JPS6135833B2 - - Google Patents
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- JPS6135833B2 JPS6135833B2 JP54008283A JP828379A JPS6135833B2 JP S6135833 B2 JPS6135833 B2 JP S6135833B2 JP 54008283 A JP54008283 A JP 54008283A JP 828379 A JP828379 A JP 828379A JP S6135833 B2 JPS6135833 B2 JP S6135833B2
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Description
本発明は新規抗生物質SF―2077物質及びその
製造法に関するものであり、更に詳しく述べると
ストレプトマイセス属に属する菌株を培地に培養
し、得られた培養物から採取した新抗生物質SF
―2077物質及びその製造法に関するものである。 本発明者らはストレプトマイセス属に属するあ
る菌株の培養物中にグラム陽性菌及び糸状菌類に
対して抗菌作用を示す物質が生産されていること
を見出し、その有効物質を培養物から純粋に単離
し、その性状を調べた結果、既知の物質とは異な
る新抗生物質であることを確かめ、この物質を
SF―2077物質と命名して本発明を完成した。 したがつて本発明は、下記の特性を有するSF
―2077物質:融点130〜131℃、比旋光度〔α〕24 D
+6.2゜(c1,メタノール)を示す白色針状結晶
であり、元素組成が重量比で炭素59.20%、水素
9.18%、窒素3.69%、酸素27.93%(差により)で
あり、メタノール溶液中での紫外部吸収スペクト
ルは210nm以上で特徴的吸収を示さず、添附図面
の第1図に示す赤外部吸収スペクトル(臭化カリ
錠剤法)を有し、第2図に示すプロトン核磁気共
鳴スペクトル(重クロロホルム中)を有し、メタ
ノール、エタノール、n―ブタノール、ピリジン
に可溶で、水、アセトン、酢酸エチル、ベンゼ
ン、クロロホルム、、エチルエーテル、n―ヘキ
サンには難溶又は不溶であり、過マンガン酸カ
リ、硫酸反応が陽性で、ニンヒドリン、硝酸銀、
塩化鉄反応が陰性であることを特徴とする新抗生
物質SF―2077物質及びストレプトマイセス属に
属するSF―2077物質生産菌を好気的に培養し、
その培養物中に生じたSF―2077物質を採取する
ことからなる新抗生物質SF―2077物質の製造法
を提供するものである。 本発明に使用されるSF―2077物質生産菌の一
例としては静岡県の土壌より新たに分離された
SF―2077株があり、その菌学的性状は下記の通
りである。 形 態 気菌糸はスターチ寒天、オートミール寒天、チ
ロシン寒天等で、豊富に着生し、胞子形成も良好
である。分枝は単純分枝で車軸分枝はみられな
い。気菌糸の先端はコンパクトならせん状とな
る。培養後期(14〜21日培養)に気菌糸上に湿つ
た黒色の部分(所謂、ハイグロスコピツク・エリ
ア)が出現する。菌核、胞子のうなどは認められ
ない。 電子顕微鏡で観察すると胞子の表面構造はイボ
状(Warty)である。胞子の区切りが不明瞭なた
め、個々の胞子の形状はわからない。胞子の巾は
0.5〜0.8ミクロンである。連鎖数も数えられない
が20胞子以上連鎖していると思われる。 各種培地上の生育状態 各種培地上に28℃、14〜21日間培養した時の
SF―2077株の生育状態は次表に示す通りであ
る。表中の〔 〕に示した色の標準はカラーハ
ーモニー マニユアル(Container Corporation
of America 社製)による色の分類に従つたも
のである。 ハイグロスコピツク・エリアの出現はシユクロ
ース・硝酸塩寒天、スターチ寒天及びオートミー
ル寒天で特に著明であつた。
製造法に関するものであり、更に詳しく述べると
ストレプトマイセス属に属する菌株を培地に培養
し、得られた培養物から採取した新抗生物質SF
―2077物質及びその製造法に関するものである。 本発明者らはストレプトマイセス属に属するあ
る菌株の培養物中にグラム陽性菌及び糸状菌類に
対して抗菌作用を示す物質が生産されていること
を見出し、その有効物質を培養物から純粋に単離
し、その性状を調べた結果、既知の物質とは異な
る新抗生物質であることを確かめ、この物質を
SF―2077物質と命名して本発明を完成した。 したがつて本発明は、下記の特性を有するSF
―2077物質:融点130〜131℃、比旋光度〔α〕24 D
+6.2゜(c1,メタノール)を示す白色針状結晶
であり、元素組成が重量比で炭素59.20%、水素
9.18%、窒素3.69%、酸素27.93%(差により)で
あり、メタノール溶液中での紫外部吸収スペクト
ルは210nm以上で特徴的吸収を示さず、添附図面
の第1図に示す赤外部吸収スペクトル(臭化カリ
錠剤法)を有し、第2図に示すプロトン核磁気共
鳴スペクトル(重クロロホルム中)を有し、メタ
ノール、エタノール、n―ブタノール、ピリジン
に可溶で、水、アセトン、酢酸エチル、ベンゼ
ン、クロロホルム、、エチルエーテル、n―ヘキ
サンには難溶又は不溶であり、過マンガン酸カ
リ、硫酸反応が陽性で、ニンヒドリン、硝酸銀、
塩化鉄反応が陰性であることを特徴とする新抗生
物質SF―2077物質及びストレプトマイセス属に
属するSF―2077物質生産菌を好気的に培養し、
その培養物中に生じたSF―2077物質を採取する
ことからなる新抗生物質SF―2077物質の製造法
を提供するものである。 本発明に使用されるSF―2077物質生産菌の一
例としては静岡県の土壌より新たに分離された
SF―2077株があり、その菌学的性状は下記の通
りである。 形 態 気菌糸はスターチ寒天、オートミール寒天、チ
ロシン寒天等で、豊富に着生し、胞子形成も良好
である。分枝は単純分枝で車軸分枝はみられな
い。気菌糸の先端はコンパクトならせん状とな
る。培養後期(14〜21日培養)に気菌糸上に湿つ
た黒色の部分(所謂、ハイグロスコピツク・エリ
ア)が出現する。菌核、胞子のうなどは認められ
ない。 電子顕微鏡で観察すると胞子の表面構造はイボ
状(Warty)である。胞子の区切りが不明瞭なた
め、個々の胞子の形状はわからない。胞子の巾は
0.5〜0.8ミクロンである。連鎖数も数えられない
が20胞子以上連鎖していると思われる。 各種培地上の生育状態 各種培地上に28℃、14〜21日間培養した時の
SF―2077株の生育状態は次表に示す通りであ
る。表中の〔 〕に示した色の標準はカラーハ
ーモニー マニユアル(Container Corporation
of America 社製)による色の分類に従つたも
のである。 ハイグロスコピツク・エリアの出現はシユクロ
ース・硝酸塩寒天、スターチ寒天及びオートミー
ル寒天で特に著明であつた。
【表】
【表】
生理的性質
(1)生育温度範囲:スターチ寒天培地において20
〜42℃の温度範囲で生育し、26〜37℃で良
好に生育する。 (2)ゼラチンの液化:陽性(20℃、14日培養) (3)スターチの加水分解:陽性(28℃、14日培
養) (4)硝酸塩の還元:陽性(28℃、14日培養) (5)脱脂乳のペプトン化:微弱(28℃、14日培
養) (6)脱脂乳の凝固:陰性(28℃、14日培養) (7)メラニン様色素の生成:陰性 炭素源の利用性(プリードハム・ゴツトリー
ブ寒天培地) D―グルコース、D―フラクトース、D―キシ
ロース、L―アラビノース、i―イノシトール、
D―マンニトール、ラフイノース、ラムノース及
びシユクロースをすべて利用して生育する。 以上よりSF―2077株の菌学的特徴を要約する
と、気菌糸はコンパクトならせん糸を形成し、胞
子表面構造はイボ状である。気菌糸は灰色で、培
養後期にはハイグロスコツク・エリアが観察され
る。裏面は淡黄色〜淡褐色で特殊な色調はみられ
ない。可溶性色素はいずれの培地においても生成
しない。 SF―2077株のこのような性状はストレプトマ
イセス属の中でストレプトマイセス・ハイグロス
コピクス(Streptomyces hygroscopicus)の性
状と最も近似している。即ち、形態、ハイグロス
コピツク・エリアの出現、培養性状等でよく一致
している。ISP(International Strbpto
Project)の記載(International Journal of
Systematic Bacteriology22巻、307〜311頁
1972年)によるストレプトマイセス・ハイグロス
コピクスとSF―2077株を比較するとシユクロー
ス及びラフイノースの利用性に相違点が認められ
るが、その他の性状は極めてよく一致している。 以上より、SF―2077株はISPの記載株とは細部
で若干相違するものの、基本性状がよく一致する
ことからストレプトマイセス・ハイグロスコピツ
クの種に属させることは妥当であり、従つて本発
明者らはSF―2077株をストレプトマイセス・ハ
イグロスコピクス・SF―2077(Streptomyces
hygroscopicus SF―2077)と命名した。 SF―2077株は昭和53年12月15日以降工業技術
院微生物工業技術研究所に、寄託されており、そ
の微生物受託番号は微工研菌寄第4750号
(FERM―PNo.4750)である。 SF―2077物質生産株は他のストレプトマイセ
ス属の菌株の場合にみえられるようにその性状が
変化しやすく、例えば紫外線、エツクス線、高周
波、放射線、薬品等を用いる人工的変異手段で変
異しうるものであり、いずれの変異株であつて
も、SF―2077物質の生産能を有するストレプト
マイセス属の菌はすべて本発明の方法に使用する
ことができる。 本発明では前記菌株を通常の微生物が利用しう
る栄養物を含有する培地で培養する。栄養源とし
ては、従来ストレプトマイセス属の菌の培養に利
用されている公知のものが使用できる。例えば、
炭素源としてグルコース、澱粉、グリセロール、
シユクロース、水あめ、糖みつ、大豆油等を使用
しうる。また窒素源としては、大豆粉、小麦胚
芽、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、綿実か
す、魚粉、コーンステイープリカー、硫酸アンモ
ニウム、硝酸ソーダ等を使用しうる。その他必要
に応じて、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、燐
酸塩等の無機塩類を添加する他、菌の発育を助
け、SF―2077物質の生産を促進するごとき有機
及び無機物を適当に添加することができる。 培養法としては、一般抗生物質生産の方法と同
じく液体培養法、特に深部培養法が最も適してい
る。培養は好気的条件下で行われ、培養に適当な
温度は26〜37℃であるが、多くの場合28℃付近で
培養する。SF―2077物質の生産は振盪培養、タ
ンク培養共に2〜7日で蓄積が最高に達する。 SF―2077物質は中性の脂溶性物質であり、後
記するような理化学性状を有しているので、SF
―2077物質の採取に当つてはその性状を利用して
抽出、精製することができる。即ち培養液中に蓄
積されたSF―2077物質は水と混らない有機溶
剤、例えばn―ブタノールで抽出すれば、SF―
2077物質は有機溶剤層に抽出される。また活性炭
及びアンバーライトXAD―2(ローム・アン
ド・ハース社)、ダイヤイオンHP―10、HP―20
(三菱化成)等の非イオン性の交叉結合したポリ
スチレン重合体の吸着樹脂に吸着され、水とアセ
トン、アルコール類などの有機溶剤との混液で溶
易に溶出することができる。 またダウエツクス50W×2(ダウケミカル社)
等吸着性の強いイオン交換樹脂もバツハー型とし
て使用でき、ピリジン等のバツハーで溶出するこ
とができる。SF―2077物質をさらに精製するに
はシリカゲル、アルミナ等の吸着剤やセフアデツ
クスLH20(フアルマシア社)などを用いるクロ
マトグラフイーを行ない、濃縮乾固し、エタノー
ル水より結晶化すると、SF―2077物質の白色針
状結晶を得ることができる。 本発明のSF―2077物質の理化学的性状は以下
の通りである。 1 性状:中性の白色針状結晶 2 融点:130〜131℃ 3 比旋光度:〔α〕24 D+6.2゜(c1,メタノー
ル) 4 紫外部吸収スペクトル:特徴的吸収は示さな
い。(メタノール) 5 赤外部吸収スペクトル:臭化カリウム錠剤法
による吸収スペクトルは第1図に示す通りであ
る。 6 核磁気共鳴スペクトル(NMR):重メタノ
ール中の100MHzプロトンNMRスペクトルを第
2図に示す。 7 分子量:約1100(蒸気圧法) 8 元素分析値:炭素59.20%、水素9.18%、窒
素3.69%。 9 呈色反応:過マンガン酸カリ、硫酸、ナフト
レゾルシン硫酸、モーリツシユ、ドラーゲンド
ルフ発色陽性、ニンヒドリン、グレイグ・レア
バツク、アルカリ性硝酸銀、トレンス発色陰性 10 シリカゲルプレート(メルク社、キーゼルゲ
ル60)でのRf値 展開溶媒 Rf値 クロロホルム・メタノール(1:1) 0.27 酢酸エチル・メタノール・水(4:1:1)0.20 n―ブタノール・メタノール・水(4:1:2)
0.43 n―ブタノール・酢酸・水(2:1:1) 0.63 n―プロパノール・酢酸・水(4:1:1)0.59 11 安定性:PH2,7,9で100℃、10分間処理
で安定。 SF―2077物質の検定に当つては、次の方法
が用いられる。検定培地としてグルコース・ツ
アペツク寒天を用い、検定菌はペリクラリア・
ササキ(稲紋枯病菌)を用いる。SF―2077物
質はこれを用いた検定において、1000mcg/ml
〜125mcg/mlにそれぞれ28.3mm〜17.0mmの阻
止円を与える(ペーパーデイスク平板法)。 SF―2077物質の抗菌スペクトルは第2表に示
す通りである。
〜42℃の温度範囲で生育し、26〜37℃で良
好に生育する。 (2)ゼラチンの液化:陽性(20℃、14日培養) (3)スターチの加水分解:陽性(28℃、14日培
養) (4)硝酸塩の還元:陽性(28℃、14日培養) (5)脱脂乳のペプトン化:微弱(28℃、14日培
養) (6)脱脂乳の凝固:陰性(28℃、14日培養) (7)メラニン様色素の生成:陰性 炭素源の利用性(プリードハム・ゴツトリー
ブ寒天培地) D―グルコース、D―フラクトース、D―キシ
ロース、L―アラビノース、i―イノシトール、
D―マンニトール、ラフイノース、ラムノース及
びシユクロースをすべて利用して生育する。 以上よりSF―2077株の菌学的特徴を要約する
と、気菌糸はコンパクトならせん糸を形成し、胞
子表面構造はイボ状である。気菌糸は灰色で、培
養後期にはハイグロスコツク・エリアが観察され
る。裏面は淡黄色〜淡褐色で特殊な色調はみられ
ない。可溶性色素はいずれの培地においても生成
しない。 SF―2077株のこのような性状はストレプトマ
イセス属の中でストレプトマイセス・ハイグロス
コピクス(Streptomyces hygroscopicus)の性
状と最も近似している。即ち、形態、ハイグロス
コピツク・エリアの出現、培養性状等でよく一致
している。ISP(International Strbpto
Project)の記載(International Journal of
Systematic Bacteriology22巻、307〜311頁
1972年)によるストレプトマイセス・ハイグロス
コピクスとSF―2077株を比較するとシユクロー
ス及びラフイノースの利用性に相違点が認められ
るが、その他の性状は極めてよく一致している。 以上より、SF―2077株はISPの記載株とは細部
で若干相違するものの、基本性状がよく一致する
ことからストレプトマイセス・ハイグロスコピツ
クの種に属させることは妥当であり、従つて本発
明者らはSF―2077株をストレプトマイセス・ハ
イグロスコピクス・SF―2077(Streptomyces
hygroscopicus SF―2077)と命名した。 SF―2077株は昭和53年12月15日以降工業技術
院微生物工業技術研究所に、寄託されており、そ
の微生物受託番号は微工研菌寄第4750号
(FERM―PNo.4750)である。 SF―2077物質生産株は他のストレプトマイセ
ス属の菌株の場合にみえられるようにその性状が
変化しやすく、例えば紫外線、エツクス線、高周
波、放射線、薬品等を用いる人工的変異手段で変
異しうるものであり、いずれの変異株であつて
も、SF―2077物質の生産能を有するストレプト
マイセス属の菌はすべて本発明の方法に使用する
ことができる。 本発明では前記菌株を通常の微生物が利用しう
る栄養物を含有する培地で培養する。栄養源とし
ては、従来ストレプトマイセス属の菌の培養に利
用されている公知のものが使用できる。例えば、
炭素源としてグルコース、澱粉、グリセロール、
シユクロース、水あめ、糖みつ、大豆油等を使用
しうる。また窒素源としては、大豆粉、小麦胚
芽、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、綿実か
す、魚粉、コーンステイープリカー、硫酸アンモ
ニウム、硝酸ソーダ等を使用しうる。その他必要
に応じて、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、燐
酸塩等の無機塩類を添加する他、菌の発育を助
け、SF―2077物質の生産を促進するごとき有機
及び無機物を適当に添加することができる。 培養法としては、一般抗生物質生産の方法と同
じく液体培養法、特に深部培養法が最も適してい
る。培養は好気的条件下で行われ、培養に適当な
温度は26〜37℃であるが、多くの場合28℃付近で
培養する。SF―2077物質の生産は振盪培養、タ
ンク培養共に2〜7日で蓄積が最高に達する。 SF―2077物質は中性の脂溶性物質であり、後
記するような理化学性状を有しているので、SF
―2077物質の採取に当つてはその性状を利用して
抽出、精製することができる。即ち培養液中に蓄
積されたSF―2077物質は水と混らない有機溶
剤、例えばn―ブタノールで抽出すれば、SF―
2077物質は有機溶剤層に抽出される。また活性炭
及びアンバーライトXAD―2(ローム・アン
ド・ハース社)、ダイヤイオンHP―10、HP―20
(三菱化成)等の非イオン性の交叉結合したポリ
スチレン重合体の吸着樹脂に吸着され、水とアセ
トン、アルコール類などの有機溶剤との混液で溶
易に溶出することができる。 またダウエツクス50W×2(ダウケミカル社)
等吸着性の強いイオン交換樹脂もバツハー型とし
て使用でき、ピリジン等のバツハーで溶出するこ
とができる。SF―2077物質をさらに精製するに
はシリカゲル、アルミナ等の吸着剤やセフアデツ
クスLH20(フアルマシア社)などを用いるクロ
マトグラフイーを行ない、濃縮乾固し、エタノー
ル水より結晶化すると、SF―2077物質の白色針
状結晶を得ることができる。 本発明のSF―2077物質の理化学的性状は以下
の通りである。 1 性状:中性の白色針状結晶 2 融点:130〜131℃ 3 比旋光度:〔α〕24 D+6.2゜(c1,メタノー
ル) 4 紫外部吸収スペクトル:特徴的吸収は示さな
い。(メタノール) 5 赤外部吸収スペクトル:臭化カリウム錠剤法
による吸収スペクトルは第1図に示す通りであ
る。 6 核磁気共鳴スペクトル(NMR):重メタノ
ール中の100MHzプロトンNMRスペクトルを第
2図に示す。 7 分子量:約1100(蒸気圧法) 8 元素分析値:炭素59.20%、水素9.18%、窒
素3.69%。 9 呈色反応:過マンガン酸カリ、硫酸、ナフト
レゾルシン硫酸、モーリツシユ、ドラーゲンド
ルフ発色陽性、ニンヒドリン、グレイグ・レア
バツク、アルカリ性硝酸銀、トレンス発色陰性 10 シリカゲルプレート(メルク社、キーゼルゲ
ル60)でのRf値 展開溶媒 Rf値 クロロホルム・メタノール(1:1) 0.27 酢酸エチル・メタノール・水(4:1:1)0.20 n―ブタノール・メタノール・水(4:1:2)
0.43 n―ブタノール・酢酸・水(2:1:1) 0.63 n―プロパノール・酢酸・水(4:1:1)0.59 11 安定性:PH2,7,9で100℃、10分間処理
で安定。 SF―2077物質の検定に当つては、次の方法
が用いられる。検定培地としてグルコース・ツ
アペツク寒天を用い、検定菌はペリクラリア・
ササキ(稲紋枯病菌)を用いる。SF―2077物
質はこれを用いた検定において、1000mcg/ml
〜125mcg/mlにそれぞれ28.3mm〜17.0mmの阻
止円を与える(ペーパーデイスク平板法)。 SF―2077物質の抗菌スペクトルは第2表に示
す通りである。
【表】
【表】
以上のように、本物質はグラム陽性菌及びキヤ
ンデイーダ、植物病原性カビ類に活性を有するの
で、それらによつて惹起される病気に対して、医
薬品及び農園芸用殺菌剤として使用することも可
能である。 以上の理化学的性質及び抗菌スペクトルから既
知抗生物質と比較すると、アザロマイシンF〔ジ
ヤーナル・オブ・アンテイバイオテイツクス
(The Journal of Antibiotics)第23巻、第107頁
(1970)〕が元素分析値及び窒素を含む点で類似し
ているが、SF―2077物質は紫外部吸収スペクト
ルで特徴的吸収を示さないが、アザロマイシンは
240nm,258nm,268nmに特徴的吸収を示すこと
によつて区別される。それ故、SF―2077物質は
既知抗生物質中に一致するものがなく、従つて
SF―2077物質は新規な抗生物質と認められる。 次に実施例を示すが、本発明において、ここに
例示しない多くの変形或いは修飾手段を用い得る
ことは勿論である。 実施例 1 ストレプトマイセス・ハイグロスコピクス・
SF―2077株(微工研菌寄第4750号)の胞子をス
ターチ1%、大豆粉3%、(PH7)の液体培地1
(坂口フラスコ10本使用)に接種し、28℃で43
時間振盪培養したものを種母とする。グリコース
1.0%、水あめ4.0%、ソリユーブル・ベジタブル
プロテイン0.5%、大豆粉2.5%、酵母エキス0.2
%、大豆油0.2%、塩化コバルト0.0001%、塩化
ニツケル0.0001%、硫酸第1鉄0.001%(PH7)
の組成からなる液体培地35に前記の種母を接種
し、28℃で76時間通気撹拌培養した。(50ジヤ
ーフアーメンター) この培養物に過助剤(ハイフロスーパーセ
ル)を加えて過し、得られた培養液16をダイ
ヤイオンHP―20(三菱化成)のカラム(樹脂量
2)を通過せしめると、SF―2077物質は樹脂
に吸着され。10の水で洗滌後、60%アセント水
10で溶出し、2ずつ分画すると、分画1〜2
に活性区分が溶出される。活性区分を減圧濃縮し
て1.5の水溶液を得た。 SF―2077物質を含む水溶液1をn―ブタノ
ール1で抽出し、減圧下に濃縮乾固して3.8g
の褐色シロツプを得た。この褐色シロツプ3.5g
にアセント200mlを加えるとSF―2077物質は不溶
物として残り、SF―2077物質を20%含む淡褐色
粉末1.64gを得た。この淡褐色粉末1.5gをシリ
カゲルにまぶし、クロロホルムにて充填したたシ
リカゲル(150ml)の上にのせ、クロロホルム・
メタノール(5:1)1でカラムを洗滌後、ク
ロロホルム・メタノール(2:1)を展開溶媒と
してクロマトグラフイーを行なつた。10g分画
で、ペリクラリア・ササキに対して活性を示す分
画No.18〜47を集め、減圧下で濃縮乾固し、純度70
%の淡黄色粉末370mgを得た。 この淡黄色粉末350mgを少量のメタノールに溶
解し、メタノルにて充填したセフアデツクス
LH20(700ml)のカラムにのせ、メタノールで展
開するクロマトグラフイーを行なつた。10g分画
で分画すると、分画No.36〜42で、シリカゲル薄層
クロマトグラフイー(n―プロパノール・酢酸・
水4:1:1)において、SF―2077物質の単一
スポツトを示した。この分画を濃縮乾固し、SF
―2077物質を95%以上含む白色粉末183mgを得
た。この白色粉末をエタノール・水より結晶化し
てSF―2077物質の白色針状結晶135mgを得た。 実施例 2 実施例1で得られるダイヤイオンHP―20のSF
―2077物質を含む水溶液1.5のうち500mlをダウ
エツクス50W×2(ダウケミカル社のピリジン・
酢酸型(PH6.5)樹脂100mlを通過させると、SF
―2077物質は樹脂に吸着される。次に0.2Mピリ
ジン酢酸バツハー500mlカラムを洗滌後、500mlの
1モル・ピリジンで溶出すると、SF―2077物質
が溶出される。ピリジンを減圧下に留去し、300
mlの水溶液を得るる。この水溶液に300mlのn―
ブタノールを加えてSF―2077物質を抽出し、濃
縮乾固すると、純度50%の淡黄色粉末482mgが得
られた。 この粉末をメタノールに溶解し、メタノールに
て充填したセフアデツクスLH20(700ml)のカラ
ムにのせ、メタノールで展開するクロマトグラフ
イーを行ない、10g分画で分画すると、分画No.35
〜42でSF―2077物質の純度80%を含む淡黄色粉
末223mgが得られた。さらに、この粉末を70%メ
タノール・水にて充填したセフアツクスLH20
(750ml)のカラムにのせ、70%メタノール・水で
展開し、10g分画で分画すると、分画No.39〜45で
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(n―プロパ
ノール・酢酸・水4:1:1)においてSF―
2077物質の単一スポツトを示した。この分画を濃
濃縮乾固し、SF―2077物質の白色粉末121mgを得
た。この白色粉末をエタノール・水より結晶化す
るとSF―2077物質の白色針状結晶79mgが得られ
た。
ンデイーダ、植物病原性カビ類に活性を有するの
で、それらによつて惹起される病気に対して、医
薬品及び農園芸用殺菌剤として使用することも可
能である。 以上の理化学的性質及び抗菌スペクトルから既
知抗生物質と比較すると、アザロマイシンF〔ジ
ヤーナル・オブ・アンテイバイオテイツクス
(The Journal of Antibiotics)第23巻、第107頁
(1970)〕が元素分析値及び窒素を含む点で類似し
ているが、SF―2077物質は紫外部吸収スペクト
ルで特徴的吸収を示さないが、アザロマイシンは
240nm,258nm,268nmに特徴的吸収を示すこと
によつて区別される。それ故、SF―2077物質は
既知抗生物質中に一致するものがなく、従つて
SF―2077物質は新規な抗生物質と認められる。 次に実施例を示すが、本発明において、ここに
例示しない多くの変形或いは修飾手段を用い得る
ことは勿論である。 実施例 1 ストレプトマイセス・ハイグロスコピクス・
SF―2077株(微工研菌寄第4750号)の胞子をス
ターチ1%、大豆粉3%、(PH7)の液体培地1
(坂口フラスコ10本使用)に接種し、28℃で43
時間振盪培養したものを種母とする。グリコース
1.0%、水あめ4.0%、ソリユーブル・ベジタブル
プロテイン0.5%、大豆粉2.5%、酵母エキス0.2
%、大豆油0.2%、塩化コバルト0.0001%、塩化
ニツケル0.0001%、硫酸第1鉄0.001%(PH7)
の組成からなる液体培地35に前記の種母を接種
し、28℃で76時間通気撹拌培養した。(50ジヤ
ーフアーメンター) この培養物に過助剤(ハイフロスーパーセ
ル)を加えて過し、得られた培養液16をダイ
ヤイオンHP―20(三菱化成)のカラム(樹脂量
2)を通過せしめると、SF―2077物質は樹脂
に吸着され。10の水で洗滌後、60%アセント水
10で溶出し、2ずつ分画すると、分画1〜2
に活性区分が溶出される。活性区分を減圧濃縮し
て1.5の水溶液を得た。 SF―2077物質を含む水溶液1をn―ブタノ
ール1で抽出し、減圧下に濃縮乾固して3.8g
の褐色シロツプを得た。この褐色シロツプ3.5g
にアセント200mlを加えるとSF―2077物質は不溶
物として残り、SF―2077物質を20%含む淡褐色
粉末1.64gを得た。この淡褐色粉末1.5gをシリ
カゲルにまぶし、クロロホルムにて充填したたシ
リカゲル(150ml)の上にのせ、クロロホルム・
メタノール(5:1)1でカラムを洗滌後、ク
ロロホルム・メタノール(2:1)を展開溶媒と
してクロマトグラフイーを行なつた。10g分画
で、ペリクラリア・ササキに対して活性を示す分
画No.18〜47を集め、減圧下で濃縮乾固し、純度70
%の淡黄色粉末370mgを得た。 この淡黄色粉末350mgを少量のメタノールに溶
解し、メタノルにて充填したセフアデツクス
LH20(700ml)のカラムにのせ、メタノールで展
開するクロマトグラフイーを行なつた。10g分画
で分画すると、分画No.36〜42で、シリカゲル薄層
クロマトグラフイー(n―プロパノール・酢酸・
水4:1:1)において、SF―2077物質の単一
スポツトを示した。この分画を濃縮乾固し、SF
―2077物質を95%以上含む白色粉末183mgを得
た。この白色粉末をエタノール・水より結晶化し
てSF―2077物質の白色針状結晶135mgを得た。 実施例 2 実施例1で得られるダイヤイオンHP―20のSF
―2077物質を含む水溶液1.5のうち500mlをダウ
エツクス50W×2(ダウケミカル社のピリジン・
酢酸型(PH6.5)樹脂100mlを通過させると、SF
―2077物質は樹脂に吸着される。次に0.2Mピリ
ジン酢酸バツハー500mlカラムを洗滌後、500mlの
1モル・ピリジンで溶出すると、SF―2077物質
が溶出される。ピリジンを減圧下に留去し、300
mlの水溶液を得るる。この水溶液に300mlのn―
ブタノールを加えてSF―2077物質を抽出し、濃
縮乾固すると、純度50%の淡黄色粉末482mgが得
られた。 この粉末をメタノールに溶解し、メタノールに
て充填したセフアデツクスLH20(700ml)のカラ
ムにのせ、メタノールで展開するクロマトグラフ
イーを行ない、10g分画で分画すると、分画No.35
〜42でSF―2077物質の純度80%を含む淡黄色粉
末223mgが得られた。さらに、この粉末を70%メ
タノール・水にて充填したセフアツクスLH20
(750ml)のカラムにのせ、70%メタノール・水で
展開し、10g分画で分画すると、分画No.39〜45で
シリカゲル薄層クロマトグラフイー(n―プロパ
ノール・酢酸・水4:1:1)においてSF―
2077物質の単一スポツトを示した。この分画を濃
濃縮乾固し、SF―2077物質の白色粉末121mgを得
た。この白色粉末をエタノール・水より結晶化す
るとSF―2077物質の白色針状結晶79mgが得られ
た。
第1図はSF―2077物質の赤外部吸収スペクト
ル図(臭化カリウム錠剤法)であり、第2図は重
メタノール中でのSF―2077物質の100MHzで測定
した核磁気共鳴スペクトル図である。
ル図(臭化カリウム錠剤法)であり、第2図は重
メタノール中でのSF―2077物質の100MHzで測定
した核磁気共鳴スペクトル図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記の特性を有するSF―2077物質:融点130
〜131℃、比旋光度〔α〕24 D+6.2゜(c1,メタノ
ール)を示す白色針状結晶であり、元素組成が重
量比で炭素59.20%、水素9.18%、窒素3.69%、酸
素27.93%(差により)であり、メタノール溶液
中での紫外部吸収スペクトルは210nm以上で特徴
的吸収を示さず、添附図面の第1図に示す赤外部
吸収スペクトル(臭化カリ錠剤法)を有し、第2
図に示すプロトン核磁気共鳴スペクトル(重クロ
ロホルム中)を有し、メタノール、エタノール、
n―ブタノール、ピリジンに可溶で、水、アセト
ン、酢酸エチル、ベンゼン、クロロホルム、エチ
ルエーテル、n―ヘキサンには難溶又は不溶であ
り、過マンガン酸カリ、硫酸反応が陽性で、ニン
ヒドリン、硝酸銀、塩化鉄反応が陰性であること
を特徴とする新抗生物質SF―2077物質。 2 ストレプトマイセス属に属するSF―2077物
質生産菌を好気的に培養し、その培養物中に生じ
たSF―2077物質を採取することからなる新抗生
物質SF―2077物質の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP828379A JPS55100396A (en) | 1979-01-29 | 1979-01-29 | New antibiotic sf-2077 and its preparation |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP828379A JPS55100396A (en) | 1979-01-29 | 1979-01-29 | New antibiotic sf-2077 and its preparation |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55100396A JPS55100396A (en) | 1980-07-31 |
| JPS6135833B2 true JPS6135833B2 (ja) | 1986-08-15 |
Family
ID=11688847
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP828379A Granted JPS55100396A (en) | 1979-01-29 | 1979-01-29 | New antibiotic sf-2077 and its preparation |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55100396A (ja) |
-
1979
- 1979-01-29 JP JP828379A patent/JPS55100396A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55100396A (en) | 1980-07-31 |
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