JPH0543703Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、例えばコンパクト容器本体のドラム嵌
合用凹部内へ嵌着させるよう設けた、ペースト状
の化粧品入りカートリツジに係る。

「従来の技術」 この種カートリツジとして、例えば実開昭59−
67115号の考案が知られている。該カートリツジ
は液状化粧料を収納する容器体と、該容器体内に
収納された、上記化粧料を吸収する弾性含浸体
と、上記容器体上面を密封して、弾性含浸体上面
に接する部分に通液孔を有する弾性蓋体とからな
り、該弾性蓋体を上記容器体に対して押下げする
ことで液状化粧料を吐出させるものである。

「考案が解決しようとする問題点」 上記従来のカートリツジは、弾性蓋体押下げに
よつて該蓋体に設けた通液孔から液状化粧料を吐
出させるものであるから、例えばパフで弾性蓋体
を押下げたとき、その吐出量が多すぎることがあ
つた。又その蓋板は板状をなすため可撓性に乏し
く、よつて容器体内化粧料を無駄なく取出すこと
に困難があつた。

本案は常に適量の吐出量が得られ、又ドラム内
化粧品を残さず容易に取出し出来るよう考案した
ものである。

「問題点を解決するための手段」 周壁２と底壁４とを有する化粧品充填用ドラム
１と、該ドラム内へ収納されたペースト状化粧品
５と、上記ドラム上面を閉塞させて、かつドラム
周壁へ外周部を接着させて張設された弾性ネツト
６とで形成させた。

「作用」 第１図の状態から枠体７上面のシール９を剥離
した後、弾性ネツト６をドラム７に対して押下げ
すると、該ネツトの網目を通つてペースト状化粧
品５がネツト上へ押出されるから、該状態でネツ
トを離すとネツトは弾性を復元して、該ネツト上
に所定量の化粧品がすくい出されることとなる。
該ネツト上にすくい出された化粧品をパフ等に付
着して使用する。尚本案カートリツジは、コンパ
クト容器の容器体に穿設されたドラム嵌合用凹部
内へ嵌合させて使用し、その化粧品がなくなれ
ば、新たなカートリツジと交換する。

「実施例」 １は周壁２の上端から内方張出し板部３を介し
て浅皿状の底壁４を横設する化粧品充填用のドラ
ムである。底壁は周壁下端に設けてもよい。該ド
ラム内へはペースト状化粧品５を充填させてい
る。更にドラム上面には弾性ネツト６を張設し、
そのネツト外周をドラムの上記内方張出し板３上
面へ接着させている。弾性ネツト６は伸縮性ある
糸で形成する。該弾性ネツトの張設は、第２図が
示すように、別に設けた枠体７の内向きフランジ
８内面へ張設しておき、その内向きフランジ付き
枠体をドラム周壁２の外面へ嵌合させてもよく、
又第３図が示すように、内方張出し板３上面にホ
ツトメルト等の接着剤を塗布しておき、ネツト４
外周部を接着させてもよい。第１図、第２図が示
すように枠体７を用いる場合は、枠体内向きフラ
ンジ８の上面へシール薄片９を接着して不用意に
ネツト６が押下げられることを防止し、又第３図
実施例の場合のように、枠体を不要とする場合
は、別に設けたキヤツプをカートリツジに嵌合さ
せてネツト押下げを防止する。

「考案の効果」 本案は既述構成とするもので、ペースト状化粧
品を充填するドラム上面に弾性ネツト６を張設し
たから、該ネツトの弾性に抗しての押下げによ
り、多数の網目を通つてネツト上へ上記化粧品を
押出すことが出来、該押出し量は目測できるか
ら、適量を押出すことが出来、又ネツト６を離せ
ばネツトが弾性復元するため、ネツト上の化粧品
はドラム内からネツト上へすくい出された状態と
なつてその化粧品を使用し易く、弾性ネツトは伸
縮自在な糸で形成させてあるから、従来例の弾性
板の場合に比べてネツトをドラム下方内へ押下げ
易く、従つてドラム内化粧品を残すことなく取出
すことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案カートリツジの断面図、第２図は
その分解斜視図、第３図は他の実施例で示す本案
カートリツジの分解斜視図である。 １……ドラム、５……ペースト状化粧品、６…
…ネツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周壁２と底壁４とを有する化粧品充填用ドラム
   １と、該ドラム内へ収納されたペースト状化粧品
   ５と、上記ドラム上面を閉塞させて、かつドラム
   周壁へ外周部を接着させて張設された弾性ネツト
   ６とで形成させたことを特徴とするペースト状の
   化粧品入りカートリツジ。