JPS6210163A - 耐衝撃性ポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物 - Google Patents

耐衝撃性ポリフエニレンエ−テル系樹脂組成物

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JPS6210163A
JPS6210163A JP14944385A JP14944385A JPS6210163A JP S6210163 A JPS6210163 A JP S6210163A JP 14944385 A JP14944385 A JP 14944385A JP 14944385 A JP14944385 A JP 14944385A JP S6210163 A JPS6210163 A JP S6210163A
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polyphenylene ether
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copolymer
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polystyrene
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Akitoshi Sugio
杉尾 彰俊
Katsuro Okabe
岡部 勝郎
Toshihiko Kobayashi
敏彦 小林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はBブロックの分子量がAおよびNブロックの分
子量の合計よりも小さいA−B−¥型ブロック共重合体
、エラストマーおよび特定の可塑剤を含有する耐衝撃性
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
ポリフェニレンエーテル系樹脂は米国特許330687
4号明細書、350/1875号明細書、525755
7号明細書、5257558号明細書、40.1120
0号明細書および特開昭50−126800号公報等種
々の公知文献に開示されている公知の樹脂である。
ポリフェニレンエーテル系樹脂は耐熱性の優れた樹脂で
あるが、それだけに高温での押出および成形加工が必要
である。高温での押出および成形加工はポリフェニレン
エーテル系樹脂の劣化を招き、その結果、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂が本来備えている優れた性能を損うこ
とになる。また、ポリフェニレンエーテル系樹脂の耐衝
撃強度は小さく、そのままで使用するには不充分である
。ポリフェニレンエーテル系樹脂のこのような欠点を同
時に改善する方法として、米国特許3583455号明
細書にはポリフェニレンエーテルとビニル芳香族樹脂と
を含有する樹脂組成物が開示されている。ビニル芳香族
樹脂とポリフェニレンエーテルとをブレンドすることに
より、押出および成形加工に必要な温度を低下させるこ
とが可能である。またビニル芳香族樹脂としてゴム変性
ポリスチレン樹脂を使用すれば、樹脂組成物の耐衝撃強
度も向上する。ゴム変性ポリスチレンの割合の増加と共
に組成物中のゴム含有量が増加するので、耐衝撃強度向
上の度合も大きくなるが、それでも耐衝撃強度の改善は
不充分である。更に、ゴム変性ポリスチレンの増加と共
に耐熱性の低下も著しい。
耐衝撃強度を向上させる手段として種々の樹脂組成物が
提案されている。例えば、米国特許3660531号明
細書にはポリフエニレンオ・キシド、ポリスチレンおよ
びゴムを含有する樹脂組成物、5994856号明細書
にはポリフェニレンオキシド、ポリスチレンおよびA−
B−A’型ブロック共重合体を含有する樹脂組成物、4
128602号明細書にはポリフェニレンオキシド、ポ
リスチレンおよびゴムを含有し、樹脂組成物中に分散し
たゴム粒子の最大平均直径(maximum mean
 diameter)が2μである様な樹脂組成物、4
128603号明細書にはポリフェニレンオキシドと耐
衝撃性ポリスチレンを含有し、その耐衝撃性ポリスチレ
ンが22〜80重f%のエラストマーのゲル粒子を含ん
でいる様なものである樹脂組成物、特公昭57−813
9号公報にはポリフェニレンエーテル、ポリスチレンお
よびアクリル樹脂変性ABSを含有する樹脂組成物、米
国特許3835200号明細書にはポリフェニレンエー
テル、耐衝撃性ポリスチレンおよびBブロックの分子量
がAおよびAINブロック分子量の合計よシも小さいA
−B−#型ブロック共重合体を含有する樹脂組成物が開
示されている。更に、本発明者等はポリフェニレンエー
テル系樹脂、Bブロックの分子量がAおよびNブロック
の分子量の合計よりも小さいA−B−#型ブロック共重
合体およびエラストマーを含有する樹脂組成物では常温
に於ける耐衝撃強度だけでなく、低温(例えば−40℃
)に於ける耐衝撃強度が改善されることを見い出し、既
に特許出願した。しかし、何らかの方法でこの樹脂組成
物の耐衝撃強度が向上すれば、さらに望ましい。
〔発明の目的〕
上記ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物に於いて、耐
衝撃強度をさらに向上させることが本発明の目的である
〔発明の概要〕
本発明者等は上記の目的を達成すべく鋭意検討した結果
、Bブロックの分子量がAおよびNブロックの分子量の
合計よりも小さいA−B−A’型ブロック共重合体、エ
ラストマーおよび特定の可塑剤を含有するポリフェニレ
ンニーf /L/系樹脂組成物においては、耐衝撃強度
が向上することを見い出し、本発明の目的を達成した。
即ち、本発明の樹脂組成物は(a)ポリフェニレンエー
テル系樹脂、(b)A−B−に型ブロック共重合体(A
およびAIは重合されたビニル芳香族炭化水素ブロック
であり、Bは重合された共役ジエン系炭化水素ブロック
であり、しかもBブロックの分子量はAおよびNブロッ
クの組合わされた分子量よりも小である。)、(C)エ
ラストマーおよび(d)二塩基性脂肪酸エステルおよび
芳香核を含まないホスフェートよりなる群から選ばれる
可塑剤を含有する耐衝撃性ポリフェニレンエーテル系樹
脂組成物である。
本発明の樹脂組成物に(a)成分として用いられるポリ
フェニレンエーテル系樹脂とは、一般式(Ilで示され
る単環式フェノール H (式中、R1は炭素数1〜5の低級アルキル基、R2お
よびR3は水素原子または炭素数1〜3の低級アルキル
基である。) の一種以上を酸化的に重縮合して得られるポリフェニレ
ンエーテル;このポリフェニレンエーテルにビニル芳香
族化合物をグラフト重合して得られる根幹にポリフェニ
レンエーテルを有スるグラフト共重合体を包含する。こ
のポリフェニレンエーテルは、単独重合体であっても共
重合体であってもよい。
前記一般式(1)で示される単環式フェノールとしては
、例えば、2.6−ジエチルフェノール、2.6−ジエ
チルフェノール、2.6−ジプロピルフェノール、2−
メチル−6−エチルフェノール、2−1fw2−1f’
ロピルフエノール、2−エチル−6−プロピルフェノー
ル、m−クレゾール、2.3−ジメチルフェノール、2
゜3−ジエチルフェノール、2.  ′5−ジ)”ロヒ
ルフェノール、2−メチル−3−エチルフェノール、2
−J−f−ルー3−プロピルフェノール、2−エチル−
3−メチルフェノール、2−エチル−3−7’口ピルフ
ェノール、2−プロピル−6−メチルフェノール、2−
プロピル−3−エチルフェノール、2,3.6−ドリメ
チルフエノール、2,3.6−ドリエチルフエノール、
2゜3.6−1−ジプロピルフェノール、2.6−シメ
チルー3−エチルフェノール、2.6−シメチルー3−
プロピルフェノール等が挙げられる。
そして、これらの単環式フェノールの一種以上の重縮合
により得られるポリフェニレンエーテルとしては、例え
ば、ポリ(2,6−シメチルー1.4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2゜6−ジエチル−1,4−フエニレン
)エーテル、ポリ(2,6−ジプロビルー1.4−フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1
,4−フエニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−
プロビル−1,4−)エコしン)エーテル、ポリ(2−
エチル−6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル
、2.6−シメチルフエノール/2,3.6−ドリメチ
ルフエノール共重合体、2.6−シメチルフエノール/
2,3.6−)リエチルフェノール共重合体、2.6−
ジエチルフェノール/2,5.6−ドリメチルフエノー
ル共重合体、2.6−ジプロビルフエノール/2,5.
6−1−リメチルフェノール共重合体、ポリ(2,6−
シメチルー1゜4−フェニレン)エーテルにスチレンを
グラフト重合したグラフト共重合体、2.6−シメチル
フエノール/2,3.−6−)リメチルフェノール共重
合体にスチレンをグラフト重合したグラフト共重合体等
が挙げられる。特に、ポリ(2,6−シメチルー1.4
−フェニレン)エーテル、2.6−シメチルフエノール
/2. 3゜6−ドリメチルフエノール共重合体が本発
明に用イるポリフェニレンエーテル系樹脂として好まし
いものである。
本発明の樹脂組成物に(bJ酸成分して用いられるA−
B−g型ブロック共重合体はケネディ等編集になるr 
Polymer Chemistry of 5yn−
thetic ElastomersJ Vo123 
Partll 533〜559ページ 1969 (I
ntersciencePublishers )に製
造方法が示されている。例えば、ブタジェン或いは他の
共役ジエン系炭化水素およびスチレン或いは他のビニル
芳香族炭化水素を炭化水素溶媒中で有機リチウム化合物
を開始剤として重合することにより、A−B−N型ブロ
ック共重合体が製造される。
ブロックAおよびRを構成するビニル芳香族炭化水素は
、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン ニルナフタレン、或いはこれらの混合物である。
ブロックBを構成する共役ジエン炭化水素は例えば、ブ
タジェン、イソプレン、1,5−ペンタジェン、2,3
−ジメチルブタジェン、或いはこれらの混合物である。
ブロックAおよびAIの分子量は25,000〜1,0
00,000であり、ブロックBの分子量は2,000
〜100,000であるが、AおよびNブロックの分子
量の合計はブロックBの分子量よりも大である。特に、
ブロックAおよびNのA−B−A型ブロック共重合体中
に占める割合は、合計で70〜90重延%、従つてブロ
ックBの割合は30〜10重量%が好ましい。したがっ
て、当該ブロック共重合体は樹脂としての性質を有し、
ヤング率は大である。
具体的には、A、 V、 Tobolsky著“Pro
pertrisand 5tructures of 
Polymers” (JohnWiley & 5o
ns、 Inc、 1960年)71〜78ページでエ
ラストマーの定義に使用されているヤング率105〜1
09dyneS/crI(0,1〜1020kg/cr
I)よりも大である。
上記の特徴を有する樹脂状のブロック共重合体は市販さ
れており、旭化成工業■よシ「アサフレックス」なる商
品名で入手可能である。「アサフレックス」には「アサ
フレックス810」「アサフレックス800」なる二徨
類のグレードがある。「アサフレックス810」はポリ
スチレン−ポリブタジェン−ポリスチレンブロック共重
合体であシ、ポリスチレンブロックおよびポリブタジェ
ンブロックの占める割合はそれぞれ70重量%および3
0重量%である。更に弾性率に関しては15000kl
?/dなる曲げ弾性率を有する。「アサフレックス80
0」もポリスチレン−ポリブタジェン−ポリスチレンブ
ロック共重合体であシ、ポリスチレンプロッタおよびポ
リブタジェンブロックの占める割合はそれぞれ80重量
%および20重量%である。
曲げ弾性率は21000に9/cIIである。「アサフ
レックス」のモルホロジーは通常の耐衝撃性ポリスチレ
ンとは異なシ、電子顕微鏡写真に依れば、ポリブタジェ
ンブロック凝集体の直径は0.01〜0.02μと極め
て小さい。
本発明の樹脂組成物に(C)成分として用いられるエラ
ストマーとは、一般的な意味でのエラストマーであり、
例えば、んV、Tobolsky著゛Broperti
es and 5tructures of Poly
mers+(John Wiley & 5ons、 
Inc、、1960年)71〜78ページに採用された
定義を引用でき、エラストマーとは常温におけるヤング
率が105〜1o9dynes肩 (o、  1〜10
2 oky/d)である重合体を意味する。エラストマ
ーの具体例としては、A−B−A!型エラストマー状ブ
ロック共重合体、ポリブタジェン部分(Bブロック)の
二重結合が水素添加されたA−B−A型上ラストマー状
ブロック共重合体、ビニル芳香族炭化水素ブロックおよ
び共役ジエン系炭化水素ブロックからなるラジアルテレ
ブロック共重合体、共役ジエン系炭化水素ブロック中の
二重結合が水素添加された前記ラジアルテレブロック共
重合体、ポリブタジェン、ポリイソプレン、共役ジエン
化合物とビニル化合物との共重合体、ニトリルゴム、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−
ジエン共l1体(EPDM)、チオコールゴム、ポリス
ルフィドゴム、アクリル酸ゴム、ポリウレタンゴム、ブ
チルゴムとポリエチレンとのグラフト共重合体、ポリエ
ステルエラストマー、ポリアミドエラストマー等が挙げ
られる。とりわけ、 A−B−A型上ラストマー状ブロ
ック共重合体、ブロックBの二重結合が水素添加された
A−B−A型上ラストマー状ブロック共重合体、ビニル
芳香族炭化水素ブロックおよび共役ジエン系炭化水素ブ
ロックからなるラジアルテレブロック共重合体、および
共役ジエン系炭化水素ブロック中の二重結合が水素添加
された前記ラジアルテレブロック共重合体が好ましい。
A−B−A型上ラストマー状ブロック共重合体、或いは
ブロックBの二重結合が水素添加されたA−B−A型上
ラストマー状ブロック共重合体とは以下の様なものであ
る。即ち、末端ブロックAおよび人は重合されたビニル
芳香族炭化水素ブロックであシ、Bは重合された共役ジ
エンブロックあるいは二重結合の大部分が水素添加され
た共役ジエンブロックであり、Bブロックの分子量はA
およびNブロックの組み合わされた分子量より大である
。末端ブロックAおよびAは同一でも異なってもよく、
且つ該ブロックは、芳香族部分が単環でも多環でもよい
ビニル芳香族炭化水素から誘導された熱可塑性単独重合
体または共重合体である。かかるビニル芳香族炭化水素
の例はスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン
、ビニルキシレン、工チルビニルキシレン、ビニルナフ
タレンおよびそれらの混合物が挙げられる。中央ブロッ
クBは共役ジエン系炭化水素、例えば、1.3−ブタジ
ェン、2.3−ジメチルブタジェン、イソプレン、1.
6−ペンタジェンおよびそれらの混合物から誘導された
エラストマー状重合体である。各末端ブロックAおよび
A’の分子量は、好ましくは約2,000〜約1,00
0.OnOの範囲であり、一方、中央ブロックBの分子
量は、好ましくは約25,000〜約1,003.00
0の範囲である。
この様な共重合体はシェル化学より「クレイトン」、「
クレイトンG」なる商品名で、旭化成工業■より「タフ
プレン」なる商品名で、日本合成ゴム■よりrJSRT
RJなる商品名でそれぞれ商業的に入手可能である。
前記ラジアルテレブロック共重合体、或いは共役ジエン
系炭化水素ブロック中の二重結合が水素添加されたラジ
アルテレブロック共重合体とは、ビニル芳香族炭化水素
ブロック、共役ジエン系炭化水素ブロックおよびカップ
リング剤からなるエラストマー状の分岐重合体、或いは
共役ジエン系炭化水素ブロック中の二重結合が水素添加
された分岐重合体である。更に詳しくは共役ジエンゴム
の2個またはそれ以上の連鎖がカップリング剤から延び
、各連鎖のカップリング剤とは反対の端はビニル芳香族
化合物重合体の連鎖に結合している。ラジアルテレブロ
ック共重合体は当該技術分野において既知であシ、例え
ば、共役ジエン化合物およびビニル芳香族化合物をオル
ガノ金属重合開始剤の存在下で重合させて各種重合体連
鎖の一端にリチウムの様な活性金属原子を含む共重合体
を製造し、次いで当該共重合体と活性金属原子を置換し
得る少くとも2個の活性基を有するカップリング剤とを
反応させることにより製造され得る。この結果、カップ
リング剤を核としてその周囲に放射状に延びる重合体連
鎖の分岐を有する重合体が得られる。この重合体中の共
役ジエン系炭化水素ブロックの二重結合を水素添加すれ
ば、共役ジエン系炭化水素ブロック中の二重結合が水素
添加された分岐重合体となる。共役ジエン炭化水素ブロ
ック中の二重結合が水素添加されていないラジアルテレ
ブロック共重合体は旭化成工業(掬から「ツルプレン」
 「アサプレン」なる商品名で入手可能である。
本発明の(d)成分は二塩基性脂肪酸エステルおよび芳
香核を含まないホスフェートよりなる群から選ばれる可
塑剤である。
二塩基性脂肪酸の具体例としては、ジオクチルアジペー
ト、ジイソブチルアジペート、ジブチルアジペート、ジ
イソデシルアジペート、ジブチルジグリコールアジペー
ト、ジオクチルアゼレート、ジブチルセバケート、ジオ
クチルセバケート等が挙げられる。耐熱性の面からジオ
クチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジオクチ
ルアゼレート、ジオクチルセバケートが好ましい。芳香
核を含まないホスフェートの具体例としては、トリメチ
ルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチル
ホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブトキ
シエチルホスフェート、トリラウリルホスフェート、ト
リセチルホスフェート、トリステアリルホスフェート、
トリオレイルホスフェート等が挙げられる。耐熱性およ
び可塑化能力の面から、トリオクチルホスフェート、ト
リブトキシエチルホスフェートが好ましい。
本発明の樹脂組成物に於ける(al 、 (b) 、 
(c)成分の樹脂成分中に占める割合は一般的には(a
l 10〜90重量%、φ)8〜88重ff196、(
C)2〜60重量%であシ、好ましくは(a320〜8
0重量%、(b)15〜75重量%、(C)5〜20重
量%である。
(d)成分である可塑剤の割合は樹脂成分100重量部
に対して1〜15重址部型片ましくは3〜10重量部で
ある。
上記の樹脂成分以外にも、本発明の樹脂組成物の性能を
損なわない限り、池の樹脂も配合可能である。
更に、目的に応じて各種添加剤、充填材等の樹脂成分以
外の成分も配合することが可能である。各種添加剤、充
填材を例示すると、立体障害性フェノール、有機ホスフ
ァイト、ホスフォナイト、ホスフォナス酸、環状ホスフ
ォナイト、ヒドラジン誘導体、アミン誘導体、カーバメ
イト誘導体、チオエーテル、ホスフォリックトリアミド
、ベンゾオキサゾール誘導体、金属の硫化物等の安定剤
;ベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾフェノン誘導体、
サリシレート誘導体、立体障害性アミン、シュウ酸ジア
ミド誘導体等の紫外線吸収剤;ポリエチレンワックス、
ポリプロピレンワックス等に代表される滑剤としてのポ
リオレフィンワックス:デカブロモビフェニル、テカフ
゛ロモビフェニルエーテル、ペンタブロモトルエン、臭
素化ポリスチレン等に代表される臭素系難燃剤;酸化チ
タン、酸化亜鉛、カーボンブラック等に代表される顔料
;ガラス繊維、ガラスピーズ、アスベスト、ウオラスト
ナイト、マイカ、タルク、クレイ、炭酸カルシウム、シ
リカ等に代表される無機充填材;銅、ニッケル、アルミ
ニウム、亜鉛等の7レークに代表される金属フレーク;
アルミニウム繊維、アルミニウム合金繊維、黄銅繊維、
ステンレス繊維等に代表される金属繊維;炭素繊維、芳
香族ポリアミド繊維に代表される有機充填材等が挙げら
れる。これらのその池の成分の添加量は用いる化合物の
種類、或いは添加の目的によって異なる。
本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を製造す
るに際しては、従来から公知の方法が採用されればよく
、例えば、各成分をターンプルミキサーやヘンシェルミ
キサーで代表される高速ミキサーで混合した後、押出機
、バンバリーミキサ−、ロール等で混練する方法が適宜
選択される。
以下、実施例および比較例によシ本発明の樹脂組成物を
具体的に説明するが、樹脂組成物の各構成成分の使用量
および%は特別のことわりがない限り、重量基準で表わ
す。
〔実施例〕
実施例 1 固有粘度 0.52d#′f(25℃、クロロホルム中
)の2.6−シメチルフエノール/2゜5.6一トIJ
メチルフエノール共重合体(後者の割合は5モル%) 
60重量部、ポリスチレン−ポリブタジェン−ポリスチ
レンブロック共重合体(ポリスチレン部分とポリブタジ
ェン部分との重量比が70730、商品名「アサフレッ
クス810J、旭化成工業■製) 25重置部、ポリス
チレン−ポリブタジェン−ポリスチレンエラストマー状
ブロック共重合体(ポリスチレン部分とポリブタジェン
部分との重量比が30770であり、かつ当該共重合体
の20%トルエン溶液のブルックフィールドモデルRV
T粘度計による25℃での液粘度が1500cps、商
品名「クレイドアTR1101J、シェル化学部) 1
5重量部、可塑剤としてトリオクチルホスフェート或い
はトリブトキシエチルホスフェート 8重US、テトラ
キス(し4−ジーtert −ブチルフx ニル) −
4、4’ −ビフエニレンジホスフオナイト(商品名「
サンドスターブP−EPQJ、サンド社製) 0゜4重
量部、および2.2′−メチレン−ビス(4−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)(商品名「アンテー
ジW−400J、川口化学製)0.6重量部をヘンシェ
ルミキサーを用いて充分混合した。得られた混合物をシ
リンダーの最高温度が290℃に設定されたAS−50
二軸押出機(中釜機械製作所製)にて押出してペレット
化し、次いでシリンダーの最高温度が280℃に設定さ
れた5J−35B射出成形機(各機製作所製)を用いて
射出圧力 1050に9/dなる条件下にアイゾツト衝
撃強度測定用試験片(厚さ1/8“°)を成形した。2
3℃および、−40℃に於けるノツチ付アイゾツト衝撃
強度の測定結果を表1に示す。
比較例 1 実施例1において、トリオクチルホスフェート、トリブ
トキシエチルホスフェートに代えて、トリフェニルホス
フェートあるいはオクチルジフェニルホスフェート 8
重量部を使用する以外は実施例1を繰り返した。結果を
表1に示す。
表  1 表1の結果から明らかな様に、芳香核を含むホスフェー
トを使用した場合に比較して、23℃、−40℃いずれ
の温度に於いても本発明の樹脂組成物のアイゾツト衝撃
強度が優れている。
実施例 2 実施例1において、ポリスチレン−ポリブタジェン−ポ
リスチレンエラストマー状フロック共重合体に代えて、
スチレンとブタジェンとのラジアルテレブロック共重合
体(スチレン成分とブタジェン成分との重量比が30/
70、商品名[ツルプレン’l’−411J、旭化成工
業■製)を使用し、かつ可塑剤としてジオクチルセバケ
ートあるいはジイソデシルアジペートを使用する以外は
実施例1を繰り返した。結果を表2に示す。
比較例 2 実施例2において、ジオクチルセバケート、ジイソデシ
ルアジペートに代えて、トリフェニルホスフェートある
いはトリクレジルホスフェートを使用する以外は実施例
2を繰シ返した。
結果を表2に示す。
表2 表2の結果から明らかな様に、芳香核を含むホスフェー
トを使用した場合に比較して、25℃、−40℃、いず
れの場合も本発明の樹脂組成物のアイゾツト衝撃強度が
優れている。
実施例 3 実施例1で使用した2、6−シメチルフエノール/2.
 6.6−ドリメチルフエノール共重合体 42重量部
、ポリスチレン−ポリブタジェン−ポリスチレンブロッ
ク共重合体(ポリスチレン部分とポリブタジェン部分と
のff1ffi比が80720、商品名「アサフレック
ス800」、旭化成工業■製) 48重量部、実施例2
で使用したラジアルテレブロック共重合体 10重量部
、トリオクチルホスフェート 8重量部、テトラキス(
2,4−ジー1ert −ブチルフェニル)−4,4’
−ビフエニレンジホスフォナイト 0.4重量部および
2.6−ジーtert −ブチル−p−クレゾール(商
品名[アンテージBHTJ、川口化学製)0.6i量部
をヘンシェルミキサーを用いて充分混合した。得られた
混合物をシリンダーの最高温度が290 ’Cに設定さ
れたAS−50二軸押出機にて押出してベレット化し、
次いで、シリンダーの最高温度が260℃に設定された
5J−35B射出成形機を用いて射出圧力 1050k
g/cIlなる条件下にアイゾツト衝撃強度測定用試験
片(厚さ1/911 )を成形した。得られた試験片を
用いて実施例1と同様に試験した結果を表3に示す。
比較例 3 実施例3において、トリオクチルホスフェートに代えて
トリクレジルホスフェートを使用する以外は実施例3を
繰り返した。結果を表3に示す。
表3 〔効 果〕 本発明によれば、常温および低温でのアイゾツト衝撃強
度が改善される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (a)ポリフェニレンエーテル系樹脂、(b)A−B−
    A′型ブロック共重合体(AおよびA′は重合されたビ
    ニル芳香族炭化水素ブロックであり、同一でも異なつて
    いてもよく、Bは重合された共役ジエン系炭化水素ブロ
    ックであり、しかもBブロックの分子量はAおよびA′
    ブロックの組合わされた分子量よりも小である)、(c
    )エラストマー、および(d)二塩基性脂肪酸エステル
    および芳香核を含まないホスフェートよりなる群から選
    ばれる可塑剤を含有する耐衝撃性ポリフェニレンエーテ
    ル系樹脂組成物。
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