JPS6156555B2 - - Google Patents

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JPS6156555B2
JPS6156555B2 JP52138434A JP13843477A JPS6156555B2 JP S6156555 B2 JPS6156555 B2 JP S6156555B2 JP 52138434 A JP52138434 A JP 52138434A JP 13843477 A JP13843477 A JP 13843477A JP S6156555 B2 JPS6156555 B2 JP S6156555B2
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JP
Japan
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axis
random access
access memory
clock
pattern
Prior art date
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JP52138434A
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Michiaki Myagawa
Masao Nito
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5471946A publication Critical patent/JPS5471946A/ja
Publication of JPS6156555B2 publication Critical patent/JPS6156555B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、文字、画像その他のパターン認識装
置に用いられる入力を正規化する装置、特にパタ
ーンの姿勢の回転正規化を行なうパターン正規化
装置に関するものである。
パターン認識装置では、入力されるパターンを
例えば予め用意されている標準パターンと比較し
て入力パターンの認識が行なわれる。かかる比較
に先立つて、入力パターンを回転させあるいは拡
大または縮小して標準パターンに対して所定の姿
勢、大きさにするための前処理が必要であり、こ
れを正規化と呼んでいる。従来、この正規化を行
うにあたり、アナログ回路を用いる方法や汎用デ
ジタル計算機でソフトウエア的に行なう方法等が
提案されている。前者は精度や実現手段に難点が
あり、後者は計算時間が遅い欠点があり、実用的
に正規化装置は未だ開発されていないのが現状で
ある。
本発明の目的は、従来のパターン認識処理過程
で不可能に近かつた二次元パターンの回転処理を
高速で大規模かつ高信頼度で行ない、以後のパタ
ーン認識処理を単純なアルゴリズムで済ませるこ
とのできるようにしたパターン正規化装置を提供
することにある。
本発明の他の目的は、回転角が微小でない場合
にも容易に正規化処理を施すことのできるパター
ン正規化装置を提供することにある。
本発明によるパターン正規化装置は、マトリツ
クス状に配置された書き換え可能なランダムアク
セスメモリと、XおよびYクロツク信号を受信し
前記ランダムアクセスメモリのXおよびY番地を
指定するアドレス制御回路とを具え、該アドレス
制御回路は、前記XおよびYクロツク信号をそれ
ぞれカウントするX軸およびY軸カウンタと、1
回の正規化操作により回転させる微小角度を設定
する補正角指定信号により分周比が設定され、該
分周比にて前記XおよびYクロツク信号をそれぞ
れ分周するXおよYクロツク分周手段と、該Xお
よびYクロツク分周手段の出力をそれぞれカウン
トするXおよびYクロツクカウンタと、前記補正
角指定信号による微小角度の回転方向を示す変換
方向指定信号に応じて前記X軸カウンタのカウン
ト値には前記Yクロツクカウンタのカウント値
を、また前記Y軸カウンタのカウント値には前記
Xクロツクカウンタのカウント値をそれぞれ加算
または減算することにより補正X軸およびY軸信
号を出力するX軸およびY軸回転補正手段と、基
準座標系に対して回転している状態で取り出され
た二次元パターンを前記ランダムアクセスメモリ
に書き込む際には前記X軸およびY軸カウンタの
カウント値をXおよびY番地として選択し、前記
ランダムアクセスメモリに書き込まれている前記
二次元パターンを正規化のために読み出す際には
前記X軸およびY軸回転補正手段の出力をXおよ
びY番地として選択する切換手段とから構成され
ることを特徴とするものである。
さらに、本発明によるパターン正規化装置は、
マトリツクス状に配置された書き換え可能な第
1、第2ランダムアクセスメモリと、XおよびY
クロツク信号を受信し前記第1、第2ランダムア
クセスメモリのXおよびY番地を指定するアドレ
ス制御回路を具え、該アドレス制御回路は、前記
XおよびYクロツク信号をそれぞれカウントする
X軸およびY軸カウンタと、1回の正規化操作に
より回転させる微小角度を設定する補正角指定信
号により分周比が設定され、該分周比にて前記X
およびYクロツク信号をそれぞれ分周するXおよ
びYクロツク分周手段と、該XおよびYクロツク
分周手段の出力をそれぞれカウントするXおよび
Yクロツクカウンタと、前記補正指定信号による
微小角度の回転方向を示す変換方向指定信号に応
じて前記X軸カウンタのカウント値には前記Yク
ロツクカウンタのカウント値を、また前記Y軸カ
ウンタのカウント値には前記Xクロツクカウンタ
のカウント値をそれぞれ加算または減算すること
により補正X軸およびY軸信号を出力するX軸お
よびY軸回転補正手段と、前記第1ランダムアク
セスメモリのXおよびY番地として前記X軸およ
びY軸カウンタのカウント値、あるいは前記X軸
およびY軸回転補正手段の出力を選択する切換手
段とから構成され、基準座標系に対して回転して
いる状態で取り出された二次元パターンを前記第
1ランダムアクセスメモリに書き込む際には前記
第1ランダムアクセスメモリのXおよびY番地と
して前記X軸およびY軸カウンタのカウント値を
用い、前記第1ランダムアクセスメモリから二次
元パターンを読み出して前記第2ランダムアクセ
スメモリに書き込むときには前記第1ランダムア
クセスメモリのXおよびY番地として前記X軸お
よびY軸回転補正手段の出力を、前記第2ランダ
ムアクセスメモリのXおよびY番地として前記X
軸およびY軸カウンタのカウント値をそれぞれ用
い、前記第2ランダムアクセスメモリから二次元
パターンを読み出して前記第1ランダムアクセス
メモリに書き込むときには前記第1、第2ランダ
ムアクセスメモリのXおよびY番地として前記X
軸およびY軸カウンタのカウント値をそれぞれ共
通に用い、前記2ランダムアクセスメモリに書き
込まれる二次元パターンが基準座標系に略一致す
るまで前記第1、第2ランダムアクセスメモリ間
で二次元パターンの読み出し、書き込みを繰り返
すことを特徴とするものである。
以下に図面により本発明を詳細に説明する。
まず、本発明のパターン正規化の原理を第1図
により説明する。第1図のx―y座標系に対して
原点Oを中心として角θだけ回転したX―Y座標
系があり、X―Y座標系のある点P(X1,Y1)を
x―y座標系に変換してp(x1,y1)とすると、 x1=X1cosθ−Y1sinθ (1) y1=X1sinθ+Y1cosθ (2) と表わせる。ここで角θが微小角の場合には、 cos≒1,sinθ≒tanθ となる。従つて(1),(2)式は次のように表わせる。
x1=X1−Y1tanθ (3) y1=X1tanθ+Y1 =Y1+X1tanθ (4) これら(3),(4)式を一般的に表わすと、 x=X−Ytanθ (5) y=Y+Xtanθ (6) となる。本発明ではこれら(5),(6)式に基いて微小
角θについての座標変換の演算を行い、以つて回
転の正規化を行う。
本発明パターン正規化装置の構成の一例を第2
図に示す。第2図の装置は大別すると3つの部分
に分けられ、部分Aは(5)式のx座標の演算部分、
部分Bは(6)式のy座標の演算部分、部分Cは部分
AおよびBからのxおよびy座標によりx−y座
標空間(二次元空間)を実現するメモリー部分で
ある。
部分Cは2個の書換え可能なランダムアクセス
メモリー1および2より成り、第1メモリー1は
原パターンを記憶し、第2メモリー2は座標変換
して得た正規化パターンをメモリー1から読み出
して記憶する。ここで、メモリー1とメモリー2
とは同一記憶容量とし、0〜2m+n−1番地をも
つものとする。従つてアドレス線は(m+n)本
あることになる。第3図に示すように、あるパタ
ーン(第3図ではアルフアベツトのA)につい
て、x方向を0〜2m-1まで2m個に分割し、y方
向を0〜2n-1まで2n個に分割して記憶するため
に、(m+n)本のアドレス線のうち2o〜2m-1
までのm本のアドレス線をx方向に割り当てる。
また2m〜2m+n-1までのn本のアドレス線をy方
向に割り当てる。このようにアドレスをx,y両
方向に割り当てることによつて、x方向およびy
方向の番地付けを独立に行うことができる。この
ように番地付けを行なつて得たメモリー空間をx
−y座標空間とする。なお、この番地付けは両メ
モリー1および2とも同一とする。また、メモリ
ーの書き込みや読み出しはx方向の走査終了後に
y方向の走査を行なうか、あるいはこれとは逆
に、y方向の走査を最初に行なうこともできる。
次に、メモリー1および2への入力信号につい
て説明する。検査対象物のパターンを光電変換素
子により撮像して得た画像出力をAD変換し、更
に所定分解能で画像分割を行つたものを入力デー
タ101としてメモリー1に加える。メモリー1
には書込み信号102を供給し、その書込み信号
入来時に前記入力データ101の書込みを行う。
書込み信号102の生起しないときにはメモリー
1は常に読出し状態にある。メモリー1から読み
出した出力データ103をメモリー2に入力デー
タ104として加える。このメモリー2には上述
したのと同様の書込み信号105を加え、その非
生起時に出力データ106を読み出す。メモリー
1および2のアドレス制御は以下に詳述する部分
AおよびBで行う。
まず部分Aについて述べる。部分Aはメモリー
1および2のx方向についてのメモリーアドレス
走査を制御する。ここで、符号3はX軸カウンタ
であり、入力されるクロツク信号107の個数を
計数するm桁の2進カウンタで構成する。X軸カ
ウンタ出力108を切替スイツチ4により直接に
またはX軸回転補正器5を介してメモリー1のx
軸アドレス入力端子1xに供給すると共に、メモ
リー2のx軸アドレス入力端子2xにも直接にも
直接に供給する。切替スイツチ4は、回転補正な
しに原パターンを書き込むときには位置aを選択
し、座標変換により回転補正を行うときには位置
bに切り替わる。7はp分周器であり、その入力
信号としてのYクロツク信号109を補正角指定
信号110により分周する可変分周回路で構成
し、例えば補正角指定信号110がpであるとき
にYクロツク信号109を1/pに分周する。な
お、補正角指定信号110は、図示しないメモリ
ー内に予め記憶させておくものとする。p分周器
6の分周出力111を2進カウンタ7に供給し、
そのカウンタ出力112をX軸回転補正器5の一
方の入力端子に加える。このX軸回転補正器5の
他方の入力端子には上述したように前記X軸カウ
ンタ出力108を加える。このX軸回転補正器5
はm桁加減算器であり、その制御入力端子5Cに
加えられる信号、すなわち座標軸回転の変換方向
を指定する変換方向指定信号113をインバータ
8で反転して得た信号114が“0”のときには
座標軸が反時計方向にθ=tan-11/p(微小角)だけ 回転され、同じく信号114が“1”のときには
座標軸が時計方向にθ=tan-11/pだけ回転される。
更に詳述すると、上記信号114が“0”のとき
にX軸カウンタ出力108とカウンタ出力112
との加算を行ない、信号114が“1”のときに
はX軸カウンタ出力108よりカウンタ出力11
2を減算する。ここで(5)式の第1項XはX軸カウ
ンタ出力108に相当し、(5)式の第2項Ytanθ
の絶対値はカウンタ出力112に相当し(ここに
補正角指定信号110の値pはp=1/tanθに
対応する)、このX軸回転補正器5より(5)式に対
応する出力115を取り出し、スイツチ4の位置
bを介して第1メモリー1のx軸アドレス入力端
子1xに供給する。なおXクロツク信号について
は詳述する。
次に部分Bについて述べる。部分Bはメモリー
1および2のy方向についてのメモリーアドレス
走査を制御する。ここで、符号9はY軸カウンタ
を示し、入力されるYクロツク信号109の個数
を計数するn桁の2進カウンタで構成する。Y軸
カウンタ出力116を切替スイツチ10により直
接にまたはY軸回転補正器11を介してメモリー
1のy軸アドレス入力端子1yに供給すると共
に、メモリー2のy軸アドレス入力端子2yにも
直接に供給する。切替スイツチ10は回転補正な
しに原パターンを書き込むときには位置aを選択
し、座標変換により回転補正を行なうときには位
置bを占める。符号12はp分周器を示し、その
入力信号としてのXクロツク信号107を補正角
指定信号110により分周する可変分周器で構成
し、例えば補正角指定信号110がpであるとき
にXクロツク信号107を1/pに分周する。ここ
でも補正角指定信号110の値pはp=1/tan
θ(微小角)に対応する。更にp分周器12の分
周出力117を2進カウンタ13に供給し、その
カウンタ出力118をY軸回転補正器11の一方
の入力端子に加える。このY軸回転補正器11の
他方の入力端子には上述したようにY軸カウンタ
出力116を加える。このY軸回転補正器11は
n桁加減算器であり、その制御入力端子11Cに
は上述した変換方向指定信号113を供給する。
この信号113が“0”のときにY軸回転補正器
11は加算器として作用し、座標軸が反時計方向
にθ=tan-11/pだけ回転され、他方変換指定信号1 13が“1”のときにはY軸回転補正器11は減
算器として作用し、すなわちY軸カウンタ出力1
16よりカウンタ出力118を減算し、座標軸が
時計方向に微小角θ=tan-11/pだけ回転される。こ こで(6)式の第1項YはY軸カウンタ出力116に
相当し、(6)式の第2項Xtanθの絶対値はカウン
タ出力117に相当し、Y軸回転補正器11より
(6)式に対応する出力119を取り出し、スイツチ
10の位置bを介して第1メモリー1のY軸アド
レス入力端子1yに供給する。Yクロツク信号1
09にいては、Xクロツク信号107と共に第5
図を参照して次に説明する。
第5図において、第5図Aはクロツク信号10
7、第5図BはX軸カウンタ出力108、第5図
CはYクロツク信号109および第5図DはY軸
カウンタ出力116を示す。Xクロツク信号10
7はメモリー全面を走査するのに要する時間内に
規則的に生起する2m+n個のパルスを含み、Yク
ロツク信号109は2m個のXクロツクパルスご
とに1個生起する。メモリー全面について画像の
座標変換を行なうためには、2m+n−1個のx軸
アドレス指定入力および2n−1個のy軸アドレ
ス指定入力が必要となるが、これらアドレス指定
入力はそれぞれ上記X軸およびY軸カウンタ3お
よび9よりX軸およびY軸カウンタ出力108お
よび116として得られる。これら出力信号10
8および116のクロツク信号107および10
9に対する対応関係は第5図に示す通りである。
次にこれらクロツク信号107または109と
p分周器6または12とカウンタ7または13と
の出力関係を、補正角指定としてp=4を設定し
た場合、すなわちθ==tan-11/4の場合を例にとつ て、第6図により説明する。図中、第6図AはX
クロツク信号107(またはYクロツク信号10
9)、第6図Bはp分周器6(または12)の分
周出力111(または117)、第6図Cはカウ
ンタ7(または13)の出力112(または11
8)を示す。
次に本発明パターン正規化装置の動作を第3図
および第4図の場合について説明する。すなわ
ち、第3図のようなパターン(アルフアベツトの
A)を光電変換素子によつて撮像して得たパター
ンが第4図のように微小角θだけ傾いていたと仮
定する。このパターンは、縦と横が同じ比の適当
な分解能をもつ多数の小区画(画素)にメツシユ
状に分割され、すでにメモリー1に記憶されてい
るものとする。なお、このパターンの書込み時に
はスイツチ4および10とも位置aを占め、座標
変換されていない番地付けによりXおよびYクロ
ツク信号107および109により直後に指定さ
れた各アドレスに該当する小区画の画像情報が書
き込まれる訳である。次に本発明によりパターン
の正規化を行なう場合には、スイツチ4および1
0を位置bに切り替え、更に補正角指定信号11
0を適当な数pに設定する。すなわち、角θ=
tan-11/pだけ座標XおよびYを回転させて正規化を 行なう。すなわちXおよびY軸をそれぞれxおよ
びy軸に合致させる。なお、ここで、角θ=tan1
1/pは微小角とする。また、正規化の方向は変換方 向指定信号113により指定でき、第4図の例で
は座標軸XおよびYを反時計方向に回転するので
あるから、既述したように変換方向指定信号11
3を“0”に設定する。
次にX軸カウンタ3、Y軸カウンタ9、カウン
タ7および13、およびp分周器6および12を
リセツトし、次いで2m+n−1個のXクロツクパ
ルスをXクロツク信号107として加え、2m
のXクロツクパルス毎に2n−1個のYクロツク
パルスをYクロツク信号109として加える。な
お、YクロツクパルスはXクロツクパルスをm分
周することにより形成される。第2メモリー2へ
の書込み信号105としては、2m+n個の書込み
パルスを供給し、それに対応し、第1メモリー1
からの読出し時には、書込み信号102を読出し
モードにして、同様に2m+n個の読出しパルスを
供給する。このような条件のもとで第1メモリー
1を規則的に走査して読み出すことにより、第1
メモリー1に記憶されているパターン情報を正規
化したパターン情報が出力データ103として時
間的に直列となつて取り出される。最も効率的な
変換の場合には2m+n−1個のXクロツクパルス
が加えられることにより正規化が終了する。これ
により、第2メモリー2には第4図のパターンを
第3図示のパターンのように座標変換したものが
蓄積される。この変換の一例を第7図および第8
図により説明する。ここで、第4図が第7図に、
第3図が第8図に対応する。すなわち、第7図に
は、回転していない状態で一直線上に並ぶべき画
素群例えば1―1,…,1―5,1―6,…,1
―20がパターンの回転によりずれた状態で第1
メモリー1に書き込まれた様子を示している。第
8図は第7図のように第1メモリー1に蓄積され
ているパターン情報を正規化して読み出した場合
の各画素の配列を示し、例えば第2メモリー2へ
この状態で書き込む。なお、本例では、回転して
いるパターンが第7図のように5×5画素単位で
ずれているので、点在するハツチング付の画素部
分は第8図では圧縮されて消滅してしまい、当該
画素の情報は正規化状態では現われず、回転変換
の歪要因となるが、その影響は実用上問題になら
ず無視できる。また、第8図のハツチング部分の
画素は、第7図のあるパターンに関連する画素以
外の部分の画素に対応するものであり、正規化読
出しを行なう必要のない領域(不定領域)であ
る。第8図において斜線部分は不定領域となる
が、この部分は使用しないので特に問題とはなら
ない。
なお、上例では説明の便宜上から切替スイツチ
4および10を機械的スイツチで示してあるが、
実際には入力条件が満足されたときに出力を生じ
る論理ゲートで構成できる。
以上では、式(5)および(6)の説明のところで述べ
た通り、角θ=tan-11/pが微小である場合の座標変 換について述べてきたが、対象検査物のパターン
の回転の程度が微小角であるか否か不明のときに
は補正角指定量pを変化させ、ある範囲を包含す
るように何回か正規化を行ない、最適パターン姿
勢のときに本発明パターン正規化装置の後段たる
識別判定装置が動作するようにすることも可能で
ある。従つて、座標変換方向と補正角θの指定と
を2n回逐時的に行なうことで±nθの正規化が
可能となる。
以上では微小角θについての座標軸回転変換を
取扱つてきたが、大きな角αについてパターン正
規化を行ないたい場合には、微小角βについての
正規化をc回行ない、すなわち、α=β・cとな
るまで微小角βについての正規化を繰り返し行な
つて歪の少ない回転正規化を行なうことができ
る。ここで、微小角βに対してβ=tan-11/pとなる ような値pを補正角指定量として設定し第1回目
の正規化処理を行ない、第2メモリー2に微小角
βだけ正規化したパターン情報を蓄積する。かか
る第2メモリー2の記憶パターンを次に第1メモ
リー1へ通常の番地付けで転送する。転送終了後
に再び第2回目の微小角βについての正規化を行
なう。これにより第2メモリー2には角2βだけ
座標軸XおよびYの回転したパターンが蓄積され
る。かかる処理をc回繰返すことにより座標軸X
およびYを角αだけ回転した正規化パターンが第
2メモリー2に記憶される。
以上から明らかなように、本発明によれば2個
のメモリーとその両軸アドレス指定回路部分との
簡単な回路構成によつてパターンの正規化を行な
うことができ、またその回転補正量は微小角にと
どまらず、大きい角度の場合でも可能であり、そ
の場合には当該角度を微小角に分割して正規化処
理を繰り返し行えばよいことは上述した通りであ
る。
本発明のパターン正規化装置をパターン認識装
置やパターン検査装置と組合せることによつて、
回転について考慮した複雑なアルゴリズムを用い
ることなく、回転とは無関係な単純なアルゴリズ
ム、例えばパターンマツチング手法を用いること
により、パターンの認識や検査を実施でき、更に
回路規模も大幅に削減可能となり、これに伴つて
処理速度の向上およびコスト低減も実現できる。
また、上述した第1および第2のランダムアク
セスメモリーとして半導体メモリーを使用すれ
ば、1画素(小区画)あたりの正規化に要する時
間は最大で数十ナノ秒であり、実用上十分な高速
性が得られる。また、最近の半導体メモリーは1
個あたりの記憶容量が極めて大きくなつており、
少数の素子や部品により本発明正規化回路を構成
できる。
なお、本発明においては、パターンの分割を細
かくしていくことにより、デジタル回転に起因す
る図形歪を無視し得ることは当然である。また、
微小角の回転のみの場合には、第2メモリー2を
設けることなく、第1メモリー1の出力を後段に
おけるパターン認識や検査処理に供するのみでも
十分である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるパターン正規化の原理説
明図、第2図は本発明パターン正規化装置の構成
の一例を示すブロツク線図、第3図および第4図
は本発明によるパターン正規化の挙動を説明する
ためにパターンの一例としてアルフアベツト文字
のAを例示したパターン図、第5図A〜Dおよび
第6図A〜Cは第2図示の本発明正規化装置の各
部信号のタイミングを示す信号線図、第7図およ
び第8図は本発明によるパターンの変換の様子を
画素の配列状態で示す線図である。 1,2……ランダムアクセスメモリー、1X,
2X……X軸アドレス入力端子、1y,2y……
y軸アドレス入力端子、3……X軸カウンタ、
4,10……切換スイツチ、5……X軸回転補正
器、6,12……p分周器、7,13……カウン
タ、8……インバータ、9……Y軸カウンタ、1
1……Y軸回転補正器、101,104……入力
データ、102,105……書込み信号、10
3,106……出力データ、107……Xクロツ
ク信号、108……X軸カウンタ出力、109…
…Yクロツク信号、110……補正角指定信号、
111,117……p分周出力、112,118
……カウンタ出力、113……変換方向指定信
号、114……変換方向反転指定信号、115…
…X軸回転補正出力、116……Y軸カウンタ出
力、119……Y軸回転補正出力。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マトリツクス状に配置された書き換え可能な
    ランダムアクセスメモリと、XおよびYクロツク
    信号を受信し前記ランダムアクセスメモリのXお
    よびY番地を指定するアドレス制御回路とを具
    え、該アドレス制御回路は、前記XおよびYクロ
    ツク信号をそれぞれカウントするX軸およびY軸
    カウンタと、1回の正規化操作により回転させる
    微小角度を設定する補正角指定信号により分周比
    が設定され、該分周比にて前記XおよびYクロツ
    ク信号をそれぞれ分周するXおよびYクロツク分
    周手段と、該XおよびYクロツク分周手段の出力
    をそれぞれカウントするXおよびYクロツクカウ
    ンタと、前記補正角指定信号による微小角度の回
    転方向を示す変換方向指定信号に応じて前記X軸
    カウンタのカウント値には前記Yクロツクカウン
    タのカウント値を、また前記Y軸カウンタのカウ
    ント値には前記Xクロツクカウンタのカウント値
    をそれぞれ加算または減算することにより補正X
    軸およびY軸信号を出力するX軸およびY軸回転
    補正手段と、基準座標系に対して回転している状
    態で取り出された二次元パターンを前記ランダム
    アクセスメモリに書き込む際には前記X軸および
    Y軸カウンタのカウント値をXおよびY番地とし
    て選択し、前記ランダムアクセスメモリに書き込
    まれている前記二次元パターンを正規化のために
    読み出す際には前記X軸およびY軸回転補正手段
    の出力をXおよびY番地として選択する切換手段
    とから構成されることを特徴とするパターン正規
    化装置。 2 マトリツクス状に配置された書き換え可能な
    第1、第2ランダムアクセスメモリと、Xおよび
    Yクロツク信号を受信し前記第1、第2ランダム
    アクセスメモリのXおよびY番地を指定するアド
    レス制御回路とを具え、該アドレス制御回路は、
    前記XおよびYクロツク信号をそれぞれカウント
    するX軸およびY軸カウンタと、1回の正規化操
    作により回転させる微小角度を設定する補正角指
    定信号により分周比が設定され、該分周比にて前
    記XおよびYクロツク信号をそれぞれ分周するX
    およびYクロツク分周手段と、該XおよびYクロ
    ツク分周手段の出力をそれぞれカウントするXお
    よびYクロツクカウンタと、前記補正角指定信号
    による微小角度の回転方向を示す変換方向指定信
    号に応じて前記X軸カウンタのカウント値には前
    記Yクロツクカウンタのカウント値を、また前記
    Y軸カウンタのカウント値には前記Xクロツクカ
    ウンタのカウント値をそれぞれ加算または減算す
    ることにより補正X軸およびY軸信号を出力する
    X軸およびY軸回転補正手段と、前記第1ランダ
    ムアクセスメモリのXおよびY番地として前記X
    軸およびY軸カウンタのカウント値、あるいは前
    記X軸およびY軸回転補正手段の出力を選択する
    切換手段とから構成され、基準座標系に対して回
    転している状態で取り出された二次元パターンを
    前記第1ランダムアクセスメモリに書き込む際に
    は前記第1ランダムアクセスメモリのXおよびY
    番地として前記X軸およびY軸カウンタのカウン
    ト値を用い、前記第1ランダムアクセスメモリか
    ら二次元パターンを読み出して前記第2ランダム
    アクセスメモリに書き込むときには前記第1ラン
    ダムアクセスメモリのXおよびY番地として前記
    X軸およびY軸回転補正手段の出力を、前記第2
    ランダムアクセスメモリのXおよびY番地として
    前記X軸およびY軸カウンタのカウント値をそれ
    ぞれ用い、前記第2ランダムアクセスメモリから
    二次元パターンを読み出して前記第1ランダムア
    クセスメモリに書き込むときには前記第1、第2
    ランダムアクセスメモリのXおよびY番地として
    前記X軸およびY軸カウンタのカウント値をそれ
    ぞれ共通に用い、前記2ランダムアクセスメモリ
    に書き込まれる二次元パターンが基準座標系に略
    一致するまで前記第1、第2ランダムアクセスメ
    モリ間で二次元パターンの読み出し、書き込みを
    繰り返すことを特徴とするパターン正規化装置。 3 特許請求の範囲第2項に記載のパターン正規
    化装置において、前記補正角指定信号を可変とし
    たことを特徴とするパターン正規化装置。
JP13843477A 1977-11-19 1977-11-19 Pattern normalizing unit and its use Granted JPS5471946A (en)

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JPS57136285A (en) * 1981-02-17 1982-08-23 Fujitsu Ltd Character recognizing system
JP2513617B2 (ja) * 1986-01-24 1996-07-03 株式会社東芝 正規化回路

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