JPS6145450B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、おもに一般家庭において使用する人
参、玉ねぎ等をみじん切りにしたり、角肉をミン
チ状に切断したりするいわゆるフードプロセツサ
ーと呼ばれている電動調理器に関するものであ
る。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種の電動調理器は、電動機を内蔵し
た本体に容器を固定し、上下に２枚のナイフ状カ
ツターを取り付けたカツター台を容器内に装着
し、人参などの被切削物を投入し、容器蓋を容器
に固定した後、スイツチを動作させて電動機の回
転をナイフカツターに伝え、被切削物を切削する
のが一般的であつた。

このように構成された従来の方式は、容器蓋を
容器に固定した後、スイツチを動作させる必要が
あるため、容器蓋の固定と、スイツチ操作の２つ
の動作が必要となり、したがつて手軽さという点
で問題があつた。

発明の目的 本発明は上記従来の問題点を解消するもので、
操作性を向上させることを目的とするものであ
る。

発明の構成 上記目的を達成するために本発明は、電動機を
内蔵する本体の一部を容器開口部近傍まで突出さ
せ、かつこの突出した部分の上面に、少なくとも
一方の端面が開口した細いスリツト状の溝部を形
成し、この溝部の底面に電動機への通電を制御す
るスイツチと連動した摺動板を設け、一方、前記
本体上に設置される容器の開口部を覆う容器蓋に
は前記スリツト状の溝部内に入り込む突起物を形
成し、容器蓋を上下動させることにより、突起物
で摺動板を動作させて前記スイツチをオン、オフ
させるようにし、前記スリツト状の溝部底面は摺
動板の位置を基準にして溝部の端面開口側へ下向
きの勾配を設けたもので、この構成によれば、容
器蓋を上下動させるのみで、スイツチのオン、オ
フ動作を行なわせることができるため、その操作
性は著しく向上するとともに、前記スイツチと連
動する摺動板は、電動機を内蔵する本体の一部に
設けた細いスリツト状の溝部の底面に設け、かつ
前記溝部内に容器蓋に設けた突起部を入り込ませ
て、この突起部により摺動板を動作させるように
しているため、たとえば、前記突起物以外の指先
等で摺動板が容易に動かされるようなことはなく
なる。また、スリツト溝底面に下向きの勾配が設
けられているため、材料の汁が付着してもすぐ流
れ出して摺動板が固着しにくく摺動板上端から本
体内への水の浸入も防止出来るものである。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例に
ついて説明する。第１図〜第９図において、１は
電動機で、シヤーシ２にビス３により取付けら
れ、かつシヤーシ２は本体４にクツシヨンゴム５
を介してビス６により取付けられている。７は電
動機１の回転軸で、この回転軸７にはピニオン８
が取付けられている。９は出力ギヤで、前記ピニ
オン８により駆動され、かつこの出力ギヤ９は主
軸１０に取付けられている。また主軸１０はオイ
ルレスベアリング１１を介してシヤーシ２に取付
けられており、かつ先端部にはコネクター１２が
取付けられている。そしてコネクター１２には、
カツター取付台１３が着脱自在に取付けられ、か
つこのカツター取付台１３には、コネクター１２
の上部がカツター取付台１３内に設けた溝に嵌合
しているため、これらを介して電動機１の力が伝
達されるようになつている。また前記カツター取
付台１３には上下２枚のナイフカツター１４が取
付けられている。１５は前記本体４に着脱自在に
取付けられた容器、１６は容器１５の開口部を覆
う容器蓋で、容器１５に着脱自在に取付けられて
いる。１７は容器蓋１６の外側に設けた突起物、
１８は本体４の上面を覆う上本体で、この上本体
１８はその上面に、容器蓋１６に設けた突起物１
７が上下摺動自在に嵌入する細いスリツト状の溝
部１９を形成している。２０は溝部１９の底面２
１に設けた小孔で、この小孔２０にはゴムパツキ
ン２２をシールとして摺動板２３が挿入されてい
る。２４は摺動板２３を支えているコイルバネで
ある。２５は電動機１を動作させるマイクロスイ
ツチでこのマイクロスイツチ２５は摺動板２３に
よりその接点が動作するようになつている。２６
は溝部１９の端面開口部、２７は本体４の下部を
覆う裏板、２８は裏板２７に取付けられた脚であ
る。

次に上記電動調理器の操作および動作について
説明する。本体４に容器１５を装着し、かつナイ
フカツター１４を取付けたカツター取付台１３を
コネクター１２に嵌合させる。次に人参等の被切
削物を容器１５内に投入し、そして容器蓋１６
を、容器１５の開口部を覆い、かつ突起物１７が
本体４の上面を覆う上本体１８に設けた細いスリ
ツト状の溝部１９に嵌入するようにセツトする。
このとき、摺動板２３はコイルバネ２４により付
勢されて突起物１７を押し上げているため、容器
１５と容器蓋１６との間には若干の〓間ｈが発生
している。この状態から、容器蓋１６を手による
外力で下方を押すと、容器１５と容器蓋１６の〓
間ｈ分だけ容器蓋１６は下方へ移動するため、突
起物１７が摺動板２３を押し下げる。これによ
り、摺動板２３はマイクロスイツチ２５をオンの
状態に作動させて、電動機１を回転させる。この
電動機１の回転はナイフカツター１４に伝えられ
て被切削物が切削される。被切削物を切削した
後、容器蓋１６を押し下げていた外力を除去する
と、コイルバネ２４が摺動板２３を押し上げるた
め、マイクロスイツチ２５はオフの状態に作動し
て電動機１の回転を停止させる。

ここで従来の電動調理器は容器を本体に固定す
るとともに、容器蓋を容器に固定し、その後、別
個に設けたスイツチで電動機を動作させるように
していたが、本発明の一実施例においては、容器
蓋１６に外力を加えている間のみ、スイツチ２５
がオンし、外力を除去すると即座にスイツチ２５
がオフする構成において、本体４の上面を覆う上
本体１８に細いスリツト状の溝部１９を設け、こ
の溝部１９に、容器蓋１６に設けた突起物１７を
嵌入させた点に特徴を有するもので、つまり、前
記スイツチ２５を動作させる摺動板２３を細いス
リツト状の溝部１９の底面２１に設けているた
め、第６図に示すように容器蓋１６の突起物１７
以外の指先イ等では容易に摺動板２３を動かすこ
とはできず、したがつて、その安全性はきわめて
高くなるものである。またスリツト状の溝部１９
の少なくとも一方の端面は、第７図に示すように
開口面２６となつているため、溝部１９に水等の
液体異物が侵入しても開口面２６より流出させる
ことができ、したがつて溝部１９の底面２１に設
けた小孔２０とゴムパツキン２２との間より本体
４の内部に侵入することはなくなる。また、溝部
１９およびマイクロスイツチ２５を動作させる摺
動板２３等を容器１５側でなく、すべて本体４側
に設けているため、よごれやすい容器１５や容器
蓋１６をシンプルな形状とする事ができ、その結
果、使用後の洗浄を容易にすることができるもの
である。そしてまたスリツト状の溝部１９の底面
２１に、摺動板２３の位置を基準にして開口面２
６側へ下向きの勾配を設けているため、溝部１９
に液体等の異物が侵入してもその異物の溝部１９
外への流出性が向上するため、小孔２０部からの
異物の本体４内への侵入や異物による摺動板２３
の固着をより一層防ぐことができるものである。

発明の効果 以上のように本発明によれば、容器蓋を上下動
させるのみで、スイツチのオン、オフ動作を行な
わせることができるため、その操作性は著しく向
上するとともに、前記スイツチと連動する摺動板
は、電動機を内蔵する本体の一部に設けた底面が
開口部側に傾斜する細いスリツト状の溝部の底面
に設け、かつ前記溝部内に容器蓋に設けた突起部
を入り込ませて、この突起部により摺動板を動作
させるとともに材料の汁等により摺動板が固着さ
れず、また水滴が摺動板部より本体内へ流入する
のも防止できる。更に前記突起物以外の指先等で
摺動板が容易に動かされるようなこともなくその
安全性もきわめて高いものを得ることができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電動調理器の
平面図、第２図は同調理器の一部破断平面図、第
３図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第４図は第３図
におけるスイツチ部の拡大断面図、第５図は容器
蓋を押してスイツチがオンした状態を示す要部拡
大断面図、第６図は容器蓋でなく指先でスイツチ
を動作させようとした要部断面図、第７図は第２
図のＢ−Ｂ断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機を内蔵する本体と、この本体上に載置
   される容器と、この容器内で電動機により回転駆
   動されるカツターと、前記容器の開口部を覆う容
   器蓋とを備え、前記本体の一部を容器開口部近傍
   まで突出させ、かつこの突出した部分の上面に少
   なくとも一方の端面が開口した細いスリツト状の
   溝部を形成し、この溝部の底面に電動機への通電
   を制御するスイツチと連動した摺動板を設け、一
   方、前記容器蓋には前記スリツト状の溝部内に入
   り込む突起物を形成し、容器蓋を上下動させるこ
   とにより、突起物で摺動板を動作させて前記スイ
   ツチをオン、オフさせるようにし、前記スリツト
   状の溝部底面は、摺動板の位置を基準にして溝部
   の端面開口部側へ下向きの勾配を設けた電動調理
   器。