JPS62191541A - 毛皮調立毛織編物 - Google Patents

毛皮調立毛織編物

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JPS62191541A
JPS62191541A JP62025296A JP2529687A JPS62191541A JP S62191541 A JPS62191541 A JP S62191541A JP 62025296 A JP62025296 A JP 62025296A JP 2529687 A JP2529687 A JP 2529687A JP S62191541 A JPS62191541 A JP S62191541A
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fur
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JP62025296A
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岡本 三宜
修介 吉田
倉田 信夫
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、従来にない新規な特性をもつ、優れた高級毛
皮調の立毛織編物を目的とするものである。
本発明の他の目的は、従来の天然皮革にはない外観と特
性を有し、反面、その高級感、そのソフトなタッチ、ふ
っくらとした感じと暖かさ、エアーマーク、エアーバイ
ブレーション特性(後述)の点では、人=C物にも拘ら
ず、今まで作れなかった天然毛皮のもつ特性を有する新
規な布帛シートを提供することを目的とする。
更に他の目的は、後述の説明で明らかにするであろう。
従来高級な人工毛皮を目的とする研究は、少なからずさ
れている。本発明者らの知る限りにおいては、その動き
の究極は、一つの方向に向いていると思われる。
天然の毛皮をみて、それらが、さし毛とうぶ毛からでき
ているとみちれているのは、当然のこととして、中でも
特にさし毛に注目し、その毛皮が細くとがっていて、中
太であることに注目し、その人工的製作の方向に向けら
れているようである。
中でも更に進んだものは、そのさし毛の根元が、再び若
干ながら細くなっているというところに着眼点が及んで
いることである。
しかしながらかかる繊維を作ることは、非常に難しいな
め、極めて多くの試みがなされ、完全ではないが近いも
のが提供されて来ている。
主眼がそれを作ることにあるとさえ言える程多い。
次いで、これをいかに布帛状、シート状にするか、また
緻密に立毛させて毛皮状にするかが主体であったように
思われる。
しかしながらこれらの動きによって得られる物は、本発
明者らの知りえた限りにおいては、まだまだ高級な毛皮
であると認知するには、はど遠いものであった。
外観、タッチのすばらしさ、タッチのここち良さが欠如
し、エアーマーク、エアーバイブレーションもみられず
、いわゆる高級感のないものであった。
まして本発明の目的とする諸項目をことごとく満足する
もの、本発明で達しえた多くの効果を奏しえたものは、
見当らない。
本発明者らは、本目的とする毛皮調シートを得んと長期
にわたり、鋭意思索し、考察し、検討し、実験証明して
きた。
その結果、本発明者らは、画期的とも言える高級な毛皮
調シートを作り出すことに成功し、すでに提案しな。
しかしながら、人間にはそれぞれ趣味があり、もっとふ
くらみ感のあるもの、より暖かみ感のあるもの、より毛
が立ちやすいもの、またなとえ立毛が束状それが更に集
まって鱗片状に見える立毛集団があっても、もつと該鱗
片状集団が小さ目の集団でより高級な外観のあるものを
求める人も少なからずいた。
かかる要求を満足し、しかも前述の諸口的も満足するも
のを求め、考えぬいた結果、ついに達成し、実験証明も
とれ、世にある毛皮類似の火工品とは一段と違い、かつ
高級な優れた毛皮調シートに成功しなのである。
本発明の目的どするところは、毛皮調の高級な長い立毛
を有する布帛であって、ソフトで極めて滑らかで、暖か
みのあるタッチ、高級な外観を有し、スェードとは全く
かけ離れた非常にふっくらとした毛皮調のふくらみを有
し、立毛の倒れ方に可逆性を有し、独特の外観を与える
鱗片効果、光沢効果、立体感を有し、チョークマーク、
エアーマーク、エアーバイブlノージョン特性を有する
高級毛皮調立毛織編物を提供することにある。
その骨子は次の通りである。
繊度010001〜0.4デニール、ベースからの繊維
長5〜30mmの極細人造繊維立毛を有する立毛織編物
であって、該極細繊維立毛の根元近辺にバインダーを含
有することを特徴とする毛皮調立毛織編物。
本発明においては、該極細繊維立毛の根元近辺にバイン
ダーを含有することによって、液流染色時や着用時に立
毛が脱落して品位を損うことなく、次のような顕著な効
果をもち、しかも耐久性のある毛皮調l!iia立毛織
編物を製造することが可能になったのである。その効果
の数例を列挙すれば次の通りである。
(1)極めて滑らかなタッチと、チンチラやミンクの毛
皮を触っているかと間違えんばかりのタッチのここち良
さを有している。
(2)立毛の脱落による品位の低下がない。
(3)高級な外観を有する。
(4)スェードとは、全くかけ離れた毛皮調のふっくら
としたふくらみ感を有する。
(5)人造繊維でできているので、天然物に比しいやな
におい(皮革の部分からもにおう)もなく、また、虫(
シミなどといわれる虫)に食われることもほとんどない
、洗濯が容易にできる、形も定幅、定長に作れるので、
つぎあと不要、余計なつぎ合せ不要、収率が良いなど。
(6)立毛をいずれの方向へも倒すことができ、それが
ほぼ可逆的である。しかしながらケン縮によって比較的
立毛がよく立ち、かなり分散して立つ。顕著なチョーク
マークないしライティングエフェクトを有する。
(7)エアーマーク効果を有する。
エアーマーク効果というのは、空気をとがらせた口から
吹きつけ、口または布帛を相対的に移動させたとき、そ
の空気を吹きつけた後が見られるものである。
もちろん、手でなでれば消せる。これをエアーマーク効
果、エアーマークエフェクトと呼ぶ。指で描いた軌跡が
残って見える効果をチョークマークとかフィンガーマー
クとかライティングエフェクトとか言っているのに対応
する意味の用語である。
(8)エアーバイブレーション効果を示す。
ここで言うエアーバイブレーション効果とは、立毛に向
かって、口をとがらせて空気を一点に吹きつけたとき、
立毛が四方大力に広がるが、そのとき明瞭に立毛がバイ
ブレーションの如くゆれてなびく現象をいう。
なおエアーマーク効果や、エアーバイブレーション効果
は、これまでの人ニスニードや市場のビロードや、人造
毛皮でテストしたところ、はとんど顕著にはみられない
と言ってもよく、本発明品や、市場で売っている天然の
チンチラ毛皮や天然のヌードリヤ毛皮ではみちれた。
(9)光沢効果を有する。
これは、立毛を手で強く押しつけながら、なでつけるこ
とをくり返すこと20回、そのとき今までの立毛の感じ
が著しく変って、予想外にも光沢を著しく有する面(立
毛がそろって倒れる)が形成される。
この現象を光沢効果という。この状態は、手で逆方向に
なであげることによって、消失させることが出来る。
θ0)人造繊維からこれまで作ったものは、暖かさに欠
けるとされていたが、これは以外にも触ったとき暖かみ
を感じる。
第1図、第2図は、立毛繊維を抜き出し、側面を顕微鏡
で観察しゾご状態である。
第15図は、極細繊維束としてケン縮を示している毛皮
調極細立毛織編物の例である。
第2図は、ケン縮の伴わない場合を示している。
2種の極細繊維(極細繊維発生力繊維として)の収縮差
が明瞭にあられれないように処理して、立毛品とした場
合の立毛である。
第3図は、実施例において用いた繊維の製造用紡糸口金
の断面をわかりやすく図解したものである。もちろん用
いるLI金や用いる極細繊維はこのものに限られるわけ
ではなく、あくまで例を示したものである。図中矢印A
、B、Cの所から3成分を導入し、2種の(C海成分中
のA島成分のタイプの繊維と、C海成分中のB島成分の
タイプの繊維)海島型複合繊維を同時に紡糸するもので
ある。
ポリマ導入部以外は、全て、多数の口金板が積み重ねら
れて構成されている。(図面がわかり難くなるので、斜
線を入れるのをあえて省略しである。〉 この口金は、3成分紡糸機にセットされ、紡糸に用いら
れるのである。
第4図は、かかる紡糸口金を用いて、紡出された、2種
の海鳥型繊維の混合糸の断面の例を描いた図である。A
BCの記号は、第3図と同じであり、C成分を共通とし
て、A成分を島成分とする極細繊維発生型繊維と、B成
分を島成分とする極細繊維発生型繊維がよく混合されて
紡出されるのである。
この繊維は、実施例のごとく処理すれば、単に収縮率の
差による1本1本の極細繊維の長短の繊維立毛ができる
のではなく、驚くべきことに、繊維束(マルチフィラメ
ント1本とみな場合)として第1図の如くケン縮繊維束
が出来るのである。
もう少し具体的に示すなら実施例のものは海島型繊維(
島数16島)のものを18本用いて]、っの糸としてい
るのでいわば第4図の海成分を除去したもの全体が1一
つの糸の単位となり、これ全体でケン縮が生じているこ
とを第1図は示している。
第5図は、実施例における織物の組織図である。
図中1.2.3は裏よこ糸を意味し、4,5.6は表よ
こ糸を意味し、A、B、C,D、Pは、第6図との対応
のなめ、つけた記号である(Pはパイルを示す)。
第6図は、繊維の構造を示すための断面図の例である。
ABは表を示し、CDは裏を示す。第5図の1゜2.3
は、第6図の1..2.3と対応し、同様に4.5.6
も対応する。Pはパイルで、矢印はナイフで切断される
ことを意味する。
本発明は、何らこの組織に限定されない。単パイルおよ
び複パイル二重ビロー、ド、二重ビロード、両面ビロー
ド、チンチラ織、立毛トリコット編物、−1,0− その他のたで編立上品などでもよいのである。本発明品
では織編組織でも、立毛の根元を直立状態で固定できる
ので毛皮調になるのである。
本発明は、毛皮の中でも最も高級なミンクやチンチラの
如きタッチと高級感を有すると共に、それらにはない新
しい特性を有する。
本発明はどうして、かくも高級な製品を与え、チンチラ
の如き特性を有するのか、後から逆に天然の毛皮を色々
と調べかつ加工してみな。
この後からの天然皮革の加工テストによって、本発明の
妥当性、効果の大きさがますまずよく把握され、画期的
な製品であることを別の面がら裏ずけるところとなった
毛皮はさし毛と称する長くて太い立毛があり、その先端
がとがっているなめに優美にしてソフトタッチであると
の考えがあり調べてみた。
しかしながら、ミンクやチンチラのさし毛を抜き去って
も、ずばらしいタッチと高級感を有していた。
これに対して、これらミンクやチンチラの綿毛−1,1
− にも、先細りの現象が存在し、そのためにソフトタッチ
であり、先細りの効果が毛皮としての重大な効果を示し
ているのだという考えがおこった。
そこで、ミンクやチンチラの立毛の先端をハサミでカッ
トしてみた。確かに少しは、タッチは劣るものになった
とは言うものの、すばらしい毛皮としての滑らかさ、タ
ッチの良さや高級感を有し、エアーマーク効果、エアー
バイブレーション効果を示した。
ミンクやチンチラの立毛は、本発明の使用繊維デニール
より太く、一般繊維より細く、しがち、驚くべきことに
、本発明でも得られるようなケン縮を有していた。
ただ違う所は、ケン縮の山が独立していること、上孔か
らその近くが細くなって、(束状に)出ていること、立
毛にさし毛と同じくスケール(鱗片)があったことであ
る。
かかる観点かへ、本発明は、ウルトラ毛皮と称しても差
し支えない程の特性をもっていることがわかった。なぜ
なら更に細い繊維でできていること、色も目的に応じて
染められること、しかも先端近くのみ染めたいときでも
可能であること、じみや虫が食べないか、または食べ難
いこと、洗濯が可能であり、マシンウオッシャプルであ
ること、定幅で、長尺(の生産)が可能であること、縮
みや熱湯による効果がないこと、動物やなめしのいやな
臭いがないことなどが挙げうるからである。
次に本発明の構成を更に詳しく、かつ好ましい条件につ
いてふれる。
本発明の毛皮調立毛織編物を構成するシートとしては、
具体的な例をあげると、二重ビロード、単パイル二重ビ
ロード、複パイル二重ビロード、両面ビロード、チンチ
ラ織、プラッシュ天、無線ビロード、模造毛皮用ビロー
ド織、トリコット立毛編物、その他のなて編立上品など
が挙げられる。
いずれの場合も立毛の根元をポリウレタンなどの弾性体
で固定する。特にビロード織りなどのごときもので、裏
に毛が出たり、立毛が抜けやすいときには、裏面を軽く
樹脂で固定すれば、毛が抜けるのを顕著に少なくするこ
とができる。
−13= かかるシート状物の少なくとも立毛部分には、0.00
01デニール〜0.4デニールの極細人造繊維が用いら
れる。0.4デニールより太いとタッチがざらつくので
好ましくなく、まな本発明でかかげている多くの効果が
発揮しえない。
特にデニールは、0.06〜0.2デニールが好ましい
。0.06デニールより細いと濃色が出しにくいか、出
せても堅牢度が悪いことが多い。
特に本発明に好ましいと言えるポリエステル繊維のとき
はこの傾向が強い。0.2デニールより細いとしなやか
で、より1層ソフトタッチのものが得られる。
立毛長は、5〜30mmが必要である。5mmより短い
と、エアーマーク、エアーバイブレーションの点その他
、本発明でいう効果が乏しくなってしまうので良くない
。6〜15mmが最も好ましい。
特に10mm前後が好ましい。30mmより長いと、製
品が重すぎる、立毛がつれやすくなる、織ったり、編ん
だり、シート化しにくくなってしまう。
またこの範囲を外れると鱗片状集団となりにくく、= 
 14  − その効果が発揮し得ない。
立毛を構成する素材としては、極細繊維となりうる人造
繊維であれば何でも良く、ポリエチレンテレフタレート
、あるいはその共重合体(例、5−ソディウムースルホ
イソフタレートのごとき共重合成分など)、ポリブチレ
ンテレフタレート、あるいはその共重合体、ナイロン6
6、ナイロン6、ポリアクリロニトリル系ポリマー、再
生セルロースなどが挙げられる。
これらの立毛を構成する極細繊維そのものの製造方法は
、た例えば極細繊維発生型繊維から極細繊維を発生させ
る方法が好ましく、より具体的には海鳥型複合繊維ある
いは混合紡糸繊維からの海成分の除去、剥離型複合繊維
から剥離極細化による方法等、公知の各種の方法が用い
られ、特に制限はされない。素材や構成の選択は何らか
の手段で極細繊維自身にケン縮が付与しうるものであれ
ば良い。
本発明の立毛は集団を形成してそれをマクロにみると中
集団があり、さらにそれらが集まって鱗片状にみえる。
本発明の立毛の中集団は、極細繊維が束状に集まったも
ので主としてマルチフィラメントないしは紡績糸から成
るキー211本に相当するものであり、これを中集団と
した。本発明の極細繊維の製法は特に限定されないが、
例えば、1本の海島型複合繊維から海成分を除去するこ
とにより極細繊維の束が発生する(仮にこれを立毛の小
集団と言う)と、本発明の立毛の中集団は、前記のかか
る小集団よりも通常大きく、たとえば前述した第]−図
(実施例の場合には第4図の海成分を除去した全体の単
位)の如き単位であるので中集団という用語を用いたも
のである。この中集団はいくつか集まって少なくとも立
毛の先端部分は、肉眼でみられうる鱗片状の集団を形成
している。
本発明のかかる構成は、特に次のような方法に限定され
るわけではないが、例えば、本発明で言う特定デニール
の極細繊維を発生しうる極細繊維発生型繊維で、特定の
立毛長を有する立毛品(必要に応じて付与されていても
よい。)の、立毛部−−1,6−− にケン縮が発現しうるような処理を施す工程、極細繊維
発生型繊維を極細化処理する工程、染色機、特に立毛に
方向性を与えうるような染色機、好ましくは液流染色機
にかけ、立毛にも方向性を与えるくぜづけを行なうとと
もに、もみ作用を施し染色する工程、必要なら仕上げ油
剤を付与する工程、これを乾燥する工程等の処理を施す
ことガ、毛皮調立毛織編物の点で好ましい。
本発明において立毛にケン縮あれば、立毛をより立なぜ
る効果があり、立毛の大集団化を防止し、より小さな鱗
片状集団とすることができるなめ本発明の毛皮調シート
は極めて優美に見え、より高級感があるものとなる。タ
ッチも1層ソフトタッチとなり、ここちよいものとなる
一方、かかる立毛品においては太い繊維の立毛のときは
そうでもないのに、極細繊維のときは、繊維仕上げ油剤
を付与しないと充分な効果が発揮できないのが通常であ
るが、ケン縮の発生で油剤がなくともある程度この欠点
をカバーできる利点もある。立毛にケン縮を付与する方
法しては、収縮率の異なる極細繊維束の束と束とを交ぜ
た立毛として100〜200℃で加熱収縮させる方法が
挙げられる。加熱によるケン縮発現が一般的である。
繊維仕上げ油剤はここで一層あげるまでもなく、業界で
仕上剤として用いられる平滑剤、静電防止剤、界面活性
剤などあまねく知られているものが全て好ましく用いら
れる。
乾燥は、立毛を一方向に傾斜させておいて乾燥すること
が好ましく、通常1−20℃以下、特に好ましくは風乾
(常温)がよい。これによって立毛の根元部が全体とし
て若干あるーっの方向に傾いてくせづけることができる
極細化処理、染色処理、仕上処理の順序等は本発明の目
的を阻害しない合理的な範囲で、それぞれスペックに応
じて変えることができる。
かかる本発明の優れた毛皮調立毛織編物は、コート、シ
ョール、マフラー、うちかけ、帽子、などの衣料、椅子
、壁装、敷物、家具、寝具、などのインチリヤ用品、靴
、かばん、袋物、ワイビングクロスなど多くの有用な用
途がある。
次に本発明に係る実施例を示すが、本発明の有効性は、
実施例によって何ら制限されたり、また本発明が限定解
釈されるものではない。
むしろ次の応用展開をもたらずものである。
実施例1および2 下記のAの糸をパイル糸としてタテ糸に、Bの糸をグラ
ンドの糸としてタテ糸に、Cの糸をグランドの糸として
ヨコ糸にして、2重ビロード織機にて、パイル長10m
m(実施例1)、15mm(実施例2)の立毛布帛を作
った。
Aの織り密度は47本/1n(53羽/金尺寸)Bの織
り密度は94本/in(織り上り後の実測)Cの織り密
度は146本/in(織り上り後の実測〉 Aの糸(1本)の梧成 2種類の海島型複合繊維を同時に紡糸しうる3成分紡糸
機(口金込み)を用いて次の2杜の海島型複合繊維を紡
糸(900m/m1n)延伸(3,1倍900Cホツ1
〜ロールで350m/min ) したもの。
島成分1−ポリエチレンテレフタレート(16島〉 海成分(共通)−2−エチルへキシルアクリレ−)22
wt%を共重合したポリスチレン共重合体 島成分2−イソフタル酸4.9モル%を共重合したポリ
エチレンテレフタレート(1 6島) 島成分1−の複合繊維(島80%、島デニール0゜2デ
ニール、海20%)は、36.5デニール、9[11で
あり、島成分2の複合繊維(島80%、島デニール0.
2デニール、海20%)は、36゜5デニール、9[1
1で計73デニール、18filの混合糸であった。
Bの糸 50デニールの24フイラメントの仮ヨリ加工糸(商品
名、東しテ1〜ロンブレリア加工糸を400 T/Hの
ヨリ加工し、95°C20分間ヨリ止めセット加]−シ
、ワ〜パーサンジングマシンでのつづけしたもの) Cの糸 Bの糸と同じ。但しのつづけ加工なし。
この2種の布帛を]−40°Cのピンテンター乾燥機に
通しな。次いで]、80°Cのピンテンター乾燥を通し
、2段熱処理を行なってケン縮を発現させた。次いて9
5〜98℃の湯に入れて、リラックスのりぬきを行なっ
て、乾燥した。このときの湯には、 サンレッド−29(三洋化成(株)製洗浄剤、商品名)
    2g/d ソーダ灰            2 g/Mを入れて
おいな。
この2種の布帛をトリクロールエチレンで処理できるバ
イブロワッシャーマシンに通し、海成分を除去しく9度
通し、3回毎に新しい液)絞り上げた。このものを10
0℃熱風乾燥機で乾燥しな。
これらのものは、立毛にケン縮がみられ、かなりボリュ
ーム感がみられたが、絞りのためか毛が一方向になおれ
ていた。しかし手で逆なですると洗濯板のように逆毛立
った立毛が線状に、不等間隔−21〜 をおいて立上った。
生機の状態とは、全く異なったものであった。
該布帛の裏面にポリウレタン(商品名゛サンブレンLQ
−T1502’″三洋化成製)]−〇〇部、DMF25
部、顔料(商品名”TNベースブラックパ大日精化製)
0.25部からなる溶液をナイフコーターm/cで4m
/minの速度で塗布し100°Cねっふぷう乾燥機で
乾燻し、布帛裏面のバッキング加工を行った。この時の
ウレタン付量は14.8g/m2であった。このものを
加圧型液流染色機(ザーキュラーマシン)にかけ、12
0℃で60分、うすみとり青に分散染料を用いて染め上
げた。
更にハイドロサルファイドと苛性ソーダを用いて還元洗
浄し、湯通し洗いした。
なおこの湯洗い液に静電防止剤と柔軟剤(三洋化成(株
)製“シルスクッチ#]173’“ (商品名〉、三洋
化成(株)製゛ベビナー3783 ((商品名))を加
えた。
染色後、風乾乾燥した。
これらのものは、うすいみどり青をしており、極めて滑
らかなタッチとチンチラやミンクの毛皮を触っているか
と間違えんばかりのタッチの良さを有していた。特に立
毛長10mmのものは、繊維束の集団も小さく、よく立
っており、軽くてふっくらとしていた。
第1図に示すように、立毛はケン縮を有し、極細ケン縮
によるにぷい暖かみのあるつやを有していた。
スェードとは、全くかけ離れた高級な毛皮調のふっくら
としたふくらみ感を有していた。
人造繊維でできているので、天然物からの毛皮に比しい
やな臭いもなく、また、洗濯が可能であった。このテス
トにおいては、シングル幅のもので、天然の動物の皮の
ように寸法マチマチということはなかった。
立毛はいずれの方向へも倒すことができ、それがほぼ可
逆的であっな(ケン縮ないのものに比べ、ケン縮によっ
て比較的立毛がよく立ち、かなり分散して立っていた)
。ケン縮に伴う小鱗片効果がみられた。まな立毛をかき
わけてみると立毛の糸状の中集団が観察された。
また、異方性ケン縮立毛効果がみられた。
さらに、エアーマーク、エアーバイブレーション効果が
みちれた。
さらに光沢効果を示した。またそれを消去することもで
きた。触った感じは暖かく、触ったときに手に反抗する
ような暖かくてここちよい弾性を感じさせた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ケン縮の伴う立毛の1−例をとり出して側面
から観察した状態である。 第2図は、第1図において、ケン縮の伴わないは場合の
顕微鏡写真である。 第3図は、極細繊維発生型繊維を同時に、混合状態良く
紡糸するための口金の断面図の1例である。 第4図は、混合された、極細繊維発生型繊維の断面図の
]2例である。 第5図は、実施例におけるビロード織りの組織図の1例
である。 第6図は、第5図の織り構造をより容易に理解するため
の断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 繊度0.0001〜0.4デニール、ベースからの繊維
    長5〜30mmの極細人造繊維立毛を有する立毛織編物
    であって、該極細繊維立毛の根元近辺にバインダーを含
    有することを特徴とする毛皮調立毛織編物。
JP62025296A 1987-02-05 1987-02-05 毛皮調立毛織編物 Pending JPS62191541A (ja)

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JPS5735032A (en) * 1980-08-04 1982-02-25 Toray Industries Leather like artificial sheet

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JPS5735032A (en) * 1980-08-04 1982-02-25 Toray Industries Leather like artificial sheet

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