JPS6155719B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は劇場、駐車場、遊園地、有料道路にお
ける料金収受装置などにおいて特に有用な紙葉類
の発行・確認装置に関するものである。

たとえば有料高速道路においては、各インター
チエンジの入口ゲートで進入車輛にインターチエ
ンジ番号その他を記録した紙葉類、すなわち通行
券を渡し、出口ゲートでは、車輛から通行券を受
取つてその通行券に記録されているインターチエ
ンジからの通行区間に相当する車種別の通行料金
額を算出し、その金額の料金を収受することが行
われている。

このような有料道路における通行料金収受の方
法として、従来は、通行券としてパンチカード式
のものを使用し、第１図に示すように入口ゲート
のブース（各車線ごとにある通行券発行所）に通
行券発行機１を設置するとともに、出口ゲートの
ブース（料金収受所）の通行券確認機５を設置し
て次のような通行料金の収受を行つている。

すなわち、入口ゲートにおいては、ブース内の
係員が進入してくる車輛を目視確認して通行券発
行機１のキーボードを操作し、その車輛の車種及
び余分車軸数を通行券発行機１に入力する。この
通行券発行機は、あらかじめ入力されている当該
インターチエンジの番号（以下入口インターチエ
ンジ番号という）、車線番号（ブース番号）、係員
番号などと、その時に入力される車種番号と、日
付及び時刻、発行順の一連番号を通行券に印刷記
録するとともに、この通行券に、上記入口インタ
ーチエンジ番号と、入力された車種番号及び余分
車軸数などのデータを穿孔記録して送出するもの
で、この発行された通行券は係員によつて進入車
輛の運転手に手渡される。なお、前記係員番号は
係員の交代の度に入力し直される。また、入口ゲ
ートには各車線ごとに車輪に踏まれることによつ
て車軸を検出する踏板などによる車輛判別装置２
が設置されており、この車輛判別装置２によつて
検出された車軸数及び通行券発行機において通行
券に記録されたデータは料金所事務所にあるデー
タ処理装置１１に送られて記録紙に記録され、係
員交代時に係員が勤務カードに必要データを記入
して作成した処理票の通行券発行総数、再発行数
などがチエツクされる。

一方、出口ゲートにおいては、ブース内の係員
が進入してくる車輛の運転手から通行券を受取
り、その通行券を通行券確認機５の通行券投入口
に投入する。この通行券確認機５は、通行券に穿
孔記録されている入口インターチエンジ番号、車
種番号、余分車軸数などのデータを取つてそのデ
ータを料金計算機に送るもので、この料金計算機
によつて算出された通行料金額は表示装置に表示
され、係員はこの金額の通行料金を車輛の運転手
から収受する。また、上記通行券確認機５は、投
入された通行券に当該インターチエンジの番号
（以下出口インターチエンジ番号という）、車線番
号、係員番号、日付及び時刻などのデータを制御
記録するとともに、使用済コードを穿孔記録して
この通行券を収容する。なお、出口ゲートにも各
車線ごとに車輛判別装置６が設置されており、通
行券から読取つた余分車軸数、車輛判別装置６検
出車軸数、及び算出された料金額などは通行券の
確認処理ごとにデータ処理装置１１において処理
され、記録機１２により記録紙に集計記録される
ようになつている。また、出口ゲートにおいて
は、上記の通常処理が行えない場合として、通行
券の紛失または破損により通行券の確認ができな
い場合、現金不持参のために料金の収受ができな
い場合、車輛が料金別納車やパトロールカー及び
軍用車などの無料通行車であつた場合などがある
ため、係員は他の係員と交代した後に、これらの
データを勤務カードに記入して処理票を作成して
いる。そして前記入口ゲート勤務係員用の勤務カ
ードと出口ゲート勤務係員用の勤務カードは、上
記データ処理装置１１に接続されたデータ入力機
１１ａによつてチエツクされ、また上記データ処
理装置１１において処理されたデータは管理局の
電子計算機１４に伝送されて集中処理されるよう
になつている。なお、第１図において３，７は信
号機、８は料金表示器、９は領収書発行機であ
り、入口ゲートの各車線ごとに設けられる上記通
行券発行機１、車輛判別装置２、信号機３は入口
ゲート制御装置４に接続され、また出口ゲートの
各車線ごとに設けられる上記通行券確認機５、車
輛判別装置６、信号機７、料金表示器８及び領収
書発行機９は出口ゲート制御装置１０に接続され
ている。

なお、前記入口ゲート制御機構４及び出口ゲー
ト制御機構１０は、通行券発行機１及び通行券確
認機５その他の設備の電源、動作制御装置、情報
伝送装置などを備えるとともに、ゲートの混雑状
況に応じて使用車線数を増減する場合に手動操作
されて信号機３，７の表示などを切換える車線制
御機を備えたものであり、これらゲート制御機構
４，１０はブース内に設けてもよいし料金事務所
に設置してもよい。また１３はいくつかの料金所
事務所を管理する管理事務所に設けられた集計記
録装置であり、上記データ処理装置１１とオンラ
イン接続されている。

しかしながら、従来においては同一の装置で紙
葉類の発行機能と確認機能を合わせもつた発行・
確認装置がなかつた。

このため、従来の通行料金収受システムでは、
前述したように通行券発行機１及び通行券確認機
５の別々の装置を必要としていた。

このために、道路の混雑状況などに応じて入口
車線を出口車線として使用したり出口車線を入口
車線として利用したりする場合に、この共用され
る車線のブース内に通行券発行機と通行券確認機
の両方を備えておくことが必要になり、そのため
に設備費が高くなるし、ブース内の狭いスペース
に２つの装置を設置しなければならないことから
ブース内の空間がさらに狭くなり、また２つの装
置を使い分けることは操作面においても係員に大
きな負担をかける欠点があつた。

本発明は上記のような実情にかんがみてなされ
たものであつて、その目的とするところは、同一
の装置で紙葉類の発行も回収紙葉類の確認も行う
ことができるようにして、従来のようにブースや
窓口内に紙葉類の発行機と確認機の双方を設置す
ることなく１つの装置を兼用機として設置するこ
とができ、ブース内のスペースを広くとることが
できるとともに、操作面においても係員の負担を
軽減させることができ、しかも、発行機、確認機
が兼用であるため、部品管理保守サービスを簡便
化することができる紙葉類の発行機能と確認機能
を合わせもつた紙葉類の発行・確認装置を提供す
ることにある。

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第２図及び第３図はこの通行料金収受システム
に使用される通行券を示したもので、この通行券
Ａは、上質紙からなる矩形状カード１５の表面
に、カードの長手方向に沿う情報記録用磁気記録
部１６と、係員番号、一連番号、日付、時刻、車
種番号、インターチエンジ番号などの印刷欄をも
つた入口情報印刷用余白部１７ａ及び出口情報印
刷用余白部１７ｂを設け、さらにこのカード表面
の他の部分には、確認機への挿入方向を示す矢
印、入口インターチエンジ名などの必要事項をプ
レ印刷するとともに、前記カード１５の裏面に注
意事項、通行料金表などをサービス印刷してなる
ものである。

この通行料金収受装置は、上記のような磁気カ
ード式の通行券Ａに入口情報を記録して送出する
機構と、回収された通行券を読取り確認する機構
とを合わせもつたもので、その構成は次のように
なつている。

第４図及び第５図はこの通行料金収受装置の操
作盤１９を示したもので、この操作盤１９には通
行券発行機及び通行券確認機のキーボードと同様
な二種のキーボードが共通操作釦を中間に配列し
て形成されており、またその中間部には回動式操
作盤切換プレート１８の基部が着脱可能に枢支さ
れている。すなわち、この操作盤１９は、上記切
換プレート１８を第４図に示すように一側に倒す
ことにより通行券発行機の操作盤１９ａとされ、
切換プレート１８を第５図に示すように他側に倒
すことにより通行券確認機の操作盤１９ｂとされ
るもので、このような操作盤とすることによりこ
の通行料金収受装置は通行券発行機としても、ま
た通行券確認機としても使用できるようになつて
いる。なお、上記操作盤は操作釦配列部ａと表示
部ｂとに区分されており、操作釦配列部ａにはデ
ータ入力釦のほかに電源キー挿入部２０、切換プ
レート１８による操作盤の切換にともなつて操作
される切換手段としての制御部切換スイツチ２
１，２２及び操作員パツジプレート挿入部２３な
どが設けられている。

一方、第６図はこの通行料金収受装置の内部機
構を示したもので、ホツパ２４内に収納されてい
る通行券Ａは、ピツカー２５により１枚ずつ取出
され、モータ２６に連結された駆動プーリ２７と
ドラム２８とに掛装された内側無端ベルト２９に
より搬送される。そして、この通行券Ａは、紙葉
類搬送機構を構成する上記内側無端ベルト２９と
ドラム掛装部全域において接する外側無端ベルト
３０と、上記内側無端ベルト２９とに挾持されて
さらに搬送され、この搬送路に沿わせて順に配置
された情報読取部および情報記録部としての第１
ヘツド３１、第２ヘツド３２及び印刷ヘツド３３
により情報を記録されて送られる。上記第１ヘツ
ド３１及び第２ヘツド３２は、それぞれ読取り書
込み両用のデユアルギヤツプヘツドとされてお
り、第１ヘツド３１は読取りのみに使用され第２
ヘツド３２は書込み読取りの順になるように設置
されている。また上記印刷ヘツド３３は、ワイヤ
ードツトプリントヘツド（リボン付）とされ、２
セツト並列に配置されている。上記第２ヘツド３
２により情報を磁気記録されかつその記録情報を
読取りチエツクされた後に印刷ヘツド３３により
印刷記録された通行券Ａは、前記第２ヘツド３２
の記録情報読取りにより正常な記録が行われてい
る場合は分離手段としての分離爪３４の上を通つ
て送出口３５に送出され、また記録不良があつた
場合は印刷ヘツド３３によりその事を印刷される
とともに分離爪３４が立ち上がり動作することに
よつてスタツカ３６内に収容される。一方、３７
は通行券Ａの投入口であり、この投入口３７に投
入された回収通行券は、内側無端ベルト２９と外
側無端ベルト３０とによつて上記と同様に搬送さ
れ、第１ヘツド３１による磁気記録情報の読取
り、第２ヘツド３２による情報の磁気記録及びそ
の読取りチエツク、印刷ヘツド３２による印刷が
行われる。そして、この場合の分離爪３４の動作
は通行券に対しては正常券の場合はスタツカ３６
に通行券を送り込み、異常券の場合は通行券を送
出口３５に送り出すように動作する。

すなわち、この通行料金収受装置は、上記のよ
うな構成とすることにより、通行券発行機として
使用される場合に上記ホツパ２４から通行券を送
出してこれを発行し、また、通行券確認機５とし
て使用される場合（この場合は上記ホツパ２４及
びピツカー２５は使用されない設備となる）投入
口３７から投入された回収通行券の読取りを行う
ものである。なお、第８図において３８は第１ヘ
ツド３１、第２ヘツド３２及び印刷ヘツド３３や
分離爪３４の動作タイミングをとるためのカード
端検出用光電式検出器、３９は筐体であり、上記
の機構はこの筐体３９内に設けられている。

なお、この通行料金収受装置は、上記のように
通行券発行機及び通行券確認機として使用される
他に、勤務カードに必要データを記録する処理票
作成機としても利用でき、その場合は勤務カード
を通行券と同様な磁気カード式としてこれを投入
口３７から投入し、必要データを磁気記録及び印
刷記録した後にこのカードを送出口３５に送出さ
せるようにすればよい。また、本発明は上記実施
例ばかりでなく、駐車場、劇場、遊園地など、多
方面に応用することができる。

本発明は、以上説明したようにしたから、同一
の装置で紙葉類の発行も、回収紙葉類の読取り確
認も行うことができ、従つて１つの装置が両機能
を兼用できるため、従来のようにブースや窓口内
に紙葉類の発行機と確認機の双方を設置すること
なく、１つの装置を兼用機として設置することが
できるので、ブース内のスペースを広くとること
ができるし、操作面においても係員の負担を軽減
させることができる。しかも、発行機、確認機が
兼用であるため、部品管理保守サービスを簡便化
することができるといつた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す機器及びその
管理のための装置配置図、第２図及び第３図は紙
葉類の一例を示す正面図及び側面図、第４図及び
第５図は本発明の一実施例を示す装置の操作盤を
示す正面図、第６図は本発明の一実施例を示す装
置の内部機構を示す側面図である。 ２１，２２……切換手段（制御部切換スイツ
チ）、２４……ホツパ、２９，３０……搬送機構
（ベルト）、３１，３２，３３……情報読取り記録
部（ヘツド）、３４……分離手段（分離爪）、３５
……送出口、３６……紙葉類（通行券）収容スタ
ツカ、３７……投入口、Ａ……紙葉類（通行
券）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 筐体の一部に発行待ち紙葉類を収容したホツ
   パと回収紙葉類の投入口とを設け、筐体の他部に
   は発行紙葉類の送出口と回収紙葉類の収容部を設
   けると共に、上記筐体の内部に、前記ホツパから
   送出された紙葉類及び投入口から投入された紙葉
   類を挾持して搬送する紙葉類搬送機構と、この紙
   葉類搬送機構により形成される搬送路の途中に記
   録ヘツドを臨ませ上記ホツパから取出された発行
   紙葉類に必要情報を記録する情報記録部と、前記
   搬送路の途中に読取ヘツドを臨ませ上記投入口か
   ら投入された回収紙葉類に記録されている記録情
   報を読取る情報読取部とを設け、さらに上記搬送
   路の終端部には、発行紙葉類を前記送出口に送出
   案内しかつ回収紙葉類を前記収容部に送入案内す
   べく振分ける分離手段とを設けてなり、また上記
   筐体の表面に紙葉類の発行機能と確認機能とを選
   択的に切換える切換手段を設けてなることを特徴
   とする紙葉類の発行・確認装置。