JPS6140829A - 模様入りガラス製食器及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は１例えば絵付きガラス食器のような模様入り
ガラス製品及びその製造方法に関するものである。

（従来の技術） 従来のこの種のガラス製品では、製品の表面に顔料等を
使用して手書き又はシルクスクリーン印刷、陶磁器等に
使用する転写紙等により模様を施し、これを乾燥、焼付
させることによって模様付けをしていた。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、この従来方法で模様付けさせたガラス製品で
は、模様が製品の表面にあるため、製品の使用に伴って
模様が退化摩耗したり、食器等の製品では水洗いに伴っ
て模様が剥げ落ちたりするという問題点があった。又、
特に食器においては、模様の顔料中に含まれている鉛が
溶は出して、鉛毒害を引き起こすという問題点もあった
。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） この発明は、前記のような問題点に着目してなされたも
のであって、互いに溶融結合された２枚の板ガラス間に
模様を封入することにより、製品の使用に伴い模様が退
化摩耗したり、食器等の製品において水洗いに伴い模様
が剥げ落ちたりする心配がなく、常に模様を鮮明な状態
に維持することができ、しかも、食器に具体化した場合
における鉛毒害のおそれを確実に防止することができる
ようにしたものである。

また、この発明の製造方法では、１枚の板ガラスの表面
に模様を付した後、その板ガラスの表面に他の板ガラス
を重合させ、それらを加熱して互いに溶融結合させた後
、冷却することにより、２枚の板ガラス間に模様を封入
するものである。

（実施例） 以下、図面に示す実施例に従って本発明の詳細な説明す
る。

第１図はこの発明の一実施例を示したものであり、この
実施例では、まず１枚の板ガラス（１）の表面に、顔料
等を使用して手書き又はシルクスクリーン印刷、陶磁器
等に使用する転写紙等により絵等の模様（２）が付けら
れて、常温にて放置乾燥される。この場合、使用される
顔料は、板ガラス（１）の溶融温度８５０℃より若干低
い８００〜８５０℃の焼成温度を有するものが望ましい
。

その後、模様（２）を挟むようにして前記板ガラス（１
）の表面に別の板ガラス（３）が重合され、この状態で
加熱炉に入れられて溶融温度付近で加熱されると、両板
ガラス（１）　、　（３）が互いに溶融接合される。そ
して、この溶融接合後に、板ガラス（１）　、　（３）
を加熱炉から取り出して、常温で自然冷却すると、接合
部が硬化して、８２図に示すように溶融接合された２枚
の板ガラス（１）　、　（３）間に模様（２）を封入し
てなるガラス製品が形成される。したがって、この平板
状のガラス製品を装飾用ガラス製品、ジャンプリア等の
照明器具、絵利きペーパーウェイト等として使用した場
合、模様（２）が板ガラス（１）　、　（３）間に封入
されて表面に霧出していないため、使用に伴って模様（
２）が退化摩耗するおそれはなく、常に鮮明な状態に維
持される。

第３図は、この発明の別の実施例を示したものであり、
この実施例では上面に皿等の食器の形状に合致した凹所
（４）を有する型体（５）が使用される。そして、第３
図に鎖線で示すようにこの型体（５）上に前記板ガラス
（１）　、　（３）が重合状態で載置され、その状態で
加熱炉に入れられて加熱される。それにより、第３図に
実線で示すように両板ガラス（１）　、　（３）が模様
（２）を封入した状態で互いに溶融接合されるとともに
、型体（５）の凹所（４）内に垂れ下がってその凹所（
４）の形状に従い皿等の食器の形状に成形される。従っ
て、このガラス製品を皿等の食器として使用した場合、
封入状態にある模様（２）が水洗い等に伴って剥げ落ち
るおそれは全くなく、又、模様（２）の顔料中に含まれ
ている鉛が溶は出して鉛毒害を引き起こすおそれも全く
ない。尚、（６）は型体（５）の凹所（４）内の空気が
抜けるようにした空気抜きの孔である。

なお、この発明は前記実施例のほかに、種々のガラス製
品に具体化して実施することも可能である。

発明の効果 以上詳述したように、この発明の模様入りガラス製品に
あっては、製品の使用に伴い模様が退化摩耗したり、食
器等の製品において水洗いに伴い模様が剥げ落ちたりす
る心配がなく、常に模様を鮮明な状態に維持することが
でき、しかも、食器に具体化した場合における鉛毒害の
おそれを確実に防止することができるという優れた効果
を奏する。

この発明の模様入りガラス製品の製造方法にあって・は
、板ガラスを重合させて、これを溶融結合させるという
簡単な方法で模様を封入することができる。また、予め
平板状態である板ガラスに槓様を付するので、手書きに
よる場合には模様付けの作業がしやすい。また皿等の凹
凸を有するガラス製品を製造する場合に、この発明の製
造方法により、重合させた板ガラスを皿等の型体上に載
置して、これを加熱溶融させればよいから、その製造が
容易であるという利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化したガラス製品の製造方法の
一実施例を示す斜視図、第２図はこの方法によって製造
されたガラス製品の断面図、第３図は同じく製造方法の
別の実施例を示す部分断面図である。 ｌ・・・板ガラス、２・・・模様、３・・・別の板ガラ
ス、５・・・型体 特許出願人　　アートグラス株式会社 ｊｌ１図 第３崗

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）互いに溶融結合された２枚の板ガラス間に模様を封
   入したことを特徴とする模様入りガラス製品。 ２）１枚の板ガラスの表面に模様を付した後、その板ガ
   ラスの表面に他の板ガラスを重合させ、それらを加熱し
   て互いに溶融結合させた後、冷却することを特徴とする
   模様入りガラス製品の製造方法。