JPS6190670A - 多孔質膜型人工肺のγ線滅菌法 - Google Patents

多孔質膜型人工肺のγ線滅菌法

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JPS6190670A
JPS6190670A JP21047384A JP21047384A JPS6190670A JP S6190670 A JPS6190670 A JP S6190670A JP 21047384 A JP21047384 A JP 21047384A JP 21047384 A JP21047384 A JP 21047384A JP S6190670 A JPS6190670 A JP S6190670A
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JP
Japan
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hollow fiber
artificial lung
oxygenator
gamma
oxygenator module
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Application number
JP21047384A
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純 加茂
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、ボリエプロピレン製の多孔質中空糸膜を内蔵
する人工肺モジュールの滅菌処理方法に関する。
[従来の技術] 中空糸膜を用いた人工肺としては、例えば米国特許7j
S3?944[18号、特開昭54−180098号、
特開昭58−155862号等、既に種々の提案が知ら
れている。
これら人工肺は、シリコン等の気体透過性の均質中空糸
膜やポリオレフィン等の疎水性高分子からなる微多孔質
中空糸膜を用いて、中空糸膜面を介して気体と血液を接
触させ、その間でガス交換を行わせるものである。気体
と血液との接触方式には、中空糸膜の中空部に血液を流
し、中空糸膜の外部に気体を流すもの(内部?tw流方
式)と、その逆に、中空糸膜の中空部に気体を流し、外
部に血液を流すもの(外部潅流方式)との二つの方式が
ある。
均質膜を用いた人工肺は、血液等の漏洩がないために長
時間の血液の体外循環に右利である。しかし、ガスの透
過が膜中に溶解拡散する機構で行われるため、ガス交換
性能が低い。一方、多孔質膜を用いた人工肺では、ガス
が膜内の細孔部を体積流で透過するため、ガス交換性能
は均質膜よりも格段に優れ、殊に特開昭52−1562
7号や特開昭57− 6[1114号に開示されたポリ
オレフィン系の徴多孔質中空糸++qは、その微小空孔
の特徴的な構造により、人工肺装置へ適用した際には優
れた機能が発揮できるためその実用化が期待されている
このような人工肺装置を、生体の血液のガス交換に使用
するにあたっては、予め滅菌処理され、かつ十分洗浄処
理されたものであることが、血液中への細菌類や殺菌剤
等の混入を防止するためには不可欠である。
従来、人工肺装置の製造後の滅菌処理としては、エチレ
ンオキサイドガス等のガス滅菌法が採用され、このよう
にして滅菌処理された人工肺が包装され、病院等の治療
施設へと出荷されていた。これら滅菌処理に使用した薬
剤が、人工肺装置内部、殊に血液流路に残存することは
生体への安全上好ましくないことが指摘されている。
従来、医療機器の滅菌処理方法には、上記の滅菌法具外
に、γ線等の放射線を使用する滅菌法が知られている。
γ線滅菌法は、極めて簡易な工程により滅菌処理が可能
であるが、微細なフィブリルが多数集合し、極めて大き
な内部表面積を有するポリプロピレンからなる中空糸膜
を内蔵する人工肺装置の滅菌法としては、中空糸膜の微
小空孔の形状破壊あるいは、機械的強度の低下が予想さ
れ、適当な滅菌処理法とは考えられなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 木発明者等は、かかる状況に鑑み、ポリプロピレンから
なる多孔質中空糸膜を内蔵する人工肺装置に適した滅菌
法につき岐意検討した結果、人工肺モジュール内に生体
に無害な液体を充填した状態でγ線を照射すれば、中空
糸膜を損傷することなく滅菌処理することが可能なこと
を見い出し本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、優れた酸素摂取能と炭酸ガス排泄能と
を有し、かつ治療施設に於いては洗浄することなくすぐ
に使用可能な人工肺モジュールの滅菌処理方法を提供す
ることにある。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明の多孔質膜型人工肺モジュールの滅菌
方法は、ハウジング内に多数のポリプロピレン多孔質中
空糸膜を内蔵し、該中空糸膜を介して血液と酸素を含む
気体とを接触させて血液のガス交換を行う人工肺モジュ
ールの滅菌処理に際し、該人工肺モジュール内に生体に
無害な液体を充填し、次いで該人工肺モジュールに1.
5〜5.0メガラドのγ線を照射することを特徴とする
[発明を実施するための好適な態様] 本発明の滅菌処理方法に供される人工肺モジュールは、
人工肺モジュール本体を形成するハウジング内に多数の
ポリプロピレン製の多孔質中空糸膜が配設され、その内
部は血液流路と気体流路とに区分されて構成される。ハ
ウジングには、血液の導入口、導出口および酸素を含有
する気体の導入口、導出口が少なくとも設けられる。該
人工肺モジュールは、先に説明した内部潅流方式および
外部潅流方式のいずれの方式であってもよく、またハウ
ジング内の中空糸膜の配設態様にも種々のタイプがある
が、その配設態様には特に限定されない。ハウジングお
よびハウジング内に中空糸膜を固定するための固定部材
としては、γ線の照射により著しい劣化が生ぜず、かつ
溶出物の発生しない材料であれば種々のものが使用でき
、例えばハウジング材料としてはポリスチレン、ポリカ
ーボネート等が、また固定部材としてはポリウレタン、
エポキシ樹脂等がそれぞれに対し使用 −できる。
該人工肺モジュールに用いられるポリプロピレン製の微
多孔質中空糸膜としては、その微小空孔が中空糸膜の内
壁面から外壁面へ相互に繋がった積層構造を有するもの
、例えば特開昭52− 15827号に開示されたポリ
プロピレン製の多孔質膜が好適である。殊に該中空糸膜
の多孔質膜の空孔率が30〜30体積%であり、多孔質
膜の微細孔径をエタノール中でのバブルポイント法で測
定したときに1〜20Kg/cI112の範囲内に入る
ものが好適である。
本発明の滅菌処理方法は、上記のような構成の人工肺モ
ジュール本体を製造した後、必要に応じてアルコール水
溶液等を用いて洗浄してから、人工肺モジュール内に生
体に無害な液体を充填する0本発明にいう生体に無害な
液体とは、蒸留水等の精製水、生理的食塩水もしくは同
等の塩類の水溶液およびグリセリン等の生体に無害な水
溶性有機物の水溶液であり、該溶液の濃度・では、その
溶質が実質的に生体に害を与えないような液体である。
生体に無害な液体の人工肺モジュールへの充填は、モジ
ュール全体、すなわち1人工肺モジュール内部の血液流
路と気体流路との両方に対し、その内部にできる限り気
泡が存在しなくなるまで実施するのがよい、液体の充填
が不十分で、人工肺モジュール内に気泡が存在すると、
この気泡の存在部でγ線の照射時に中空糸膜の劣化が進
行するため適当ではない。
このようにしてモジュール内へ生体に無害な液体を充填
した後、γ線の照射を実施する。γ線の照射は、滅菌処
理後の再汚染を防止するために、フィルム等で梱包した
出荷形態とした後に実施してもよい、γ線の照射は、室
温付近の温度下に例えば60(Ho等のγ線照射源を使
用して実施される。
照射雰囲気は、滅菌処理に対して特に影響を与えるもの
ではなく、空気中の照射でよい。γ線の照射量は、人工
肺装置本体を形成する/\ウジングの材質等によっても
最適値は幾分異なるが、1.5〜5.0メガラド、好ま
しくは2.5メガラド程度が適当である。γ線の照射量
が1.5メガラド未満の場合には、γ線照射による滅菌
処理が不十分であり、また、γ線の照射量が5.0メガ
ラドを超える場合には、生体に無害な液体を充填しても
人工肺装置内に配設されたポリプロピレン製の中空糸膜
が劣化し、機械的強度等の低下が生じるため適当ではな
い。
モジュール内へ充填された液体は、人工肺モジュールの
使用に際して槽液すればすぐに使用可能であり、使用上
何ら問題を生ずることはない。
[発明の効果] このような本発明の滅菌処理方法によれば、優れた酸素
摂取能と炭酸ガス排泄能とを有し、かつ治療施設に於い
てはその使用に先立ち洗浄することなく即座に使用可能
な滅菌処理された人工肺装置が提供され、その実用的価
値は極めて高い。
[実施例コ 以下、本発明を実施例により、より詳細に説明する。
実施例1〜3および比較例1〜2 前述した特開昭52−15627号に開示されたポリプ
ロピレン微多孔゛質中空糸膜20000本を筒状のポリ
カーボネート製のハウジング内に集束し、その両端をポ
リウレタンを密封用樹脂として用いて固定した構造を有
する人工肺装置を作製した。
次いでこれら人工肺装置の内部全体に蒸留水または生理
的食塩水を充填し、あるいは何も充填せずに、室温付近
の温度下で空気中に於いて、放射線源60COのγ線を
用いてこの人工肺装置に総照射!!量でそれぞれ2.5
.4.5.8.0メガラド照射した。照射結果を表1に
まとめて示した。
照射線量が5メガラドを超える場合および何も充填せず
にγ線を照射した場合には、中空糸膜の機械的強度が著
しく、中空糸膜の劣化に起因するリークが多発し、人工
肺としての使用に耐えなかった。
表1 面から発生する水滴の数を数えリーク発生中空糸数とし
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)ハウジング内に多数のポリプロピレン製多孔質中空
    糸膜を内蔵し、該中空糸膜を介して血液と酸素を含む気
    体とを接触させて血液のガス交換を行う人工肺モジュー
    ルの滅菌処理に際し、該人工肺モジュール内に生体に無
    害な液体を充填し、次いで該人工肺モジュールに1.5
    〜5.0メガラドのγ線を照射することを特徴とする多
    孔質膜型人工肺モジュールの滅菌方法。
JP21047384A 1984-10-09 1984-10-09 多孔質膜型人工肺のγ線滅菌法 Pending JPS6190670A (ja)

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JP21047384A JPS6190670A (ja) 1984-10-09 1984-10-09 多孔質膜型人工肺のγ線滅菌法

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