JP2967228B2 - 画像データ転送装置 - Google Patents

画像データ転送装置

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JP2967228B2
JP2967228B2 JP63334970A JP33497088A JP2967228B2 JP 2967228 B2 JP2967228 B2 JP 2967228B2 JP 63334970 A JP63334970 A JP 63334970A JP 33497088 A JP33497088 A JP 33497088A JP 2967228 B2 JP2967228 B2 JP 2967228B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 近年の情報処理技術の飛躍的な進歩により、コンピュ
ータグラフィックス(CG)や画像処理が盛んになって来
ている。
本発明は、この分野において頻繁に使用される、高速
データ転送及び画像の座標変換に関するものである。
「従来の技術」 従来座標変換(拡大、縮小、回転、平行移動等)を行
うには、数値演算処理手段を利用して計算を行ってい
た。例えば、第8図(a)に示す画像を第8図(b)に
示す画像に座標変換するには、第8図(a)に示す画像
のデータをメモリAに記憶させる。次に、このメモリA
に記憶された画像データのx,y座標データを数値演算処
理して座標変換を行、いx′,y′座標データを得る。そ
して、この変換された座標データx′,y′にもとずいて
画像データをメモリBに転送させる様になっている。
ここで、座標変換の具体的な演算を、拡大、縮小、平
行移動、原点を中心とする回転、等を例に説明する。
(A)原点を中心とした拡大、縮小 Sx:x方向の倍率 Sy;y方向の倍率 (B)平行移動 Tx:x方向の平行移動距離 Ty:y方向の平行移動距離 (3)原点を中心とする回転 (4)拡大、縮小、回転、平行移動の組合せ とすると、これらの組合せは、行列、(4)、(5)、
(6)の組合せによって表すことができる。例えば、メ
モリAに記憶されている画像を拡大(又は縮小)し、更
に回転させた後、平行移動させた像をメモリBに取り込
む場合には、各画像に対して、 [X,Y,1]・Rs・Rθ・Rt=[X′,Y′,1] ……
(7) となる様な演算を行わせ、それぞれの画像データをメモ
リに転送させることにより所望の座標変換を行わせるこ
とができる。なお、第9図は、これらの演算処理を行わ
せるためのハードウェア構成であり、これらの演算処理
は中央処理装置(CPU)か、或はCPUと演算器の組合せに
より処理される。即ち、メモリAのある座標の画像デー
タをCPUが取り込み保持し、そしてその座標を加減算、
乗算、三角関数等を利用して数値演算し、新しい座標値
に基ずいてCPUに保持されていた画像データを、メモリ
Bに転送させる様になっている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら上記従来の数値演算処理は、CPUが、比
較的時間を要する乗算、三角関数等の関数計算を処理す
る必要があり、また、データの取り込み、書き込みを、
1画素データずつCPUを介して行わなければならず、高
速処理を行うことができないという問題点があった。こ
のため、高速で作動するCPUや、数値演算プロセッサを
搭載することで処理速度を向上させることが図られてい
た。しかしCPUのメモリに対するアクセスタイムが存在
し、高速化のさまたげとなり、また、これらの計算機は
高価であり、大規模化してしまうという問題点があっ
た。また、計算機本体に数値演算処理手段を設けねばな
らず、ワンチップ等の集積回路に処理機能を搭載させる
ことは困難であった。
「課題が解決するための手段」 本発明は上記課題に鑑み案出されたもので、パターン
計測の対象となる画像データが記憶される転送元となる
転送元メモリと、画像データが転送される転送先メモリ
と、転送元メモリと転送先メモリとのデータ転送をダイ
レクトメモリアクセスで行うバスラインと、少なくとも
前記転送元又は転送先の何れかのアドレスを計算するた
めの加算器とから構成されており、この加算器は、転送
元メモリの計測対象となる画像データを転送元又は転送
先のXアドレス及びYアドレスの変位量で、順次加算或
いは減算し、前記転送元メモリの画像データを前記バス
ラインを介して直接転送することにより、転送先メモリ
において、転送先メモリでの走査方向とパターン計測の
対象の方向が一致した配列で記憶する様に構成されてい
る。
また本発明は加算器が、転送元のアドレスを計算する
ための第1の加算器と、転送先のアドレスを計算するた
めの第2の加算器とから構成することもできる。
更に本発明の転送元メモリは、計測対象となる楕円像
データが記憶され、前記第1の加算器は、転送元メモリ
に記憶された計測対象となる楕円像のデータに対して、
放射状走査を行う様に転送元のX、Yアドレスを変位量
を順次加算或いは減算し、前記第2の加算器は、計測対
象となる楕円像の径長データが水平方向に記憶される様
に、転送先メモリのX、Yアドレスの変位量を順次加算
或いは減算する様に構成され、転送先メモリを水平走査
することにより任意の方向の計測対象となる楕円像の径
長を計測可能に構成とすることもできる。
「発明の実施の形態」 以上の様に構成された本発明は、転送元メモリが、パ
ターン計測の対象となる画像データを記憶し、転送先メ
モリが画像データを転送し、バスラインが、転送元メモ
リと転送先メモリとのデータ転送をダイレクトメモリア
クセスで行い、加算器が、少なくとも転送元又は転送先
の何れかのアドレスを計算し、この加算器は、転送元メ
モリの計測対象となる画像データを転送元又は転送先の
Xアドレス及びYアドレスの変位量で、順次加算或いは
減算し、転送元メモリの画像データをバスラインを介し
て直接転送することにより、転送元メモリにおいて、転
送先メモリでの走査方向とパターン計測の対象の方向と
が一致した配列で記憶する様になっている。
また本発明は加算器が、転送元のアドレスを計算する
ための第1の加算器と、転送先のアドレスを計算するた
めの第2の加算器とから構成することもできる。
更に本発明の転送元メモリには、計測対象となる楕円
像データが記憶され、第1の加算器は、転送元メモリに
記憶された計測対象となる楕円像のデータに対して、放
射状走査を行う様に転送元のX、Yアドレスの変位量を
順次加算或いは減算し、第2の加算器は、計測対象とな
る楕円像の径長データが水平方向に記憶される様に、転
送先メモリのX、Yアドレスの変位量を順次加算或いは
減算し、転送先メモリを水平走査することにより、任意
の方向の計測対象となる楕円像の径長を計測することも
できる。
「発明の原理」 第4図、第5図、に示す様な直線の変換例を例に説明
する。第4図は変換前の2次元座標x,yを示すもので、
転送元メモリである第1のメモリ(A)5のメモリ配置
に対応している。例えば、x座標はメモリの列アドレス
に、y座標はメモリの行アドレスに対応させることがで
きる。なお、正、負の符号、原点等は任意に定めること
ができる。ここでは、直線▲▼のx軸に対する傾き
角度をθとし、A(xo、yo)、B(xn、yn)、|xn−xo|
=n・Δx、|yn−yo|=n・Δyとする。そして、変換
後(転送後のメモリアドレス)も、第5図に示す様に
x′−y′2次元座標として表すことができる。即ち直
の傾きをθ′とし、A′(xo′、yo′)、B′(xn′、
yn′)、|xn′−xo′|=n・Δx′、|yn′−yo′|=
n・Δy′とすれば、第5図直線 は、第4図直線▲▼を拡大(又は縮小)、回転、平
行移動を施したものとなる。
従って上記変換は、第1のメモリ(A)5から第2の
メモリ(B)6への転送となり、このアドレスの演算は
下記の様な式で表される。
上記2式は、転送元の第1のメモリ(A)5のアドレ
スを表すものである。
上記2式は、転送先の第2のメモリ(B)6のアドレ
スを表すものである。なお、nは転送データ数を表し、
第1のメモリ(A)5、第2のメモリ(B)6で同一の
値である。そして、Δx、Δyはx,y方向の一回の転送
における変位量(増分値)を表している。従って、第1
のメモリ(A)5から第2のメモリ(B)6への転送を
n回行うと、直線▲▼が変換され、この▲▼の
x方向の変位量はn・Δxとなり、y方向の変位量はn
・Δyとなる。従って、傾き角は となる。
次に、平行移動、拡大・縮小、回転の座標変換を具体
的に説明する。
(1)平行移動 平行に移動させる移動量を、Δxo、Δyoとすれば、 xo′=xo+Δxo ……(18) yo′=yo+Δyo ……(19) 更に Δx=Δx′ ……(20) Δy=Δy′ ……(21) とすることにより、直線▲▼を平行移動させ、直線 にすることができる。
(2)拡大・縮小 拡大・縮小したい倍率をαとすれば、 となる様な、Δx、Δx′、Δy、Δy′の比率を設定
し、データの転送を行えば拡大、縮小が実現できる。
(3)回転 第16、第17式で表されるように、x,y方向の変位量
(増分値)Δx、Δy、Δx′、Δy′の比率を適宜に
設定することにより、所望の角度|θ′−θ|の回転変
換が実現される。
以上の様な平行移動、拡大・縮小、回転を組み合わせ
ることにより、第4図、第5図に示す様な画像変換を簡
便に行うことができる。
「実施例」 本発明の実施例を図面に基いて説明する。第1図に示
す様に、本実施例の座標変換処理装置本体1は、CPU2
と、第1の累積器(A)3と、第2の累積器(B)4
と、第1のメモリ(A)5と、第2のメモリ(B)6
と、データバス7とからなっている。座標変換処理装置
本体1は、画像処理装置等に内蔵させるもので、入力さ
れた画像データを拡大、縮小、回転等の座標変換させる
ためのものである。CPU2は中央処理装置である。第1の
累積器(A)3は、第1のメモリ(A)5に関するアド
レスの加減算処理を行うもので、第2の累積器(B)4
は、第2のメモリ(B)6に関するアドレスの加減算処
理を行うものである。第1のメモリ(A)5は、転送元
の画像データを記憶するためのものであり、第2のメモ
リ(B)6は、転送先の画像データを記憶するためのも
のである。データバス7は、第1のメモリ(A)5から
第2のメモリ(B)6にDMA(ダイレクト・メモリ・ア
クセス)するためのバスラインである。
次に、第1の累積器(A)3の内部構成を第2図に基
いて説明すると、第1の累積器(A)3は、第1のラッ
チ311と第2のラッチ312と第5のラッチ315と第6のラ
ッチ316と、第1のマルチプレクサ321と第2のマルチプ
レクサ322と、第1の加算器331と第2の加算器332とか
らなっている。そして、第2の累積器(B)4は、第1
の累積器(A)3と同様な構成となっている。即ち、第
3のラッチ313、第4のラッチ314、第7のラッチ317、
第8のラッチ318、第3のマルチプレクサ323、第4のマ
ルチプレクサ324、第3の加算器333、第4の加算器334
とから構成されている。
その他に、累積器(A)3と(B)4の累積数を制御
する転送数カウンタ34とコンパレータ35が設けられてい
る。
ここで、座標変換前の2次元座標x,yを転送元のメモ
リ配置と対応させる。例えば、x座標をメモリの行アド
レスに、y座標を列アドレスに対応させる。同様に座標
変換後の2次元座標をx′、y′と定義する。この定義
に従うと、第1のラッチ311は、座標変換前の初期設定
x座標であるxoをセットするためのものである。そして
第2のラッチ312は、座標変換前の初期設定y座標であ
るyoをセットし、第3のラッチ313は座標変換後の初期
設定x′座標であるxo′をセットし、第4のラッチ314
は座標変換後の初期設定y′座標であるyo′をセットす
るものである。そして、第5のラッチ315は、座標変換
前のx座標の増分Δxをセットするためのものであり、
第6のラッチ316は、座標変換前のy座標の増分Δyを
セットするためのものである。そして第7のラッチ317
は、座標変換後のx′座標の増分Δx′をセットし、第
8のラッチ318は座標変換後のy′座標の増分Δy′を
セットするためのものである。
第1のマルチプレクサ321は、座標変換前のx座標の
座標データと第1の加算器331の加算データを選択する
ものである。第2のマルチプレクサ322は、座標変換前
のy座標のデータと第2の加算器332の加算データを選
択するためのものである。
第1の加算器331は、座標変換前のx座標のデータ
と、x座標の増分を加算するためのものである。第2の
加算器322は、座標変換前のy座標のデータと、y座標
の増分を加算するためのものである。
そして、第3のマルチプレクサ323は、座標変換後の
x′座標のデータと第3の加算器333のデータを選択す
るためのものであり、第4のマルチプレクサ324は、座
標変換後のy′座標のデータと第4の加算器334の加算
データを選択するためのものである。更に、第3の加算
器333は、座標変換後のx′座標のデータと、x′座標
の増分を加算するためのものであり、第4の加算器334
は、座標変換後のy′座標のデータと、y′座標の増分
を加算するためのものである。
次に第3図に基いて、第1の累積器(A)3と累積器
(B)4の動作を説明する。まず、初期設定を行う必要
があり、ステップ1として、第1のラッチ311にxo、第
2のラッチ312にyo、第3のラッチ313にxo′、第4のラ
ッチ314にyo′をセットし、転送初期アドレスを決定す
る。次にステップ2では、第5のラッチ315にΔx、第
6のラッチ316にΔy、第7のラッチ317にΔx′、第8
のラッチ318にΔy′をセットする、即ち、それぞれの
座標の増加分をラッチにセットする。次に、ステップ3
では、転送数nをコンパレータ35にセットさせる。そし
てステップ4で、スタートパルスを転送数カウンタ34に
与えれば、第1、第2、第3、第4のマルチプレクサ32
1、322、323、324が作動する。即ち、転送数カウンタ34
から信号により、4個のマルチプレクサ321、322、32
3、324が、第1〜4のラッチ311、312、313、314にセッ
トされたデータを選択する。従って、xo、yo、xo′、y
o′が選択されることとなる。次にステップ6では、各
座標データと増分値に対する加算演算が行われる。即
ち、 i=1の時の xi=xi−1+Δx ……(8) yi=yi−1+Δy ……(9) xi′=xi−1′+Δx′ ……(10) yi′=yi−1′+Δy′ ……(11) の演算が行われる。詳述すると、第1の加算器331の入
力側には、第1のマルチプレクサ321の出力であるxo
と、第5のラッチ314でセットされたΔxが入力されて
いる。従って、第1の加算器331の出力側には、上記
(8)式の演算結果が出力されることになる。同様に、
第2の加算器332の入力側には、第2のマルチプレクサ3
22の出力であるyoと、第6のラッチ316でセットされた
Δyが入力されている。そして、第3の加算器333の入
力側には、第3のマルチプレクサ323の出力であるxo′
と、第7のラッチ317でセットされたΔx′が入力さ
れ、第4の加算器334の入力側には、第4のマルチプレ
クサ324の出力であるyo′と、第8のラッチ318でセット
されたΔy′が入力されている。この結果、第1、2、
3、4の加算器331、332、333、334により、上記(8)
〜(11)式の演算が行われることになる。次にステップ
7では、図示しない制御回路により、第1のメモリ
(A)5に読みだし動作、第2のメモリ(B)6に書き
込み動作を行わせ、上記(8)〜(11)式で行われた演
算結果であるx1、y1、x1′、y1′のアドレス値を第1の
メモリ(A)5、第2のメモリ(B)6に送出する。こ
の結果、第1のメモリ(A)5のアドレス(x1、y1)の
画像データが読みだされ、更に、この画像データが、第
2のメモリ(B)6のアドレス(x1′、y1′)に書き込
まれる。従って、第1のメモリ(A)5に記憶された画
像データが、変換された第2のメモリ(B)6のアドレ
スに転送されることになる。次に、ステップ8で転送数
カウンタ34の値を+1インクリメントしてi=2に設定
する。(i=i+1)。なお、この転送数カウンタ34の
カウントアップは、図示しないメモリ制御回路の信号等
により行うことができる。また、第1、2、3、4のマ
ルチプレクサ321、322、323、324の選択を、第1、2、
3、4の加算器331、332、333、334からの出力信号に切
り替える。この結果、第1のマルチプレクサ321の出力
信号は、x1となり、同様に第2、3、4のマルチプレク
サ322、323、324の出力信号は、それぞれ、y1、x1′、y
1′となる。そして、この4個のマルチプレクサ321、32
2、323、324の選択は、これ以後、対応する加算器331、
332、333、334の出力側に設定させる。次にステップ9
で転送数カウンタ34の値をコンパレータで比較し、i=
nでなければ、ステップ6からステップ9まで繰り返す
様になっている。従って、これらのアドレスの計算、デ
ータの転送動作をn回繰り返し、コンパレータ35がi=
nを認識すると、ステップ10で、転送数カウンタ34、第
1、2、3、4の加算器331、332、333、334の動作が停
止し、アドレス演算及び転送作業を終了する。
以上の様に構成された本実施例は、座標変換に際し
て、繁雑な計算や関数演算などをすることなく、加算の
みでアドレス変換を行い、メモリ間のデータ転送を行っ
ている。更に、メモリ間のデータ転送には、CPUを介し
ていないので、極めて高速の転送を行うことができる。
なお本実施例では、第1、2、3、4の加算器331、33
2、333、334によりΔx、Δy、Δx′、Δy′を加算
する演算を行っているが、これらの数値を2の補数とす
ることにより、等価的に減算も可能である。従って、本
明細書における加減算の処理とは、加算器で達成される
ものである。なお、この処理に、加算器の代わりに減算
器で構成することもできる。また、本実施例では、第1
の累積器(A)3、第2の累積器(B)に、それぞれ2
個の加算器を使用しているが、1個の加算器で演算させ
ることもできる。
次に本転送方法及び転送装置を用いて、転送及び座標
変換した例を示す。
第4図、第5図は直線の変換例であったが、同様な手
法により図形変換も可能である。即ち、第6図に示され
る図形Aを直線の集合と考えれば、明確に理解すること
ができる。但し、図形の形状等によって、直線毎に転送
数n及び変位量(増分値)Δx、Δy、Δx′、Δ
y′、直線の始点、xo、yo、xo′、yo′を設定する必要
がある。また、この方法に限ることなく、第7図に示す
様に、領域変換を行うことにより図形変換を行うことも
できる。この場合は、直線の始点xo、yo、xo′、yo′を
直線毎に設定し、Δx、Δy、Δx′、Δy′、nは一
度設定するだけで、画像変換を行うことができる。更
に、第1のメモリ(A)5の領域全てを変換して第2の
メモリ(B)6に転送することも可能である。なお、第
1のメモリ(A)5の領域を変換することなく、原画像
をそのまま転送することも可能である。
以上の様に構成された本実施例は、転送数n、変位量
(増分値)Δx、Δy、Δx′、Δy′、直線の始点、
xo、yo、xo′、yo′、の加減算のみで多様な座標変換を
容易に行うことができる。つまり、2次元の回転、原点
の平行移動、縮尺を補正するためのヘルマート変換や、
歪の補正も行うアフィン変換、射影変換等の多種多様の
複雑な座標変換を上記Δx、Δy等の簡単なパラメータ
を設定することにより、容易に変換演算を行わせること
ができる。
なお、これまでの説明では、転送元と転送先それぞれ
に、加算器を設けているが、転送先か転送元どちらか一
方に加算器を設け、一方のみの加算演算によっても同様
のことが達成出来る。
次に、転送元メモリである第1のメモリ(A)5の第
1の累積器(A)3と、転送先メモリである第2のメモ
リ(B)6の第2の累積器(B)4とを用いて、メモリ
のX軸・Y軸に平行でない方向での射影変換又は回転、
拡大、縮小などを伴った射影変換を行う実施例について
説明する。即ち、第1のメモリ(A)5又は第2のメモ
リ(B)6の何れか一方に加算器を使用した場合には、
メモリのX軸又はY軸に平行な方向への射影変換しか行
うことができないが、それぞれのメモリに加算器を設け
れば、X軸、Y軸に平行でない方向での射影変換や、回
転等を伴った射影変換を行うことができる。
まず、第10図、第11図に基づいて、本実施例を射影変
換に応用した場合を説明する。第10図は、軸γを含む平
面の像A′B′C′D′を射影変換した像ABCD(ABγ
A′B′)を示すものである。この変換において、射
影変換像ABCDが第11図(a)の様に第1のメモリ(A)
5に記憶されているとする。ここで、射影変換前の像
A′B′C′D′に変換させる場合を考えることにす
る。像の線分AB、CD、A′B′、C′D′は、軸γに平
行なので、軸γと平行に転送元メモリである第1のメモ
リ(A)5の像を走査させる。そして、第11図(b)に
示す様に転送先メモリである第2のメモリ(B)6もγ
と平行な方向に走査させれば、X、Y軸方向に平行でな
い射影変換が行われる。この様な走査を行うと、各線分
毎の走査ピッチが等しくなる(変位量に相当)ので、各
線分毎に(22)式に従い、倍率αを定め、変位量Δx、
Δy、Δx′、Δy′を設定し、直線の始点x0、y0、x
0′、y0′及び転送数nを決定した後、第1のメモリ
(A)5から第2のメモリ(B)6に転送を行えば、第
11図(b)に示す射影変換前の像A′B′C′D′を得
ることができる。
回転した射影変換前の像を得たい場合は、軸γと平行
に転送元メモリである第1のメモリ(A)5の像を走査
させ、転送先メモリである第2のメモリ(B)6を第11
図(c)に示す様に、回転させる角度方向の軸γ′に平
行に走査させる。この様な走査を行うと、射影変換前の
像に変換するときと同様に、各線分毎の走査ピッチが等
しくなる(変位量に相当)ので、各線分毎に(22)式に
従い、倍率αを定め、変位量Δx、Δy、Δx′、Δ
y′を設定し、直線の始点x0、y0、x0′、y0′及び転送
数nを決定した後、第1のメモリ(A)5から第2のメ
モリ(B)6に転送を行えば、第11図(c)に示す、回
転した射影変換前の像A″B″C″D″が、射影変換像
ABCDから、いっぺんに得られる。そのとき、倍率αに拡
大、または縮小したい値を乗ずることによって、同時に
拡大縮小も出来る。
また同様の転送方法により、像を射影変換し、拡大・
縮小、回転をかけたり、射影変換像から別の射影変換像
に変換、拡大、縮小、回転等も行うことができる。
次に、本実施例をパターン計測に応用した適用例を第
12図に基ずいて説明する。第12図は楕円像を求める場合
であり、第12図(a)に示す様に、パターン像の放射状
走査を各直線毎に行うと同時に、第12図(b)に示す第
2のメモリ(B)6上で水平方向に配列変えを行うこと
ができる。この様な配列変えを行った後、パターン演算
を行うことにより、メモリを水平方向に走査するだけで
容易に画像データが得られるという効果がある。なお従
来の方法によると、第12図(a)の走査は、各放射線分
の各点の座標を1個ずつ計算すると共に、このデータを
取り込んでパターン演算を行うというステップを繰り返
す必要があった、この様に従来の方法は、走査点が多い
程アドレス演算に要する時間が多くなり、高速演算処理
が困難となるという問題点があった。これに対して本実
施例は、各線分毎に走査線分を設定(x0、y0、x0′、y
0′、Δx、Δy、Δx′、Δy′、n)を行えば、転
送に要する時間のみで配列変えを行うことができ、パタ
ーン演算に必要なメモリ走査は、簡便高速に行えるので
従来処理に比較して遥かに高速処理を行うことができる
という効果がある。従って、このパターン計測を利用す
れば、楕円像を水平に走査出来る直線上に変換し、この
直線を走査し、計測すれば、任意の方向の楕円像の径長
を計測することができる。
以上の様に、パターン計測に応用した本実施例は、必
要な画像成分を高速に走査させると同時に、処理の容易
な位置に配列を変更することができるので、高速なパタ
ーン計測を行うことができるという効果がある。なおパ
ターン計測は、上記応用例に限られるものではなく、何
れの計測に応用することができる。
なお本実施例の加算器は、整数部、小数部の加算器か
ら構成されているが、少なくとも小数部の加算器によっ
ても構成することができる。
また、第1のメモリ(A)5のアドレス演算結果から
CPUに画像データを取り込み、CPUが、第2のメモリ
(B)6の対応するアドレスに画像データを書き込むこ
とができる。しかしながら、画像データの転送は、CPU
を介して行わなければならないので、高速転送を行うこ
とは困難である。
「効果」 以上の様に構成された本発明は、パターン計測の対象
となる画像データが記憶される転送元となる転送元メモ
リと、画像データが転送される転送先メモリと、転送元
メモリと転送先メモリとのデータ転送をダイレクトメモ
リアクセスで行うバスラインと、少なくとも前記転送元
又は転送先の何れかのアドレスを計算するための加算器
とから構成されており、この加算器は、転送元メモリの
計測対象となる画像データを転送元又は転送先のXアド
レス及びYアドレスの変位量で、順次加算或いは減算
し、前記転送元メモリの画像データを前記バスラインを
介して直接転送することにより、転送先メモリにおい
て、転送先メモリでの走査方向とパターン計測の対象の
方向とが一致した配列で記憶する様に構成されているの
で、X方向及びY方向とを同時に加算し、転送領域が長
方形のみに限定されることなく自由に設定でき、拡大の
他、縮小、斜めスキャン等も可能であるという効果があ
る。即ち、X軸、Y軸方向に平行でない方向での射影変
換や、回転、拡大、縮小等を伴う射影変換を行うことが
できる。
そして、転送先、転送元共に同じ回路を共通して利用
することができるので、別途DMA装置を要求されず経済
的であるという卓越した効果がある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すもので、第1図は本実施例の
構成を示すブロック図であり、第2図は累積器の構成を
示す図、第3図は演算動作のフローチャート、第4図は
座標変換において、第1のメモリ(A)に記憶された原
画像を示す図、第5図は第2のメモリ(B)に転送され
た変換画像を示す図、第6図は図形変換を示す図、第7
図は領域変換を示す図、第8図(a)、(b)は座標変
換を概説する図であり、第9図は従来技術を説明をする
図、第10図、第11図は本実施例を斜影変換に応用した例
を説明する図であり、第12図は本実施例をパターン計測
に応用した例を説明する図である。 1……座標変換処理装置、2……CPU 3……第1の累積器(A) 4……第2の累積器(B) 5……第1のメモリ(A) 6……データバス、31……ラッチ 32……マルチプレクサ 33……加算器 34……転送数カウンタ 35……コンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−109176(JP,A) 特開 昭62−115562(JP,A) 特開 昭60−81658(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 3/00 - 3/60 G06T 7/00 - 7/60 H04N 1/387 G06F 13/38 - 13/42 G06F 13/16 - 13/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パターン計測の対象となる画像データが記
    憶される転送元となる転送元メモリと、画像データが転
    送される転送先メモリと、転送元メモリと転送先メモリ
    とのデータ転送をダイレクトメモリアクセスで行うバス
    ラインと、少なくとも前記転送元又は転送先の何れかの
    アドレスを計算するための加算器とから構成されてお
    り、この加算器は、転送元メモリの計測対象となる画像
    データを転送元又は転送先のXアドレス及びYアドレス
    の変位量で、順次加算或は減算し、前記転送元メモリの
    画像データを前記バスラインを介して直接転送すること
    により、転送先メモリにおいて、転送先メモリでの走査
    方向とパターン計測の対象の方向とが一致した配列で記
    憶する様に構成されている画像データ転送装置。
  2. 【請求項2】前記加算器が、転送元のアドレスを計算す
    るための第1の加算器と、転送先のアドレスを計算する
    ための第2の加算器とから構成されている請求項1記載
    の画像データ転送装置。
  3. 【請求項3】前記転送元メモリは、計測対象となる楕円
    像データが記憶され、前記第1の加算器は、転送元メモ
    リに記憶された計測対象となる楕円像のデータに対し
    て、放射状走査を行う様に転送元のX、Yアドレスの変
    位量を順次加算或いは減算し、前記第2の加算器は、計
    測対象となる楕円像の径長データが水平方向に記憶され
    る様に、転送先メモリのX、Yアドレスの変位量を順次
    加算或いは減算する様に構成され、転送先メモリを水平
    走査することにより、任意の方向の計測対象となる楕円
    像の径長を計測可能に構成したことを特徴とする請求項
    2記載の画像データ転送装置。
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JP2535815B2 (ja) * 1985-10-04 1996-09-18 ダイキン工業株式会社 Crtディスプレイ装置の写像回路
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