JPS62104747A - 透明導電フイルムおよびその製法 - Google Patents

透明導電フイルムおよびその製法

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JPS62104747A
JPS62104747A JP60245780A JP24578085A JPS62104747A JP S62104747 A JPS62104747 A JP S62104747A JP 60245780 A JP60245780 A JP 60245780A JP 24578085 A JP24578085 A JP 24578085A JP S62104747 A JPS62104747 A JP S62104747A
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山本 英
謙 野田
和明 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、固体ディスプレイ、液晶ディスプレイ等に用
いられる透明導電フィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
各種ディスプレイの透明電極に用いられる透明導電フィ
ルムには透明性、電気1機械特性に優れていることが要
求されるため、そのベースフィルムとして従来からポリ
エチレンテレフタレートが用いられており、上記透明導
電フィルムは、このポリエチレンテレフタレートフィル
ムの上に金属酸化物被膜を形成することにより製造され
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記ポリエチレンテレフタレートフィル
ムは、耐熱性に欠けており170℃以上に加熱されると
、変形したりまた可塑剤のブルーミングによる白化現象
を生し、高温加熱処理が不可能である。したがって、こ
のフィルム上に、例えば、真空蒸着により、酸化インジ
ウム等の金属酸化物被膜を形成し、これをそのまま透明
導電性被膜とする場合、真空蒸着後の酸化処理等を充分
に行うことができないため、得られる金属酸化物被膜は
透明性に難点がある。すなわち、蒸着により生成した金
属酸化物被膜はそのままでは透明性が不充分であり、相
当過酷な条件で酸化処理することにより良好な透明性が
発現するのであるが、上記ポリエチレンテレフタレート
フィルムは、そのような過酷な熱処理に耐えられないた
め金属酸化物被膜の透明性が、未だ満足できる程度では
ない。酸化インジウム等の真空蒸着に変えて金属インジ
ウムを真空蒸着させるようにすれば、酸化インジウムの
真空蒸着のように真空藩着後高温で酸化処理する必要が
ないためポリエチレンテレフタレートフィルム等のフィ
ルムでも充分これに適合できるのであるが、この方法に
よって得られる金属酸化物被膜は、それ自体透明性に難
点があるため、未だ、充分なものとはいえない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、極め
て透明性に傍れた透明導電性被膜を有する透明導電フィ
ルムおよび その製法の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、下記の一般式(
1)ないしく 1’/ )で表される繰返し単位のうち
の少なくとも一つの繰返し単位を主成分とする無色透明
なポリイミドフィルムと、この無色透明なポリイミドフ
ィルムの表面および裏面の少なくとも一方の面に形成さ
れた透明導電性被膜とを備えていることを特徴とする透
明界雷フィルムを第1の要旨とし、 下記の一儀式(1)ないし(IV)で表される繰返し単
位のうちの少なくとも一つの繰返し111位を主成分と
する無色透明なポリイミドフィルムを(V備する工程と
、この無色透明なポリイミドフィルムの表面および裏面
の少なくとも一方の面に金属酸化物被膜を形成す・る工
程と、高温加熱処理によりこの金属酸化物被膜を透明導
電性被膜化する工程を備えていることを特徴とする透明
導電フィルムの製法を第2の要旨とするものである。
rただし、X3〜xbハ、If 、CII*、Ca1l
s 、N(h 、 F、  )すなわら、本発明者らは
、上記透明導電フィルムのベースフィルムとして用いら
れているポリエチレンテレフタレートフィルムに変えて
、極めて耐熱性に冨むポリイミドフィルムを用いれば、
このフィルムは耐熱性に冨むため、金属酸化物被膜形成
後の熱処理に充分耐えることができ、それによって透明
性に富む透明導電性被膜を得ることができるようになる
と着想した。しかしながら、ポリイミドフィルムは、透
明性に冨んでいるものも開発されてはいるが、いずれも
、無色透明ではなく、着色透明性であり、着色の程度が
薄いものでも、淡い黄色に着色しているため、これをそ
のまま透明m1Mフィルムのベースフィルムとして用い
ることはできない。このようなポリイミドフィルムの無
色透明化をはかつて、各種のポリイミドが提案されてい
るが、そのなかでも着色度が小さく透明度が高いポリイ
ミドフィルムとして特開昭58−91430に開示され
ている、下記の一葭式で表される繰返し単位を有する芳
香族ポリイミド重合体からなるものが優れている。しか
しながら、上記のポリイミドフィルムは透明性には優れ
ているもののやはり黄色に着色しているため、これヲ透
明A’!電フィルムのベースフィルムとして用いること
はできない。
そこで、本発明者らは、ポリイミドフィルムの着色の原
因について一連の研究を重ねた結果、ポリイミドの出発
物質である芳香族テトラカルボン酸二無水物とジアミノ
化合物の組み合わせが着色に大きく影舌することをみい
だし、特にジアミノ化合物として、二個のアミノ基が相
互にメタ位に位置するか、他の置換基を基準としてアミ
ノ基がメタ位に位置する芳香族ジアミンが有効であり、
これとビフェニルテトラカルボン酸二無水物とを組み合
わせると、着色透明ではなく、無色透明なポリイミドフ
ィルムを形成しうろことをみいだし本発明に到達するに
至ったのである。
本発明の透明導電フィルムは、無色透明なポリイミドフ
ィルムと透明導電性被膜とにより構成されている。
上記無色透明なポリイミドフィルムは、一般式で表され
るビフェニルテトラカルボン酸二無水物と一般式(Vl
)ないしくIX)で表される芳香族ジアミノ化合物との
反応によって得られる。
II zNt X + t N112−−−−−−  
(Vl )上記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と
しでは、下記の3.3’ 、4.4’  −ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物と 2.3.3″、4° −ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物 とがあげられる。
また、上記メタ位iηにアミノ基を有する芳香族ジアミ
ノ化合物のうち、−i式(Vl)で表される芳香族2核
体ジアミンの代表例としては下記のものかあげられる。
3.3° −ジアミノジフェニルエーテル3.3゛ −
ジアミノジフェニルスルホン3.3° −ジアミノジフ
ェニルチオエーテル3.3” −ジアミノジフェニルメ
タン3.3゛ −ジアミノヘンシフエノン また、一般式(■)で表される芳香族4核体ジアミンの
代表例としては、下記のものがあげられる。
C1(3 cp。
式(■)で表される芳香族l核体ジアミンの代表例とし
ては下記のものがあげられる。
m−フェニレンジアミン 2.4−トルエンジアミン 4.6−ジメチル−m−フェニレンジアミン2.4−ジ
アミノメシチレン 4−クロル−m−フェニレンジアミン 3.5−ジアミノ安息香酸 5−二1−ローm−フェニレンジアミンまた、一般式(
IX)で表される芳香族3核体ジアミンの代表例として
は、下記のものがあげられる。
1.4−ビス(3−アミノフェノキシ)ヘンゼン1.3
−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン上記芳香族ジ
アミンンはそれぞれ単独で用いてもよいし、適宜組み合
わせて用いてもよい。
上記のようなビフェニルテトラカルボン酸二無水物とメ
タ位置にアミノ基を有する芳香族ジアミンとを組み合わ
せることにより初めて、前記一般式(1)ないしくfV
)で表される繰返し単位の少なくとも一つを主成分とす
る無色透明なポリイミドフィルムが得られるのである。
ここで主成分とするとは、全体が主成分のみからなる場
合も含める趣旨である。
この場合において、無色透明なポリイミドフィルムの主
成分となる上記一般式(r)ないしく■)で表される繰
返し単位の含有量が多いほど、得られるポリイミドフィ
ルムの無色透明性が高まる。しかしながら、上記の一般
式(1)ないしく■)で表される繰返し単位の少なくと
も一つの繰返し単位が、70モル%以上含有されていれ
ば少なくともこの発明で求める無色透明性が確保される
のでその範囲内において、上記ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物以外のその他の芳香族テトラカルボン酸二
無水物や、上記メタ位置にアミノ基を有する芳香族ジア
ミン以外のその他のジアミノ化合物を用いることができ
る。しかし、上記一般式(1)ないし(IV)で表され
る繰返し単位の含有量の好ましい範囲は70モル%以上
であり、最も好ましい範囲は95モル%以上である。
上記その他の芳香族テトラカルボン酸二無水物としては
、ピロメリット酸二無水物、3.3’。
4.4° −ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
、4.4′−オキシシフタル酸二無水物、4゜4° −
ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルス
ルホンニ無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェニル)へキサフルオロプロパンニ無水’Jh、2,
3.6.7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1
,2,5.6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
■、べ、5゜8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物
があげられ、これらはj作独でまたは併せて用いること
ができる。
また、その他のジアミノ化合物としては、4゜4゛−ジ
アミノジフェニルエーテル、3.4’  −ジアミノジ
フェニルエーテル、4.4′ −ジアミノジフェニルス
ルホン、4,4゛ −ジアミノジフェニルメタン、4.
4゛ −ジアミノベンゾフェノン、4,4゛ −ジアミ
ノジフェニルプロパン、パラフェニレンジアミン、メタ
フェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、ヘンチ
ジン、3,3゛−ジメチルヘンジジン、4,4° −ジ
アミノジフェニルチオエーテル、3,3° −ジメトキ
シ−4,4°−ジアミノジフェニルメタン、3.3’−
ジメチル−4,4° −ジアミノジフェニルメタン、2
.2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−へキ
サフルオロプロパン、1.3−ビス(アミノフェノキシ
)ベンゼンがあげられ、単独でもしくは併せて用いるこ
とができる。
本発明に用いる無色透明なポリイミドフィルムは、上記
の芳香族テトラカルボン酸二無水物およびジアミノ化合
物を有機極性溶媒中において、80 ’c以下の温度で
重合させることによりポリアミド酸溶液をつくり、これ
をガラス板、ステンレス板等の鏡面に、そのポリアミド
酸溶液が、一定のj¥みになるように流延し、1oo〜
300度の温度で徐々に加熱して脱水閉環させ、ポリア
ミド酸をイミド化することにより得ることができる。ポ
リアミド酸溶液からフィルム形成における有機極性溶媒
の除去およびポリアミド酸のイミド化の加熱は、連続し
て行ってもよく、また、これらの工程を減圧下もしくは
不活性ガス雰囲気中で行ってもよい。さらに短時間であ
れば400°C前後まで最終的に加熱することにより生
成ポリイミドフィルムの特性を向上させることができる
。また、ポリイミドフィルム形成の他の方法は、上記の
ポリアミド酸溶液をガラス板上等に流延して100〜1
50℃で30〜120分加熱乾燥して皮膜を形成し、ご
の皮膜をピリジンと無水酢酸のベンゼン溶液等に浸漬し
て脱溶剤とイミド化反応を行い、上記皮膜をポリイミド
フィルムとする方法であり、この方法によってもポリイ
ミドフィルムを得ることができる。
上記の有機極性溶媒としては、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ジグライム、クレゾール、ハロ
ゲン化フェノール等が好適である。特にジメチルアセト
アミドが好ましい。これらの有機極性溶媒は単独で用い
てもよいし、2種以上を混合して用いても支障はない。
ただし、上記有機極性溶媒としてN−メチル−2−ピロ
ツドンを用いることは好ましくない。N−メチル−2−
ピロリドンは、ポリアミド酸溶液の賦形体を加熱し、脱
水閉環してポリイミド化する際の加熱ムこよって一部分
解し、その分解物が残存して黒褐色を呈するようになり
、これが生成ポリイミドフィルムを黄褐色に着色するよ
うになるからである。したがって、N−メチル−2−ピ
ロリドンを使用する場合には、ぞの使用量を有機極性溶
媒中の5重量%以下にとどめることが好適である。
有機極性溶媒として、上記に例示した各溶媒は、沸点が
低いため、上記の加熱によって分解する前に揮散してし
まい、N−メチル−2−ピロリドンのようなポリイミド
フィルムに対する着色を生じない。しかしながら、重合
溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを用い、ポリア
ミド酸合成後、溶媒置換により、上記例示の好適な溶媒
に生成ポリアミド酸を溶解するようにすれば、N−メチ
ル−2−ピロリドンの上記弊害を排除しうる。この場合
、上記例示の好適な溶媒は希釈溶媒となる。上記ポリイ
ミドフィルムの製造に際しては、このように、重合溶媒
と希釈溶媒とを別種のものにし溶媒置換によって生成ポ
リアミド−酸を希釈溶媒にl容解するようにしてもよい
のである。
なお、上記に例示した好適な有機極性溶媒を使用する際
に、上記溶媒に、エタノール、トルエン、ヘンゼン、キ
シレン、ジオキサン、テトラヒFロフラン、二1−ロベ
ンゼン等の、透明性を崩なわない貧溶媒または良溶媒を
、溶解性を損なわない範囲内において一種もしくは二種
以上適宜混合して用いてもよい。これらの溶媒は、全行
a極性ン容媒中に25〜30重量%の割合まで使用する
ことができる。
上記のようにして、無色透明なポリイミドフィルムを製
造する際に、ポリアミド酸?8液の対数粘度CN−j−
f−ルー2−ピロリF’ 7中0.5g/100 m 
7!の濃度で30 ’cで測定)は0.3〜5.0の範
囲にあることが好ましい。より好適なのは0.4〜2.
0である。この対数粘度が低すぎると、得られるポリイ
ミドフィルl、の機械的強度が低(なるため好ましくな
い。また、対数粘度が高すぎると、ポリアミドl!12
溶液を適当な形状に■1(形する際に流延させにく(作
業が困難となるため好ましくない。また、ポリアミド酸
溶液の濃度も、作業性等の見地から、5〜30重量%、
好ましくは15〜25重量%に設定することが好ましい
のである。
上記対数粘度はつき゛の式で計算されるものであり、式
中の粘度は毛細管粘度計により測定されるものである。
以上のようにして、ポリアミド酸溶液をイミド化してポ
リイミドとする場合において、生成ポリイミドは、特性
の点から対数粘度(97%硫酸中0.5g/dlの濃度
で30°Cのもとて測定)を0.3〜4.0の範囲内に
設定することが好ましい。最も好ましいのは0.4以上
である。
このようにして得られたポリイミドフィルムは、従来の
フィルムとは全く異なり、着色透明ではなく無色透明で
あって極めて透明度が高いものである。なお、この発明
において、ポリイミドフィルムが無色透明とは、膜厚5
0±5μmのポリイミドフィルムに対する可視光線(5
00nm)i3過率が70%以上であって黄色度(イエ
ローネスインデックス)が40以下のもののことをいう
透明4電性被膜は、上記のような、無色透明なポリイミ
ドフィルムの表面および裏面の少なくとも一面に形成さ
れるものであり、通常、金属酸化物被膜により構成され
る。ごのような金属酸化物被1模の形成方法としては、
2.1H1i 類の方法がある。
第1の方法は、In2O3、5nOz、 ZnO等の金
属酸化物もしくはこれらを任意に組み合わせた混合物を
真空蒸着、スパッタリング、イオンブレーティング等に
よる気相蒸着、化学蒸着をするか、もしくは、上記金属
酸化物の粉体を適切なコーティング剤に分散させたもの
を塗布する方法である。例えば、エレクトロンヒームガ
ンによる真空j2:、着法。
反応性スパッタリングにより金属ターゲットからスパッ
クされた粒子を酸素ガスによ/)酸化させて金属酸化1
模を11hる方法等があげられる。
第2の方法は、未発明音らが、上記金屈酸化物被ngの
透明性等の向上をはかるための研究の過程でみいだされ
た方法であり、上記のような金属酸化物被膜を170°
C以上の高温で比較的短時間加熱処理することにより、
透明性、耐熱性を向上させる方法である。この方法は、
一般にネサガラスといわれるガラス基材の製造に発想の
基礎をおくものである。すなわち、ネリ・ガラスの製造
工程では、300〜400℃の高温加熱を行うことによ
り金属酸化吻被1模の形成を行い、それによって、イ■
れた透明性と耐熱性とを得るものである。このような技
術の応用は、ポリエチレンテレフタレートフィルムのよ
うな耐熱性を備えていないフィルムをベースフィルムと
して用いる限り、実現不可能なのであるが、本発明では
、ベースフィルムとして極めて耐熱性に優れたポリイミ
ドの透明フィルムを用いるため、これの実現を可能とし
たのである。その具体的な方法の一例として、真空蒸着
もしくはスパッタリングにより、酸化インジウム、酸化
スズの混合体被膜を、化学量論による量よりも酸化度を
小さくシ(透明性のない、いわゆる無ネサの状態で作製
し)これを170℃以上の高温で、比較的、短時間加熱
するという方法があげられる。この方法は、上記のよう
に高温で熱処理することができることから、熱処理時間
を短くできるようになり、長尺物の連続処理が容易にな
るうえ、加熱処理を行わない方法に比較して透明性およ
び耐熱性の向上効果が著しくなる。
なお、透明導電性被膜としては、上記のような金属酸化
物被膜によるものに限定されるものではなく、パラジウ
ム、金車体で形成したものも含まれる。
このようにして優れた特性を備えた無色透明な導電フィ
ルムが得られる。ここで導電フィルムが無色透明とは、
イエローネスインデックスが45以下で、可視光線(5
00nm)透過率が70%以上のことをいう。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の透明導電フィルムは、ベースフ
ィルムとして無色透明なポリイミドフィルムを用い、こ
れに透明導電性被膜を形成して構成されているため、ベ
ースフィルムの耐熱性が極めで大であり、したがって、
その製造に際して、高温加熱に耐えられるようになり、
透明導電性被膜の形成が容易になるというような利点を
有するうえ、透明導電フィルム自体が耐熱性2機械的特
性等に優れているのである。したがって、ディスプレイ
の透明電極、太陽電池のベースフィルム基材、透明電磁
波シールド材等として用いた場合、優れた透明性と耐熱
性を示し、また優れた長期耐久性を呈するようになる。
また、本発明の方法によれば、上記透明導電性被1模の
形成を、金属酸化物被膜を高温加熱処理することにより
行うため、極めて透明性に富み、しかも耐熱性に優れた
透明導電性被膜を形成することができ、ベースフィルム
の耐熱性とともに、透明4電フィルム全体の耐[熱性を
著しく高めることができるという効果を奏′: する。
[つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
なお、後記の表において、5−BPDAは3゜3’ 、
4.4’  −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
a−BPDAは2. 3. 3’ 、  4’  −ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、P M D Aは
ピロメリット酸二無水物、3.3’  −BAPSは4
.4゛−ジ(3−アミノフェノキシ)ジフェニルスルボ
ン、3.−3°−BAPPは4.4′  −ジ(3−ア
ミノフェノキシ)ジフェニルプロパン、3.3°−BA
[ンFは4.4“−ジ(3−アミノフェノキシ)ジフェ
ニルへキサフルオロプロパン、4.4”−DDEは4,
4° −ジアミノジフェニルエーテル、4,4” −B
APPは4.4° −ジ(4−アミノフェノキシ)ジフ
ェニルプロパン、3,3“−DDEは3,3° −ジア
ミノジフェニルエーテル、3.3”−DDSは3,3゛
  −ジアミノジフェニルスルポン、3,3° −DD
Mは3.3′−ジアミノジフェニルメタン、3.3”−
DSPは333″ −ジアミノジフェニルチオエーテル
、3.3’−DBPは3,3゛ −ジアミノヘンヅフエ
ノン、DMAcはジメチルアセトアミド、N M Pば
N−メチル−2−ピロリドン、dialymeはビス(
2−メトキシエチル)エーテルを示す。
〔実施例1〜41.比較例1〜3〕 11のセパラブルフラスコに後記の表に示す溶媒とジア
ミノ化合物を入れてジアミノ化合物が完全に溶解するま
で室温でよく混合した。この場合、上記溶媒の使用量は
、上記ジアミノ化合物および後記の第1表に示す芳香族
テトラカルボン酸二無水物の七ツマー仕込み濃度が20
重世%となるように設定した。
つぎに、上記フラスコ中に同表に示す芳香族テトラカル
ボン酸二無水物を、発熱による温度の上昇を抑制しなが
ら徐々に添加した。ついで室温で4時間撹拌しながら反
応させ、後記の表に示す対数粘度をもつポリアミド酸の
溶液を得た。
上記のようにして得られたポリアミド酸の溶液をガラス
板上に流延して皮膜を形成し、この皮膜を熱風乾燥機中
120℃で60分間、さらに180°Cで60分間、つ
いで250℃で6時間加熱してイミド化させることによ
り厚み50±5μmのポリイミドフィルムをつくった。
なお、上記フィルムについて赤外線吸収スペクトルを測
定したところ、アミド酸の特有の吸収はみられず、17
8Qcm−’付近にイミド基の特性吸収がみられた。
つぎに、反応性マグネトロンスパッタ法を用いて、上記
のようにして得られたポリイミドフィルムの片面に、透
明導電性被膜を形成した。すなわち、スパッタ装置の基
板側に、上記ポリイミドフィルムを取りつけ、スパッタ
電極上に金属In90重量%と5nlO重量%とからな
る合金ターゲットを装着した。そして、1O−3paま
で真空引きを行ったのら、アルゴンガスを100CCZ
分、酸素ガスを15CC/分流入させて、4 X 10
−’ paに保った。つぎに、上記スパッタ電極に直流
電圧400Vを印加してグロー放電させ、30秒間スパ
ッタリングを行うことにより、ポリイミドフィルム上に
酸化Inと酸化Snとからなる透明導電性被膜を形成し
た。この透明導電性被膜は、300Ω/Uの表面電気抵
抗を示した。このようにして得られた透明導電フィルム
のイエローネスインデツクスを測定するとともに、可視
光線(500nm)における透過率を測定し、後記の第
1表に示した。
(以下余白) 第1表において、実施例1〜9はメタ位置にアミノ基を
有するジアミノ化合物として芳香族2核体ジアミンを使
用した例を示しており、実施例10〜18は上記ジアミ
ノ化合物として芳香族4核休ジアミンを使用した例を示
している。また、実施例19〜22は上記芳香族2核体
ジアミンおよび芳香族4核体ジアミンを併用した例を示
している。
第1表から明らかなように、実施例1〜22の透明導電
フィルムは、イエローネスインデックスか45以下であ
り、かつ透過率が70%以上であって無色透明であるこ
とがわかる。これに対して比較例1 (特開昭58−9
1430号のもの)ではジアミノ化合物として、メタ位
置にアミノ基ををするものではなく、パラ位置にアミン
基を有するものを用いているため、ポリイミドフィルム
が黄色に着色しており、したがって、得られる透明卵重
フィルムのイエローネスインデックスおよびjL通過率
実施例のものよりも劣っている。また、比1校例2でも
比較例1と同様にメタ位置にアミン基を有するジアミノ
化合物を用いず、パラ位置にアミノ基を有するジアミノ
化合物を用いてつくられたポリイミドフィルムを用いて
いるため、得られる透明導電フィルムのイエローネスイ
ンデックスおよび透過率の双方がかなり悪くなっている
さらに比較例3は溶媒としてN−メチル−2−ピロリド
ンを用いて得られた黄褐色着色ポリイミドフィルムを用
いているため、得られる透明導電フィルムのイエローネ
スインデックスおよび透過率が、著しく悪いことがわか
る。
また、第2表において、実施例23ないし30は、メタ
位置にジアミノ基を有するジアミノ化合物として、芳香
族1核体ジアミンを使用したポリイミドフィルムを用い
てつくられた透明導電フィルムを示しており、実施例3
1ないし36は、上記ジアミノ化合物として、芳香族3
核体ジアミンを使用して得られたポリイミドフィルムを
用いてつくられた透明導電フィルムを示している。さら
に、実施例37ないし41は、上記芳香族1. 3核体
ジアミンと芳香族2核体ジアミンとを併用して得られた
ポリイミドを用いてつくられた透明卵重フィルムを示し
ている。なお、第2表において、比較例1ないし3は、
第1表に示した比較例1ないし3と同様である。上記実
施例と比較例との対比から明らかなように、実施例で得
られた透明導電フィルムは、比較例で得られたものに比
べて、イエローネスインデックスが低く、透過率が高く
、無色透明性に冨んでいるごとがわかる。
〔実施例42.43) 実施例1および実施例23で得られたポリイミドフィル
ムを用い、これに、実施例1と同様にして、酸化Inと
酸化Snとからなる被膜を形成した。
このとき、スパッタリング時間を15秒間に短縮した。
そして、上記のようにして形成された被膜付のポリイミ
ドフィルムを2.00℃の乾燥機の中に入れて、1時間
高温加熱して処理し、目的とする透明導電フィルムを得
た。このようにして得られた透明ぷ電フィルムの抵抗値
は、550Ω10であった。このようにして得られた透
明導電フィルムの透過率と耐熱性を測定し、その結果を
実施例1および実施例23を対照として、第3表に示し
た。
* 150℃xIh後のR/R0(抵抗変化)第3表か
ら明らかなように、金属酸化物被膜を温加熱処理するこ
とにより、その透明性および耐熱性の向上がみられるこ
とがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の一般式( I )ないし(IV)で表される繰
    返し単位のうちの少なくとも一つの繰返し単位を主成分
    とする無色透明なポリイミドフィルムと、この無色透明
    なポリイミドフィルムの表面および裏面の少なくとも一
    方の面に形成された透明導電性被膜とを備えていること
    を特徴とする透明導電フィルム。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔ただし、式( I )においてX_1はO、SO_2、
    CH_2またはCOである。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) 〔ただし、式(II)において、X_2はSO_2、C(
    CH_3)_2またはC(CF_3)_2である。〕▲
    数式、化学式、表等があります▼・・・(III) 〔ただし、X_3〜X_6は、H、CH_3、C_2H
    _5、NO_2、F、ClまたはCOOHであり、互い
    に同じであつても異なつていてもよい。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV)
  2. (2)下記の一般式( I )ないし(IV)で表される繰
    返し単位のうちの少なくとも一つの繰返し単位を主成分
    とする無色透明なポリイミドフィルムを準備する工程と
    、この無色透明なポリイミドフィルムの表面および裏面
    の少なくとも一方の面に金属酸化物被膜を形成する工程
    と、高温加熱処理によりこの金属酸化物被膜を透明導電
    性被膜化する工程を備えていることを特徴とする透明導
    電フィルムの製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔ただし、式( I )においてX_1はO、SO_2、
    CH_2またはCOである。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) 〔ただし、式(II)において、X_2はSO_2、C(
    CH_3)_2またはC(CF_3)_2である。〕▲
    数式、化学式、表等があります▼・・・(III) ただし、X_3〜X_6は、H、CH_3、C_2H_
    5、NO_2、F、ClまたはCOOHであり、互いに
    同じであつても異なつていてもよい。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(IV)
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