JPS6165233A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JPS6165233A
JPS6165233A JP18734884A JP18734884A JPS6165233A JP S6165233 A JPS6165233 A JP S6165233A JP 18734884 A JP18734884 A JP 18734884A JP 18734884 A JP18734884 A JP 18734884A JP S6165233 A JPS6165233 A JP S6165233A
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JP
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photographic element
compound
hydroquinone
silver halide
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JP18734884A
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English (en)
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Noboru Ito
昇 伊藤
Atsuko Murakami
村上 厚子
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPS6165233A publication Critical patent/JPS6165233A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/30Hardeners

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真要素に関する。特に、X線写真に好適・
に利用できる写真要素に関する。
〔従来の技術] この種の写真要素ば通例、バインダー(一般に親水性コ
ロイドVりを用いて調製したハロゲン化銀粒子含有の乳
剤により感光性乳剤層を形成し、更にこの乳剤層の保護
等のためにこれに隣接して非感光層(一般に親水性コロ
イド)を形成して用いられる。この非感光層は、乳剤層
の損傷・剥離や不要な化学変化を防止し、かつ機械処理
中の擦過・圧縮から乳剤層を保護する等の役割を果たす
感光性乳剤層の保護という面では、硬膜剤を加えて写真
要素を硬化させる技術が採用されている。
硬膜剤として、ゼラチンに対しては例えばクロム明ばん
の如き無機化合物、ホルムアルデヒドやグルタルアルデ
ヒドの如きアルデヒド類その他が知られている。このよ
うな硬膜剤は保護隣接層としての非感光層(ゼラチン層
)に添加して硬膜させたり、乳剤中のバインダーとして
のゼラチンを硬化して感光乳剤層を硬膜させる形で用い
られる。
高温迅速現像処理など厳しい条件下で処理する場合、膨
潤を抑えるためにこの硬膜技術は重要である。即ち、現
像中にムラや、フィルム全体の粒状性の荒れが生じたり
、現像機のローラーの影響などにより圧力故障が起き、
あるいはカブリが生じたりすることがあるが、硬膜度を
上げるとこれらの現象は抑制できる。
しかし硬膜剤を用いて硬化させると、そのために問題も
生じる。第1に、銀粒子のカバリングパワーが小さくな
って、像の濃度が上がらず、コントラストが低くなると
いう問題が生じる。第2に、現像液の乳剤層への浸透が
妨げられ、現像性が悪くなるという問題が生じる。
第1の問題は、現像時に銀粒子のフィラメント状の成長
が阻害されることに基づく。即ち、潜像部分が現像され
ると、一般にその部分の粒子からフィラメント状に銀が
成長して像が現れるが、硬膜が強すぎるとこのフィラメ
ントの成長が抑えられ、結果的に析出した銀の量の割に
濃度が出ないということになり、即ちカバリングパワー
が小さくなる。このため現像されても黒くなる度合いが
小さくなるので、コントラストが弱くなる。このことは
、例えばX線写真の如くコントラストの高い画像が要求
される分野では、特に問題である。
第2の問題は硬膜の度合いが強ければそれだけ現像液も
浸透しにくくなるので、還元性の現像液が乳剤層まで入
って行くのが阻害され、結果として現像性が悪くなると
いうことである。
硬膜には上記のような問題があるので、十分な硬膜を施
しても、なおかつ現像し易く、銀のカバリングパワーが
大きくてコントラストの高い写真が得られる技術が望ま
れている。
このため従来、ハロゲン化銀粒子の粒径が小さいものを
用いる技術が提案されている。微細粒子であれば現像さ
れ易いので、硬膜の度合いに拘らず良好に現像でき、よ
って硬膜の影嘗が小さいからである。しかしこのように
ハロゲン化銀の粒子を小さくすると、一般には感度が低
下してしまう。
感度の高い写真が要せられる場合には、この技術は採用
し難い。
他の従来技術として、現像液に硬膜剤を入れて現像時に
更に硬膜するという考え方が提案されている。これは、
写真要素の製造段階での硬膜は制限しておき、現像処理
液組成物中に硬膜剤を配合して、現像段階で硬膜を行い
、これにより現像時の膨潤を抑え、現像に伴う銀ヨリそ
の他の故障の発生を小さくしようとするものである(米
国特許第3232764号)。しかし、現像処理液組成
物に前もって硬膜剤を加えておくと相互に反応して硬膜
効果が損なわれることがあるので、現像液とこの硬膜剤
とは別々にしておいて、現像時点で混ぜなければならな
い。よって硬膜の効果を得るため手間がかかるという問
題がある。
〔発明の目的〕
本発明は上記従来技術の問題点を解決せんとするもので
あり、その目的は、感度が高く、しかもこの高感度を損
なうことなく十分な硬膜を施すことができ、かつ十分な
硬膜にも拘らずカバリングパワーの低下による濃度低下
等の性能低下が生じず、良質の画像が得られ、現像も迅
速であって、なおかつこの場合に現像時に手間をかける
ことなく筒便に硬膜の利点を享受できる写真要素を提供
することである。
〔発明の構成・作用〕
本発明の上記目的は、ハロゲン化銀粒子を含有する感光
性乳剤層を少なくとも一層備える写真要素において、乳
剤層中のハロゲン化銀粒子はその平均粒系を0.5μ以
上とするとともに、該写真要素を構成する層の少なくと
も一層はハイドロキノン系化合物を含有し、該写真要素
を構成する層に含まれる親水性コロイド層の膨潤率が2
00%以下となるように硬膜させる構成をとることによ
り達成される。
ここでハイドロキノン系化合物とは、ハイドロキノンに
代表される如く、pHの低い所では還元性を示さず、p
itの高い所で還元剤として作用する2群のハイドロキ
ノン類似の化合物を言う。即ち、ハイドロキノンはpH
がIO程度のアルカリの状態では還元性を呈するので現
像主薬として作用するが、pitの低い所、例えば弱酸
性の状態では還元作用は示さない。このような性質のハ
イドロキノン系化合物を用いるのである。このハイドロ
キノン系化合物は、縮合環を有するものも含む。これら
一群の化合物の中で、好ましいものは下記一般式で示す
、ことができる。
H (但し、X、Yは水素、アルキル基、またはハロゲンを
示す。アルキル基は、炭素数1−3が特に好ましい。X
、Yは同じでも、異なってもよい。)このハイドロキノ
ン系化合物として、次のものを例示することができる。
即ち、ハイドロキノン、クロロハイドロキノン、ブロモ
ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、イソプロピル
ハイドロキノン、2.3−ジクロロハイドロキノン、2
.5−ジメチルハイドロキノン、2.3−ジブロモハイ
ドロキノン、2.5−ジエチルハイドロキノンなどであ
る。
またここで、膨潤率及び平均粒径は、下記の如く定義さ
れるものである。
即ち、膨潤率は、(a)写真要素を38℃50%RHに
て3日間加温処理し、(b)層の厚みを測定し、(c)
該写真要素を20℃の蒸溜水に3分間浸漬し、(d)そ
の場合の層の厚みを上記工程(b)で測定した層の厚み
と比較して、厚みの変化の百分率で表すものである。
また平均粒径とは、ハロゲン化銀粒子の投影像を同面積
の円像に換算した時の直径の平均値をいう。この粒径は
、一般に用いられる各種の方法によってこれを測定する
ことができる。代表的な方法は、ラブランドの「粒子径
分析法J A、S、T。
M、シンポジウム・オン・ライト・マイクロスコピー、
 1955年、94〜122頁または、「写真プロセス
の理論」ミース及びジェームズ共著、第3版。
マクミラン社発行(1966年)の第2章に記載されて
いる。
本発明において、ハロゲン化銀粒子の平均粒径は0.5
μ以上であり、上限は特に限定されないが、好ましくは
4μ以下のものが使用される。例えば、X線写真に用い
る場合、好ましくは0.8〜1.2μのものが用いられ
る。
本発明において、写真要素を構成する層とは、ハロゲン
化銀乳剤層、また必要に応じて保護層が挙げられる。ま
たハロゲン化銀乳剤層が2層の場合、間に非感光性中間
層を形成してもよい。
本発明は上記の如く、写真要素を構成する層のいずれか
の一層にハイドロキノン系化合物を含有させる。本発明
において好ましくはハイドロキノンは乳剤層に含有させ
、あるいは保護層を設ける場合には、乳剤層または保護
層のいずれか一方、または双方に含有させる。更にこれ
に加えて、写真要素を構成する層のいずれかに3−ピラ
ゾリドン系化合物を含有させて実施することができる。
ハイドロキノンを含有する層と同じでも異なってもよい
。ここで3−ピラゾリドン系化合物とは、下記一般式で
示されるものである。
S 0=C−C−R’ I R’−N      C−R’ N      R” 但し、R1はアルキル基、アリール基、複素環基を示す
。例えば、アルキル基として、炭素数1〜12のもの、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基、複素環基と
してベンゾチアゾリル基などを挙げることができる。な
おアリール基には置換基があってもなくてもよい。R2
、RSは、水素、アルキル基、アリール基を示す。例え
ばアルキル基として、炭素数1−12のもの、アリール
基としてフェニル基、ナフチル基などを挙げることかで
きる。なおアリール基には置換基があってもなくてもよ
い。R&は水素、アシル基、アルキル基、アリール基を
示す。好ましくは、水素または アシル基である゛。
この3−ピラゾリドン系化合物としては、次のものを例
示することができる。即ち、■−フェニルー3−ピラゾ
リドン、1−p−1−ゾル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−p−クロ
ロフェニル−3−ピラゾリドンなどである。
上述のように本発明の写真要素は、その感光性乳剤中の
ハロゲン化銀粒子の平均粒径を0.5μ以上としたので
、十分な感度を得ることができる。
よって高感度を要求される写真にも好適に適用できる。
例えば、XNIA写真に好適である。
また本発明の写真要素を構成する層、例えば乳剤層、非
感光層は、親水性コロイド層の膨潤率が200%以下と
なるように硬膜させである。このように十分に硬膜させ
て膨潤を抑えるようにしたので、機械的損傷等や現像時
のムラ、粒状性悪化。
圧力故障、カプリの発生などが有効に防止される。
ところで、本発明はハロゲン化銀として粒径が0.5μ
以上のものを用いているが、一般論としてはこのように
粒径の大きいハロゲン化銀を用いると、前述の通り硬膜
の度合いに応じて、銀のカバリングパワーの減少が見ら
れる。よって本発明の如く十分に硬膜させる場合この問
題に対処しなければならない。本発明においては、ハイ
ドロキノン系化合物を含有させることによって、この問
題を解決する。即ち本発明の写真要素は、その少なくと
も一層にハイドロキノン系化合物を含有させるが、この
ハイドロキノン系化合物は硬化現像剤として広く知られ
ており、銀の現像と同時に酸化体となり、これが硬膜剤
として作用する。従って、ハイドロキノン系化合物が現
像時に膜を硬化させるので、乳剤層・非感光層形成当初
からの硬膜剤の添加量は少なくてよい。よって、結果と
して上記の如き十分な硬膜を得ているのではあるが、現
像時の銀フィラメント成長はそれ程阻害されない。
従ってカバリングパワーの低下も抑えられる。更に上述
したようにハイドロキノン系化合物は、弱酸中、例えば
pi−15〜6とした乳剤層乃至非感光層中では還元性
は示さない。むしろカプリ防止剤として働くことが知ら
れている。一方、現像液中ではpHが約10〜12とな
るので、還元性を示し、現像剤として現像を促進する。
このようにハイドロキノン系化合物を添加することによ
り、現像液から供給されていた現像主薬の拡散が小さく
ても、現像の立ち上がりが早くなる。従って十分に硬膜
した場合でも、現像が阻害されるという問題は解決され
、却って迅速な現像がなされる。これは特に、保護層と
して、の非感光層をも硬膜したもの、例えば保護層硬膜
したX線写真の場合などに、効果が大きい。
上記に加え、更に3−ピラゾリドン系化合物を写真要素
に添加すると、3−ピラゾリドン系化合物は現像主薬と
して用いられるものであるので、上述のハイドロキノン
系化合物と同様に、現像を早める作用を示す。よって、
3−ピラゾリドン系化合物を併用する実施態様をとるこ
とにより、一層効果を高めることができる。
本発明の実施においては、ハイドロキノン系化合物は乳
剤層中に添加するのが好ましいが、3−ピラゾリドン系
化合物も、この乳剤層中に加えるのが好ましい。
実施に際しては、ハイドロキノンの量は、この写真要素
を塗布するフィルムl dm2当たり0.05〜10m
g程度とするとよい。これは、写真要素中のハロゲン化
銀に対する重量比率としては銀のilgに対して、ハイ
ドロキノン1〜100mgとなる。更に好ましくは、0
.5〜2mg/dm2 とする。
ハイドロキノン以外の同系化合物を用いるときは、その
量がハイドロキノンに換算して上記の如くなるようにす
ればよい。
3−ピラゾリドンを併用する場合は、上記ハイドロキノ
ンの量に更にこれを1−フェニル−3−ピラゾリドン(
所謂フェニドン)の形で0.005〜1mg/dm2程
度加えるとよい。好ましくは0.05〜0.2mg/d
m” とする。
本発明の写真要素に用い得るハロゲン化銀としては塩化
銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、決臭化銀、塩沃臭化銀
及びこれらの混合物があり、特に沃臭化銀が好ましく用
いられる。沃臭化銀を用いる場合、その沃化銀の量は特
に限定されないが、極めて少ない量、例えば0605モ
ル%でもよく、上限は12モル%が好ましい。ハロゲン
化銀の分散は単分散でも多分散でもよいが、単分散が好
ましい。
また晶癖は立方晶、八面体、六面体、十四面体。
その他いずれのものも用いられる。
また、粒子の形は所謂じゃがいも形でも、平板状でもよ
い。例えば特開昭58−111933号等に開示の平板
状粒子を採用できる。
本発明に用いるバインダー即ち親水性コロイドとしては
、ゼラチンが最も望ましいが、その他必要に応じて誘導
体ゼラチン、コロイド状アルブミン、寒天、アラビアゴ
ム、アルギン酸、セルロース誘導体、アクリルアミド、
イミド化ポリアクリルアミド、カゼイン、ビニルアルコ
ールポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、加水分解ポリビニルアセテート等のポリマーと
併用することができる。
本発明においては従来知られている硬膜剤はいずれも、
単独でも混合しても、用いることができる。即ち、例え
ばアルデヒド系、アジリジン系、イノオキサゾール系、
ビニルスルホン系、アクリロイル系、アルボジイミド系
、マレイミド系、メタンスルホン酸エステル系、トリア
ジン系等の硬膜剤が使用できる。若干例を例示すれば、
ホルムアルデヒドおよび遊離状ジアルデヒド、例えばサ
クシンアルデヒトおよびグルタルアルデヒド、ブロック
トジアルデヒド、α−ジケトン、活性エステル、スルホ
ン酸塩エステル、活性ハロゲン化合物、5−1−リアジ
ンおよびジアジン、エポキシド、アジリジン、2個もし
くはそれ以上の活性ビニル基(例、ビニルスルホニル基
)を有する活畦オレフィン、ブロックト活性オレフィン
、カーポジイミド、3−位置が置換されていないイソキ
サゾリウム塩、2−アルコキシ−N−カルボキシジ−ヒ
ドロキノリンのエステル、N−カルバモニルおよびN−
カルノクモイロキシピリジニウム塩、複合機能の硬膜剤
、例えばハロゲン置換せるアルデヒド酸(例、ムコクロ
ムおよびムコブロム酸)、オニウム置換せるアクロレイ
ン、および他の硬膜作用基を含有するビニルスルホン、
そして、重合体硬膜剤、例えばジアルデヒド澱粉および
コポリ (アクロレイン−メタクリル酸)、等がある。
これらの硬膜剤は、所望の膨潤度が得られるように、必
要な層に添加して用いる。
本発明に用いられるハロゲン化銀写真乳剤は各種の公知
の化学増感剤、分光増感剤、カブリ防止剤、硬調化剤、
界面活性剤、膜物性改良剤、増粘剤、網点向上剤等の添
加剤を含有することができる。前記種々の添加剤を挙げ
ると、化学増感剤としては、例えば、活性ゼラチン、水
溶性金塩、水溶性白金塩、水溶性パラジウム塩、水溶性
ロジウム塩、水溶性イリジウム塩等の貴金属増感剤;硫
黄増感剤;セレン増感剤;ポリアミン、塩化第1錫等の
還元増感剤等の化学増感剤等により単独あるいは併用し
て化学増感することができる。
分光増感剤には特に制限はな(、例えばゼロメチン色素
、モノメチン色素、ジメチン色素、トリメチン色素等の
シアニン色素あるいはメロシアニン色素等の分光増感剤
を単独あるいは併用して光学的に増感することができる
本発明に用いられる乳剤は他の添加剤を含むことができ
る。例えばアザインテン類、トリアゾール類、テトラゾ
ール類、イミダゾリウム塩、テトラゾリウム塩、ポリヒ
ドロキシ化合物等の安定剤やカブリ防止剤;ポリオキシ
エチレン系化合物等の現像促進剤;クロマン系、クラマ
ン系、ビスフェノール系、亜リン酸エステル系の画像安
定剤;ワックス、高級脂肪酸のグリセライド、高級脂肪
酸の高級アルコールエステル等の潤滑剤等がある。
また、界面活性剤として塗布助剤、処理液等に対する浸
透性の改良剤、消泡剤あるいは感光材料の種々の物理的
性質のコントロールのための素材として、アニオン型、
カチオン型、非イオン型あるいは両性の各種のものが使
用できる。帯電防止剤としてはジアセチルセルローズ、
スチレン−無水マレイン酸共重合体とp−アミノベンゼ
ンスルホン酸との反応物のアルカリ塩等が有効である。
また膜物性を向上するために添加するラテックスとして
はアクリル酸エステル、ビニルエステル等と他のエチレ
ン基を持つ単量体との共重合体を挙げることができる。
ゼラチン可塑剤としてはグリセリン、グリコール系化合
物等を挙げることができ、増粘剤としてはスチレン−マ
レイン酸ソーダ共重合体、アルキルビニルエーテル−マ
レイン酸共重合体等が挙げられる。
本発明の写真要素は、ハロゲン化銀写真乳剤を必要によ
り下引層、中間層等を介し、バライタ祇、ポリエチレン
被覆紙、ポリプロピレン合成紙、ガラス祇、セルロース
アセテート、セルロースナイトレート、ポリビニルアセ
クール、ポリプロピレン、たとえばポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステルフィルム、ポリスチレン等の
支持体上に公知の方法により塗布して構成される。
本発明の写真要素は、白黒写真感光材料、カラー写真材
料のいずれでもよく、また一般用、印刷用、X線用等の
種々の用途に供される。特にX線写真用に好適である。
本発明の写真要素は、一般の現像処理によって処理し、
定着することができる。また30〜40’Cの温度で2
0秒〜50秒処理する高温迅速処理にも好適である。
〔発明の実施例] 次に本発明の一実施例について説明する。
この実施例は本発明をX線写真用の写真要素に適用した
ものであり、特に、高感度X線写真として具体化した例
である。
次表に示す如< 、No、 1〜No、 10の各試料
を作成した。この内、No、 1〜No、 7の試料は
比較例であり、No、 8〜No、10の試料が本発明
の実施例である。
本実施例(No、 8〜No、 10)においてはハロ
ゲン化銀として、平均粒径1.0μの沃臭化銀を用いた
使用した沃臭化銀は3.5モル%Agl含有のもので、
ゼラチンをバインダーとして乳剤を形成するとともに、
各々表中の化合物(No、 8 、 No、 9はハイ
ドロキノン、No、10はハイドロキノン及び1−フェ
ニル−3−ピラゾリドン)を添加し、Ag3.5g/m
2、ゼラチン2.5g/m”として塗布して乳剤層を形
成した。
具体的には、支持体の上に上記の乳剤層を形成し、更に
この上に保護層を形成した。このような乳剤層と保護層
を、支持体の両面に形成して、X線写真用フィルムとし
た。
また硬膜の度合いは、N008〜N0110の各試料が
それぞれ膨潤度で200.100.100%になるよう
に硬膜剤を加えた。具体的には、硬膜剤としてホルムア
ルデヒドを用い、これをゼラチン1gに対してそれぞれ
2.2mg、 5.0mg、 5.0mg加えて硬膜さ
せた。
比較例は、次のようなものである。試料No、1〜No
、 6は、ハイドロキノン系化合物や3−ピラゾリドン
系化合物を含有しない写真要素である。試料No、7は
、実施例たる試料No、8と同様でハイドロキノンを含
有しているが、ホルムアルデヒドの添加をゼラチン1g
につき1 、2mgとして、膨潤率を220%にした所
が異なっている。
試料No、 1〜No、 3の沃臭化銀の平均粒系は、
各々1.0μである。また膨潤度はそれぞれ220%。
200%、120%になるようにホルムアルデヒドを添
加した。試料No、 5−No、 7は、沃臭化銀の平
均粒径を0.3μとし、膨潤度はそれぞれ220%、2
00%。
120%になるようにホルムアルデヒドを添加したもの
である。
なお、試料N001とNo、 7とを比べると、No、
 7の方がホルムアルデヒドの添加量が少ないのに、同
林偽膨潤+となっている。これはNo、7に添加したハ
イドロキノンが硬膜作用を呈するからと考えられる。同
様に、実施例たる試料No、8は、比較試料No、 2
と同じ膨潤度であるが、ホルムアルデヒドの添加は少な
くてすんでいる。試料No、 9 。
No、10は比較試料No、 3と同量のホルムアルデ
ヒドを加えているが、膨潤度が100%になっており、
硬膜の度合いが高くなっている。これらは、添加化合物
の硬膜作用によると考えられる。
このようにして得られた試料を、JIS法に基づき、K
S−1型センシトメータ(小西六写真工業株式会社製)
により白色露光を与え、下記の現像液で処理した。現像
条件は、所謂高温迅速現像処理である。更に通常の定着
、水洗を行った。
現像液処方(現像時間 35℃30秒)無水亜硫酸ナト
リウム      70gハイドロキノン      
    10g無水硼酸             1
g炭酸ナトリウム(1水塩)      20g1−フ
ェニル−3−ピラゾリドン  0.35g水酸化ナトリ
ウム         5g5−メチルベンツトリアゾ
ール   0.05g臭化カリウム         
  5g氷酢酸              8g水を
加えて      11に仕上げるこのようにして得ら
れた各試料についてセンシトメトリー試験を行った。得
られた結果を表中に示す。
上表から明らかなように、粒径の大きいハロゲン化銀を
用いた比較試料については、硬膜の度合いが大きくなる
と、相対感度Sや最高濃度Dmが低下する。つまり粒径
1.0μの沃臭化銀を用いたNo、 1 、 No、 
2. No、 3の試料同士を比べると、膨潤率で22
0%、 200%、120%の各試料の相対感度は、そ
れぞれ100.90.50となって、順次感度が落ち、
最高濃度Dmも3.0.2.6.2.0と落ちている。
一方、粒径が小さい(0,3μ)比較試料N024〜N
006にあっては、硬膜の度合いによる感度や最高濃度
の変化はあまり見られない。しかしこのような微細粒子
は、表のデータからも明瞭の如く感度が格段に低いので
、高感度を要する写真要素としては使用し難い。
次に画質性を見る。表に示した画質性は濃度0.8にお
ける現像銀粒子の荒れ具合を目視判定したものである。
即ち、◎は極めて良好、○は良好、△は普通、×は使用
に耐えない程悪い事を示す。これらの記号を2つ併記し
たものは各記号の中間評価を示す。表を参照すると、膨
潤率が200%を超えるもの、つまり220%である試
料No、1.No、4゜No、 7は、いずれも画質性
が悪い。No、 4のものは微細粒子のため若干良質に
はなっているが感度の点で難点があることは前述の通り
である。膨潤率が低くて、硬膜の度合の高いものは、比
較試料でもiH恨nはぼ良好な画質となっている。
これに対し、本発明の実施例たる試料No、 8〜No
、10は膨潤率200%のNo、8が画質良好、ioo
%のNo、’ 9 、 No、10は画質極めて良好と
なっている。また、いずれも、膨潤率200%以下とい
う十分な硬膜が施されているにも拘らず、いずれも高い
相対感度、最高濃度を示している。従って、高いコント
ラストの画像が得られる。即ち、ハイドロキノン添加の
試料No、 8は、同じ硬膜度の比較試料No。
2より高感度であり、試料No、 9については、硬膜
度が膨潤率で100%と高いのに、同じ<200%程度
の試料No、 2より高い感度、高い濃度を示す。
またハイドロキノンと1−フェニル−3−ピラゾリドン
とを添加した試料No、 10は、同様に硬膜の度合い
が高いが、硬膜の度合いの低い試料No、 1より更に
高い感度、濃度を示す。
このように、従来の手法では硬膜の度合いを高めると感
度や最高濃度が低くなってしまっていた(これは試料N
o、 1〜N003との比較で明らかである)のに対し
、本発明に従ってハイドロキノン系化合物を加えると、
十分な硬膜を施しても、それによる性能低下は生じない
なお上の表で、比較試料N013と本発明の実施例たる
試料No、 9 、 No、10とを比べると、同じ量
の硬膜剤を加えたのに試料No、 9 、 No、10
の方が硬膜の度合いが高くなっている。また、比較試料
N002と試料No、 8とを比べると、同じ硬膜度な
のに、本実施例の試料No、8の方が硬膜剤が少ない。
これは前述したように、ハイドロキノン系化合物が現像
時に硬膜作用を示すので、これが寄与しているからであ
る。またこのため、現像時点での硬膜が寄与している所
から、結果として硬膜の度合いが高くても銀のフィラメ
ント成長が妨げられず、カバリングパワーの低下が避け
られるものと考えられる。
また当然のことではあるが、本発明は上述実施例により
限定されるものではなく、前述の例示の態様で実施して
もよく、その他適宜変形してよいものである。
〔発明の効果〕
上述の如く本発明の写真要素は、そのハロゲン化銀粒子
の粒径を0.5μ以上としたので、高感度である。かつ
十分に硬膜させたので、硬膜が不十分な場合のa械的侑
イuや現像時の圧力故障その他を避けることができ、高
温処理にも十分耐えることができ、良好な画質を得るこ
とができる。しかもハロゲン化根粒径が大きい場合に硬
膜の度合いを高めると従来は性能が落ちていたのである
が、本発明においては写真要素中にハイドロキノン系化
合物を添加したことにより、十分な硬膜を施しても高性
能を得ることができる。即ち、十分な硬膜の利点を享受
しつつ、しかも銀のカバリングパワーが落ちず濃度の高
いコントラストの良い画像が得られる。また、ハイドロ
キノン系化合物添加により、現像が容易迅速になるので
、迅速現像処理の上でも有利である。
更に、3−ピラゾリドン系化合物を併用することにより
、上記効果を一層高めることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ハロゲン化銀粒子を含有する感光性乳剤層を少なく
    とも一層備える写真要素において、乳剤層中のハロゲン
    化銀粒子はその平均粒径を0.5μ以上とするとともに
    、該写真要素を構成する層の少なくとも一層はハイドロ
    キノン系化合物を含有し、該写真要素を構成する層に含
    まれる親水性コロイド層の膨潤率が200%以下となる
    ように硬膜させたことを特徴とする写真要素。 2、前記写真材料は乳剤層とそれに隣接する非感光性保
    護層とを備えることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の写真要素。 3、前記写真要素を構成する層の少なくとも一層は、3
    −ピラゾリドン系化合物を含有することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項または第2項記載の写真要素。
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