JPS6147379B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は直管部のみならず曲管部の遠隔探傷を
も行うことができる超音波探触子の遠隔駆動装置
に関するものである。

保健上の制約から測定者の長時間の滞留が許さ
れない場所の探傷、例えば原子力発電所の放射能
汚染領域に配設された各種配管の探傷に当つて
は、探傷を遠隔的に行えるようにして操作者の放
射能汚染を防ぐことが強く望まれている。そこで
例えば第１図ａ，ｂの正面図および側面図に示す
ような探傷装置が提案されている。第１図におい
てａは管周方向駆動装置で、図示しない内蔵駆動
モータ、駆動歯車、これらにより駆動される駆動
ゴムローラｂなどからなる。ｃは超音波探触子、
ｄはその駆動装置、ｅは従動ゴムローラで、駆動
装置ｄは探触子ｃを管長方向（Ｘ方向）に移動さ
せるための駆動機構、上下方向（Ｚ方向）に移動
させて適当圧力で探触子ｃを被探傷面に接触させ
るための機構、探触子ｃを回転（θ方向）させて
精密探傷を行わせる回転機構、および別設の供給
タンクとその送給装置からの音波伝播媒体（例え
ば水）を探触子と被探傷面間に供給する装置など
を備えている。なおはチエーンベルト、ｇは張
力付与ばね体、ｈはフツクである。

この装置はチエーンベルトにより探触子の駆
動装置ｄと管周方向駆動装置ａとを重量バランス
を保つように連結して配管ｂに装着したのち、汚
染領域外において駆動装置ｄを遠隔操作すること
により、探触子ｃを管長方向に移動して探傷を行
う。そしてこれが終つたとき遠隔操作により管周
方向駆動装置ａを用いて駆動装置ｄを移動し、こ
れにより探触子ｃを管周方向（Ｙ方向）に移動し
て、再び管長方向の探傷を行う操作を全管周に亘
つて行うことにより、探触子の管長方向の移動可
能長さに亘つて全管周面の探傷を行うようにした
ものである。また装着のしなおしにより探傷装置
を管長方向に移動して上記の操作を行うことによ
り、配管全長における全周面の探傷が可能となる
ようにしたものである。この方法によれば探傷装
置の最初の装着時およびそれ以後における管長方
向への探傷装置の移動装着時にのみ操作者が汚染
領域に入るだけで済み、汚染領域外に設けた探傷
結果の表示ブラウン管装置および遠隔操作装置に
より安全かつ確実に探傷を行うことができる。し
かしこの方法では探触子が水平方向にのみしか動
かないことから明らかなように、あくまで直管部
の探傷を目的とするものであつて、曲管部の探傷
を行うことはできない。

本発明は直管部のみならず曲管部をも探傷でき
る装置の提供を目的とするもので、次に図面を用
いてその詳細を説明する。

第２図は本発明の一実施例図である。図いおい
ては管周方向駆動装置で、このうち１は駆動部
であつてその内部には管周方向駆動用モータ２と
駆動歯車３が内蔵されている。４は回転軸、５は
駆動用ゴムローラ、６は張力付与用ばね、７はチ
エーンベルト、８はフツク装置である。○

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 管長方向駆動源と仰角方向駆動源と従動アー
   ム伸縮用駆動源とを備えた駆動部と、一端が上記
   管長方向駆動源に接続されて回転する駆動アーム
   と、一端が上記駆動部に回転自在に軸着された上
   記伸縮用駆動源により伸縮する従動アームと、こ
   れら駆動および従動アームの他端が一端および中
   間部においてそれぞれ回転自在に軸着された操作
   アームと、この操作アームの他端に回転自在に軸
   着されて上記仰角方向駆動源により仰角方向に動
   く探触子とを有する走行用回転輪を備えた探触子
   駆動装置、および管周方向駆動源により駆動回転
   される走行用回転輪を備えた管周方向駆動装置、
   および上記探触子駆動装置と管周方向駆動装置と
   をそれぞれの走行用回転輪が被探傷管面に接しな
   がらこれを抱えこむように連結装着する連結具と
   からなり、上記駆動アームを回転したとき操作ア
   ームの先端が始めほぼ直線的に移動したのち弧を
   画いて仰角方向に移動するように形成して、上記
   直線的移動により操作アーム先端の探触子を管面
   に沿わせて移動して直管部の探傷を行い、また上
   記仰角方向への移動と探触子の仰角方向への角度
   を調整しながら曲管部の探傷を行うようにしたこ
   とを特徴とする超音波探触子の遠隔駆動装置。