JP6019781B2 - 回転式調理器 - Google Patents
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本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100は、図1から図3に示されるように、主に、本体110、調理羽根150、ワークボウル160、蓋体170、電源コード181および電源プラグ182から構成されている。以下、これらの構成部品についてそれぞれ詳述する。
本体110は、図3から図5に示されるように、主に、外装体111、攪拌モータ132、スイッチ機構131、回転シャフト133およびベルト伝達機構134から構成される。以下、これらの構成部品について詳述する。
外装体111は、主に、第1筐体部112、第2筐体部113および載置台114から構成されている。
攪拌モータ132は、通常の電動機であって、図3に示されるように、外装体111の内部に配置されている。この攪拌モータ132は、回転シャフト132aが下方に向かって延びるように設置されている。
スイッチ機構131は、図3に示されるように、主に、受け板131a、伸縮棒131b、コイルバネ131cおよびマイクロスイッチ131dから構成される。受け板131aは、伸縮棒131bの外周に配置されるコイルバネ131cによって、第1筐体部112の天壁Wuに向かって付勢されている。そして、受け板131aが第1筐体部112の天壁Wuに接触しているとき、マイクロスイッチ131dは、開状態となり、攪拌モータ132への通電が遮断されている。一方、受け板131aが蓋体170の押し板部172の裏面から延びる一対の爪部(図示せず)によって開口112aを介して押し下げられると、マイクロスイッチ131dが、閉状態となり、電気回路を閉路し、攪拌モータ132を回転駆動させる。
回転シャフト133は、図3に示されるように、主に、芯部133a、下部外周部133bおよび上部外周部133cから形成される。芯部133aは、第2筐体部113の底部113aから載置台114の台板部114aを貫通して上方に延びている。下部外周部133bは、芯部133aの下部から載置台114の台板部114a付近まで延びており、芯部133aの下部外周に固定されている。なお、この下部外周部133bは、図3に示されるように、上側軸受部141および下側軸受部142により軸支されている。上部外周部133cは、載置台114の台板部114a付近から上方に延びており、芯部133aの外周の上部外周に固定されている。
ベルト伝達機構134は、図3に示されるように、主に、第1プーリ134a、第2プーリ134bおよびベルト134cから構成されている。第1プーリ134aは、回転シャフト133の芯部133aの下端部に取り付けられている。第2プーリ134bは、回転シャフト132aの先端部、すなわち下端部に取り付けられている。ベルト134cは、第1プーリ134aと第2プーリ134bとに架け渡されている。このため、攪拌モータ132が駆動すると、その回転駆動力は、第2プーリ134b、ベルト134cおよび第1プーリ134aを介して回転シャフト133に伝達される。そして、攪拌モータ132の回転駆動力が回転シャフト133に伝達されると、回転シャフト133の上部に嵌め込まれる調理羽根150が回転する。
調理羽根150は、図3に示されるように、主に、本体部151および一対の回転刃152から構成される。本体部151は、図3に示されるように、二重筒構造体であって、主に、内筒151aおよび外筒151bから形成されている。内筒151aは、図3に示されるように、内径が回転シャフト133の上部外周部133cの外径とほぼ等しく、回転シャフト133の上部に嵌め込まれる。なお、この内筒151aの外径は、ワークボウル160の略中央に設けられる回転シャフト挿通筒167の内径よりも小さい。すなわち、内筒151aは、ワークボウル160が載置台114に載置された後に調理羽根150が回転シャフト133に嵌め込まれるとき、回転シャフト挿通筒167の内側に入り込む(図3参照)。外筒151bは、図3に示されるように、ワークボウル160が載置台114に載置され且つ調理羽根150の内筒151aが回転シャフト133の上部に嵌め込まれた状態において、回転シャフト挿通筒167の外側を覆う。すなわち、外筒151bの内径は、図3に示されるように、回転シャフト挿通筒167の外径よりも大きい。回転刃152は、本体部151の外筒151bの下部外側に取り付けられている。
ワークボウル160は、図1および図3に示されるように、主に、容器161、スカート部163、内環状壁164、十字板部166、取っ手162および回転シャフト挿通筒167から構成される。容器161は、ステンレス等の金属やガラス等の容器であって、主に、円筒壁部161aおよび底壁部161bから形成されている。円筒壁部161aの高さ方向略中央部の内周面には、図1および図3に示されるように、内方に向かって突起するリブ168が複数形成されている。底壁部161bの中央部には、図6に示されるように、開口OPが設けられている。なお、この開口OPは、十字板部166をも貫通している。スカート部163は、図3および図6に示されるように、円環状の樹脂部材であって、容器161の底壁部161bの外周部から下方に向かって延びている。なお、ワークボウル160が本体110の載置台114に載置されたとき、スカート部163は、図3に示されるように、載置台114の部分円周リブ114bの外側を覆う。また、ワークボウル160が本体110の載置台114に載置されたとき、スカート部163の下端と載置台114との間に一定の隙間が生じるようになっている。十字板部166は、その重心が容器161の中心と重なるように、底壁部161bの裏面に配置されている。そして、十字板部166の外周には、内環状壁164が配設されている。この結果、十字板部166と内環状壁164との間には、4つの窪みSPが形成されている。そして、ワークボウル160を載置台114に載置したとき、これらの窪みSPのいずれかに台形リブ114cが嵌り込むと共に、内環状壁164により載置台114上のマイクロスイッチ114eが押圧される。その結果、マイクロスイッチ114eがオン状態となる。取っ手162は、略「コ」の字状の部材であって、容器161の円筒壁部161aの上部およびスカート部163に取り付けられている。回転シャフト挿通筒167は、円筒形状を呈する部材であって、底壁部161bの開口の縁に取り付けられている。すなわち、ワークボウル160を本体110の載置台114に載置したとき、載置台114からの上方に延びる回転シャフト133は、ワークボウル160の底壁部161bの開口および回転シャフト挿通筒167の内孔に挿通されることになる。
蓋体170は、図2および図3に示されるように、主に、蓋部171、半月枠173および押し板部172から形成されている。蓋部171は、図2および図3に示されるように、円盤部171aおよび円筒壁部171bから形成されている。円筒壁部171bは、円盤部171aの縁から下方に向かって延びている。また、この円筒壁部171bの外周には、図3に示されるように、パッキン175が取り付けられている。半月枠173は、図2および図3に示されるように、円盤部171aの側方に突起している。押し板部172は、半月枠173の開口形状に対応した形状を呈しており、半月枠173の内部に出没自在に取り付けられている。また、この押し板部172の裏面には、上述した通り、第1筐体部112の天壁Wuの開口112aに対向する位置に一対の爪部が形成されている。
電源コード181は、図2、図5および図7に示されるように、第2筐体部113の側面から外方に向かって延びている。電源プラグ182は、電源コード181の先端に取り付けられている。
先ず、本体110の載置台114上にワークボウル160が載置される。次に、ワークボウル160の回転シャフト挿通筒167に調理羽根150が嵌め込まれる。続いて、ワークボウル160内に調理素材が投入される。そして、ワークボウル160の上および第1筐体部112の天壁Wuの上に蓋体170が載置される。この結果、ワークボウル160の口部が蓋体170の蓋部171で覆われ、第1筐体部112の天壁Wuの開口112aに、蓋体170の押し板部172の爪部が挿入されると共に、爪部がスイッチ機構131の受け板131aの上面に接触する。そして、この状態で、使用者が、押し板部172を押し下げると、マイクロスイッチ131dが、閉状態となり、電気回路を閉路し、その結果、攪拌モータ132が回転駆動される。
(1)
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、容器161の下端にスカート部163が設けられる。そして、ワークボウル160が本体110の載置台114に載置されたとき、スカート部163は、図3に示されるように、載置台114の部分円周リブ114bの外側を覆う。そして、このフードプロセッサ100では、マイクロスイッチ114eが、部分円周リブ114bの内側に配置される。このため、このフードプロセッサ100では、含水調理物が容器161から溢れ出した場合、その含水調理物は容器161の外壁およびスカート部163を伝って下方に落下する。したがって、このフードプロセッサ100では、含水調理物が容器161から溢れ出した場合、その含水調理物がマイクロスイッチ114eに接触することを防ぐことができる。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、平面視において回転シャフト133を介して隙間(排水溝)Rcと対向する領域にマイクロスイッチ114eが配置されている。このため、このフードプロセッサ100では、含水調理物が容器161から溢れ出した場合、できるだけその含水調理物をマイクロスイッチ114eに接触させることなく、含水調理物を容易に隙間Rcから排出させることができる。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、マイクロスイッチ114eが部分円周リブ114bおよび台形リブ114cに挟まれている。そして、部分円周リブ114bおよび台形リブ114cの高さは、マイクロスイッチ114eの突出状態時の上端位置よりも高くされている。このため、このフードプロセッサ100では、使用者が直接的にマイクロスイッチ114eを押圧することが難しい。したがって、このフードプロセッサ100では、回転シャフト133に調理羽根150を取り付けた状態で、使用者が不用意に攪拌モータ132を駆動させにくくなっている。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、平面視において、マイクロスイッチ114eが部分円周リブ114bの中央部Pc、台形リブ114cおよび一対の側リブ114dに囲まれている。このため、このフードプロセッサ100では、含水調理物が容器161から溢れ出した場合であっても、できるだけその含水調理物をマイクロスイッチ114eに接触させることを防ぐことができる。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、平面視において本体110の片側にスイッチ機構131が配置され、その反対側にマイクロスイッチ114eが配置される。ところで、このフードプロセッサ100の使用者は、通常、ワークボウル160を載置台114に押さえ付けながら、押し板部172を操作する。したがって、このフードプロセッサ100では、調理中の振動等によって、マイクロスイッチ114eがオフ状態となることを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、ワークボウル160を載置台114に載置したとき、4つの窪みSPのいずれかに台形リブ114cが嵌り込むと共に、内環状壁164が部分円周リブ114bの中央部Pcと台形リブ114cとの間に嵌り込む。このため、このフードプロセッサ100では、ワークボウル160の回転方向を規定することができる。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、ワークボウル160が本体110の載置台114に載置されたとき、スカート部163と載置台114との間に一定の隙間が生じるように設計されている。このため、このフードプロセッサ100では、回転シャフト挿通筒167から含水調理物が溢れ出た場合であっても、その含水料理物を自然に外部に排出することができる。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、部分円周リブ114bと第1筐体部112との間に、排出溝としての隙間Rcが2つ設けられている。ところで、このフードプロセッサ100の使用者は、通常、第1筐体部112が右側または左側に位置するようにフードプロセッサ100を設置する。すなわち、このフードプロセッサ100では、いずれかの隙間Rcが使用者の正面側に位置する。このため、このフードプロセッサ100では、使用者は、含水料理物等が漏れ出した場合、そのことを容易に視認することができる。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、部分円周リブ114bが半円よりも長く形成されている。このため、このフードプロセッサ100では、ワークボウル160を安定して載置することができる。
本発明の実施の形態に係るフードプロセッサ100では、マイクロスイッチ114eの脇に一対の側リブ114dが配設されている。このため、このフードプロセッサ100では、マイクロスイッチ114eが過度に押されすぎるのを防止することができる。
(A)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、載置台114の台板部114aが第1筐体部112に向かうにつれて数度程度、下方に傾斜していてもよい。このようにすれば、回転シャフト挿通筒167から含水調理物が溢れ出た場合、その含水調理物がマイクロスイッチ114eに接触しにくくすることができる。
先の実施の形態では特に言及しなかったが、ワークボウル160が載置台114に載置されたとき、ワークボウル160の十字板部166の取っ手側の部位が載置台114の台板部114aに接触し、その反対側の部位と載置台114の台板部114aとの間に隙間が生じるように、十字板部166を設計してもよい。このようにすれば、回転シャフト挿通筒167から含水調理物が溢れ出た場合、その含水調理物がマイクロスイッチ114eに接触しにくくすることができる。
114 載置台
114b 部分円周リブ(位置規定リブ)
114e マイクロスイッチ(安全装置,安全スイッチ)
132 攪拌モータ(回転駆動部)
133 回転シャフト
160 ワークボウル(容器)
163 スカート部(環状壁部)
Pc,114c 部分円周リブの中央部,台形リブ(一対の壁部)
Rc 隙間(排水溝)
Claims (2)
- 下端に環状壁部を有する容器と、
前記環状壁部の内側に嵌り込むと共に前記容器の載置位置を規定する位置規定リブと、上方に延びる回転シャフトと、排水溝とを有し、前記容器を着脱自在に載置する載置台と、
平面視において前記排水溝を介して前記位置規定リブに隣接して設けられる柱状部と、
前記回転シャフトを回転駆動させる回転駆動部と、
平面視において前記位置規定リブの回転シャフト側の領域であって前記回転シャフトを介して前記柱状部と対向する領域に配置され、前記容器が前記載置台に載置されたときに前記回転駆動部を駆動可能とする安全装置と
を備える、回転式調理器。 - 下端に環状壁部を有する容器と、
前記環状壁部の内側に嵌り込むと共に前記容器の載置位置を規定する位置規定リブと、上方に延びる回転シャフトを有し、前記容器を着脱自在に載置する載置台と、
前記回転シャフトを回転駆動させる回転駆動部と、
上下方向に出没自在に設けられると共に前記容器の前記載置台への載置により没状態とされる安全スイッチと、
前記安全スイッチの突出状態時の上端位置よりも低く、前記安全スイッチに隣接して設けられ、互いに対向する一対の壁部と、
前記安全スイッチを挟んで前記位置規定リブと対向するように設けられる対向リブと
を備え、
前記位置規定リブおよび前記対向リブは、前記安全スイッチの突出状態時の上端位置よりも高く、
前記安全スイッチは、平面視において前記位置規定リブ、前記一対の壁部および前記対向リブによって囲まれている
回転式調理器。
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