JPS6170047A - 高級毛皮調人造布帛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、高級な外観を与える毛皮調１５帛に関するも
のである。

本発明は、従来にない新規な特性をもつ、毛皮調の高級
な長い立毛のイ５帛を目的とするものである。本発明の
他の目的は、従来の天然皮革にはない外観と特性を有し
、他面高級感、そのソフトなタッチ、エアーマーク、エ
アーバイブレーション特性（後述）の点では、人工的に
は今まで作れなかった天然毛皮のもつ特性を有する新規
な布帛を提供することを目的とする。更に他の目的は、
後述の説明で明らかになるでのろう。

従来高級な人工毛皮を目的とする研究は、少なからずな
されている。本発明者らの知る限９においては、その動
きの究極は、一つの方向に向いていると思われる。天然
の毛皮をみて、それが、さし毛とうぶ毛とからできてい
るとみられているのは、当然のこととして、中でも特に
さし毛に注目し、その毛先か細くとがっていて、中太で
あることに注目し、その人工的製作の方向に向Ｃプられ
ているようである。中でも更に進んだものは、そのさし
毛の根元が、再び若干ながら細くなっているという所に
着眼点が及んでいることである。かくしてかかる繊維を
作ることは、非常にむずかしいため、非常に多くの試み
がなされ、提供されてきている。次いで、これをいかに
布帛状にするか、また緻密に立毛させて毛皮状にするか
が主体でめったように思われる。しかしながら、これら
の動きによって得られる物は、本発明者らの知り得た限
りにおいては、まだまだ高級な毛皮で必ると認知するに
は、程速いものであった。外観、タッチのすばらしさ、
タッチのここら良さが欠如し、エアーマーク、エアーバ
イブレーションもみられず、いわゆる高級感がないもの
であった。

本発明の目的とするところは、毛皮調の高級な長い立毛
を有する布帛であって、ソフトで極めて滑らかで、暖か
みのあるタッチ、高級な外観を有し、スェードとは全く
かけはなれたふっくらした毛皮調のふくらみを有し、立
毛の倒れ方に可逆性を有し、独特の外観を与える鱗片効
果、光沢効果、立体感を有し、チョークマーク、エアー
マーク、エアーバイブレーション特性を有する高級毛皮
調人造布帛を提供することにある。

本発明は、目的とする布帛を得んと長期にわたり、鋭意
思索し、考案し、検討し、実験証明し、遂に到達したも
のでおる。

その骨子は、次の通りである。

繊度０．０００１デニ一ル以上、０．４デニール以下の
極細人造繊維立毛を有する（ｆｉ帛であって、その立毛
長は、ベースから５〜２５ＩＩＩＩｌｌで必り、更にそ
れらの立毛は少なくともその先端部分で集団を形成し、
該立毛の集団は横に長い鱗片状に児える大集団と、該大
集団を構成する糸状の中集団とから形成されてなり、さ
らにそれらの立毛は、根元で若干全体として一つの方向
に傾斜してくせづけされており、さらに該立毛には、少
なくとも平滑性油剤が付与されていることを特徴とする
高級毛皮調人造布帛。

かかる構成をとることによって、次のような、顕著な効
果、及び、従来知見からして予想外の効果が得られたの
である。それら数例を列挙すれば次の通りである。

（１）　　極めて滑らかなタッチと、チンチラやミンク
の毛皮に触れているかと間違えんばかりのタッチのここ
ら良さを有している。

（２〉　　高級な外観を有する。

（３〉　　スェードとは全くかけはなれた毛皮調のふっ
くらとしたふくらみ感を有する。

（４）　　人造繊維でできているので、天然物に比して
いやな臭い（皮革の部分からもにおう）もなく、また、
虫（シミなどといわれる虫）に喰われることもほとんど
ない、洗濯が簡単にできるなど。

（５）　　手で立毛をいずれの方向へも倒すことができ
、明瞭な立毛の倒れ方を示し、それがほぼ可逆的である
。またチョークマーク、ライティングエフェクトを有す
る。

（６）製品の立体感と独特の高級感とを与える肉眼でわ
かる鱗片状の大集団（写真などで説明する）の極細繊維
束集団立毛を有する。（これを鱗片状効果という）立毛
自体がポリウレタンその他のバインダーで接着されて鱗
片状になったものとは異なる。本発明においては少なく
とも立毛の先端付近はバインダーで接着されてはいない
し、通常好ましくは立毛の先端から根元付近部分までバ
インダーで極細繊維が結束されていることはなく、がか
るバインダーによって鱗片を形成しているものとは異な
る。ぜいぜい根元近辺又はベース内部が立毛のぬけを防
止したり、風合を改良するためにバインダーが付与され
ている場合があるにすぎない。

（７）製品の立体感と高級感を与える所の、手で強めに
押しながら一回なでつけた後の立毛状態に正方向と逆方
向とで大きな肉眼でわかる差を何する。これを異方性立
毛効果と呼７５（。

（８）エアーマーク効果を有する。エアーマークという
のは、空気をとがらせた口からふきつけ、口または布帛
を相対的に移動させたとき、その空気をふきつけた跡が
みられるものでめる。

もちろん、手でなでれば消せる。これをエアーマーク効
果、エアーマークエフェクトと呼７Ｓ−０指で描いた軌
跡が残って見える効果をチョークマークとかフィンガー
マークとかライティングエフェクトとか言っているのに
対応する意味の用語でおる。

（９）　　エアーバイブレーション効果を示す。ここで
いうエアーバイブレーション効果とは、立毛に向って、
口をとがらせて空気を一点にふきつけたとき、立毛が四
方久方に広がるが、そのとき、明瞭に立毛がバイブレー
ションの如くゆれてなびくこの現象をいう。

エアーマーク効果や、エアーバイブレーション効果は、
これまでの人工のスェードや、市場のビロードでテスト
したが、はとんどみられないと言ってもよく、本発明品
や、市場に売っている天然のチンチンラ毛皮、天然のヌ
ードリヤ毛皮ではみられた。

（１０）　　光沢効果を有する。これは立毛を手で強く
押しつけながらなでつけることをくり返すこと２０回、
そのとき今までの立毛の感じが著しく変わって、予想外
にも光沢を著しく有する面（立毛がそろって倒れる）が
形成される。この現象を光沢効果という。（写真でも説
明する） この状態は、手で逆方向になであげることによって、消
失させることができる。

（１１）人造繊維から作ったものは、暖かさに欠けると
されていたが、これは意外にも、触ったとき暖かみを感
じる。

本発明の効果を更に写真で示すと次の通りである。

第１〜５図は立毛長’ｌＱｍｍ、第６〜ＩＱ図は立毛長
’１５ｍｍの本発明の毛皮調人造布帛の表面状（こを示
す写真でおる。

写真の倍率は１倍で、真上からながめた写真でおる。立
毛の根元の倒れた方向（若干根元で金体として一つの方
向に傾斜してくせづけされている）を細い矢印で示し、
−不正方向とする。通常、尺物の長手方向である。（以
下の方向を示す場合はこの正方向に対する向きを言う。

） 第１図と第６図は、鱗片効果、また立毛置方性効果を示
すもので、逆方向（太い矢印方向）に−回なでつけた場
合を示す。

第２図と第７図は、左方向に一回なでつ【プた場合を示
し、 第３図と第８図は、右方向に一回なでつけた場合を示す
。

第４図と第９図は、順（正）方向に一回なでつけた場合
を示している。

第５図と第１Ｑ図は、正方向に２０回なでつけたときの
著しい鏡面的光沢効果を示している。

本発明は、毛皮の中でも最も高級なミンクやチンチラの
如きタッチと高級感を有すると共に、それらにはない新
しい特性を有する。

本発明はどうして、かくも高級な製品を与え、チン１う
の如き特性を有するのか、後から逆に天然の毛皮を色々
と調べかつ加工してみた。この後からの天然毛皮の加工
テス１〜によって、本発明の妥当性、効果の大きざがま
すますよく把握され、画期的な製品で必ることを別の面
から裏づける所となった。

毛皮はざし毛と称する長くて太い立毛が必り、その先端
がとがっているために優美にしてソフトタッチでおると
の考えがあり調べてみた。

しかしながら、ミンクやチンチラのさし毛を毛ぬきて１
本１本抜いてしまっても、すばらしいタッチと高級感を
有していた。

これに対して、これらミンクやチンチラの綿毛にも、毛
細りの現象が存在し、そのためにソフトタッチであり、
毛細りの効果が毛皮としての重大な効果を示しているの
だという考えがおこった。

そこで、ミンクやチンチラの立毛の先端をハサミでカッ
トしてみた。確かに少しは、タッチは劣るものになった
とは言うものの、すばらしい毛皮としての滑らかさ、タ
ッチの良さや高級感を有し、エアーマーク効果、エアー
バイブレーション効果を示した。

ミンクやチンチラの立毛は、本発明の使用Ｉ　Ｓｉｔデ
ニールより太く、一般繊維より細く、ただ、根元の方が
中央より細くなっていることがわかった。

かかる点から、本発明は、ウルトラ毛皮としての特性を
もっていることがわかった。なぜなら更に細い繊維でで
きていること、色も目的に応じ染められること、しかも
先端近くのみを染めたいときでも可能であること、じみ
や虫が食べないか食べ難いこと、洗濯が可能であり、マ
シンウオッシャプルであること、動物の如くむらなく、
形の限定かないこと、足幅で、長尺（の生産）が可能で
あること、縮みや、熱湯による硬化がないこと、動物や
なめしのいやな臭いがないことなどがあげうるからであ
る。

次に本発明の構成を更に詳しく、かつ、好ましい条件に
ついてふれる。

本発明の立毛布帛を構成するｖｂ帛としては、織物、編
物、不織布等何でもよく、より具体的には、二重ビロー
ド、単パイル二重ビロード（第１２図参照）、裡パイル
二重ビロード、両面ビロード、チンチラ織、シェニール
糸使いの織物、プラッシュ天、無線ビロード、模造毛皮
用ビロード織、たて編立手品、例えば、トリコット立毛
編物等、不織布をバーブの大きいニードルパンチ用ニー
ドルを用いてバーブにひっかける量を多くしてニードル
パンチし繊維を束として立毛させたものなどが挙げられ
る。立毛の根元を高分子弾性重合体特にポリウレタン等
の弾性体で立毛が汰けないように固定することが好まし
い。

かかる布帛の少なくとも立毛部分には、１成分の除去に
より極ｍ繊維が得られる複合繊維を用い、布帛形成後極
細化する。極細単糸デニールとしては、０．０００１デ
ニール〜０．４デニールの極＠繊維が用いられる。０．
４デニールより太いとタッチがざらつくので好ましくな
く、また本発明でかかげている多くの効果が発揮しえな
い。

特にデニールは０．０６〜０．２デニールが好ましい。

０．０６デニールより細いと濃色が出しにくいか、出せ
ても堅牢度が悪いことが多い。特に本発明に好ましいポ
リエステルｗ４維のときはこの傾向が強いといえる。０
．２デニールより細いとしなやかで、より一層のソフト
タッチのものが得られる。

立毛長は５〜２５ｍｍが必要である。５ｍｍより短いと
、エアーマーク、エアーバイブレーションの点その他、
本発明でいう効果が乏しくなってしまうので良くない。

２５１１１１１１より長いと、製品が重すぎる、立毛が
もつれ易くなる。織ったり、編んだり、布帛化しにくく
なってしまう。また、この範囲をはずれると小集団、鱗
片状大集団の効果が達成しにくい。

布帛を構成する繊維素材としては特に限定はなく各種の
合成繊維、再生繊維等が用いられるが、特に立毛部分に
は、ポリエチレンテレフタレート、またはその共重合体
く例：ソジウムスルホイソフタレートのごとき共重合成
分を含有する共重合体など）、ポリブチレンテレフタレ
ート、またはその共重合体、ナイロン６６、ナイロン６
、ポリアクリロニトリル系ポリマー、再生セルロース、
などが良好に用いられる。

かかる布帛を構成する繊維は繊維複数本から成るヤーン
（マルチフィラメントヤーン）を用いて、織物、編物、
不織布とし、複数本の束として立毛させる。そしてこの
ヤーンは、紡績糸よりもマルチフィラメントヤーンが好
ましい。紡績糸の場合は立毛がさばけにくいという欠点
があるが、開繊によりこの欠点は防止可能である。そし
てこの立毛布帛は必要に応じ高分子弾性体、例えばポリ
ウレタンのバインダーが付与される。

極細繊維の製法は、複合繊維からの１成分の除去すなわ
ち海島型複合繊維あるい混合紡糸繊維からの海成分の除
去による各種の方法が用いられ特に限定はされない。

本発明の立毛は集団を形成している。本発明の立毛の小
集団は、極細繊維が束状に集まったもので主としてヤー
ン１本に相当するものであるので糸状の小集団としたも
のである。例えば、１本の海島型繊維から海成分を除去
することにより極細繊維の束が発生する（仮に立毛の小
集団と言う）。

本発明の立毛の小集団は、前記のかかる立毛の小集団よ
りも通常大きいので小集団という用語を用いたものであ
る。この小集団は肉眼でみる事が可能であり、この小集
団がいくつか集まって、少なくとも立毛の先端部分は肉
眼でみられうる横に長い鱗片状の大集団を形成している
。そして本発明の立毛布帛の立毛形態は、一方向に完全
に倒机てしまったものではなく、よく立った立毛にみえ
るが、若干根元で全体としては一つの方向に傾斜してく
せづけされている点が、特徴ある構成をなしている（乱
れは多少共あろうが、布帛の切断部をみれば、認めるこ
とができる）。

このような本発明の高級毛皮調人造布帛は次に述べる製
法により得られる。すなわち、極細繊維の複数本から成
るヤーンを少なくとも立毛部に用いた布帛を複数本の極
ｍ域維の束として立毛させ、必要に応じて高分子弾性体
をその恨元部に付与し、しかる後、立毛に方向性を与え
うる染色は、好ましくは液流染色観にかけ、任意の好ま
しい色に染めると同時に立毛に方向性を与えるとともに
もみ作用を施し、仕上げ加工を行ない乾燥することによ
って得ることができる。乾燥は、立毛をくせづけしたい
方向にやや傾斜させた状態で乾燥することにより行なう
ことが望ましく、１２０℃以下、好ましくは風乾（常温
）が特に好ましい。

しかも全く、平滑性油剤（柔軟剤）を付与することなし
には、かかる高級な立毛部と優れたタッチなど得られな
い。多少にかかわらず必ず必要なのでのる。かかる繊維
油剤は、ここで−々挙げるまでもなく、業界で、−１ｉ
ｆｆｌに繊維仕上油剤としてあまねく知られているもの
が全て好ましく用いられる。もちろん、さばけ易いもの
、すべり易いもの、静電気を帯び難くするものが好まし
いことは、申すまでもない。

かかる方法によって、本発明の特有の端片状大集団等が
始めて発現するものである。

かかる高級毛皮調人造皮革は、コート、ショール、マフ
ラー、うちかけ、帽子などの衣料、椅子、壁装、敷物、
家具、寝具などのインチリヤ用品、靴、かばん、袋物、
ワイピングクロスなど、多くの有用な用途がある。

次に本発明に係る実施例を示すが、本発明の有効性は、
実施例によって何ら制限されたり、また、本発明が限定
解釈されるものではない。

むしろ次の応用展開をもたらすものである。

実施例１，２ 下記のＡの糸をパイル糸としてタテ糸に、Ｂの糸をグラ
ンドの糸としてタテ糸に、Ｃの糸をグランドの糸として
ヨコ糸にして、二重ビロード織微にて、パイル長１０ｍ
ｍ（実施例１）、１５ｍｍ（実施例２）の立毛布帛を作
った（織り組１似図及び断面図を第１１．１２図に示す
）。

Ａの織り密度は４７本／１ｎ（５３羽／金尺寸）Ｂの織
り密度は９４本／ｉｎ（織り上り後の実測）Ｃの織り密
度は１４６本／ｉｎ（織り上り後の実測）Ａの糸（マル
チフィラメントヤーン１本）２種類の海島型複合繊維を
同時に紡糸しうる３成分紡糸礪（口金込み）を用いて次
の２種の海鳥型複合繊維を紡糸（９００ｍ／ｍｉｎ　）
延伸（３，１倍９０″Ｃホツトロールで３５０１Ｔｌ／
ｍｉｎ　）　Ｌ／たもの。

島成分１＝ポリエチレンテレフタレート（１６島） 海成分（共通）＝２−エチルへキシルアクリレ−ト２２
ＸｖｔＸを共重合したポリ スチレン 島成分２＝イソフタル酸４．９モル％を共重合したポリ
エチレンテレフタレート（１ ６島） 島成分１の複合繊維（島８０％、島デニール０゜２デニ
ール、海２０％〉は、３６．５デニール、９ｆｉｌであ
り、島成分２の複合繊維（虎８０％、島デニール０．２
デニール、ｊ毎２０％）は、３６゜５デニール、９ｆｉ
ｌで計７３デニール、１８ｆｉ１の混合糸であった。

Ｂの糸 ５０デニール２４フイラメントのポリエステル仮ヨリ加
工糸（商品名、東しテトロンブレリア加工糸を４００Ｔ
／Ｍのヨリ加工し、９５°Ｃ２０分間ヨリ止めセット加
工し、ワーパーサイジングマシンでのつづけしたもの） Ｃの糸 Ｂと同じだが、のりづけ加工なし。

この２種の布帛をトリクローエチレンで処理できるバイ
ブロワッシャーマシンに通し、海成分を除去しく９度通
し、３回毎に新しい液）絞り上げた。

このものを１００’Ｃ熱風乾燥はで乾燥した。

これらのものは、一方向にパイルがねたままで、生はの
状態とは、全く異なったものであった。

（表面パイルには一見砂浜に押し奇Ｕる波のごときわれ
が生じた。われとは立毛か一枚仮のようにくっついてね
でしまっているのが、こわれて、ハクリしている状態を
いう） おおよそ、高級感は全くなく、白いが、ふっくらとした
感じもなく、エアーマーク、エアーバイブレーションも
なかった。ぺたりとした仮のごとくであった。しかしな
がら、予想外にもかかる全く本発明の効果も構成も満足
しないこのものを加圧型液流染色渫（サーキュラ−マシ
ン）にかけ１２０℃で、６０分うす茶色に分散染料を用
いて、染め上げた。

ハイドロサルファイドと苛性ソーダを用いて還元洗浄し
、湯通し洗いした。

この場洗いの液に、静電防止剤歳と柔軟剤＊市を・本ベ
ビナー３７８３　（商品名） （三洋化成株式会社製） 本シルスタット＃１１７３（商品名） （三洋化成株式会社製） を加えた。

しかる後、風乾した。

これらのものは、約０．２デニールの立毛を有し、うす
い茶色で極めて滑らかなタッチとチンチラやミンクの毛
皮を触っているかと間違えんばかりのここら良いタッチ
を示した。

また高級な外観を有していた。スェードとは全くかけは
なれた毛皮調のふっくらとしたふくらみ感を有していた
。また、明瞭な立毛の倒れ方を示し、それらがほぼ可逆
的であった。

これらはいずれも製品の立体感をもち、立毛の中集団と
さらにこれらが集まった肉眼でわかる瞑片状の大集団（
写真などで説明ずみ）の極細織キ１［束集団立毛を有し
ていた。

手で一回強く押しなでつけた所、立毛状態に正方向と逆
方向間に大きな肉眼でわかる差を有しており、異方性立
毛効果を有していた。

また、エアーマーク効果とエアーバイブレーション効果
を有していた。また、立毛を手で強く押しつけながらな
でつけることを２０回くり返した所、今までの立毛の感
じが著しくかわり、光沢の著しい面（立毛がそろって倒
れる）か形成される光沢効果を有していた。

また、手で逆方向になであげることによって消失させる
ことができた。

【図面の簡単な説明】

第１〜１０図は、本発明に伴う各種の布帛の立毛状態を
示す写真で、真上からながめたものである。 第１１図は、実施例にあける単パイル二重ビロード織り
の組織図を示す。 第１２図は、第１１図の織り構造を容易に理解するため
の断面図である。 （Ａ、Ｂは表地のタテ糸、Ｃ，Ｄは、裏地のタテ糸、Ｐ
はパイル糸、ヨコ糸は１．２，３．４゜５．６で表わさ
れている。矢印はナイフを意味する。）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）繊度０．０００１デニール以上、０．４デニール
   以下の極細人造繊維立毛を有する布帛であって、その立
   毛長は、ベースから５〜２５ｍｍであり、更にそれらの
   立毛は少なくともその先端部分で集団を形成し、該立毛
   の集団は横に長い鱗片状に見える大集団と、該大集団を
   構成する糸状の中集団とから形成されてなり、さらにそ
   れらの立毛は、根元で若干全体として一つの方向に傾斜
   してくせづけされており、さらに該立毛には、少なくと
   も平滑性油剤が付与されていることを特徴とする高級毛
   皮調人造布帛。