JP2772213B2 - ツェインの製造方法 - Google Patents

ツェインの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ツェインの製造方法に
関するものであり、詳しくは、とうもろこしに含まれる
蛋白質であるツェインを脱色精製し、かつ安定して供給
する方法と、従来ツェインの製造工程において回収され
ることがなかった、とうもろこしの色素を濃縮回収する
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ツェインはとうもろこし蛋白質の主成分
であり、種々の特性に優れているため種々の用途が開発
されているが、特に食品や化粧品用として用いることが
できるツェインについては、不快な色と臭いのない白色
の精製品が望まれている。ツェインの製造方法として
は、(1)含水溶剤でツェインを抽出し、この抽出液を冷
却して色素成分および臭い成分の主たる部分を溶かした
ままツェインを沈澱物として回収する方法(特公昭50-16
800号)、(2)微アルカリ性下で、含水アルコールでツェ
インを抽出し、減圧下で濃縮した後に冷水に接触させて
水不溶の成分としてツェインを回収する方法(特開昭63
-185999号)、(3)ツェイン溶液をアセトン、冷アルコー
ル等と接触させて不溶化して回収し、乾燥する方法(特
願平4-24387号)がある。
【0003】そして上記の(1)の方法は、ツェインの含
水溶剤への溶解度の差を利用して沈澱させる技術である
が、ツェインを抽出しやすい(水分含量の多い)溶剤
は、冷却時にツェインのみを不溶化沈澱させることが困
難で、ツェインばかりでなく色素や油分も同時に不溶化
しやすく、精製されたツェインを得ることが難しい。ま
た、ツェインが上澄みに溶解残存して損失となったり、
沈澱に要する時間が長いという欠点があるまた、(2)
の方法は、含水溶剤で抽出したツェイン溶液の濃縮時
や、ツェインの沈澱を乾燥する際に沈澱物に含まれる水
分の相対的な上昇により、ツェインが熱変性を受け易い
という欠点がある。 さらに、(3)の方法は、ツェインか
ら色素と油分は除去できるが、色素のみを利用可能な形
で取り出す技術ではない。
【0004】一方、ツェインの製造工程における色素の
抽出除去に関しては、本発明者らが先に提案した特願平
3-117893号および特願平3-212992号に記載された方法が
ある。即ち、ツェインが抽出されない程度の、わずかに
水を含んだアセトン、アルコールおよびそれらを含む混
合溶媒等を用い、グルテンミールをわずかに膨潤させて
抽出されにくい色素成分まで抽出する方法である。しか
し、この方法は色素成分を除去したツェインを得るため
の処理方法であって、色素と同時に油脂成分全般が抽出
されてしまうので、食品、化粧品等の分野で使用する色
素としては色が薄く実用に供することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来法のように、コー
ングルテンミールからのツェインの抽出を水分含量の高
い溶媒(例えば91容量%未満のエタノール水溶液)で
行う場合、原料となるコーングルテンミールの品質の相
違により抽出時のコーングルテンミールの膨潤の度合や
性質が異なるため、抽出液の性質に大差が生じ、濾過や
遠心分離工程に影響を与えることになる。そのため、現
状では抽出の条件を原料コーングルテンミールの性質別
に調節する必要がある。
【0006】本発明は、上記のようなツェインの製造方
法に係る従来技術の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、とうもろこしに含まれる蛋白質である
ツェインの抽出工程における処理条件を安定化させ、か
つ連続処理工程により脱色精製したツェインを安定的に
供給することができる方法と、時に食品等に利用する
ことができる鮮やかな黄色のとうもろこしの色素を、濃
縮回収する技術を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、上記の課題の解決について鋭意研究した、即ち、ツ
ェインの抽出工程における処理条件を安定化させ連続処
理を行うことができる方法と、ツェインの製造と色素の
濃縮を同時に行う方法について研究したところ、従来法
による抽出に比べ、水分の低い含水アルコールや含水ア
セトンを用いること及び従来法に比べ高い温度で抽出し
て残渣を分離することにより、コーングルテンミールを
殆ど膨潤させることなく抽出する技術を見出した。 そし
てこの方法によれば、原料のコーングルテンミールの品
質の影響をあまり受けずに、製品の品質の劣化を招くこ
となく、短時間で抽出することができる。
【0008】しかし、この抽出方法では、抽出溶剤の水
分が低く、また抽出温度が従来法に比べ高いことから、
ツェインと共に油脂および不純物が多く抽出されてしま
う。そのため、抽出液を冷却してツェインを沈澱回収し
たあと、この沈澱物に含水溶媒を少量加えて不溶性の成
分を濾過して分離する工程で、溶液中に残存する油脂分
微小油滴を形成する。この油滴は微小であるために、
濾過工程において液と共に抜けやすい。 一方、これを防
ぐために例えば限外濾過膜のような非常に目の細かい濾
材を使用すると、濾過抵抗が大きくなったり、目づまり
しやすくなるので、濾過効率を極端に低下させることに
る。そして、油滴が濾過工程において残存してしまっ
た場合、ツェイン沈澱物に残存する油脂には色素成分が
溶存し、ツェインの色を濃くし、ツェイン溶液の変質を
促進するという問題を生じる。
【0009】そこで本発明者らは、上記の問題を検討し
た結果、特定の溶媒を用いて予め処理すると、後に続く
工程で精製の妨げとなる油脂類のみを先にコーングルテ
ンミールから除去することができ、処理したコーングル
テンミール中に色素が比較的残存することを見出した。
一方、特願平3-117893号および特願平3-212992号に記載
した方法、即ち、ツェインが抽出されない程度の、わず
かに水を含んだアセトン、アルコールおよびそれらを含
む混合溶媒等を用い、油脂成分と色素成分を抽出除去し
たグルテンミールを用いることについても検討した。
【0010】本発明は上記の知見並びに検討に基づくも
のであり、その要旨は、予め油脂分並びに色素成分を抽
出除去するか油脂のみを除去したコーングルテンミール
を原料として、従来法におけるツェインの抽出条件に比
べて水分含有率の低い溶媒を用いて、従来法よりも高い
温度でツェインを抽出して残渣を分離する方法である。
そして詳しくは、(1)コーングルテンミールを炭素数5
〜9からなる炭化水素溶媒で処理する工程と、該処理を
したコーングルテンミール中のツェインと色素成分を溶
媒で抽出する工程と、該抽出液中のツェインと色素成分
を分離する工程からなることを特徴とするツェインの製
造方法。
【0011】(2)コーングルテンミールを炭素数5〜9
からなる炭化水素溶媒で処理する工程と、該処理をした
コーングルテンミール中のツェインと色素成分を、高濃
度、高温の溶媒すなわち、91〜96容量%のエタノー
ル、86〜95容量%のイソプロパノール、81〜91
容量%のアセトンから選択された1種以上の溶媒を用
い、60℃以上で抽出する工程と、該抽出液を常温以下
に冷却して、色素成分を該抽出液に溶存させたまま、ツ
ェインを沈澱物として回収する工程からなることを特徴
とするツェインの製造方法。
【0012】(3)コーングルテンミールを92〜98容
量%のアセトン、95〜100容量%のエタノール、8
0〜95容量%の含水エタノールを3〜50容量%含む
ヘキサン・エタノール混合溶媒から選択された1種の溶
媒で処理して 油脂分並びに色素成分を抽出除去する工
程と、該処理をしたコーングルテンミール中のツェイン
を、高濃度、高温の溶媒すなわち、91〜96容量%の
エタノール、86〜95容量%のイソプロパノール、8
1〜91容量%のアセトンから選択された1種以上の溶
媒を用い、60℃以上で抽出する工程と、該抽出液を常
温以下に冷却して、ツェインを沈澱物として回収する工
程からなることを特徴とするツェインの製造方法であ
る。
【0013】本発明において、コーングルテンミールを
炭化水素溶媒で処理する工程は、油脂類のみを抽出する
ものであるが、炭素数5〜9の炭化水素であれば結合が
飽和でも不飽和でもよく、直鎖、分岐、環状および環状
に分岐のついたものでもよい。そして溶媒の使用量は、
コーングルテンミールに対して等量以上で、かつ浸漬で
きるだけの量以上の溶媒を連続式あるいは回分式に接触
させれば油脂分を抽出することができる。ただし、加熱
するとコーングルテンミール自体の持つ水分によってコ
ーングルテンミールが膨潤し、色素の溶出が激しくなる
こともある。ここで、油脂類の抽出工程で主として抽出
されるのは、トリグリセリド、ジグリセリド、モノグリ
セリド、遊離脂肪酸等の中性脂質であり、コーングルテ
ンミールに含まれるカロチン、キサントフィル等の色素
は比較抽出され難く、コーングルテンミールに残存し
やすい。
【0014】続くツェインと色素の抽出工程は、油脂類
を抽出除去したコーングルテンミールから従来法による
抽出に比べて水分の低い含水アルコールや含水アセトン
を用い、比較的高い温度でツェインを抽出する工程であ
る。そして抽出液中の残渣を分離し、ツェイン溶液を
温(25℃)以下に冷却してツェインを沈澱として回収
する。このツェインは、後の処理工程で微小油滴の発生
は見られず、色調も黄色みの少ないものである。一方、
上澄液中には色素成分が濃縮されている。そしてこの濃
縮された色素組成物は、鮮やかな黄色で食品等の用途に
供することができるものである。
【0015】そして上記の抽出工程では、従来法に比べ
て水分の低い溶媒を用いるが、その溶媒としてエタノー
ルの場合は通常60〜90容量%のものを用いるが、本
発明においては91〜96容量%、好ましくは93〜9
5容量%のものである。同様にイソプロパノールは、通
常55〜85容量%であるが、本発明においては86〜
95容量%、アセトンの場合は通常60〜80容量%で
あるのに対し、81〜91容量%のものを用いる。さら
に抽出時の温度を従来法に比べ高い温度とするのが好ま
しいが、その温度はその溶媒の沸点から沸点以下30℃
程度までの範囲であり、例えばエタノールの場合は60
〜80℃の範囲内が好ましい。
【0016】一方、炭素数5〜9の炭化水素溶媒による
前処理とは別の処理方法である、ツェインが抽出されな
い程度の、わずかに水を含んだアセトン、アルコールお
よびそれらを含む混合溶媒等を用い、コーングルテンミ
ールから油脂成分と色素成分を抽出除去する方法におい
ては、その溶媒としては92〜98容量%のアセトン、
95〜100容量%のエタノール、80〜95容量%の
含水エタノールを3〜50容量%含むヘキサン・エタノ
ール混合溶媒等を用いることが好ましい。そしてこの方
法では、油脂成分全般が抽出されると同時に多くの色素
成分が抽出されて除去され、処理されたコーングルテン
ミール中に殆ど色素は残らない。
【0017】
【実施例等】以下実施例等に基づいて本発明をさらに詳
細に説明する。 実施例1 コーングルテンミール(敷島スターチ(株)製)100g
にn-ヘキサン500ミリリットルを加え、常温で一夜
放置して浸漬した後ヘキサンを除去した。このヘキサン
溶液中の固形分は微かに黄色みのある油状物質3.1g
であった。次に、残ったコーングルテンミールに95容
量%エタノールを800ミリリットル加え、70℃温浴
中のホモジナイザーで15分間攪拌した。液温を保ちな
がら、2,500rpmで2分間遠心分離し、淡黄色で
透明なツェインの抽出液を得た。さらに抽出液を−10
℃に冷却し、ツェインを沈澱させ、デカンテーションに
より固液分離し、沈澱物47.2gを得た。この沈澱物
に85容量%のエタノールを加え100g としたとこ
ろ清澄なツェイン溶液(固形分21.1%)が得られた。
【0018】一方、分離したエタノール上澄液を蒸発乾
し、この固形物をアセトンで抽出したところ、黄色の
油状物質0.41gが得られた。ヘキサンで抽出された
油状物質およびアセトンで抽出された油状物質を95容
量%のエタノールに0.2%の濃度で溶解し、吸収スペ
クトルを測定したところ、ヘキサンで抽出された油状物
質には、可視部に色素の存在を示すピークが見られなか
ったのに対し、アセトンで抽出された油状物質には42
0、450、470nm付近に吸収ピークが現れた。そ
して、濃縮された色素組成物は、鮮やかな黄色で、食品
等の用途に使用しうるものであった。
【0019】比較例1 コーングルテンミール(敷島スターチ(株)製)100g
に95容量%のエタノール800ミリリットル加え、7
0℃温浴中のホモジナイザーで15分間攪拌した。液温
を保ちながら、2,500rpmで2分間遠心分離し乳
濁状のツェイン抽出液を得た。この抽出液を−10℃に
冷却し、ツェインを沈澱させ、デカンテーションにより
固液分離し、沈澱物50.4gを得た。この沈澱物に8
5容量%のエタノールを加えて100g としたとこ
ろ、乳濁したツェイン溶液(固形分25.1%)が得られ
た。この溶液は、冷蔵保存により黄色の油滴を生じた。
一方、分離したエタノール上澄液を蒸発乾固したとこ
ろ、沈澱しきらなかったツェインと黄色い油状物質がま
だらに残存した。この残留物をアセトンで抽出したとこ
ろ、黄色の油状物質が1.62g得られた。この油状物
質を95容量%のエタノールに0.2%の濃度で溶解
し、吸収スペクトルを測定したところ、実施例1で得ら
れたアセトンで抽出した油状物質よりピークが小さく、
色素含量が少なかった。
【0020】実施例2 コーングルテンミール(敷島スターチ(株)製)100g
にn-ヘキサン500ミリリットルを加えてホモジナイ
ズし、沸騰水浴上で1時間還流抽出した。これを冷却
後、ヘキサンを濾別した。このヘキサン溶液中の固形分
は黄色みのある油状物質3.9gであった。次に、残っ
たコーングルテンミールに95容量%のエタノール を
800ミリリットル加え、70℃温浴中のホモジナイザ
ーで15分間攪拌した。液温を保ちながら、2,500
rpmで2分間遠心分離し、淡黄色で透明なツェインの
抽出液を得た。さらに抽出液を−10℃に冷却し、ツェ
インを沈澱させ、デカンテーションにより個液分離し、
沈澱物44.6gを得た。この沈澱物に85容量%のエ
タノールを加え100g としたところ清澄なツェイン
溶液(固形分20.0%)が得られた。
【0021】一方、分離したエタノール上澄液を蒸発乾
固したところ、沈澱しきらなかったツェインが、橙色の
固形物として残存した。この固形物をアセトンで抽出し
たところ、橙色の物質1.34gが得られた。ヘキサン
可溶の油状物質およびアセトンで抽出された物質を95
容量%のエタノールに0.2%の濃度で溶解し、吸収ス
ペクトルを 測定したところ、いずれの溶液にも42
0、450、470nm付近に吸収ピークが現れたが、
ヘキサン可溶物の方はアセトン可溶物の半分以下の吸収
であった。そして、濃縮された色素組成物は、食品等の
用途に使用しうるものであった。
【0022】実施例3 コーングルテンミール(敷島スターチ(株)製)5kgに
98容量%のアセトンを40リットル加え一夜浸漬し
た。そしてアセトンを濾別して除去し、ついでこのコー
ングルテンミールに82容量%のアセトン40リットル
を加え、60℃で1時間攪拌して抽出した。溶液の一部
を2,500rpmで2分間遠心分離し、淡黄色で透明
なツェインの抽出液を得た。この抽出液全部を−30℃
に冷却し、ツェインを沈澱させ、デカンテーションによ
り固液分離し、沈澱物3.42kgを得た。さらに、こ
の沈澱物を真空乾燥し、ツェイン1.22kgを得た。
このツェイン3gに85容量%のエタノールを100ミ
リリットル加えて溶解すると、透明なツェイン溶液が得
られた。
【0023】比較例2 コーングルテンミール(敷島スターチ(株)製)100g
に82容量%のアセトンを800ミリリットル加え、6
0℃で1時間振盪して抽出した後、7,000rpmで
10分間遠心分離したが、乳濁したツェイン抽出液しか
得られなかった。次に、抽出液を−30℃に冷却し、ツ
ェインを沈澱させ、デカンテーションにより固液分離
し、沈澱物51.4gを得た。この沈澱物を真空乾燥
し、ツェイン2.19gを得た。このツェイン0.3gに
85容量%のエタノールを10ミリリットル加えて溶解
しても 、透明なツェイン溶液は得られなかった。
【0024】
【発明の効果】本発明は、予め油脂分並びに色素成分を
抽出除去するか油脂のみを除去したコーングルテンミー
ルを原料として、従来法によるツェインの抽出に比べて
水分の低い溶媒を用いて、従来法よりも高い温度でツェ
インを抽出して残渣を分離することを要旨とする技術で
あるが、本発明により、 (1)とうもろこしに含まれる蛋白質であるツェインの抽
出工程における処理条件を、原料コーングルテンミール
の品質の相違による影響を低減することにより安定化さ
せ、かつ連続処理工程により微小油滴を生じることなく
脱色精製したツェインを安定的に供給することができ
る。そして、製品の品質の劣化を招くことがなく、短時
間で抽出することができる。 (2)同時にとうもろこしの色素が濃縮回収され、この濃
縮された色素組成物は、鮮やかな黄色で食品等の用途に
供することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーングルテンミールを炭素数5〜9か
    らなる炭化水素溶媒で処理する工程と、該処理をしたコ
    ーングルテンミール中のツェインと色素成分を溶媒で抽
    出する工程と、該抽出液中のツェインと色素成分を分離
    する工程からなることを特徴とするツェインの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 コーングルテンミールを炭素数5〜9か
    らなる炭化水素溶媒で処理する工程と、該処理をしたコ
    ーングルテンミール中のツェインと色素成分を、91〜
    96容量%のエタノール、86〜95容量%のイソプロ
    パノール、81〜91容量%のアセトンから選択された
    1種以上の溶媒を用い、60℃以上で抽出する工程と、
    該抽出液を常温以下に冷却して、色素成分を該抽出液に
    溶存させたまま、ツェインを沈澱物として回収する工程
    からなることを特徴とするツェインの製造方法。
  3. 【請求項3】 コーングルテンミールを92〜98容量
    %のアセトン、95〜100容量%のエタノール、80
    〜95容量%の含水エタノールを3〜50容量%含むヘ
    キサン・エタノール混合溶媒から選択された1種の溶媒
    で処理して油脂分並びに色素成分を抽出除去する工程
    と、該コーングルテンミール中のツェインを、91〜9
    6容量%のエタノール、86〜95容量%のイソプロパ
    ノール、81〜91容量%のアセトンから選択された1
    種以上の溶媒を用い、60℃以上で抽出する工程と、該
    抽出液を常温以下に冷却して、ツェインを沈澱物として
    回収する工程からなることを特徴とするツェインの製造
    方法。
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