JPS6158147B2 - - Google Patents

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JPS6158147B2
JPS6158147B2 JP55165806A JP16580680A JPS6158147B2 JP S6158147 B2 JPS6158147 B2 JP S6158147B2 JP 55165806 A JP55165806 A JP 55165806A JP 16580680 A JP16580680 A JP 16580680A JP S6158147 B2 JPS6158147 B2 JP S6158147B2
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JP
Japan
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tofu
water
fried
oil
fried tofu
Prior art date
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Application number
JP55165806A
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English (en)
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JPS56140868A (en
Inventor
Yasuo Kita
Masanori Ooba
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は油揚げ類の製造方法に関する。本発明
における油揚げ類とは、豆腐を素材として油で揚
げて製造される製品、例えば、油揚げ、生揚げ、
ガンモドキ及びこれらの類似食品のことである。 油揚げ類のうち最も代表的な油揚げの製造は、
従来以下の通り丸大豆を原料として行われてき
た。 即ち、水洗した丸大豆を3〜5倍量の水で一晩
浸漬し、吸水した大豆に水を加えながら磨砕し、
次いで原料大豆に対し約10倍量の水を加えて、数
分間95〜100℃に加熱した後、冷水を原料大豆に
対し約5倍量加え、約70℃に急冷し、オカラを分
離して豆乳を得る。この豆乳に苦汁、塩化カルシ
ウム等のアルカリ土類金属塩の凝固剤を加えて凝
固させた後、小孔のあいた型箱に流し込み圧搾し
て“ゆ”を除去して油揚げ用の豆腐を調製する。
これを薄く切り成型し、竹す等に並べて更に圧搾
して油揚げ用の生地を得る。この生地の水分率は
約65〜75%位であり、これを第1段120℃130℃に
て約5分、次いで第2段170℃〜180℃にて約5分
油で揚げて油揚げを得る。 このように油揚げの製造は、複雑であり、経験
と勘に頼る点が多く、工業的規模の生産はあまり
行われていなかつた。油揚げ製品の商品価値は、
生地に対し面積比で2.7〜3.1倍に膨化することに
より、独得の食感を与えている点にあり、そのた
め従来法にあつては、新しい精選された大豆を用
い、加熱・冷却の工程を厳密に、しかもすみやか
に行うことが必要である。その工程の解析は充分
に行われているわけではないが、大豆たん白中の
−S−S−結合の数或は−SH基の数、即大豆た
ん白の変性度合との兼合いで説明がなされ、工程
中で冷水を加えるのは適度の変性を与えると共に
適度の熱覆歴を与えないようにするための工程で
あると説明されている。 このような、複雑な工程を簡略化すべく、種々
の方法が提案されている。例えば、アルカリ土類
金属を含まない分離大豆蛋白粉末、水、更に好ま
しくは油脂よりなる混練物を調製し、油で揚げる
方法が提案されている(特公昭53−46895号参
照)。この方法は簡便で優れたものであり、これ
による油揚げは主に凍結乾燥してインスタント食
品用として広く活用されているが、品質上の問題
を有している。例えば、この方法による油揚げは
芯が出来やすく膨化が不十分になることが多いこ
と、この食感及び風味が通常の油揚げと異り油揚
げらしさに欠けること、原料とする分離大豆蛋白
粉末が高価なため製造コストに問題があること、
更に組織に於いても通常の油揚げと大いに異り、
両外皮間が容易に裂け中空になるという油揚げの
もう一つの特徴を有していないもので、稲荷寿し
等に加工することが困難であるといつた欠点があ
る。これらの欠点の多くは他の油揚げ類について
も当然妥当するところである。 上記各種欠点のうち素材たる分離大豆蛋白粉末
のコストについてはその製造法にその原因を求め
ることができる。 また、従来法における加熱後の豆汁または豆乳
に大豆蛋白を加える方法が提案されている(特開
昭53−115842号参照)。この方法も簡便で現状で
は最も優れた方法であるが、水の使用量が多く排
水の使用量が多い事、油揚げとして柔かすぎ、特
に稲荷寿し袋物総菜等に使用する際に強度が充分
とはいえず、よく破れることがある。そこで油揚
げ類として破れにくく丈夫な制品が要求されてい
る。 本発明者らは、上記問題に対し鋭意検討を重ね
た結果、酸沈澱分離大豆蛋白を乾燥し、これに中
和するに足る相当量の固体状アルカリ剤を混合し
た混合物に、水または、水および油脂を加えて混
練した混練物と、豆腐とを更に混練した後成型
し、油で揚げることにより、得られた油揚げがい
わゆる“ゆ”として除去すべき排水の使用量が少
なくて済み、特に稲荷寿し用油揚げ、袋物総菜等
に適した丈夫さを備えている事を見い出し、本発
明を完成するに至つた。 まず、従来法により豆乳を得、これにアルカリ
土類金属塩の凝固剤を加えて凝固させて豆腐を得
る。凝固剤としては食品添加物として認められて
いるアルカリ土類金属塩なら全て使用可能であつ
て、例えば、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、
塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム等が好適で
ある。凝固剤の使用量は純蛋白質重量に対し5〜
10%通常6〜7%である。また、ラクトン類、例
えばグルコノデルタラクトン等を使用することも
できる。 これらの凝固剤を豆乳に加えて作つた豆腐は、
もちろん、凝固剤を加えずにゲル化させて作つた
豆腐を用いることもできる。この豆腐を圧擦して
成型すれば油揚げ用の豆腐が作れるわけである
が、従来法で作つた場合には、原料大豆の品質に
より、製品が左右されるなどの欠点があつた。ま
た、豆腐成型時にできる副生成物、いわゆる“と
うふくず”などを豆腐に加えて用いることもでき
る。 これらの豆腐に、酸沈澱分離大豆蛋白を乾燥し
これに中和するに足る相当量の固体状アルカリ剤
を混合した混合物に、水または水および油脂を加
えて混練した混練物を加えてよく混練する。上記
の分離大豆蛋白粉末の製法は以下のとおりであ
る。すなわち、通常の未変性脱脂大豆を水に浸
漬、抽出し不溶区分(所謂「オカラ」)を除去し
抽出液を得、この抽出液に酸を添加し等電点沈澱
せしめ、溶解区分(所謂「ホエー」)を除去し酸
沈澱分離大豆蛋白を得る。この酸沈澱分離大豆蛋
白を乾燥した後、中和するにたる相当量の固体状
アルカリ剤と混合して得た、見掛け上中性の分離
大豆蛋白粉末(本品を水に分散せしめれば中性を
示す)と同様の混合物を用いる。この方法は、従
来法の如く酸沈澱分離大豆蛋白を中和した後乾燥
するものではなく、酸沈澱分離大豆蛋白の段階で
乾燥するものであるので、高固形分濃度、例えば
20〜50%にしても高粘度にならず容易に、例えば
気流乾燥機、ペースト噴霧乾燥機にて乾燥するこ
とができ、エネルギーコストを削減することがで
きるのみならず、蒸発水分量が少なく過度の熱が
かからないので、熱変性を受けることもほとんど
ないのである。 この混合物に、水または水および油脂を加えて
混練する。配合割合は、目的とする油揚げ類によ
り若干異なるが、混合物100重量部に対し、水を
200〜700部、好ましくは200〜400部、油脂を加え
るならば50〜200部、好ましくは50〜100部であれ
ばよい。使用する油脂は特に限定されるものでは
なく、牛脂、豚脂等の動物油脂、或いは大豆油、
パーム油、菜種油、ゴマ油、米油等の植物油脂が
使用される。これらの油脂のうち、常温下で液状
であるものが操作上有利である。また、水の代り
に“ゆ”または豆乳を一部代用することも可能で
ある。 これらの原料の混練は何ら困難なく遂行可能で
あつて、サイレントカツター等の乳化機にて充分
行うことができる。この際、乳化剤の使用は特に
要しないが、油脂含量を高くしたい場合等にあつ
ては公知の食用乳化剤、例えばレシチン等が用い
られる。この混練物に前記豆腐を加え、均一とな
るように更によく混練し、成型して油揚げ用生地
を調製する。豆腐と混練物の混合割合は重量比
95:5〜30:70、好ましくは70:30〜50:50であ
る必要がある。この範囲外であると、本発明の効
果を充分に発揮できない。すなわち、混練物が5
部以下では表皮が丈夫でなく、また70部以上では
風味の点で好ましくない。 また、充分脱“ゆ”しない豆腐を使用すること
もでき、この場合は前記のように混合を2段階で
行う必要はない。また、例えばガンモドキおよび
ガンモドキ様食品にあつては、さらにニンジン、
コンブ、ゴマ、ギンナン等を、また必要に応じて
各種調味料を添加することもできる。 次いで、従来法通りに油で揚げる。油の温度は
目的物に応じ異なるが、段1段を100〜110℃にて
ゆつくり揚げ、次いで第2段として170〜180℃に
て揚げるのが好適である。また、ガンモドキにあ
つては、第1段を100〜110℃第2段を150〜160℃
にて揚げるとよい。 本発明方法により、食感、風味、組織及びその
他の物性の優れた油揚げ類が簡便に、副生成物を
出すことなく、しかも原料大豆の品質によらず安
定的に製造されるようになつた。 本発明方法で製造された油揚げは、従来の油揚
げと比較して、膨化度が高く原料大豆の品種、保
存時間などによらず、安定した品質の製品であつ
た。更に本発明方法で製造された油揚げは、表皮
が丈夫で弾力性に富み、特に稲荷寿し、袋物総菜
等比較的強い表皮を必要とする油揚げ類に好適で
ある。また、油揚げ製造工程における水の使用量
が少なく排水の問題も大幅に改善された。また、
とうふくずを用いれば大幅な省資源となりうるも
のである。また、異風味が少なく、味も良好であ
つた。 以下、実施例によつて更に説明する。 実施例 1 丸大豆(蛋白重量約40%)1Kgに水5を加え
て一晩浸漬し、吸水した大豆を磨砕した。次い
で、更に5の水を加え、加熱し、98℃にて3分
間保持した後、更に5の水を加えて急冷し、オ
カラを分離して約70℃の豆乳を得た。この豆乳に
塩化カルシウム20gを加えて凝固させた後型箱に
流し込み、圧搾して豆腐を作り、これをうすく切
つて竹すに並べて更に圧搾して油揚げ用生地を得
た。この生地を第1段では110℃にて5分間、第
2段では180℃にて5分間油で揚げ、通常の油揚
げを得た。(従来法) 一方、未変性脱脂大豆を水に浸漬抽出し、不溶
区分(オカラ)を分離し、抽出液を得、この抽出
液に酸を添加し、等質点沈澱せしめ、溶解区分
(ホエー)を除去し、これを再び水に分散させて
噴霧乾燥して酸性分離大豆蛋白を得た。この酸性
分離大豆蛋白220g、Ca(OH)25.2g、水400
ml、大豆白絞油100gをサイレントカツターでよ
く混合し、乳化物を得た。前記、通常の油揚げを
得る工程において得られた豆腐とこの乳化物を表
1に示した割合に配合し、更にサイレントカツタ
ーで混合し、これを成型して油揚げ用生地を得、
第1段では110℃にて5分間、第2段では180℃に
て5分間油で揚げ、油揚げを得た。これらの油揚
げの膨化度を夫々測定し、更にこれらの油揚げを
通常の方法で調味付けした後、2枚に引きはが
し、3号ダンベル(最小巾1cm)により型抜きし
て、レオメーターにより引張り試験を行い、更に
官能評価も行つた。その結果、表1に示す如く従
来法の油揚げに比較し、乳化物を混合したものは
膨化度を高く、引張り強度は7〜31%も上昇し
た。また、官能的にも乳化物を混合したものは食
感がしなやかで、風味も通常の油揚げと遜色なか
つた。但し、豆腐と乳化物の配合比において、乳
化物が5%以下ではその効果は顕著に現われず、
また80%以上では膨化度引張り強さは上昇するも
のの、風味の点でやや大豆臭が感じられるように
なるため、実用的には問題を含んでいた。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1と同様にして得られた豆腐及び乳化物
を50:50の重量比で混合し、これに山イモ、ニン
ジン、ゴボウ、ひじき等の野菜を混合し、厚さ約
8cmの円型に成型し、第1段では110℃にて10分
間、第2段では160℃にて3分間油で揚げてガン
モドキを得た。これを通常の豆腐に山イモ、その
他の野菜類を配合したガンモドキの膨化度を比較
し更に官能的に評価した。 せの結果、豆腐に乳化物を配合して得たガンモ
ドキは膨化度が高く、食感的にも有意に好まれ
た。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸沈澱分離大豆蛋白を乾燥し、これに中和す
    るに足る相当量の固体状アルカリ剤を混合した混
    合物に、水または水および油脂を加えて混練した
    混練物と、豆腐とを更に混練した後成型し、油で
    揚げることを特徴とする油揚げ類の製造方法。
JP16580680A 1980-11-27 1980-11-27 Preparation of fried bean curd Granted JPS56140868A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62272950A (ja) * 1986-05-20 1987-11-27 Fuji Oil Co Ltd だし揚の製造法
WO2003026442A1 (fr) * 2001-09-26 2003-04-03 Asahi Food Processing Co., Ltd. Emulsion de tofu utilisee en tant que base alimentaire, procede de production de cette emulsion, aliment traite utilisant cette emulsion de tofou et procede de production de ces aliments
JP6171460B2 (ja) * 2013-03-26 2017-08-02 不二製油株式会社 油揚げの安定的な製造方法

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JPS56140868A (en) 1981-11-04

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