JPS6147237B2 - - Google Patents
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- JPS6147237B2 JPS6147237B2 JP3109983A JP3109983A JPS6147237B2 JP S6147237 B2 JPS6147237 B2 JP S6147237B2 JP 3109983 A JP3109983 A JP 3109983A JP 3109983 A JP3109983 A JP 3109983A JP S6147237 B2 JPS6147237 B2 JP S6147237B2
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は電着方法の手段によつて構造材料を製
造する方法に関するものである。
造する方法に関するものである。
(従来技術)
従来、特開昭55−161097号公報に開示されてい
るように、海水中に陰極である導電性部材と陽極
とを対向配置して通電させ、電着方法の手段によ
つて導電性部材にCaCO3,Mg(OH)2等の無機質
の層を形成せしめて大型構造材料を建造する方法
が知られている。
るように、海水中に陰極である導電性部材と陽極
とを対向配置して通電させ、電着方法の手段によ
つて導電性部材にCaCO3,Mg(OH)2等の無機質
の層を形成せしめて大型構造材料を建造する方法
が知られている。
しかし、この方法では数週間の通電によつて約
10mmの厚さの無機質層が形成されるが、硬い
CaCO3に比べて軟いMg(OH)2の量の方が多く、
とても構造材料としては使用できるものではな
い。
10mmの厚さの無機質層が形成されるが、硬い
CaCO3に比べて軟いMg(OH)2の量の方が多く、
とても構造材料としては使用できるものではな
い。
これは第1図に示されるように、電流密度の増
加に伴つて陰極に析出する無機質層中のMg
(OH)2に対するCaCO3の割合は減少する傾向にあ
るため、約10mmの厚さに硬い無機質層(CaCO3
の含有量が多い無機質層)を形成するには電流密
度を小さくして長時間(発明者らの実験によると
6カ月以上)通電しつづける必要がある。そのた
め、通電日数が長くなり、コスト高となるという
欠点を有しており、従来から短時間に強度の高い
構造材料を製造する方法が望まれていた。
加に伴つて陰極に析出する無機質層中のMg
(OH)2に対するCaCO3の割合は減少する傾向にあ
るため、約10mmの厚さに硬い無機質層(CaCO3
の含有量が多い無機質層)を形成するには電流密
度を小さくして長時間(発明者らの実験によると
6カ月以上)通電しつづける必要がある。そのた
め、通電日数が長くなり、コスト高となるという
欠点を有しており、従来から短時間に強度の高い
構造材料を製造する方法が望まれていた。
(発明の目的)
本発明は上記従来の構造材料の製造方法の改良
に係るもので、その目的は陰極である構造材料の
芯材を金網と非導電性固体廃棄物との複合体から
構成し、電着手段によつて芯材の外周に無機質層
の形成された構造材料を短期間に製造することの
できる方法を提供することである。
に係るもので、その目的は陰極である構造材料の
芯材を金網と非導電性固体廃棄物との複合体から
構成し、電着手段によつて芯材の外周に無機質層
の形成された構造材料を短期間に製造することの
できる方法を提供することである。
(発明の構成)
本発明は、カキ等の貝殻、あるいは高炉スラ
グ、転炉スラグ等の非導電性の固型産業廃棄物を
導電性金属から構成される金網で包んだ金網・廃
棄物複合体を海水中に配置するとともに、この金
網・廃棄物複合体に対向する位置に軟鋼板等の導
電性部材を配置し、金網を陰極、金属体を陽極と
なるように外部に設けた電源に接続して通電し、
電流密度を0.1〜0.5mA/cm2とすることによつ
て、電着作用により金網・廃棄物複合体まわりに
CaCO3を主成分とする無機質層を形成せしめる
ことを特徴とする構造材料の製造方法である。
グ、転炉スラグ等の非導電性の固型産業廃棄物を
導電性金属から構成される金網で包んだ金網・廃
棄物複合体を海水中に配置するとともに、この金
網・廃棄物複合体に対向する位置に軟鋼板等の導
電性部材を配置し、金網を陰極、金属体を陽極と
なるように外部に設けた電源に接続して通電し、
電流密度を0.1〜0.5mA/cm2とすることによつ
て、電着作用により金網・廃棄物複合体まわりに
CaCO3を主成分とする無機質層を形成せしめる
ことを特徴とする構造材料の製造方法である。
電流密度を0.1〜0.5mA/cm2という比較的低い
値に設定するのは、構造材料として使用可能な硬
度を確保するためであり、また0.1mA/cm2以下
では無機質層の形成に時間がかかり過ぎることに
なるからである。
値に設定するのは、構造材料として使用可能な硬
度を確保するためであり、また0.1mA/cm2以下
では無機質層の形成に時間がかかり過ぎることに
なるからである。
(作 用)
上記の如き構成において、通電中、陰極である
金網の表面には海水中に溶けていたCaイオンと
MgイオンとがそれぞれCaCO3,Mg(OH)2とな
つて析出し、金網・廃棄物複合体のまわりに無機
質層が形成される。電流密度は0.1〜0.5mA/cm2
という低い値であるので、電着によつて形成され
る無機質層は主に硬いCaCO3から構成されてい
る。
金網の表面には海水中に溶けていたCaイオンと
MgイオンとがそれぞれCaCO3,Mg(OH)2とな
つて析出し、金網・廃棄物複合体のまわりに無機
質層が形成される。電流密度は0.1〜0.5mA/cm2
という低い値であるので、電着によつて形成され
る無機質層は主に硬いCaCO3から構成されてい
る。
(実施例)
次に、本発明の実施例を説明する。
まず、軟鋼から構成されている縦1m、横2m
の大きさを有する3枚の金網2によつて、高炉ま
たは転炉スラグ4を両側から挾んだサンドイツチ
状の金網・スラグ複合体6をつくり、これを取外
しできるように海水中に固定する。固定手段は第
2図に示されているように絶縁された補助部材8
によつて岸壁10あるいは海底に固定する。
の大きさを有する3枚の金網2によつて、高炉ま
たは転炉スラグ4を両側から挾んだサンドイツチ
状の金網・スラグ複合体6をつくり、これを取外
しできるように海水中に固定する。固定手段は第
2図に示されているように絶縁された補助部材8
によつて岸壁10あるいは海底に固定する。
一方、この金網・スラグ複合体6に対向させて
軟鋼板12を配置する。この軟鋼板12の固定手
段も金網・スラグ複合体6の固定手段と同様であ
る。
軟鋼板12を配置する。この軟鋼板12の固定手
段も金網・スラグ複合体6の固定手段と同様であ
る。
次に、金網2と軟鋼板12の上端部を洋上に設
けた直流電源14に接続して分極する。このと
き、金網2が陰極に、軟鋼板12が陽極になるよ
うにし、電流密度を0.5mA/cm2とする。
けた直流電源14に接続して分極する。このと
き、金網2が陰極に、軟鋼板12が陽極になるよ
うにし、電流密度を0.5mA/cm2とする。
すると、陰極である金網2の表面には
CaCO3、Mg(OH)2等の無機化合物が析出し、第
3図に示されるように金網・スラグ複合体6のま
わりにCaCO3を主成分とする無機質層16が形
成される。
CaCO3、Mg(OH)2等の無機化合物が析出し、第
3図に示されるように金網・スラグ複合体6のま
わりにCaCO3を主成分とする無機質層16が形
成される。
一方、陽極である軟鋼板12は鉄がイオン化し
て海水中に溶解するため、長時間の通電により軟
鋼板12が薄くなつたときは新たな軟鋼板と取替
えればよい。
て海水中に溶解するため、長時間の通電により軟
鋼板12が薄くなつたときは新たな軟鋼板と取替
えればよい。
あるいはまた、軟鋼板12にかえ、電解によつ
て溶解しにくい黒鉛、四三酸化鉄の薄板を陽極に
使用してもよい。
て溶解しにくい黒鉛、四三酸化鉄の薄板を陽極に
使用してもよい。
このようにして、第3図に示されるような金網
2で包まれたスラグ4を芯材とし、そのまわりに
無機質層16の形成された平板状の構造材料17
が得られるが、スラグ4の体積に相当する量だけ
の無機質層16の形成が不要となるため、通電時
間が非常に短縮されるとともに、短期間に構造材
料の製造が可能となる。
2で包まれたスラグ4を芯材とし、そのまわりに
無機質層16の形成された平板状の構造材料17
が得られるが、スラグ4の体積に相当する量だけ
の無機質層16の形成が不要となるため、通電時
間が非常に短縮されるとともに、短期間に構造材
料の製造が可能となる。
また、上記方法によつて製造された構造材料1
7のスラグ4とスラグ4、およびスラグ4と金網
2との間は無機質層16によつて隙間なく埋め尽
くされており、引張りに対し強い金網2、圧縮に
対し強い無機質層16およびスラグ4の相乗的効
果によつて構造材料17の強度は強いものとなつ
ている。しかも、スラグ4は無機質層16と金網
2との密着力を高める働きがあり、それだけ無機
質層16は剥れにくくなつている。
7のスラグ4とスラグ4、およびスラグ4と金網
2との間は無機質層16によつて隙間なく埋め尽
くされており、引張りに対し強い金網2、圧縮に
対し強い無機質層16およびスラグ4の相乗的効
果によつて構造材料17の強度は強いものとなつ
ている。しかも、スラグ4は無機質層16と金網
2との密着力を高める働きがあり、それだけ無機
質層16は剥れにくくなつている。
第4図は本発明の別の実施例を示す図で、金
網・スラグ複合体18は外径1m、長さ10mの外
形円筒状を呈しており、それぞれ金網から構成さ
れている外筒20と内筒22と、これらの間に詰
められたスラグ4とから構成されている。
網・スラグ複合体18は外径1m、長さ10mの外
形円筒状を呈しており、それぞれ金網から構成さ
れている外筒20と内筒22と、これらの間に詰
められたスラグ4とから構成されている。
浮揚体24の内部には直流電源14が設けられ
ており、この浮揚体24に陽極となる軟鋼板12
および陰極となる金網・スラグ複合体18が懸吊
され海面下一定深さ位置に配置されている。潮の
満ち干、あるいは波によつて海面が下がつても軟
鋼板12および金網・スラグ複合体18は常に海
面から一定の距離に保持され、通電中、無機質層
16の形成が中断されることはない。
ており、この浮揚体24に陽極となる軟鋼板12
および陰極となる金網・スラグ複合体18が懸吊
され海面下一定深さ位置に配置されている。潮の
満ち干、あるいは波によつて海面が下がつても軟
鋼板12および金網・スラグ複合体18は常に海
面から一定の距離に保持され、通電中、無機質層
16の形成が中断されることはない。
この実施例では、外筒20のまわりだけでなく
円筒22の内側にも無機質層16が形成され、第
5図に示されるような横断面を有する円柱状の構
造材料26が得られる。
円筒22の内側にも無機質層16が形成され、第
5図に示されるような横断面を有する円柱状の構
造材料26が得られる。
また、この第2実施例では水深が一定以上ある
ところであれば如何なる場所でも実施できるの
で、目的地近くの海での実施が可能であり、ある
いは遠くの目的地へ運ぶにも浮揚体24を曳航す
れば簡単に運ぶことができる。
ところであれば如何なる場所でも実施できるの
で、目的地近くの海での実施が可能であり、ある
いは遠くの目的地へ運ぶにも浮揚体24を曳航す
れば簡単に運ぶことができる。
(効 果)
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、芯材のまわりに無機質層の形成された構造材
料を短期間のうちに製造することができる。
ば、芯材のまわりに無機質層の形成された構造材
料を短期間のうちに製造することができる。
また、本発明によつて得られた構造材料は、無
機質層が剥れにくいとともに構造強度にも十分優
れている。
機質層が剥れにくいとともに構造強度にも十分優
れている。
さらにまた、本発明は産業廃棄物を有効に利用
するものであり、今後さらに増大するであろう産
業廃棄物の処理において非常に有意義と思われ
る。
するものであり、今後さらに増大するであろう産
業廃棄物の処理において非常に有意義と思われ
る。
第1図は陰極に付着する無機質層の電流密度に
対するCaCO3とMg(OH)2の析出量を示した図、
第2図は本発明を実施するための装置の実施例の
概略図、第3図はその装置によつて得られた構造
材料の断面図、第4図は本発明を実施するための
装置の別の実施例の概略図、第5図はその装置に
よつて製造された構造材料の横断面図である。 2……金網、4……高炉または転炉スラグ、
6,18……金網・スラグ複合体、12……軟鋼
板、14……直流電源、16……無機質層、1
7,26……構造材料。
対するCaCO3とMg(OH)2の析出量を示した図、
第2図は本発明を実施するための装置の実施例の
概略図、第3図はその装置によつて得られた構造
材料の断面図、第4図は本発明を実施するための
装置の別の実施例の概略図、第5図はその装置に
よつて製造された構造材料の横断面図である。 2……金網、4……高炉または転炉スラグ、
6,18……金網・スラグ複合体、12……軟鋼
板、14……直流電源、16……無機質層、1
7,26……構造材料。
Claims (1)
- 1 非導電性固型廃棄物を金網で包んだ金網・廃
棄物複合体と導電性部材とを海水中に対向配置
し、前記金網を陰極、前記導電性部材を陽極とな
るように外部に設けた電源に接続して通電し、電
着手段によつて金網・廃棄物複合体のまわりに炭
酸カルシユウムを主成分とする無機質層を形成せ
しめることを特徴とする構造材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3109983A JPS59157298A (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | 構造材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3109983A JPS59157298A (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | 構造材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59157298A JPS59157298A (ja) | 1984-09-06 |
JPS6147237B2 true JPS6147237B2 (ja) | 1986-10-17 |
Family
ID=12321947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3109983A Granted JPS59157298A (ja) | 1983-02-25 | 1983-02-25 | 構造材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59157298A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6361219U (ja) * | 1986-10-09 | 1988-04-23 | ||
JPS63201480U (ja) * | 1987-06-18 | 1988-12-26 | ||
JPH048738Y2 (ja) * | 1986-10-14 | 1992-03-05 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8947362B2 (en) | 2008-11-26 | 2015-02-03 | Kyocera Corporation | Key input device and mobile communication terminal using the key input device |
-
1983
- 1983-02-25 JP JP3109983A patent/JPS59157298A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6361219U (ja) * | 1986-10-09 | 1988-04-23 | ||
JPH048738Y2 (ja) * | 1986-10-14 | 1992-03-05 | ||
JPS63201480U (ja) * | 1987-06-18 | 1988-12-26 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59157298A (ja) | 1984-09-06 |
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