JPS6131110Y2 - - Google Patents

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JPS6131110Y2
JPS6131110Y2 JP17107080U JP17107080U JPS6131110Y2 JP S6131110 Y2 JPS6131110 Y2 JP S6131110Y2 JP 17107080 U JP17107080 U JP 17107080U JP 17107080 U JP17107080 U JP 17107080U JP S6131110 Y2 JPS6131110 Y2 JP S6131110Y2
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soil
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JP17107080U
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Screw Conveyors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は粘性土地山から固結土、粗大礫、玉石
等を混在する土質の地山に至る全範囲において有
効な掘削を行ない得るシールド掘進機に関するも
のである。
シールド前部に切羽地山に対向する圧力室を備
え、この圧力室の内圧で地山崩壊を防止しつつ掘
削を行なうシールド掘進機においては、圧力室の
内圧を泥水圧で保持するもの(泥水加圧シール
ド)や掘削土砂を充満させて保持するもの(土圧
系シールド:圧力保持シールド)等がある。
第7図に従来の泥水加圧シールド及び圧力保持
シールドの各適応限界が示される。すなわちこれ
らのシールドが対象とする地山には、粘土A、シ
ルトB、砂C、礫D、玉石E等が単独で存在し又
は混在している。粗大礫、玉石を混在する地山を
掘削する場合、地山崩壊が発生しやすく、既存の
泥水加圧シールドでは地山保持が困難である。他
方圧力保持シールドでは、掘削土砂中の微細粒子
(粘土、シルト)の含有率が10%程度以下の場合
にしばしば掘削作業が困難となつている。これは
圧力室内の充満土砂の土粒子同士の接触により、
土砂の内部摩擦角φが大となるからである。すな
わち第7図中、a曲線の粒度分布までが泥水加圧
シールドで補助工法(薬液注入工法等)を必要と
せずに地山の安定をはかりながら掘削し得る範囲
である。またb曲線の粒度分布までであれば、圧
力保持シールドにより圧力室内の充満土砂に塑性
化改良材(微細粒子であるシルト、粘土等)を添
加混合することなく掘削し得る。c曲線はシル
ト・粘土の含有率が40%以上で、混練するだけで
土砂を遡性化できる粒度分布を示す。b曲線より
右の領域であるd領域の粗大粒子からなる土質条
件では、一般に塑性化改良材を添加混合してコン
クリートモルタル状の土砂に改良することが必要
である。
本考案は、前記したd領域の土質条件で安全な
掘削を行ない得るばかりでなく、c曲線よりも左
側の領域にd領域の土質条件が混在する場合でも
掘削及び撹拌作用によつてその土質を軟弱化し、
もつて円滑な掘削を可能にするものである。以下
本考案の実施例を第1図〜第6図に基づき説明す
る。
1はシールドであり、その前面にカツターヘツ
ド2が設けられる。カツターヘツド2の背部に前
拡がりラツパ状の隔壁3が設けられる。隔壁3
は、カツターヘツド2に固定された前部壁3A
と、シールド1側に支持材4を介して固定された
後部壁3Bとに分割され、前部壁3Aが、その周
囲の支持部材5とシールド1及び支持材4との間
に介装された軸受6A、シール材6B等によつて
シールド1に保持される。7はカツターヘツド駆
動モータであり、その出力軸が前記支持部材Sに
ギヤ機構8を介して連結される。カツターヘツド
2と同心状に、前記後部壁3Bに円筒ケーシング
9が延設される。円筒ケーシング9の後端部に延
長ケーシング10が配置され、両者が一定の間隔
をあけて接続具11により接続される。すなわち
接続具11は円筒ケーシング9側に一体に設けら
れた第1部材11Aと延長ケーシング10側に一
体に設けられた第2部材11Bからなり、その結
合状態において第1部材11Aと第2部材11B
との間に空間11Cが形成されるようになつてい
る。
一方、隔壁3内に形成された掘削土砂取込室1
2に、後端に近付くほど縮径するように構成され
た撹拌用スクリユー13が配置され、また円筒ケ
ーシング9内の通路14に、螺旋帯体よりなるリ
ボンスクリユー15が配置される。そしてこの撹
拌用スクリユー13とリボンスクリユー15とは
一軸上で互に接続される。撹拌用スクリユー13
に回転軸16が設けられており、この回転軸16
の先端が前記カツターヘツド2の中心部に相対回
転可能に軸支される。またリボンスクリユー15
の後端に筒体17が嵌合固着されると共に、この
筒体17が前記した円筒ケーシング9と延長ケー
シング10との間に介在される。すなわちこの筒
体17は、前記接続具11にシール材18A及び
軸受18Bを介して支持されると共に、円筒ケー
シング9及び延長ケーシング10に対して回転自
在に連通連設される。19は回転駆動機構であ
り、これは接続具11に保持されたモータ20
と、このモータ20の出力軸20Aと前記筒体1
7とを前記接続具11内空間で連結するギヤ機構
21とからなる。なおギヤ機構21はモータ出力
軸20Aに固着したギヤ21Aを筒体17の外周
に固着したギヤ21Bに噛合させてなる。22は
塑性化改良材の導管を示し、この導管22は、リ
ボンスクリユー15の内周に沿つて螺旋状に配置
され、その基端部がリボンスクリユー15に形成
された注入穴23を介して塑性化改良材の注入管
24に連通され、またその先端部が前記回転軸1
6及びカツターヘツド2の内部に形成された注入
路25に連通される。注入路25は前記した掘削
土砂取込室12及び切羽面に対して複数箇所で開
口する。26は延長ケーシング10の排土口10
Aに対向するバルブであり、その支持杆27が、
延長ケーシング10から延設されれた支持部材2
8に出退自在に支持されると共にシリンダ29に
連結される。前記した延長ケーシング10、バル
ブ26、バルブ支持杆27及びシリンダ29によ
り排土機構30が構成される。31は排土口10
Aの下部に配設された土砂搬出用コンベヤ、32
は隔壁3に取付けられた土圧計または間隙水圧計
である。なお図示例では、掘削土砂取込室12の
前後から塑性化改良材の注入を可能にするため
に、前記注入路25の他に固定注入管33を後部
壁3Bに接続している。
以上によれば、カツターヘツド駆動モータ7の
作動に伴なうカツターヘツド2の回転により切羽
地山が掘削され、掘削土砂がその取込室12に取
込まれる。またモータ20の作動に伴なう撹拌用
スクリユー13及びリボンスクリユー15の回転
により、掘削土砂取込室12内の掘削土砂が撹拌
されてから円筒ケーシング内通路14及び筒体1
7内部を通して延長ケーシング10内へ移送され
る。延長ケーシング10の排土口10Aに対して
バルブ26がシリンダ29により対向状態で押付
けられるので、延長ケーシング10内部ではリボ
ンスクリユー15による掘削土砂の移送力とバル
ブ26の付勢力との押合いに伴なつて掘削土砂が
締め固められ、サンドプラグPが形成される。そ
してこのサンドプラグPがバルブ26の付勢に抗
して該バルブ26を後退させるため、排土口10
Aとバルブ26との隙間から順次掘削土砂が土砂
搬出用コンベヤ31上へ排出落下せしめられる。
この場合延長ケーシング10の内部に回転体が存
在しないので、該延長ケーシング10の内部は一
定の長さを有する任意断面の静止した空間を形成
する。したがつてこの部分で締め固められた掘削
土砂は非常に高い密度を示す。
このようなことから、切羽地山の性状が第7図
におけるb曲線よりも左側の領域にあれば、前記
サンドプラグPは何らの補助工法を施すことなく
難透水性を示す。したがつてその透水係数(単
位:cm/sec)よりも速い相対速度で排土するこ
とにより、完全な止水効果を発揮する。また切羽
地山の性状が第7図におけるb曲線よりも右の領
域(d領域)にある場合は、必要に応じて塑性化
改良材を掘削土砂取込室12内へ注入する。この
操作は注入管24、注入穴33、導管22、注入
路25を通じ、あるいは固定注入管33を通じて
行なう。注入された塑性化改良材は撹拌用スクリ
ユー13の作用によつて掘削土砂と十分に混合
し、その性状を改良する。したがつてこの場合
も、延長ケーシング10内の静止空間に形成され
るサンドプラグPは難透水性を示し、止水効果を
発揮する。
さらに図示されるように、掘削土砂中に礫、玉
石R等が混在する場合においては、撹拌用スクリ
ユー13の作用による掘削土砂の撹拌により、そ
の土質が軟弱化されることに加えて塑性化改良材
の注入に伴なつて土質改良されたものが延長ケー
シング10内でサンドプラグPを形成する。した
がつてこの場合もサンドプラグPは難透水性を示
し、止水効果を発揮する。また礫、玉石R等は円
筒ケーシング9内を中心軸(回転軸)を有さない
リボンスクリユー15の作用で移送されるので、
通常のスクリユーコンベヤにおけるように回転軸
によつて移送可能な粒径が制限されない。そのた
め、それらの移送が支障なく行なわれる。
ところで、確実な止水効果を発揮し得るサンド
プラグPを形成させるためには、バルブ26の押
付力を大きくすると共に、リボンスクリユー15
による掘削土砂の移送力を十分に大きなものとす
ることが必要となる。そのためには、延長ケーシ
ング10内部が静止空間であることから、リボン
スクリユー15の後端が強固であることを要す
る。これに関しては、リボンスクリユー15の後
端を筒体17に溶接して固定しておくことが役立
つ。リボンスクリユー15の後端の軸方向の変形
が防止されるからである。
第4図のように、リボンスクリユー15はその
後端を筒体17の後方へ延長させたものとしても
よい。この場合にリボンスクリユー15の後端延
設部15Aの軸方向変形を抑えて健全なサンドプ
ラグPを形成させるためには、その延設部15A
の長さ及び径を調節することが有効となる。
第5図、第6図は排土機構30の他の例を示し
たものである。すなわち第5図のものは、第1図
における延長ケーシング10に代え、下向きの排
土口35Aを有する排土筒35を用い、その排土
口35Aをスライドゲート36によつて開度調整
するようにしたものである。これによれば、スラ
イドゲート36と排土筒35とが排土筒35内に
静止空間を形成する。第6図のものは、第1図の
ものにおけるバルブ26に代え、ヒンジ式のゲー
ト37を用いたものである。
第1図、第2図、第4図〜第6図のものでは、
それぞれ延長ケーシング10、排土筒35内に静
止空間が形成されるようにしてこの部分で健全な
サンドプラグPを構成し、もつて止水効果を発揮
させるようにしたものを説明した。これに対して
第3図のものは、第1図における延長ケーシング
10及びバルブ26に代えてポンピングチユーブ
37及びこのチユーブ26をしごいて内部の土砂
を排出させるローラ38を用いたものを示す。す
なわちこの場合は、弾性体であるポンピングチユ
ーブ37がローラ38によつて絞られ、その絞り
部分が後方へ移動せしめられるので、絞り部分に
おいて止水及び土圧解放の防止が図られる。
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば掘削土砂を撹拌した後、その取込室より後方へ
一直線状に延びる排土経路(円筒ケーシング、筒
体、延長ケーシング等の内部通路)を通して土砂
移送を行ない、しかもその移送のために螺旋帯体
よりなるリボンスクリユーを用いるので、掘削土
砂中に礫、玉石等の混在の有無にかかわらず、切
羽地山の地下水圧とその崩壊土圧を確実に保持す
ることが可能となる。また掘削土砂中に礫、玉石
等の粗大固形物が混在していても、それは機内へ
の取込後直ちに撹拌されて移送されるので好都合
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の全体縦断側面図、第2
図は第1図における部分断面図、第3図〜第6図
は種々の変形例の全体概略縦断側面図、第7図は
従来の泥水加圧シールド、圧力保持シールドの適
応限界を示す線図である。 1……シールド、2……カツターヘツド、3…
…隔壁、7……カツターヘツド駆動モータ、9…
…円筒ケーシング、10……延長ケーシング、1
2……掘削土砂取込室、13……撹拌用スクリユ
ー、14……円筒ケーシング内通路、15……リ
ボンスクリユー、16……撹拌用スクリユー回転
軸、17……筒体、19……回転駆動機構、20
……モータ、21……ギヤ機構、22……導管、
24……注入管、25……注入路、26……バル
ブ、29……シリンダ、30……排土機構、35
……排土筒、36……スライドゲート、37……
ポンピングチユーブ、38……ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シールドに軸支されたカツターヘツド背部に前
    拡がりラツパ状の隔壁で囲まれた掘削土砂取込室
    を形成し、この隔壁の後部に円筒ケーシングを前
    記カツターヘツドと同心状に延設し、前記掘削土
    砂取込室と前記円筒ケーシング内通路とに、一軸
    上で互に接続された撹拌用スクリユーと螺旋帯体
    よりなるリボンスクリユーとを各別に配置し、撹
    拌用スクリユーに回転軸を設け、この回転軸の前
    端を前記カツターヘツドの中心部に相対回転可能
    に軸支すると共に、前記リボンスクリユーの後端
    部に、前記円筒ケーシングの後端開口に回転可能
    に接続された筒体を嵌合固着し、この筒体を該筒
    体の外側で回転駆動機構に連結し、さらにこの筒
    体の後端に、サンドプラグを形成しつつ排土する
    排土機構を設けたことを特徴とするシールド掘進
    機。
JP17107080U 1980-11-28 1980-11-28 Expired JPS6131110Y2 (ja)

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JP17107080U JPS6131110Y2 (ja) 1980-11-28 1980-11-28

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JP17107080U JPS6131110Y2 (ja) 1980-11-28 1980-11-28

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JPS5796293U JPS5796293U (ja) 1982-06-14
JPS6131110Y2 true JPS6131110Y2 (ja) 1986-09-10

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JPS5796293U (ja) 1982-06-14

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