JPS6170890A - くし形フイルタ回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は遅延線を用いて隣接トラックからのクロストー
クノイズを除去するくし形フィルタ回路に関する。

〔発明の技術的背景〕

ビデオテープレコーダ（以下ＶＴＲという）において、
再生映像信号に混入してしまう隣接トラックからのクロ
ストーク成分を除去する手段として、ＰＡＬ色復調シス
テムにも利用される、−水子期間の遅延時間を有する遅
延線を用いて相殺する技術が知られている。

すなわち、近年ＶＴＲは、高密度記録のための一手段と
して隣接トラック間のガートバンドを無くしたガードパ
ンドレス記録方式を採用し、クロストークノイズが多く
なる低域カラー信号は１例えば人ヘッドでは連続した位
相で記録し、Ｂヘツドでは１水平期間ごと１８０°位相
を反転させて記録している。このような記録方式により
１、再生時において、くし形フィルタを通った再生映像
信号は、クロストーク成分を含まないカラー信号成分の
みとなる。

一方、輝度信号は、通常ヘッドのアジマス損失を積極的
に利用した減衰手法で実用上支障のない程度にクロスト
ーク成分が除去されるのが普通であるが、第２因に示す
ように輝度信号に対してもクロストーク成分を厳格に除
去するためにくし形フィルタを挿入した回路も知られて
いる。

第２図は、ＶＴＲのクロストーク除去手段として用いら
れた従来の遅延処理回路の一例を示す構成図であり、入
力端子１には、図示しない再生ヘッドからの再生映像信
号が供給される。この再生映像信号は、輝度信号処理回
路２およびカラー信号処理回路３にそれぞれ導入されて
おり、輝度信号処理回路２からは輝度信号が、カラー・
言分処理回路３からはカラー信号がそれぞれ線路４．５
に導出される。そして、輝度信号の線路４は、輝度信号
用遅延線６の入力朝に接続されるとともに。

加算器７の第１入力端に接続されており、この加算器７
の第２入力端には、前記遅延線６の出力側に接続された
線路８が接続されている。また、カラー信号の線路５は
カラー信号用遅延線９の入力側に接続されるとともに、
加算器１０の第１入力端に接続され、この加ｎ５１０の
第２入力端には、前記カラー信号用遅延線９の出力側に
接続された線路１１が接続されている。ただし、カラー
信号用遅Ｗ、線９は、入力に対して出力を逆位相で導出
するように構成されており、したがって、加算器１０の
第２入力端には第１入力端のカラー信号とは逆位相の信
号が供給される。次いで、各加算器７．１０の出カフａ
、１０Ｍは、信号合成用加算器１２に供給され、同加算
器１２の出力１２ｍは輝度信号およびカラー信号が合成
された複合映像信号となり出力端子１３に導出される。

以上の構成から成るくし形フィルタ回路によれば、輝度
信号についてもそのクロストーク成分をくし形フィルタ
により除去でき、ヘッドのアジマス損失を利用した除去
に加えて確かな除去が行なえるものである。

〔背景技術の問題点〕

このようにＶＴＲにおいて、カラー信号と同等に、輝度
信号も遅延線によるクロストーク除去を行った場合、カ
ラー信号と輝度信号とをそれぞれ遅延させなければなら
ず、そのための構成として従来回路は、輝度信号用遅延
線６およびカラー信号用遅延線９の２つの遅１手段を必
要とし、回路が複雑化する欠点を有していた。また、遅
延線は一般に高価であり、経済面からも不合理な回路で
あった。

〔発明の目的〕

本発明は上述した点にムみてなされたもので、輝度信号
およびカラー信号の双方について隣接トラックからのク
ロストーク成分を除去するくし形フィルタを、唯一の遅
延手段を用いて構成することの可能なくし形フィルタ回
路を提供することにある。

〔発明のｎ要〕

上記目的を達成するため、本発明によるくし形フィルタ
回路は、記録トラックから読み取られた快便信号のｕｗ
ｙ号および色償号の各復■処理回路からの出力を、一旦
加算手段にて加算し、この加算手段の出力を唯一の遅延
ｎにて遅して、得られる遅延信号をそれぞれ輝度信号お
よび色信号に分離・抽出するようにしたものである。

〔発明の実施例〕

以下１本発明を図示の実施例について説明する。

第１図は本発明に係るくし形フィルタ（ｉｌ；回路の一
実施例を示すブロック図である。

第１図におし）て、第２Ｇと共通部分には同一符号を記
し、その特異とする構成は、輝度信号処理回路２の出力
２ａと、色信号処理回路３の出力３ａとを一旦第１の加
算器１４に供給してその加算出力１４ａを得、この出力
１４１を堆−の遅延線１５に導入したものである。

次いで、遅延≦９１５の出力１５ａは、５度信号抽出回
路１６および色信号抽出回路１７にそれぞれ供給され、
これら各抽出回路１６．１７より遅逍信号としての輝度
信号１６ａ、色信号１７ａとなる。

これら信号１５ａ　、　ｉ７ａはそれぞれ輝度信号用加
算器１８の第１入力端および色信号用加算器１９の第１
入力端に供給される。

更に、前記輝度信号処理回路２の出力２ａ　は前記輝度
信号用加算５１８の第２入力端に供給される一方、前記
色信号処理回路３の出力３ａ　　は前記色信号用加算器
１９の第２入力端に供給される。

こうして各輝度信号および色信号用加算器１８．１９は
、遅延された輝度信号１６ａと遅延しない輝度信号２ａ
　　との加算および、遅延された色信号１７ａと遅延し
ない色信号３ａ　　との加算を行うようにしている。そ
して、各輝度信号および色信号用加算器１８．１９の出
力１Ｂ！、１９１は、第２の加算器２０にそれぞれ供給
され、その加算出力２０ａは、再生用の複合映像信号と
して出力端子２１に導出されるようになっている。

上記において、遅延線１５は、−水子期間の遅延時間を
有している。また、次段の輝度信号用抽出手段１Ｂは、
低域通過フィルタ（ＬＰＦ）を用い、例えばＯ〜３　、
５　ＭＨｚのａ通帯域に設定される。

また、色信号用抽出手段１７は帯域通過フィルタ（ＢＰ
Ｆ）を用い、例えば３．５〜４．５ＭＨ！の通過帯域に
設定される。更に、この色信号用抽出手段１７は、出力
１７ａを色信号処理回路３の出力３ａとは逆極性で導出
するように構成されており、これにより、次段の色信号
用加算器１９は、減算回路として作用するようになって
いる。

以上の構成から成るくし形フィルタ回路によれば、第１
の加算器１４で、輝度信号処理回路２からの輝度信号２
ｍと、色信号処理回路３からの色信号３ａ　　とを加算
して複合化し、この複合信号１４ａを遅延線１５に導入
することにより、遅延線を２本も用いなくとも遅延出力
１Ｓａが得られることになる。この遅延信号１５ａは、
テレビジョン受像機における第２検波段からの信号と等
価であり、ＢＰＦｌ６およびＢＰＦｌ　７を用いること
により、再び輝度信号と色信号に分離することができる
。

これら再分離して抽出さ゛れた出力１ｅａ　、　１７ａ
は、勿論−水子期間だけ遅延されている。

したがって、これら各遅■出力１６ａ　、　１７．１に
、遅延されない元の信号でおる、輝度信号処理回路２か
らの輝度信号２ａおよび、色信号処理回路３からの色信
号３ａをそれぞれ加算および減算することにより、隣接
トラックからのクロストーク成分を除去することができ
る訳である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、記ｅトラックから
読み取られた映惜信号の各輝度信号処理出力および色信
号処理出力を加算した後遅延線に通し、この遅延線出力
を再び輝度成分と色成分に分離して、遅延しない各信号
に加算するようにしたので、唯一の遅延線で遅延輝度信
号と遅延色信号を取得でき、これら遅延信号を用いて隣
接トラックからのクロストーク成分を輝度信号と色信号
の双方について除去することができるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るくし形フィルタ回路の一フィルタ
回路の一例を示すブロック図である。 ２・・・輝度信号処理回路、 ３・・・色信号処理回路、 １４．１８．１９．２０・・・７Ａｉｔ器、１５・・・
遅延絽、 １６・・・低域通過フィルタ、 １７・・・帯域通過フィルタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 記録トラックから読み取られた映像信号の輝度信号およ
   び色信号にそれぞれ含まれる隣接トラックからのクロス
   トーク成分を除去するにあたつて、遅延線を用いるよう
   にしたくし形フィルタ回路において、 前記映像信号の輝度信号および色信号を復調処理する輝
   度信号処理回路および色信号処理回路と、これら輝度信
   号および色信号処理回路からの処理出力をそれぞれ加算
   する加算手段と、 この加算手段の出力を所定時間だけ遅延する唯一の遅延
   手段と、 この遅延手段からの信号がそれぞれ供給される輝度信号
   抽出手段および色信号抽出手段と、これら各抽出手段の
   出力と前記輝度信号および色信号処理回路の処理出力と
   をそれぞれ加算および減算する手段とを具備し、 各加算および減算出力を合成して再生用映像信号を得る
   ようにしたことを特徴とするくし形フィルタ回路。