JPS5855258B2 - ゴクボソシヨクモウオリモノ オヨビ ソノセイホウ - Google Patents
ゴクボソシヨクモウオリモノ オヨビ ソノセイホウInfo
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- JPS5855258B2 JPS5855258B2 JP48027120A JP2712073A JPS5855258B2 JP S5855258 B2 JPS5855258 B2 JP S5855258B2 JP 48027120 A JP48027120 A JP 48027120A JP 2712073 A JP2712073 A JP 2712073A JP S5855258 B2 JPS5855258 B2 JP S5855258B2
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- sea
- fabric
- base fabric
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は0.3デニール以下の極細繊維の束の束からな
る機械植毛織物であって、立毛の耐抜性、起立性、光路
のいずれもが優れた、高度のしなやかなソフトタッチを
有する織物に関する。
る機械植毛織物であって、立毛の耐抜性、起立性、光路
のいずれもが優れた、高度のしなやかなソフトタッチを
有する織物に関する。
即ち、その感触からウルトラミンクと称すことができる
であろう織物(毛皮的)に関するものである。
であろう織物(毛皮的)に関するものである。
従来極めてしなやかなソフトタッチを有する立毛製品は
種々研究されているが今だ十分なものはない。
種々研究されているが今だ十分なものはない。
唯一の例外は、本発明者らに係る高分子配列体と称する
海島型繊維を用い不織布十高分子弾性体+ハフイング
なる手法によるスウエード調人造皮革がある。
海島型繊維を用い不織布十高分子弾性体+ハフイング
なる手法によるスウエード調人造皮革がある。
しかしこれもパフィングによる立毛であるため、毛足長
さが十分ではない。
さが十分ではない。
毛足もありタッチもよいのはミンク毛皮がある。
これは、これなりの特長はあるが、一面において毛がふ
ぞろいで長すぎ、天然物で入手し難く、保存、手入が大
変で、かつ高価であるし、継ぎ合わせねば一定の大きさ
以上にはなし得ないなどの欠点があった。
ぞろいで長すぎ、天然物で入手し難く、保存、手入が大
変で、かつ高価であるし、継ぎ合わせねば一定の大きさ
以上にはなし得ないなどの欠点があった。
これに対して、高分子配列体から生じる超極細繊維に着
目し、それを織物にする試みはすでにある。
目し、それを織物にする試みはすでにある。
即ち、機械植毛方式(起毛機による起毛では決してない
。
。
)により、該高分子配列体繊維を機械植毛し、しかる後
、その海島型構成成分の中の海成分を除去することは公
知である。
、その海島型構成成分の中の海成分を除去することは公
知である。
し・かじながらこの方法によって得られる立毛は海成分
除去という本質的欠点も加わって、染色、特にウィンス
、サーキュラ−、ロコなどの相対的液流染色によって、
はとんど立毛が残らず、実質的に全部はげ落ちてしまう
。
除去という本質的欠点も加わって、染色、特にウィンス
、サーキュラ−、ロコなどの相対的液流染色によって、
はとんど立毛が残らず、実質的に全部はげ落ちてしまう
。
(耐抜性ゼロである。)しかも染める前においてすら立
毛は極細のため、毛は倒れ、もつれ、毛ぞろいわるく、
しかも容易に脱落してしまうという実用性にとぼしいも
のであった。
毛は極細のため、毛は倒れ、もつれ、毛ぞろいわるく、
しかも容易に脱落してしまうという実用性にとぼしいも
のであった。
これを何とか実用性あるものにしようとの試みはあった
が今だに成功されていない。
が今だに成功されていない。
一方、機械的植毛においては、それは、シール、モケッ
トなどとしてよく知られているが、機械植毛は、ベース
生地と立毛との関係からV型、W型として一般によく知
られている所であるが、との立毛を固定する方法として
裏側から高分子弾性体を塗布することが行なわれ、これ
また公知である。
トなどとしてよく知られているが、機械植毛は、ベース
生地と立毛との関係からV型、W型として一般によく知
られている所であるが、との立毛を固定する方法として
裏側から高分子弾性体を塗布することが行なわれ、これ
また公知である。
即ち立毛の根元とベース生地とはこの接着剤により、い
ずれもがしっかりと直接接着固定されることになり毛が
ぬけなくなるのである。
ずれもがしっかりと直接接着固定されることになり毛が
ぬけなくなるのである。
しかしこれは、椅子張りや敷物などに用いられているご
とく、ゴワゴワの粗硬なものであり、衣料用としては全
く不向きである。
とく、ゴワゴワの粗硬なものであり、衣料用としては全
く不向きである。
それは、繊維と繊維とがしつかり結びつげられているば
かりでなく、裏面からゴムシート状にべったりと膜状塗
布されているからででもある。
かりでなく、裏面からゴムシート状にべったりと膜状塗
布されているからででもある。
とか言っても繊維が固定されなげれば毛が抜は易くぬけ
てしまうと考えるのはその原理からして、当業者なら普
通考えられている所である。
てしまうと考えるのはその原理からして、当業者なら普
通考えられている所である。
織物の風合はとも角、たとえゴワゴワのゴム状であろう
と、立毛な接着固定するということは、前述の極細繊維
発生型高分子配列体の機械植毛海除去品に適用してみた
らどうかと考えることを思いつかれるかも知れない。
と、立毛な接着固定するということは、前述の極細繊維
発生型高分子配列体の機械植毛海除去品に適用してみた
らどうかと考えることを思いつかれるかも知れない。
本発明者らもこれを実験してみた。
即ち前述の極細機械植毛品(海成分除去後)に裏面から
高分子弾性体を塗布した。
高分子弾性体を塗布した。
これにより確かに立毛は固定されることは確かめられた
。
。
しかしながらこれには予期せぬ欠点が多数存在すること
がわかった。
がわかった。
「繊度0.3デニール以下」極細繊維であるため、毛は
あらゆる方向に倒れ、もともとの名「植毛」というにふ
されしくない立毛であって「倒毛表面」とでも申すべき
ようなものであり、これに高分子弾性体を付与するとそ
れがそのまま固定された状態に近くなり、さらに光沢が
悪く、しかも表面タッチがそれ程良くないという壁につ
き当った。
あらゆる方向に倒れ、もともとの名「植毛」というにふ
されしくない立毛であって「倒毛表面」とでも申すべき
ようなものであり、これに高分子弾性体を付与するとそ
れがそのまま固定された状態に近くなり、さらに光沢が
悪く、しかも表面タッチがそれ程良くないという壁につ
き当った。
しかも高分子付与操作においても極細面は極めて液を吸
いやすく(毛細管現象のためと推定される)少しベース
生地を通して液がしみ込みすぎるとたちまち壁ぬりした
ように極細立毛面全体に及んでしまうというやりにくさ
が発生した。
いやすく(毛細管現象のためと推定される)少しベース
生地を通して液がしみ込みすぎるとたちまち壁ぬりした
ように極細立毛面全体に及んでしまうというやりにくさ
が発生した。
立毛は根元から倒れておりまちまちの方向で光沢がなく
、極細といえども立毛根元には起立性即ち面に対する法
線方向の配列、いわゆる腰が必要なのであるがこれが全
く欠如し、しかも風合がどことなくゴワゴワの天合羽的
なものであった。
、極細といえども立毛根元には起立性即ち面に対する法
線方向の配列、いわゆる腰が必要なのであるがこれが全
く欠如し、しかも風合がどことなくゴワゴワの天合羽的
なものであった。
また、チョークマージとかフィンガーマークとか称され
る立毛上部の可逆的配列性が極めてとぼしいものであっ
た。
る立毛上部の可逆的配列性が極めてとぼしいものであっ
た。
即ち、立毛の光沢、立毛の起立性、風合、フィンガーマ
ーク性、立毛のボリューム感の点で著しくおとり、結局
、極細の欠点はそのまま残り、極細の長所がすべて死ん
でしまうという結果であった。
ーク性、立毛のボリューム感の点で著しくおとり、結局
、極細の欠点はそのまま残り、極細の長所がすべて死ん
でしまうという結果であった。
これを克服する研究がすすめられたが、これまでによい
結果を聞いていない。
結果を聞いていない。
本発明者らは、更にこの壁を打破らんと鋭意研究を進め
た結果遂に本発明に到達した。
た結果遂に本発明に到達した。
即ち極細繊維の長所を全て生かし、立毛の耐抜性、立毛
の光沢、立毛の起立性、製品の風合、立毛のフィンがマ
ーク性、立毛のボリューム感の点をすべて満足させた「
機械」植毛織物とその製法を見出したのである。
の光沢、立毛の起立性、製品の風合、立毛のフィンがマ
ーク性、立毛のボリューム感の点をすべて満足させた「
機械」植毛織物とその製法を見出したのである。
本発明は次の如き構成を有する。
すなわち、ベース生地部に主として0.3デニー以下の
極細繊維を■型またはW型に織り込んで形成された立毛
を有し、ベース生地部に高分子弾性体が含浸されている
機械植毛織物であって、織り込まれた極細繊維は、ベー
ス生地部では、高分子弾性体によって取り囲まれて半固
定された極細繊維の一次の束を形成し、更に該−次の束
がいくつか集まって二次の束を形成しており、しかもそ
れらの束を半固定している高分子弾性体はベース生地部
のタテ糸、ヨコ糸に接着固定されており、他方、該極細
繊維の束は立毛部分では高分子弾性体によって束として
固定されていす、極細繊維が互いに極めて接近した一つ
の大きな房状構造となっていることを特徴とする機械植
毛織物、及びその製法に関する。
極細繊維を■型またはW型に織り込んで形成された立毛
を有し、ベース生地部に高分子弾性体が含浸されている
機械植毛織物であって、織り込まれた極細繊維は、ベー
ス生地部では、高分子弾性体によって取り囲まれて半固
定された極細繊維の一次の束を形成し、更に該−次の束
がいくつか集まって二次の束を形成しており、しかもそ
れらの束を半固定している高分子弾性体はベース生地部
のタテ糸、ヨコ糸に接着固定されており、他方、該極細
繊維の束は立毛部分では高分子弾性体によって束として
固定されていす、極細繊維が互いに極めて接近した一つ
の大きな房状構造となっていることを特徴とする機械植
毛織物、及びその製法に関する。
以下、本発明について説明する。
本発明は当初以下に述べる理由で実用性がないものと判
断された。
断された。
即ちその理由をモデル図で説明すると次の通りである。
第1図は普通繊維とバインダーとの関係を示すモデル断
面図である。
面図である。
第1図において、Aは普通の衣料用繊維の1断面である
。
。
これに高分子弾性体2を含浸付与すると、Bのごとく付
着する。
着する。
1と2とはポリマの接着能自身の差は素材のえらび方に
よって程度の差はあるが、いずれにせよ、湿式凝固−乾
燥、或いは乾式固化により「はぼ接着」しているとみな
せるものである。
よって程度の差はあるが、いずれにせよ、湿式凝固−乾
燥、或いは乾式固化により「はぼ接着」しているとみな
せるものである。
所が、高分子配列体などの海島型繊維においては、本発
明のような使用の仕方をすると事情は一層する。
明のような使用の仕方をすると事情は一層する。
第2図は海島型繊維とバインダーとの関係を′示す本発
明のモデル断面図である。
明のモデル断面図である。
第2図において、海島型繊維3には、島成分4と海成分
5が存在し、第2図−〇のような断面構造をとるもので
ある。
5が存在し、第2図−〇のような断面構造をとるもので
ある。
これに高分子弾性体を溶液やエマルジョンで付与すると
、少々海成分の1部を同液の1部が溶かすようなことが
あったとしても、モデル的には、Dに示すように、島成
分4と海成分5を高分子弾性体2の成分がとりかこむこ
とになる。
、少々海成分の1部を同液の1部が溶かすようなことが
あったとしても、モデル的には、Dに示すように、島成
分4と海成分5を高分子弾性体2の成分がとりかこむこ
とになる。
このモデル第2図−Dから海成分5を除去すると、第2
図−Eの如(なる。
図−Eの如(なる。
即ち、島成分4は、一定の枠内で自由に動きうるのであ
り、バインダ(高分子弾性体)2と島成分4は、海成分
5が介在していたことからして接近はしていることがあ
っても接着していないことは明白である。
り、バインダ(高分子弾性体)2と島成分4は、海成分
5が介在していたことからして接近はしていることがあ
っても接着していないことは明白である。
第2図−Eでは海成分4は自由に動きうるから、各島が
一方に偏して集合しているように描いである。
一方に偏して集合しているように描いである。
このことからして、明らかに立毛繊維はこの島成分4と
海成分5から成立している訳であるがら、島成分4は海
成分5除去後、高分子弾性体2と接着しておらず、予想
としてこの島成分4からなる立毛は抜けて、所期の目的
は全く果たさないと考えられた。
海成分5から成立している訳であるがら、島成分4は海
成分5除去後、高分子弾性体2と接着しておらず、予想
としてこの島成分4からなる立毛は抜けて、所期の目的
は全く果たさないと考えられた。
というのは、機械植毛においては、特にV型、W型にお
いては抜は毛しゃす(、特にV型に著しいからである。
いては抜は毛しゃす(、特にV型に著しいからである。
その上繊維の「脱海」により繊維がやせて、保持力が弱
まると一層ぬけやすいことが予想される。
まると一層ぬけやすいことが予想される。
しかしながら全く予想外の驚くべき優れた結果を得たの
である。
である。
この理由は明らかではないが、例えば極細繊維を竹ひご
にたとえると、何本かの竹ひごがU字管パイプの中に入
れられると竹ヒゴが引きぬきにくくなるのと同じ理由に
よるものと推定している。
にたとえると、何本かの竹ひごがU字管パイプの中に入
れられると竹ヒゴが引きぬきにくくなるのと同じ理由に
よるものと推定している。
本発明において海成分除去前の繊維は、スパンヤーン、
マルチフィラメントヤーンが用いられるが、これらは繊
維束であるが海成分除去により更に束ができ、半固定に
より根元の部分に対しては一次の束に対して更に二次の
束があるという従来にない構造をとるのである。
マルチフィラメントヤーンが用いられるが、これらは繊
維束であるが海成分除去により更に束ができ、半固定に
より根元の部分に対しては一次の束に対して更に二次の
束があるという従来にない構造をとるのである。
本発明において半固定とは、海島型繊維が脱海されて、
その島成分が一定の枠内で自由に動きうる状態をいう。
その島成分が一定の枠内で自由に動きうる状態をいう。
すなわち、島成分が、かつて海成分が介在していたこと
から、高分子弾性体に接近はしているが、接着し) て
いない構造を指す。
から、高分子弾性体に接近はしているが、接着し) て
いない構造を指す。
すなわち第4図は、本発明の極細植毛織物の立毛状態の
1例を示したものである。
1例を示したものである。
第4図Aにおいて6はヨコ糸、7はタテ糸、8は高分子
弾性体で半固定された極細繊維束の束からなっており、
;9,9’、’!’・・・・・・・・・9n、は極細繊
維立毛部から成り立っている所を示している。
弾性体で半固定された極細繊維束の束からなっており、
;9,9’、’!’・・・・・・・・・9n、は極細繊
維立毛部から成り立っている所を示している。
ここで極細繊維はほとんど9,9′・・・・・・・・・
9nの部分では極めて接近した状態で立毛しているが、
一方8,81・・・・・・・・・8nの部分では極細繊
維束の束フ として形成されている。
9nの部分では極めて接近した状態で立毛しているが、
一方8,81・・・・・・・・・8nの部分では極細繊
維束の束フ として形成されている。
この極細繊維束の半固定されている部分の拡大された部
分を第4図Bに示す。
分を第4図Bに示す。
拡大された第4図Bにおいては、8/、8“・・・・・
・・・・8nが繊維束であり、その繊維束8の中に、9
゜; 9/、 9//・・・・・・・・・9n、の分
散した立毛部、つまり極細繊維の各単繊維が存在するこ
とになる。
・・・・8nが繊維束であり、その繊維束8の中に、9
゜; 9/、 9//・・・・・・・・・9n、の分
散した立毛部、つまり極細繊維の各単繊維が存在するこ
とになる。
この9゜9′、9“・・・・・・・・・9nは、例えば
、第2図Eの4に対応するものである。
、第2図Eの4に対応するものである。
第2図、Eの4の1本1本が束となり、それをン 半固
定しつつ、この束が更に2次の束を形成し、それらが、
タテ、ヨコ糸とによってV型、W型構造を形成しつつ、
しかも高分子弾性体2によりタテ、ヨコとは接着固定的
に、上記の束とは半固定的に構造を形成しているのであ
る。
定しつつ、この束が更に2次の束を形成し、それらが、
タテ、ヨコ糸とによってV型、W型構造を形成しつつ、
しかも高分子弾性体2によりタテ、ヨコとは接着固定的
に、上記の束とは半固定的に構造を形成しているのであ
る。
i これにより、その効果として極細の良好なタッチ
はそのまま生かされ、しかも立毛の耐抜性が発揮され、
立毛の光沢が発揮される。
はそのまま生かされ、しかも立毛の耐抜性が発揮され、
立毛の光沢が発揮される。
しかも立毛の起立性はそこなわれず、ボリューム感が生
かされ、製品の風合は良好で、立毛のフィンガーマーク
性)も良好であるという、すべてこれらを満足するとい
う画期的な効果を出すのである。
かされ、製品の風合は良好で、立毛のフィンガーマーク
性)も良好であるという、すべてこれらを満足するとい
う画期的な効果を出すのである。
本発明において、高分子弾性体は、ポリウレタン、など
各種の合成弾性重合体、天然ゴムなどが用いられ、その
溶液やエマルジョンが好ましく用いられる。
各種の合成弾性重合体、天然ゴムなどが用いられ、その
溶液やエマルジョンが好ましく用いられる。
第2図の場合、ポリウレタンを用いると湿式の場合その
凝固乾燥に際し、十分にその溶媒を除去して後乾燥する
と繊維と高分子弾性体とが非接着であると主張する特許
が、或いは特許公報が内外各国にみられるが、それに接
着力が弱くなるという傾向を有するのみで、それに合わ
ない場合もみられるようであるので、本発明においては
、第2図のようにはっきりとその根拠のあるものをのぞ
きそれらはすべて接着に入れ、「はぼ接着」に入れるの
である。
凝固乾燥に際し、十分にその溶媒を除去して後乾燥する
と繊維と高分子弾性体とが非接着であると主張する特許
が、或いは特許公報が内外各国にみられるが、それに接
着力が弱くなるという傾向を有するのみで、それに合わ
ない場合もみられるようであるので、本発明においては
、第2図のようにはっきりとその根拠のあるものをのぞ
きそれらはすべて接着に入れ、「はぼ接着」に入れるの
である。
例えば、予め離型剤を付与しておくとか、のり剤を少々
つげておくとかする場合もすべて「はぼ接着」に入れ、
本発明に含まれるのである。
つげておくとかする場合もすべて「はぼ接着」に入れ、
本発明に含まれるのである。
後者の場合においても、普通は海島型繊維にまでその処
理が及ぶから、相対的意味において、本発明の考え、効
果の有効性は失なわれず有効で、範囲内である。
理が及ぶから、相対的意味において、本発明の考え、効
果の有効性は失なわれず有効で、範囲内である。
いずれにせよ、立毛の根元の部分に高分子弾性体が先に
付与され、しかる後本発明でいう脱海に例示されるよう
な極細化処理が行なわれるか否かによって決まってくる
のである。
付与され、しかる後本発明でいう脱海に例示されるよう
な極細化処理が行なわれるか否かによって決まってくる
のである。
脱海は立毛部分はもとより根元部分にも及ぶものである
事は第2図Eや第4図Bの説明の通りであるが、海成分
を全く残さず完全に脱海しなげればならないわけではな
く、通常は多少海成分が残ってもさしつかえないし、工
業的に完全に海成分を全部除去することは実際にはコス
トアップ等の不要な要因発生の原因になるQで、本発明
の目的が達成しうる範囲で実質的に大部分の海成分をほ
とんど除去すればよく、通常の脱海処理を行ってもなお
かつ除去しきれずに少々残存する海成分が存在してもさ
しつかえない。
事は第2図Eや第4図Bの説明の通りであるが、海成分
を全く残さず完全に脱海しなげればならないわけではな
く、通常は多少海成分が残ってもさしつかえないし、工
業的に完全に海成分を全部除去することは実際にはコス
トアップ等の不要な要因発生の原因になるQで、本発明
の目的が達成しうる範囲で実質的に大部分の海成分をほ
とんど除去すればよく、通常の脱海処理を行ってもなお
かつ除去しきれずに少々残存する海成分が存在してもさ
しつかえない。
本発明では立毛部を極細繊維とするのであるが、かかる
状態においてベース生地の繊維のデニールが10を割る
と、植毛織物は張り、腰を欠き、いわゆる「タラタラ」
となり風合の点で問題となる。
状態においてベース生地の繊維のデニールが10を割る
と、植毛織物は張り、腰を欠き、いわゆる「タラタラ」
となり風合の点で問題となる。
すなわち、ベース生地部及び立毛部を極細繊維はかりの
構造とすることは良くない。
構造とすることは良くない。
これは、ベース生地部及び立毛部を普通デニールの繊維
ばかりとする場合に、表面タッチかザラツキ、風合がか
たくなるのと丁度逆の関係になる。
ばかりとする場合に、表面タッチかザラツキ、風合がか
たくなるのと丁度逆の関係になる。
かかる故に本発明の島成分は0.3デニール以下を主体
とするものであり、かかるデニールに対してはじめて本
発明独特の効果が発揮されるので0.3以上では粗硬な
立毛となり、太ければ太い程それが著しい。
とするものであり、かかるデニールに対してはじめて本
発明独特の効果が発揮されるので0.3以上では粗硬な
立毛となり、太ければ太い程それが著しい。
本発明には必らず機械植毛織物が対象とされるものであ
り、シール織り、モケット織りのマシンが使用され、前
者より劣るか、ベラチン織り、ベルベット織り、ビロー
ド織りが用いられる。
り、シール織り、モケット織りのマシンが使用され、前
者より劣るか、ベラチン織り、ベルベット織り、ビロー
ド織りが用いられる。
これは、ベース生地の織物の繊維に対して、立毛部分が
、V型、W型に普通おり込まれるのであり、本発明はこ
の両者を対象とし、特に立毛密度の点で優れているV型
が本発明に対して好ましく適用される。
、V型、W型に普通おり込まれるのであり、本発明はこ
の両者を対象とし、特に立毛密度の点で優れているV型
が本発明に対して好ましく適用される。
W型はより繊維を良く固定するが立毛密度が劣り、織り
地のみえやすい構造となるので劣る。
地のみえやすい構造となるので劣る。
本発明の島成分はポリエチレンテレフタレートまたはそ
の変性(共重合添加など)重合体が特に好ましく用いら
れ、次いでその他のポリエステル系ポリマ(エーテルエ
ステルも含む)が好ましく用いられる。
の変性(共重合添加など)重合体が特に好ましく用いら
れ、次いでその他のポリエステル系ポリマ(エーテルエ
ステルも含む)が好ましく用いられる。
生地繊維もできる限り、同系の繊維が好ましい。
その理由は、染色後著しく異色となると、立毛と織物ベ
ースが別に見え、これを持っているものが多い電気植毛
品と見あやまられ、安物として、商品価値を大きく下げ
るからである。
ースが別に見え、これを持っているものが多い電気植毛
品と見あやまられ、安物として、商品価値を大きく下げ
るからである。
以上のポリマは好ましいものとしてあげたが、他の衣料
用ポリマが、島成分、生地用繊維共に用いられることは
申すまでもない。
用ポリマが、島成分、生地用繊維共に用いられることは
申すまでもない。
特に、良好に染められうるものであれば、限定されない
ことは以上の説明で理解されるであろう。
ことは以上の説明で理解されるであろう。
なおベース生地織物用繊維は紡績糸であっても、フィラ
メントヤーン特に仮ヨリ加工糸であってもよい。
メントヤーン特に仮ヨリ加工糸であってもよい。
紡績糸を立毛用に用いたとき、それは重子、双子、二手
、・・・・・・・・・などのいずれでもよい。
、・・・・・・・・・などのいずれでもよい。
手数がアップするとそれだけ一層立毛のよ(そろったつ
やの優れたものになる傾向を認めた。
やの優れたものになる傾向を認めた。
また機械植毛後即ち、カット後シェアリングなどすると
よいが、更にブラッシングしてよく繊維を分繊しておく
ことが好ましい。
よいが、更にブラッシングしてよく繊維を分繊しておく
ことが好ましい。
特に本発明を十分に生かす秘訣は、染色時の仕上げとそ
の後のブラッシングにある。
の後のブラッシングにある。
即ち水切り時立毛繊維の状態がどうであるか、金網など
のあとがついていないか(品位低下の原因)に十分注目
し、十分に立毛しているようにした状態で乾燥すべきで
ある。
のあとがついていないか(品位低下の原因)に十分注目
し、十分に立毛しているようにした状態で乾燥すべきで
ある。
従って立毛に方向性をある程度内でもたせ変化、立体感
をもたせるにはこのとき付与し乾燥すればよい。
をもたせるにはこのとき付与し乾燥すればよい。
ヒートプレスなどでことさらに付与する必要は全くない
。
。
しかしヒートプレスすれば本発明の範囲外であるという
ことは決してない。
ことは決してない。
以上の理由は染色直後、極細繊維の乾燥に際しては、驚
くべきことに、その状態が固定されやすい性質をもって
いることである。
くべきことに、その状態が固定されやすい性質をもって
いることである。
さらに他の秘訣は、乾燥後、エチケットブラシなどでブ
ラッシングすることである。
ラッシングすることである。
それにより表面タッチが著しくソフトになり極細繊維の
特徴が生きてくるのである。
特徴が生きてくるのである。
しかも繊維のクラスターをできるだけ防ぐにも、このブ
ラッシングの効果は犬である。
ラッシングの効果は犬である。
これらによりウルトラミンクの効果が十分に発揮される
のである。
のである。
なお念のために付記するか、いわゆる朱子織り物を針布
起毛機にかげたような立毛を本発明では含んでおらず、
対象とはしていない。
起毛機にかげたような立毛を本発明では含んでおらず、
対象とはしていない。
V型W型の立毛構造をもつものである。
本発明品に対しては、つや出し、防汚1.廃水、防水、
難燃、オイリング、ぬめり付与、など表面処理など公知
の手法は十分適用される。
難燃、オイリング、ぬめり付与、など表面処理など公知
の手法は十分適用される。
実施例 1
基布の経糸および緯糸として30/2Sの綿紡績糸を用
い、パイルを形成する経糸としては、海島型繊維で島成
分かポリエチレンテレフタレート、海成分かポリスチレ
ンを主体とするポリマからなる繊維を用いた。
い、パイルを形成する経糸としては、海島型繊維で島成
分かポリエチレンテレフタレート、海成分かポリスチレ
ンを主体とするポリマからなる繊維を用いた。
つまりその各繊維がで、これを20/2Sの紡績糸とし
たものを用いた。
たものを用いた。
これらをそれぞれ基布の経糸、緯糸、パイルとなる経糸
とし、2重パイル織機にて、表面に上記海島型繊維から
なるパイルを有する立毛織物とした。
とし、2重パイル織機にて、表面に上記海島型繊維から
なるパイルを有する立毛織物とした。
この時の織り密度に基布の経糸29本/in、緯糸59
本/in、パイルとなる経糸29本/inとなるように
した。
本/in、パイルとなる経糸29本/inとなるように
した。
このものをシェアリングマシンに2回通し、立毛長さを
1.8mmにそろえ、その後プラシングロールに2回通
し立毛繊維を十分に分繊した。
1.8mmにそろえ、その後プラシングロールに2回通
し立毛繊維を十分に分繊した。
次にこのパイル織物の裏面(パイルのない面)にポリエ
ーテル75部、ポリエステル25部を用いたMBA系(
MDI)ポリウレタンのDMF溶液濃度18重量%をス
クイズロールコータ−にて塗布し、湿式凝固(脱溶媒)
後乾燥した。
ーテル75部、ポリエステル25部を用いたMBA系(
MDI)ポリウレタンのDMF溶液濃度18重量%をス
クイズロールコータ−にて塗布し、湿式凝固(脱溶媒)
後乾燥した。
この時のポリウレタン付量は40.99部mであった。
ついでこのものをトリクロルエチレンで5回十分洗浄し
、パイルに用いた海島型繊維の海成分を除去し、しかる
後サーキュラ−加圧染色機にて分散染料を用い紺色に染
め、仕上油剤を付与した後乾燥した。
、パイルに用いた海島型繊維の海成分を除去し、しかる
後サーキュラ−加圧染色機にて分散染料を用い紺色に染
め、仕上油剤を付与した後乾燥した。
ついでエチケットブラシロールで2回文毛面をブラッシ
ングした。
ングした。
このものは、ぬけ毛のない、光沢のある、表面タッチの
しなやかな、立毛の異方性のある、フィンガーマークの
でる、ドレープ性にすぐれた、織物であるのに織物とは
見えない、一見天然の毛皮とみまちがえるほどのふっく
らとした高級衣料用となる立毛織物であった。
しなやかな、立毛の異方性のある、フィンガーマークの
でる、ドレープ性にすぐれた、織物であるのに織物とは
見えない、一見天然の毛皮とみまちがえるほどのふっく
らとした高級衣料用となる立毛織物であった。
実施例1の物性は次の通りであった。
実施例 2
基布の経糸としてポリエチレンテレフタレートからなる
40/2Sの紡績糸を用い、基布の緯糸にはポリエチレ
ンテレフタレートからなる2O8の紡績糸を用いた。
40/2Sの紡績糸を用い、基布の緯糸にはポリエチレ
ンテレフタレートからなる2O8の紡績糸を用いた。
またパイルを形成する経糸としては、海島型繊維で島成
分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリスチレ
ンを主体とするポリマからなる繊維を用いた。
分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリスチレ
ンを主体とするポリマからなる繊維を用いた。
つまりその各繊維が
で、これを20/2の紡績比としたものを用いた。
これらをそれぞれ基布の経糸、緯糸、パイルどなる経糸
とし、2重パイル織機(2重経糸パイル織機)にて、表
面に上記海島型繊維のパイルを有する立毛織物とした。
とし、2重パイル織機(2重経糸パイル織機)にて、表
面に上記海島型繊維のパイルを有する立毛織物とした。
パイル長を1.41nrILになるようにシェアリング
マシンに2回通した。
マシンに2回通した。
この時の織密度は基布の経糸37本/in、基布の緯糸
74本/in、パイルとなる経糸37本/in とな
るようにした。
74本/in、パイルとなる経糸37本/in とな
るようにした。
その織り組織は第3図の通りである。
このものの表面をブラッシングロールで2回処理し、立
毛パイルを十分に分繊した。
毛パイルを十分に分繊した。
次にこのパイル織物の裏面(パイルのない面)にポリエ
ーテル75部、ポリエステル25部を用いたMBA系(
MDI)ポリウレタンのDMF溶液濃度18重量%をス
クイズロールコータ−にて塗布し、湿式凝固(脱溶媒)
後乾燥した。
ーテル75部、ポリエステル25部を用いたMBA系(
MDI)ポリウレタンのDMF溶液濃度18重量%をス
クイズロールコータ−にて塗布し、湿式凝固(脱溶媒)
後乾燥した。
この時のポリウレタン付量は54.4f/mであった。
ついでこのものをトリクロルエチレンで5回十分洗い、
パイルに用いた海島型繊維の海成分を除去し、しかる後
サーキュラ−加圧染色機で分散染料を用いて栗色に染め
、仕上油剤付与後乾燥した。
パイルに用いた海島型繊維の海成分を除去し、しかる後
サーキュラ−加圧染色機で分散染料を用いて栗色に染め
、仕上油剤付与後乾燥した。
このものは、表面タッチのしなやかな、風合のよい、ド
レープ性にすぐれた、光沢のある、フィンガーマークの
出る、ぬけ毛のない、高級衣料用として最適なものであ
った。
レープ性にすぐれた、光沢のある、フィンガーマークの
出る、ぬけ毛のない、高級衣料用として最適なものであ
った。
厚みは0.95 mmであった。
またこのものに、ブラッシングをしたところ、ナツプに
一層つやが出て、また風合も一層柔軟なものとなった。
一層つやが出て、また風合も一層柔軟なものとなった。
実施例 3
基布の経糸、緯糸は実施例1と同じものを用い、パイル
を形成する経糸としては実施例1と同じ繊維を用い、3
0/38の紡績糸としたものを用いた。
を形成する経糸としては実施例1と同じ繊維を用い、3
0/38の紡績糸としたものを用いた。
織り組織、織り密度、その他の加工工程順序、条件など
は実施例1と同じ立毛織物とした。
は実施例1と同じ立毛織物とした。
このものは立毛密度の一層密な毛皮調のものとなり、織
り目をまった(感じさせない、表面タッチのしなやかな
、チップの異方性とフィンガーマークの出るドレープ性
にすぐれたものであった。
り目をまった(感じさせない、表面タッチのしなやかな
、チップの異方性とフィンガーマークの出るドレープ性
にすぐれたものであった。
比較例 1
基布の経糸および緯糸として30/2Sの綿紡績糸を用
い、パイルを形成する経糸としては、海島型繊維で島成
分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリスチレ
ンを主体とするポリマからなる繊維(実施例1に同じ)
を用い20/2Sの紡績糸としたものを用いた。
い、パイルを形成する経糸としては、海島型繊維で島成
分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリスチレ
ンを主体とするポリマからなる繊維(実施例1に同じ)
を用い20/2Sの紡績糸としたものを用いた。
これらをそれぞれ基布の経糸、緯糸およびパイルとなる
経糸とし、2重パイル織機に2、表面に上記海島型繊維
からなるパイルを有する立毛織物とした。
経糸とし、2重パイル織機に2、表面に上記海島型繊維
からなるパイルを有する立毛織物とした。
織り密度、織り組織などは実施例1に同じ。
つぎにこの織物をトリクロルエチレンで5回十分洗浄し
、パイルを形成している海島型繊維の海成分を除去した
ところ、立毛(パイル)がペタペタにたおれたものとな
った。
、パイルを形成している海島型繊維の海成分を除去した
ところ、立毛(パイル)がペタペタにたおれたものとな
った。
このものをサーキュラ−加圧染色機で分散染料を用い栗
色に染めたところ、立毛(パイル)がほとんどぬけて、
基布がむき出しとなった非常にみにくいものとなった。
色に染めたところ、立毛(パイル)がほとんどぬけて、
基布がむき出しとなった非常にみにくいものとなった。
比較例 2
比較例1と同様の糸使いの表面に海島型繊維からなるパ
イルを有する立毛織物を、トリクロルエチレンで5回洗
浄し、パイルを形成している海島型繊維の海成分を除去
し、立毛(パイル)がペタペタにたおれたものとなった
。
イルを有する立毛織物を、トリクロルエチレンで5回洗
浄し、パイルを形成している海島型繊維の海成分を除去
し、立毛(パイル)がペタペタにたおれたものとなった
。
このままでは染色時、または立毛をそろえるためのブラ
ッシングなどの仕上加工工程で立毛(パイル)がぬけて
しまうので、ぬけ毛防止加工を行なう必要がある。
ッシングなどの仕上加工工程で立毛(パイル)がぬけて
しまうので、ぬけ毛防止加工を行なう必要がある。
そこで次にこのものの裏面(パイルのない面)からポリ
エーテル75部、ポリエステル25部を用いたMBA系
(MDI)ポリウレタンのDMF’溶液の濃度18重量
%をスクイズロールコータ−にて付与し、湿式凝固(脱
溶媒)後乾燥した。
エーテル75部、ポリエステル25部を用いたMBA系
(MDI)ポリウレタンのDMF’溶液の濃度18重量
%をスクイズロールコータ−にて付与し、湿式凝固(脱
溶媒)後乾燥した。
この時のポリウレタン付量は40P/m2であった。
しかる後、サーキュラ−加圧染色機にて分散染料を用い
栗色に染めたところぬけ毛のまったくない、ものであっ
た。
栗色に染めたところぬけ毛のまったくない、ものであっ
た。
しかしこのものはチップのツヤがなく、チップがペタペ
タにたおれたもので立毛性がなく、もちろんチップの異
方性もなく、フィンガーマークも出ない。
タにたおれたもので立毛性がなく、もちろんチップの異
方性もなく、フィンガーマークも出ない。
風合がゴム状感のゴヮゴワしたものであり、チップがペ
タペタにたおれているため織すじのめだった粗悪なもの
であった。
タペタにたおれているため織すじのめだった粗悪なもの
であった。
第1図は、普通繊維とバインダーとの関係を示すモテル
断面図である。 第2図は、海島型繊維(特に島)とバインダーとの関係
を示す本発明のモテル断面図である。 第3図は、本発明品の組織図の一例である。 ○印はv字型構成の・くイルを示す。 ×印は基布の経糸を示す。第4図は、本発明の極細植毛
織物の立毛状態を示す。 第1図、第2図において、1:普通の衣料用繊維、2:
高分子弾性体、3:海島型繊維、4:島成分、5:海成
分。 第3図において、図中L2,3,4・・・・・・はタテ
糸の配列を示し、L2,1,2・・・・・・はヨコ糸の
配列を示している。 −第4図において、6:ヨコ糸、7:タテ糸、
8゜8′・・・・・・8n:高分子弾性体で半固定され
た極細繊維束の束、9 、9’・・・・・9 :極細繊
維の立毛部第5図は、本発明にいう二次の束を模式的に
示したものである。
断面図である。 第2図は、海島型繊維(特に島)とバインダーとの関係
を示す本発明のモテル断面図である。 第3図は、本発明品の組織図の一例である。 ○印はv字型構成の・くイルを示す。 ×印は基布の経糸を示す。第4図は、本発明の極細植毛
織物の立毛状態を示す。 第1図、第2図において、1:普通の衣料用繊維、2:
高分子弾性体、3:海島型繊維、4:島成分、5:海成
分。 第3図において、図中L2,3,4・・・・・・はタテ
糸の配列を示し、L2,1,2・・・・・・はヨコ糸の
配列を示している。 −第4図において、6:ヨコ糸、7:タテ糸、
8゜8′・・・・・・8n:高分子弾性体で半固定され
た極細繊維束の束、9 、9’・・・・・9 :極細繊
維の立毛部第5図は、本発明にいう二次の束を模式的に
示したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ベース生地部に主として0.3デニール以下の極細
繊維をV型またはW型に織り込んで形成された立毛を有
し、ベース生地部に高分子弾性体が含浸されている機械
植毛織物であって、織り込まれた極細繊維は、ベース生
地部では、高分子弾性体によって取り囲まれて半固定さ
れた極細繊維の一次の束を形成し、更に該−次の束がい
くつか集まって二次の束を形成しており、しかもそれら
の束を半固定している高分子弾性体はベース生地部のタ
テ糸、ヨコ糸に接着固定されており、他方該極細繊維の
束は立毛部分では高分子弾性体によって束として固定さ
れていす、極細繊維が互いに極めて接近した一つの大き
な房状構造となっていることを特徴とする機械植毛織物
。 2 織物のベース生地部に、海成分を除去すれば0.3
デニール以下の極細繊維が束として得られる海島型繊維
を、V型またはW型に織り込んで立毛を形成した後、該
ベース生地部の裏面から高分子弾性体を付与し、該ベー
ス生地部と立毛の根元部分を固定し、次いで実質的に該
海島型繊維の海成分をほとんど除去することを特徴とす
る機械植毛織物の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP48027120A JPS5855258B2 (ja) | 1973-03-09 | 1973-03-09 | ゴクボソシヨクモウオリモノ オヨビ ソノセイホウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP48027120A JPS5855258B2 (ja) | 1973-03-09 | 1973-03-09 | ゴクボソシヨクモウオリモノ オヨビ ソノセイホウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS49116370A JPS49116370A (ja) | 1974-11-07 |
JPS5855258B2 true JPS5855258B2 (ja) | 1983-12-08 |
Family
ID=12212188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP48027120A Expired JPS5855258B2 (ja) | 1973-03-09 | 1973-03-09 | ゴクボソシヨクモウオリモノ オヨビ ソノセイホウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5855258B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5221468A (en) * | 1975-08-07 | 1977-02-18 | Teijin Ltd | Raised woven knitted goods |
JPS52155269A (en) * | 1976-06-17 | 1977-12-23 | Toray Industries | Suedeelike textile and method of producing same |
JPS5679775A (en) * | 1979-11-22 | 1981-06-30 | Toray Industries | Leather like structure and method |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS447886Y1 (ja) * | 1966-03-17 | 1969-03-26 |
-
1973
- 1973-03-09 JP JP48027120A patent/JPS5855258B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS447886Y1 (ja) * | 1966-03-17 | 1969-03-26 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS49116370A (ja) | 1974-11-07 |
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