JPS6152183B2 - - Google Patents

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JPS6152183B2
JPS6152183B2 JP13395884A JP13395884A JPS6152183B2 JP S6152183 B2 JPS6152183 B2 JP S6152183B2 JP 13395884 A JP13395884 A JP 13395884A JP 13395884 A JP13395884 A JP 13395884A JP S6152183 B2 JPS6152183 B2 JP S6152183B2
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JP
Japan
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orange
pigment
extraction
krill
fluid
Prior art date
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Expired
Application number
JP13395884A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6035057A (ja
Inventor
Akira Yasuda
Kinnosuke Kotake
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanei Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Sanei Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Sanei Kagaku Kogyo KK filed Critical Sanei Kagaku Kogyo KK
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Publication of JPS6152183B2 publication Critical patent/JPS6152183B2/ja
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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は色素の製法に係るものであり、優れ
た品質の黄橙色ないし赤橙色色素を工業的に有利
に取得する方法に関するものである。 従来オキアミ(Euphausia superba)は体内に
黄橙色ないし赤橙色色素たるアスタキサンチンを
含有する生物であること、多量に漁獲できるこ
と、天然物であるので無害であることなどの理由
から色素原料として用いられているが、その市販
色素には下記のごとき多くの欠点がある、 特有の異臭を伴うこと、発色が良くないこ
と、光により退色しやすいことなどである。 本発明者はこの様な状況に鑑みオキアミから前
記色素を製造する方法について研究の結果、次の
知見を得た。即ちオキアミ色素中に介在ないしは
結合する不飽和脂肪酸やそのグリセリンエステル
その他脂質が酸化分解するため前記の異臭を放つ
要因となること、またその過程で生ずる反応生成
物が色素の退色の一因となつていること、さらに
はそれらの脂質と色素が効率良く分離できないた
め、低濃度の色素しか得られず、従つて発色不良
の原因となつている。本発明は、これらの知見に
もとづいて創出されたものである。即ち本発明の
目的はオキアミの溶剤抽出液より高品位の黄橙色
ないし赤橙色色素を工業的に有利に抽出分離する
方法を提供するにあり、その要旨はオキアミの溶
剤抽出液をそのPHを中性にした後リパーゼあるい
はアルカリを添加して脂肪酸その他の夾雑物を分
解して液系とし(以下脂質分解処理液という)こ
れに超臨界状態の流体を抽剤として抽出分離する
ことを特徴とする黄橙色ないし赤橙色色素の製法
である。 超臨界状態の流体を用いて有機化合物をそれを
含有する混合物から分離する方法は例えば特公昭
54−10539号公報に記載のとおり公知であるがオ
キアミより色素を分離する方法については未だ全
く知られていない。 超臨界状態の流体とは臨界温度および臨界圧力
を超える状態にある流体であつて例えばエチレン
(9.9℃、50.5atm)、アンモニア(132.3℃、
111.3atm)二酸化炭素(31.0℃、72.9atm)のご
とくの臨界状態以上の条件にある流体であつて液
体に近い密度とガス体に近い大きな拡散係数を有
する流体である。この物性の故に種々の特定の化
合物を速かにかつ大量に効率よく抽出でき、しか
も製品に抽剤が残らないというすぐれた特徴を有
する。本発明に於いては一般に前記超臨界にある
流体のいずれもが使用可能であるが、対象が食品
に関するものであるため二酸化炭素を用いると無
害かつ不活性であり、比較的低温での処理が可能
で取扱いおよび操作が簡単で経済的に有利である
など数々の利点を有するので通常抽剤として二酸
化炭素を用いる場合が多い。 原料にはオキアミの生体またはそれらの乾燥体
を溶剤で浸漬し、色素を溶出した後、その溶剤を
留去させた粗色素液を用いる。溶剤にはアセト
ン、n−ヘキサン、酢酸エチル等の有機溶剤が用
いられる。 脂質の除去は、脂質の分解と、その除去の2工
程により達成される。脂質の分解には、リパーゼ
を用いた酵素的な方法と、アルカリ剤を用いた化
学的な方法がある。 分解後のグリセリン、脂肪酸の除去には超臨界
状態の流体を抽剤として用いる。 まず酵素による分解であるが、粗色素液1部に
対し要すれば約0.1〜1部(重量、以下同じ)の
水を加えた後、PH7.0に調整し少量の水に溶解し
たリパーゼを、粗色素液1g当たり50〜200unit
(国際単位、位下同じ)加え、約35〜40℃で10〜
40時間撹拌する。次いで約80〜100℃に加温し、
酵素を失格させると共に静置して、上部の色素油
層を分離する。 アルカリによる脂質の分解は、色素液1部に約
0.1〜0.5部の水酵化カリウムその他のアルカリ質
と、約5部のエチルアルコールを加え、撹拌下に
1〜5時間還流した後、希硫酸水でPH3.0以下に
し、常法により上部の色素液層を分離する。 次いで分離した脂肪酸グリセリンおよびその他
の脂質の除去を抽剤として超臨界状態の流体を用
いて行なうが、以下に本発明の実施態様をフロー
シートに基づいて説明する。 第1図において二酸化炭素シリンダー1より圧
縮機2を用いて所定の圧力まで圧縮した二酸化炭
素を熱交換器3を通して所定の抽出温度にし超臨
界状態にして抽出塔4へ導入する。抽出塔4には
上記オキアミの溶剤抽出液の脂質分離処理液を仕
込んでおき、ここで脂肪酸、グリセリン等を抽出
した二酸化炭素相を減圧弁5を通して減圧し、セ
パレーター6に導き脂肪酸およびグリセリン等を
二酸化炭素から分離する。減圧された二酸化炭素
はコンデンサー7で冷却液化し圧縮機2を経てリ
サイクルする。 上記プロセスにおいて抽出塔内の超臨界状態の
二酸化炭素の圧力は70〜500Kg/cm2、好ましくは70
〜300Kg/cm2、温度は30〜90℃好ましくは30〜60℃
の範囲に保つて抽出することが必要である。低過
ぎると超臨界状態とならず高すぎると装置費が嵩
むばかりか熱劣化などの悪影響の現われる場合も
ある。抽剤が二酸化炭素の場合は特に圧力200Kg/
cm2前後温度40℃前後の条件を用いると好結果が得
られる。 本発明の方法により、主として色素以外の油成
分が抽出除去され抽出残として色素濃縮物を得る
ことができる。 このようにして得られた色素は本発明の目的と
する高濃度で発色がよく特異臭も除去できた比較
的安定性の優れた高品位のオキアミ色素であつ
た。この色素を要すれば再び無臭な油脂で濃度調
整または親水性の界面活性剤等によつて乳化し水
分散タイプに調整して目的とするオキアミ色素を
得る。 このオキアミ色を食品に添加することによつて
鮮明な黄橙色ないし赤橙色が得られる。その食品
の風味に対してこの色素は影響を与えないもので
ある。 以下に本発明の効果の試験結果を第1表に示
す。
【表】 実施例 1 オキアミ色素液(色素含量199mg%)100gに水
100mlを加えた液を希硫酸でPH7.0に調整し、次い
でリパーゼ(30000unit/g)0.5gを50mlの水に
溶かした酵素液を添加した後38℃にて25時間撹拌
した。次いで90℃で30分間加熱後静置して上層の
色素を分離した。この分離した色素液を内容積1
の抽出塔に仕込み第1図に示すプロセスにより
抽出温度45℃、圧力200Kg/cm2の二酸化炭素を用い
て抽出精製し、常温大気圧下で抽出物の分離を行
ない(7.5g)の色素濃縮抽出残を得た。この色
素濃縮抽出残の色素含量は(2338mg%)であつ
た。さらにこの色素濃縮抽出残を(バタークリー
ム)に(0.013%)添加着色したところ未精製品
を使用した場合と比べて異臭もなく鮮明な橙色に
着色された。 実施例 2 実施例1で用いたと同じオキアミ色素液100g
を95%エチルアルコール500gに苛性カリ30gを
溶解した液に加え撹拌下にN2ガスを吹き込みな
がら約2時間還流し中性脂質を分解した。その後
希硫酸でPH2.5に調整し、多量の塩水を加えた後
ジエチルエーテルにて常法により色素油分を抽出
した後エーテルを留去して色素液を得た。この色
素液に1の抽出塔に仕込み第1図に示すプロセ
スにより抽出温度45℃、圧力200Kg/cm2の二酸化炭
素を用いて抽出精製し常温大気圧下で抽出物の分
離を行ない10.3gの色素濃縮抽出残を得た。この
色素濃縮抽出残の色素含量は1780mg%を抽出前色
素液と比べて臭気も少なかつた。この色素濃縮抽
出残を用いえびせんべいに0.11%で着色したとこ
ろ非常に鮮明に橙色に着色でき異味異臭は感じら
れなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施態様を示すフローシート
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 オキアミの溶剤抽出液より黄橙色ないし赤橙
    色色素を抽出分離するに当り、該溶剤抽出液をそ
    のPHを中性にした後、リパーゼあるいはアルカリ
    を添加して、脂肪酸その他の夾雑物を分解して液
    系とし、これに抽剤として超臨界状態の流体を用
    いることを特徴とする黄橙色ないし赤橙色色素の
    製法。 2 超臨界状態の流体が二酸化炭素である特許請
    求の範囲1記載の方法。 3 超臨界状態の流体の圧力70〜300mg/cm2、温度
    30〜60℃の範囲で抽出を行なう特許請求の範囲1
    または2記載の方法。
JP13395884A 1984-06-27 1984-06-27 黄橙色ないし赤橙色色素の製法 Granted JPS6035057A (ja)

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JP13395884A JPS6035057A (ja) 1984-06-27 1984-06-27 黄橙色ないし赤橙色色素の製法

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Publication Number Publication Date
JPS6035057A JPS6035057A (ja) 1985-02-22
JPS6152183B2 true JPS6152183B2 (ja) 1986-11-12

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ID=15117053

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JP13395884A Granted JPS6035057A (ja) 1984-06-27 1984-06-27 黄橙色ないし赤橙色色素の製法

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