JPS62108830A - 改良ゼオライト触媒によるハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法 - Google Patents

改良ゼオライト触媒によるハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法

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JPS62108830A
JPS62108830A JP60247117A JP24711785A JPS62108830A JP S62108830 A JPS62108830 A JP S62108830A JP 60247117 A JP60247117 A JP 60247117A JP 24711785 A JP24711785 A JP 24711785A JP S62108830 A JPS62108830 A JP S62108830A
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    • C07C17/12Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the ring of aromatic compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はベンゼン及び/又はベンゼン誘導体を液相ハロ
ゲン化してハロゲン化ベンゼン誘導体ヲ製造する方法に
関するものである。更に詳しくは、改良されたL型ゼオ
ライトを触媒として用い、ベンゼン及び/又はベンゼン
誘導体を液相ハロゲン化して、パラ置換ハロゲン化ベン
ゼン誘導体を選択的に製造する方法に関するものである
〔従来の技術〕
ハロゲン化ベンゼン誘導体は、医薬、農薬をはじめ有機
合成化学分野圧おいて重要な原料中間体であり、一般に
は、塩化第二鉄や塩化アンチモン等のルイス酸を触媒と
して、ベンゼン及び/又はベンゼン誘導体を液相ハロゲ
ン化して製造されている。例えば、ジクロロベンゼン(
以下、DOBと略称する)は、塩化第二鉄の存在下、ベ
ンゼンあるいはモノクロロベンゼン(以下、MOBと略
称する)に塩素ガスを吹き込むことにより製造されてい
る。
モノクロロベンゼン誘導体の液相ハロゲン化によるジ置
換ベンゼン誘導体の製造においては、生成物として、1
.2−ジ置換体(オルト体)、1.3−ジ置換体(メタ
体)、1.4−ジ置換体(パラ体)の三種類の異性体が
得られるが、これらの各異性体の生成割合は、既に存在
する置換基の種類、触媒の種類等により決定されること
は良く知られている。例えば、塩化第二鉄存在下でのM
OBの液相塩素化反応によるDOBの製造の際、生成す
る三種類の異性体の生成割合は下記のようになる。
オルトジクロロベンゼン:60〜40%メタジクロロベ
ンゼン : 0〜5% バラジクロロベンゼン ;60〜70%三種類の異性体
の中で、工業的にはパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体
が最も重要であり、需要も多い。従って、パラ置換ハロ
ゲン化ベンゼン誘導体を選択的に製造する方法がこれま
で数多く提案されてきた。
これらの先行技術の中で、ゼオライトを触媒として用い
て、ベンゼン及び/又はベンゼン誘導体をハロゲン化し
、パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を選択的に製造す
る方法が提案されている。
例えば、ジャーナル−オプ・キャタリシスfJourn
al of 0atalysis) 60 、 110
 N979)には、ハロゲン化ベンゼンの臭素化触媒と
してゼオライトの使用が報告されている。本引用例にお
いて、ハロゲン化触媒として各種イオン交換ゼオライト
、すなわち、X型、Y型ゼオライトが用いられており、
パラ置換ブロモベンゼン誘導体が選択的に生成すること
が示されている。また、テトラヘドロン・レターズ(T
strahedron Letters) 21 。
3809(1980)には、ZSM−5,ZSM−11
111モルブナイト型ゼオライト、Y型ゼオラ・イト等
を触媒とするベンゼンの塩素化反応が報告されており、
特に、L型ゼオライトの場合に高いパラジクロロベンゼ
ン選択率が得られることが述べられている。更に、例え
ば特開昭59−130227号公報、同59−1447
22号公報、同59−163329号公報等において、
L捜ゼオライトやY型ゼオライトを触媒とするベンゼン
やアルキルベンゼンのハロゲン化方法が開示されている
〔発明が解決しようとする問題点〕
へ/セン及ヒ/又はベンゼン誘導体のハロケン化におい
て、ゼオライトを触媒として用いる方法は、従来の塩化
第二鉄等のルイス酸を触媒とする方法に比較して、パラ
箇換ハロゲン化ベンゼン誘導体を選択的に製造しうろこ
とは先行技術より明らかである。しかし、これらの先術
技術においても、パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の
選41は、工業的見地から見て十分とは言い難く、更に
高い選択率でパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を製造
する方法の開発が切望されている。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者らは、この現状に鑑み、ベンゼン及び/又はベ
ンゼン誘導体の液相ハロゲン化反応によるパラ置換ハロ
ゲン化ベンゼン誘導体の選択的製造方法について、特に
ゼオライト触媒の改良に関し、詳細に検討した。
その結果、アルカリ処理したL型ゼオライトを液相ハロ
ゲン化反応の触媒として使用すると、活性は全く低下せ
ずにハロゲン化の位置選択性が変化しパラ置換ハロゲン
化ベンゼン誘導体の選択率が向上することを見い出した
L型ゼオライトのアルカリ処理に関する記載例として、
アルカリ処理したL型ゼオライトを担体とし白金等の貴
金属を担持したものを触媒として用いた炭化水素の改質
方法(例えば特開昭59−80555号公報)が開示さ
れている。
ここでは、気相反応による脂肪族炭化水素の芳香族化反
応において、触媒担体であるL型ゼオライトをアルカリ
処理することにより、その触媒寿命が改善されることが
示されている。
しかし、アルカリ処理したL型ゼオライトをベンゼン及
び/又はベンゼン誘導体の液相ハロゲン化反応の触媒と
して使用した場合、パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体
の選択性が向上することを本引用例から予測することは
全く、不可能であり、従って、本発明は新しい事実の発
見にもとすき完成されたものである。
すなわち、本発明は、ベンゼン及び/又はベンゼン誘導
体を液相ハロゲン化し、ハロゲン化ベンゼン誘導体を製
造するにあたり、触媒としてpH11以上のアルカリ溶
液を用いてアルカリ処理したL型ゼオライトを用いるこ
とを特徴とするハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法を提
供するものである。
〔発明の概要〕
本発明の方法においては、触媒としてゼオライトが用い
られるが、ゼオライトとは通常、結晶性アルミノシリケ
ートと呼ばれるものである。その構造は5iC1,四面
体およびAtQ、四面体から形成されているが、各四面
体の結合様式の相違により、多くの種類が知られている
。ゼオライトはその種類により結晶構造が異なるので、
粉末X線回折により、その種類を識別することが可能で
ある。本発明の方法において、触媒として使用されるゼ
オライトはL型ゼオライトであり、銅にα二重線による
粉末X線回折の測定結果を第1表に示す。
第  1  表 5.6  +5.8  100 1t2  7.89 5〜40 11.8  7.49 10〜10G 14.8  5.98 10〜100 15.3  5.79 10〜40 19.4  4.5750〜80 2G、2  4.39 10〜70 2[154,5510〜70 22.7  五9150〜120 2五43.805N40 24.3   五6610〜70 25.6   五4820〜80 27.2   五2810〜6L’ 2a0   五1850〜120 29.1  五〇720〜80 29.8   i 00 5〜40 3CL8  2.9120〜80 5五13  2.65 10〜70 34.2  2.62 5〜50 Lffliゼオライトは合成ゼオライトの一種であり、
公知の方法により合成することができる。(例えば、特
開昭59−73421号公報、特公昭46−35604
号公報、特公昭36−3675号公報)L型ゼオライト
の典型的な組成は、酸化物のモル比で表わして aM”/no ・A4o3@ bsic7で示され、合
成されたままの状態では、陽イオンとしてNaイオン及
び/又はにイオンを含んでいる。
本発明の方法においては、L型ゼオライトに含有される
陽イオンに特に制限はなく、合成時に含有されるNaイ
オン及び/又はにイオンを有するものを触媒として使I
Oすれば良いが、必要に応じて他の鵡イオンに交換した
ものを使用しても差し支えない。この場合には、交換し
たい1湯イオンを含む水溶液を用いて公知の方法により
、イオン交換処理をL型ゼオライトについて実施すれば
良い。
本発明の方法においては、触媒として使用されるL型ゼ
オライトは、アルカリ処理されたものでなければならな
い。ここで、ゼオライトのアルカリ処理とはアルカリを
含む溶液中にゼオライトを浸漬させることを意味する。
L型ゼオライトのアルカリ処理は少なくともpH11、
好ましくはpH13以上のアルカリ溶液を使用して実施
する。アルカリとしては、溶液中で11以上のpHを示
すものであれば特に制限はなく、無機化合物でも有機化
合物でも良い。無機化合物のアルカリの例としては、リ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム
、ベリリウム、マグネシウム。
カルシウム、ストロンチウム及びバリウムから選ばれる
少なくとも一種以上の陽イオンを有し、かつ水酸基炭酸
根、硼酸機及びリン酸根から選ばれる少なくとも一種以
上の陰イオンを含有する化合物、更にアンモニア等を挙
げることができる。有機化合物のアルカリの例としては
、メチルアミン類等のアミン化合物を挙げることができ
ろ。より好ましいアルカリは、水酸化ナトリウム、水酸
化カIJ ’7 A 、水酸化ルビジウム、水酸化セシ
ウムまたはこれらの混合物である。
アルカリ溶液の溶媒としては、上記アルカリを溶解させ
、その溶液のpHが11以上を示すものであれば特に制
限はなく、通常、水を使用すれば良いカ、他の溶媒、例
えば、アルコール、アルコールと水からなる混合物等を
使用しても一向に差し支えない。
L型ゼオライトのアルカリ処理に使用するアルカリ溶液
の量は、ゼオライトがアルカリ溶液中に懸濁状態で存在
するのに充分な量であれば特に制限はないが、一般に、
ゼオライト単位重量を基準として、5〜500iLt/
9−ゼオライト、好ましくは10〜100atA!/9
−ゼオライトである。
アルカリ処理圧よる効果の大きさは、アルカリ溶液のp
HK加えて、処理温度及び処理時間に依存する。すなわ
ち、アルカリ溶液のpHが低い場合、処理温度が低く、
処理時間が短いとアルカリ処理による効果は小さく、ま
た、アルカリ溶液のpHが高い場合、処理温度が高すぎ
、処理時間が長ずきるとL型ゼオライトの構造破壊を生
じ、好ましくない。このように、アルカリ処理では、ア
ルカリ溶液のpH、処理温度及び処理時間が相互に関連
するため、アルカリ処理条件を一義的に定めるのは困難
である。しかし、一般的には、アルカリ処理条件は、前
記pH範囲であれば、処理温度は0〜100℃、好まし
くは20〜90℃、処理時間はα5〜100時間、好ま
しくは3〜50時間の範囲から選択される。
アルカリ処理は、通常、ゼオライトを含有するアルカリ
溶液のスラリーを攪拌しながら実施すれば良いが、静置
下で行っても差し支えない。
アルカリ処理後、L型ゼオライトはアルカリ溶液より濾
過等により分離され、アルカリ処理に使用した溶媒を用
いて、その洗浄液のpHが8以下になるまで処理された
L型ゼオライトを洗浄する。
洗浄後、得られたアルカリ処理り型ゼオライトは、80
〜150℃で1〜24時間乾燥する。
本発明の方法においては、触媒の形状に特に制限はなく
、通常、成型して触媒として用いれば良ぃが、粉末のま
ま使用しても一向に差し支えない。
成型方法は通常の方法で良く、例えば、押出成型法、打
錠成型法、噴霧乾燥成型法等を挙げることができる。成
型する場合、その機械的強度を高める等の目的で、本反
応に対して不活性な物質を粘結剤あるいは成型助剤とし
て添加しても良い。例えば、シリカ、粘土類、グラファ
イト、ステアリン酸、殿粉、ポリビニルアルコール等を
0〜8゜wt%・好ましくは2〜30 wt%の範囲で
添加できろ。
触媒は焼成処理してから、液相ハロゲン化反応に用いる
。焼成処理は、空気流通下500〜700℃で1〜10
時間行えば良い。
本発明の方法において、ベンゼン誘導体とは、ハロゲン
化ヘンゼン、アルキル化ヘンゼン等のようにベンゼンの
水素がハロゲン基・アルキル基等の置換基で置換された
化合物を意味し、例えば、モノフロオロベンゼン、MO
E、モノブロモベンゼン、モノヨードベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン等を挙げることができる。また、ハ
ロゲン化剤は単体のハロゲンで良く、例えば、塩素、臭
素、ヨウ素を挙げることができる。
本発明の方法において、反応装置9反応方法および反応
条件はベンゼン及び/又はベンゼン誘導体が液状で触媒
と接触する限り、何ら制限はない。
例えば、反応装置は回分式、半回分式あるいは連続式の
いずれを用いても差し支えない。触媒は、例えば固定床
、懸濁床の形で用いれば良い。反応はハロゲン化反応v
c関与しない溶媒、例えば四塩化炭素等の存在下で行っ
ても良い。溶媒を用いる場合にはベンゼン及び/又はベ
ンゼン誘導体の濃度は5〜99 wt%が良く、20〜
99 wt%が好ましい。5 wt%以下では原料が触
媒と接触する機会が少なくなり十分な転化率が得られな
い。ハロゲン化剤ta続的に供給する場合には、窒素、
ヘリウム、二酸化炭素等の不活性ガスを同伴しても良い
。同伴ガスを用いる場合には、ハロゲン化剤の濃度は5
〜99 vo1%が良く、20〜99 vo1%が好ま
しい。
回分式、半回分式反応装置を用いた場合、触媒は主に溶
液に懸濁させた形で用いるが、単位反応液容積光たりの
触媒量は(1001〜1に9/lが良く、0005〜0
.1 kg/Lが好ましい。(1001PC9/を以下
では、触媒の負荷が大きく、十分な転化率が得られない
。また、1に9/を以上では触媒量を増加する効果は小
さくなる。ハロゲン化剤を連続的に供給する場合、ハロ
ゲン化剤の供給量はゼオライト重量に対する単位時間当
たりの7Aロゲン化剤の量で表わすことができ、1〜1
500mol / kq −cat、 hrが良く、1
0〜800 mol/kg−Cat、 hrが好ましい
。1 mol / kg −cat、 hr未満では十
分なハロゲン化ベンゼン生成速度が得られず、1500
 no1/ kg−cat、 hrを越える場合には、
未反応のハロゲン化剤の量が増加し経済的ではない。
また、連続式反応装置を用いた場合、液体原料の供給量
は、使用するゼオライト重量に対する単位時間当たりの
量で表わすことができ。cL5〜300 t / kg
 −cat、 brで良く12〜100t/〜−oat
、 hrが好ましい。その他の反応条件は、回分式、半
回分式反応装置を用いた場合と同様である。
本発明の方法において、反応温度及び反応圧力はベンゼ
ン及び/又はベンゼン誘導体が液相である限り、何ら制
限はない。反応温度がベンゼン及び/又はベンゼン誘導
体の沸点より高い場合には、圧力を高めることにより液
相でのハロゲン化反応を行うことができるが、反応温度
は0〜200°Cが好ましく、20〜150℃がさらに
好ましい。
0℃以下では十分な反応速度が得られず、200℃以上
では、バラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の選択率が低
下する。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、ベンゼン及び/又ハベンゼン誘
導体の液相ハロゲン化反応において工業的[価値の高い
パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を公知の方法に比べ
て、高収率で取得することができ、したがって本発明は
工業的に極めて有意銭なものである。
〔実施例〕
以下に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではな
い。なお、実施例中に示される転化率及び選択率とは以
下の式により計算された数値を表わす。
実施例1 特開昭59−73421号公報にもとすいて、L型ゼオ
ライトを水熱合成し、得られたスラリーを戸別し、固体
を十分水洗後、110℃で15時間乾燥した。この固体
は、酸化物のモル比で表わして Q、01 Na、O−a、9’i’に!o赤A4o3−
6.2SiOの組成を有し、銅にα二止線てよる粉末X
線回折の測定の結果、第2表のような回折パターンが観
測され、この固体がL型ゼオライトであることが確認さ
れた。
第  2  表 5.6  15.8  100 11.2  7.89  6 11.8  7.49  30 14.8  5.98  36 15.3  5.79  19 19.4  4.57  60 2に:1.2  4.39  19 2α5  4.33   +9 22.7  3.91  69 2五4   ′!L80  9 24.3   五6641 25.6   五4857 27.2   五2852 2&O五18        72 29.1   五〇755 298   五〇0  9 3118  2.91  61 3五8  2.65  29 34.2  2.62  20 このL型ゼオライト+159)をpi(14,3の水酸
化す) IJウム水溶液(500tnl; )を用いて
、90°Cの処理温度で10時間スラリーを攪拌しなが
らアルカリ処理した。次いで、スラリーを許過し、得ら
れた固体をその洗浄液のpHが8以下になるまで水を用
いて洗浄し、その後、110°Cで15時間乾燥した。
このアルカリ処理したL型ゼオライトを、空気流通下、
540℃で5時間焼成処理したものを触媒として用いて
、MOBの液相塩素化反応を実施した。
塩素化反応は、通常の半回分式反応装置を用いて行った
。ガス吹込み管、冷却管を装着した容積約100mAの
パイレックス製反応器(内径40ジ。
高さ100□)に409のMCBを充填し、19のアル
カリ処理したL型ゼオライトを懸濁させ、マグネチック
スクーラーで十分に攪拌しながら、30 ml/ mi
nの供給速度で塩素ガス(等量の窒素ガスを同伴)を吹
き込んだ。反応温度は、反応器の周囲をオイルパスによ
りフントロールし100℃とした。塩素ガスを吹き込み
はじめてから5時間経過後、生成物をガスクロマトグラ
フにより分析した。その結果を第6表に示す。
実施例2,5 実施例1において合成したL型ゼオライト(159)を
pH14,3の水酸化ナトリウム水溶液(soog)を
用いて50℃の処理温度で10時間、また、pH14,
0の水酸化ナトリウム水溶液(500d)を用いて、9
0℃の処理温度で10時間スラリーを攪拌しながらアル
カリ処理した。後処理ののち、これらを触媒として、実
施例1と全く同様に、MOBの液相塩素化反応を実施し
た。塩素ガスを吹き込みはじめてから5時間経過後の反
応結果を第5表に示す。
実施例4〜8 実施例1において合成したL型ゼオライト+159)を
pH11,0,1五2,14.0゜14.3,14.6
の水酸化カリウム水溶液(500a)をそれぞれ用いて
、90℃の処理温度で5時間、スラリーを攪拌しながら
アルカリ処理した。
後処理ののち、これらを触媒として、実施例1と全く同
様にMCBの液相塩素化反応を実施した。
塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後の反応結
果を第3表に示す。
比較例1 実施例1において合成したL型ゼオライトを、アルカリ
処理せず、そのまま空気流通下、540°Cで6時間焼
成処理した。これを触媒として、実施例1と全く同様に
M OE (7)塩素化反応を実施した。塩素ガスを吹
き込みはじめてから6時間経過後の反応結果を第6表に
示す。
比較例2 実施例Iにおいて合成したL型ゼオライト(5))とp
H14,8の水酸化ナトリウム水溶液(200α)をメ
ー トクレープに仕込み、120°Cの処理温度で11
0時間、スラリーを攪拌l−ながらアルカリ処理しtこ
。これを1触媒として実施例1と全く同様にMOBの塩
素化反応な実施した。
塩素ガスを吹き込みはじめてから6時間経過後の反応結
果を第3表に示す。
また、本比較例で使用したアルカリ処理したものを銅に
α二重線による粉末X線回折を測定したところ第2表の
回折パターンは全く観測されず、本比較例におけるアル
カリ処理により、L型ゼオライトの結晶構造が破壊され
ていることが確認された。
実施例9 実施例1において調製したアルカリ処理り型ゼオライト
を触媒として、MOBをトルエンに代えた以外は、実施
例1と全く同様にしてトルエンの液相塩素化反応を実施
した。塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後の
反応結果を第4表に示す。
比較例3 比較例1で用いたL型ゼオライトを触媒として用いたこ
と以外は、実施例8と全く同様にしてトルエンの液相塩
素化反応な実施した。塩素ガスを吹き込みはじめてから
5時間経過後の反応結果を第4表に示す。
第  4  表 1)POT:パラクロロトルエン 00T :オルトクロロトルエン その他:メタクロロトルエン、ジクロロトルエン類等

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ベンゼン及び/又はベンゼン誘導体の液相ハロゲ
    ン化反応によりハロゲン化ベンゼン誘導体を製造するに
    あたり、触媒としてpH 11以上のアルカリ溶液を用いてアルカリ処理したL型
    ゼオライトを用いることを特徴とするハロゲン化ベンゼ
    ン誘導体の製造法。
JP60247117A 1985-11-06 1985-11-06 改良ゼオライト触媒によるハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法 Expired - Fee Related JPH0780798B2 (ja)

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EP86308660A EP0225723B1 (en) 1985-11-06 1986-11-06 Process for producing a halogenated benzene derivative using an improved zeolite catalyst
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