JPS5834592B2 - チヨウビキユ−ナチヨウオリモノノ セイホウ - Google Patents

チヨウビキユ−ナチヨウオリモノノ セイホウ

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JPS5834592B2
JPS5834592B2 JP48027121A JP2712173A JPS5834592B2 JP S5834592 B2 JPS5834592 B2 JP S5834592B2 JP 48027121 A JP48027121 A JP 48027121A JP 2712173 A JP2712173 A JP 2712173A JP S5834592 B2 JPS5834592 B2 JP S5834592B2
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fibers
ultra
warp
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wefts
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三宜 岡本
修介 吉田
真三 西角
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Toray Industries Inc
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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は極細繊維で毛羽立てられた超ビキューナ調織物
の製法に関するものである。
ビキューナは衆知のごとく、南米アンデス山脈に生棲す
る動物でそれから採れる毛は天然の衣料繊維の中で最も
細かくかつ最も高級な(かつ高価な)衣料用繊維とされ
ている。
それはかなり細繊度であるためそれからの紡織物は、極
めてタッチがよく、ふっくらとしている。
しかし、細繊維であるため、紡績は困難を極めまた、紡
績糸から毛羽が出てそれが全体として織り構造を形成し
ており、その特徴の反面として毛羽がもつれ易く、また
弱く、形態安定にとぼしく、また保護のため禁猟であり
入手も困難である。
普通、ビキューナを背広にしたとき羊毛のそれに比し例
えば10〜20倍もする高価なものである。
本発明はビキューナよりも更に優れたソフトタッチを有
し、しかもふっくらと織物としてのボリューム感を有し
、しかも織物としての凹凸のある織目構造を有し、織目
の印象があり、その紡績糸の絡合部(織り目交点)の突
出した部分から主として毛羽立っており、平面的な電気
植毛或いは不織布的安物の感じを持たないもの、更には
水洗たくが可能で、天然物のドライクリーニング以外は
不可というような欠点をもたないもの、寸法安定性のよ
い、ピルの発生しないもの、いわゆる超ビキューナ調織
物、或いは超カシミヤ調織物の提供を目的とするもので
ある。
さらに本発明は好ましくは0.6 mm以上のみかげ厚
みを有し、電着、不織布、スウエード皮革らしからぬも
のであって横方向対斜め方向に対しては十分な異方性を
もち、縦方向対横方向には比較的異方性が少なくかつ伸
びが少ないという従来の縫製や着用に適した特性も有す
ることを目的とするものである。
本発明は以上の目的を達成したものであって、次の如き
権威を有する。
(1) 少なくとも2戒分から成る極細繊維化可能な
多成分系繊維を主体としてできた紡績糸を用いて、 A、緯糸の経糸に対するうき数及び経糸の緯糸に対する
うき数がいずれも2以下の織物をつくること、次いで、 B、高分子物質の液を付与した後上記多成分系繊維の一
部または全部を極細繊維化するか、または極細繊維化し
た後高分子物質の液を付与すること、次いで、 C0織り構造における糸の突出部を主体にナラピング処
理すること、 を特徴とする超ビキューナ調織物の製法。
(2)少なくとも2成分から戒る極細繊維化可能な多成
分系繊維を主体としてできた紡績糸を用いて、 A、緯糸の経糸に対するうき数及び経糸の緯糸に対する
うき数がいずれも2以下の織物をつくること、次いで、 80表面にかるい起毛または毛羽立ちを与えること、次
いで、 C6高分子物質の液を付与した後上記多成分系繊維の一
部または全部を極細繊維化するか、または極細繊維化し
た後高分子物質の液を付与すること、次いで、 D、織り構造における糸の突出部を主体にナラピング処
理すること、 を特徴とする超ビキューナ調織物の製法。
(3)少なくとも2戒分から成る極細繊維化可能な多成
分系繊維を主体としてできた紡績糸を用いて、 A、緯糸の経糸に対するうき数及び経糸の緯糸に対する
うき数がいずれも2以下の織物をつくること、次いで、 B、糊液を付与し、100℃以上で乾燥すること、次い
で、 C0高分子物質の液を付与した後上記多成分系繊維の一
部または全部を極細繊維化するか、または極細繊維化し
た後高分子物質の液を付与すること、次いで、 D、液を除去すること、次いで、 E、織り構造における糸の突出部を主体にナラピング処
理すること、 を特徴とする超ビキューナ調織物の製法、に関するもの
である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の極細繊維とは、一般の合成繊維が1.0〜15
.0デニ一ル程度であるのに対し、多芯型繊維、分割型
繊維、海島型繊維、星雲状繊維、多晶型繊維、マルチセ
グメント型繊維、高分子配列体繊維などの多成分系繊維
を極細繊維化処理することによって得られる、0.8デ
ニール以下、好ましくは0.3デニール以下の繊維であ
る。
ここで、極細繊維化の手段としては、■成分溶解除去等
の化学的処理、剥離等の機械的処理が挙げられるが、多
成分系繊維の繊維結束力を解除することによって元の1
本の太い繊維から多数本の極細繊維が得られるような手
段ならばいかなるものでもよく、特に限定されない。
本発明での1戒分の分散数は1繊維断面で数えて3以上
であればよく、好ましくは6〜25本が特に好ましい。
これにより本発明の繊維は高次の後加工で繊維束の束が
形成されることになり、全く新規であるばかりか(特に
コアースパンヤーンでは新しい)、染色性、風合、腰の
点で細すぎず、また太すぎずということになる。
また、■成分としてはポリエチレンテレフタレート系ポ
リマ、高弾性ポリアミド(PACM系など)、高染色ア
クリロニトリル系ポリマなどが好ましいがこれに限定さ
れない。
また、他成分としては、ポリスチレン系ポリマ、アルカ
リ可溶型ポリエステルがよく、アクリル系ポリマや比較
的融点が低いポリマが成分のときは、ポリビニールアル
コール系(部分ケン化物、各種共重合PVAなどを含む
)が好ましい。
また、本発明でいう紡績糸に極細の毛羽が多数ある場合
があり、それが凹凸のある織り目をもっという点で必要
であり、あまり平坦で、不織布的、紙的になるの極めて
好ましくないのである。
かかる意味で本発明の紡績糸の繊維長は40〜150關
であり、特に好ましくは76±251mである。
まは、クリンプ数6〜15山/吋であることが好ましい
さらに紡績糸は、メートル番手1/13または2/26
以上の太さが必要であり、浮き数2以下であることが必
要である。
後者の条件をはずれると本目的は達成できない。
織り組織、風合、厚み、ボリューム感、毛羽立ちと紡績
糸を構成する束の束からの立毛と、繊りの凹凸の点でこ
の限定は不可欠のものである。
これはまた高分子付与と残存繊維成分量(分割型繊維の
場合は、これを100とみる)と重大な関係があり記述
の範囲が好ましいのである。
なお、風合やタッチを悪化させない範囲で他の繊維を紡
績時混入しておいてもよい。
高分子付与量と残存繊維成分量との重大な関係は風合、
腰、糸毛羽がこれらによって大きく左右されることであ
るが、これをよくする有力な手法は本発明に係るシース
コアヤーンをタテヨコに用いることである。
(低残存極細繊維タイプのものや、高分子付与なしのも
のは全く用をなさない。
)これは芯(コア)に普通ケン縮紡績糸、仮ヨリ加工糸
、複合顕在・潜在ケン縮糸、ハイバルキー糸、など、嵩
高となる糸が好ましく用いられ、太いテニール(少なく
とも1.0d以上)を用いるので、強力や反発性、腰な
どを付与することができる。
これらの糸をタテ・ヨコとして織物を作る。
このとき、浮き数を2以下即ち、2またはlにしなげれ
ば、本発明の目的とするものは得がたい。
なぜならば、浮きが3以上となると一方の糸(ヨコ糸な
らヨコ糸が)−面に強く出て平坦面となり(特に細繊維
化工程が加わるので)織り目が印象的に残りにくく、ま
た毛羽も繊維束の束からなる紡績糸の凹凸部の凸部から
出にくくなり、本発明の目的を達威し難い。
かかる故に浮き限定は重要である。
この浮きは申すまでもなく織りにおけるタテ糸またはヨ
コ糸の一方の他方に対する絡合時の越える数であり、平
織りは1であり、トルコ織り(4枚朱子)なら3であり
、5枚朱子なら浮きは4.8枚朱子なら浮きは7である
特にタテ・ヨコはぼ同番手の組合わせのものが好ましい
かくして織り上げた織り物は、かるい起毛または毛羽立
ちを与えることが好ましい。
あざみ起毛、英式、独式、仏式、ユニバーサル油圧式な
どの起毛機が好ましく、またはエメリー(サンド)ペー
パー、エメリークロス、サンドネットのドラムまたはベ
ルト接触仕上げが次いで好ましい。
これらの極細繊維化前の処理は、極細繊維化後行なうナ
ラピングと和動は合って良好なタッチの織物に変化する
のである。
これはまた後に述べる高分子液の特異な挙動との関係も
あって、高分子の使用法によって著しい効果を発揮する
ことになるのである。
(後述マイグレーション部分)次いで好ましく用いられ
るのは糊液を付与して乾燥することである。
のり液を付与してそれを熱風乾燥すると、本発明のよう
に厚い生地の場合マイグレーションがおこる。
特に1成分がポリスチレン系ポリマーやポリエステル系
ポリマのように疎水系ポリマにおいては、水系ポリマは
乾燥と共に表面に移動し、表面に多く中央に極めて少な
く付着した状態で乾燥が完結する。
この自然現象を巧みに用いているのがこの工程で、後で
のべる高分子液付与工程との関係での効果が明らかにな
るであろう。
この工程での処置は糊剤により形態固定することと、お
よび柔軟なものを作ることにあるのではない。
もちろんこれらの効果は何ら妨げにはならないので好ま
しく適用される訳であるが、この工程は次に述べる高分
子分布、マイグレーションと関係があること及び表面で
の紡績糸の突出部分の毛羽立ち状態に重大な影響を与え
ることである。
この工程は、後ののり抜き工程と表裏一体となっている
ものであり、この糊抜きは、この糊付与があれば必らず
必要である。
次に本発明では高分子液を付与復極細繊維化を行なうか
或いは、極細繊維化を行なって後高分子を付与(含浸)
するが、本発明で目的とする製品は織物であっても、そ
の織物の厚み方向に対して中心部(表面でない方の)に
より多くついた方が好ましいのである。
それだけ表面の紡績糸の(束の束)構造に変化があり、
表面タッチが良好で、毛羽立ちしやすく、全体としては
風合がよく、厚み感が付与されることになる。
ところが高分子ニーq ルジョンを含浸後、100℃以
上で熱風乾燥すると、高分子は乾燥と共に表面に移動し
、製品風合、表面タッチ、糸の毛羽立ち性などを悪化さ
せる。
高分子溶液のエマルジョンを含浸後、湿式凝固させると
この傾向はないが、これとても中央(中心)部に多く表
面に少なくするための大きな効果はない。
そうでなくとも界面張力の関係で表面に膜状のものが生
じやすい。
これがため本発明の目的に合致させにくい。
かかる故に、製織後起毛または毛羽立て処理しておくと
そこまではポリマがカバーしてしまう傾向が少なく、ナ
ラピングが順調に行なえるのである。
またポリビニールアルコール(PVA )を先に付与し
ておくと先にPVAがマイグレーションし、その後高分
子弾性体例えばポリウレタン(PU)などを付与しても
PVAが占めているいわゆる座席にはPUはつかず、そ
れだけ中央部に(糊剤がそこは少ないから)ポリマが多
く着くことになり本発明の目的に合致するのである。
従って後でPVAなと糊剤を除去するとそこはPUなど
高分子が少なく、特にこの現象が織り目の糸の突出して
いる部分程多くこの傾向がみられるので、後工程のナラ
ピングに毛羽立てしやすいという好結果となり、織物中
央や上記突出部以外では、十分高分子が付与される結果
、風合、腰、ボリューム感が出てくるのである。
極細繊維化の一手段である溶解法としてはバイブロワッ
シャーにかげるのが最も好ましい。
高分子としてはポリウレタンが好ましいか、他の弾性高
分子(天然・合成)、耐熱性のある比較的柔軟な高分子
が用いられる。
ポリウレタンとしては、ポリブチレングリコールとポリ
カプロラクトン(PCL)ポリプロピレングリコールと
ポリカプロラクトン、ポリテトラヒドロフラン(PBG
)ポリプロピレングリコール、ポリカプロラクトンのブ
レンド体や単独またはこれらの末端をエステルあるいは
エーテルとして変性したものをトリレンジイソシアナー
ト、ジフェニルメタンジインシアナートの単独または混
合系で重合し、更に鎖伸長剤トして、メチレンビスアニ
リン、ヘキメチレンジアミン、キシリレンジアミン、ヒ
ドラジンである「ポリウレタン」が最も好ましい。
特に溶剤回収・公害防止の点で水系エマルジョンポリウ
レタンが最も好ましい。
特に溶解除去法により極細繊維化する場合、1成分がア
ルカリ液可溶出のときはエステルを含まないポリウレタ
ン(エーテル型)が好ましい。
特に海成分がポリスチレン系ポリマのとき、ポリウレタ
ンがジメチルホルムアミド(DMF)のような溶媒にと
かされていると(同液で重合されていると)、DMFは
ポリスチレン系ポリマをとかすので、工程、品質、作業
性の問題が発生するので、各工程中単なる先含浸後極細
繊維化の方式は避ければよく、このときは、予め糊剤処
理後高分子含浸し、しかる後極細繊維化する順次が優れ
ている。
いずれにせよこれらの方式は優れた柔軟性のある織物と
なり、ソフトタッチ性に優れ、毛羽につやがある点優れ
ている。
逆に糊剤を付与しても、極細繊維化を先に行ない次いで
高分子溶液を含浸すると、溶解方式をとるときでも海成
分の溶解混入ということは起こらないし、寸法固定力が
よいので優れているが、毛羽が束状になりやすく、毛羽
のつやか少なく、やや厚み保持性が低いなど劣る点があ
る。
これらはいずれも溶剤回収・取扱い困難または公害の問
題があるが、エマルジョン系はこの点優れている。
水分散系であるからこれら上記の問題がないだけではな
く、海成分をとかすことがないので、上記のどの工程で
も、先含浸、後含浸いずれの方法も自由にとり5る。
このときは乾式固化法と湿式凝固法とがあるが、風合の
点では後者が優れているが、工業的に前者が優れている
乾式固化法(特にエマルジョン含浸のとき)のとき、風
合をよくする効果を出す方法として見出した、液流染色
が最も優れている。
これにより毛羽についた必要のない高分子も除去でき、
つやが出せ品位が向上する。
風合については申すまでもなく抜群となり、耐久性があ
る。
エマルジョンのときも先含浸または糊剤付与後の先含浸
が優れている。
後含浸を行r、(5ときは糊剤の活用が必要であり、い
ずれにおいても糊剤を用いるとき例えば、ポリビニール
アルコールは乾燥後、常温ではとげにくく、かつ熱水に
はとげるタイプのものを選ばねばならない。
従って、のり剤を使わないときは、水系エマルジョンが
最も優れたものとなる。
例えばJポリウレタン−水系エマルジョンの作り方とし
ては、特公昭33−1141の手法及びその改良法で前
述のポリマの組成のものが作れるのである。
この場合高分子液の濃度範囲は極めて重要であす、溶液
のとき6%〜13%、エマルジョンのとき′5%〜23
%が最も好ましい。
これは後の風合及び次の工程のナラピングと重要な関係
があるのである。
特に溶液のときは、高分子の繊維に対する付着状態が大
変に変化するためである。
次いで含浸された高分子は乾燥された後、或いは、凝固
−乾燥された後ナラピング(毛羽立て)される。
これは、紡績糸の表面に生じた高分子をとり除き毛羽立
てするのである。
また繊維の束の束である1次の束、2次の束それぞれを
少なくとも1部をときほぐすことをねらいとする。
この手法としては、エチケットブラシでこすり、サンド
ロールー、サンドクロス、サンドネット、エメリークロ
ス、エメリーペーパー、砥石などを有するサンドロール
またはサンドベルな用い、織り構造における糸の突出部
を主体にナラピングするのがよい。
このナラピング(毛羽立て)により繊維の束の束である
1次、2次の束のそれぞれをその少なくとも1部をとき
ほぐすことにより、細繊維よりなる毛羽立ちが生じ、表
面タッチのしなやかなものとなるのである。
次いで、このものを加圧液流型染色機、たとえばサーキ
ュラ−、ロコ、ユニエースナトの染色機で染色するのが
好ましく、この液流型染色機による機械的モミ効果によ
り、高分子と繊維との結合状態に変化が生じ、ドレープ
性、風合などの一層すぐれたものとなるのである。
次に本発明に係る好ましい実施例を示すが、本発明はこ
れらにより何ら制限されるものではない。
実施例 l 経糸、緯糸ともに海島型繊維で島成分がポリエチレンテ
レフタレート、海成分がポリスチレンを主体とするポリ
マからなる表1の繊維を用いた。
これを紡毛方式紡績にて2/12(メートル番手)の紡
毛糸とした。
この紡毛糸を経糸および緯糸とし、織り密度経糸14本
/in、緯度14本/inとなるような織り組織を平織
の織物とした。
織物重量は195ft/mとなった。
この織物の両面をドイツ式起毛機で軽く各2回ずつ通し
た。
ついでポリビニールアルコール(完全ケン化・低重合物
)濃度17,0重量%液を含浸し、ニップロールで絞り
付量78r/m”とした。
次いで100〜115℃で熱風乾燥した。
このものをトリクロルエチレンで4回十分洗い、繊維の
海成分を除去した。
このものの目付重量は185f/mであった。
ついでこのものにエマルジョンタイプのポリエーテルポ
リエステル型ポリウレタン濃度7重量%液を含浸し、ニ
ップロールで絞り、乾燥した。
この時のポリウレタン付量は22.1’/−であった。
つぎに80℃の熱水で十分洗い、PVAを除去した。
このものの目付は129.4y/mであった。このもの
の両面をベルトサンダーバフ機のペーパーメツシュ#2
80で各2回通した後、ユニエース加圧液流染色機にて
分散染料を用い紺色に染色し、仕上油剤付与後乾燥した
このものは、厚み0.82111風合の良好な、表面タ
ッチのしなやかな、ドレープ性にすぐれた、織り目紡績
糸の突出部が主として細繊維の毛羽でおおわれた、織り
組織臼のみえるまさにウルトラビキューナー調の高級衣
料素材となった。
このものの製品物性は表2に示した。
実施例 2 実施例1と同様の織物にエマルジョンタイプのポリウレ
タン濃度5重量%液を含浸し、ニップロールで絞り乾燥
した。
この時のポリウレタン付量は15.5グ/dであった。
つぎにこのものをトリクロルエチレンで4回十分に洗っ
て繊維の海成分を除去した。
このものの目付重量は123y/mであった。
このものの両面をフランス式起毛機に各1回ずつ通した
後、サーキュラ−加圧液流染色機で栗色に染色した。
このものも、実施例1と同様、すぐれた風合、ドレープ
性、表面タッチのしなやかな、細繊維の毛羽立ちの多い
部分と少ない部分があり、織り目のみえるウルトラカシ
ミヤ調の超高級衣料用素材であった。
実施例 3 経糸および緯糸ともに海島型繊維で島成分がポリエチレ
ンテレフタレート、海成分がポリスチレンを主体とする
ポリマからなる表3の繊維を用いた。
これを紡毛方式紡績にて1/6(メートル番手)の紡毛
糸とした。
この紡毛糸を経糸および緯糸とし、織り密度経糸17本
/ in 、緯糸16本/inとなるように織り組織を
2/2アヤの織物とした。
この織物の日付重量は230?/m″であった。
この織物に市販ポリビニールアルコール(完全ケン化低
重合物)濃度16.5重量%液を含浸し、ニップロール
で絞り乾燥した。
この時のPVA付量は69グ/m2であった。
つぎにエマルジョンタイプのポリウレタン濃度8重量%
液を含浸し、ニップロールで絞り乾燥した。
この時のポリウレタン付量は24.3P/mであった。
このものを80℃以上の熱水で十分洗い、PVAを除去
し乾燥後、トリクロルエチレンで5回十分洗い繊維中の
海成分を除去した。
このものの日付重量は139.3グ/mであった。
ついでこのものの両面をドイツ式起毛機に各1回スつ通
し、ついでベルトサンダーバフ機のペーパーメツシュ#
320を軽く1回ずつ通した。
このものをユニエース加圧染色機で分散染料を用いエン
ジ色に染色し、仕上油剤付与後乾燥した。
このものは、実施例2のものより一層すぐれた光沢を有
する、表面タッチのしなやかな、風合、ドレープ性の良
好はカシミヤ調のもので、織り目がみえ、しかも細繊維
からなる毛羽立ちのあるウルトラカシミヤ調にふされし
い織物となった。
このものの製品物性は表4に示した。
実施例 4 経糸および緯糸ともに海島型繊維で島成分がポリエチレ
ンテレフタレート、海成分がポリスチレンを主体とする
ポリマからなる表5の繊維を用いで、これをウーリーテ
トロン加工糸75D−24fを芯とする12Sのコアス
パンヤーン(csy)とし、12/2の双糸加工をした
このC8Y糸を経糸および緯糸とし、織り密度経糸23
本/in、緯糸23本/inとなるような織り組織をナ
ナコ織の織物とした。
この織物の目付重量は189ft/mであった。
以下実施例1と同様の加工を行なった。
このもの幌、織り目がみえるが、細繊維の毛羽立ちのあ
る、表面タッチのしなやかな、風合、ドレープ性にすぐ
れたまさにウルトラビキューナー調の超高級衣料用素と
なった。
このものの製品物性は表6に示した。
実施例 5 実施例1において、繊維の海成分除去後、エマルジョン
タイプのポリウレタンのかわりに、ポリエーテル75部
、ポリエステル25部を用いたメチレンビスアニリン(
MBA)系ジフェニルメタンジイソシアナー)(MDI
)ポリウレタンのジメチルホルムアミド(DMF)濃度
10重量%液を含浸し、ニップロールで絞り、湿式凝固
し、80℃の熱水でPVA除去と脱溶媒を同時に行なっ
た。
この時のポリウレタン付量は28?/mであった。
その他は実施例1と同様の加工を行ない、一層風合、ド
レープ性にすぐれたものであった。
実施例 6 実施例3において、PVA付与後、エマルジョンタイプ
のポリウレタンのかわりに、ポリウレタンのDMF溶液
を含浸し、ニップロールで絞り、湿式凝固し、脱溶媒と
脱PVAを同時に行なった。
この時のポリウレタン濃度は8重量%で、ポリウレタン
の付量は25.6y/77I!であった。
その他は実施例3と同様の加工を行ない、これメた風合
、ドレープ性の一層すぐれた、アヤ目のみえる、細繊維
の毛羽立ちからなる表面タッチのしなやかな、ウルトラ
ビキューナー調の織物となった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも2成分から成る極細繊維化可能な多成分
    系繊維を主体としてできた紡績糸を用いて、A、緯糸の
    経糸に対するうき数及び経糸の緯糸に対するうき数がい
    ずれも2以下の織物をつくること、次いで、 B、高分子物質の液を付与した後上記多成分系繊維の一
    部または全部を極細繊維化するか、または極細繊維化し
    た後高分子物質の液を付与すること、次いで、 C0織り構造における糸の突出部を主体にナラピング処
    理すること、 を特徴とする超ビキューナ調織物の製法。 2 少なくとも2成分から成る極細繊維化可能な多成分
    系繊維を主体としてできた紡績糸を用いて、A、緯糸の
    経糸に対するうき数及び経糸の緯糸に対するうき数がい
    ずれも2以下の織物をつくること、次いで、 80表面にかるい起毛または毛羽立ちを与えること、次
    いで、 C0高分子物質の液を付与した後上記多成分系繊維の一
    部または全部を極細繊維化するか、または極細繊維化し
    た後高分子物質の液を付与すること、次いで、 D、織り構造における糸の突出部を主体にナラピング処
    理すること、 を特徴とする超ビキューナ調織物の製法。 3 少なくとも2成分から成る極細繊維化可能な多成分
    系繊維を主体としてできた紡績糸を用いて、A、緯糸の
    経糸に対するうき数及び経糸の緯糸に対するうき数がい
    ずれも2以下の織物をつくること、次いで、 B、糊液を付与し、100℃以上で乾燥すること、次い
    で、 C0高分子物質の液を付与した後上記多成分系繊維の一
    部または全部を極細繊維化するか、または極細繊維化し
    た後高分子物質の液を付与すること、次いで、 D、糊を除去すること、次いで、 E、織り構造における糸の突出部を主体にナラピング処
    理すること、 を特徴とする超ビキューナ調織物の製法。
JP48027121A 1973-03-09 1973-03-09 チヨウビキユ−ナチヨウオリモノノ セイホウ Expired JPS5834592B2 (ja)

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