JPS6127309B2

JPS6127309B2 -

Info

Publication number: JPS6127309B2
Application number: JP54109306A
Authority: JP
Inventors: Seiji Kawai
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1979-08-28
Filing date: 1979-08-28
Publication date: 1986-06-25
Also published as: JPS5633373A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は非常時にエレベータを運転する装置
の改良に関するものである。

地震の発生前に地震予知情報が発せられると、
建物内の居住者は建物外に避難しようとしてエレ
ベータに殺到することが予想され、建物内は大混
乱に陥る虞れがある。

この発明は上記を考慮してなされたもので、地
震予知情報の発せられたとき人々を混乱に陥れる
ことなく秩序を保つて避難できるようにしたエレ
ベータの非常時運転装置を提供することを目的と
する。

以下、第１図および第２図によりこの発明を４
階建の建物に設置されたエレベータに適用した一
実施例を説明する。

図中、(+)、(-)は直流電源、１Ａ〜４Ａはそ
れぞれ１階〜４階のかご呼びが登録されると閉成
するかご呼び登録リレー接点（１〜４はそれぞれ
１階〜４階に対応する。以下もこれに準じる。）、
１Ｂ〜３Ｂはそれぞれ１階〜３階の乗場上り呼び
が登録されると閉成する乗場上り呼び登録リレー
接点、２Ｃ〜４Ｃはそれぞれ２階〜４階の乗場下
り呼びが登録されると閉成する乗場下り呼び登録
リレー接点、１Da，１Dbはかごが１階にいると
き開放するかご位置接点、１Dcは同じく閉成す
るかご位置接点、２Ｄ〜４Ｄはそれぞれかごが２
階〜４階にいるとき開放するかご位置接点、５は
付勢されると上り運転を指令する上り方向リレー
で、５ａはその常閉接点、６は付勢されると下り
運転を指令する下り方向リレーで、６ａはその常
閉接点、７は地震予知情報が発せられると管理人
が閉成する地震予知スイツチ、８は早期地震管制
リレーで、８ａ〜８ｃはその常開接点、９は早期
地震管制運転解除ボタン、１０は戸がほとんど全
開すると閉成する戸開確認リレー接点、１１は指
定階帰着戸開検出リレーで、１１ａ〜１１ｃはそ
の常開接点、１２は付勢されると一定時間経過し
て動作し消勢されると直ちに復帰する４階強制サ
ービス用時限リレーで、１２ａはその常閉接点、
１２ｂ，１２ｃは同じく常開接点、１３は時限リ
レー１２と同様の３階強制サービス用時限リレー
で、１３ａはその常閉接点、１３ｂ，１３ｃは同
じく常開接点、１４は同じく２階強制サービス用
時限リレーで、１４ａはその常閉接点である。

今、かごは３階付近にあり、１階のかご呼びに
応答するため下り走行中であるとすると、３階の
かご位置接点３Ｄは開放しており、１階のかご呼
び登録リレー接点１Ａは閉成しているので、(+)
―１Ａ―１Da―５ａ―６―(-)の回路により、下
り方向リレー６は付勢されており、接点６ａは開
放している。

このとき、地震予知情報が発生され、地震予知
スイツチ７が閉成されると、早期地震管制リレー
８は付勢され、接点８ａの閉成により自己保持す
る。また、接点８ｂ，８ｃも閉成する。これで、
詳細な説明は省略するが、かご呼びおよび乗場呼
びはすべて解除され、かつ以後の登録は不能とな
り、１階のかご呼び登録リレー接点１Ａは開放す
る。しかし、接点８ｂの閉成により、(+)―８ｂ
―１Db―１Da―５ａ―６―(-)の回路が形成さ
れ、下り方向リレー６は保持され、かごは１階
（避難階に相当する）に呼び寄せられる。かごが
１階に到着すると、１階のかご位置接点１Da，
１Dbは開放し、下り方向リレー６は消勢され、
接点６ａは閉成する。１階の戸が開けばかご内の
人は避難できる。同時に、戸開確認リレー接点１
０が閉成すると、このときかご位置接点１Dcは
閉成しているから、(+)―８ｃ―１Dc―１０―１
１―(-)の回路により、指定階帰着戸開検出リレ
ー１１は付勢され、接点１１ａの閉成により自己
保持する。同時に、接点１１ｂ，１１ｃも閉成す
る。これで、(+)―１１ｂ―１２ａ―４Ｄ―６ａ
―５―(-)の回路により、上り方向リレー５は付
勢され、かごは戸を閉じて上り走行を開始する。
このときもかご呼びおよび乗場呼びの登録は不能
であるから、かごは途中の階には停止せず、４階
へ直行することになる。かごが４階に到着する
と、４階のかご位置接点４Ｄは開放するので、上
り方向リレー５は消勢され、接点５ａは閉成す
る。これで、再度(+)―８ｂ―１Db―１Da―５
ａ―６―(-)の回路により、下り方向リレー６が
付勢され、かごは１階に向かつて下り走行する。
このようにして、かごは１階と４階の間を往復運
転して、４階の居住者を１階から避難させる。

一方、接点１１ｃが閉成してから一定時間４階
の居住者がすべて避難するのに十分な時間に設定
されている。）経過すると、時限リレー１２は動
作し、接点１２ａは開放し、接点１２ｂ，１２ｃ
は閉成する。接点１２ａの開放により、４階強制
サービスの指令は解除される。かごが１階にいる
とすると、(+)―１２ｃ―１３ａ―３Ｄ―４Ｄ―
６ａ―５―(-)の回路により、次は３階強制サー
ビスが指令され、上記同様一定時間かごは１階と
３階の間を往復運転して、３階の居住者を１階か
ら避難させる。そして、３階の居住者がすべて避
難するに十分な時間経過すると、時限リレー１３
は動作し、接点１３ａは開放して３階強制サービ
スの指令は解除される。以下同様にして２階強制
サービスの指令が出て、かごは１階と２階の間を
往復運転する。

事態終了後、早期地震管制運転解除ボタン９を
押すと早期地震管制リレー８は消勢され、接点８
ｃは開放して指定階帰着戸開検出リレー１１は消
勢され、以下時限リレー１２〜１４もすべて消勢
されて、初期状態に戻る。

このようにして、地震予知情報が発せられる
と、エレベータのかごを直ちに休止させることな
く、いつたん避難階（通常１階）に呼び戻し、次
にすべてのかごを強制的に最上階に走行させ、最
上階の居住者が十分に避難できる時間を確保して
避難運転を行なう。これが完了すると次の階の居
住者を同様に避難させ、これを順次全階にわたつ
て行ない、地震が来る前に建物内の居住者を安全
に避難させるようにしたものである。なお、建物
内のすべての居住者を避難させた後は、かごを運
転休止させ、避難階で戸閉待機するが、その回路
は周知であるから省略する。

実施例では、１台のかごについて説明したが、
かごが複数台の場合にも適用可能である。また、
単に一つの建物に適用するにとどまらず、市・
町・村というように地域的に集中管理することも
可能である。

また、１台または複数台のかごを一斎に最上階
から順に一定時間サービスさせるものとして説明
したが、これに限ることなく、すべての居住者を
建物外に避難させるように運転するものであれば
よい。更に、複数台のかごを複数群に分けると共
に、全階床を複数の帯域に分け、これらの帯域を
上記複数群のかごに分担させて強制的にサービス
させることも可能である。

なお、避難運転を行なうとき、かご呼びおよび
乗場呼びの一方を不能にするかまたは両方共不能
にするかは、地震予知情報が発せられたとき建物
内に混雑が生じないように定めればよい。

以上説明したとおりこの発明では、地震予知情
報が発せられると、建物内の居住者を建物外に避
難させるようにエレベータのかごを運転し、運転
完了後かごを休止させるようにしたので、地震が
発生するまでに建物内の居住者を建物外に秩序よ
く避難させることができ、居住者を混乱に陥れる
ことを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明によるエレベー
タの非常運転装置の一実施例を示す回路図であ
る。１Da〜１Dc……１階のかご位置接点、２Ｄ〜
４Ｄ……２階〜４階のかご位置接点、５……上り
方向リレー、６……下り方向リレー、７……地震
予知スイツチ、８……早期地震管制リレー、１０
……戸開確認リレー接点、１１……指定階帰着戸
開検出リレー、１２〜１４……４階〜２階の強制
サービス用限時動作形時限リレー。

Claims

【特許請求の範囲】１地震予知情報により動作する接点、この接点
が動作するとかごを避難階に呼び戻し、その後建
物内の居住者を建物外に避難させるために避難階
と該避難階以外の全階との間でかごを所定時限間
隔で運転し、該避難運転の終了後に上記かごを休
止させる運転回路を備えてなるエレベータの非常
運転装置。２運転回路が、初めにかごのすべてを最上階と
避難階の間に一定時間避難運転させ、次に上記時
限終了後上記最上階の下の階と上記避難階の間に
一定時間避難運転させる如く下階側へ避難運転を
移行するようになつていることを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載のエレベータの非常運転装
置。