とする。
発明の構成 本発明の方法は、セルロース系繊維製品を酸性触媒の存
在下に、一般式 (ただし、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子、
アルキル基又はヒト「1キシアルキル基を表し、R1及
びR4はそれぞれ独立して水素原子、アルキル基又はア
シル基を表す)のイミダゾリジノン誘導体及び/又はツ
バキ科植物の主として葉部より分離した消臭成分を含有
する溶液又は分散液を付与し、乾燥、熱処理することを
特徴とするものである。
即ち、本発明では+1.1弐のイミダゾリジノン誘導体
と特定の消臭成分の相乗効果によって、セルロース系繊
維製品に代表的な樹脂加工特性である防皺性を保持し、
しかも機械的強度の低下を伴うことなく、ホルムアルデ
ヒド量を可及的に低減させうるちのであり、同時に加工
布から先住するニンニク臭/アミン臭の如き複合した特
異臭の発生をも解消し、史には生活環境の中で発生ずる
不快な生活臭をも消臭するという全く予1す1せぬ効果
を発揮するものである。
なお、(1)式において、R1−R4がアル−1−ル基
である場合、そのアルキル基は例えばメチル、エチル、
n−又は1so−プロピル、n、is。
−13t! C−又はter−ブチル、n−又はneO
−ペンチル、ローへキシル等、直鎖状又は分岐鎮状いず
れであってもよ(、特に炭素原子数1〜5のアルキル基
が好ましい。R5及びR,とじてはメチル基が最も通し
ており、R3及びR4としては1So−プロピル基が最
も適している。
また、R5及びR2がヒドロキシアルキル基である場合
、炭素原子数1〜5のもの、例えばヒドロキシメチル、
■−又は2−ヒドロキシエチル、1−12−又は3−ヒ
ドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル等であるのが
好ましい。
更に、R1及びR4がアシル基である場合、それはRC
O−(ここでRはアルキル又はアラルキル基を表す)で
表されるカルボン酸残基を意味し、例えばアセチル、プ
ロピオニル、フェニルアセチルなどを含むが、特にアセ
チル基であるのが好ましい。
本発明で使用するTl1式のイミダゾリジノン誘導体の
代表的なものとしては、次のような化合物が挙げられる
4.5−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、1.3
−ジヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロキシ−2−イ
ミダゾリジノン、 1(3)−モノヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロキ
シ−2−イミダゾリジノン、 1.3−ジメチル−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダ
ゾリジノン、 1.3−ジメチル−4,5−ジヒドロキシ−2−イミダ
ゾリジノン、 1.3−n−プロピル−4,5,ジヒドロキン2− イ
ミダゾリジノン、 1.3−(α−ジヒドロキシエチル)−4,5−ジヒド
ロキシ−2−イミダゾリジノン、 1.3−(β−ジヒドロキシエチル)−4,5−ジヒド
ロキシ−2−イミダゾリジノン、 1.3−ジメチル−4,5−ジメトキシ−2−イミダゾ
リジノン、 1.3−ジメチル−4,5−ジェトキシ、2− イミダ
ゾリジノン、 1.3−ジメチル−4,5−ジイソプロポキシ−2−イ
ミダゾリジノン、及び 1.3−ジメチル−4,5−ジアセトキシ−2−イミダ
ゾリジノン。
特に好ましい化合物は、4.5−ジヒドロキシ−2−イ
ミダゾリジノン、1.3−ジヒドロキシメチル−4,5
−ジヒドロキシ−2−イミダゾリジノン、■(3)−モ
ノヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロキシ−2−イミ
ダゾリジノン、1.3−ジメチル−4,5−ジヒドロキ
シ−2−イミダゾリジノン、1.3−ジメチル−4,5
−ジアセトキシ、2− イミダゾリジノン又は1.3−
ジメチル4.5− ジプロポキシ−2−イミダゾリジノ
ン である。なお、+1+式のイミダゾリジノン誘導体
は単独で使用されても2種以上組み合わせて使用されて
もよい。
次に本発明で使用する酸性触媒としては、塩化マグ不ソ
ウム、塩化アルミニュウム、塩化亜鉛、アルミニニウム
ヒドロキシクロライドなどの金属塩化物、(ii’l酸
金属塩、燐酸金属塩、複合金属塩、硼弗化金属塩又はこ
れらと有機酸との混合触媒などがある。
本発明で用いる消臭成分液とは、ツバキ科植物の葉部、
すなわち茶樹、山茶花、椿、サカキ等の生葉中もしくは
乾燥物中に含有される消臭、脱臭効果を有する成分を抽
出、分離したもので、このものは例えば白井松新薬■製
の商品名「フレッシュ・ンライマツ」として市販されて
いる。上記抽出液は淡黄色油状の液で万古性を有し、わ
ずかに11味がある。
その消臭の作用機構は推定の域を出ないが、おそらくフ
ラバノール、フラボノール類、有機高分子等によろ包接
作用、中和反応、付加反応等、数十種の成分による複合
作用と考えられ、アンモニア、トリメチルアミン、酢酸
、硫化水素に対して、優れた消臭効果のあることが知ら
れている(特開昭5(i−100060号参照)。
本発明で使用するセルロース系繊維製品S:は、綿、麻
の如き天然繊維、又はレーヨン類、ポリノジック類の如
き再生セルロース繊維、或いはこれらの混紡繊維からな
る繊維製品、例えば糸、編物、織物、不織布、不織ウエ
ノブムど、及び上記天然又は再生セルロース繊維と各種
合成繊維(例えば、ポリエステル系、ポリアミド系、ビ
ニル系、ヘンシェード系合成繊維など)及び/又は動物
性繊維(例えば、ウール、411など)を併用したlr
l紡品、交織又は交編物、不織ウェッブなどがいずれも
含まれる。
本発明を実施する場合に使用される薬剤の量は、処理す
べき繊維製品の種類及び用途、処理条件等に応して広範
にわたって変更できるが、一般にイミダゾリジノン誘導
体は処理液の1〜30重量%、好ましくは3〜20重■
%重量合で使用され、酸性触媒は種類によって異なるが
一般に処理液の0゜2〜10重量%、好ましくは0.5
〜7重量%の範囲で使用される。
次に、消臭成分液(例えば白井松新薬■製のフレッシュ
・シライマツ)の処理液への添加墳は通常0.1−10
重量%程度でよ<、0.5−5重量%であるのが好まし
い。消臭成分液の添加用が0.1重1%より少ないと消
臭効果が低く、また10重励%より多いと不経済なだけ
でなく、茶臭が出てきて望ましくない。
更に、本発明の方法は、処理液に柔軟剤、浸透剤、浴安
定剤、風合調整剤、撥水18油剤、抗菌剤など他の添加
剤を併合させて実施してもよく、また本発明の処理後、
別浴でこれらの処理を行ってもよい。
このようにして調製された処理液のセルロース系繊維製
品への適用方法としては、浸漬法、パッディング法、噴
霧法、塗布性等通常の方法が任意に使用できる。
セルロース系繊維製品への処理液の付着砥は処理液の深
爪、繊維製品の種類等のよって自由に変更できるが、−
&に乾燥繊維製品の重量に対して30〜300%、好ま
しくは50〜150%のりとすることができる。
処理液を付着せしめた繊維製品は次いで予備乾燥して溶
媒又は分散媒を除去したのち、付着せしめたイミダゾリ
ジノン誘導体の架橋反応が起こるに足る温度で熱処理す
る。
予備乾燥及び熱処理は従来の樹脂加工と同様の条件で実
施でき、例えば予備乾燥は80〜130℃で、溶媒又は
分散媒の実質的に殆どが除去されるまで行う。なお、予
備乾燥は後述する熱処理工程と別個に行っても、連続し
て行ってもよい。
熱処理条件は用いたイミダゾリジノン誘導体の架橋に必
要な温度及び時間の組み合わせを用いることが必要であ
る。熱処理温度は通常120℃〜190℃であればよく
、130℃〜180℃であるのが好ましい。また、熱処
理時間は熱処理温度によって左右され、一般に高温では
短時間、逆に1床温では長時間を要するが、通常0.5
〜15分の7百囲で充分である。
次に、本発明の実施例を示すが、本発明はこの実施例に
限られるものではない。なお、実施例における性能試験
は下記の方法で実施したものである。
(1)  引張強度 JIS L 1096−1979 A法(ラベルト・ス
トリノブン去) (2)  乾防皺度 JIS L 1096−1979 方法 (モノサンド
法)(3)  残留ホルムアルデヒド量 JIS L 1096−1979 方法(アセチルアセ
トン法) (4)  臭いの官能試験 熱処理後、直ちに加工製品をポリエチレンの袋に入れて
’ld l=j L、−昼夜放置後三人の検査口が別々
に嗅ぐことにより評価する。
(5)  消臭試験 1−IJ、イーーニラ≧−−乙1!−二【」−−ミー)
こ−エβ〜−A〜宍ヨ350cm3の密閉容器に試料(
25X32am)を1枚入れ、更に1%のトリメチルア
ミン液1mlを加えて密閉し、1時間数y 7u、ヘッ
ドスペースガス1mlを取り出し、ガスクロマトグラフ
ィーで分析した。そして、同様にして空試験をした結果
と比較してトリメチルアミンの除去率を求めた。
羨毀式旦 350cm″の密閉容器に試14 (25X 32cI
I+)を1枚入れ、更に3%の酢酸液1mlを加えて密
閉し、1時間放置後、ヘッドスペースガス1mlを取り
出し、ガスクロマトグラフィーで分1斤した。そして、
同様にして空試験をした結果と比較して酢酸の除去率を
求めた。
実施例1゜ 棉100%ブロード織物を表Iの処理液A−Eに浸漬後
、付着液量が織物のmmに対して70%となるように絞
り、120 ’Cで3.5分間予備乾燥した後、150
℃で3.5分間熱処理した。得られた処理布の性能試験
の結果を表■に示す。
表■ 処理液 ヒドロートシ、2− イミダ ソ′リンノン(50χ水l容液)2020−−−1(3
)−モノヒトロキシ メーy・ルー4.5− ノヒドロ キ/2−イミダゾリジ ノ ン (50′&水 を容 液)         
  −−55−1,3−ジヒドロキシメチ ル−4,5ジヒドロキシ =2− イミダゾリジノン (50χ水ン容?&)−−−−5 レ−9−MX)       6  6 1.5 1.
5 1.5得増の消臭剤)I−2−− シリコン系エマルジョ ン(大日本インキ01の ディ ツクシリコン230)   2  2  2  
2  2B、D及びEは比較例である。
I    A   1  23.0  259   検
出なし2    I3   0  22.5  255
   検出なし 。
3      C222,7253604、D    
 O21,52502075E     O20,32
605B96   −     31.8  178 
  検出なしなし     24ケ月以内の乳幼児まで
適用可ノ二り/アミンの特異臭 臭いに問題あり冶ど臭
いなし   下着角に適用可 若干臭いあり   中衣珀しか適用出来ない−ルマリン
臭強し   外衣しか通用出来ないなし     防皺
性が悪い に11の結果より、本発明に従って処理した試料No、
lは、比較例の試料No、2.4.5の如く加工布から
5゛シ臭を発生ずることなく、引張強度及び防皺性を高
度に保って、′7L幼児の衣類にも適用できるものとな
ることがわかる。また、本発明に従った試$4 N o
 、 3においても、比較例の試料No、4に比べて引
張・;11疫及び防皺性を同等以」−に保ちながら、残
留ホルムアルデヒド環を著しく低減し、下着類にまで適
用できるものとなっている。
実施例2゜ 表10の処理et、E−1を準備し、反応性染料で捺染
した棉100%サテン織物を処理して、表■の3+K 
11をi5た。
表m −のキャタリストGT)   2.4 2.4 6  
3注)表■における各成分の割合は重量%を示す2表■ 試Fl  ?i’を臭削 復しm−」1汝1     処」Lp」!If類l  
    未処理布 2 1   消臭剤1%溶液で処理 3 3   消臭剤3%溶液で処理 4 1   処理?pi、Fで処理 5 3   処理液Gで処理 6 2   処理/&1■で処理 7−−−−2− −−−コ臀−I”17(iじ炙」L−
m−−□it)/i’l臭剤4度は白井松新薬−のフレ
ノシヱ・シライマツ800−Moの使用量を示す。
3A: 11 N o 、 2〜7の処理条件は、いず
れも未処理布に各処理液を含浸させ、絞り率65%とな
るように絞った後、120℃で3分間乾燥し、次いで1
50°Cで3分間執処理したものである。
試t4No、1〜7の性能試験の結果を表■に示す。
表■から、本発明に従って1.3−ジヒドロキジメチー
ル−・1.5− ジヒト′ロキ/−2−イミダゾリジノ
ンとンiIj臭剤を併用した試ギ〕1No4&び5は、
それぞれ比II交l+lIの試料N(+2及び3に比べ
て、トリメチールアミンの除去率が著しく高いことがわ
かる。また、本発明に従って1,3−ツメチル−4,5
−ンヒドロキシー2− イミダ゛・)°IJジノン及び
1(3)〜 モノヒドロキンメ(−ル−4.5− ジヒ
1′口・1−ン2− イミダゾリジノンと消臭剤を併用
した試jllNo(i及び7も、トリメチルアミンの消
臭効果において著しく優れた相乗効果を発揮すること力
(わかる。
発明の効果 仁発明では防皺性を高く保持し、しかも引張強度の低下
を伴うことなく、従来の樹脂加工した製品に比べ遊離ホ
ルムアルデヒドを可及的に低減できる、作業環境の7万
染や皮膚障害等の衣料公害の心配のない優れた加工をな
しうるものである。
更に本発明の方法では、ニンニク臭、アミン臭、刺激臭
等の異臭の発生を伴わないため、扱い易く工業的に極め
て有利である。また、本発明で処理した製品は、驚異的
なことであるが、生活環境の中で発生する不快な生活臭
をも消臭する機能を有するものとなり、その応用範囲は
著しく拡大され5たものとなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セルロース系繊維製品を、酸性触媒の存在下に、
    一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (ただし、R_1及びR_2はそれぞれ独立して水素原
    子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表し、R_
    3及びR_4はそれぞれ独立して水素原子、アルキル基
    又はアシル基を表す)のイミダゾリジノン誘導体及び/
    又はツバキ科植物の主として葉部より分離した消臭成分
    を含有する溶液又は分散液を付与し、乾燥、熱処理する
    ことを特徴とするセルロース系繊維製品の改質処理方法
  2. (2)一般式(1)において、R_1及びR_2の少な
    くとも一方がヒドロキシメチル基を表し、R_3及びR
    _4の少なくとも一方が水素原子を表す特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
  3. (3)一般式(1)において、R_1及びR_2がそれ
    ぞれ独立して水素原子、メチル基、又はヒドロキシエチ
    ル基を表し、R_3及びR_4の少なくとも一方が水素
    原子を表す特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法
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