JPS6157296B2 - - Google Patents

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JPS6157296B2
JPS6157296B2 JP4375779A JP4375779A JPS6157296B2 JP S6157296 B2 JPS6157296 B2 JP S6157296B2 JP 4375779 A JP4375779 A JP 4375779A JP 4375779 A JP4375779 A JP 4375779A JP S6157296 B2 JPS6157296 B2 JP S6157296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum salt
acetyl
reaction
acid
aluminum
Prior art date
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Expired
Application number
JP4375779A
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English (en)
Other versions
JPS55149235A (en
Inventor
Kisho Matsushita
Shigeo Fukuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawaken Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority to JP4375779A priority Critical patent/JPS55149235A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はN−アセチルアミノ酸アルミニウム塩
の製造方法に関するものである。 N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩の中には
制酸作用、緩衡作用、抗潰瘍作用を有し医薬品と
して有用な化合物もあり、またおだやかな収斂作
用と高い安全性のため化粧品素材としても有用な
化合物である。 従来、N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩の
うちN−アセチルグリシンアルミニウム塩および
N−アセチルグルタミンアルミニウム塩の製造方
法については下記のような方法が知られている。 (1) 無水イソプロパノールにアルミニウムイソプ
ロピレートを溶解し加熱して65℃に達したらイ
ソプロパノールと水とを添加し次にN−アセチ
ルグリシンを添加する方法。 (2) N−アセチル−L−グルタミンとアルミニウ
ムアルコキシドを水の共存下に反応させる方法
で、水性溶媒中にN−アセチル−L−グルタミ
ンを溶解し、これにアルミニウムアルコキシド
を加えて反応させる方法。 (3) OH型のアニオン交換樹脂にN−アセチルグ
ルタミンとアルミニウムの鉱酸塩の混合水溶液
を通塔するか、またはN−アセチルグルタミン
を吸着させたアニオン交換樹脂にアルミニウム
の鉱酸水溶液を通塔させる方法。 これらの従来方法では、アルミニウムアルコキ
シドを使用することによつて生ずるイソプロパノ
ールを含む多量の廃水の処理等の問題や、高価な
イオン交換樹脂を用いること、またイオン交換樹
脂を用いるときは無機イオンの混入などの問題が
あり、工業的かつ純度のよい製品を得る製法とし
ては難点がある。 本発明の目的は工業的に高収率をもつてかつ純
度のよいN−アセチル−α−アミノ酸のアルミニ
ウム塩を製造する方法を提供することにある。 上記目的は、本発明方法、すなわちN−アセチ
ル−α−アミノ酸と非晶質水酸化アルミニウムを
溶媒中で40℃以上の温度で反応させることにより
達成される。このような本発明方法は、N−アセ
チル−α−アミノ酸と非晶質の水酸化アルミニウ
ムを反応させることを特徴とするものである。 本発明方法の一実施態様を示すと、N−アセチ
ル−α−アミノ酸を溶媒に溶解しこれに非晶質水
酸化アルミニウムを加え、加熱撹拌して40ないし
80℃で3時間反応させ、反応終了後微量の不溶分
を別し、液を減圧下濃縮乾固することにより
N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩の結晶が得
られる。 本発明方法の原料として用いられるN−アセチ
ル−α−アミノ酸としては、たとえばN−アセチ
ルアスパラギン酸、N−アセチルチロシン、N−
アセチルメチオニン、N−アセチルグルタミン
酸、N−アセチルシステイン、N−アセチルグル
タミン、N−アセチルグリシン等の酸性のN−ア
セチル−α−アミノ酸があげられる。 本発明に用いられる水酸化アルミニウムは非晶
質のものであればよく、市販の医薬品の水酸化ア
ルミニウムゲルまたはゾルを用いることができ
る。その他公知の方法で合成された種々の非晶質
の水酸化アルミニウムを用いることができるが、
結晶性の水酸化アルミニウムでは反応が進行せず
目的物を得ることができない。 本発明に用いられる溶媒は、有機溶媒でもよい
が、反応が速くしかも有機溶媒のもつ危険性がな
い等の点で水がもつとも好ましい。反応溶媒の量
はとくに限定されないが通常反応濃度を5〜50重
量%にするのが望ましい。 反応温度はとくに限定されないが、好ましくは
40ないし80℃の範囲で適宜選択される。 N−アセチル−α−アミノ酸のアルミニウム塩
には、N−アセチル−α−アミノ酸とアルミニウ
ムのモル比が異なる各種の段階の塩が存在する
が、本発明の方法による場合は、N−アセチル−
α−アミノ酸と非晶質水酸化アルミニウムの反応
モル比を変えることによつて、N−アセチル−α
−アミノ酸とアルミニウムのモル比が3:1ない
し1:1の塩を任意に製造することができる。 以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説
明する。 実施例 1 N−アセチル−L−システイン16.3g(0.1モ
ル)を水200mlに溶解し、これに非晶質水酸化ア
ルミニウム9.34g(含水量16.5%)を加えた。加
熱撹拌しながら50〜80℃で3時間反応させた。反
応終了後微量の不溶分を別し、液を減圧下濃
縮乾固したところ22.0gの結晶が得られた。この
ものを分析したところ、A1:11.9%、N:6.21%
であつた。この分析値はジヒドロキシアルミニウ
ムモノ−N−アセチル−L−システイン塩として
の計算値(A1:12.1%、N:6.27%)とよく一致
した。 実施例 2 N−アセチルグリシン11.7(0.1モル)を水200
mlに溶解し、これに非晶質水酸化アルミニウム
5.60g(含水量16.5%)を加え、加熱撹拌し60〜
70℃で3時間反応させた。反応液は白濁の状態か
ら透明液となつた。冷却後微量の不溶分を別
し、液を蒸発乾固して15.4gの結晶を得た。こ
のものを元素分析したところ、A1:10.4%、
N:9.05%であり、この値は
(CH3CONHCH3COO)5A13(OH)4の計算値
(A1:10.59%、N:9.15%)とよく一致した。 実施例 3 N−アセチル−L−グルタミン28.2g(0.15モ
ル)を水200mlに溶解し、これに非晶質水酸化ア
ルミニウム8.41g(含水量16.5%)を加え、加熱
撹拌し70〜80℃で3時間反応させた。反応液は白
濁状態から透明液となつた。冷却後微量の不溶分
を別し、液を蒸発乾固すると31.7gの結晶が
得られた。このものを元素分析したところ、
A1:7.32%、N:12.7%であり
(NH2COCH2CH2CH(NHOCCH3)COO)5A13
(OH)4の計算値(A1:7.46%、N:12.9%)とほ
ぼ一致した。 実施例 4 N−アセチル−L−グルタミン酸18.9g(0.1
モル)を水200mlに溶解し、これに非晶質水酸化
アルミニウム4.0g(水分16.5%)を加え、加熱
撹拌し60〜70℃で4時間反応させた。反応液は白
濁の状態から透明になつた。反応終了後微量の不
溶分を別し、液を濃縮乾固させ、21.0gの結
晶を得た。このものを元素分析したところ、
A1:5.69%、N:6.8%であり、
(HOOCCH2CH2CH(NHOCCH3)COO)7A13
(OH)2の計算値(A1:5.66%、N:6.84%)とよ
く一致した。 実施例 5 N−アセチル−L−チロシン15.6g(0.07モ
ル)を水200mlに溶解し、これに非晶質水酸化ア
ルミニウム2.8gを加え、加熱撹拌して60〜70℃
で3時間反応させた。反応終了後不溶分を別
し、液を濃縮乾固させて16.8gの結晶を得た。
このものを元素分析したところ、A1:4.72%、
N:5.74%であり、(HO−C6H6−CH2CH
(NHOCCH3)COO)7A13(OH)2の計算値(A1:
4.85%、N:5.87%)とよく一致した。 実施例 6 N−アセチルメチオニン19.1g(0.1モル)を
水200mlに溶解し、これに非晶質水酸化アルミニ
ウム9.34gを加え、加熱撹拌し70〜80℃で3時間
反応させた。反応液は白濁状態から透明になつ
た。反応液了後微量の不溶分を別し、液を濃
縮乾固し、24.5gの結晶を得た。このものを元素
分析したところ、A1:10.8%、N:5.6%であ
り、(H3CSCH2CH2CH(NHOCCH3)COO)A1
(OH)2の計算値(A1:10.75%、N:5.58%)と
一致した。 実施例 7 N−アセチル−L−アスパラギン酸17.5gを水
200mlに溶解し、これに非晶質アセチルアルミニ
ウム5.60gを加え、加熱撹拌し60〜70℃で3時間
反応させた。反応終了後不溶分を別し、液を
減圧下エバポレーターで濃縮乾固し、20.2gの結
晶を得た。その元素分析値はA1:8.15%、N:
7.02%で、(HOOCCH2CH(NHOCCH3
COO)5Al3(OH)4の計算値(Al:8.18%、N:
7.07%)と一致した。 以上のように実施例1から実施例7で得られた
各N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩の水に対
する溶解度を測定した。その結果を第1表に示
す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 N−アセチル−α−アミノ酸と非晶質水酸化
    アルミニウムを水溶液中で反応させることを特徴
    とするN−アセチルアミノ酸アルミニウム塩の製
    造方法。 2 N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩がN−
    アセチルシステインアルミニウム塩である特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 3 N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩がN−
    アセチルグルタミン酸アルミニウム塩である特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 4 N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩がN−
    アセチルグリシンアルミニウム塩である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 5 N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩がN−
    アセチルグルタミンアルミニウム塩である特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 6 N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩がN−
    アセチルチロシンアルミニウム塩である特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 7 N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩がN−
    アセチルメチオニンアルミニウム塩である特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 8 N−アセチルアミノ酸アルミニウム塩がN−
    アセチルアスパラギン酸アルミニウム塩である特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
JP4375779A 1979-04-11 1979-04-11 Preparation of n-acetylamino acid aluminum salt Granted JPS55149235A (en)

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JPS55149235A JPS55149235A (en) 1980-11-20
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