JPS6175815A - 表面に溝のある3成分複合繊維及びその製造方法 - Google Patents

表面に溝のある3成分複合繊維及びその製造方法

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JPS6175815A
JPS6175815A JP19489284A JP19489284A JPS6175815A JP S6175815 A JPS6175815 A JP S6175815A JP 19489284 A JP19489284 A JP 19489284A JP 19489284 A JP19489284 A JP 19489284A JP S6175815 A JPS6175815 A JP S6175815A
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polymer
fiber
component composite
composite fiber
polymers
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JP19489284A
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Yoshiaki Sato
慶明 佐藤
Hisao Suzuki
久雄 鈴木
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は異なる3種類の成分が線維横断面内において特
定の形状であってかつ特定の位置関係に配置されており
、外観、風合、タッチと共に機能性に優れた高級織編物
用の表面に溝のある6成分複合繊維及びその製造方法に
関する。
合繊維において易溶解性重合体を繊維表面付近の特定の
位置に配置させ、繊維あるいは布帛としてから易溶解性
重合体を溶解除去することにより種々の横断面形状の異
型断面糸が得られる。これに関する技術は本発明者等の
提案した特開昭55−93819号公報、特開昭56−
165015号公報、特開昭57−5912号公報、特
開昭57−5921号公報、特開昭57−128218
号公報などを含めて、特開昭56−53210号公報、
特開昭56−112555号公報などに示されるように
広く知られている。
これらの技術によって得られる異型断面糸は独特のタッ
チ、光沢などの他吸水性を付与することができる。しか
しながらより一層の機能性を向上させるためには2成分
複合繊維の少なくとも一方の成分に機能性向上剤、たと
えば訓電剤や難黙剤を添加混合させる方法が採用される
が2成分複合偵維を溶解処理する際に機能性向上剤が脱
落したり変性してしまうという欠点がある。
より 一方従轟能性向上剤を添加混合した重合体を芯成分とし
た芯鞘複合繊維が検討されているが、これらの複合繊維
はポリエステル織編物で通常実施しているアルカリ減量
処理のととくの溶剤処理において機能性が低下しにくい
ものの得られる織編物の外観、風合、タッチなどは単調
なものであり、得られる織編物は高級感に乏しいもので
ある。
また特開昭57−82526号公報にはポリエステルに
ポリアルキレンエーテル組成物を混合した重合体を芯部
に有する芯鞘状のセグメントが易溶解性重合体で分割さ
れた形状の3成分複合繊維が開示されている。しかしな
がらこの6成分複合繊維におけるポリアルキレンエーテ
ル組成物を混合した重合体は愼維表面に近い部分に存在
するため、溶解処理を施こすとポリアルキレ/エーテル
組成物が脱落し易い欠点がある。
〔発明の目的〕
本発明は従来技術では得られなかった外観、風合、タッ
チを有すると共に機能性に優れた高級織編物を製造する
のに好適な新規な表面に溝のある3成分複合繊維及びそ
の製造方法を提供するものである。
〔発明の構成〕
前記した本発明の目的は3種類の熱可塑性重合体A、B
、  c及び機能性付与剤で形成される5成分複合N&
維の横断面形状において、重合体Aと該機能性付与剤の
混合物が芯部を形成し溶剤による溶解性が異なる重合体
B1Cが複数回交互に繊維表面を占めて鞘部を形成する
と共に易溶解性重合体Bで形成する繊維表面か難または
非溶解性重合体Cで形成する繊維表面よりも相対的に繊
維内部方向にあることを特徴とする表面に溝のある3成
分複合繊維によって達成できる。
まず本発明の表面に溝のある3成分複合繊維の一つの特
徴である横断面形状を図面を用いて説明する。第1図、
第2図は本発明の表面に溝のある6成分複合繊維の代表
的な横断面形状を示すものである。第1図において1は
重合体Aと機能性付与剤の混合物で形成された円形な芯
部であり、繊維中央部に位置している。芯部1に接しか
つ繊維表面を形成する重合体B及びCが交互に各3つが
、それぞれセグメント2.3として配置されている。易
重合本である重合体Cで形成されるセグメント5は略ブ
ーメラン型である。
第2図において4は機能性付与剤と重合体Aの混合物で
形成された芯部であり、懺維断面中央部に略Y字形で配
置されている。芯部4に接しかつ繊維表面を形成する重
合KB及びCは交互に各6つが、それぞれ℃グメントあ
り、難又は非溶解性重合体である重合体Cで形成される
セグメント6は略ブーメラン型である。
本発明にお・ける表面に溝のある3成分複合繊維の横断
面形状は繊維中央に重合体Aと機能性付与剤の混合物で
形成され表面に露出していない芯部があり、芯部と繊維
表面の間の鞘部において溶解性の異なる重合体B及びC
が複数回交互に繊維表面を占めると共に易溶解性重合体
Bで形成される繊維表面が難または非溶解性重合体Cで
形成される繊維表面よりも相対的に繊維内部方向に存在
することを必須要件とするものである。ただし易溶解性
重合体で形成される繊維表面が難または非溶解性重合体
で形成される繊維表面より相対的Km維内部方向に存在
することは、一つの易溶解性重合体で形成される繊維表
面に注目した場合にこの繊維表面が底部となりこの繊維
表面の両側の繊維外周方向に難まだは非溶解性重合体で
形成させるセグメントが側壁となった溝が形成されてい
ることを指す。易溶解性重合体Bは繊維内部で一本化し
ていてもかまわないが、織編物とし使用している際にフ
ィブリル化し易いので第1図や第2図に示すように重合
体B、Cで形成されるそれぞれのセグメントが繊維表面
の一部を形成することQ早シ に加えて、B、Cの各成分か接していることが好ましい
重合体B及びCが複数回交互KtI1.維横断面の外周
を形成することが必要であり、紡糸安定性及び本発明の
効果の点から重合体B及びCは各6〜12回交互に線維
横断面の外円を形成させることが好ましい。
芯部は織編物を洗たくする際に機能性付与剤が脱落する
のを防止する点とフィブリル化防止の点から繊維中央付
近に1個存在することが好ましく、繊維重心を含んで配
置することがより好ましい。また繊維断面の外周と欅維
断面の重心を結ぶ任意の線分において繊維重心側の70
%以内に存在することが−1好ましく、50%以内に存
在することがより好ましい。更に繊維断面重心と芯部型
JCrが実質的に一致していることが好ましい。
表面に溝のある3成分複合fII維の外周における易溶
解性重合体Bで形成する外局1佃所の全外周に占る長さ
の割合が2〜12%で、易溶解性重合体Bで形成する全
外周の溝部側面を除く繊維全外周に占る割合が8〜55
%であることが本発明で目的とする織編物において優雅
な外観、風合、タッチを発揮させる点より好ましい。ま
た同様の観点より溝の形状は轍惟表面外用における巾よ
りも繊維内部方向にお・ける巾を同等ないしより小さく
させることが好ましい。
、え溝部を重合1木3におきヵ、えたと想定tた場合の
5成分複合轍維の外周形状は丸断面以外に公知の異型断
面を適用できるが、高級/ルキー織編物とするにはYま
たはT聖断面が好ましい。更に異型断面の頂点付近に易
溶解性重合体Bを配置させるとより高級/ルキー!!&
編物としての特徴を発揮するので、好ましいことである
芯部を形成する重合体Aと機能性付与剤の混合物におけ
る機能性付与剤としては訓電、導電、難燃、吸水、吸湿
などの機能性を付与する化合物であれば特に制限ないが
、溶剤処理や織編物の洗たくの際に脱落したり変性し易
い訓電剤が特に有効である。
制電剤としてはブロックポリエーテルアミド組成物、ブ
ロックポリエーテルエステル組成物、ポリアルキレンエ
ーテル類なトラ好ましく使用できる。より具体的には次
のようなものが採用できる。
なお通常重合体には重合安定剤、重合促進剤、製糸安定
剤などが1重量製以下で添加されており、また重合体の
色調を整えるために酸化チタン、酸化アルミニウムなど
の無機顔料を1重量係以下添加されている。
本発明の機能性付与剤は1重量係以内で添加混合される
上記の如くの重合安定剤、重合促進剤、製糸安定剤、無
機顔料は含まない。
ブロックポリエーテルアミドの場合には、ポリアルキレ
ンエーテルとポリアミドとのブロック共重合体であり、
ポリアルキレンエーチルとして、分+t1.oo□以上
のポリエチL/ ンf l)コール、ポリプロピレノグ
リコール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
との共重合体などがあげられる。なかでも、分子量3.
000〜s、o o aのポリエチレングリコールが適
している。
一方、ブロックポリエーテルアミドを構成するポリアミ
ドセグメントはナイロン6、ナイロ/8、ナイロン12
、ナイロン66、ナイロン610のようなホモポリアミ
ドあるいはこれら同志、または他の共重合成分を含む共
重合体で、ポリアミド形成成分の重縮合反応だより生成
するホモまたはコポリ′アミドである。ブロックポリエ
ーテルアミド中のポリアルキレ/エーテルセグメント対
ポリアミドセグメントの重量比は30〜70対70〜3
0が適当である。
ブロックポリエーテルエステルとは、ポリアルキレンエ
ーテルとポリエステルとのブロック共重合体のことであ
り、ポリアルキレンエーテルとして、分子量500以上
のものであり、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、エチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイドのランダム共重合
体、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロ
ック共重合体、ノニルフェノールエチレンオキサイド付
加物などがあげられるが、これらに限定されるものでは
ない。
一方、ブロックポリエーテルエステルを構成するポリエ
ステルセグメントとしては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリ−1,4−フクロヘキサンンメチレノテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン=
2.6−ナツタレンジカルホキフレート、ポリ(p−オ
キ/ベンゾエート)およびそれらの共重合体のほか、あ
らゆる種類のエステル結合形成性の1価または2価以上
のアルコ−乞1価またハ多価カルボン酸、オキシカルボ
ン酸から選ばれた一種または二種以上の組合せから得ら
れるポリエステルおよび共重合体があげられる。
ブロックポリエーテルエステルの製造法としては、常法
によりポリエステルを製造する工程でポリアルキレ/エ
ーテルをポリエステルの重合完結前の任意の時期に添加
することができる。すなわち、エステル交換反応前、ま
たはエステル交換反応中、あるいはエステル化反応終了
後、重合前の段階などで添加するのが好都合である。ブ
ロックポリエーテルエステル中に含1れるポリアルキレ
ノエーテルの比率は10〜975重量%か適当である。
ポリアルキレンエーテル類とは、未変性および分子末端
を変性したポリアルキレンエーテル類、具体し11とし
て分子z1.ooo以上のポリエチレングリコール、分
子Q’ i、 OO0以上のポリプロピレノグリコール
、分子5%) 1,500以上のエチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドとの共重合体などの未変性ポリア
ルキ。
シンエーテル類および、分子@ 2.000以上ノトリ
メチロールプロパンエチレンオキサイド付加物、分子量
1.500以上のメトキノポリエチレングリコール、分
子量1. OO0以上のノニルフェノールエチレンオキ
サイド付加物などポリアルキレンエーテルの末端基を変
性したポリアルキレンエーテル類があげられる。
なお溝のある5成分複合値維に対する制電剤は溶解処理
前の0.05〜5重量係含有させることが好ましい。0
.055重量%満では訓電性能が認めにくくなり、5重
量%を越す場合は訓電性能の向上効果が飽和するととも
に繊維特性が低下しゃすくなるためである。また芯成分
に添加混合する割合も繊維特性及び紡糸安定性の点から
芯成分に対し2o重量%以下とすることが好ましく、1
5重M、 %以下とすることがより好ましい。
本発明における制電剤上は通常の衣料用重合体に1重量
多添加混合した場合に得られるマルチフィラメントの電
気比抵抗(測定法ば後述)が添加しないものに対して1
/100以下となるものをいう。
次に本発明の第1の発明である表面に溝のある繊維を良
好に製造することのできる第2の発明について説明する
すなわち本発明の第2の発明は3種類の熱可塑性重合体
A、B、C及び機能性付与剤で形成される3成分複合様
維であって、該3成分複合繊維の横断面形状において重
合体Aと該機能性付与剤の混合物が芯部を形成し、溶剤
による溶解性が異なる重合体B、Cが複数回交互に繊維
表面を占めて鞘部を形成している6成分複合横維を溶解
処理し、芯部を露出させることなく易溶解性重合体Bの
一部を溶解除去し、易溶解性重合体Bで形成する繊維表
面を難または非溶解性重合体Cで形成する繊維表面より
も相対的に繊維内部方向て形成せしめることを特徴とす
る表面に溝のある6成分複合FI!、維の製造方法であ
る。
まず本発明における3成分複合繊維を効率よく安定して
製造することのできる口金装置について第5〜7図を用
いて説明する。
第5図の口金はl−プレート10、■−プレート11、
■プレート12の6枚のプレートで構成されている。I
−プレート10には機能性付与剤と重合体Aの混合物を
導入する円筒状の導入孔13が設けられており、導入孔
逼の底部には重合体Aの導出孔14が設けられている。
■プレート11には円筒状の2成分合流部15、重合体
Bを重合体Aの導入孔13の外周方向(2成分合流部1
5の外周方向と同一である)より導入するだめの導入部
9、及び円筒状の2゛成分合流部15の下部に6成分会
流部18へ機能性付与剤と重合体Aの混合物及び重合体
Bを導出するだめの中央導出部16と3つの外周導出部
17が設けられている。第5図における′重合体Bの導
入部9は台状突起19と1−プレート10との   □
間のクリアランスで構成されている。
■プレート12には円筒状の5成分合流部18、台状突
起20に設けられた重合体Cを3成分合流部18へ導入
する3つの導入部21、及び6成分合流部の底部に吐出
孔22が設けられている。
■プレート下部の中央導出孔部、外周導出孔部で構成さ
れる2成分導出部及び■プレート上部の導入部21の位
置関係が重要であり、第5図のX−Y断面の平面図であ
る第6図で説明する。第6図において■プレートに該当
するものは実線で、■プレートに該当するものけ破線で
図示しである。2成分合流部15゛の底部の中央部には
中央導出孔部16が、中央導出孔部16の外周にほぼ等
間隔で5つの外周導出孔部17 al  bl  Cが
設けられている。
中央導出孔部は2成分合流部における機能性付与剤が添
加混合された重合体Aを主体として6成分合流部に導出
するための孔であり、外周導出孔部は2成分合流部にお
ける重合体Bを主体として35i分合流部に導出するた
めの孔である。■プレート上部の重合ICの導入部21
の位置関係は隣接する外周導出孔部の間にあることが必
要であり、このことは第6図において隣接する外周導出
孔部17aと17bの間に導入部21aが設けられてい
る如く、隣接する外周導出孔部め下流側の延長方向の3
成分合流部の外周方向より重合体Cの導入部が設けられ
ることを意味する。
第7図は第6図の位置関係に対応するものであるが、中
央導出孔部26と3つの外爆昔部24 al  bl 
 cが連続した形状であることを示すものである。第7
図に示す形状は6成分複合繊維における重合体Cで形成
されるセグメント間の合流を防止し易くできるのでより
好ましい形状である。
第5図、第6図に示される口金からは吐出孔22をY型
としY型の各スリットを外周導出孔部の各位置に合わせ
ることにより第5図の如くの6成分複合繊維が得られる
。第5図、第6図における中央導出孔部と外周導出孔部
の形状を第7図の如くすることにより第4図の如く6成
分複合繊維が得られる。
本発明における5成分複合繊維は以上説明したように重
合体Aと機能性付与剤の混合物を芯とし、重合体Bを鞘
とした芯鞘複合流を、芯に対応する孔部と鞘に対応する
複数の孔部より導き、−芳重合体Cを前記複数の孔部の
間より導入し3成分を複合させるという新規な複合方法
により容易に安定して得られるものである。そしてこれ
を溶解処理することにより本発明の表面に溝のある6成
分複合FI&給が得られる。
また3成分複合繊維は溶剤処理する前に高速紡糸法を含
め公知の延伸が施されていれば良い。
以下余白 次に本発明に使用する重合HA、B、Cについて説明す
る。3種類の熱可塑性重合体A1B、Cはポリエステル
、ポリアミド、ポリオレフィンおよびこれらの共重合体
などから溶剤との関係において適宜選択すれば良いが、
重合体A、B、Cのうち難または非溶解性重合体である
重合体Cは繊維形成性熱可塑性重合体であることが好ま
しく、重合体B、Cが繊維形成性熱可塑性重合体である
ことがより好ましく、全ての重合体が繊維形成性熱可塑
性重合体であることが一層好ましい。重合体の組合せが
非相溶性であると製糸、高次工程などで重合体間の剥離
を生じ毛羽、糸切れなどを発生し易いので少なくとも重
合体B、  Cは相溶性の良い組合せであることが好ま
しく、全ての重合体が互に相溶性の良い1組合せである
ことがより好ましい。なお相溶性が良いとは延伸した複
合繊維において実質的にセグメント間の剥離が認められ
ないものを指す。
難または非溶解性重合体である重合体Cとしてば、物理
的、化学的特性に優れており衣料用として広く使用され
、特に制電性などの機能性向上の要求の大きいポリエス
テルを好ましく適応できる。重合体Cをポリエステルと
した場合相溶性の点で重合体A、Bもポリエステルとす
ることが好ましい。なお重合体AとCは同一の重合体と
することも可能である。
6成分複合徴維から易溶解性重合体である重合体Bの一
部を溶解除去する処理方法としては操業のし易さ1安全
性、コストなどの点よりアルカリ水溶液処理を好適に用
いることができるので、重合KBはアルカリ易溶解性重
合体であることが好ましい。アルカリ易溶解性重合体と
してはポリエステルとポリアルキレングリコール類の共
重合体あるいはブレンド体、アニオノ系界面活性剤を添
加したポリエステル、金属スルホネート基を含有したポ
リエステルあるいはポリエステルと金属スルホネート基
を含有したポリエステルとのブレ71体などがある。3
成分複合繊維より容易にムラなく重合体Bの一部を溶解
除去できる点で重合KBとしては金属スルホネート基を
含有したポリエステルあるいはポリエステルと金属スル
ホネート基を含有したポリエステルとのブレンド体が好
ましく使用でき、特に金属スルホネート基を含有したポ
リエステルトシては5−ノンュームスルホイノフタレー
ト(1〜10モル%)/エチレンテレフタレート(99
〜90モル係)共重合ポリエステルが好ましい。
難または非溶解性重合体である重合体Cに対する易溶解
性重合体Bの溶剤処理における溶解速度の比は両型合体
をそれぞれ通常の延伸糸状態で比較し、1より大でない
と本発明の目的とする表面に溝のある繊維は得られない
。前記両型合体の溶解速度の比は15倍以上であること
が好ましく、2倍以上であることがより好ましい。
3成分複合繊維より易溶解性重合体の一部を溶解除去す
る処理として第3図、第4図のような5成分複合繊維を
直接処理することも可能であるが、5成分複合繊維を用
いて織編物を形成した後処理する方が処理効率が大きく
、処理した後に轍維間の空間を形成させ織編物での嵩高
性、ソフト感を向上させることもできるので好ましい。
後者の場合には製編織後織編物にしぼを発生せしめるこ
とのない条件で精練および形態固定処理を行ない、次い
で溶解除去処理により易溶解性重合体の少なくとも一部
を溶解除去処理することが好ましい。
溶解除去処理としては先に説明したようにアルカリ水溶
液処理が好ましく、アルカリ水溶液処理としてはアルカ
リ金属の水酸化物の加熱水溶液にてバッチ式、ジノカー
、ウイノス、ビーム、吊り槽などの処方により、繊維あ
るいは織編物を処理するのが一般的で公知のいかなる方
法を用いてもよい。
易溶解性重合体の溶出速度を早くするためにアルカリ水
溶液にフェノール系物質、アミン系物質、第4級アンモ
ニウム塩、高沸点の多価アルコールなどを添加して用い
ることもできる。アルカリ金属の水酸化物のなかでもコ
ストが安く、溶出する能力が大きい点で水酸化ナトリウ
ムを使用することが好ましく、この場合水酸化ナトリウ
ム水溶液の濃度を0、5〜20重量%、温度を70〜1
20℃として用いることが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の表面に溝のある3成分複合線維は異なる3種類
の成分が繊維横断面内において特定の形状、位置関係に
配置されており、特に機能性付与剤を芯部に添加混合せ
しめたこ″とと複数の溝を表面に形成せしめたことによ
り次の如く作用効果を有する。
(1)  表面に溝のある3成分複合繊維で構成される
織編物は外観、風合、タッチと共に機能性に優れた特性
を付与させることができる。
(2)機能性付与剤をカーボンブラツクとし導電性3成
分複合繊維とすることや、・・ロゲン含有あるいはり/
含有化合物を機能性付与剤とし難燃性3成分複合繊維と
することなど各種の機能性付与が可能である。
(3)  芯部を繊維中央付近に配置させるため溶解処
理をしても機能性付与剤が脱落したり変性することがな
い。そのため、洗たくや溶剤処理により変性したり脱落
し易い制電剤を機能性付与剤とすることも可能であり好
ましい。
また、鞘部が易溶解性、難または非溶解性の2種の重合
体から成るため、鞘部が薄くても、易溶解性重合体を選
択的に溶解させることができるので、芯部を表面に露出
させることな仁単糸フィラメント繊度を細くすることが
可能であるため、単糸フィラメント繊度を細くすること
が可能であり2デニール以下を好ましく適用でき、15
デニール以下とすることも可能で好ましいことである。
(4)  重合体を相互に相溶性のある組合せとするこ
とKよりM糸、高次工程通過性の良いものとすることが
可能である。
(5)  本発明の表面に溝のある3成分複合繊維は1
00%使いの織編物、とりわけマルチフィラメント糸使
いの織編物でもつとも効果を発揮するものであるが、池
の合成僚維や天然繊維などと組合せても使用できる。
また生糸使いはもちろんのこと、強撚糸とすることある
いは仮燃加工や流体乱流加工などの嵩高加工を施こして
も良好な効果を発揮するものである。
更に本発明の表面に溝のある3成分複合繊維は前述した
新規な複合紡糸方法を適用することにより安定して紡糸
でき、他に特殊な装置、条件を用いることな〈実施でき
るものである。
以下実施レリを挙げて本発明を具体的と説明するが、実
施例中で用いた相対粘度、極限粘度、電気比抵抗、摩擦
帯電圧、アルカリ処理減量率は次に示す方法で測定した
値である。
〔ブロックポリエーテルアミド組成物の相対粘度〕
試料を70チの抱水クロラール中に1条濃度になるよう
に溶解し、これをオストワルド粘度計により25℃で測
定した咳である。
〔ポリエステルの極限粘度〕
試料をオルトクロロフェノール溶媒vc@解し、オスト
ワルド粘度計により25℃で測定した値である。
〔電気比抵抗〕
試料を0.2%のアニオン界面活性剤の弱アルカリ水溶
液中で電気洗濯機を用いて2時間洗濯後、水洗、乾燥す
る。ついで、該試料を長さくL) s crn、繊度(
D) 1.000デニールの繊維束に引き揃えて20℃
、40 ZRH下で2日間調温調湿した後、振動容量型
微小電位測定装置により、印加電圧500vで試料の抵
抗を測定し次式により算出する。
XD ρ:体積固有抵抗(Ω・Cm) R:抵  抗(Ω) d:試料密度(q/肩) D:ul、   度(デニール) L:試料長(Crn) 〔摩擦帯電圧〕 京大化研式ロータリースタテイクチスター(興亜商会製
)により、摩擦対象布としあらかじめのり抜き、精練、
漂白した絹の平織カナキン5号(目付100 g/C4
)を用い、ローター回転数400rpms 印加電圧1
oov、温度20℃、相対粘、変30条の雰囲気中で測
定した値である。
〔アルカリ処理減量率〕
繊維を織物あるいは編物にし、ソーダ灰17/lおよび
サンデッド、C)−29[三洋化成■] 1 ’i/l
を含む80℃の温水中で20分間精練し、次いで水洗、
乾燥した。
乾燥した織物あるいは編物を約27精秤し、6%の苛性
ソーダ水溶液に俗、比1:125.98〜100℃で所
定時間投入し処理した。
処理後、湯洗−水洗一酸洗一水洗一乾燥の後精秤し、減
量率を次式にて算出した。
実施しg 1 重合体Aとして極限粘度が0.66のポリエチレンテレ
フタレート、制電剤として相対粘度2.18のブロック
ポリエーテルアミド組成物をそれぞれ重量比で9=1と
した混合物を芯部用に用い、重合KBとして極限粘度が
0.54の5−メジュームスルホイノフタレート/エチ
レンテレフタレート(モル比で1.8/98.2)共重
合ポリエステル、重合体Cとして極限粘度が0、64 
ノポリエチレンテレフタレートを用いた。
重合体Cに対する重合体Bの溶解速度比はアルカリ処理
条件下において6.5倍である。
制電剤と重合体Aの混合物/重合体B/重合体Cの重量
比を10/l 5/75とし、第3図、第4図に示す口
金を使用し、紡糸温度285℃、紡糸速度1300m/
min で紡糸した。引続き熱ピノ125℃、延伸倍率
3.1倍、延伸速度500 m/minで延伸し75デ
ニール66フイラメントの延伸糸とした。延伸糸を構成
する各フィラメントの横断面形状はほぼ第1図の如くで
あり各成分間に剥離は認められなかった。また電気比抵
抗は14X108Ω・錆 と良好であった。
この延伸糸を使用し羽二重に製織しアルカリ処理にて2
5係減量したとこ、ろ、重合体Bで形成されるセグメン
トが憬維内部方向に外周よりほぼ30%溶解除去された
形状となり織物は絹様のタッチ、風合、光沢を示した。
また摩擦帯電圧は1ioovと良好であった。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の表面に溝のある3成分複合
繍9維の横断面形状の代表[+l+であり、第3図及び
第4図は本発明だおける溶解処理前の3成分複合繊維の
横断面形状の代表例であり、第5図は本発明における6
成分複合繊維製造用ロ金の1実施態様の縦断面であり、
第6図は第3図のX −Y断面の拡大平面図であり、第
7図は第6図に該当する個所の別の実施態様を示すもの
である。 1.4・・−・芯部(重合!*Aと機能性付与剤の混合
物) 2.5・ セグメント(重合体B) 3.6・ ・セグメント(重合体C) 9 ・・・・導入部 10   ・I−プレート 11 −・・■−プレート 12・ ・−■−プレート 16 ・ −導入孔 14 ・・ 導出孔 15・ ・−2成分合流部 +6.23・・・中央導出孔部 17.17a−c、24a”c・・・・外円導出孔部 18・・・・・・・6成分合流部 19.20・・・・台状突起 21.21a=c・・・・導入部 22・・・・・・・吐出孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)3種類の熱可塑性重合体A、B、C及び機能性付
    与剤で形成される3成分複合繊維の横断面形状において
    、重合体Aと該機能性付与剤の混合物が芯部を形成し溶
    剤による溶解性が異なる重合体B、Cが複数回交互に繊
    維表面を占めて鞘部を形成すると共に易溶解性重合体B
    で形成する繊維表面が難または非溶解性重合体Cで形成
    する繊維表面よりも相対的に繊維内部方向にあることを
    特徴とする表面に溝のある3成分複合繊維。
  2. (2)3種類の熱可塑性重合体A、B、C及び機能性付
    与剤で形成される3成分複合繊維であつて、該3成分複
    合繊維の横断面形状において重合体Aと該機能性付与剤
    の混合物が芯部を形成し、溶剤による溶解性が異なる重
    合体B、Cが複数回交互に繊維表面を占めて鞘部を形成
    している3成分複合繊維を溶解処理し芯部を露出させる
    ことなく易溶解性重合体Bの一部を溶解除去し、易溶解
    性重合体Bで形成する繊維表面を難または非溶解性重合
    体Cで形成する繊維表面よりも相対的に繊維内部方向に
    形成せしめることを特徴とする表面に溝のある3成分複
    合繊維の製造方法。
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