JPS6121406B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はカツターで野菜や肉などの食物を粉砕
する調理機に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、この種調理機において、容器の中央部に
設けた円筒状壁部とカツター取付部との間を通し
て食物の一部が洩れ出るため、その防止手段とし
て容器底面に環状リブを設け、このリブの近辺で
ナイフカツター取付部には突起を設け、この突起
を環状リブ近辺で回転させるようにしている。し
かし、完全に洩れを防止できなかつた。

発明の目的 本発明は上記問題を解消するもので、容器から
の食物の洩出を確実に防止し、機器の使い勝手の
向上を図つたものである。

発明の構成 本発明はカツターに回転を伝達する電動機の軸
と容器の中央部に設けた円筒状壁部との少なくと
も一方、および前記カツターを取付けたカツター
取付部の中央孔部と容器の中央部に設けた円筒状
壁部の少なくとも一方にねじ状のリブを設け、こ
れらリブによるかき落し作用とポンピング作用に
より食物の洩出を確実に阻止したものである。

実施例の説明 以下本発明の一実施例を添付図面とともに説明
する。図において、１は電動機で、本体２にビス
３により取付けられている。４は電動機１の軸
で、その上部は６角形になつており、カツター取
付部５の角孔５′に着脱自在に嵌合し、電動機１
の回転を伝達するようになつている。また外周に
は矢印Ａから見て軸４の回転に対し同方向ねじの
ねじ状のリブ４′を設けている。カツター取付部
５には二枚のナイフ状のカツター６が段違いに取
付けられている。

７は容器８の中央部に一体に設けた円筒状壁部
で、外周には矢印Ａから見て軸４の回転と同方向
ねじのねじ状のリブ９が設けられている。これは
第４図に示す通り、カツター取付部５の中央孔部
５″に、矢印Ａから見て軸４の回転に対し逆方向
ねじのねじ状のリブ９′を設けても同じである。
又先に述べた第２図のリブ４′は、第５図に示す
よう、矢印Ａから見て軸４の回転と逆方向ねじの
ねじ状のリブ４″を設けても同じ効果がある。そ
して、リブ４′，４″および９，９′は、それぞれ
併用しても何ら差支えない。

１０は容器８の下部に設けた鉤形の突部で、本
体２に設けた突部１１に回転結合し、本体２に容
器８がバヨネツト結合される。１２は容器蓋で、
その下部に設けた、鉤形突部１３が容器８上部に
設けた突部１４に回転結合し、容器蓋１２は容器
８にバヨネツト結合される。１５は容器蓋１２と
一体に設けた投入口である。１６は容器蓋１２の
一部に設けた突起で、容器蓋１２を容器８に嵌合
し回転させて容器蓋１２と容器８をバヨネツト結
合させた場合、その先端が本体２の上部に設けた
凹部１７に嵌合し、ピン１８を介してスイツチ１
９のツマミ２０を押しスイツチ１９の接点が閉
じ、電動機１へ電力が供給されるようになつてい
る。２１はスイツチ１９の内部リード線、２２は
本体２の下部開口を覆う裏板、２３は脚である。

次に上記調理機の操作及び作動について説明す
る。本体２に容器８をバヨネツト結合させ、カツ
ター取付部５を軸４に嵌合させる。そして容器蓋
１２を容器８に嵌合回転させ容器蓋１２を容器８
にバヨネツト結合させる。すると突起１６がピン
１８を介してツマミ２０を押し、電動機１に電力
が供給され、ナイフ状のカツター６が回転する。
そこで投入口１５より野菜、肉等の食物を投入す
ると、その食物はカツター６により切削され粉砕
されるのである。ここで食物をより細かく粉砕し
たい場合には、長時間切削すれば良いのであるが
肉等では長時間切削撹拌すると、粘り気が出てき
て遠心力では振り飛ばされず、容器８の底面に付
着する。そして糸を巻くように少しずつ中央部へ
と付着の範囲が広がり、容器８の中央部のカツタ
ー取付部５の案内をする円筒状壁部７とカツター
取付部５の中央孔部５″に一旦進入した食物は、
食物切削時の振動によるカツター取付部５の中央
孔部５″と円筒状壁部７との間に生じるぜん動に
より、円筒状壁部７をのり越えて、本体２上へ洩
れ出たり、カツター取付部５の中央孔部５″に付
着しカツター取付部５の使用後の洗浄が非常にや
りにくいという問題が発生する恐れがある。

しかし、上記調理機の場合、容器８の円筒状壁
部７と、カツター取付部５の中央孔部５″の内壁
面のいずれか又は両方にねじ状のリブ９，９′が
設けているため、ナイフ状のカツター６が回転中
に、食物が容器８の円筒状壁部７とカツター取付
部５の中央孔部５″との隙間に進入しようとして
も、リブ９，９′でかきおとされ、本体２への食
物の洩れが発生する恐れはない。しかも軸４と円
筒状壁部７のいずれか又は両方にもねじ状のリブ
４′，４″が設けられているため、軸４が回転中
は、容器８の円筒状壁部７との間において、ポン
ピング作用が働き、電動機からカツター取付部５
の中央孔部５″、カツター取付部５の中央孔部
５″から容器８の底部へと空気の流れが発生し、
より一層食物の進入を防止するものである。

発明の効果 このように、本発明は電動機の軸と容器の円筒
状壁部の少なくとも一方、およびカツター取付部
の中央孔部と容器の円筒状壁部の少なくとも一方
にねじ状のリブを設けたことにより、食物の容器
中央部からの洩れを確実に防止したものであり、
機器の使い勝手が向上するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における調理機の要
部断面図、第２図は同調理機の軸に設けたリブの
説明に付する断面図、第３図は同調理機の円筒状
壁部の外面に設けたリブの説明に付する断面図、
第４図は同調理機のカツター取付部の内面に設け
たリブの説明に付する断面図、第５図は同調理機
の円筒状壁部の内面に設けたリブの説明に付する
断面図である。 １……電動機、２……本体、５……カツター取
付部、６……ナイフ状のカツター、８……容器、
４′，４″，９，９′……ねじ状のリブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機を内蔵する本体と、本体上に載置され
   る容器と、容器内で電動機により駆動されるカツ
   ターとを備え、前記カツターに回転を伝達する電
   動機の軸と容器の中央部に設けた円筒状壁部との
   少なくとも一方、および前記カツターを取付けた
   カツター取付部の中央孔部と容器の中央部に設け
   た円筒状壁部の少なくとも一方にねじ状のリブを
   設けた調理機。