JPS62167737A - ゼオライト触媒によるハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法 - Google Patents

ゼオライト触媒によるハロゲン化ベンゼン誘導体の製造法

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JPS62167737A
JPS62167737A JP61007832A JP783286A JPS62167737A JP S62167737 A JPS62167737 A JP S62167737A JP 61007832 A JP61007832 A JP 61007832A JP 783286 A JP783286 A JP 783286A JP S62167737 A JPS62167737 A JP S62167737A
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salt
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弘中 敏夫
Kazuhiko Sekizawa
関沢 和彦
Yukihiro Tsutsumi
堤 幸弘
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はベンゼン及び/又はベンゼン誘導体全液相ハロ
ゲン化して、ハロゲン化ベンゼン誘導体を製造する方法
に関するものである。
更に詳しくは、フォージャサイト型ゼオライトを触媒と
して用い、反応系中に含窒素有機塩基性化合物及び/又
はその塩を共存させて、ベンゼン及び/又はベンゼン誘
導体を液相ハロゲン化してパラ置換ハロゲン化ベンゼン
誘導体を製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
ハロゲン化ベンゼン誘導体は、医薬、縫薬をはじめ有機
合成化学分野で、工業的に重要な原料中間体であり、一
般的には、塩化第二鉄や塩化アンチモン等のルイス酸を
触媒として、ベンゼン及V又はベンゼン誘導体を液相ハ
ロゲン化して製造されている。例えば、ジクロロベンゼ
ン(以下、DCBと略称する)は、塩化第二鉄の存在下
、ベンゼンあるいはモノクロロベンゼン(以下、MCB
と略称する)に塩素ガスを吹き込むことにより製造され
ている。
モノ置換ベンゼン−導体の液相ハロゲン化によるジ肯換
ベンゼン誘導体の製造においては、生成物として1.2
−ジ置換体(オルト体)、1.3−ジ置換体(メタ体)
、1.4−ジ置換体(パラ体)の三種類の異性体が得ら
れるが、これらの各異性体の生成割合が、既に存在する
置換基の種類、触媒の種類等により決定されることは良
く知られている。例えば、塩化第二鉄存在下でのMOB
O液相塩素化反応によるDCBの製造の際、生成する三
種類の異性体の生成割合は下記のようになる。
オルトジクロロベンゼン:50〜40チメタシクロロベ
ンゼン = D〜 5%パラジクロロベンゼン :60
〜70チ三種類の異性体の中で、工業的にはパラ1な換
/%ロゲン化ベンゼン誘導体が最も重要であり、需要も
多い。従って、パラ置換ノ10ゲン化ベンゼン誘導体を
選択的に製造する方法がこれまで数多く提案されてきた
パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を選択的に製造する
方法のひとつとして、ルイス酸触媒を使用しないで、ゼ
オライトを触媒として用いる方法が最近報告されている
。例えば、ジャーナル・オブΦキャタリス(、Tour
nal of Catalysis)第60巻、1)0
〜120頁(1979年発行)には、ハロゲン化ベンゼ
ンの臭素化触媒として、ゼオライトが使用されている。
本引用例において、ハロゲン化触媒として、各種イオン
交換ゼオライト、すなわちX型、Y型ゼオライトが用い
られており、パラ萱換ブロモベンゼン誘導体が選択的に
生成することが示されている。
また、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahθdr
onLetters)第21巻、3809..4812
頁(1980年発行)には、ZSM−5,ZSM−1)
、モルデナイト、L型ゼオライト、Y型ゼオライトを触
媒とするベンゼンの塩素化反応が報告されており、特に
、L型ゼオライトの場合に高いパラジクロロベンゼン(
以下、PDCBと略称する)選択率が得られることが述
べられている。更に例えば特開昭59−130227号
公報、同59−144722号公報、同59−1633
29号公報等において、L型ゼオライトやYをゼオライ
トを触媒とするベンゼンやアルキルベンゼンのハロゲン
化方法が開示されている。
また、特開昭60−188333号公報や同60−19
7632号公報等には、低級アシル化剤や脂肪族カルボ
ン酸類で処理したものを触媒として用いる液相ハロゲン
化反応において、パラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体の
選択率が向上することが報告されている。しかし、塩化
ベンゾイル等の大きい分子や安息香酸等の芳香族カルボ
ン酸を用いた場合には、選択率向上の効果は得られない
と述べられている。
ケミストリー・レターズ(Chemistry Let
ters)第2007−2008頁(1984年発行)
には、′臭素を吸着したA型ゼオライトを用いるアニリ
ンの臭素化反応において、ピリジン又は2,6−ルチジ
ンを加えると、臭素化活性およびパラブロモアニリンの
選択率が向上することが報告されている。
これらに加えて本出願人は、Y型ゼオライトやL型ゼオ
ライト等を金属塩によりイボ飾することにより、パラ置
換ハロゲン化ベンゼン誘導体の選択率が向上することを
見い出し、先に出願した。
(特願昭60−28466号) 〔発明が解決しようとする問題点〕 ベンゼン及び/又はベンゼン誘導体の液相ノ曳ロゲン化
反応において、ゼオライトを触媒として用いることによ
り、従来の塩化第二鉄等のルイス酸を触媒とする場合に
比較して、パラ置換ノ)ロゲン化ベンゼン誘導体を選択
的に製造しうろことは、先行技術より明らかである。
しかし、これらの先行技術においても、パラ置換ハロゲ
ン化ベンゼン誘導体の収率は、十分とは言い難く、更に
高い収率でパラ置換ノ)ロゲン化ベンゼン誘導体を製造
する方法の開発が切望されている。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明者らは、この現状に鑑み、ベンゼン及V又はベン
ゼン誘導体の液相ハロゲン化反応によるパラ置換ハロゲ
ン化ベンゼン誘導体の選択的製造方法について、特に、
ゼオライト触媒を使用する反応について詳細に検討した
その結果、本発明者らは、フォージャサイト型ゼオライ
トを触媒とした場合においてのみ、反応系中に含窒素有
機塩基性化合物及び/又はその塩を共存させると驚くべ
きことに、活性はほとんど低下せずに、特異的にハロゲ
ン化の位置選択性が変化し、パラ置換ハロゲン化ベンゼ
ン誘導体の選択率が向上することを見い出し、本発明を
完成するに至った。
すなわち、本発明は、フォージャサイト型ゼオライトを
触媒として、ベンゼン及び/又はベンゼン誘導体の液相
ハロゲン化反応によりハロゲン化ベンゼン誘導体を製造
するKあたり、含窒素有機塩基性化合物及び/又はその
塩を反応系中に共存させることを特徴とする、ハロゲン
化ベンゼン誘導体の製造法を提供するものである。
本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の方法においては、触媒としてゼオライトが用い
られるが、ゼオライトとは通常、結晶性アルミノシリケ
ートと呼ばれるものである。ゼオライトは8104四面
体およびAtr、四面体から構成されているが、各四面
体の結合様式の相違により多くの種類が知られている。
本発明の方法において触媒として使用されるゼオライト
はフォージャサイ)[ゼオライトである。フォージャサ
イト型ゼオライトは天然にも存在するが、公知の方法に
より合成することも可能であり、合成フォージャサイト
型ゼオライトは、X型ゼオライト及びY型ゼオライトと
して広く知られている。本発明の方法においては、フォ
ージャサイト型ゼオライトの中でも不純物が少なく、結
晶化度の高い合成フォージャサイト型ゼオライトが好ま
しく、Y型ゼオライトが特に好ましい。フォージャサイ
ト型ゼオライトは特徴的な結晶構造を有するので粉末X
線回折スペクトルを測定することにより、他のゼオライ
トと職別することが可能である。
フォージャサイト型ゼオライトの化学組成は酸化物のモ
ル比で表わして、 a MHO”A40s ” b 5iftで示される。
合成フォージャサイト、すなわちX型ゼオライト及びY
型ゼオライトは、一般に合成されたままの状態では陽イ
オンとしてNaイオンを含んでいる。
本発明の方法においては、フォージャサイト型ゼオライ
)4C含有される陽イオンに特に制限はなく、合成時に
含有されるNaイオンを有するものを触媒として使用す
れば良いが、必要に応じて、他の陽イオンに交換したも
のを使用しても差し支えない。この場合には、交換した
い陽イオンを含む水溶液を用いて、公知の方法によりイ
オン交換処理を実施すれば良い。
本発明の方法においては、各種のイオン交換フォージャ
サイト型ゼオライトをそのまま、触媒として用いれば良
いが、好ましくは、金属塩により修飾されたフォージャ
サイト型ゼオライトを用いる。
フォージャサイト型ゼオライトの金属塩による修飾は、
例えば特願昭60−28466号に記載されている方法
に従って実施すれば良い。すなわち、フォージャサイト
型ゼオライトと金属塩とを均密に接触させれば良く、具
体的には、通常の含浸法。
混合法、混線法等を挙げることができる。金属塩による
修飾の方法に特に制限はないが、フォー外サイト型ゼオ
ライトの粒子外表面だけでなく、細孔内も均密に修飾で
きること、更に、簡便であることから、金属塩を所望の
溶媒、例えば水等に溶かし、これをフォージャサイト型
ゼオライトに含浸させる通常の含浸法が好適である。
この場合、修飾に使用する金属塩について特に制限はな
く、アルカリ金属、アルカリ土類金属。
希土類金属等のノリゲ/化物、硫酸塩、炭酸塩等を用い
れば良い。例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩
化ストロンチウム、塩化ノくリウム。
塩化ランタン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム。
炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、硫酸ナトリウム、
硫酸カリウム、硫酸ストロンチウム、硫酸バリウム等を
挙げることができる。
修飾に用いられる金属塩の使用量はフォージャサイト型
ゼオライトに対する重量パーセントで表わして、rl、
1〜90チで良く好ましくは、10〜80チである。
本発明の方法においては、触媒の形状については特に制
限はなく、通常成型して触媒として用いれば良いが、粉
末のまま使用しても一向に差し支えない。成型方法は通
常の方法で良く、例えば、押出成型法、打錠成型法、噴
霧乾燥造粒法等を挙げることができる。成型する場合、
その機械的強度を高める等の目的で、本反応に対して不
活性な物質を粘結剤あるいは成型助剤として添加しても
良い。例えば、シリカ、粘土類、グラファイト。
ステアリン酸、殿粉、ポリビニΦルアルコール等を0〜
80重を係、好ましくは、2〜30重毫チの範囲で添加
できる。
このようにして得られた触媒は、必要に応じて乾燥処理
を行なったのち、空気流通下あるいは窒素、ヘリウム等
の不活性ガス流通下で10分〜24時間焼成処理を行な
い、液相ハロゲン化反応に用いる。焼成温度は200〜
900°Cの温度範囲で良く、好ましくは300〜85
0°Cが良い。
本発明の方法においては、反応系中に含窒素有機塩基性
化合物及び/又はその塩を共存させて、ベンゼン及び/
又はベンゼン誘導体の液相ハロゲン化反応を実施する。
ここでいう、含窒素有機塩基性化合物とは、塩基性変定
数Kt)がlX10”14より大きい有機化合物の中で
分子中に窒素原子を有するものを意味する。また、含窒
素有機塩基性化合物の塩とは、含窒素有機塩基性化合物
と塩化水素、臭化水素等の鉱酸類によって生成する化合
物を意味する。
本発明の方法においては、含窒素有機塩基性化合物及び
/又はその塩として、含窒素複素環化合物及び/又はそ
の塩およびアミン化合物及び/又はその塩が好ましい。
含窒素複素環化合物及び/又はその塩の例としては、ピ
ロール、メチルピロール、インドール等のピロール類、
ピラゾール、メチルピラゾール等のピラゾール類、イミ
ダゾール、ベンゾイミダゾール、フェニルイミダゾール
等のイミダゾール類、ピロリン、メチルピロリン等のピ
ロリン類、ピロリジン、メチルピロリジン等のどロリジ
ン類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、エチルピリジン
クロロピリジン等のピリジン類、ピラジン、メチルピラ
ジン等のピラジン類、ピリミジン、メチルピリミジン等
のピリミジン類、ピペラジン、メチルビペラジン等のピ
ペラジン類、ピペリジン、メチルピペリジン等のピペリ
ジン類、キノリン、メチルキノリン、ジメチルキノリン
、ベンゾキノリン、オキシキノリーン、クロロキノリン
等のキノリン類、イソキノリン、メチルインキノリン、
クロロイソキノリン等のイソキノリン類、インドリジン
[,4H−キノリジン類、シンノリン類、キナゾリン類
、カルバゾール類、アクリジン類、フェナジン類、フエ
ナントリジン類等及び/又はその塩を挙げることができ
、フェニルイミダゾール等のイミダゾール類、ピリジン
等のピリジン類、キノリン、メチルキノリン、ジメチル
キノリン、オキシキノリン等のキノリン類、イソキノリ
ン等のイソキノリン類及び/又はその塩が好ましい。
また、アミン化合物は、一般にアンモニアの水素原子を
炭化水素基で置換した化合物であり、置換された水素の
数によって、第1アミン、第2アミン、第3アミンの5
1類に分類される。アミンミノ。エチルアミン、プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブ
チルアミン。
tart−ブチルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミ
ン、パルミチルアミン、エチレンジアミン、モノエタノ
ールアミン等の脂肪族第1アミン類、ジメチルアミン、
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、
シアミルアミン、ジェタノールアミン等の脂肪族第2ア
ミン類、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプ
ロピルアミン。
ナフチルアミン等の芳香族第1アミン、ジフェニルアミ
ン、N−メチルアニリン等の芳香族第2アミン類、N、
N−ジメチルアニリン、P−ジメチルアミノアゾベンゼ
ン等の芳香族第3アミン類等及び/又はその塩を挙げる
ことができる。本発明の方法においては、これらの含窒
素有機塩基性化合物及び/又はその塩のうち、一種類を
使用すれば良いが2種類以上用いても一向に差し支えな
い。
これらの含窒素有機塩基性化合物及び/又はその塩は、
液相ハロゲン化反応液中に共存すれば良く、添加方法等
について特に制限はない。すなわち、含窒素有機塩基性
化合物及び/又はその塩を反応系中に原料や触媒とは別
に加えても良いし、予め触媒であるフォージャサイト型
ゼオライトに吸着あるいは担持して、触媒とともに反応
系中に導入しても良い。また連続反応においては、原料
中に含窒素有機塩基性化合物及び/又はその塩を含有さ
せて、例えば、液体原料にこれらの含窒素有機塩基性化
合物及び/又はその塩を溶解させる等して、原料ととも
に反応系中に供給すれば良い。
含窒素有機塩基性化合物及び/又はその塩は多岐に亘り
、更に添加方法等の影響を受けるため、その共存量を一
義的に限定するのは困難であるが、含窒素有機塩基性化
合物及び/又はその塩中に含まれる窒素原子の重量で規
定することが可能である。本発明の方法において、含窒
素有機塩基性化合物及び/又はその塩の共存量は、触媒
であるフォージャサイト型ゼオライトの単位重量に対し
て1 X 10−’ 9/9−フォージャサイトルα5
9/9−フオージヤサイト、好ましくは5 X 10−
’ 9/9−フォージャサイト〜Q、 29/9−フォ
ージャサイトである。含窒素有機塩基性化合物及び/又
はその塩の共存量がI X 10−’ 9/9−フォー
ジャサイト未満ではパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体
の選択率の向上は得られず、また159/9−フォージ
ャサイトをこえると共存量を大きくした効果はなく、不
経済である。
本発明の方法において、ベンゼン誘導体とは、ハロゲン
化ベンゼン、アルキルベンゼン等のようにベンゼンの水
素がハロゲン、アルキル基等の置換基で置換された化合
物を意味し、例えばモノフルオロベンゼン、MCB、モ
ノブロモベンゼン。
モノヨードベンゼン、トルエン、エチルベンゼン等を挙
げることができる。またハロゲン化剤は単体のハロゲン
で良く、例えば、塩素、臭素、ヨウ素を挙げることがで
きる。
本発明の方法において、反応装置1反応方法および反応
条件は、ベンゼン及び/又はベンゼン誘導体が液状で触
媒と接触する限り、何ら制限はない。例えば、反応装置
は回分式、半回分式あるいは連続式のいずれを用いても
差し支えない。触媒は、例えば、固定床、懸濁床等の形
で用いれば良い。
反応は、ハロゲン化反応に関与しない溶媒、例えば、四
塩化炭素等の存在下で行なっても良い。
溶媒を用いる場合には、ベンゼン及び/又はベンゼン誘
導体の濃度は、5〜99重tsが良く、20〜9・9重
を係が好ましい。5重量%未満では、原料が触媒と接触
する機会が少なくなり、十分な転化率が得られない。ハ
ロゲン化剤を連続的に供給する場合には、窒素、ヘリウ
ム、二酸化炭素等の不活性ガスを同伴しても良い。同伴
ガスを用いる場合には、ハロゲン化剤の濃度は5〜99
容′量係が良く、20〜99容量チが好ましい。
回分式、半回分式反応装置を用いた場合、触媒は主に溶
液に懸濁させた形で用いるが、単位反応液容積当たりの
触媒量は1001〜1に9/lが良く、o、oos〜α
1に9/lが好ましい。α001に9/を未満では、触
媒の負荷が太き(、十分な転化率が得られない。また、
1に9/lをこえると触媒景を増加する効果は小さくな
る。ハロゲン化剤を連続的に供給する場合、ハロゲン化
剤の供給量はゼオライト重tK対する単位時間当たりの
ハロゲン化剤の量で表わすことができ、1〜1500m
ot/ ki −Cat *hrが良く、10〜800
 mo4/に9−catehrが好ましい。1mot7
Pc9− Cat−hr未満では、十分なハロゲン化ベ
ンゼン生成速度が得られず、1500 mat/ 79
−Cat−hrを越える場合には、未反応のハロゲン化
剤の量が増加し、経済的でない。
連続式反応装置を用いた場合、ベンゼン及び/又はベン
ゼン誘導体の供給量は、使用するゼオライ)K対する単
位時間当たりの量で表わすことができ、0.5〜300
 t / kg−Cat拳hrで良(,2〜t o o
 t7kg−cut−hrが好ましい。その他の反応条
件は、回分式あるいは半回分式反応装置を用いた場合と
同様である。
本発明の方法において、反応温度および反応圧力はベン
ゼン及び/又はベンゼン誘導体が液相である限り、何ら
制限はない。反応温度がベンゼン及び/又はベンゼン誘
導体の沸点より高い場合には、反応圧力を高めることK
より液相でのハロゲン化反応を行なうことができるが、
反応温度は0〜200°Cが好ましく、20〜150°
Cが更に好ましい。0℃未満では、十分な反応速度が得
られず、また、200℃をこえるとパラ置換ハロゲン化
ベンゼン誘導体の選択率が低下する。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、ベンゼン及び/又はベンゼン誘
導体の液相ハロゲン化反応において、工業的に価値の高
いパラ置換ハロゲン化ベンゼン誘導体を公知の方法に比
べて、高収率で取得することができ、従って、本発明は
工業的にみて、極めて有意義なものである。
〔実施例〕
以下に、実施例により本発明を四に詳細に説明するが、
本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではな
い。なお、実施例中に示される転化率および選択率とは
以下の式により計算された数値を表わす。
実施例1 1tの磁性ビーカーに12.879の塩化ナトリウムを
入れ、これを30(ldの蒸留水に溶解させた。温浴を
用いて、この溶液を95℃に保ち、ガラス製の攪拌羽根
で十分にかきまぜながら、ここにS i Oy’A4O
s比5.5のNa−Y型ゼオライト(東洋曾達工業■製
)30りを加えた。湯浴上で水分がなくなるまで蒸発乾
固し、130″CK保った乾燥器中で、15時間乾燥し
たのち、空気流通下で540℃で5時間fA 成L テ
NaC1ヲ50 重量%担持したNa−Y型ゼオライト
触媒を得た。
この触媒と含窒素有機塩基性化合物として、4−メチル
キノリンを用いMCBの液相塩素化反応を実施した。反
応は通常の半回分式反応装置を用いて行なった。ガス吹
込み管、冷却管を装着した容積約100mのパイレック
ス製反応器(内径40鴎、高さ100鴎)に402のM
CBおよびα057りの4−メチルキノリンを充填し、
更に、1、439の上記ゼオライト触媒を加え懸濁液と
した。この場合、ゼオライト単位重量当りの4−メチル
キノリンの共存量は、窒素に換算し5.6×10″″’
 9/9−フォージャサイトである。
反応混合物をマグネチック・スターラーで充分に攪拌し
ながら、30m//minの供給速度で塩素ガス(等量
の窒素ガスを同伴)を吹き込んだ。反応温度は反応器の
周囲をオイルバスによりコントロールし、100°Cと
した。塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後、
生成物をガスクロマトグラフにより分析した。その結果
を第1表に示す。
実施例2〜5 実施例1と同様に調製したNaCtにより修飾したNa
−Y型ゼオライトを触媒として用い、4−メチルキノリ
/の共存量を0.0869.  α2869゜α575
9. llB599に代えた以外は、実施例1と全く同
様1cMCBの液相塩素化反応を行なった。塩素ガスを
吹き込みはじめてから3時間経過後の反応結果を第1表
に示す。
比較例1 実施例1と同様に調製したNaC4GCより修飾したN
a−Y型ゼオライトを触媒として用い、反応系中に含窒
素有機塩基性化合物を共存させなかった以外は、実施例
1と全く同様KMCBの液相塩素化反応を行なった。塩
素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後の反応結果
を第1表に示す。
実施例6〜16 実施例1と同様に調製したNaC1修飾Na−y型ゼ第
2イトを触媒として用い、4−メチルキノリンの代わり
に第2表に示すような、含窒素有機塩基性化合物を所定
量共存させた以外は、実施例1と全く同様にMOBの液
相塩素化反応を行なった。
塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後の反応結
果を第2表に示す。
実施例17 実施例1と同様に調製したNaCt修飾Ha−Y型ゼオ
ライトを触媒として用い、4−メチルキノリンの代わり
にαIQ59のキノリン塩酸塩を共存させた以外は実施
例1と全く同様にMcBの液相塩素化反応を行なった。
塩素ガスを吹き込みはじ実施例18 触媒として、1.09のNa−Y型ゼオライト(東洋曹
達工業■製)を用い、4−メチルキノリンを10579
共存させた以外は実施例1と全く同様にMCBの液相塩
素化反応を行なった。塩素ガスを吹き込みはじめてから
3時間経過後の反応結果を第3表に示す。
比較例2 4−メチルキノリンを共存させなかった以外は実施例1
8と全く同様にMOBの液相塩素化反応を行なった。塩
素ガスを吹き込みはじめてから、3時間経過後の反応結
果を第3表に示す。
第3表 1)ODOB:オルトジクロロベンゼン2)メタジクロ
ロベンゼン、トリクロロベンゼン類等実施例19 触媒として810t/A40g比が2.5のNa−’X
型ゼオライト(東洋曹達工業■g)togを用いた以外
は実施例18と全(同様VCMCBの液相塩素化反応を
行なった。塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過
後、MCB転化率は5a3%、PDC!B選択率は74
.8%であった。
比較例6 4−メチルキノリンを共存させなかった以外は、実施例
19と全く同様KMCBの液相塩素化反応を行なった。
塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後、MOB
転化率は37.2チ、PDCB選択率は72−04であ
った。
比較例4.5 触媒としてS i O,/A/、O,が15.0のNa
−モA/デナイト(東洋U達工業■製) 1.09を用
いて、4−メチルキノリンの共存下あるいは非共存下で
実施例18と同様にMCBの液相塩素化反応を行なった
。塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後の反応
結果を第4表に示す。
比較例6.7 米国特許へ790,471号に記載されている方法に準
じてZSM−5ゼオライトを合成した。得られたゼオラ
イトがZBM−5であることは、銅のにα二重線を用い
た粉末X線回折により確認した。
この21)1)M−5を空気流通下、540°Cで焼成
したのち、塩化ナトリウム水溶液を用いてイオン交換処
理を行ない、Na−ZBM−5ゼオライトを得た。
このNa−ZEIM−5は酸化物のモル比で表わして次
のような組成を有していた。
1、05 Na2O*A40.++ 2135iO1触
媒として、上記のNa−ZSM−5を1.02用いて、
4−メチルキノリンの共存下あるいは非共存下で実施例
18と同様にMCBO液相塩素化反応を行なった。塩素
ガスを吹き込みはじめ【から、3時間経過後の反応結果
を第4表に示す。
比較例へ9 触媒としてS i O2/A4Os  比が2..0の
ゼオライトCa−A型(東洋曹達工業■製画品名「ゼオ
ラムA −5」)を4.0g用いて、4−メチルキノリ
ンの共存下あるいは非共存下で実施例18と全く同様に
MCBの液相塩素化反応を行なった。塩素ガスを吹き込
みはじめてから3時間経過後の反応結果を第4表に示す
実施例20 MCBをトルエンに代えた以外は実施例1と全く同様に
してトルエンの液相塩素化反応を行なった。塩素ガスを
吹き込みはじめてから3時間経過後、トルエン転化率は
5L8%、パラクロロトルエン選択率は67.1 %で
あった。
比較例10 4−メチルキノリンを添加しなかった以外は、実施例2
0と全(同様にトルエンの液相塩素化反応を行なった。
塩素ガスを吹き込みはじめてから3時間経過後、トルエ
ン転化率は54.6%、パラクロロトルエン選択率は6
2.44であった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フォージャサイト型ゼオライトを触媒として、ベ
    ンゼン及び/又はベンゼン誘導体の液相ハロゲン化反応
    によりハロゲン化ベンゼン誘導体を製造するにあたり、
    含窒素有機塩基性化合物及び/又はその塩を反応系中に
    共存させることを特徴とする、ハロゲン化ベンゼン誘導
    体の製造法。
  2. (2)フォージャサイト型ゼオライトが、X型ゼオライ
    ト又はY型ゼオライトである特許請求の範囲第(1)項
    記載の方法。
  3. (3)フォージャサイト型ゼオライトが、アルカリ金属
    、アルカリ土類金属又は希土類金属の塩により修飾され
    たX型ゼオライト又はY型ゼオライトである特許請求の
    範囲第(1)項記載の方法。
  4. (4)含窒素有機塩基性化合物及び/又はその塩が、含
    窒素複素環化合物及び/又はその塩である特許請求の範
    囲第(1)項記載の方法。
  5. (5)含窒素有機塩基性化合物及び/又はその塩が、脂
    肪族アミン類及び/又はその塩である特許請求の範囲第
    (1)項記載の方法。
  6. (6)含窒素有機塩基性化合物及び/又はその塩が、芳
    香族アミン類及び/又はその塩である特許請求の範囲第
    (1)項記載の方法。
  7. (7)ベンゼン誘導体がハロゲン化ベンゼン及びアルキ
    ルベンゼンである特許請求の範囲第(1)項記載の方法
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