JP4707594B2 - 管内検査装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、管内面に汚れや錆等があると、管内面とタイヤ式センサとの間に空気が入り込み、超音波が管板に入らないために管外面の腐食を計測できず、検査ムラが生じる場合があった。
管内面とタイヤとの間にクリーニング液と共用できる接触媒質液を供給する液供給手段を有し、
該液供給手段は、前記クリーニング液と共用できる接触媒質液を貯留する液貯留タンクと、前記タイヤおよび前記管内面に接触して、前記クリーニング液と共用できる接触媒質液を前記タイヤおよび前記管内面に付着させる液付着手段と、前記液貯留タンク内のクリーニング液と共用できる接触媒質液を前記液付着手段に供給する液供給管とを備え、
前記液付着手段は、管内面およびタイヤに付着する付着物を除去するクリーニング手段としても機能することを特徴とするものである。
また、液付着手段がタイヤと管内面の両方に接触しているので、タイヤと管内面の両方をクリーニングすることもできる。
以下、主な構成をさらに詳細に説明する。
センタリング装置5は、軸シャフト3に設置されて軸シャフト3前後方向に伸縮する空気圧シリンダ15と、空気圧シリンダ15の一端に回動自在に取り付けられたリンク脚部17と、リンク脚部17に回転自在に取り付けられた車輪19と、を備えている。
センタリング装置5は、空気圧シリンダ15を前後に伸縮させることによって、リンク脚部17が軸シャフト3を中心にして拡縮する機構になっている。
回転ドラム7は軸シャフト3を中心にして回転可能に取り付けられ、前方のセンタリング装置5(図中左側)に固定されたギヤードモータ21によって回転駆動される。
キャスタホルダ9はタイヤ式センサ11を管軸直交方向を中心軸として回転自在に保持するものである。
キャスタホルダ9は回転ドラム7に設置されたシリンダ23のシリンダロッド25および、シリンダロッド25と連動するガイドシャフト27に設置されたU字状の第1支持部材29と、第1支持部材29の中央部に第1支持部材29に収容されるようにして旋回自在に設置された第2支持部材31と、を備えている。
そして、第2支持部材31にタイヤ式センサ11のタイヤ33が回転自在に設置される。タイヤ回転中心軸35と第2支持部材31の旋回中心軸37とは、図3に示すように、偏心されている。これによって検査台車1が管軸方向に移動しながら回転ドラム7が管軸周りに回転するときに、図4に示されるように、タイヤ式センサ11が従動して管内面を螺旋状に進むようになっている。図4(b)の矢印はタイヤ33の移動軌跡を示している。
タイヤ式センサ11は、図2に示すように、第2支持部材31に設置された固定シャフト39と、該固定シャフト39に設置された超音波センサ41と、固定シャフト39に回転自在に設置された柔軟で超音波を通し易いゴム質のタイヤ33と、を備え、超音波センサ41とタイヤ33の間に接触媒質液43を封入した構造となっている。
なお、腐食のある位置は、検査台車1に取り付けた距離計(図示なし)により、計測でき、計測データは、後述する計測・操作盤77に送られ、記録される。
接触媒質液供給装置13は、図3に示すように、キャスタホルダ9に取り付けられた刷毛45と、刷毛45に接触媒質液を供給する吸湿スポンジ47と、吸湿スポンジ47に接触媒質液を供給するチューブ49と、後述する第1補助台車65(図7参照)に設けられて接触媒質液を貯留する貯留タンク51と、該貯留タンク51内の接触媒質液を、チューブ55を介して吸湿スポンジ47に送るポンプ53(図5参照)を備えて構成される。
貯留タンク51は、図5に示されるように、検査台車1に接続される第1補助台車65に設けられている。貯留タンク51内には接触媒質液を吸い込むためのチューブ55が設置されている。チューブ55は所定の長さを有し貯留タンク51内で自由に動けるフレキシブルなものである。
チューブ55の先端は吸い込み口になっており、吸い込み口には錘56が設置されている。このため、チューブ55の先端の吸い込み口は貯留タンク51内で常時鉛直下方向に移動できるようになっている。
接触媒質液としては、例えば水、グリセリン、油などを用いることができる。もっとも、クリーニング液と共用することを考慮すると水が最も好ましい。
なお、刷毛45をクリーニング手段として用いる場合には、クリーニング液を供給しなくても一定のクリーニング効果が得られるので、本発明では、クリーニングを目的とする場合には、刷毛45を取り付けてクリーニング液を供給しない場合も含む。
図7は、管内検査装置57の全体構成の説明図である。
管内検査装置57は、前方に配置されて後続の検査台車1等を牽引する前方走行台車59、前方走行台車59に連結器61によって連結されて管厚を計測する検査台車1、検査台車1に連結器61によって連結されて接触媒質液を貯留する貯留タンク51を備えた第1補助台車65、第1補助台車65の後方に連結器61によって連結されて制御・計測機器を搭載した第2補助台車67、第2補助台車67の後方に連結器61によって連結された後方走行台車69、後方走行台車69の後方に連結器61によって連結されたコネクタ台車71、コネクタ台車71に接続される電源・高圧空気供給チューブ、通信・制御用のケーブルを集合した集合ケーブル73に一定の張力を付与するケーブル牽引装置75、走行台車、検査台車1、補助台車の制御信号を送信する計測・操作盤77を備えている。以下、各構成を詳細に説明する。
走行台車59は、図8に示すように、本体部79に設けられた複数の空気圧シリンダ81によって拡縮する走行脚83に駆動モータ85と連動した車輪87を取り付けて構成される。そして、車輪87を空気圧シリンダ81によって管面に押し付け、車輪87を駆動して後続の検査台車1を牽引しながら管路内を走行する。
前方走行台車59にはその前端部に照明器89と小型TVカメラ91を搭載している。照明器89で管内を照らして内部を小型TVカメラ91で撮像する。
後方走行台車69にはこれら照明器89と小型TVカメラ91は搭載されず、これらはコネクタ台車71の後端部に搭載されている。
検査を行う場合には、例えば管路上で被検査管93の所定区間ごとに立抗95を掘削し、管路の一部を開放し、機器の挿入口となる傾斜ガイド管97を取り付ける。当該検査装置は、トレイ99に載せて傾斜ガイド管97の管端に取り付ける。計測・操作盤77と、集合ケーブル73は、管路外の地上部に設置し、管内に挿入される機器類と計測・操作盤77は集合ケーブル73で接続する。
P=V×S/R
V:走行速度、S:タイヤセンサの取付台数、R:回転速度
また、走行及び計測操作は、地上に設置している計測・操作盤77から通信・制御用のケーブルを通じて行うことができる。
このように、走行速度と回転ドラム7の回転速度の操作のみで旋回ピッチを任意に変更できるようにしたことで制御と操作を容易にできる効果がある。
補助台車に搭載された計測装置で計測されたデータは計測・操作盤77に送られ、データ処理器に記録される。
さらに、管路内の様子は、走行台車に取り付けた複数の照明器89と小型TVカメラ91によって、随時ケーブルを通じて計測・操作盤77に送られ、管路外から観測できる。
被検査管93の1区間の検査が終了すれば、一旦検査装置を取り出すと共に傾斜ガイド管97を取り外し、傾斜ガイド管97を隣接した次の区間の被検査管側に接続して検査装置を挿入して同様の検査を行う。
また、接触媒質液の供給をタイヤ33および管内面に接触する刷毛45によって行うことから、刷毛45がタイヤ33および管内面に付着している泥などの付着物を除去する機能を有し、接触媒質液の塗布とクリーニングを同時にできる。さらに、供給される接触媒質液はタイヤ33及び管内面の付着物を除去するクリーニング液としても機能する。
Claims (2)
- 管内壁にタイヤを当接させて超音波によって管の腐食検査を行うタイヤ式センサを搭載し、管内を走行して管壁を検査する管内検査装置であって、
管内面とタイヤとの間にクリーニング液と共用できる接触媒質液を供給する液供給手段を有し、
該液供給手段は、前記クリーニング液と共用できる接触媒質液を貯留する液貯留タンクと、前記タイヤおよび前記管内面に接触して、前記クリーニング液と共用できる接触媒質液を前記タイヤおよび前記管内面に付着させる液付着手段と、前記液貯留タンク内のクリーニング液と共用できる接触媒質液を前記液付着手段に供給する液供給管とを備え、
前記液付着手段は、管内面およびタイヤに付着する付着物を除去するクリーニング手段としても機能することを特徴とする管内検査装置。 - 前記液供給手段は、タイヤ式センサのタイヤおよび管内壁に当接する刷毛からなることを特徴とする請求項1に記載の管内検査装置。
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