JPH0611595A - 探傷装置 - Google Patents

探傷装置

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JPH0611595A
JPH0611595A JP4167914A JP16791492A JPH0611595A JP H0611595 A JPH0611595 A JP H0611595A JP 4167914 A JP4167914 A JP 4167914A JP 16791492 A JP16791492 A JP 16791492A JP H0611595 A JPH0611595 A JP H0611595A
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純一 楠
Kosuke Kojima
康介 児島
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 探触子走査範囲にある干渉物を回避しながら
自動探傷することを可能とする。 【構成】 原子炉圧力容器1の下鏡部2を探傷するため
の装置において、上記下鏡部2に吸着する複数の走行車
輪22を有すると共に下鏡部2に係脱自在に係合する探
触子23を有する走査用台車24と、上記車輪22を下
鏡部2に沿って走行させる車輪駆動用モータ25と、上
記車輪22を操舵するための車輪操舵用モータ26とか
ら構成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉圧力容器の下鏡部
を探傷する探傷装置に係り、特に走査範囲内の障害物を
回避しながら自動探傷することのできる探傷装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】原子炉圧力容器の下鏡部の探傷装置にあ
っては図10に示す如き構成が採用されている。
【0003】図示するように、原子炉容器1の下鏡部2
の溶接継手部3を探傷するために探傷装置4には圧力容
器1のスカート部5側に走行車6が設けられており、こ
の走行車6にはエアシリンダ7により回動自在に支持さ
れたアーム8が設けられている。アーム8には先端部に
超音波を発信する探触子9が取り付けられると共に基端
部には探触子駆動用モータ11が設けられている。
【0004】このように構成された探傷装置4は走行車
6の走行やエアシリンダ6の作動などにより探触子9を
下鏡部2に沿って移動させて所定範囲に亘って探傷する
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、溶接継手3
の探触子走査範囲には図示されないRIPポンプケーシ
ングやCRDハイジングなどの干渉物が存在している。
したがって、探触子走査範囲と等しいアーム8を採用す
ると、探傷装置4は継手周方向への移動ができなくな
り、走査範囲が制限される問題があった。
【0006】本発明は上記問題点を有効に解決すべく創
案されたものである。
【0007】本発明は探触子走査範囲にある干渉物を回
避しながら自動探傷することのできる探傷装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は原子炉圧力容器
の下鏡部を探傷するための装置において、上記下鏡部に
吸着する複数の走行車輪を有すると共に下鏡部に係脱自
在に係合する探触子を有する走査用台車と、上記車輪を
下鏡部に沿って走行させる車輪駆動用モータと、上記車
輪を操舵するための車輪操舵用モータとから構成したも
のである。
【0009】
【作用】このように下鏡部を走行する走査用台車に探触
子が取り付けられるため、干渉物を回避しながら走査す
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0011】図1は例えば改良型沸騰水型軽水炉(AB
WR)の原子炉圧力容器(RPV)の下鏡部を示すもの
である。図示するように、圧力容器1の鋼製の下鏡部2
にはRIPポンプケーシング12やCRDハウジング1
3が設けられると共に溶接継手3の付近を探傷するため
の探傷装置21が設けられる。
【0012】探傷装置21は下鏡部2に吸着する複数の
走行車輪22を有すると共に下鏡部2に係脱自在に係合
する超音波探触子23を有する無軌道式走査用台車24
と、図2および図3に示す如く下鏡部2に沿って走行車
輪22を走行させるための車輪駆動用モータ25と、走
行車輪22を操舵するための車輪操舵用モータ26とか
ら主に構成されている。
【0013】具体的には走行車輪22は走査用台車24
に走行方向前後に2つずつ配置され、各走行車輪22は
強磁性体となる下鏡部2に吸着する球形永久磁石により
構成されている。また、探触子23は台車24内に設け
られた探触子押付け機構27により下鏡部2に係脱自在
に係合するようになっている。探触子押付け機構27は
例えば図示されない板バネを有すると共に探触子23を
保持するためのブラケット28を有している。
【0014】図3、図4および図5に示すように、走行
車輪22を駆動するための車輪駆動用モータ25は走行
車輪22をロータとして回転させるステータ31を台車
24に有するステッピングモーターにより構成されてお
り、この車輪駆動用モータ25のステータ31は各走行
車輪22ごとに走行車輪22の一部を下鏡部2側に露出
させて周方向に覆うように台車24に設けられている。
図5に示すように、ロータとなる走行車輪22は周方向
に交互にS極とN極を配置した多極球で構成されてい
る。図示例の場合、4極の球形磁石に対しステータには
5極が形成されている。
【0015】また、車輪操舵用モータ26は車輪駆動用
モータ25のステータ31覆うケーシング32に一体的
に取り付けられたリング状ロータ33とこのロータ33
を回転させるリング状の圧電セラミックスからなるステ
ータ34とからなる超音波モータにより構成される。し
たがって、操舵用駆動モータ26のステータ34を固定
側としてロータ33が回転し、その回転に伴い走行車輪
22も回転することになり、走行車輪22は下鏡部2を
走行面としてこれに沿ってXY軸方向に移動できること
になる。すなわち、車輪駆動用モータ25のステータ3
1内で回転する走行車輪22の移動方向が操舵用駆動モ
ータ26の駆動により任意の方向に切り換えることがで
きる。図6および図7は走行車輪22の移動状態を示す
ものである。
【0016】なお、図4に示すように、走査用台車24
を下鏡部2から離脱させることを容易にするために、走
査用台車24には走行方向一端側を下鏡部2から離脱さ
せるジャッキアップ機構35が設けられている。このジ
ャッキアップ機構35は台車24に枢支されたLの字状
のリンク36を有し、そのリンク36の一端部にはエア
シリンダ37が連結されると共に他端部にはローラ38
が設けられている。このように構成されたジャッキアッ
プ機構35においてはエアシリンダ37が伸長してリン
ク36が回動すると、そのリンク36に設けられたロー
ラ38が下鏡部2に着地して台車24の走行方向一端部
を下鏡部2から浮上離脱させることになる。したがっ
て、エアシリンダ37が短縮されるとローラ38は台車
24内に格納されて走行車輪22の吸着状態を保持する
ことになる。
【0017】また、図1に示すように走査用台車24に
はコネクタ41を介して遠隔操作するためのコントロー
ルケーブル42が引き出され、このコントロールケーブ
ル42には図8に示すようにコントローラ43が接続さ
れている。コントローラ43には走査用台車24の位置
表示部44が設けられ、この位置表示部44には走査用
台車24の位置がXY方向にデジタル表示されるように
なっている。その他、車輪駆動用モータ25の制御部4
5、車輪操舵用モータ26の制御部46、ジャッキアッ
プ機構35の制御部47、超音波探傷用カップラント水
制御部48、電源スイッチ49などが設けられている。
【0018】次に上記実施例の作用について説明する。
【0019】図1および図9に示すように、下鏡部2に
溶接継手3の溶接線51が形成され、その溶接線51に
沿って所定の幅の走査範囲に亘って探傷検査することに
なる。探傷検査する場合、走行車輪22の走行方向は溶
接線51に対して車輪駆動用モータ25の駆動による直
行方向の移動と溶接線に対して操舵用モータ26の駆動
による並行方向の移動との2方向がある。
【0020】具体的には図9に示すように探傷時の走行
車輪22は溶接線51に対して直角方向に移動すること
になる(図中で示す)。溶接線51を横断して探傷走
査軌道を変更する場合には車輪駆動用モータ25を停止
し、操舵用駆動モータ26を駆動する。したがって、走
行車輪22の移動は溶接線51に沿って周方向すなわち
溶接線に対して並行な方向に切り換えられることなる
(図中で示す)。この場合、探触子径×0.9 だけ移動
し、次の新たな探傷走査軌線では多少探傷範囲がラップ
することになる。
【0021】新たな探傷走査軌線まで移動したら、車輪
駆動用モータ25を駆動し、走行車輪22の走行方向を
溶接線51に対して直角方向に切り換えて溶接線51を
横断する(図中で示す)。このように走行車輪22の
走行方向を溶接線51に対して直角方向と並行方向とに
交互に切り換えて溶接線51に沿って移動することによ
り所定幅の走査範囲に亘って自動超音波探傷がなされる
ことになる。
【0022】このように本発明においては下鏡部2に吸
着して走行する走査用台車24で下鏡部の探傷がなされ
るため、走査範囲に存在するRIPポンプケーシング1
2やCRDハウジング13などの障害物を回避しながら
自動超音波探傷検査をなし得る。
【0023】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、下鏡部に
吸着して走行する走査用台車で下鏡部の探傷がなされる
ので、走査範囲に存在する障害物を回避しながら自動超
音波探傷検査を容易になし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】下鏡部に取り付けられた探傷装置を示す図であ
る。
【図2】走査台車の側部の要部を示す図である。
【図3】走査装置の走行方向要部を示す図である。
【図4】走査台車の側部の要部を示す図である。
【図5】車輪駆動用モータおよび操舵用モータを示す図
である。
【図6】走行車輪の移動状態を示す図である。
【図7】走行車輪の移動状態を示す図である。
【図8】コントローラを示す図である。
【図9】走行車輪の走査軌跡を示す図である。
【図10】従来の探傷装置を示す図である。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 下鏡部 22 走行車輪 23 探触子 24 走査用台車 25 車輪駆動用モータ 26 操舵用駆動モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の下鏡部を探傷するため
    の装置において、上記下鏡部に吸着する複数の走行車輪
    を有すると共に下鏡部に係脱自在に係合する探触子を有
    する走査用台車と、上記車輪を下鏡部に沿って走行させ
    る車輪駆動用モータと、上記車輪を操舵するための車輪
    操舵用モータとを備えたことを特徴とする探傷装置。
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