JPH0261247B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は例えばナイフ状カツターで野菜や肉な
どの食物を切削、粉砕したり、ナイフ状カツター
をおろしカツターと取り換えて大根、人参等をす
りおろす調理器に関するものである。

従来の技術 従来この種の調理器は、第１１図、第１２図の
ような構造になつていた。すなわち１は電動機
で、シヤーシ２に固定され、シヤーシ２は本体４
にゴム５を介してビス６により取り付けられてお
り、７は電動機１の軸で、その軸７に小プーリー
８がナツト３により取り付けられている。小プー
リー８はベルト９を介して大プーリー１０を駆動
する。主軸１１はオイルレスベアリング１２を介
してシヤーシ２に取付けられている。主軸１１の
先端部にはコネクター１３が固定され、コネクタ
ー１３にナイフ状カツター取付け台１４及び使用
目的によつてはナイフ状カツター取付け台１４を
離脱し、略円板上に複数の刃３５を形成したおろ
しカツター取付け台３６（図示せず）が着脱自在
で、かつコネクター１３の一部に設けた切り欠き
部１５が各カツター取付け台１４，３６内面に設
けた略５角形の突起１６，３７に嵌合して電動機
１の動力が伝達されるようになつている。ナイフ
カツター取付け台１４には２枚のナイフ状のカツ
ター１７が段違いに取付けられている。おろしカ
ツター取付け台３６には略円板上に複数の刃３５
を形成したおろしカツター３８がビス３９により
取付けられている。１８は容器で下端部の略円筒
状リブ１９部で本体４上に位置決め載置されてい
る。容器蓋２０は容器１８の上部開口部を覆い、
一部に設けられたスイツチ操作リブ２１により容
器蓋２０を押し下げることでスイツチ操作リブ２
１がスイツチレバー２２を押し下げスイツチ２３
の接点を閉じて電動機１へ電力が供給されるよう
になつている。容器蓋２０の外力をとりのぞくと
バネ２４によりスイツチレバー２２が押し上げら
れスイツチ２３の接点が開き電動機１への電力の
供給が断たれるものである。

２５は本体４の下部開口部を覆う裏板でビス２
６により本体４に取付けられている。２７は脚で
ある。

そして上記各カツター取付け台に形成した略５
角形の突起１６，３７は各円筒部２８，３６′の
内面に形成されているものであり、コネクター１
３の切り欠き部１５と嵌合して動力を伝達し、ま
た切り欠き部１５の奥部２９より幅の小さくした
切り欠き部上端の突出部３０は、第１３図、第１
４図に示すようにコネクターの回転中は各カツタ
ー台１４，３６の突起１６，３７に回転方向の力
Ａと各カツター台１４，３６を押し下げる力Ｂに
分散される為各カツター台１４，３６の浮き上が
り防止の役割りを果たしている。コネクター１３
の円柱部３１の上端面に設けられた傾斜面３２は
各カツター取付け台１４，３６をコネクター１３
に嵌着させる際に略５角形の突起１６，３７を切
り欠き部１５に案内する役割りを果たす。３３は
容器１８内の液体がもれるのを防止するシール
で、３４は中央筒状壁である。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このようにナイフカツター取付け台１
４の中央部はナイフカツター取付け部とコネクタ
ー１３に嵌合する円筒部２８が容器１８に固定さ
れた中央筒状壁３４と嵌合隙間をもつて形成され
ている為、切削された例えば魚のすり身がナイフ
カツター取付け台１４の内壁と中央円筒状壁３４
間に入つて、ナイフカツター取付け台１４を洗お
うとしても奥深い凹部の為洗いにくく、また水道
などの蛇口の下で水圧により洗い出そうとしても
奥部が貫通していない為洗い出すこともできない
洗い勝手の悪いものであつた。また、各カツター
台１４，３６ともに同一形状したコネクター円筒
部２８，３６′が形成されており、材料費及びこ
の部分を成形する金型代と高いものになり、コス
ト高となる形状であつた。

問題点を解決するための手段 そして上記問題点を解決する為本発明の技術的
な手段は、コネクターの形状は従来と同一形状と
し、ナイフカツター取付け台及びおろしカツター
取付け台の円筒内面にコネクター同様の切り欠き
部を同一寸法で形成し、上記コネクターと各カツ
ター取付け台間に位置しコネクター切り欠き部及
び各カツター取付け台の切り欠き部とそれぞれ係
合する略５角形の突起部を形成した中間軸を各カ
ツター取付け台の上方より嵌着自在に嵌合できる
構造にしたものである。

作 用 この技術的手段による作用は次のようになる。
すなわち、従来ナイフカツター取付け台及びおろ
しカツター取付け台に各々一体に形成されていた
コネクターと嵌合する円筒部２８，３６′を中間
軸で共用し、各カツター取付け台と嵌着自在にす
ることにより、円筒部２８，３６′の材料費及び
成形する為の金型費が安くなるばかりか、各カツ
ター取付け台の中央部が嵌着自在で取り外すこと
ができる為中央部の洗浄性を向上できるものであ
る。

実 施 例 以下本発明の一実施例を添付図面にもとづいて
説明する。尚本体部分の構成及びコネクターと中
間軸との嵌合状態は従来例と同じである為説明を
省略し図面にもとづいて説明する。第１図〜第４
図において６０は中間軸で円筒部６１の内面に略
５角形の突起６２を形成し、外面に略５角形の突
起６３を形成するとともに上端部は円筒部６１よ
り径大なるフランジ６４を形成してなる。

第５図、第６図において４４は２枚のナイフ状
カツター４７を段差を設けて取りつけたナイフカ
ツター取付け台で、内面に切り欠き部４５を形成
し、上端部は上記中間軸フランジ６４と嵌合する
嵌合部４０を形成し、上部内面５２の上端面は傾
斜面５１を形成してなる。

第７図において７０は略円板上に複数の刃７１
を形成したおろしカツター７２をビス７３で取付
けたおろしカツター取付け台で、内面は上記ナイ
フカツター取付け台４４と同一寸法で形成した切
り欠き部７４を形成し上端部は中間軸フランジ６
４と嵌合する嵌合部７５を形成し、内面７６の上
端面は切り欠き部７４に通じる傾斜面７７を形成
してなる。

第８図はコネクター１３と中間軸６０と、ナイ
フカツター台４４がコネクターの切り欠き部１５
に中間軸６０の突起６２が、ナイフカツター取付
け台４４の切り欠き部４５に中間軸６０の突起６
３が各々係合した状態を示す（おろしカツター取
付け台との嵌合は同様な為図示せず）。

以上の本発明構造にすることにより容器蓋を押
し、スイツチの接点が閉じ電動機に電力が供給さ
れ、小プーリー、ベルト、大プーリー、主軸を介
してコネクター１３が回転すると従来例で説明し
たように中間軸６０は切り欠き部により浮き上が
ることなく回転し、中間軸が回転すると第８図、
第９図に示す如く、中間軸６０に形成した突起６
３とナイフカツター取付け台４４に形成された切
り欠き部４５と係合し、切り欠き部４４の奥部４
９より幅を小さくした切り欠き部上端の突出部５
０までの傾斜面５３と中間軸の略５角形の突起６
３の傾斜面６５が接合する為第９図、第１０図で
示す如く矢印方向の回転によりナイフカツター取
付け台４４は回転方向の力A′と上方への力B′の
力を受け上方へ浮き上がり中間軸フランジ６４と
ナイフカツター取付け台上端に形成された嵌合部
４０が嵌合し固定され、ナイフカツター取付け台
下端面と容器１８の底面にわずかの隙間を有して
回転するものである。おろしカツター取付け台７
０も同様。

次に本発明の他の実施例について説明する。本
発明はコネクター及び各カツター取付け台に切り
欠き部を設け中間軸に略５角形の突起を設けた
が、この関係は逆（図示せず）でも同様な効果を
奏する。

発明の効果 本発明はコネクターと各カツター取付け台の間
に位置し上記コネクターと各カツター取付け台に
設けた切り欠き部に各々係合する略５角形の突起
を形成した中間軸を各カツター取付け台の上方よ
り嵌着自在に介在させる構造にすることにより、
従来各カツター取付け台に各々形成されていたコ
ネクターとの嵌合部となる円筒部分の材料費及び
その部分を成形する金型の加工費を安くすること
ができるばかりか、各カツター取付け台と中間軸
の分解可能構造により各カツター取付け台中央内
壁部の洗浄性の向上を図ることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す中間軸の断面
図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面矢視図、第３図
は第１図のＢ−Ｂ矢視図、第４図は第１図Ｃ−Ｃ
断面図、第５図は本発明のナイフカツター取付け
台の断面図、第６図は第５図のＤ−Ｄ平面矢視
図、第７図は本発明のおろしカツター取付け台の
断面図、第８図は本発明のコネクター、中間軸、
ナイフカツター取付け台の嵌合状態を示す断面
図、第９図は中間軸とナイフカツター取付け台の
嵌合を示す要部断面図、第１０図は回転時中間軸
がナイフカツター取付け台に与える力のベクトル
図、第１１図は従来の調理器の断面図、第１２図
は従来のおろしカツターの断面図、第１３図は従
来のコネクターとカツター取付け台の嵌合を示す
要部断面図、第１４図は第３図の回転時コネクタ
ーがカツター取付け台に与える力のベクトル図で
ある。 １……電動機、２……シヤーシ、４……本体、
８……小プーリー、９……ベルト、１０……大プ
ーリー、１２……オイルレスベアリング、１３…
…コネクター、１５……コネクター切り欠き部、
１８……容器、２０……容器蓋、２３……スイツ
チ、２５……裏板、３２……コネクター傾斜面、
４４……ナイフカツター取付け台、４５……ナイ
フカツター切り欠き部、４７……ナイフカツタ
ー、５１……ナイフカツター傾斜面、６０……中
間軸、６２……略５角形突起、６３……略５角形
突起、６４……フランジ、７０……おろしカツタ
ー取付け台、７１……刃、７２……おろしカツタ
ー、７４……おろしカツター切り欠き部、７７…
…おろしカツター傾斜面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機を内蔵する本体と、本体上に載置され
   る容器と、電動機により駆動され本体より突出し
   た主軸と、容器内で回転するナイフ状カツターあ
   るいはおろしカツターと、前記容器の上部開口部
   を覆う容器蓋とを備え、前記主軸に取付けられた
   コネクターの一部に切り欠き部を形成し、前記ナ
   イフ状カツターを取付けたナイフカツター取付け
   台及びおろしカツターを取付けたおろしカツター
   取付け台に同一な切り欠き部を形成し、各カツタ
   ー取付け台とコネクター間に位置し各切り欠き部
   とそれぞれ係合する突起部を形成し、前記各カツ
   ター取付け台の上方より嵌着自在に介在する各カ
   ツター取付け台に共用の中間軸を設け、前記ナイ
   フカツターあるいはおろしカツターを取り換え可
   能とした調理器。