JPS6128240B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は調光装置に係り、例えば埋込ボツクス
電気機器などに取付けられる調光器の調光制御用
半導体およびボリユームを取付ける取付板に関す
る。

〔従来の技術〕

従来この種調光装置は、鉄板にて成形した取付
板に調光制御用半導体素子の発熱に対する放熱効
果を高めるアルミニウム板を固着した構造が知ら
れている。このような取付板に調光制御用半導体
を装着するアルミニウム板を設けた構造では、鉄
板製の取付板にボリユームを取付けることを考慮
すると、調光制御用半導体素子を取付けて放熱効
果を高めるアルミニウムの取付板の大きさに限度
があり、放熱効果が充分に達せられない欠点を有
している。

また実公昭52−45158号公報に記載されている
ように取付板に複数の切起し片を突設し、この切
起し片に発熱性電気部品を嵌着支持した構造も知
られているが、この構造では調光操作用のボリユ
ームを設けるものであつてはボリユームの取付け
と半導体の取付けを別個に行わなくてはならず、
それぞれの取付部を要し、材料が多くなり、構造
が複雑で製作が面倒となる問題を有している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記各従来の装置では半導体の取付けに必要な
大きさが容易に得られず、またボリユームと半導
体との取付けはそれぞれ別個に行わなくてはなら
ず、それぞれの取付け部を有し、材料が多くな
り、構造が複雑で製作が面倒であるなどの問題を
有している。

本発明は上記欠点を鑑みなされたもので、アル
ミニウムなどの放熱性取付板にこの取付板の背面
側に設けられたボリユームの操作軸を貫通する貫
通孔を形成し、この貫通孔の周縁部に背面側に向
つて切起し形成した取付片に調光制御用半導体を
取付けるようにして取付片の材料どりを向上し、
放熱が良好な調光装置を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の調光装置は、貫通孔およびこの貫通孔
の周縁部に背面側に向つて切起し形成された取付
片を有してなるアルミニウムなどにて成形した放
熱性取付板と、操作軸が上記貫通孔を貫通するよ
う上記取付板の背面側に設けられたボリユーム
と、上記取付片に装着された調光制御用半導体と
を具備したことを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明の調光装置は、取付板の取付片に調光制
御用半導体を取付け、この取付板の取付片を形成
した貫通孔にての取付板の背面側に設けたボリユ
ームの操作軸を貫通させて前面側に突出させ、取
付板の材料どりを有効にして調光制御用半導体の
放熱を取付板にて行う。

〔実施例〕

次に本発明の一実施例の構造を図面について説
明する。

１はアルミニウムにて細長矩形板状に成形した
放熱性取付板で、この取付板１には第１の電気部
品取付部２と、第２の電気部品取付部３とが形成
されている。この第１の電気部品取付部２には貫
通孔６４が形成され、この貫通孔６４の周縁部に
背面側に向つて切起し折曲した取付片４が形成さ
れ、さらにこの第１の電気部品取付部２には一対
の化粧板掛止め孔５，５が形成されている。この
各化粧板掛止め孔５，５には挿込部６とこの挿込
部６に連続した弧状の掛止部７とを有している。
またこの第１の電気部品取付部２の一側縁には背
面側に向つて折曲した補助放熱部８が一体に形成
されている。

またこの取付板１のその第２の電気部品取付部
３は前記第１の電気部品取付部２より前方に突出
する段部９を介して一体的に連設され、この取付
部３には取付孔１０が形成され、この取付孔１０
の端縁部の中央部に切欠き部１１が形成されてい
る。またこの第２の電気部品取付部３の端部には
取付片部１２が形成され、この取付片部１２はそ
の第２の電気部品取付部３より背面側に突出する
段部１３が形成され、この段部１３に前記切欠き
部１１の端縁が位置されている。

また前記取付板１の第１の電気部品取付部２の
端部にも取付片部１６が形成され、この取付板１
の両端取付片部１２，１６に前方に突出した化粧
板取付部１７が形成され、この化粧板取付部１
７，１７はそれぞれねじ孔１８，１８が形成され
ている。また第１の電気部品取付部２には取付板
１の固定用長孔１９と発熱性電気部品ケース２０
の取付ねじ孔２１が形成され、また取付板１の第
２の電気部品取付部３の第１の電気部品取付部２
に近接した位置に取付ねじ孔２２が形成されてい
る。

また前記取付板１の段部９，１３はアルミニウ
ム以外の材質例えば鉄板にて成形し補助取付枠２
３の厚みに応じた高さに形成されている。この補
助取付枠２３には電気部品取付孔２４が形成さ
れ、この補助取付枠２３の端縁に上方に突出する
段部２５を介して外方に突出する一対の取付爪片
部２６が形成されている。またこの補助取付枠２
３には取付板１のねじ孔２２に対応するねじ挿通
孔２７が形成されている。さらにこの補助取付枠
２３の端縁に前記取付板１の取付孔１０の周縁背
面に係合する一対の突起２８，２８が前記取付爪
片部２６間に形成されている。そして取付板１の
段部９，１３間に補助取付枠２３を嵌合してこの
補助取付枠２３の取付爪片部２６を取付孔１０の
周縁前面に係止し、この補助取付枠２３を第２の
電気部品取付部３の背面に当接し、ねじ挿通孔２
７より挿通した固定部材としての取付ねじ２９を
前記ねじ孔２２に螺合して取付板１に補助取付枠
２３を固着し、このとき切欠き部１１と突起２
８，２８間の空隙３０にて固定用長孔３１が形成
されるようになつている。またこの補助取付枠２
３の一側には係止縁３２が背面側に向つて折曲形
成されている。

次に３４は合成樹脂にて成形された調光器３５
の化粧板で、この化粧板３４には前記取板付板１
の掛止め孔５，５の挿込部６より挿入され回動に
よつて掛止部７に掛止される略Ｌ字状の係止片３
６，３６が突設されている。この化粧板３４の内
面には係止突起３７が突出され、この係止突起３
７には化粧板３４の係止片３６，３６が取付板１
の掛止め孔５，５の掛止部７，７に掛止された状
態時に取付板１のねじ孔２２に螺合した発熱性電
気部品ケース２０を取けるねじ２９が係合して化
粧板３４の戻り方向の回動が阻止されるようにな
つている。この化粧板３４の中央部には摘み挿通
孔４０が形成されている。そしてこの摘み挿通孔
４０に円筒状の摘み４１が回動自在に挿通され、
この摘み４１の内端外周に形成した環状縁４２が
摘み挿通孔４０の周縁に係止されて摘み４１は抜
け止めされている。

次に調光器３５について説明すると、前記取付
板１の取付片４には調光装置の発熱性を有する位
相制御用トライアツクなどの調光制御用半導体４
３が取付けられる。この半導体４３は絶縁板４４
に当接され、前記取付片部４に形成した挿通孔４
５に絶縁板４６と前記絶縁板４４とにて挾持して
取付ねじ４７にナツト４８を螺合締着し、絶縁板
４４，４６、半導体４３を取付片４に固着する。

また４９は絶縁基板で、この通孔５０にボリユ
ーム５１の操作軸５２を挿通し、この操作軸５２
の軸受部５３にナツト５４を螺合締着して絶縁基
板４９にボリユーム５１を固着する。このボリユ
ーム５１の操作軸５２には前記摘み４１が結合さ
れるようになつている。またこのボリユーム５１
にはプリント配線基板７０が取付け接続され、こ
のプリント配線基板７０には調光器３５の主回路
部品７１が取付け接続され、さらにこのプリント
配線基板７０には自己鎖錠端子５５，５５が取付
け接続されている。

また前記電気部品ケース２０には取付ねじ挿通
孔５６，５６が形成され、こまた内部には自己鎖
錠端子５５，５５と鎖錠片５７，５７とを挿通す
る電線接続部５８，５８が形成されている。また
前記鎖錠片５７，５７には解除子５９が介装され
ている。

また前記補助取付枠２３にはスイツチ６０を取
付孔２４に嵌合してかしめ孔２４ａによりかしめ
部２４ｂをかしめて取付られ、このスイツチ６０
の操作部６１は取付板１の取付孔１０より突出さ
れている。

また６２は化粧プレートで、この化粧プレート
６２には前記化粧板３４およびスイツチ６０の操
作部６１を突出させる開口６３が形成されてい
る。またこの化粧プレート６２の両端にはねじ挿
通孔６５が形成されている。

次に、この実施例の組立方法について説明す
る。

取付板１の取付片４に絶縁板４４を介して半導
体４３を取付け、また補助取付枠２３にスイツチ
６０を取着し、このスイツチ６０を取付孔１０よ
り突出させて補助取付枠２３を取付板１の第２の
電気部品取付部３の段部９，１３間に嵌合し、取
付爪片部２６を取付孔１０の周縁上面に係止し、
補助取付枠２３に止着したスイツチ６０は取付枠
１の調光器３５の取付面と同一面に取付けられ
る。

次に電気部品ケース２０にプリント配線基板７
０を挿入し、自己鎖錠端子片５５，５５と鎖錠片
５７，５７とを電線接続部５８，５８に解除子５
９をを介在させて挿入する。次いでプリント配線
基板７０に接続されているボリユーム５１の操作
軸５２部に絶縁基板４９の通孔５０を嵌挿し、軸
受部５３にナツト５４を螺合して固定し、この操
作軸５２に摘み４１を取付ける。また取付板１に
化粧板３４を掛止め孔５，５に係止片３６，３６
を挿通回動して掛止し、ボリユーム５１を取付板
１の背面側に設ける。

この状態で電気部品ケース２０をねじ挿通孔５
６，５６より挿通したねじ２９，２９を取付枠１
のねじ孔２１，２２に螺合して固着し、操作軸５
２に取付けられた摘み４１を取付板１の第１の電
気部品取付部２に形成した貫通孔６４より突出さ
せ、取付片４に取付けた調光制御用半導体４３を
ケース２０内に挿入し、またねじ孔２２に螺合し
たねじ２９にて化粧板３４は、その係止突起３７
が衝合して回り止めされる。

次いで取付板１をその長孔１９，３１に挿通し
たねじにて壁面または電気機器に取付け、この取
付板１に化粧プレート６２をねじ孔１８に螺合し
たねじ６６にて固着する。

なお取付板１の補助放熱部８はケース２０の外
方に露出される。

そして調光制御用半導体４３の放熱は取付片４
を介して取付板１にて行われる。

なお前記実施例では第２の電気部品にスイツチ
６０を用いた実施例について説明したがスイツチ
に限らず適宜の配線用電気部品に適用できる。

〔発明の効果〕

本発明によれば調光制御用半導体は放熱性取付
板のボリユームの操作軸を貫通させる貫通孔の周
縁から背面側に向つて切起した放熱性取付片に装
着するようにしたので、調光制御用半導体の放熱
が取付板にて放熱され、放熱効果を高めることが
でき、またこの取付板に設けた取付片は貫通孔の
周縁に切起し形成したため材料どりが有効にで
き、構造簡単で放熱性も良好になるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す調光装置の正
面図、第２図は同上一部を切欠いた側面図、第３
図は同上分解斜視図、第４図は同上取付板の斜視
図である。 １‥取付板、４‥取付片、４３‥調光制御用半
導体、５１‥ボリユーム、５２‥操作軸、６４‥
貫通孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 貫通孔およびこの貫通孔の周縁部に背面側に
   向つて切起し形成された取付片を有してなる放熱
   性取付板と、操作軸が上記貫通孔を貫通するよう
   上記取付板の背面側に設けられたボリユームと、
   上記取付片に装着された調光制御用半導体とを具
   備したことを特徴とする調光装置。