JPS6143383Y2

JPS6143383Y2 -

Info

Publication number: JPS6143383Y2
Application number: JP1982051612U
Authority: JP
Priority date: 1982-04-09
Filing date: 1982-04-09
Publication date: 1986-12-08
Also published as: JPS58154715U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、カバーを回動操作する事によつて容
器を密閉するマスカラ等の容器に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来より、マスカラ等の容器は、キヤツプと容
器の間にパツキンを設け、両者を螺合し、パツキ
ンを押圧して気密性を確保していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、この場合、キヤツプの着脱の都度キヤ
ツプを回動操作しなければならず、非常に面倒で
あつた。また、使用時に於いても、塗布具に化粧
料を付着させる毎に、キヤツプをねじ込まなけれ
ばならず、非常に不都合であつた。更に、キヤツ
プを締めすぎてパツキンを傷める事があつた。

また、中袴の外側壁にネジ溝が設けてある為
に、口元の内径がせばめられ、塗布棒の抜脱がや
りにくく、ねじ溝に化粧料が溜まつて乾燥してし
まうと、キヤツプの着脱がしにくくなつてしまう
危険性があつた。

〔問題点を解決する為の手段〕

容器本体５内には、化粧料４を収容している。
この容器本体５上端に係着する中袴６は、周知の
しごきゴム栓７を内蔵している。この中袴６に挿
入する塗布棒３を植設したキヤツプ１は、内壁天
井面に中袴６上端が当接して容器本体５内を密閉
するパツキン２を螺着している。頂板９が前記キ
ヤツプ１に被嵌した時、キヤツプ１を下方に押圧
するカバー８は、側板１０下端が前記容器本体５
側壁に回動自在に螺着している。

〔作用〕

塗布棒３を中袴６より容器本体５内に挿入し
て、キヤツプ１を中袴６に被嵌させた後、カバー
８をキヤツプ１方向に回動させて、カバー８の頂
板９をキヤツプ１に被嵌させる。その結果、キヤ
ツプ１は下方に押圧され、中袴６上端がパツキン
２に押し付けられ、パツキン２が変形して容器本
体５内を密閉する。この状態では、パツキン２の
弾性によりキヤツプ１が上方に付勢されている
為、カバー８の被嵌が解除される事がない。ま
た、使用時には、カバー８を回動させてキヤツプ
１の被嵌を解除すると、キヤツプが抜脱可能とな
る。

〔実施例〕

キヤツプ１は、有底筒状をしており、天井面に
パツキン２が貼着されている。また、天井面の中
央には、塗布棒３が植設されている。

化粧料４を収容する容器本体５は、上部に塗布
棒３が挿入される中袴６が係着している。この中
袴６には、塗布棒３が通過して塗布棒３に付着し
た化粧料４を適量に調節する周知のしごきゴム栓
７を内蔵している。そして、中袴６上端は、キヤ
ツプ１が被嵌した時、パツキン２に当接する様に
なつている。カバー８は、頂板９及び側板１０と
より成つている。側板１０は、前記キヤツプ１の
外側壁形状に倣つた円弧状に折曲されており、下
端面側が前記容器本体５の側壁の対向した位置に
それぞれ回動自在に螺着している。側板１０の全
長は、キヤツプ１が容器本体５に被嵌してパツキ
ン２に中袴６が当接した状態、つまりパツキン２
が変形していない状態のキヤツプ１天井面にわず
かにとどかない長さとなつている。また、側板１
０の上端には、頂板９が連接されている。この頂
板９は、内側にキヤツプ１天面の案内溝１１が刻
設されている。そして、頂板９は側板１０と共に
回動してキヤツプ１に被嵌し、キヤツプ１を下方
に押圧してパツキン２を中袴６に押圧し、容器本
体５内を密閉する様構成されている。

〔考案の効果〕

本考案は以上の様に、カバー８を回動操作する
ことによつて、キヤツプ１を下方に押し付けて、
容器本体５内を密閉している為、従来の容器の様
に、キヤツプ１を何回も回転させる事により、ね
じ込むという面倒な操作は不用なものとなつてい
る。また、カバー８がキヤツプ１を下方に押し付
けている為、何度キヤツプ１の抜脱操作を行つて
も一定の圧力で容器本体５を密閉しており、パツ
キン１を傷める心配が全くない。

更に、中袴６の口元よりネジ溝を廃した為に、
中袴６口元を広く形成でき、塗布棒３の抜脱が容
易に行えるばかりでなく、中袴６内外面から凸凹
をなくした為に、中袴６口元に化粧料４が溜まら
ず、口元が汚れにくくなり、キヤツプ１が抜脱し
にくくなる様な事もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施例の正面断面図。第２図
は、第１図に於ける側断面図。第３図は、斜視
図。１〜キヤツプ、２〜パツキン、３〜塗布棒、４
〜化粧料、５〜容器本体、６〜中袴、７〜しごき
ゴム栓、８〜カバー、９〜頂板、１０〜側板、１
１〜案内溝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】化粧料４を収容する容器本体５と、該容器本体５上部に止着し、周知のしごきゴム
栓７を内蔵した中袴６と、該中袴６に挿入される塗布棒３が植設され、中
袴６上端が当接して、容器本体５内を密閉するパ
ツキン２が貼着されたキヤツプ１と、側板１０下端が前記容器本体５側壁に回動自在
に螺着され、頂板９が前記キヤツプ１に被嵌した
時、キヤツプ１を下方に押圧するカバー８と、より構成される事を特徴とするマスカラ等の容
器。