JPS62191567A - 立毛編織物の処理方法 - Google Patents

立毛編織物の処理方法

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JPS62191567A
JPS62191567A JP62025294A JP2529487A JPS62191567A JP S62191567 A JPS62191567 A JP S62191567A JP 62025294 A JP62025294 A JP 62025294A JP 2529487 A JP2529487 A JP 2529487A JP S62191567 A JPS62191567 A JP S62191567A
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fibers
present
fur
yarn
shrinkage
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JP62025294A
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岡本 三宜
修介 吉田
倉田 信夫
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、優れた感触、外観、ふくらみ感、シルキーな
光沢をもつ高度な毛皮調シートおよびその製造方法に関
するものである。
本発明は、従来にない新規な特性をもつ、優れた高級毛
皮調の立毛シートを目的とするものである。
本発明の他の目的は、従来の天然皮革にはない外観と特
性を有し、反面、その高級感、そのソフトなタッチ、ふ
っくらとした感じと暖かさ、エアーマーク、エアーバイ
ブレーション特性(後述)の点では、人工物にも拘らず
、今まで作れなかった天然毛皮のもつ特性を有する新規
な布帛シートを提供することを目的とする。
更に他の目的は、後述の説明で明らかにするであろう。
従来高級な人工毛皮を目的とする研究は、少なからずさ
れている。本発明者らの知る限りにおいては、その動き
の究極は、一つの方向に向いていると思われる。
天然の毛皮をみて、それらが、さし毛とうぶ毛からでき
ているとみられているのは、当然のこととして、中でも
特にさし毛に注目し、その毛先か細くとがっていて、中
太であることに注目し、その人工的製作の方向に向けら
れているようである。
中でも更に進んだものは、そのさし毛の根元が、再び若
干ながら細くなっているというところに着眼点が及んで
いることである。
しかしながらかかる繊維を作ることは、非常に難しいた
め、極めて多くの試みがなされ、完全ではないが近いも
のが提供されて来ている。
主眼がそれを作ることにあるとさえ言える程多い。
次いで、これをいかに布帛状、シート状にするか、また
緻密に立毛させて毛皮状にするかが主体であったように
思われる。
しかしながらこれらの動きによって得られる物は、本発
明者らの知りえた限りにおいては、まだまだ高級な毛皮
であると認知するには、はど遠いものであった。
外観、タッチのすばらしさ、タッチのここち良さが欠如
し、エアーマーク、エアーバイブレーションもみられず
、いわゆる高級感のないものであった。
まして本発明の目的とする諸項目をことごとく満足する
もの、本発明で達しえた多くの効果を奏しえたものは、
見当らない。
本発明者らは、本目的とする毛皮調シー1〜を得んと長
期にわたり、鋭意思索し、考察し、検討し、実験証明し
てきた。
その結果、本発明者らは、画期的とも言える高級な毛皮
調シー1〜を作り出すことに成功し、すでに提案した。
しかしながら、人間にはそれぞれ趣味があり、もっとふ
くらみ感のあるもの、より暖かみ感のあるもの、より毛
が立ちやずいもの、またなとえ立毛が束状それが更に集
まって鱗片状に見える立毛集団があっても、もつと該鱗
片状集団が小さ目の集団でより高級な外観のあるものを
求める人も少なからずいた。
かかる要求を満足し、しかも前述の諸口的も満足するも
のを求め、考えぬいた結果、ついに達成し、実験証明も
とれ、世にある毛皮類似の火工品とは一段と違い、かつ
高級な優れた毛皮調シートに成功しなのである。
本発明の目的とするところは、毛皮調の高級な長い立毛
を有する布帛であって、ソフトで極めて滑らかで、暖か
みのあるタッチ、高級な外観を有し、スェードとは全く
かけ離れた非常にふっくらとした毛皮調のふくらみを有
し、立毛の倒れ方に可逆性を有し、独特の外観を与える
鱗片効果、光沢効果、立体感を有し、チョークマーク、
エアーマーク、エアーバイブレーション特性を有する高
級毛皮調人造シートを提供することにある。
その骨子は次の通りである。
地糸が仮ヨリ加工糸からなり、立毛の繊度が0゜000
1〜0.4デニール以下で、立毛部分の繊維長が、ベー
スから5〜30mmの極細人造繊維立毛を有する立毛編
織物を、高圧液流染色機にかけて揉み作用を施すことを
特徴とする立毛編織物の処理方法。
もともと立毛編織物、たとえばビロードの染色などは、
その均質性、立毛の直立性等を損わないために、行燈巻
にして、立毛部分に外力が加わらないよう細心の注意を
はらって実施されてきた。
本発明においては、より長く、より細い立毛を有する編
織物に対して、敢えて逆の染色方法を試みたのである。
本発明法によって、立毛にこなれた乱れが生じ、嵩高感
がますと共に、立毛編織物に特有な機械的な冷たさが全
くなくなるのである。
−5一 本発明においては地糸が仮ヨリ加工糸であるため、織縮
みや染色時の縮み、さらにケン縮発現によって立毛密度
が高まり、さらに地組織に腰、張、嵩高性、適度な伸縮
性を付与することができる。地組織に適度な腰、張がな
いと立毛部分の重量が大きいためシートが過度にタラッ
とした感じになるのである。一方、地糸にスパン糸を用
いた場合には立毛密度が低くなるなめあっさりした感じ
になるが、揉み作用に基づくシートの変形になじみにく
く、しかも揉み作用に基づく乱れがこなれにくく、豪華
な感じにはならないのである。
本発明によって、得られな立毛編織物の品質は飛躍的に
変貌しな。それらの数例を列挙すれば次の通りである。
(1)  極めて滑らかなタッチと、チンチラやミンク
の毛皮を触っているかと間違えんばかりのタッチのここ
ち良さを有している。
(2)極細繊維のケン縮によるにぷい暖かみのあるつや
を有する。
(3)高級な外観を有する。
(4)スェードとは、全くかけ離れた毛皮調のふっくら
としたふくらみ感を有する。
(5)人造繊維でできているので、天然物に比しいやな
におい(皮革の部分からもにおう)もなく、また、虫(
シミなどといわれる虫)に食われることもほとんどない
、洗濯が容易にできる、形も定幅、定長に作れるので、
つぎあと不要、余計なつぎ合せ不要、収率が良いなど。
(6)立毛をいずれの方向へも倒すことができ、それが
ほぼ可逆的である。しかしながらケン縮によって比較的
立毛がよく立ち、かなり分散して立つ。顕著なチョーク
マークないしライティングエフェクトを有する。
(7)製品の立体感と独特の高級感とを与える肉眼でわ
かる鱗片状の集団の極細繊維束集団立毛を有する。ケン
縮がない場合に比べて一つの鱗片状集団の大きさが小さ
くでき高級感が付与しえるのでこれを、ケン縮に伴う小
鱗片効果という。立毛がポリウレタン等のバインダーで
接着されたために鱗片状となった繊維固着性立毛とは全
く異なる。
本発明においては、少なくとも立毛の先端付近はバイン
ダーで接着されていないし、通常好ましくは立毛の先端
から根元付近まではバインダーで極細繊維が結束されて
いることはなく、かかるバインダーで結束して鱗片を形
成しているものとは異なる。せいぜい立毛の根元近辺又
はベース内部が立毛のぬけを防止したり、風合を改良す
るためにバインダーが付与されている場合があるにすぎ
ない。
(8)製品の立体感と高級感を与える所の手で強めに押
しながら一回なでつけた後の立毛状態に正方向と逆方向
とで差を有する。これを異方性ケン縮立毛効果と呼ぶ。
(9)エアーマーク効果を有する。
エアーマーク効果というのは、空気をとがらぜな口から
吹きつけ、口または布帛を相対的に移動させたとき、そ
の空気を吹きつけな後が見られるものである。
もちろん、手でなでれば消せる。これをエアーマーク効
果、エアーマークエフェクトと呼ぶ。指で描いた軌跡が
残って見える効果をチョークマークとかフィンガーマー
クとかライティングエフェクトとか言っているのに対応
する意味の用語である。
60)エアーバイブレーション効果を示す。
ここで言うエアーバイブレーション効果とは、立毛に向
かって、口をとがらせて空気を一点に吹きつけたとき、
立毛が四方へ方に広がるが、そのとき明瞭に立毛がバイ
ブレーションの如くゆれてなびく現象をいう。
なおエアーマーク効果や、エアーバイブレーション効果
は、これまでの人ニスニードや市場のビロードや、人造
毛皮でテストしなところ、はとんど顕著にはみられない
と言ってもよく、本発明品や、市場で売っている天然の
チンチラ毛皮や天然のヌードリヤ毛皮ではみられた。
(11)光沢効果を有する。
これは、立毛を手で強く押しつけながら、なでつけるこ
とをくり返すこと20回、そのとき今までの立毛の感じ
が著しく変って、予想外にも光沢−つ − を著しく有する面(立毛がそろって倒れる)が形成され
る。
この現象を光沢効果という。
この状態は、手で逆方向になであげることによって、消
失させることが出来る。
(I2)人造繊維からこれまで作ったものは、暖かさに
欠けるとされていたが、これは以外にも触ったとき暖か
みを感じる。
θ■ ケン縮のためか、極細繊維にもがかわらず触った
とき、手に反撓するような、暖かくて、ここちよい弾性
を感じ、しかも倒れたときも立毛が早く立ち上る傾向を
有する。
第1図、第2図は、立毛繊維を抜き出し、側面から撮影
した顕微鏡写真を模写して作成した図面である。
第1図は、本発明の実施例にかかるものであり、明らか
に、極細繊維束としてケン縮を示している。
第2図は、参考までにかかげたもので、はっきりとケン
縮がみられない如く、ケン縮の伴わない場合を示してい
る。2種の極細繊維(極細繊維発−1〇  − 生型繊維として)の収縮差が明瞭にあられれないように
処理して、立毛品とした場合の立毛である。
第3図は、実施例において用いた繊維の製造用紡糸口金
の断面をわかりやすく図解したものである。もちろん用
いる口金や用いる極細繊維はこのものに限られるわけで
はなく、あくまで例を示したものである。図中矢印A、
B、Cの所から3成分を導入し、2種の(C海成分中の
A島成分のタイプの繊維と、C海成分中のB島成分のタ
イプの繊維〉海鳥型複合繊維を同時に紡糸するものであ
る。
ポリマ導入部以外は、全て、多数の口金板が積み重ねら
れて構成されている。(図面がわかり難くなるので、斜
線を入れるのをあえて省略しである。) この口金は、3成分紡糸機にセットされ、紡糸に用いら
れるのである。
第4図は、かかる紡糸口金を用いて、紡出された、2種
の海島型繊維の混合糸の断面を描いた図である。ABC
の記号は、第3図と同じであり、C成分を共通として、
A成分を島成分とする極細繊維発生型繊維と、B成分を
島成分とする極細繊維発生型繊維がよく混合されて紡出
されるのである。
この繊維は、実施例のごとく処理すれば、単に収縮率の
差による1本1木の極細繊維の長短の繊維立毛ができる
のではなく、驚くべきことに、繊維束(マルチフィラメ
ントゴ一本とみた場合)として第1図の如くケン縮繊維
束が出来るのである。
もう少し具体的に示すなら実施例のものは海島型繊維(
島数16島)のものを18本用いてコ−っの糸としてい
るのでいわば第4図の海成分を除去したもの全体が1つ
の糸の単位となり、これ全体でケン縮が生じていること
を第1図は示している。
第5図は、実施例における織物の組織図である。
図中L 2,3は裏よこ糸を意味し、4,5.6は表よ
こ糸を意味し、A、B、C,D、Pは、第6図との対応
のなめ、つけた記号である(Pはパイルを示す)。
第6図は、立毛編織物の構造を示すための断面図の1例
である。
ABは表を示し、CDは裏を示す。第5図の1゜2.3
は、第6図の1.2.3と対応し、同様に4.5.6も
対応する。Pはパイルで、矢印はナイフで切断されるこ
とを意味する。第7図は本願に係る立毛の構造を示す。
本発明は、何らこの組織に限定されない。単パイルおよ
び複パイル二重ビロード、二重ビロード、両面ビロード
、チンチラ織、立毛トリコット編物、その他のたて編立
生菌などでもよいのである。
本発明は、毛皮の中でも最も高級なミンクやチンチラの
如きタッチと高級感を有すると共に、それらにはない新
しい特性を有する。
本発明はどうして、かくも高級な製品を与え、チンチラ
の如き特性を有するのか、後から逆に天然の毛皮を色々
と調べかつ加工してみた。
この後からの天然皮革の加工テストによって、本発明の
妥当性、効果の大きさがますますよく把握され、画期的
な製品であることを別の面から裏ずけるところとなった
毛皮はさし毛と称する長くて太い立毛があり、その先端
がとがっているために優美にしてソフトタッチであると
の考えがあり調べてみた。
しかしながら、ミンクやチンチラのさし毛を抜き去って
も、すばらしいタッチと高級感を有していた。
これに対して、これらミンクやチンチラの綿毛にも、先
細りの現象が存在し、そのためにソフトタッチであり、
先細りの効果が毛皮としての重大な効果を示しているの
だという考えがおこった。
そこで、ミンクやチンチラの立毛の先端をハサミでカッ
トしてみた。確かに少しは、タッチは劣るものになった
とは言うものの、すばらしい毛皮としての滑らかさ、タ
ッチの良さや高級感を有し、エアーマーク効果、エアー
バイブレーション効果を示した。
ミンクやチンチラの立毛は、本発明の使用繊維デニール
より太く、一般繊維より細く、しかも、驚くべきことに
、本発明と同じくケン縮を有していた。
なだ違う所は、ケン縮の山が独立していること、上孔か
らその近くが細くなって、(束状に)出ていること、立
毛にさし毛と同じくスケール(鱗片)があったことであ
る。
かかる観点から、本発明は、ウルトラ毛皮と称しても差
し支えない程の特性をもっていることがわかった。なぜ
なら更に細い繊維でできていること、色も目的に応じて
染められること、しかも先端近くのみ染めないときでも
可能であること、じみや虫が食べないか、または食べ難
いこと、洗濯が可能であり、マシンウオッシャプルであ
ること、定幅で、長尺くの生産)が可能であること、縮
みや熱湯による効果がないこと、動物やなめしのいやな
臭いがないことなどが挙げろるからである。
次に本発明の構成を更に詳しく、かつ好ましい条件につ
いてふれる。
本発明の毛皮調人造シートを構成するシートとしては、
より具体的な例をあげると、二重ビロード、単パイル二
重ビロード、複パイル二重ビロード、両面ビロード、チ
ンチラ織、プラッシュ天、−15= 無線ビロード、模造毛皮用ビロード織、トリコット立毛
編物、その他のたで編立上品などが挙げられる。なお立
毛の根元をポリウレタンなどの弾性体で固定することが
好ましい場合が多い。たとえばビロード織りなどのごと
きもので、裏に毛が出なり、立毛が抜けやすいときには
、裏面を軽く樹脂で固定するか、袋ぬいにして染め、毛
が抜けるのを少なくすることが好ましい。
かかるシート状物の少なくとも立毛部分には、○、00
01デニール〜0.4デニールの極細人造繊維が用いら
れる。0.4デニールより太いとタッチがざらつくので
好ましくなく、また本発明でかかげている多くの効果が
発揮しえない。
特にデニールは、0.06〜0.2デニールが好ましい
。0.06デニールより細いと濃色が出しにくいか、出
せても堅牢度が悪いことが多い。
特に本発明に好ましいと言えるポリエステル繊維のとき
はこの傾向が強い。0.2デニールより細いとしなやか
で、より一層ソフトタッチのものが得られる。
−]6− 立毛長は、5〜30mmが必要である。5mmより短い
と、エアーマーク、エアーバイブレーションの点その他
、本発明でいう効果が乏しくなってしまうので良くない
。6〜15mmが最も好ましい。
特に10mm前後が好ましい。30mmより長いと、製
品が重すぎる、立毛がもつれやすくなる、織ったり、編
んだり、シート化しにくくなってしまう。
またこの範囲を外れると鱗片状集団となりにくく、その
効果が発揮し得ない。
立毛を構成する素材としては、極細繊維となりうる人造
繊維であれば何でも良く、ポリエチレンテレフタレート
、あるいはその共重合体〈例、5−ソディウムースルホ
イソフタレートのごとき共重合成分など〉、ポリブチレ
ンテレフタレート、あるいはその共重合体、ナイロン6
6、ナイロン6、ポリアクリロニトリル系ポリマー、再
生セルロースなどが挙げられる。
これらの立毛を構成する極細繊維そのものの製造方法は
、な例えば極細繊維発生型繊維から極細繊維を発生させ
る方法が好ましくより具体的には海島型複合繊維あるい
は混合紡糸繊維からの海成分の除去、剥離型複合繊維か
ら剥離極細化による方法等、公知の各種の方法が用いら
れ、特に制限はされない。素材や構成の選択は何らかの
手段で極細繊維自身にケン縮が付与しうるものであれば
良い。
本発明の立毛は集団を形成してそれをマクロにみると中
集団があり、さらにそれらが集まって鱗片状にみえる。
本発明の立毛の中集団は、極細繊維が束状に集まったも
ので主としてマルチフィラメントないしは紡績糸から成
るヤーン1本に相当するものであり、これを中集団とし
た。本発明の極細繊維の製法は特に限定されないが、例
えば、1本の海島型複合繊維から海成分を除去すること
により極細繊維の束が発生する(仮にこれを立毛の小集
団と言う)と、本発明の立毛の中集団は、前記のかかる
小集団よりも通常大きく、たとえば前述した第]、図(
実施例の場合には第4図の海成分を除去した全体の単位
)の如き単位であるので中集団という用語を用いたもの
である。この中葉団はいくつか集まって少なくとも立毛
の先端部分は、肉眼でみられうる鱗片状の集団を形成し
ている。
本発明のかかる構成は、特に次のような方法に限定され
るわけではないが、例えば、本発明で言う特定デニール
の極細繊維を発生しろる極細繊維発生型繊維で、特定の
立毛長を有する立毛品の、立毛部にケン縮(必要に応じ
て付与されていてもよい。)が発現しうるような処理を
施す工程、仕上げ油剤を付与する工程、これを乾燥する
工程等の処理を施すことが好ましい。
本発明においては立毛がケン縮を有することが重要であ
り、鱗片状の立毛集団の大きさはケン縮のない場合に比
して、はるかに小さくみえる。ケン縮は立毛をより立な
ぜる効果があり、立毛の大集団化を防止し、より小さな
鱗片状集団とすることができるため本発明の毛皮調シー
トは極めて優美に見え、より高級感があるものとなる。
タッチも一層ソフトタッチとなり、ここちよいものとな
る。
一方、かかる立毛品においては太い繊維の立毛のときは
そうでもないのに、極細繊維のときは、繊維仕上げ油剤
を付与しないと充分な効果が発揮できないのが通常であ
るが、ケン縮の発生で油剤がなくともある程度この欠点
をカバーできる利点もある。
ケン縮を極細繊維に与4える方法は、何ら限定や制約を
受けない。それその場合に応じた可能なあらゆる手段が
とられうる。
好ましい一例を示せば、収縮率の異なる極細繊維束の束
と束とを交ぜな立毛として100〜200℃で加熱収縮
させる方法が挙げられる。加熱によるケン縮発現が一般
的である。
繊維仕上げ油剤はここで−々あげるまでもなく、業界で
仕上剤として用いられる平滑剤、静電防止剤、界面活性
剤などあまねく知られているものが全て好ましく用いら
れる。
乾燥は、立毛を一方向に傾斜させておいて乾燥すること
が好ましく、通常120℃以下、特に好ましくは風乾(
常温)がよい。これによって立毛の根元部が全体として
若干ある一つの方向に傾いてくぜづけることができる。
ケン縮処理、極細化処理、染色処理、仕上処理の順序等
は本発明の目的を阻害しない合理的な範囲で、それぞれ
スペックに応じて変えることができる。
かかる本発明の優れた毛皮調人造シートは、コート、シ
ョール、マフラー、うちかけ、帽子、などの衣料、椅子
、壁装、敷物、家具、寝具、などのインチリヤ用品、靴
、かばん、袋物、ワイピングクロスなど多くの有用な用
途がある。
次に本発明に係る実施例を示すが、本発明の有効性は、
実施例によって何ら制限されなり、また本発明が限定解
釈されるものではない。
むしろ次の応用展開をもたらすものである。
実施例1および2 下記のAの糸をパイル糸としてタテ糸に、Bの糸をグラ
ンドの糸としてタテ糸に、Cの糸をグランドの糸として
ヨコ糸にして、2重ビロード織機にて、パイル長10m
m(実施例1)、15mm(実雄側2〉の立毛布帛を作
った。
Aの織り密度は47木/in(53羽/金尺寸)Bの織
り密度は94木/in(織り上り後の実測)Cの織り密
度は146本/111(織り上り後の実測〉 Aの糸(1本)の構成 2種類の海島型複合繊維を同時に紡糸しうる3成分紡糸
機(口金込み)を用いて次の2種の海鳥型複合繊維を紡
糸(900m/m1n)延伸(3,1−倍90°Cホッ
トロールで350m/min ) したちの。
島成分1−ポリエチレンテレフタレート(16島) 海成分(共通)=2−エチルへキシルアクリレ−)22
wt%を共重合したポリスチレ ン 島成分2−イソフタル酸4.9モル%を共重合したポリ
エチレンテレフタレート (16島) 島成分1の複合繊維(島80%、島デニール0゜2デニ
ール、海20%)は、36.5デニール、9filであ
り、島成分2の複合繊維(島80%、島デニ〜ル0,2
デニール、海20%)は、36゜5デニール、9fil
で計73デニール、18fitの混合糸であった。
Bの糸 50デニールの24フイラメントの仮ヨリ加工糸(商品
名、東しテトロンブレリア加工糸を400 T/Hのヨ
リ加工し、95℃20分間ヨリ止めセット加工し、ワー
バーサンジングマシンでのつづけしたもの) Cの糸 Bの糸と同じ。但しのつづけ加工なし。
この2種の布帛を140°Cのピンテンター乾煤機に通
した。次いで180℃のピンテンター乾燥を通し、2段
熱処理を行なってケン縮を発現さぜな。次いて95〜9
8℃の湯に入れて、リラックスのりぬきを行なって、乾
燥した。このときの湯には、 サンレッド−29(三洋化成(株)製洗浄剤、商品名)
    2g/、d ソーダ灰            2 g/nを入れて
おいた。
この2種の布帛をトリクロールエチレンで処理できるバ
イブロワッシャーマシンに通し、海成分を除去しく9度
通し、3回毎に新しい液)絞り上げた。このものを10
0℃熱風乾燥機で乾燥しな。
これらのものは、立毛にケン縮がみられ、かなりボリュ
ーム感がみられたが、絞りのためか毛が一方向になおれ
ていた。しかし手で逆なですると洗濯板のように逆毛立
っな立毛が線状に、不等間隔をおいて立上った。
生機の状態とは、全く異なったものであった。
このものを加圧型液流染色機(サーキュラ−マシン)に
かけ、120℃で60分、うずみとり青に分散染料を用
いて染め上げた。
更にハイドロサルファイドと苛性ソーダを用いて還元洗
浄し、湯通し洗いした。
なおこの湯洗い液に静電防止剤と柔軟剤(三洋化成く株
〉製パシルスタッチ#]173”N商品名))、三洋化
成(株)製パベビナー8783(商品名〉を加えた。
染色後、風乾乾燥した。
これらのものは、うすいみどり青をしており、極めて滑
らかなタッチとチンチラやミンクの毛皮を触っているか
と間違えんばかりのタッチの良さを有していた。特に立
毛長10mmのものは、繊維束の集団も小さく、よく立
っており、軽くてふっくらとしていた。
第1図に示すように、立毛はクン縮を有し、極細ケン縮
によるにぷい暖かみのあるつやを有していた。
スェードとは、全くかけ離れた高級な毛皮調のふっくら
としたふくらみ感を有していた。
人造繊維でできているので、天然物からの毛皮に比しい
やな臭いもなく、また、洗濯が可能であった。このテス
トにおいては、シングル幅のもので、天然の動物の皮の
ように寸法マチマチということはなかった。
立毛はいずれの方向へも倒すことができ、それがほぼ可
逆的であっなくケン縮のないものに比べ、ケン縮によっ
て比較的立毛がよく立ち、かなり分散して立っていた)
。ケン縮に伴う小鱗片効果がみられた。また立毛をかき
わけてみると立毛の糸状の中葉団が観察された。
また、異方性ケン縮立毛効果がみられた。
さらに、エアーマーク、エアーバイブレーション効果が
みられた。
さらに光沢効果を示した。またそれを消去することもで
きな。触った感じは暖かく、触ったときに手に反抗する
ような暖かくてここちよい弾性を感じさせた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ケン縮の伴う立毛の1例をとり出して側面か
ら観察したものである。 第2図は、第1図において、ケン縮の伴わないは場合の
顕微鏡写真である。 第3図は、極細繊維発生型繊維を同時に、混合状態良く
紡糸するための口金の断面図の1例である。 第4図は、混合された、極細繊維発生型繊維の=  2
6 − 断面図の1例である。 第5図は、実施例におけるビロード織りの組織図の1例
である。 第6図は、第5図の織り構造をより容易に理解するため
の断面図である。 第7図は立毛シート中の立毛繊維の構造を示す断面図で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)地糸が仮ヨリ加工糸からなり、立毛の繊度が0.
    0001〜0.4デニール以下で、立毛部分の繊維長が
    、ベースから5〜30mmの極細人造繊維立毛を有する
    立毛編織物を、高圧液流染色機にかけて揉み作用を施す
    ことを特徴とする立毛編織物の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01162841A (ja) * 1987-12-19 1989-06-27 Yoshinobu Miyata パイル織物
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