JPH0915219A - 無軌道式超音波探傷装置 - Google Patents
無軌道式超音波探傷装置Info
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- JPH0915219A JPH0915219A JP7166039A JP16603995A JPH0915219A JP H0915219 A JPH0915219 A JP H0915219A JP 7166039 A JP7166039 A JP 7166039A JP 16603995 A JP16603995 A JP 16603995A JP H0915219 A JPH0915219 A JP H0915219A
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- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Abstract
(57)【要約】
【目的】 親機から子機までの距離を精度よく計測し
得、且つ超音波探傷検査における作業効率を向上し得る
無軌道式超音波探傷装置を提供する。 【構成】 親機１の旋回軸８ａを中心に旋回可能な超音
波発振器７を、旋回軸８ａと直角方向へ延びる軸２１を
中心に傾動可能に配設すると共に、子機２の旋回軸１４
ａを中心に旋回可能な超音波受信器１３を、旋回軸１４
ａと直角方向へ延びる軸２２を中心に傾動可能に配設す
る。
得、且つ超音波探傷検査における作業効率を向上し得る
無軌道式超音波探傷装置を提供する。 【構成】 親機１の旋回軸８ａを中心に旋回可能な超音
波発振器７を、旋回軸８ａと直角方向へ延びる軸２１を
中心に傾動可能に配設すると共に、子機２の旋回軸１４
ａを中心に旋回可能な超音波受信器１３を、旋回軸１４
ａと直角方向へ延びる軸２２を中心に傾動可能に配設す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、無軌道式超音波探傷装
置に関するものである。
置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、原子炉圧力容器において定期点
検を実施する場合には、原子炉圧力容器の胴部の溶接部
分に対して超音波探傷検査を行い、該溶接部分に損傷が
生じているか否かを検査するようにしている。
検を実施する場合には、原子炉圧力容器の胴部の溶接部
分に対して超音波探傷検査を行い、該溶接部分に損傷が
生じているか否かを検査するようにしている。
【０００３】図２及び図３は従来の無軌道式超音波探傷
装置の一例を示すものであって、該無軌道式超音波探傷
装置は、固定式の親機１と移動式の子機２とから構成さ
れている。
装置の一例を示すものであって、該無軌道式超音波探傷
装置は、固定式の親機１と移動式の子機２とから構成さ
れている。
【０００４】親機１は、原子炉圧力容器３の胴部４の所
要位置に磁石等により固定される親機本体５と、超音波
６を発振して子機２までの距離を計測するための超音波
発振器７が組み込まれ且つ前記親機本体５上に旋回可能
に配設された超音波発振ユニット８と、該超音波発振ユ
ニット８上に配置され且つ子機２から発振されるレーザ
ビーム９を受信して子機２の方位を検出するためのレー
ザ方位測定器１０とを備えてなる構成を有している。
要位置に磁石等により固定される親機本体５と、超音波
６を発振して子機２までの距離を計測するための超音波
発振器７が組み込まれ且つ前記親機本体５上に旋回可能
に配設された超音波発振ユニット８と、該超音波発振ユ
ニット８上に配置され且つ子機２から発振されるレーザ
ビーム９を受信して子機２の方位を検出するためのレー
ザ方位測定器１０とを備えてなる構成を有している。
【０００５】又、子機２は、原子炉圧力容器３の胴部４
に吸着しつつ転動可能な磁石車輪１１を有する走行台車
１２と、前記親機１の超音波発振器７から発振される超
音波６を受信するための超音波受信器１３が組み込まれ
且つ前記走行台車１２上に旋回可能に配設された超音波
受信ユニット１４と、該超音波受信ユニット１４上に配
置され且つ前記親機１のレーザ方位測定器１０へ向けレ
ーザビーム９を発振するレーザ発振器１５と、前記走行
台車１２に取り付けられたアーム１６に配設され且つ原
子炉圧力容器３の胴部４の溶接部分を探傷するための探
触子１７とを備えてなる構成を有している。
に吸着しつつ転動可能な磁石車輪１１を有する走行台車
１２と、前記親機１の超音波発振器７から発振される超
音波６を受信するための超音波受信器１３が組み込まれ
且つ前記走行台車１２上に旋回可能に配設された超音波
受信ユニット１４と、該超音波受信ユニット１４上に配
置され且つ前記親機１のレーザ方位測定器１０へ向けレ
ーザビーム９を発振するレーザ発振器１５と、前記走行
台車１２に取り付けられたアーム１６に配設され且つ原
子炉圧力容器３の胴部４の溶接部分を探傷するための探
触子１７とを備えてなる構成を有している。
【０００６】尚、図２中、１８は子機２の位置制御やそ
の他各種制御を行うためのコントローラ、１９はコント
ローラ１８と親機１とをつなぐ電力供給用並びに信号受
け渡し用のケーブル、２０は親機１と子機２とをつなぐ
電力供給用並びに信号受け渡し用のケーブルである。
の他各種制御を行うためのコントローラ、１９はコント
ローラ１８と親機１とをつなぐ電力供給用並びに信号受
け渡し用のケーブル、２０は親機１と子機２とをつなぐ
電力供給用並びに信号受け渡し用のケーブルである。
【０００７】図２及び図３に示される従来の無軌道式超
音波探傷装置においては、親機１の親機本体５を原子炉
圧力容器３の胴部４の所要位置に磁石等により固定する
と共に、子機２の走行台車１２の磁石車輪１１を前記原
子炉圧力容器３の胴部４の所要位置に吸着させた状態
で、コントローラ１８から出力される子機２の位置制御
信号に基づいて子機２を原子炉圧力容器３の胴部４にお
ける溶接部に沿って移動させ、探触子１７により超音波
探傷検査が行われるようになっている。
音波探傷装置においては、親機１の親機本体５を原子炉
圧力容器３の胴部４の所要位置に磁石等により固定する
と共に、子機２の走行台車１２の磁石車輪１１を前記原
子炉圧力容器３の胴部４の所要位置に吸着させた状態
で、コントローラ１８から出力される子機２の位置制御
信号に基づいて子機２を原子炉圧力容器３の胴部４にお
ける溶接部に沿って移動させ、探触子１７により超音波
探傷検査が行われるようになっている。
【０００８】前記子機２の位置制御については、子機２
のレーザ発振器１５から発振されるレーザビーム９を親
機１のレーザ方位測定器１０で受信して、子機２の方位
を検出し、該子機２の方位に基づいて親機１の超音波発
振器７と子機２の超音波受信器１３とが互いに向い合う
よう、親機１の超音波発振ユニット８と子機２の超音波
受信ユニット１４とを旋回させ、前記親機１の超音波発
振器７から子機２の超音波受信器１３へ向け超音波６を
発振し、親機１から子機２までの距離を計測し、子機２
の位置の検出を行い、フィードバックするようになって
いる。
のレーザ発振器１５から発振されるレーザビーム９を親
機１のレーザ方位測定器１０で受信して、子機２の方位
を検出し、該子機２の方位に基づいて親機１の超音波発
振器７と子機２の超音波受信器１３とが互いに向い合う
よう、親機１の超音波発振ユニット８と子機２の超音波
受信ユニット１４とを旋回させ、前記親機１の超音波発
振器７から子機２の超音波受信器１３へ向け超音波６を
発振し、親機１から子機２までの距離を計測し、子機２
の位置の検出を行い、フィードバックするようになって
いる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】前述の如き無軌道式超
音波探傷装置では、子機２の方位に基づいて親機１の超
音波発振器７と子機２の超音波受信器１３とを互いに向
い合わせるようになっているものの、原子炉圧力容器３
の胴部４外周面と直交する方向に関しては、親機１の超
音波発振器７と子機２の超音波受信器１３は夫々固定さ
れているため、子機２が原子炉圧力容器３の胴部４外周
面に沿ってその周方向へ移動した場合、該胴部４外周面
の曲率の分、親機１の超音波発振器７と子機２の超音波
受信器１３とが完全には対向せず、ずれが生じる形とな
り、原子炉圧力容器３の胴部４外周面等で反射した超音
波６を子機２の超音波受信器１３が受信する等して、親
機１から子機２までの距離の計測値に誤差が生じる可能
性が高まるという問題があった。
音波探傷装置では、子機２の方位に基づいて親機１の超
音波発振器７と子機２の超音波受信器１３とを互いに向
い合わせるようになっているものの、原子炉圧力容器３
の胴部４外周面と直交する方向に関しては、親機１の超
音波発振器７と子機２の超音波受信器１３は夫々固定さ
れているため、子機２が原子炉圧力容器３の胴部４外周
面に沿ってその周方向へ移動した場合、該胴部４外周面
の曲率の分、親機１の超音波発振器７と子機２の超音波
受信器１３とが完全には対向せず、ずれが生じる形とな
り、原子炉圧力容器３の胴部４外周面等で反射した超音
波６を子機２の超音波受信器１３が受信する等して、親
機１から子機２までの距離の計測値に誤差が生じる可能
性が高まるという問題があった。
【００１０】又、子機２が原子炉圧力容器３の胴部４外
周面における図３中仮想線で示される位置から周方向へ
ある程度の距離だけ離れた実線で示される位置へ移動し
た場合、図４に示される如く、親機１の超音波発振器７
から発振される超音波６が子機２の超音波受信器１３に
よってうまく受信できなくなってしまうこととなり、こ
のため、原子炉圧力容器３の胴部４の周方向における溶
接部の超音波探傷検査の際には、親機１の位置を頻繁に
変えて行く必要があり、超音波探傷検査における作業効
率が悪くなるという欠点をも有していた。
周面における図３中仮想線で示される位置から周方向へ
ある程度の距離だけ離れた実線で示される位置へ移動し
た場合、図４に示される如く、親機１の超音波発振器７
から発振される超音波６が子機２の超音波受信器１３に
よってうまく受信できなくなってしまうこととなり、こ
のため、原子炉圧力容器３の胴部４の周方向における溶
接部の超音波探傷検査の際には、親機１の位置を頻繁に
変えて行く必要があり、超音波探傷検査における作業効
率が悪くなるという欠点をも有していた。
【００１１】本発明は、斯かる実情に鑑み、親機から子
機までの距離を精度よく計測し得、且つ超音波探傷検査
における作業効率を向上し得る無軌道式超音波探傷装置
を提供しようとするものである。
機までの距離を精度よく計測し得、且つ超音波探傷検査
における作業効率を向上し得る無軌道式超音波探傷装置
を提供しようとするものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明は、原子炉圧力容
器の胴部の所要位置に固定される親機本体と、超音波を
発振して子機までの距離を計測するための超音波発振器
が組み込まれ且つ前記親機本体上に旋回可能に配設され
た超音波発振ユニットと、子機から発振されるレーザビ
ームを受信して子機の方位を検出するためのレーザ方位
測定器とを有する親機と、原子炉圧力容器の胴部に吸着
しつつ転動可能な磁石車輪を有する走行台車と、前記親
機の超音波発振器から発振される超音波を受信するため
の超音波受信器が組み込まれ且つ前記走行台車上に旋回
可能に配設された超音波受信ユニットと、前記親機のレ
ーザ方位測定器へ向けレーザビームを発振するレーザ発
振器と、原子炉圧力容器の胴部の溶接部分を探傷するた
めの探触子とを有する子機とを備えた無軌道式超音波探
傷装置において、超音波発振器を、超音波発振ユニット
の旋回軸と直角方向へ延びる軸を中心に傾動可能に配設
すると共に、超音波受信器を、超音波受信ユニットの旋
回軸と直角方向へ延びる軸を中心に傾動可能に配設した
ことを特徴とするものである。
器の胴部の所要位置に固定される親機本体と、超音波を
発振して子機までの距離を計測するための超音波発振器
が組み込まれ且つ前記親機本体上に旋回可能に配設され
た超音波発振ユニットと、子機から発振されるレーザビ
ームを受信して子機の方位を検出するためのレーザ方位
測定器とを有する親機と、原子炉圧力容器の胴部に吸着
しつつ転動可能な磁石車輪を有する走行台車と、前記親
機の超音波発振器から発振される超音波を受信するため
の超音波受信器が組み込まれ且つ前記走行台車上に旋回
可能に配設された超音波受信ユニットと、前記親機のレ
ーザ方位測定器へ向けレーザビームを発振するレーザ発
振器と、原子炉圧力容器の胴部の溶接部分を探傷するた
めの探触子とを有する子機とを備えた無軌道式超音波探
傷装置において、超音波発振器を、超音波発振ユニット
の旋回軸と直角方向へ延びる軸を中心に傾動可能に配設
すると共に、超音波受信器を、超音波受信ユニットの旋
回軸と直角方向へ延びる軸を中心に傾動可能に配設した
ことを特徴とするものである。
【００１３】
【作用】従って、親機の親機本体を原子炉圧力容器の胴
部の所要位置に固定すると共に、子機の走行台車の磁石
車輪を前記原子炉圧力容器の胴部の所要位置に吸着させ
た状態で、子機を原子炉圧力容器の胴部における溶接部
に沿って移動させ、探触子により超音波探傷検査を行う
際には、レーザ方位測定器で検出された子機の方位に基
づいて親機の超音波発振器と子機の超音波受信器とが互
いに向い合うよう、親機の超音波発振ユニットと子機の
超音波受信ユニットとを旋回させることが可能となると
共に、前記レーザ方位測定器で検出された子機の方位
と、原子炉圧力容器の胴部外周面の曲率とに基づいて、
超音波発振器を傾動させるべき角度と、超音波受信器を
傾動させるべき角度とを演算し、超音波発振器と超音波
受信器を夫々所要角度だけ傾動させ、常に親機の超音波
発振器と子機の超音波受信器とを完全に対向させること
が可能となり、この状態で、前記親機の超音波発振器か
ら子機の超音波受信器へ向け超音波を発振し、親機から
子機までの距離を計測し、子機の位置の検出を行えるこ
ととなる。
部の所要位置に固定すると共に、子機の走行台車の磁石
車輪を前記原子炉圧力容器の胴部の所要位置に吸着させ
た状態で、子機を原子炉圧力容器の胴部における溶接部
に沿って移動させ、探触子により超音波探傷検査を行う
際には、レーザ方位測定器で検出された子機の方位に基
づいて親機の超音波発振器と子機の超音波受信器とが互
いに向い合うよう、親機の超音波発振ユニットと子機の
超音波受信ユニットとを旋回させることが可能となると
共に、前記レーザ方位測定器で検出された子機の方位
と、原子炉圧力容器の胴部外周面の曲率とに基づいて、
超音波発振器を傾動させるべき角度と、超音波受信器を
傾動させるべき角度とを演算し、超音波発振器と超音波
受信器を夫々所要角度だけ傾動させ、常に親機の超音波
発振器と子機の超音波受信器とを完全に対向させること
が可能となり、この状態で、前記親機の超音波発振器か
ら子機の超音波受信器へ向け超音波を発振し、親機から
子機までの距離を計測し、子機の位置の検出を行えるこ
ととなる。
【００１４】この結果、原子炉圧力容器の胴部外周面等
で反射した超音波を子機の超音波受信器が受信するよう
なことがなくなり、親機から子機までの距離の計測値に
ほとんど誤差が生じなくなる。
で反射した超音波を子機の超音波受信器が受信するよう
なことがなくなり、親機から子機までの距離の計測値に
ほとんど誤差が生じなくなる。
【００１５】又、前述の如く常に親機の超音波発振器と
子機の超音波受信器とを完全に対向させることが可能と
なるため、子機が原子炉圧力容器の胴部外周面における
所定の位置から周方向へ移動する場合に、親機の超音波
発振器から発振される超音波が子機の超音波受信器によ
って受信できる範囲が広がることとなり、原子炉圧力容
器の胴部の周方向における溶接部の超音波探傷検査の際
に、親機の位置を頻繁に変えなくて済み、超音波探傷検
査が効率よく行われるようになる。
子機の超音波受信器とを完全に対向させることが可能と
なるため、子機が原子炉圧力容器の胴部外周面における
所定の位置から周方向へ移動する場合に、親機の超音波
発振器から発振される超音波が子機の超音波受信器によ
って受信できる範囲が広がることとなり、原子炉圧力容
器の胴部の周方向における溶接部の超音波探傷検査の際
に、親機の位置を頻繁に変えなくて済み、超音波探傷検
査が効率よく行われるようになる。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【００１７】図１は本発明の一実施例であって、図中、
図２〜図４と同一の符号を付した部分は同一物を表わし
ており、基本的な構成は図２〜図４に示す従来のものと
同様であるが、本実施例の特徴とするところは、図１に
示す如く、超音波発振器７を、超音波発振ユニット８の
旋回軸８ａと直角方向へ延びる軸２１を中心に傾動可能
に配設すると共に、超音波受信器１３を、超音波受信ユ
ニット１４の旋回軸１４ａと直角方向へ延びる軸２２を
中心に傾動可能に配設した点にある。
図２〜図４と同一の符号を付した部分は同一物を表わし
ており、基本的な構成は図２〜図４に示す従来のものと
同様であるが、本実施例の特徴とするところは、図１に
示す如く、超音波発振器７を、超音波発振ユニット８の
旋回軸８ａと直角方向へ延びる軸２１を中心に傾動可能
に配設すると共に、超音波受信器１３を、超音波受信ユ
ニット１４の旋回軸１４ａと直角方向へ延びる軸２２を
中心に傾動可能に配設した点にある。
【００１８】前記超音波発振器７には、前記軸２１を中
心とした円弧状のラック２３を取り付け、該ラック２３
に、モータ２４によって回転駆動されるピニオン２５を
中間ギア２６を介して噛合させてあり、又、前記超音波
受信器１３には、前記軸２２を中心とした円弧状のラッ
ク２７を取り付け、該ラック２７に、モータ２８によっ
て回転駆動されるピニオン２９を中間ギア３０を介して
噛合させてあり、レーザ方位測定器１０で検出される子
機２の方位と、コントローラ１８に予め入力された原子
炉圧力容器３の胴部４外周面の曲率とに基づいて、超音
波発振器７の軸２１を中心とした傾動角度と、超音波受
信器１３の軸２２を中心とした傾動角度とが演算され、
各モータ２４，２８へ駆動信号が出力され、超音波発振
器７と超音波受信器１３が夫々軸２１，２２を中心とし
て所要角度だけ傾動するようにしてある。
心とした円弧状のラック２３を取り付け、該ラック２３
に、モータ２４によって回転駆動されるピニオン２５を
中間ギア２６を介して噛合させてあり、又、前記超音波
受信器１３には、前記軸２２を中心とした円弧状のラッ
ク２７を取り付け、該ラック２７に、モータ２８によっ
て回転駆動されるピニオン２９を中間ギア３０を介して
噛合させてあり、レーザ方位測定器１０で検出される子
機２の方位と、コントローラ１８に予め入力された原子
炉圧力容器３の胴部４外周面の曲率とに基づいて、超音
波発振器７の軸２１を中心とした傾動角度と、超音波受
信器１３の軸２２を中心とした傾動角度とが演算され、
各モータ２４，２８へ駆動信号が出力され、超音波発振
器７と超音波受信器１３が夫々軸２１，２２を中心とし
て所要角度だけ傾動するようにしてある。
【００１９】次に、上記実施例の作動を説明する。
【００２０】親機１の親機本体５を原子炉圧力容器３の
胴部４の所要位置に磁石等により固定すると共に、子機
２の走行台車１２の磁石車輪１１を前記原子炉圧力容器
３の胴部４の所要位置に吸着させた状態で、コントロー
ラ１８から出力される子機２の位置制御信号に基づいて
子機２を原子炉圧力容器３の胴部４における溶接部に沿
って移動させ、探触子１７により超音波探傷検査を行う
際には、子機２のレーザ発振器１５から発振されるレー
ザビーム９が親機１のレーザ方位測定器１０で受信され
て、子機２の方位が検出され、該子機２の方位に基づい
て親機１の超音波発振器７と子機２の超音波受信器１３
とが互いに向い合うよう、親機１の超音波発振ユニット
８と子機２の超音波受信ユニット１４とが旋回すると共
に、前記レーザ方位測定器１０で検出された子機２の方
位と、コントローラ１８に予め入力された原子炉圧力容
器３の胴部４外周面の曲率とに基づいて、超音波発振器
７を軸２１を中心として傾動させるべき角度と、超音波
受信器１３を軸２２を中心として傾動させるべき角度と
が演算され、各モータ２４，２８へ駆動信号が出力さ
れ、該各モータ２４，２８の駆動により超音波発振器７
と超音波受信器１３が夫々軸２１，２２を中心として所
要角度だけ傾動し、常に親機１の超音波発振器７と子機
２の超音波受信器１３とが完全に対向する形となり、こ
の状態で、前記親機１の超音波発振器７から子機２の超
音波受信器１３へ向け超音波６が発振され、親機１から
子機２までの距離が計測され、子機２の位置の検出が行
われる。
胴部４の所要位置に磁石等により固定すると共に、子機
２の走行台車１２の磁石車輪１１を前記原子炉圧力容器
３の胴部４の所要位置に吸着させた状態で、コントロー
ラ１８から出力される子機２の位置制御信号に基づいて
子機２を原子炉圧力容器３の胴部４における溶接部に沿
って移動させ、探触子１７により超音波探傷検査を行う
際には、子機２のレーザ発振器１５から発振されるレー
ザビーム９が親機１のレーザ方位測定器１０で受信され
て、子機２の方位が検出され、該子機２の方位に基づい
て親機１の超音波発振器７と子機２の超音波受信器１３
とが互いに向い合うよう、親機１の超音波発振ユニット
８と子機２の超音波受信ユニット１４とが旋回すると共
に、前記レーザ方位測定器１０で検出された子機２の方
位と、コントローラ１８に予め入力された原子炉圧力容
器３の胴部４外周面の曲率とに基づいて、超音波発振器
７を軸２１を中心として傾動させるべき角度と、超音波
受信器１３を軸２２を中心として傾動させるべき角度と
が演算され、各モータ２４，２８へ駆動信号が出力さ
れ、該各モータ２４，２８の駆動により超音波発振器７
と超音波受信器１３が夫々軸２１，２２を中心として所
要角度だけ傾動し、常に親機１の超音波発振器７と子機
２の超音波受信器１３とが完全に対向する形となり、こ
の状態で、前記親機１の超音波発振器７から子機２の超
音波受信器１３へ向け超音波６が発振され、親機１から
子機２までの距離が計測され、子機２の位置の検出が行
われる。
【００２１】この結果、原子炉圧力容器３の胴部４外周
面等で反射した超音波６を子機２の超音波受信器１３が
受信するようなことがなくなり、親機１から子機２まで
の距離の計測値にほとんど誤差が生じなくなる。
面等で反射した超音波６を子機２の超音波受信器１３が
受信するようなことがなくなり、親機１から子機２まで
の距離の計測値にほとんど誤差が生じなくなる。
【００２２】又、前述の如く常に親機１の超音波発振器
７と子機２の超音波受信器１３とが完全に対向する形と
なるため、子機２が原子炉圧力容器３の胴部４外周面に
おける所定の位置から周方向へ移動する場合に、親機１
の超音波発振器７から発振される超音波６が子機２の超
音波受信器１３によって受信できる範囲が広がることと
なり、原子炉圧力容器３の胴部４の周方向における溶接
部の超音波探傷検査の際に、親機１の位置を頻繁に変え
なくて済み、超音波探傷検査が効率よく行われるように
なる。
７と子機２の超音波受信器１３とが完全に対向する形と
なるため、子機２が原子炉圧力容器３の胴部４外周面に
おける所定の位置から周方向へ移動する場合に、親機１
の超音波発振器７から発振される超音波６が子機２の超
音波受信器１３によって受信できる範囲が広がることと
なり、原子炉圧力容器３の胴部４の周方向における溶接
部の超音波探傷検査の際に、親機１の位置を頻繁に変え
なくて済み、超音波探傷検査が効率よく行われるように
なる。
【００２３】こうして、親機１から子機２までの距離を
精度よく計測し得、且つ超音波探傷検査における作業効
率を向上し得る。
精度よく計測し得、且つ超音波探傷検査における作業効
率を向上し得る。
【００２４】尚、本発明の無軌道式超音波探傷装置は、
上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【００２５】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の無軌道式
超音波探傷装置によれば、親機から子機までの距離を精
度よく計測し得、且つ超音波探傷検査における作業効率
を向上し得るという優れた効果を奏し得る。
超音波探傷装置によれば、親機から子機までの距離を精
度よく計測し得、且つ超音波探傷検査における作業効率
を向上し得るという優れた効果を奏し得る。
【図１】本発明の一実施例の概要構成断面図である。
【図２】一般的な無軌道式超音波探傷装置の概要構成斜
視図である。
視図である。
【図３】原子炉圧力容器の胴部外周面における無軌道式
超音波探傷装置の親機と子機の配置状態を表わす側面図
である。
超音波探傷装置の親機と子機の配置状態を表わす側面図
である。
【図４】図３のＩＶ−ＩＶ矢視相当図である。
１ 親機 ２ 子機 ３ 原子炉圧力容器 ４ 胴部 ５ 親機本体 ６ 超音波 ７ 超音波発振器 ８ 超音波発振ユニット ８ａ 旋回軸 ９ レーザビーム １０ レーザ方位測定器 １１ 磁石車輪 １２ 走行台車 １３ 超音波受信器 １４ 超音波受信ユニット １４ａ 旋回軸 １５ レーザ発振器 １７ 探触子 ２１ 軸 ２２ 軸
Claims (1)
- 【請求項１】 原子炉圧力容器の胴部の所要位置に固定
される親機本体と、超音波を発振して子機までの距離を
計測するための超音波発振器が組み込まれ且つ前記親機
本体上に旋回可能に配設された超音波発振ユニットと、
子機から発振されるレーザビームを受信して子機の方位
を検出するためのレーザ方位測定器とを有する親機と、 原子炉圧力容器の胴部に吸着しつつ転動可能な磁石車輪
を有する走行台車と、前記親機の超音波発振器から発振
される超音波を受信するための超音波受信器が組み込ま
れ且つ前記走行台車上に旋回可能に配設された超音波受
信ユニットと、前記親機のレーザ方位測定器へ向けレー
ザビームを発振するレーザ発振器と、原子炉圧力容器の
胴部の溶接部分を探傷するための探触子とを有する子機
とを備えた無軌道式超音波探傷装置において、 超音波発振器を、超音波発振ユニットの旋回軸と直角方
向へ延びる軸を中心に傾動可能に配設すると共に、超音
波受信器を、超音波受信ユニットの旋回軸と直角方向へ
延びる軸を中心に傾動可能に配設したことを特徴とする
無軌道式超音波探傷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7166039A JPH0915219A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 無軌道式超音波探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7166039A JPH0915219A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 無軌道式超音波探傷装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0915219A true JPH0915219A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15823823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7166039A Pending JPH0915219A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 無軌道式超音波探傷装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0915219A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007132769A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Hitachi Ltd | 水中検査装置 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7166039A patent/JPH0915219A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007132769A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Hitachi Ltd | 水中検査装置 |
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