JPS6189893A - 平版印刷版用支持体の製造方法 - Google Patents

平版印刷版用支持体の製造方法

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JPS6189893A
JPS6189893A JP21291784A JP21291784A JPS6189893A JP S6189893 A JPS6189893 A JP S6189893A JP 21291784 A JP21291784 A JP 21291784A JP 21291784 A JP21291784 A JP 21291784A JP S6189893 A JPS6189893 A JP S6189893A
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榊 博和
Toru Yamazaki
徹 山崎
Yoshio Ogishi
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/03Chemical or electrical pretreatment
    • B41N3/038Treatment with a chromium compound, a silicon compound, a phophorus compound or a compound of a metal of group IVB; Hydrophilic coatings obtained by hydrolysis of organometallic compounds

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は、平版印刷版用支持体の製造方法、特にアルミ
ニウム板を化学的に砂目立てし、更に電気化学的に砂目
立てする平版印刷版用支持体の製造方法に関するもので
ある。
〔従来技術〕
従来、平版印刷版用支持体としてアルミニウム板が広く
使用されているが、感光層との密着性を良好にし非画線
部に保水性を与えるためその表面を粗面化処理する、所
謂砂目立てすることが必要で、この砂目立ては製版工程
における適性や、製版後オフセット印刷機に取りつけて
印刷する際の耐刷力に大きな影響を及ぼすことから平版
印刷版を製造する上で重要な工程である。
かかる砂目立ての具体的手段としては、サンドブラスト
、ポールグレイン、ワイヤーグレイ/、ナイロンブラシ
と研磨剤/水スラリーを用いるブラシダレインなどによ
る機械的砂目立て方法、特開昭!l−ぶ/30≠号公報
に開示されている特殊なアルミニウム合金全アルカリエ
ツチング処理する化学的砂目立て方法、例えば特開昭!
+1−/<4Aコ3IA号公報及び特開昭弘j−コI/
23号公報に記載されている電気化学的砂目立て方法、
例えば特開昭JJ−/JJ2011号公報に記載されて
いる機械的砂目立て方法と電気化学的砂目立て方法と全
組合せた方法、特開昭Sぶ−53221号公報に記載さ
れている機械的砂目立て方法と鉱酸のアルミニウム塩の
飽和水溶液による化学的砂目立て方法とを組合せた方法
が知られている。
しかしながら、機械的砂目立て方法の代表的な方法の1
つであるボールグレイニングの場合にはボールの材質、
研磨材の種類、研磨の際の水分の調整等、熟練を要する
因子が多く、また作業を連続的に行うことは不可能で一
枚一枚仕上げる必要がある。又ワイヤーグレイニングし
たものは、砂目が不均一である。これに対してブラシグ
レイニングは、これ等の方法を改良したものであるが、
一般的に単純な浅い砂目となり、印刷時に耐刷力か弱い
という欠点を庸し回転ブラシ目が表面に残ったシ、砂目
の方向性が出たりあるいは非画線部が汚れ易いという欠
点を有していた。
また特開昭! / −j / J O≠号公報に開示さ
れている化学的砂目立て方法は、マンガンを/、z〜J
、j%含むアルミニウム合金板を使用しなければならな
いため材料の入手が困難であっ友り、印刷条件によって
印刷物に汚れの発生が生じて品質上好ましくないという
欠点があっ几。
他方、電気化学的砂目立て方法は、適切な電解条件を選
択することにより、i−ルグレイニング、ブラシグレイ
ニングなどの従来の機械的砂目立て方法に比べ平均表面
粗さの大きな均一な砂目をつくることができるが、その
条件がきわめてせまいという欠点があった。即ち、電解
液組成、その温度、電流密度などの電気的条件などの諸
条件を一定にすれば製品のバラツキもきわめて少く均一
な性能を有するものが容易に得られるが、それ等の電解
条件が非常に狭く、それらの諸条件を適当な範囲内に調
整するのは、極めて困難であった。しかも電気化学的砂
目立て方法のみによシアルミニウム板の表面の粗面化を
行った場合、その電力消費が大であり、製造原価に占め
る電力の割合が極めて大きなものとなってしまい経済的
な見地からも問題があった。
これに対して、特開昭!J−/23コO弘号公報に開示
されているブラシグレイニングと電気化学的砂目立てと
を組合せた方法並びに特開昭jA−Jrjコタ1号公報
に記載されているブラシグレイニングと化学的砂目立て
とを組合せた方法では、砂目の方向性はなくなり、均一
な粗面が得られる上に消費電力も少なくて済むが、同一
のブラシ全便ってブラシグレイニングを長時間貸なうと
、ブラシの摩耗により、一定品質のものが得られなくな
ること、また一定のブラシの摩耗に到達すると、操業を
そこでストップしなければならず、連続生産性に問題が
あった上、ブラシグレイニングの影響が残るためか非画
像部に汚れが発生しゃすい平版印刷版しか得られないと
いう問題があった。
〔発明の目的〕
従って本発明の目的は、以上のような従来技術の問題点
に鑑み、特殊なアルミニウム合金を用いることなく、ま
た、比較的容易に均一な粗面が得られ、かつ長期連続生
産性に優れ、しかも印刷時に、良好な耐刷力を有し、非
画像部が汚れにくい平版印刷版を得ることができるよう
な支持体の製造方法を提供することにある。
〔発明の構成〕
本発明者等は、種々研究を重ねた結果、アルミニウム板
の少なくとも一面を、鉱酸および鉱酸のアルミニウム塩
を含有する水溶液で化学的に砂目立てする工程および電
気化学的に砂目立てする工程をこの順に含む方法により
上記目的が達成されることを見い出した。
以下本発明を順を追って詳細に説明する。
本発明において使用されるアルミニウム板には純アルミ
ニウム及びアルミニウム合金板が含まれる。アルミニウ
ム合金としては種々のものが使用でき、例えばけい素、
銅、マンガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビス
マス、ニッケルなどの金属とアルミニウムの合金が用い
られる。これらの組成物は、いくらかの鉄およびチタン
に加えてその他無視し得る程度の量の不純物をも含むも
のである。
化学的砂目立てに先立って、アルミニウム表面の圧延油
を除去すること及び清浄なアルミニウム面を表出させる
ためにアルミニウムの表面を前処理を行々つてもよい。
前者のためには、トリクレン等の溶剤、界面活性剤等が
用いられている。又後者のためKは水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ・エツチング剤を用いる方
法が広く用いられている。後者のアルカリエツチング剤
による前処理全行なった場合には、アルミニウム板の表
面にスマットが生成するので、硝酸などを使ってデスマ
ット処理されるのが通例である。
このようにして必要によシ、表面が清浄化されたアルミ
ニウム板は、化学的に砂目立てされろうこの化学的砂目
立てに用いられる処理液は、鉱酸および鉱酸のアルミニ
ウム塩を含有する水溶液である。
鉱酸としては塩酸、硫酸、燐酸、硼酸および硝酸などが
適当であり、中でも塩酸が特に好ましい。
また鉱酸のアルミニウム塩としては、上記のような鉱酸
のアルミニウム塩が適当であり、甲でも塩化アルミニウ
ムが特に好ましい。
鉱酸は、エツチング液中に4〜コ゛θ重#優で含有され
るのが適当であり、特に10−11重量%がより好まし
い。鉱酸の濃度がj!t%より低くなると、砂目立てス
ピードは急激に緩慢になる傾向を示し、他方鉱a[度が
20重fチより高くなると、酸による腐蝕反応が激しく
なり、アルミニウムの溶解量が多くなり、アルミニウム
板厚の減少、排液処理の負荷の増大となる。従って、よ
シ好ましい鉱酸の濃度は70〜11重量−の範囲である
他方、鉱酸のアルミニウム塩(以下、アルミニウム塩と
称す。)は広範囲の一度で使用でき、約≠O重量%〜飽
和濃度の範囲で使用できるが、飽和濃度で含む場合は、
耐刷力の高い平版印刷版が得難いので推奨できない。従
って、アルミニウム塩の濃度はその飽和濃度に対して、
弘O〜り5重量%の範囲が好ましく、最も好ましくは7
0〜りjMftK%の範囲である。アルミニウム塩の#
反が飽和濃度に対して≠02量チより低くなると、腐蝕
作用が激しくアルミニウム溶解が多くなるため好ましい
とは言えず、また中心線表面粗さも、平版印刷版に不適
な、高い値()、jμm以上)となり好ましくない。他
方、アルミニウム塩の濃度が飽和濃度に対してり1本量
%より高くなると、前述の如く得られる平版印刷版の耐
刷力が急激に低下してしまう。
このような化学的砂目立て工程は、中心線表面粗さが0
.3〜/、3μmの範囲となるように行なうことが好ま
しい。0.3μmより小さくなると保水柱が劣るように
なり、7.3μmより大きくなるにつれて印刷条件が変
動すると、地汚れが生じ易く々る。
また、このような表面粗さとする具体的処理条件は、温
度−O〜1oo0cで、処理時間がi。
〜/20秒間の範囲から選択するのが有利であり、例え
ばスプレーによる噴射法あるいは、浸漬する方法などの
アルミニウム板と上記処理液を接触させるいかなる手段
をも採用することができる。
このようにして化学的に砂目立てされたアルミニウム板
の表面にはスマットが生じるので、このスマットを除く
ためのデスマット処理を施こすのが好ましい。デスマッ
ト処理は、酸またはアルカリの水溶液にアルミニウム表
面を、例えば浸漬処理などの方法で接触させることによ
り行なわれる。
酸としては、燐酸、硫酸、クロム酸などが含まれ、アル
カリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第
三燐酸ナトリウム、第三燐酸カリウム、アルミン酸ナト
リウム、メタ珪酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが含
まれる。これらの内でも特に後者のアルカリの水溶液を
使用する方が処理速度が早い上、表面がエツチングされ
て非画像部が一層汚れにくい平版印刷版が得られるので
好ましい。これらの酸ま念はアルカリのO0!〜lO重
量%水溶液を用い一0〜ioo”cの液温で7〜300
秒処理するのが一般的である。アルカリ水溶液を用いた
場合は、アルミニウム板の表面が溶解されて、アルカリ
に溶解しない不溶解残渣が表面に生成するので、この場
合には更に燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸またはこれらの
2以上の酸を組合せた混酸で処理して、この不溶解残渣
がとり除かれる。
以上の処理を終えたアルミニウム板は、次いで電気化学
的に砂目立てされる。電気化学的な砂目立ては、酸性電
解液中で交流を用いて行なうのが好ましい。
以下、本発明で使用される電気化学的砂目立て方法の好
ましい態様について詳しく説明する。
使用される交流電流とは正負の極性を交互に交換させて
得られる波形であって、開用交流のような正弦波の単相
交流および正弦波の三相交流の他、矩形波、台形波など
の電流も含まれる。以下、これらをまとめて交番波形電
流と称す。
本発明の好ましい態様においては、酸性電解液中でアル
ミニウム板に陽極特電気量< QA >が陰極特電気量
(QC)よシも大となるように非対称交番波形電流が流
される。特に好ましいQC/QAの比は0.3〜O6り
jである。この場合、米国特許第φ、Or7.3弘1号
明細書に記載されているような、陽極時電圧が陰極時電
圧よシも大となるような電圧で陽極時醸気量が陰極特電
気量よシも大きくなるようにアルミニウム板に交番波形
成流を流す方法が好ましい。第1図に交番波形電流の波
形を示した。第1図(a)は正弦波、申)は矩形波、(
C)は台形波を用いた交番波形電圧であり、本発明は、
いずれの波形も用いることができる。
アルミニウム板に印加されり電圧は、約lボルトから約
!Oボルト、より好ましくは1〜30ボルトで、電流密
度は約ioアンペア/ d m  から約700アンペ
ア/dm、より好ましくはノO〜rOアンペア/ d 
m  であり、陽極時電気tは約ioクーロン/ d 
m  から約3000クーロン/dm、  より好まし
くは10−7100クーロン/ d m ”の範囲から
選ばれる。また、電解浴の温度は約io”cから約to
”c、よシ好ましくは/j、!0cICである。
一方、酸性電解液としては塩駿、硝酸、又はこれらの組
合せが好ましく、その濃度は約0.1重量%から!重量
−の範囲から選ばれるのが適当である。これらの電解液
には、必要に応じて塩駿塩、硝酸塩、モノアミン類、ジ
アミン類、アルデヒド類、リン酸、クロム酸、ホウ酸等
の腐蝕抑制剤(または安定化剤)を加えることができる
電気化学的に砂目立てすると、アルミニウム表面にはス
マットが生じるのでこのスマットを取り除くために水洗
後、デスマット処理を施すのが通例である。このような
デスマット処理は、酸またはアルカリの水溶液とアルミ
ニウム板の表面を、例えば浸漬処理などの方法で接融さ
せることにより行なわれる。上記の酸としては、燐酸、
硫酸、クロム酸などが含まれ、アルカリとしては、先に
説明した化学的な砂目立て後のデスマット処理に使用さ
れるものと同様のものヲ使用することができる。これら
の内、特に好ましいデスマット処理は、特開昭1J−7
1732号公報に記されているような30〜りo c′
Cの温度の1j〜ぶj重責−の硫酸と接触させる方法及
び特公昭≠r−2r723号公報に記されているアルカ
リエッチする方法である。
アルカリエツチングを行なった場合、アルカリエツチン
グにより生じたスマットの除去及びアルカリの中和のた
め、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸またはこれらの内のコ
以上の酸を含む混合液で処理表面の不溶解物を除去する
ことが好ましい。
以上のようにして処理されたアルミニウム板は直ちに、
又は更に化成処理を施こして平版印刷版用支持体として
使用することができるが、高耐刷力の平版印刷版が望ま
れる場合には、更に1! 襖酸化される。
陽極酸化処理は、この分野で従来より行なわれている方
法で行なうことができる。具体的には、硫酸、燐酸、ク
ロム酸、蓚酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等
あるいはこれらの二種類以上を組み合せた水溶液又は非
水溶液中でアルミニウムに直流または交流の電流を流す
と、アルミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成させ
ることができる。
陽極酸化の処理条件は使用される電解液によって檀々変
化するので一概には決定され得ないが一般的には電解液
の濃度が7〜10重量%、液温j〜70’C,電流密度
0.j−40アンペア/dm2、電圧/−100V、電
解時間10秒〜IO分の範囲が適当である。
これらの陽極酸化処理の内でも、特に英国特許第1.弘
/2,741号明細書に記載されている硫酸中で高電流
密度で陽極酸化する方法および米国!杵築3.zii、
tti号明細書に記載されている燐酸を電解浴として陽
極酸化する方法が好ましい。
陽極酸化されたアルミニウム板は、更に米国特許第コ、
7144.044号および同第j 、 /!r/。
≠67号の各明細書に記されている様にアルカリ金属シ
リケート、例えば珪酸ナトリウムの水溶液で浸漬などの
方法により処理したり、米国特許第≠、/j3.≠j/
号明細書に記されているようにポリビニルホスホン酸で
処理したり、米国%杵築3,140.≠2を号明細書に
記載されているように、水溶性金属塩(例えば酢酸亜鉛
など)を含む親水性セルロース(例えば、カルボキシメ
チルセルロースなど)の下塗り層を設けることもできる
このようにして得られ次平版印刷版用支持体の上には、
ps版(Pre−8ensitized Plateの
略称)の感光層として、従来より知られている感光層を
設けて、感光性平版印刷版を得ることができ、これを製
版処理して得た平版印刷版は、優れた性能を有している
上記感光層の組成物としては(a)ジアゾ樹脂とバイン
ダーからなるもの、(b)o−ナフトキノンジアジド化
合物からなるもの、(C)アジド化合物とバインダーか
らなるもの、(d)エチレン性不飽和七ツマー1光重合
開始剤及び高分子バインダーからなる光重合性組成物、
(e)重合体の主鎖又は側鎖に−CH=CH−C0−基
を有する光架橋性ポリマーからなるものなどが含まれ、
これらの詳細は米国特許第参、23!、!40号明細書
に詳しく説明されている。このような感光層は本発明に
より製造された支持体に約O07〜約7 f / m 
 %  より好ましくは0.5〜≠f/m  の被覆量
となるように設けられる。
〔発明の効果〕 本発明の平版印刷版用支持体の製造方法によれば、特殊
なアルミニウム合金を使用しなくとも、良好な砂目を有
する平版印刷版用支持体t−S造することができる。
また本発明による製造方法はブラシグレイニングを使用
しないので、ブラシの摩耗による砂目の不均一化という
問題はなくなる上、化学的砂自立て用の処理液の組成を
管理すればよい九め、長期連続生産性にも優れている。
しかも、特開昭jJ−/23コO参号公報に開示されて
いるようなブラシグレイニングと電気化学的な砂目立て
とを組合わせて製造された支持体、並びに特開昭j、4
−j!λり1号公報に記載されているブラシグレイニン
グと化学的砂目立てとを組合せて製造された支持体に比
べ、非画線部の汚れの少ない平版印刷版が得られるとい
う効果も有する。
以下、実施例に基づいて更に詳細に説明する。
なお「%」は特に指定がない限り[重量%Jを示すもの
とする。
実施例 1 厚さ0.2μmmのアルミニウム板(材質:JIs  
A10jO)を10チの塩酸と塩化アルミニウムを飽和
濃度の1j%(約−〇重量−)含む水溶液で700Cで
中心線表面粗さが0.55μmとなるように浸漬処理し
て化学的に砂目立てした。
次いで70%水酸化ナトリウム水溶液にz oocで1
0秒間浸漬して表面をエツチングすることにより、化学
的砂目立てで生成したスマットを除去した。更に20%
硝酸中で中和洗浄して表面の不溶解残渣を除き水洗した
。次に濃度72/lの硝酸水溶液を電解液として、第1
図(b)に示した交番波形電流を用いて電解粗面化処理
した。
電解条件は、周波数t oHz 、VA=is6ルト、
VC=13ボルト、陽極特電気量Q a = i yt
クーロン/ d m ”、前極時電気量Q c = /
コ!クーoy/dm  (Qc/QA=0.yt)とな
るように電気化学的に砂目立てした。次いで10チ水酸
化ナトリウム水溶液に5o0cで10秒浸漬処理し、電
気化学的砂目立てにより生成したスマットを除去し九の
ち、it@硫酸水溶液中で酸化皮膜重量が1.317m
”になるように陽極酸化処理し、次いで水洗後、コチ珪
酸ナトリウム水溶液に70”Cで1分間浸漬し、水洗、
乾燥して支持体(1)を用意した。
このようにして得られた支持体に下記組成の感光液を塗
布し乾燥して感光層を設けた。感光層の乾燥塗布量は、
コ、Of/m2であった。
感光液 このようにして作られた感光性平版印刷版は、真空焼枠
中で、透明ネガティブフィルムを通して1mの距離から
JKWのメタルハライドランプを用いてよ0秒間露光を
行なったのち、下記組成の現像液で現像し、アラビアガ
ム水溶液でガム引きして平版印刷版とした。
現像液 このようにして製版された印刷版を用いて、通常の手順
で印刷した。その結果を後記の第7表に示した。
比較例 1 実施例1と同様にして、但し、電気化学的砂目立て、お
よびそれに引き続く水酸化ナトリウム水溶液による浸漬
処理とデスマット処理を行なわないで支持体(A)を用
意した。この支持体〔A〕を用いて感光層の塗布から平
版印刷版の作成までは実施例1と全く同様に行なった。
このようにして製版された印刷版を用いて、通常の手順
で印刷し、結果を第1表に示した。
実施例 2 化学的砂目立ての段階の処理液として10%の塩酸と飽
和濃度の塩化アルミニウムを含む水溶液を使用した以外
は、実施例/と全く同様にして支持体(If)を作成し
た。この支持体を使用して、感光層塗布、露光、現像、
ガム引きから印刷までは実施例1と同様に行なった。そ
の結果を第1表に示し念。
比較例 2 電気化学的砂目立て、およびそれに引き続く水酸化ナト
リウム水溶液による浸漬処理とデスマット処理を行なわ
なかった点を除いて、実施例コと全く同様にして支持体
CB)を得た。
この支持体CB)を使用して、感光in布、露光、現像
、ガム引きから印刷までは実施例1と同様に行なった。
その結果を後記第1表に示した。
比較例 3 厚さ0.14A m / mのアルミニウム板(材質:
JIS  110so)を≠00メツシュのパミスー水
の懸濁液を注きながら回転ナイロンブラシにより、中心
線平均表面粗さが0.!!μmとがるように砂目型て処
理した。
このように機械的に砂目型てされたアルミニウムf10
%の水酸化ナトリウム水溶液にjOoCで1.o秒間浸
漬して、砂目型て処理時にアルミニウム表面にくい込ん
だ研磨剤、アルミ屑等を除去して表面を均斎化したのち
流水で洗浄し、次層で1o%硝酸で中和洗浄して表面の
不溶解残渣を除いたのち、水洗した。次に#度72/l
の硝酸水溶液を電解液として、第1図(b)に示した交
番波形電流を用いて電気化学的に砂目型てした。電解条
件は、周波H乙0HzXVA=Jjボルト、Vc=13
ボルト、陽極時電気童Qc=/7 Aクーロy / d
 m 2、陰極特電気量/2jクーo :y / d 
m”(QC/QA=I17,7/ )となるように5秒
間で行なった。
次に10%水酸化ナトリウム水溶液にto”cで10秒
浸漬し、電気化学的砂目立てによシ生成したスマットを
除去したのち、/Iチ硫酸水溶敢中で酸化皮膜量が/、
!;f/m2になるように陽極酸化処理し、水洗後、コ
チ珪酸すh IJウム水溶液に7770Cで1分間浸漬
し、水洗乾燥して支持体(C)を用意した。感光層塗布
から製版、印刷までは実施例1と同様に行なった。結果
金後記第1表に示した。
比較例 4 厚さ0.2≠m/mのアルミニウム板(材質:JIS 
 A10jo)−2弘ooメツシユ(7) /1! ミ
ス−水の懸濁液を注ぎながら回転ナイロンブラシにより
、中心線平均表面粗さがO,jjμmとなるように砂目
型て処理した。
このように機械的に砂目型てされたアルミニウムf10
%の水酸化ナトリクム水溶液にjO”cで10秒間浸漬
して、砂目型て処理時にアルミニウム表面にくい込んだ
研磨剤、アルミ屑等を除去して表面を均斎化したのち流
水で洗浄し、次いでコO%硝酸で中和洗浄して表面の不
溶解残灰を除いたのち、水洗した。次いで10%の塩酸
と飽和濃度の塩化アルミニウムを含む水溶液を使用して
化学的に砂目型てした。
次いで10%水酸化す) IJウム水溶液に500cで
io秒間浸漬して表面をエツチングすることにより、化
学的砂目立てで生成したスマットを除去した。更に20
%硝酸中で中和洗浄して表面の不溶解残渣を除き水洗し
た。次に11%硫酸水溶液中で酸化皮膜量が/、197
m  になるように陽極酸化したのち、コチ珪酸す) 
IJクム水溶液に7o ’Cで7分間浸漬し、水洗、乾
燥して支得体(D)を用意した。感光層塗布、露光、現
像、ガム引きから印刷までは実施例1と同様に行なった
その結果を後記第1表に示し友。
第7表の結果から、次のことが理解できる。
実施例/と比較例1との比較から、塩酸と塩化アルミニ
ウムを含む水溶液により化学的砂目立てのみを行なった
支持体(A)に比べ、上記化学的砂目立てと電気化学的
砂目立てとを組合せた支持体CI)の方が耐刷力の高い
平版印刷版を与える。
全く同様の傾向は実施例コと比較例コとの比較からも言
える。
また、実施例1と実施例−との比較から、本発明におい
ては化学的砂目立ての処理液が飽和濃度の塩化アルミニ
ウムを含むものより、非飽和1/1に度の塩化アルミニ
ウムを含むものを使用しt方が、より耐刷力のある印刷
版を与える。
更に、実施例−と比較例弘の比較から、ブラシグレイン
と化学的砂目立てとを組合せるよりも、化学的砂目立て
と電気化学的砂目立てとを組合せる方が非画像部に汚れ
の発生しにくい印刷版が得られる。
更にまた、実施例1と比較例3との比較から、ブラシグ
レイ/と電気化学的砂目立てとを組合せるよシも、化学
的砂目立てと電気化学的砂目立てとを組合せる方が非画
像部に汚れの発生しにくい印刷版を与える。
以上まとめると、本発明による支持体だけが、耐刷力が
高く、且つ非画像部が汚れにくいというλつの性能を満
足させる平版印刷版を与えることが判る。
実施例 3 厚さ0624cmmのアルミニウム板(材質:JIs 
 A1010)を73%の塩酸と、塩化アルミニウムを
飽和濃度の17チ(約/j重tチ)含む水溶液中で70
’Cで中心線表面粗さが0.3jμmとなるようにV漬
処理して化学的に砂目立てした。
次いで10%水酸化ナトリウム水浴液にs oocで1
0秒間浸漬処理して表面をエツチングすることにより、
化学的砂目立てで生成し九スマットを除去した。次に@
度72/lの硝酸水溶液をt屏液として、実施例1と同
様1cPd1解粗面化処理した。
次いで75%硫酸のzo 0c水溶液中に3分間浸潰し
て電解粗面化処理で生成したスマットを除去したのち、
11%硫酸水溶液中で酸化皮膜量がl。
s ? / m  になるように陽極酸化処理して、水
洗、乾燥し、支持体(Ill[)を用意した。
このようにして得られた支持体に下記組成の感光液を塗
布し乾燥して感光層を設けた。感光層の乾燥塗布量はλ
、Of/m  であった。
このようにして作られ次感光性平版印刷版は真空焼枠中
で、透明ポジティブフィルム全通して、jkWのメタル
ハライドランプにより、30秒間露光を行った後、8i
02/ Na2O= / 、7 IIの珪酸ナトリウム
の3,2tチ水溶液(pH=/x。
7)で現像し、l≠’Beのアラビアガム水溶ず夜でガ
ム引きした。このようにして製版された印刷版を用いて
通常の手順で印刷した。その結果を後記第2表に示し友
比較f115 電気化学的砂目立て及びそれに引き続くデスマット処理
を行なわなかった点を除いて、実施例3と同様にして支
持体〔E)tl−得た。
この支持体を使用して、感光層塗布、露光、現像、ガム
引きから印刷までは実施例3と同様に行なった。その結
果を後記第2表に示した。
比較例 6 珪酸ナトリウム水溶液による処理を行なわなかった点を
除いて、比較例グの支持体〔D〕の作成方法と全く同様
にして支持体(Fi得た。この支持体を使用して、感光
層塗布、露光、現像、ガム引きから印刷までは実施例3
と同様に行なった。
その結果を後記第2表に示した。
【図面の簡単な説明】
第7図は交番波形電流として得られる一流の電圧波形で
あり、(a)は正弦波、(b)は矩形波、(C)は台形
波である。(VA)は陽極特電圧、(Vc)は隙極時電
圧、(tA)は陽極時間、(tC)は陰極時間である。 特許出願人 富士写真フィルム株式会社第1図 (a) (b) (C) 手続補正書 昭和to年≠月ダ日 1、事件の表示    昭和jり年特許第2/2り77
号2、発明ノ名称    平版印刷版用支持体の製造方
法3、補正をする者 事件との関係       特許出願人件 所  神奈
川県南足柄市中沼210番地4、 補正の対象  明細
書の1発明の詳細な説明」の欄 5、 補正の内容 /)第8頁第1μ行の 「6〜−〇重置%」を 「6〜3!重皺%」 と訂正する。 λ)第8頁第1μ行の 「10〜/!!曾%」を 「10〜コ!重量%」 と訂正する。 3)第r頁第1に行の 「コO重1%」を 「3よ重量%」 と訂正する。 ≠)第7頁第2行の 「10〜/j重敢%」を 「10〜2j重量%」 と訂正する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミニウム板の少なくとも一面を、鉱酸および
    鉱酸のアルミニウム塩を含有する水溶液で化学的に砂目
    立てする工程、および電気化学的に砂目立てする工程を
    この順に含むことを特徴とする平版印刷版用支持体の製
    造方法。
  2. (2)該化学的に砂目立てする工程を中心線表面粗さが
    、0.3〜1.3μmとなるように行なうことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の平版印刷版用支持体の
    製造方法。
  3. (3)該電気化学的砂目立てを、硝酸、塩酸又はこれら
    の組合せから成る電解液中で、交流を用いて行なうこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は2項記載の平版
    印刷版用支持体の製造方法。
  4. (4)アルミニウム板の少なくとも一面を、鉱酸および
    鉱酸のアルミニウム塩を含有する水溶液で化学的に砂目
    立てする工程、電気化学的に砂目立てする工程および陽
    極酸化する工程をこの順に含むことを特徴とする平版印
    刷版用支持体の製造方法。
  5. (5)アルミニウム板の少なくとも一面を、鉱酸および
    鉱酸のアルミニウム塩を含有する水溶液で化学的に砂目
    立てする工程、化学的にエッチングする工程、電気化学
    的に砂目立てする工程をこの順に含むことを特徴とする
    平版印刷版用支持体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01188699A (ja) * 1988-01-25 1989-07-27 Fuji Photo Film Co Ltd 印刷版用支持体のスマット除去方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01188699A (ja) * 1988-01-25 1989-07-27 Fuji Photo Film Co Ltd 印刷版用支持体のスマット除去方法

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