JPH01110501A - 消臭機能を有するセルロース誘導体 - Google Patents

消臭機能を有するセルロース誘導体

Info

Publication number
JPH01110501A
JPH01110501A JP62266289A JP26628987A JPH01110501A JP H01110501 A JPH01110501 A JP H01110501A JP 62266289 A JP62266289 A JP 62266289A JP 26628987 A JP26628987 A JP 26628987A JP H01110501 A JPH01110501 A JP H01110501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
cellulose
deodorizing
basic
acidic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62266289A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiko Hattori
服部 圭子―
Saburo Uchikuga
三郎 内空閑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sogo Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sogo Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sogo Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Sogo Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP62266289A priority Critical patent/JPH01110501A/ja
Priority to PCT/JP1988/001074 priority patent/WO1989003694A1/ja
Priority to DE19883890897 priority patent/DE3890897T1/de
Publication of JPH01110501A publication Critical patent/JPH01110501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はセルロース誘導体に関し、更に詳細には、悪臭
物質を無臭化させる機能を有するセルロース誘導体、な
いしはセルロース製品に関するものである。
(従来の技術) 近年、消臭機能をそなえた繊維製品の需要が高まってき
ている。繊維製品は、綿や布生地などの中間材から布団
やインテリア類、シーツ類、マスク、紙おむつなどその
用途は実に多彩である。しかも消臭剤として室内環境の
快適化、生活環境の浄化、更には、老人医療施設や福祉
施設を中心に、その役割は重要となってきている。繊維
製品は身体に直接触れるものだけに機能的には消臭作用
の他に、安全性と耐洗濯性が要求されてくる。
そして、これら従来の繊維製品においては、消臭機能は
、塗布、含浸、被覆、混入といった機械的ないし物理的
な後処理、後加工によって付与していたのである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来より既知の処理では、得
られた繊維製品が洗濯できない布団や数回の洗濯にしか
耐えられないシーツなどに用途が限定されてしまい、安
全性の面はもとより、防臭消臭機能が短時間に消失し、
それらの製品が使い捨てにもなりかねないなど、いくつ
かの欠点を有している。
また、従来より既知の処理は、最終の繊維製品に主とし
て適用されるものであって、その原料である糸類や更に
その基礎であるセルロース自体に適用されるものではな
いし、紙や紙製品に対して適用することも困難であり、
適用範囲が著しく限定されているという欠点も不可避で
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、こうした従来の繊維製品の欠点を克服す
るため、種々研究を重ねた結果、U&椎製品の成分であ
るセルロースに酸性基及び/または塩基性基を結合させ
ることにより悪臭物質を無臭化させる機能を有する繊維
誘導体が得られることを発見した。
また、本発明に係るセルロース誘導体からなる繊維製品
においては、消臭成分のセルロースへの付与がこれら消
臭成分とセルロースとの間での共有結合によるものであ
るため、加工の段階で行う塗布、含浸、被覆、混入等、
従来からの消臭機能付与処理とは全く異なり、ここには
じめて従来からの技術課題であった耐洗濯性の付与に成
功したものである。本発明に係るセルロース誘導体から
なる繊維製品は、何回洗濯してもその消臭機能がいささ
かも消失しないことも併せ確認し、更に研究、検討の結
果、本発明を完成するに至ったのである。
本発明において用いられるセルロース誘導体の形態には
、特に制限はなく、従来の一般に用いられているもの、
たとえば、繊維、縫糸、綿、紙、不織布もしくは、Wt
布、編布、または、その他のタイプの布、例えば、パイ
ル布、ビロード、メリヤスなどを使用できる。要するに
酸性基、あるいは、塩基性基を結合できるセルロースの
水酸基を有するものならば、どのようなものもすべて使
用することができる。
本発明でいう酸性基は、リン酸基、亜リン酸基、ポリリ
ン酸基、カルボキシル基及びスルホン酸基等である。
これら酸性基を導入するには常法に従えばよく、たとえ
ばリン酸、亜リン酸及びポリリン酸の場合は尿素を縮合
剤として用い、セルロースとの間にエステル結合を形成
させる。またオキシ塩化リンを用いるとセルロースに直
接、リン酸基を導入することができる。またカルボキシ
ル基を導入するには、たとえばクロル酢酸ナトリウムを
用いてカルボキシメチルセルロース(CM−セルロース
)のような形にすればよい。スルホン酸基はセルロース
をたとえばサルトンと処理するとスルホプロピル基とし
て容易に導入できる。
本発明でいう塩基性基はアミノ基及び4級アンモニウム
である。アミノ基には、1級、2級及び3級アミノ基す
べてが含まれる。また脂肪族アミン及び芳香族アミンの
どちらでもよい。これら塩基性基はセルロースを適当な
脱離基を有するアルキルアミン等と処理することにより
導入することができる。脱離基としては硫酸基、ハロゲ
ン、P−トルエンスルホニル基などが好ましい。たとえ
ばセルロースとモノエタノールアミン酸性硫酸エステル
を苛性ソーダ存在下1及応させることによりアミノエチ
ルセルロースを合成することができる。
同様の方法によりDEAE−セルロースなどが得られる
。またセルロースをp−トルエンスルホン酸クロリドと
処理して1−シル化した後、たとえばアンモニアと反応
させるとセルロースに直接アミノ基を導入することがで
きる。
このように種々の方法により得られるセルロース誘導体
のいくつかを次にあげるが、本発明の範囲がそれらによ
って限定されるものではない。リン酸セルロース(P−
セルロース)、亜リン酸セルロース、ポリリン酸セルロ
ース、カルボキシメチルセルロース(CLセルロース)
、カルボキシエチルセルロース、スルホエチルセルロー
ス(SE−セルロース)、スルホプロピルセルロース、
アミノセルロース、アミノエチルセルロース(AE−セ
ルロース)、ジエチルアミノエチルセルロース(DEA
E−セルロース)、トリエチルアミノエチルセルロース
(TEAIE−セルロース)、 ECTEOLA−セル
ロース、 PEl−セルロース、 ジエチル(2−ヒド
ロキシプロピル)アミノエチルセルロース(QAE−セ
ルロース)、P−アミノベンジルセルロース。
本発明における消臭メカニズムの詳細は今後の研究にま
たねばならないが、現時点では悪臭成分との中和反応に
よるものと推定される。すなわち、リン酸基等酸性基が
結合したセルロース誘導体は、塩基性の悪臭物質たとえ
ば、アンモニア、トリメチルアミンなどと中和反応を起
こし、これらを速効的に無臭化する。また、アミノ基等
塩基性基が結合したセルロース誘導体は、酸性の悪臭物
質。
たとえば、硫化水素、メチルメルカプタン、塩酸ガス、
亜硫酸ガスなどと、中和反応を起こし、これらを消臭す
る効果をもつ。従って酸性基、塩基性基のいずれも、通
常、遊離の形で用いる。これらの消臭セルロース誘導体
は、それぞれの悪臭に応じて使用できるのみではなく各
種の悪臭すべてに対処するようにも使用でき、また繊維
形態であるため各種の加工をほどこすことにより、巾広
い分野に消臭機能を発揮することができる。
次に本発明を実施例に基づき、さらに詳細に説明する。
実施例1 漂白されたブロード綿10gを熱水で洗浄し、尿素18
g、 85%オルトリン酸11.5g、水20gを混合
した水溶液に30分間浸漬する6その後、布をしぼり、
60℃の乾燥機で乾燥し150℃のホットプレートで3
0分間加熱し、放冷後熱水で洗浄し、乾燥するとセルロ
ースにリン酸が結合されたブロード綿が得られた。この
綿の中和容量は、 1 、20meq/ gであった。
このようにして得られたブロード綿の0.500gを臭
気ガス7.000ppmのアンモニア2Qを封入したテ
トラ−バックに投入した。所定時間ごとにガス検知管を
用いてアンモニアの濃度を測定したところこのブロード
綿は短時間で非常に強い塩基性悪臭物質の消臭効果を発
揮した。結果を第1表に示す。
実施例2 漂白されたブロード綿Logを熱水で洗浄し、モノエタ
ノールアミン酸性硫酸エステル2g、苛性ソーダ5g、
クレゾール0.4mQ、水13gの水溶液中に30分間
浸漬する。その後、布をしぼり60℃の乾燥機で乾燥し
、100℃のホットプレートで1時間加熱し放冷後、水
洗、希薄な酢酸溶液で洗浄、再度水洗し、乾燥すると、
セルロースにアミノ基が導入された消臭機能を有するブ
ロード綿が得られた。
この綿の中和容量は0.4meq/gであった。
このようにして得られたブロード綿の0.500gを臭
気ガス250ppmの亜硫酸ガス2Qを封入したテトラ
−バック中に投入した。所定時間ごとにガス検知管を用
いて亜硫酸ガスの濃度を測定したところこのブロード綿
は、酸性悪臭物質の消臭効果を発揮した。結果を第1表
に示す。
実施例3 市販のカルボキシメチルセルロースナトリウム(CM−
セルロースナトリウム)10gを5%塩酸50mQで懸
濁して遊離の形にする。これにエタノール200mQを
加えてよく分散した後濾取する。更にエタノールでよく
洗浄して塩酸を除去し、乾燥する。
この様にして得られたCトセルロース0.500gを臭
気ガス7.000ppmのアンモニア2Qを封入したテ
トラ−バックに投入した。所定時間ごとにガス検知管を
用いてアンモニアの濃度を測定したところ、このCトセ
ルロースは短時間で非常に強い塩基性悪臭物質の消臭効
果を発揮した。結果を第1表に示す。
実施例4 市販のPEl−セルロース(中和容量1 、50meq
/g)の0.500gを臭気ガス250ppmの亜硫酸
ガス2Qを封入したテトラ−バック中に投入した。所定
時間ごとにガス検知管を用いて亜硫酸ガスの濃度を測定
したとこう、このPEl−セルロースは短時間で非常に
強い酸性悪臭物質の消臭効果を発揮した。
結果を第1表に示す。
第1表 (発明の効果) 本発明によれば、セルロースに酸及び/又は塩基性基を
結合させるという全く新規な構成を採用したことにより
、すぐれた消臭性が付与されるだけでなく、各種のタイ
プの悪臭に対してもすべて対処しうるという著効が奏さ
れ、しかもその際、耐洗濯性、消臭機能の低下等がなく
、消臭効果が長時間持続するという新規にして卓越した
効果が奏される。
本発明は、このように最も基礎となるセルロース誘導体
自体を消臭処理するものであるから、従来のように繊維
製品に消臭処理するのとは根本的に異なり、消臭効果が
高く且つ持続するのである。
したがって本発明によれば、糸、布、紙等の繊維製品の
素材はもとより、綿布、綿、布生地等中間材、及び布団
、シーツ、衣服、紙おむつ等最終製品にも自由に消臭機
能を付与することができる。
しかも本発明は、綿製品のみでなく、トイレットペーパ
ー、紙おむつ、ティッシュペーパー、消臭包装紙等各種
紙製品の消臭化にも自由に適用することができ、繊維に
対して広範に適用できるのできわめてすぐれている。
代理人 弁理士 戸 1)親 男

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セルロースに酸性基及び/または塩基性基を結合
    させてなることを特徴とする消臭機能を有するセルロー
    ス誘導体。
  2. (2)該酸性基が、リン酸基、ポリリン酸基、亜リン酸
    基、カルボキシル基及び/又はスルホン酸基であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のセルロース
    誘導体。
  3. (3)該塩基性基がアミノ基であることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載のセルロース誘導体。
JP62266289A 1987-10-23 1987-10-23 消臭機能を有するセルロース誘導体 Pending JPH01110501A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62266289A JPH01110501A (ja) 1987-10-23 1987-10-23 消臭機能を有するセルロース誘導体
PCT/JP1988/001074 WO1989003694A1 (fr) 1987-10-23 1988-10-21 Deodorant
DE19883890897 DE3890897T1 (de) 1987-10-23 1988-10-21 Desodorant

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62266289A JPH01110501A (ja) 1987-10-23 1987-10-23 消臭機能を有するセルロース誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01110501A true JPH01110501A (ja) 1989-04-27

Family

ID=17428879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62266289A Pending JPH01110501A (ja) 1987-10-23 1987-10-23 消臭機能を有するセルロース誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01110501A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013073652A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 王子ホールディングス株式会社 微細繊維状セルロースの製造方法、不織布の製造方法、微細繊維状セルロース、微細繊維状セルロース含有スラリー、不織布、及び複合体
JP2015098526A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 王子ホールディングス株式会社 脱エステル化合物の製造方法
JP2019136669A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 真庭バイオケミカル株式会社 吸着材及びその製造方法
WO2020138156A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 王子ホールディングス株式会社 繊維状セルロース及び繊維状セルロースの製造方法
WO2020138159A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 王子ホールディングス株式会社 繊維状セルロース、繊維状セルロース含有物、成形体及び繊維状セルロースの製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013073652A1 (ja) * 2011-11-18 2013-05-23 王子ホールディングス株式会社 微細繊維状セルロースの製造方法、不織布の製造方法、微細繊維状セルロース、微細繊維状セルロース含有スラリー、不織布、及び複合体
JP2015098526A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 王子ホールディングス株式会社 脱エステル化合物の製造方法
JP2019136669A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 真庭バイオケミカル株式会社 吸着材及びその製造方法
WO2020138156A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 王子ホールディングス株式会社 繊維状セルロース及び繊維状セルロースの製造方法
WO2020138159A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 王子ホールディングス株式会社 繊維状セルロース、繊維状セルロース含有物、成形体及び繊維状セルロースの製造方法
JP2020105474A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 王子ホールディングス株式会社 繊維状セルロース、繊維状セルロース含有物、成形体及び繊維状セルロースの製造方法
JP2020105472A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 王子ホールディングス株式会社 繊維状セルロース及び繊維状セルロースの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20070005658A (ko) 항바이러스성 섬유, 및 상기 섬유의 제조 방법, 및 상기섬유를 이용한 섬유 제품
JPS60207661A (ja) 衛生用品
Szejtli Cyclodextrins in the textile industry
US5427844A (en) Articles of natural cellulose fibers with improved deodorant properties and process for producing same
JPH07502081A (ja) セルロース系繊維
KR20060121285A (ko) 섬유 처리액, 개질 섬유 포백 및 그의 제조방법
JPH01110501A (ja) 消臭機能を有するセルロース誘導体
JP2022098204A (ja) 抗ウィルス繊維構造体およびその製造方法、抗ウィルス加工製品
KR100406906B1 (ko) 산·염기성가스흡수성섬유및그구조물
Ridenour A bacteriological study of automatic clothes washing
TW200848571A (en) Process for flame-retardant finishing of cotton
JP2007031889A (ja) アレルゲン処理能を有するセルロース繊維
JP2610157B2 (ja) 繊維の抗菌処理法
JP4406297B2 (ja) 窒素含有化合物またはその溶媒和物が担持された消臭機能を有するセルロース系繊維
JP2946339B2 (ja) 繊維に耐久的消臭性を付与する方法
JPS62110976A (ja) セルロ−ス系繊維製品の改質処理方法
Miller The laparotomy pad, the laundry and intestinal adhesions
GB2300200A (en) Treatment of cellulose with polymeric biguanides
JPH0361795B2 (ja)
JPS61215687A (ja) ノンホルムアルデヒドの洗濯耐久性防炎加工方法
JPH1096169A (ja) スキンケア繊維製品およびその製造方法
JPH11158774A (ja) 防炎性セルロース系繊維製品の製造法
JPS62298359A (ja) 脱臭性生地
Chattopadhyay et al. Studies on formaldehyde-free crease-resistant finishing of cotton fabric using citric acid and selective chemical additives
JP3593539B2 (ja) セルロース繊維品の処理方法