JPS6314075B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6314075B2
JPS6314075B2 JP2574884A JP2574884A JPS6314075B2 JP S6314075 B2 JPS6314075 B2 JP S6314075B2 JP 2574884 A JP2574884 A JP 2574884A JP 2574884 A JP2574884 A JP 2574884A JP S6314075 B2 JPS6314075 B2 JP S6314075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall surface
anode plate
ions
anode
hydroxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2574884A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60169579A (ja
Inventor
Tetsuo Shoda
Tsutomu Oshii
Mitsufumi Kawahito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Daiki Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiki Engineering Co Ltd filed Critical Daiki Engineering Co Ltd
Priority to JP2574884A priority Critical patent/JPS60169579A/ja
Publication of JPS60169579A publication Critical patent/JPS60169579A/ja
Publication of JPS6314075B2 publication Critical patent/JPS6314075B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、水中壁面すなわち海水や河川水に接
触する壁面への生物付着を防止する方法に関し、
さらに詳しくは、電解を利用した水中壁面への生
物付着防止方法に関するものである。
(発明の技術的背景) 火力または原子力発電所、各種プラント装置、
船舶等における海水冷却管系統の内壁面、海洋構
造物や船舶の外壁面等の水中壁面には、海水や河
川水中に生息する微生物、藻類、貝類等の生物が
付着して、パイプの詰まりや壁面の腐蝕等の多大
の損害が発生することがある。
従来、このような水中壁面に水中生物が付着す
るのを防止する方法として、水中にある壁面に、
銅を含む金属からなる第1陽極と亜鉛、アルミニ
ウム、マグネシウム鉄のうちの一種以上からなる
第2陽極とを臨ませ、これらの第1陽極および第
2陽極に直流電流を通電することにより、第1陽
極から銅イオンを発生させるとともに第2陽極か
ら生じた金属イオンによる水酸化コロイドを発生
させ、次いで、前記水酸化コロイドに前記銅イオ
ンを吸着させ、同時に前記水酸化コロイドを前記
壁面に吸着することにより、銅イオン含有の水酸
化コロイド被膜を前記壁面に形成する生物付着の
防止方法が知られている。
しかしながら、このような方法は、海水や河川
水中の壁面に適用した場合、波浪、潮流、河川の
流れによつて銅イオンや水酸化コロイドが希釈あ
るいは分散してしまうので、壁面に臨ませた第1
陽極および第2陽極の外方に浮囲材(カーテン)
を設置しなければならないという難点がある。ま
た、浮囲材を設置しても、壁面と浮囲材との間の
水により、2種の陽極で発生した銅イオンおよび
金属イオンが希釈されてしまつて、水酸化コロイ
ド被膜の形成に長時間を要するという問題があ
る。しかも、第1陽極および第2陽極が丸棒材で
形成されているときには、壁面における銅イオン
および金属イオンの濃度分布が不均一になるの
で、生物付着を有効に防止し得る濃度の銅イオン
を含む水酸化コロイド被膜を均一に形成すること
ができない。すなわち、このような従来の方法で
は、壁面への生物付着を必ずしも満足に防止する
ことができない。しかも、この方法は、壁面の周
囲に多量の水量が存在するために、十分な量のア
ルミニウムイオン等の金属イオンを発生させる必
要上、補助電極として第2陽極がなければならな
い。また、通常使用されている丸棒材の電極の寿
命が短いので、頻繁に陽極を交換しなければなら
ないという不便がある。さらに、使用する浮囲材
の表面への生物付着を防止することができない。
(発明の目的) 本発明は、上記のような問題点に鑑み、補助電
極や浮囲材を省略して装置の簡単化を図ることが
できるとともに、壁面への生物付着を有効に防止
することができる、水中壁面への生物付着防止方
法を提供することを目的とするものである。
(発明の構成および主たる作用効果) 本発明は、水中壁面に、銅を含む金属の陽極板
を近接して対設し、陰極とする壁面あるいは壁面
の材料が陰極に適さないときには壁面の近傍であ
つて壁面と陽極板との間に配置した陰極および前
記陽極板に直流電圧を印加することにより銅イオ
ン含有の水酸化コロイド被膜を壁面に形成するこ
とを特徴とするものである。
本発明においては、陰極とする壁面あるいは壁
面の材料が陰極に適さないときには壁面近傍に設
けた陰極と壁面に対設した陽極板とに直流電流を
通電して陰陽両極間で電気分解を行ない、陽極板
からは銅イオンを発生させ、陰極からは水酸イオ
ンを発生させる。そして、発生したイオンが、波
浪、潮流、河川の流れ等により希釈、分散してそ
の濃度を低下させないように、生物付着を防止す
べき壁面全体を陽極板で包囲する。したがつて、
生物付着を防止すべき壁面がたとえば水中構造物
の外壁面であるときには、陽極板は、前記外壁面
に対する陽極板面の表面積を、前記外壁面の表面
積と同等もしくはそれ以上にした板状体に形成す
るのが好ましい。また、生物付着を防止すべき壁
面が、たとえば、その内部を海水や河川水を流通
するパイプの内周壁面であるときには、陽極板
は、前記内周壁面より小さな表面積の外周表面積
を有する管状に形成するのが好ましい。
前記陽極板は、銅を含む金属たとえば銅、銅合
金等で形成することができる。この陽極板は、生
物付着を防止すべき壁面にできるだけ近接して対
設する。陽極板を壁面に近接して対設すると、壁
面における単位表面積あたりの、陽極板と壁面と
の間の水量を少なくすることができるので、壁面
に銅イオン含有の水酸化コロイドの被膜を形成す
るのに必要なイオン濃度を短時間のうちに達成す
ることができることとなり、したがつて、短時間
のうちに水酸化コロイドの被膜を形成することが
できる。また、陽極板を、生物付着を防止すべき
壁面にできるだけ近接して対設するのは、陰極で
発生した水酸イオンの濃度を高めて、水中のカル
シウムイオン等の金属イオンと前記水酸イオンと
から正電荷を有するコロイド状水酸化物を迅速に
高濃度にするためである。したがつて、生物付着
を防止すべき壁面に陽極板を近接して対設する
と、コロイド状水酸化物を迅速に高濃度化するこ
とができるので、従来の防止方法における第2陽
極を不要にして、装置の簡素化を図ることができ
る。
一方、陰極としては、壁面の材質がたとえば
鋼、銅等の導体であれば壁面自体を陰極としても
よく、また、壁面の材質がコンクリート、プラス
チツク等の不導体であれば壁面近傍であつて壁面
と陽極板との間に別に陰極を設ける。壁面自体を
陰極とするときは、壁面に対して電気的に絶縁し
て陽極板を壁面に取り付けなければならない。陽
極板の壁面への取り付けは、公知の方法を適宜に
採用することができる。
前記陰極と陽極板とは、直流電源に接続され、
電流が供給される。陽極板を壁面に近接して対設
することにより陽極板と壁面との間の水量を少な
くすることができるので、陽極板に通電する直流
電流値は、従来の防止方法における直流電流値の
たとえば1/2とすることができ、しかも壁面への
生物付着を有効に防止することができる。陽極板
に通電する直流電流値の低減により、陽極板の単
位面積あたりの重量を少なくすることができ、陽
極板の長寿命化を図ることもできる。
(実施例) 次に、本発明の一実施例を図面を参照しながら
説明する。
第1図および第2図に示すように、海洋構造物
1の水没部分において、その外周壁面2が生物付
着を防止すべき金属製の壁面であるとすると、前
記壁面2から所定距離(たとえば30mm)離れた位
置に、前記壁面2を囲むように、厚さ3mmの銅板
で方形枠状に形成した陽極板3を配置する。陽極
板3は、電気的絶縁材料で構成した適宜の取付部
材4で壁面2に装着される。陽極板3は直流電源
5のプラス端子にリード線を介して接続され、ま
た、壁面2は直流電源5のマイナス端子にリード
線を介して接続される。
そこで、直流電源5により陽極板3および壁面
2に直流電圧を印加して電気分解を行なう。陽極
板3の電流密度はたとえば8mA/m2とする。直
流電流を通電すると、陽極板3の表面に銅イオン
が発生すると共に陰極である壁面2の近傍に水酸
イオンが発生する。陽極板3は壁面2を囲むよう
に配置されているので、壁面2と陽極板3との間
にある海水中に存在する水酸イオンおよび銅イオ
ンが海流、波浪、潮流等により希釈、分散される
ことがない。また、壁面2と陽極板3との距離が
短かいことにより、壁面2と陽極板3との間に存
在する海水量が少なくなるので、短時間のうち
に、壁面2と陽極板3との間に存在する海水中で
の銅イオンと水酸イオンとの濃度が、生物付着を
防止するに充分な濃度に達する。
このようにして発生した水酸イオンは、壁面2
と陽極板3との間にある海水中の各種金属イオン
たとえばカルシウムイオンと結合してコロイド状
水酸化物となる。このコロイド状水酸化物は正電
荷を有するので、壁面2と陽極板3との間に存在
する銅イオンを吸着するとともに、壁面2に吸着
される。その結果、銅イオン含有のコロイド状水
酸化物の被膜が、壁面2に形成される。この場
合、壁面2全面を陰極とするので、生物付着を防
止すべき壁面2全体にわたつてその近傍に均一な
濃度で水酸イオンが発生するとともに、壁面2全
体にわたつて陽極板3を対設しているので陽極板
3全体にわたつて均一な濃度で銅イオンが発生す
る。したがつて、壁面2には均一な濃度の銅イオ
ンを含有するコロイド状水酸化物の被膜を形成す
ることができる。そして、この被膜の形成によ
り、壁面2への生物付着を防止することができ
る。また、陽極板3の、壁面2とは反対側の表面
付近においても銅イオンが発生しているので、陽
極板3の両面において、生物付着が防止される。
また、壁面2と陽極板3との間に存在する海水量
が少ないので、電気分解に要する直流電流値を低
減することができ、陽極板の単位面積当りの重量
を小さくすることができ、陽極板3の寿命を長期
化することができる。
(発明の効果) 以上に詳述したように、本発明の方法は、水中
にあつて生物付着を防止すべき壁面に近接して、
銅を含む金属の陽極板を、前記壁面全体に対して
配置したので、浮囲材および補助電極を省略した
簡単な装置で、銅イオンを強制的に発生させるだ
けで、壁面全体に均一な銅イオン濃度のコロイド
被膜を迅速に形成することができる。したがつ
て、壁面全体について、生物付着の防止を有効に
行なうことができる。また、壁面と陽極板との間
に存在する水量は、従来の防止方法における、壁
面と浮囲材との間に存在する水量に比してはるか
に少量となるので、陽極板に通電する電気量を、
従来の防止方法における消費電気量よりもはるか
に少なくすることができ、また、消費電気量の割
に陽電極板の表面積が大きいので、陽電極板の寿
命を長くすることができ、電極の交換を頻繁に行
なわなくてもよいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す平面図およ
び第2図は前記実施例の縦断面図である。 2……壁面、3……陽極板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 生物付着により障害を受ける水中壁面に対
    し、所定間隔をおいて銅を含む陽極板を配設し、
    前記壁面が鋼、銅等の導体であれば該壁面を陰極
    とし、コンクリート、プラスチツク等の不導体で
    あれば該壁面と前記陽極板との間で壁面に近い個
    所に陰極を配設し、前記陽極板と前記陰極に直流
    電圧を印加して、発生した水酸化イオンと海水中
    のカルシウムイオン等の金属イオンとが結合して
    生成されるコロイド状水酸化物に銅イオンを吸着
    せしめるとともにこの銅イオン含有コロイド状水
    酸化物を前記壁面上に形成することを特徴とする
    水中壁面への生物付着防止方法。
JP2574884A 1984-02-14 1984-02-14 水中壁面への生物付着防止方法 Granted JPS60169579A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2574884A JPS60169579A (ja) 1984-02-14 1984-02-14 水中壁面への生物付着防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2574884A JPS60169579A (ja) 1984-02-14 1984-02-14 水中壁面への生物付着防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60169579A JPS60169579A (ja) 1985-09-03
JPS6314075B2 true JPS6314075B2 (ja) 1988-03-29

Family

ID=12174446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2574884A Granted JPS60169579A (ja) 1984-02-14 1984-02-14 水中壁面への生物付着防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60169579A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60169579A (ja) 1985-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930008997B1 (ko) 해수에 접하는 물체의 방오(防汚)장치
KR100389446B1 (ko) 방오장치를 구비한 열교환기기
US2826543A (en) Mounting means for cathodic protection anodes
US4539078A (en) Method of and apparatus for making a synthetic breakwater
JPS6314075B2 (ja)
US2273897A (en) Method of and means for electrically protecting against corrosion partially submerged linear metallic structures
JPS6473094A (en) Method for preventing corrosion of steel structure in seawater
US3689395A (en) Cathodic protection system and delay-activation anode
JP2520779B2 (ja) 水中鋼構造物の防食、防汚方法
US3410771A (en) Treatment of lead alloy anodes
US3691040A (en) Electrical shield for cathodic protection systems
JPH0423406Y2 (ja)
JP3386898B2 (ja) 被防食材の防食構造
JP2573559Y2 (ja) 電気防食被覆構造
JP2601807B2 (ja) 海水に接する構造物の防汚装置及び防汚・防食装置
US3376209A (en) Anode formed of lead base and duriron
JPS6147237B2 (ja)
JPH0428890A (ja) 金属製構造物用電気防食装置
ES8504588A1 (es) Procedimiento para recubrir una estructura con placas metalicas antiincrustantes.
JP4438158B2 (ja) コンクリート構造物の防汚方法およびコンクリート構造の海水導水管の防汚装置
JPH0417562Y2 (ja)
JP2505608B2 (ja) 海水に接する構造物の防汚装置
JP3145390B2 (ja) 海水電解式防汚装置の導電膜
TW302413B (en) Construction method for the corrosion prevention of steel plate piles or steel pipe piles by external electric current
JPH11323868A (ja) 電気化学的防汚法における電極の配置構造