JPS61275426A - ピツチ系炭素繊維およびその製造方法 - Google Patents

ピツチ系炭素繊維およびその製造方法

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JPS61275426A
JPS61275426A JP11752385A JP11752385A JPS61275426A JP S61275426 A JPS61275426 A JP S61275426A JP 11752385 A JP11752385 A JP 11752385A JP 11752385 A JP11752385 A JP 11752385A JP S61275426 A JPS61275426 A JP S61275426A
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cross
spinning
pitch
fiber
section
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JP11752385A
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Mikio Oyabu
大薮 己喜男
Kenji Fukuda
憲二 福田
Keiichi Hirata
恵一 平田
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Mitsui Coke Co Ltd
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Mitsui Coke Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はピッチ類を原料とする高性能炭素繊維に関する
ものである。さらに詳しくは炭素繊維内での結晶配列を
、或いは分子配向を制御することによってもたらされた
高強度、高伸度、高弾性炭素繊維に関する0 本発明忙おける結晶配列、或いは分子配列とは走査型電
子顕微鏡下で観察される炭素繊維横断面或いは破断面の
組織をいう。本発明のおシたたみ状構造とは走査型電子
顕微鏡下で観察される波型或いはおりたたまれた組織を
云う0 〔従来の技術〕 コールタール、コールタールピッチ、石炭液化物、アス
ファルト、アスファルトピッチ、デカントオイル等多く
の歴背物を300〜6oo℃で熱処理すると液相炭化中
間相として、黒鉛類似の結晶配列を有する液晶状態にあ
るピッチ、すなわちメソフェーズ ピッチが得られた。
かかるメソフェーズ ピッチを溶融紡糸して繊維内に黒
鉛類似の結晶配列を導入して高性能炭素繊維を製造する
方法が特公昭49−8654や特公昭49−19127
等で開示されている。
しかしこれらの開示された方法で製造されたメソ7エー
ズピツチがポリアクリロニトリル系炭素繊維と比較しう
る程良好な紡糸性を有しているとはいい難い。またメソ
7エーズビツチ系炭素繊維の弾性率は勿論強度において
もメン7エーズビツチ系炭素繊維の結晶配列から予測さ
れる程の性能が発現していないのが現状である。
その原因として■十分な結晶配列を有する従来のメソフ
ェーズピッチは軟化点が高いので、紡糸温度を高くせざ
るを得ない。その結果分解ガスが発生し、連続紡糸がで
きないし、また気泡混入による欠陥が発生する。■炭素
繊維内の結晶配列に対する配慮がなされていないため、
メンフェーズピッチ系炭素繊維に予想される性能が発現
していないことが考えられる。
これらの原因を考慮して、最近の炭素繊維の性能と製造
方法の改良は主にメソ7エーズピツチの改良を中心にし
てなされて米た。即ち、紡糸原料の軟化点を下げかつ結
晶配列を制御することを目的にして従来のメソフェーズ
ピッチとは異なる性質を有する紡糸原料が開発された。
例えば潜在的異方性ピッチ(特公昭59−30192)
、ネオメソフェース(特開昭54−160427)、プ
リメソフェースピッチ(特開昭58−18421)等が
ある。一方紡糸繊維内の結晶配列を改良する方法として
USP−4,576,747では紡糸口金の上部又は口
金キャピラリ中に多孔体を設置することによシランダム
状の結晶配列を形成、する方法が提案されている。また
特開昭59−56720と同59−55717にも繊維
内結晶配列が特定されている。J、 B、 Barrら
(App、 Po1y。
Sny、29、pp161−173(1961))はメ
ン7エーズビツチ系炭素繊維の繊維横断面内の結晶配列
を放射状、同心円状、ランダム状の三種類と、これらの
組合せで分類している。
紡糸条件−と繊維横断面内の結晶配列を関連させると、
比較的低温度で紡糸すると放射状に1高温で紡糸すると
同心円状に、これらの中間温度ではランダム状の結晶配
列が形成される。
メソフェーズピッチの溶融紡糸は 紡糸原料の分解温度以下で行なわねばならないので高温
度、たとへは350℃以上の温度又はピッチの軟化点よ
り80℃ないし100℃高い温度で紡糸する必要がある
。同心円状結晶配列を有する炭素繊維については紡糸時
のガスの発生で連続繊維を製造することは難しい。
ランダム状結晶配列を有する繊維も紡糸条件設定が微妙
であるため実施には著しい困難が予想される。放射状結
晶配列を有する炭素繊維は比較的低温度たとえばピッチ
軟化点より40℃ないし80℃高い温度で紡糸すること
ができるので、紡糸は極めて容易であるが繊維の放射状
結晶配列層面に沿って炭素繊維が繊維軸方向に割れて炭
素繊維強度の低下をもたらすといった欠点を有する。ま
た従来の炭素繊維の強度が炭化糸で200〜500 K
g/aj、黒鉛系で250〜550Kf/−が上限であ
った。
ピッチ系炭素繊維の紡糸に際し異形断面口金を用いる方
法は特開昭59−168126で開示されておシ、繊維
の不融化を容易にするために異形断面口金を用いてピッ
チを紡糸し、比表面積の大きい多葉断面繊維を紡糸する
方法が提案されている。本発明者等は特開昭59−16
812(Sで例示した口金でピッチを紡糸すると図:4
−1の如き結晶配列を有する多葉断面繊維が得られるが
、かかる繊維を不融化後戻化あるいは黒鉛化すると多葉
の結合部から例えば図−4−2の如きクラックが発生し
、炭素繊維の強度増加には効果を有しないことが分った
従来から用いられている円断面ノズルを開いて紡糸する
際、口金キャピラリでピッチが選択的に配向をとること
は炭素繊維にクラックを生じさせる結果となるので、む
しろピッチが選択的配向をとらないようにピッチ粘度を
500p以下、好ましくは100p以下に下げるために
高温で紡糸する方法や、口径の大きなたとえば直径α5
μmないし0.5μm以上の口金を用いて、口金キャピ
ラリ上下の差圧を0.1 Kf/−以下、好ましくは0
.5Kf/i(フィルター差圧は含まない)以下にして
紡糸時の選択的結晶配列を防ぐ方法が採用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明における炭素繊維の特異な結晶構造は異形断面口
金のキャピラリ通過時にピッチに応力を加え、ピッチの
結晶AB面をキャビ2り壁面に対し垂直に選択的配向さ
せ、口金吐出後のドラフト張力と表面張力により、繊維
横断面形状を口金形状から長円形に変形させることによ
って形成される。かかる紡糸の方法は、円形口金を使用
する場合と比較して例えば同一温度で紡糸する場合でも
小断面積口金を用いるか又は口金のキャピラリ長/口金
吐出孔断面積を大きくすることによシ高圧吐出ができる
ことによシ極めて安定した紡糸ができる。例えば紡糸時
のピッチ粘度を100pないし20UOpとすることが
できるし、異形断面口金吐出孔面積は0.2−以下、好
ましくは0.1−以下、異形断面口金キャピラリ上下の
吐出圧力差を1Kf/clIG以上、好ましくは2〜/
mG以上、紡糸速度を200mないし1000m/mと
することが出来る。即ち、炭素繊維の結晶配列を側索す
ることKより、従来〔問題点を解決するだめの手段〕 本発明では図1に示す形状の異形断面口金が用いられる
。異形断面口金はその短辺又は短径をw1長辺又は長径
をDとするとノズルの偏平率はW/Dとして定義される
。W/Dは1/1.5以下1/1o以上さらに好ましく
は1/2以下176以上である。
Wβが1/15以上では繊維断面はほとんど真円に近く
なシ平行配列した組織が得られないし、成Φが1710
以下では防糸性の低下が認められる。
また口金のキャビ2り長りと長辺又は長径りの比L/D
は12以上とすることができるが、キャピラリ内での結
晶配列を促進させるためにはL/Dは1以上とすること
が好ましい。さらに口金の吐出口中央に口金の短辺又は
短径の1/3を越えない範゛囲で凹部(ボトルネック)
を設けることでよシ偏平な炭素繊維とすることができる
0 かかる条件下で紡糸することKより、横断面が長円形の
形状を有し、かつ横断面内の結晶配列が折りたたみ状の
構造を有し、かつ平行配列した炭素繊維を紡糸すること
ができる。
かかる繊維の短径と長径の比を偏平率と定義すると繊維
の偏平率は0.9以下、好ましくは0.6ないし0.2
5である。また繊維の中心から繊維外周までの距離は1
0μmを上回らないことが好ましい。また繊維の横断面
の面積は10μ−ないし100μ−好ましくは28μイ
ないし50μばであることができる。
円形口金で紡糸して得られる放射状組織を有する炭素繊
維は円外周に対して垂直に結晶が配列している。そのた
め炭素繊維にクラックが入り易く、かつ強度が低い。
〔作用〕
本発明の炭素繊維においては長円形外周に対し垂直に結
晶配列がなされているにもかかわらずクラックは入らな
いし、かつ繊維強度は高い。その原因は偏平な長円形外
周を持つため繊維の内部歪が緩和され、かつ折りたたみ
状の構造を有するため、り2ツクの発生もなくかつ伸度
が大となる。
これらが強度増加に良い効果を与えていると考え   
□られる。
即ち本発明の炭素繊維はクラックの発生がない。
炭素繊維の強度、伸度は従来の炭素繊維の2〜4倍であ
る。従来の円形の口金を用いる紡糸条件に比しよシ低温
下でよシ高圧下で紡糸出来る。この炭素繊維の結晶配列
は異形断面口金を吐出したメソフェースピッチがドラフ
ト張力と表面張力忙よシ、繊維断面形状が口金の形状か
ら長円形に変形するときの応力によって形成するという
実験事実に基いている。
本発明の炭素繊維の製造において紡糸原料として供せら
れるピッチは溶融時に固形分を含まない歴青物の熱処理
又は固形分を含む歴青物を熱処理後、−過、溶剤抽出等
によシ固形分を除去することによっても調製されるが、
好ましくは歴青物に対し約1wt%程度の水素を添加し
て得られる水添歴背物から固形分を除去した後、熱処理
して調製したメン7エーズピツチが好ましい。
かかる方法で調製したメソフェーズピッfld、ピッチ
中の光学的異方性が80%以上、好ましくは90%ない
し100%であシ、かつベンゼン不溶分は85wt%な
いし94vrt%、好ましくは89 wtq6ないし9
3 wt%であシ、キノリン不溶分は2 wt%ないし
60wtチであり、かつ軟化点は255℃ないし280
’Cである。
また溶融粘度を測定するとメソフェーズピッチは明らか
なチクソトロープ性を有する非ニートン流体であシ、紡
糸温度での粘度はおよそ100pないl、2000pで
ある。かかるメソ7エーズピツチがネマティック液晶で
あり、tた非ニートン流体で、大きなチクソトロープ性
を有することからメソ7エーズピツチが紡糸時の口金キ
ャピラリ壁面での応力やドラフト時の応力又は表面張力
によシ敏感に結晶配列を変化させうろことはいうまでも
ない。
ここで本発明における光学異方性とはピッチ研磨面をラ
イツ社オルソプラン反射偏光顕微鏡で観察した際の全ピ
ッチ面積中にしめる光学異方性領域の百分率をいう。ま
たベンゼン不溶分とキノリン不溶分はJIS K242
5で規定される方法で測定したものであり、軟化点は温
度勾配を有するアルミニウム板でのピッチの溶融温度を
いう。また粘度はハーケ社ロトビスコRV−12型二重
円筒式回転粘度計を用いて測定された値をいう。チクソ
トロープ性は同一温度において粘度計ローター回転数を
増加後減少させそれぞれのローター回転数での粘度から
判定した。
以下実施例により本発明をより詳しく説明する。
実施例1 コールタールを120 Kf/cd・Gの水素加圧下に
450℃で2時間水添後不溶性固形分を除去し、500
℃Ej torrで蒸留を行い、軽質分を留去して水素
化ピッチを得た。続いて、水素化ピッチを50011:
:で5分間15 torrの減圧下で熱処理し、軟化点
269℃、ベンゼ/不溶分90.8wt%、キノリン不
溶分22.9wt炊光学異方性90チのメソフェーズピ
ッチを調製した0また540℃におけるメツフェーズピ
ッチの粘度は1仕 A2.4 cmのローター回転数を上げながら測定する
と0.4rpmで502P、4rpmで257P、52
rpmで245Pであり、再びローター回転数を下げな
がら測定すると4 rpmで515 P、 0.4 r
pmで439Pであυチクソトロープ性を示した。この
メソフェーズピッチを断面が@w=o、1s調、長さD
 = 0.60m+ 、キャピラリ長L=0.6011
IIIの長方形の吐出口を有する口金を用いて口金表面
温度340℃、紡糸速度850m/mで紡糸した。紡糸
繊維の横断面形状は長円形であった。
紡糸繊維は空気中で300℃で15分間不融化後、アル
ゴン気流中1000℃で15分間焼成し炭化糸とし、さ
らにアルゴン気流中2500℃で15分間焼成し黒鉛系
とした。炭化糸および黒鉛系ともその繊維横断面内の結
晶配列は折りたたみ状の構造を有する平行配列を基本と
して形成されていた。炭化糸の横断面の短径と長径の比
は平均1 / 1.7であり、長円形断面の平均面積は
40.7μ−1平均引張強度は520 KII/d、平
均伸度は1.80%、平均弾性率は17.8t/−であ
った。黒鉛系の横断面平均面積は57.4μ−1平均引
張強度は655 Kg/J、伸度0.75%弾性率は8
4.4t/−であった。 黒鉛系の横断面(破断面)を
図3−1に示す。繊維断面の偏平部分には垂直平行に配
列した結晶構造が外周に対し垂直であるのが認められる
。同繊維の中心部分を図3−2、および外周部分を図5
−5に拡大して示す。
図3−2、図3−3には折りたたまれた構造を明らかに
認めることができる。また、同繊維を偏光顕微鏡下で観
察すると、全体は図3−4に示す如くモザイク構造であ
る。これは走査型顕微鏡下に観察された平行配列部分が
、偏光顕微鏡下にはモザイク構造又は等方性構造に見え
る程度に細かく折りたたまれていることを示している。
比較例1 実施例1で調製したメソフェーズピッチをL=0.5■
、D = 0.5 msの円形断面口金を用いて口金表
面温度340℃、紡糸速度850m/−で紡糸した。紡
糸線維は実施例と同一条件で不融化、炭化および黒鉛化
した。炭化糸および黒鉛系の横断面形状は円であシ、横
断面内の結晶配列は亘線的な放射状であった。炭化糸は
100本中40本にクラックが入っていた。黒鉛系は1
00本中55本にクラックが入っており、クラックの割
れ角度も増加した。炭化糸の直径は76μm1引張強度
はB2Ky/d、伸度は1.6%、弾性率は10.8 
ton/−であった。黒鉛系の直径は7.6ttm、引
張強度は201 Kf/d、伸度は0.42チであった
比較例2 実施例1で調製したメソ7エーズピツチをW=0.1咽
、D=0.6籠、L=0.6電のスリットが3本互いに
60 で交差した*型の異形断面口金を用いて口金表面
温度340℃、紡糸速度850 m/m で紡糸した。
紡糸繊維の横断面形状は大葉状ではあるがそれはほとん
ど円に近い形状であった。紡糸繊維は実施例1と同一条
件で不融化、炭化および黒鉛化した。炭化糸および黒鉛
系の横断面内の結晶配列は基本的には大葉からなる放射
状であった。炭化糸は100本のうち17本にクラック
が入っていた。クラックはすべて葉と葉の接合部に入っ
ていた。黒鉛系は100本のうち25本にクラックが入
っていた。
炭化糸の平均直径は8.3μm、平均引張強度は207
Kt/j、平均伸度はtt5%、平均弾性率は12.9
 ton/Ijであった。黒鉛系の平均直径は8,1μ
m1平均引張強度は242 Kr/J、平均伸度は0.
44%、平均弾性率は55 ton/−であった。黒鉛
系の横断面(破断面)j        3 を図−*−1と図−4−2に示す。異形断面口金を用い
て紡糸したにもかかわらず、横断面での結晶量クラック
発生面の結晶はほぼまっすぐな千行配行である。異形断
面口金の紡糸効果のあられれた結晶の屈曲した部分では
クラックの発生はない。また黒鉛系断面を偏光顕微鏡下
に観察すると大きな一方向配列ドメインが認められる(
図−4−4)これらの結果から黒鉛系の横断面内の結晶
配列は折りたたみ状の構造のない平行配列であることが
分かる。
実施例2 硬ピツチ1部に400℃でCo−Mo水添触媒の存在下
で水素化したアントラセン油3部をプロトントーナー溶
媒として添加し、100Kp/ff1Gの水素加圧下に
450℃で1時間硬ピツチを水添後、不溶性固形分を除
去し、300℃8 torrで蒸留を行い溶媒を回収し
水素化ピッチを得た。続いて水素化ピッチを500℃で
10分間8 torrの減圧下で熱処理し、軟化点26
6℃、ベンゼン不溶分88.7wt%、キノリン不溶分
16.5wt%、光学異方性100チのメソフェーズピ
ッチを調製した。350℃におけるメンフェーズピッチ
の粘度は直径2.4cmのローターの回転数を上げなが
ら測定すると、回転数0.1rpmで1504P。
1 rpmで1055P、8rpmで721Pであシ、
再びロータ回転数を下げながら測定すると1 rpmで
955 P。
0.1rpmで1005Pであった。このメソフェーズ
ピッチを長径0.6 m、短径0.2箇、最狭部0.1
5鰭のまゆ形断面口金を用い口金表面温度350℃、紡
糸速度826m1mで紡糸した。紡糸繊維の横断面形状
は短径/長径が1/2.5の長円形となった。この紡糸
繊維を実施例1と同一条件で不融化、炭化および黒鉛化
した。炭化糸および黒鉛系にはクラックの発生はなく、
横断面内の結晶配列は折りたたみ状の構造を有する平行
配列を基本として構成されていた。黒鉛系の横断面の平
均面積は42.2μ−1平均引張強度は690〜/−1
平均伸度は0.74%、平均弾性率は93.2t/−で
あった。
【図面の簡単な説明】
図−’* an b+ C+ dは本発明で使用する異
形口金の模式図。 図−2−1は本発明の口金を使用した繊維横断面の顕微
鏡写真。 図2−2は図2−1の中心部分の顕微鏡写真拡大図。 図2−3は図2−1の外周部分の顕微鏡写真拡大図。 図2−4は本発明の繊維の偏光顕微鏡写真。 図3−1は本発明以外の口金を使用した繊維の横断面の
顕微鏡写真。 図5−2は本発明以外の口金を使用した繊維のクラック
を有する横断簡の顕微鏡写真。 図3−5は図6−2のクラック部分の顕微鏡写真拡大図
。 図5−4は本発明以外の口金を使用した繊維の横断面の
偏光顕微鏡写真。 図、−l トーーーーーレ −一−−惰 p −一一一例 p−町・ 計−一一シー一一一州

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ピッチ類を溶融紡糸後不融化し、炭化あるいはさら
    に黒鉛化して得られる炭素繊維において、炭素繊維の横
    断面外周が長円形の形状を有し、かかる外周に対し垂直
    に結晶配列し、かつ垂直に配列した結晶が折りたたみ状
    の構造を有することを特徴とする炭素繊維。 2)炭素繊維の横断面外周が長円形の形状を有し、かか
    る外周に対し垂直に結晶配列し、かつ垂直に配列した結
    晶が折りたたみ状の構造を有する特許請求の範囲第1項
    記載の炭素繊維の製造方法において、ピッチ類の溶融紡
    糸を行うに際して、チクソトロープ性を有し、光学的異
    方性が80%以上、ベンゼン不溶分88wt%以上94
    wt%以下、キノリン不溶分が2wt%以上60wt%
    以下、軟化点255℃以上280℃以下のメソフェーズ
    ピッチを偏平率1/1.5以下、1/10以上の異形断
    面口金を用いて、口金通過時のメソフェーズピッチの粘
    度を100p以上2000p以下とし、口金キャピラリ
    上下の吐出圧力差が1Kg/cm^2以上となる条件下
    で溶融紡糸後、不溶化、炭化あるいはさらに黒鉛化する
    ことを特徴とする炭素繊維の製造方法。
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