JPS61258000A - HBs抗原の免疫産生特性を有しHBs抗原により担持されたエピト−プに外来の抗原部位を担持する粒子及びかかる粒子産生用のベクタ−と動物細胞及びかかる粒子を含有する混合ワクチン産生用組成物 - Google Patents

HBs抗原の免疫産生特性を有しHBs抗原により担持されたエピト−プに外来の抗原部位を担持する粒子及びかかる粒子産生用のベクタ−と動物細胞及びかかる粒子を含有する混合ワクチン産生用組成物

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JPS61258000A
JPS61258000A JP61102929A JP10292986A JPS61258000A JP S61258000 A JPS61258000 A JP S61258000A JP 61102929 A JP61102929 A JP 61102929A JP 10292986 A JP10292986 A JP 10292986A JP S61258000 A JPS61258000 A JP S61258000A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多くの場合少なくとも大部分が実質的に球形
を成すポリペプチド粒子に係る。これら粒子は、B型ウ
イルス性肝炎のウィルスの表面抗原(しばしばllBs
Agと略称され、より簡単にHBsとも指称される)に
特有の免疫原性及び免疫特性を有しており、更に、通常
はB型肝炎ウィルスのS遺伝子によりコードされるポリ
ペプチドに外来のペプチド配列を少なくとも1つ含、む
。本発明は更に、上記種類のポリペプチド粒子を培地中
に分泌し得る組換体DNA及び好ましくは動物由来の真
核細胞系に係る。
先ず、B型肝炎ウィルス()IBV)の慢性保菌者の血
清が、直径22nmの粒子又はフィラメントの形態の中
空ウィルスエンベロープを含み時には42nmの球形分
子の形態の完全感染ピリオンを含むことは周知であろう
中空エンベロープは慢性ウィルス保菌者の血清から精製
されB型肝炎のワクチンの製造に使用される。現在では
、別の方法を用い22nmの粒子を多量に採取すること
も可能である。粒子の主要タンバクをコードする遺伝子
(S遺伝子)の遺伝子操作によって、培養細胞系での該
粒子の産生(エム・エフ・デュボワ(M、F、Dubo
is)等(1980)、プロシーディンゲス・オブ・ナ
ショナル・アカデミツク・サイエンス(Proc、Na
tl、Acad、Sci、)、米国、77.4549−
4553)、酵母中での産生(ピー・バレンズエラ(P
4alenzuela)等(1982)、ネイチュアー
(Nature)、298.347−350)又は組換
体ウィルスによる産生(ジー・エル・スミス(G、L、
S+n1th)等(t9sa)、ネイチュアー、302
.490−495)が可能になった。これら粒子の産生
方法の1つによれば、有効なプロモータの支配下でS遺
伝子を含む適当なベクターによって真核細胞を形質転換
し、形質転換細胞を培養し、予め溶解された細胞から又
は使用細胞系(例えばVERO型のサルの細胞)によっ
ては内部に粒子が分泌された細胞培地から産生粒子を回
収する。
これら粒子の構成に含まれるS遺伝子でコードされる主
要ポリペプチドは、226個のアミノ酸から構成され分
子、i25,400ドルトンである。また、構成ポリペ
プチド中の幾つかの天然粒子が34,000ドルトンの
オーダの高い分子里をもつポリペプチドから成り、該ポ
リペプチドが前記主要ポリペプチドのポリペプチド配列
を含み、主要ポリペプチドと同じC末端を有し、更にN
末端の位置に55個のアミノ酸から成る付加配列をもち
(エックス・スティップ(X、St 1bbe)及びダ
ブリュー・エッチ・ゲルリッヒ(W、H,Gerlic
h)等(1983)、ジャーナル・オブ・ヴイロロジイ
U、Viro1ogy)、46.62B−628)。
Iこの付加配列がB型肝炎のゲノムのプレーS領域によ
ってコードされていることも判明した。N末端位置のこ
の付加配列は天然粒子においては極めて安定な様子では
なく従ってHBs粒子の構成及び凝集に重要な機能を果
たすようには見えない。HBs粒子は公知の如く、タン
パク分解酵素に敏感でなく約100個の前記主要ポリペ
プチドとその他の構成成分特に脂質成分とを含む有機集
合体から構成される。面記付加配列を含むより安定な粒
子を形成ポリペプチド総量の35%に達し得る顕著な割
合で含む組成物を得る方法が最近公表された(エム・エ
ル・ミンエル(M、L、Michel)等(1984)
、プa’)−ディンゲス・オブ・ナショナル・アカデミ
ツク・サイエンス、米国、81.7708−7712)
。該方法は、真核細胞系特にヒト又は動物の培養細胞を
使用する。該細胞は、B型ウイルス性肝炎のウィルスの
ゲノムのS領域及びプレーS領域をコードするDNA配
列を内部に含むベクターによって外来性プロモータの直
接コントロール下で予め形質転換されている。使用され
るプロモータは、前記ベクターが組み込まれる真核細胞
特にヒト又は動物の細胞中で直接コントロール下の遺伝
子の転写を有効に開始させ得る能力を持つことがわかっ
ている。
前記DNA配列に関しては、例えばギャリベール(Ga
−1ibert)等(1979)、ネイチュアー、28
1巻、646−650ページの論文を参照するとよい。
使用される細胞系がサル由来の場合、SV40ウィルス
由来のプロモータの使用が有利である。該プロモータが
サルの細胞中で隣接遺伝子の転写を有効に開始させる能
力を有することは公知である。
好ましくは、該プロモータがSV40ウィルスの「初期
」プロモータに対応する。このプロモータは通常は/J
% T抗原(small T antigen)及び大
T抗原(large Tant igen)の発現をコ
ントロールする。
B型肝炎ウィルスのエンベロープのポリペプチドのN末
端には天然の変異性があるので、このことから前記付加
配列の別々のタンパク断片が該N末端に置換し得、面記
主要ポリペプチドと融合し得ることは既に予想されてい
た。例えばバレンズエラ等は形質転換酵母中でハイブリ
ッドタンパクから形成された粒子を産生じた。該ハイブ
リッドタンパクは主として、前記主要タンパクのN末端
がヘルペスウィルスのDグリコプロiイシから得   
 □られた約100個のアミノ酸を含む付加ボリペプチ
ドによって修飾されることによって構成される。
バレンズエラ等の報告によれば、この形質転換粒子はB
型肝炎ウィルスとヘルペスウィルスとの双方に対する抗
体を誘発し得る(ピー・バレンズエラ等(1982)、
ネイチュアー、298.347−350及びピー・バレ
ンズエラ等(1984)、酵母遺伝学及び分子生物学に
関する第12回国際会議報告、ニシンバラ、(1984
)、】6)。
本発明の目的は、HBs抗原の基本免疫原性を有してお
り更に好ましくは同じく免疫原性の別のペプチド配列を
1つ以上育するポリペプチド粒子、換言すれば、最適安
定度をもつ混合ワクチンの構成に使用され得るポリペプ
チド粒子を提供することであり、HBs抗原の主要ポリ
ペプチド自体又は好ましくは主要グリコプロティン自体
が合成されるには常に前記別のペプチド配列の存在が必
要でありしかもこの別のペプチド配列の存在がB型肝炎
ウィルスのエンベロープの抗原に特有の特定構造に影響
を与えないことを特徴とする。
本発明の目的は更に、通常はB型肝炎ウィルスのゲノム
のプレーS領域によりコードされる付加配列を場合によ
っては含む前記タイプの粒子を提供することである。該
付加配列は、通常は、原形(intact)状態である
が例えばバレンズエラ等の方法で修飾されることも勿論
可能である。但し、付加配列の原特性が維持されると、
本発明の修飾ポリペプチドにおいて免疫産生性の増進が
生じる。
本発明の粒子は、HBs抗原の主要ポリペプチド特有の
アミノ酸配列を粒子がHBs抗原特有の構造を維持する
ために十分な割合で含んでおり、該粒゛子の特徴は主要
ポリペプチドが該主要ポリペプチドに外来のアミノ酸配
列を少なくとも1つ取り込んでいること、好ましくは主
要ポリペプチドの内部自体特に通常は前記粒子の外面に
露出した親水性領域の1つに免疫原部位のキャリヤーた
るアミノ酸を取り込んでいること、又は変形例として親
水性領域に属する1つ以上のアミノ酸が前記外来アミノ
酸配列によって置換されていることである。
特に外来アミノ酸配列は、ピー・チオレ(P、Tio−
11ais)等(1981)、サイエンス(Scien
ce)、213巻、406−411ページの論文に示さ
れた以下の一般式をもつ主要ポリペプチドのアミノ酸3
2〜74又はアミノ酸110〜156の領域の1つに挿
入され得る。
主要ペプチドの式の変異が生じ易いことも公知である。
特に構成アミノ酸の変異は、バレンズエラ等(1980
)(r動物ウィルス遺伝学(Antmal Virus
Genet 1cs) J及びビー・フィールズ(B、
Fields)、アール・ジャニッシx (Rlaen
isch)、シー・エフ・フォックス(C,P、Fox
)l、アカデミツク・プレス(Academic Pr
ess)、ニューOヨーク、57ページ)による観察で
は前記一般式の主要ラインより上方に存在し、パセック
(Pasek)等(ネイチュアー、(ロンドン)、28
2.575(1979))による観察では前記主要ライ
ンの下方に存在する。
従ってより詳細には本発明は、実質的に球形のポリペプ
チド粒子を含有する(又はこれら粒子から形成される)
こと、該粒子の(全部でなくても)少なくとも大部分り
月lBsAg抗原に特有の免疫特性又は免疫原性をらっ
こと、粒子のサイズが18〜25nm特に20〜22n
mでありCsClベースの濃度勾配で濃度1.20〜1
.22g/mi)のゾーンで単離できる濃度をもちゾー
ン粒子とHBcをも含めてllBe抗原が全く存在しな
い総純度レベルをもつこと、特に前記条件下で粒子中に
前記外来配列が存在することを特徴とするワクチン製造
用組成物を提供することである。
上記のごとく主要ポリペプチドの内部に挿入され得る外
来配列のサイズはかなりの程度に変更することが可能で
ある。例えば100個又はそれ以上のアミノ酸を含むア
ミノ酸配列を導入し得る。しかし乍ら、外来ペプチド配
列のサイズがアミノ酸16個より大きくないこと特に5
〜16個例えば6〜13個であるのが有利であり、特に
主要ポリペプチドに挿入される場合には主要ポリペプチ
ドから実質的に等しい数のアミノ酸を除去しないで挿入
できるのが有利である。即ち本発明によって得られる顕
著な結果は、本発明の修飾ポリペプチドをコードするD
NA配列を含む適当なベクターによって予め形質転換さ
れた細胞を用いると本発明の修飾粒子が細胞系中に分泌
され得ることである。
従って本発明は勿論、上記粒子の組成に含まれろ前記修
飾ポリペプチドをコードするDNA組換体に係る。これ
らDNA組換体及び好ましくはこれら組換体を含み且つ
S領域をコードするDNA配列を含み場合によってはB
型ウイルス性肝炎のウィルスのゲノムのプレーS領域を
含むベクターの特徴は、前記主要ポリペプチドの親水性
領域に対応するS領域のゾーンの少なくとも1つにおい
て前記DNA配列が前記外来配列をコードする少なくと
も1つのヌクレオチド配列によって局部的に修飾されて
いること、及び、S領域及び場合によってはプレーS領
域が組換体DNA内部で外来性プロモータの直接コント
ロール下に維持され該プロモータについては、ベクター
が組み込まれる真核細胞特にヒトもしくは動物の真核細
胞中又は酵母中で直接コントロール下の遺伝子の転写を
有効に開始させる能力を持つことが既知であることであ
る。
使用される外来性プロモータは、通常はB型肝炎ウィル
スのゲノムのS遺伝子及びプレーS遺伝子に結合する「
内因性」プロモータとは異なっており即ち外来プロモー
タである。これら細胞がサル由来のとき、前記の如きS
V40ウィルス由来のプロモータの使用が有利である。
本発明は上記特定プロモータの使用に限定はされない。
但し、HBs抗原とp)IsAの受容体とに特有の本発
明のハイブリッドポリペプチドを形質転換細胞から産生
じ使用培地中に分泌させるには上記プロモータが特に有
利な結果を与える。また、例えば(タンパクVPI、 
VP2及びVP3の発現をコントロールする)SV40
の後期プロモータの使用も可能である。これらのプロモ
ータと種々の関連抗原をコードする遺伝子との相対位置
を知るためにはSV40ウィルスの制限マツプを参照す
るとよい。(プレー・トウーズ(J、Tooze)編、
DNA腫瘍ウィルス(DNATumor Viruse
s)、コールド・スプリング拳ノ\−ノく−・ラボラト
リイ、コールド・スプリング・ハーバ−、ニュー・ヨー
ク、1980.2〜5章)。
SV40プロモータの代イつりに別のプロモータを使用
することら勿論可能である。但し、これらプロモータは
、前記S領域及び場合によってはプレーS領域をコード
する前記配列の使用細胞系への転写がプロモータのコン
トロール下で促進され、これら配列が該プロモータと共
に受容細胞のゲノムに取り込まれるようにする能力及び
/又はこのように形質転換された受容細胞がかなりの量
の本発明のハイブリッドポリペプチドを合成及び分泌で
きるようにする能力を持つこと又はもち得ることが知見
され、このように獲得した能力をこれら細胞由来の後続
世代に継承させるプロモータでなければならない。
本発明による細胞系が獲得した前記ポリペプチド合成特
性が少なくとも10世代に4つたって各世代に継承され
たとき、前記形質転換細胞系が「安定」であるといって
よい。
使用可能な別のプロモータの例として、ポリオームの初
期プロモータ、種々のレトロウィルスのLTRプロモー
タ又はアデノウィルスのEAプロモータがありまた又は
細胞由来の遺伝子の有効なプロモータがある。
公知のごとく、オリジンウィルスのゲノムから採取され
たプロモータは、好ましくは活性「配列」を伴っており
該活性配列は通常(そのコントロール下に正常に配置さ
れた遺伝子配列の転写方向に関して)プロモータに先行
している。活性配列の例は、サイエンス、1983.2
19巻、626〜631ページ及びネイチャー、198
2.295巻、568〜572ページの論文を参照する
とよい。
好ましくは、前記S領域及びプレーS領域をコードする
前記DIIA配列が、プロモータとプレーS又はS配列
を正常に転写し得る活性配列とから成るDNA断片の直
後に配置されている。前記断片は特に、使用されるプロ
モータと活性配列とのタイプに応じて300〜400塩
基対を含む。
本発明は更に、前記の如きベクターによって形質転換さ
れ同じく前記の如き免疫原粒子を培地中に分泌し得る細
胞系に係る。
本発明の好ましい細胞系は、哺乳類の細胞特にCHOま
たはVERO細胞から形成される。
本発明は更に、培養維持が可能なかかる細胞系の産生方
法に係る。該方法は、前記の如きベクターによる細胞系
の形質転換と本発明のハイブリッドタンパクをコードす
る配列を発現する培地の単離とを含む。
本発明の付加的特徴は本発明の基本原理を示す構造の具
体例を示す添付図面に基づく以下の記載より明らかにさ
れるであろう。
このプラスミドは(第1図)、 一天然ボリアデニル化部位(SLLI I (43)〜
Bglll(1984)断片)をらちBam1l l 
(1400)部位がKlenow酵素による修復によっ
て除去されたS遺伝子をコードする部分(ビー・ンヤル
ネ(P、 Charnay)等、1979ンと、 −SV40の初期プロモータ(SV40ウィルスのPv
u II(250)部位〜HtndI[I (5154
)部位断片)の支配下にあるプロモータを伴わないS遺
伝子と、 −I)ML2(エム・ラスキ(M、Lu5ky)及びエ
ム・ボヅチャン(M、Botchan)、1981)の
大断片BamHI (375) 〜Sal l (65
0)とを含む。
S遺伝子の断片は、BglII末端の処でプラスミドp
ML2のBamHI末端に結合されている(BglII
末端とBamHI末端とは互いlに適合する)。逆にS
tu I末端の処ではS遺伝子の断片は前記プロモータ
を含む5Y40ウイルスの断片の旧ndl[I末端と結
合するために化学合成された旧nd111部位を含むヌ
クレオチド結合配列(リンカ−)によって修飾されてい
る。
最後にプラスミドpML2から得られた断片の5alI
末端は結合以萌にSV40ウィルス断片のPvuI[(
平滑末端)で修復されている。
プ5 スミFl)’LAS r及U pLAS IIこ
れらの2つのプラスミドは、psKs104(シャピロ
(Shapiro)等、1983)から得られた24塩
基対のDNAの1つ又は2つのBam1ll断片をプラ
スミド1)LASの唯1つのBam1l I (488
)部位に導入してプラスミドpLASから得られる。S
遺伝子に挿入されて読み取りフェーズを変化させない8
個のアミノ酸をコードする24個のヌクレオチドから成
るこの断片は制限酵素Pstlの1つの切断部位と制限
酵素旧ndIIの2つの切断部位(Sal I 5Ac
e I )とを含む。
実施例[ 【 LMTK−細胞(クローンlD、lO%の子ウシ血清と
4mMのグルタミンとを加えたダルベツコ改質イーグル
培地(DMEM培地)で培養したチミジンキナーゼ欠失
のクローンL929から得られたマウスの細胞)を3種
のベクター(pLAS、 pLASI、pLAS II
 )のDNAとネオマイシン耐性のアミノグリコンド−
3°−ホスホトランスフェラーゼAP113’の遺伝子
(コルペール・ギャラパン(Colbert−Gara
pin)等、1981)を含むプラスミドpWのDNA
とによってコトランスフェクトした(ウィグラー(Wi
gler)等、1979によって修正されたグラハム(
Graham)及びヴアン・デル・ニブ(Van de
rEb)、1973の方法)。酵素A P II 3 
’を発現するトランスフェクト細胞を400 l!g/
mflのアミノグリコシドG418(コルペール・ギャ
ラパン等、198.1)の存在中で選択した。この選択
から得られたクローンについてHBsタンパクの産生を
試験した。即ち、第1プラスミドのDNAl011gと
プラスミドpWのDNA2μgとを用いて5.105の
細胞LMTK−をコトランスフェクトした。
トランスフェクションの4日後に選択的G418培地を
加えた。
発生した生育可能なりローンを単離し培養し培地中での
l1Bs抗原の産生能力を試験した。ラジオイムノテス
トAUSRIA II (アボット(Abott)実験
所)を用いHBsAgの存在を検出した。陽性のレスポ
ンスを与えた細胞クローンのうちでプラスミドpLAS
pLAS I 、pLAsffに対応する3つのクロー
ン(LAS、 LAS I 5LASII )を特性決
定のために選択した。
培地中で検出された細胞クローン粒子の特性決定クロー
ンがコンフルエンスに達すると、細胞の栄養培地を交換
し48時間沈澱させた。次に上滑を200Orpmで清
澄化し遠心して粒子を沈降させた(スミス(Smith
)等、1983)。沈澱物をバッファに入れCsC1勾
配で沈澱させ遠心し収集して両分をR,1,A(モリア
ーティ(Moriarty)等、1981)で試験した
。修飾されたタンパクと非修飾タンパクとのHBsAg
活性が血清の精製粒子の濃度(ピロット(Pillot
)等、1984)と同様の濃度1.18〜1.24y/
cm’の間に唯1っのピークとして濃縮された。部分サ
ンプルをショ糖勾配で沈澱させた(モリアーティ等、1
981)。両分の収集後llBsAg活性は3種のポリ
ペプチドで明らかに等しい沈降係数の唯1つのピークと
して沈降した。
グロスーベラード(Gross−Bellard)等(
1973)の方法でクローンLASSLASI、LAS
 IIの細胞DNAを調製し制限酵素旧nd[[及びP
stlで消化した。アガロースゲル電気泳動にかけ、切
断トランスレーションの方法(リグビー(Rtgby)
等、1977)でS遺伝子を含むDNA断片から製造し
た放射能プローブとハイブリダイズしたニトロセルロー
スシート(サザン、1975)にDNAを移した。
レプリカをニトロセルロースでオートラジオグラフィー
にかけ3つのクローンに1つ以上の遺伝子が組み込まれ
たことを確認した。更に、Pst T部位は細胞クロー
ンLAS I及びLAS nの修飾S遺伝子の処にのみ
存在していた。このPslr部位は使用S遺伝子の天然
配列(ビー・シャルネ等、1979)中には存在せず使
用プラスミドpLAS I及びpLAS IIに挿入さ
れた外来DNA断片中に存在していた。
コンフルエンスに達した細胞クローンをメチオニン(”
S)で48時間ラベルし上清をNP400.5%の存在
中で、ウサギ抗HBsAg抗体(ベージング(Beh 
−ring))とセファローズAプロティン(ファルマ
シア(Pharmacia))とを順次用いて免疫沈降
させた。免疫沈降物を洗浄後、分子量ラベル(ファルマ
シア)の存在中でレムリ(Laemmli)の方法(1
970)で15%ポリアクリルアミドゲルに載せた。処
理し乾燥したゲルをオートラジオグラフィーに露光した
各上清毎に2つの主要バンドが生じた。この分子量は夫
々クローンLASでは23000及び27000であり
クローンLAS Iでは24750及び28500であ
りLAS[では26000及び29000である。
プラスミドpLASはL細胞中でのHBsAgの発現の
促進に有効である。更に、プラスミドpLAS IはS
遺伝子のコード領域に付加制限部位を含んでおりこれが
新しい配列の導入を容易にする。
細胞上滑中でHBsAg粒子に類似の構造をR,1,A
により検出し得ることから、プラスミドpLAS I及
びpLAS Uによって誘発された構造がヒト血清粒子
の抗原性に類似の抗原性を少なくとも部分的に維持して
いると言うことができよう。8または16個の使用アミ
ノ酸の挿入は、修飾HBsAgタンパクが細胞質からし
細胞の外部培地に向かって分泌されることを妨害しない
。S遺伝子への挿入にBamH1部位の選択が有利であ
ることが判明した。これは、タンパクの主要親水性領域
の起点に相当しくビー・チオレ等、1981)、疎水性
配列に粒子の脂質膜との接触を惟持仕しめる。22nm
の粒子の構造の原因となるllBsAg膜間領域の立体
配座は多分軽度の転位しか生じないであろう。
細胞クローンの上清を塩化セシウム及びショ糖勾配で分
析すると、使用した実験条件では修飾された構造と非修
飾構造との差が明確には示されなかった。
細胞DNAを分析すると、組み込まれたS遺伝子が使用
プラスミドに与えられた修飾を必ず含むことが判明した
免疫沈降後に確認されたタンパクは予想通りの分子量の
差を示した。しかし乍ら、修飾タンパクの測定分子量は
正確な分子量より大きがった(8aa断片の正確な分子
量は957である)。また、修飾はtl B s A 
gタンパクの部分的グリコシレージョンを必ず伴う。ポ
リアクリルアミドゲルで生じる2つのバンドはグリコジ
ル化ポリペプチドと非グリコジル化ポリペプチドとの夫
々の特有バンドである。
最もグリコジル化し易い残基アスパラギン146(マチ
ダ(Machida)等、1983)は主要抗原決定基
a(ピロット等、1984)に関与する配列に加わる。
従ってタンパクのこの部分の立体配座は修飾タンパクと
天然タンパクとの双方で比較的類似している。
実施例■ ジフテリア毒素の遺伝子(エム・カクゾレク(M。
Kaczorek)等、1983)を含むプラスミドp
TD134のDNAを酵素Hae IIIで切断しヌク
レアーゼBAL31で処理しT4 DNAリガーゼの存
在中でアダプターBamHIと結合した。酵素BamH
Iで切断後、断片を同じ酵素で切断したプラスミド1)
SKSLO5のDNAと結合した(シャピロ等、198
3)。次にこのDNAを用いて、大腸菌E。
coltを形質転換した。コロニーをニトロセルロース
フィルターに移し溶解した。エンドヌクレアーゼHae
mでプラスミドpTD134を消化後アクリルアミドゲ
ルで精製した断片(HaenI 597〜Haelll
 746断片)からの切断トランスレーションにより製
造した放射能プローブと前記ニトロセルロースフィルタ
ーとをハイブリダイズした。このプローブとハイブリダ
イズするコロニーのプラスミドをマキサム(Maxam
)及びギルバート(Gilbert)の方法(マキサム
等、1980)で部分的に配列決定した。ジフテリア毒
素の遺伝子の201〜231のアミノ酸をコードするB
am1l I −Bam1l r挿入断片(カクゾレク
等、1983)を含む断片を選択した。次にこの断片を
プラスミドpLASのBamHI部位に再導入した。
新しいプラスミドpTASを精製しマウスのし細胞にト
ランスフェクトした。実施例fの冒頭に記載の方法でG
418に耐性の細胞クローンを選択し上清中のHBsA
gの存在を検査した。2oの被検クローンのうちに陽性
のクローンはなかった。
10個のクローンの細胞をトリプシン処理しPBSで2
回洗浄し、250uIlのトリス10mM pH7,4
、EDTAImM中での凍結融解サイクルを3回繰り返
して溶解させた。溶解物を200Orpmで清澄化し検
査した。
クローンの全部の溶解物が[lBsAgを含有していた
同じ条件で1つのクローンを溶解した。部分サンプルを
ヒト血清(1,P、P、)から精製したHBsAg粒子
と非修飾粒子を産生する陽性1)LASによってトラン
スフェクトされたクローン溶解物と並列に塩化セシウム
またはショ糖の勾配で沈降させた。ヒト血清の粒子と被
検溶解物のHBsAgシグナルとの間にいかなる違いも
検出されなかった。このことは、たとえ分泌されなくて
も修飾タンパクは細胞溶解後に「天然」粒子の立体配座
と比較的類似した立体配座を有することを証明し得る。
llBsAgのBam111部位(aal12〜113
)の処にジフテリア毒素の一部をコードする32個のア
ミノ酸を挿入するとタンパクがL細胞で翻訳されたとき
タンパクは最早分泌されない。プラスミドpTASでの
実験がこのことを証明した。しかし乍ら分泌されない粒
子の形態の修飾タンパクを検出し得るので、HBsAg
を修飾し非分泌性の系(たとえば酵母)の中で発現さけ
ることは可能であると考えてよい。持続性をもつ特殊構
造が得られるのでタンパクの安定性が高くこのためタン
パクの精製が容易である。
実施例■ l型ポリオウィルスのタンパクVPIの11のアミノ酸
(アミノ酸93〜103)と酵素BamHIで認識され
る2つの部位とをコードする47塩基対のDNA断片の
2つの鎖を自動合成装置(アプライド・バイオシステム
)を用い化学的方法で合成した。2つの鎖を変性ポリア
クリルアミドゲルで別々に精製しハイブリダイズした。
断片をエンドヌクレアーゼBamHIで切断しプラスミ
ドpLASのBamHr部位に挿入した。
新しいプラスミドpPAP(第2図)を部分的に配列決
定しくマキサム及びギルバート、1980)増殖して実
施例Iの冒頭に記載の方法でL細胞に導入した。
G418に耐性のクローンを単離し上清中のHBsAg
の存在を検査した。20のうち14のクローンが陽性で
あった。
22nmの粒子を精製するために、細胞クローンをDM
EM中で培養し8日後に細胞上清を清澄化し45%の硫
酸アンモニウム溶液 pH7,5を加えた。
沈澱物を遠心により収集し得られた粒子を10mMトリ
スHCI  pH7,5,150mM NaCl、1m
M EDTA(TNE)に溶解し同じバッファに透析し
た。
0.3111g/−のCsC1を加えベックマンロータ
60Tiを用い40krpmで4℃で72時間遠心した
遠心後に1−の両分を収集しHBsAgをRIAで検査
した。
HBsAgを含む画分を合わせてベックマンロータ50
Tiを用い47krpmで4℃で48時間再度遠心した
上清から0.337の画分を再度収集しHBsAgの存
在を再度検査した。
HBsAHの活性ピークに対応する両分を合わせてTN
Eに透析し、ロータSW41を用い28krpmで24
時間遠心してHBsAgを沈澱させた。
沈澱物を0.5mlのTHEに再度懸濁させ、66%シ
ヨ糖0.5戒を含むTNE中で10〜30%(W/W)
ショ糖濃度勾配に入れた。
ロータSW41を用い35krpm及び4℃で4.5時
間遠心し上清から0.33TIf!の両分を収集した。
HBsAgの活性ピークに対応する画分を再度合わせて
TNEに透析した。精製エンベロープの粒子を、SDS
ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分析し銀で呈色試験
した。
タンパク濃度をバイオラッドの方法で決定した。
夫々pPAP及び1)LASでトランスフェクトされた
細胞クローンの培地(PAP、 LAS)から精製され
た粒子は、CsC1中でほぼ同じ濃度であった。これら
粒子は、ショ糖沈降試験ではヒトHBsAg粒子に比較
して有意な差を示さなかったが、直径のばらつきは大き
いよってあった。
粒子LAS及びPAPの夫々から得られた抗血清抗HB
sAgによって免疫沈降′したポリペプチドHI3sA
g及びHBs Po 1 ioAgはグリコジル化した
形態と非グリコジル形態との双方で存在する。
HBsAgとHBs Po I ioAgとの見掛は分
子量の1.5kDaの差は挿入配列の分子量に一致する
これらの結果よりインサートがエンベロー、プ粒子の集
合に必要なタンパクと脂質との間の特異的相互作用を妨
害しないこと及び培地の細胞による粒子のグリコシレー
ジョンと分泌とを妨害しないことが判明した。 挿入さ
れたポリオウィルスの配列が粒子の表面に十分に露出し
ているかを確認しまた立体配座の変化が誘発されたかど
うかを検査するためにIf B s A g粒子とHB
sPolioAg粒子とのタンパク分解酵素に対する感
受性試験を実施した。
細胞クローン(LAS、 PAP)をコンフルエンスま
で培養しメチオニンを含まないDMEMで2回洗浄し4
mMのグルタミンと1%の子ウシ血清とを加えた同じ培
地中で2時間インキュベートした。
2−10’の細胞と、1Ohci/rrflの”S−M
et(100Ci/mmole、アマ−ジャム(Ama
rsham))とを含む新しい培地でインキュベーショ
ンを24時間続行した。
30/7g/rrIIの非ラベルNetの存在中で6時
間インキュベーション後に、培地の上清を28krpm
で4℃で24時間遠心しくロータ5W41)、次にCs
Cl勾配(1,1〜1.6g/cm3)で35krpm
で4℃で24時間遠心してこの上清からエンベロープ粒
子を部分的に精製した。
0.5mfの両分を収集しピークの両分をPBSに透析
した。100メの部分サンプルを50メのトリプシンの
PBS溶液(300I!g/m1、ウオーシントン(l
forthing−ton))に任意に3%のβ−メル
カプトエタノールを加えた液と混合し37℃で2時間イ
ンキュベートした。次に大豆トリプシンの阻害物質のP
BS溶液50uN(300q/m17)(ウオーシント
ン)を添加した。反応容量をPBSで400tIlに増
加し1%のウシ血清アルブミンと1%のデオキシコール
酸ナトリウムと0.1%のSDSとを添加し、l:10
0に希釈したヒトlBsAg粒子に対抗するウサギ抗血
清(ベーリング)の存在中で4℃で1晩免疫沈降させた
。次に等容量の25a+MトリスHCI pH7,2と
2.5mM EDTAと2n+M PMSFとに再度懸
濁させた50試のセファロ−スープロチインAを加える
4℃で穏やかな攪拌を1時間維持しセファロースを10
mM トリスllCl pH7,2と15h+M Na
Clと1%トリトンX−100と0,1%SDSと1%
デオキシコール酸ナトリウムとによって3回洗浄し、1
25mM トリスHClpH6,8によって2回洗浄す
る。
最後にゲル電気泳動用バッファ溶液40J、11中でセ
ファロースを沸騰させてタンパクを溶出する。
15%ポリアクリルアミドゲルの電気泳動をレムリの方
法で実施した。
フルオログラフィーで処理し、ゲルを乾燥させ=70℃
でコダックXAR−5フィルムに露光した。
この結果lBsAg粒子は非還元条件でトリプシンに極
めて耐性゛であるがHBsPolioAgは唯1つの部
位(または近傍の複数の部位)で完全に開裂され見掛は
分子l 17.4及び14.3kDaのポリペプチドを
産生ずる。
断片のサイズは挿入配列の開裂と適合する。
還元剤の存在下ではHBsAgはArg−122(ピー
ターソン(Pererson)、D、L、)の処でのみ
開裂され16.6及び13.2kDaの断片を産生ずる
が、HBs Po 1 ioAgは、17.4及び13
.2kDaの2つの断片として開裂される。
このことは、非還元条件でHBs Po l ioAg
から得られた14.3kDaの断片はArg122を含
み13.2kDaの断片よりもN−末端の10〜12個
のアミノ酸だけ長いことを示しており、非還元条件での
HBsPolioAg粒子の開裂が挿入量、列の1つ以
上のLys残基の処で生じることが確認された(第2図
)。
これらの結果は、挿入されたペプチド配列にタンパク分
解酵素が容易に接近すること即ち該ペプチド配列がエン
ベロープのハイブリッド分子の表面に露出していること
を示す。1型ポリオウイルス(マホニー(Mahone
y))は、対応するペプチド配列の露出度が少ない構造
なので還元条件ではLys残基がトリプシンと接近でき
ない(フリックス(Pricks)等)。
ハイブリッドHBsPolioAg粒子の別の可能な開
裂部位はトリプシンの接近が不可能であり、このことか
らHBsAg分子の該部分が極めて安定な構造に維持さ
れることが理解されよう。
しかし乍らHBsの主要抗原領域ではある程度の立体配
座の変化が生じ得る。
このことは、[lBsAg粒子を参照として用いたラジ
オイムノロシイを実施し5DS−PAGE後に銀の呈色
試験でタンパクを定量したときに、llBsAg粒子と
抗■BsAg抗体との結合が減少(約1/20) して
いたことによって判明した。
異なる血清を用いてHBsAgとIIBsPolioA
gとの免疫沈降試験を実施すると、双方の粒子が抗11
BsAg抗体と反応すること、及び、llBs Po 
l ioAg粒子がポリオウィルスを中和するC3モノ
クロ一ナル抗体と挿入配列を含む合成オリゴペプチドに
対する異なる2種類の抗血清とによって特異的に免疫沈
降することが判明した。
ハイブリッド粒子の免疫特性を定量するために、マウス
をHBsAg又は[IBsPolioAg(表1)で免
疫し、マウス血清と免疫的に同等の腹水液を得るために
抗体を産生じない腫瘍形成細胞で腹腔組織内に腹水を産
生させた(アナツカ−(Anacker)等)。
HBsAgをワクチン接種すると、ヒトHBsAg粒子
と反応する高い抗体価が得られた(マウスNo、l)。
しかし乍らllBs Po l iOAgで免疫したマ
ウスはHBs抗原に微弱な応答しか示さなかった(表1
b1マウスNo、 2及び4)。
このことは抗原決定基がハイブリッド分子中で部分的に
ねじれを生じるという観察と一致する。
他方、ポリオウィルスVPIに挿入された配列は免疫的
に活性であり一1全部のマウスにおいて該配列のキャリ
ヤーたる合成ペプチドと1型ポリオウイルスの完全タン
パクVPI(ウェスタンプロット)とを認識する抗体を
誘発する(表1c)。更に、得られた抗血清は感染性ウ
ィルスと熱変性ウィルスとの双方に対して特異的効力を
有する。このことは表1dの免疫沈降テストで示される
。更に全部の抗血清がポリオウィルスを中和する有意な
抗体価を有する(表1e)。
予備的結果より、HBsAg粒子がウサギにも免疫を獲
得させることが判明した。tlBsPolioAgを(
毎回10〜40.c41ずつ)2回注射すると4羽のう
ち3羽が感染性ポリオウィルスと共に免疫沈降する抗体
を有した。
HBsPolioAg粒子は、感染性ポリオピリオンと
熱変性ポリオピリオン(エミニ(Emini)等)とに
共通の少数エピトープを認識する中和抗体を出現させる
潜在能力をもつ。このことは、対応するアミノ酸配列の
抗体結合活性と免疫産生活性との少なくとも一部がII
BYエンベロープ粒子の表面で発現することによって証
明される。
この短い配列はポリオウィルスのキャプシドにピークを
形成しくホーグル(Hogle)等)その結果自律的構
造を有し得る。
11BsPolioAg粒子中でllBsAgの近傍の
配列は更に、挿入されたポリオウィルスの安定性と適応
性とを維持し得るであろう。 HBsAgと)IBs 
Po l ioAgとの免疫特性試験を以下のごと〈実
施した。その結果を表1に示す。
(a)  1i7J記のごとく精製した2縄のHBsA
g(No、 1)又は30ugのHBsPolioAg
(No、2〜4)を50%の完全フロインドアジュバン
トのエマルジョンと共に生後8週間の13ALB/cマ
ウスにm腔内注射して免疫し2週間後に不完全フロイン
ドアジュバントを注射した。
3i1間後にマウスのミエローマ細胞sp210−Ag
14(キュイラン(Couillin)等)を注射し続
いてアジュバントを含まないブースター注射を実施した
マウスNo、5を無抗原処置した。2週間後に腹水液を
採取し以下の手順で分析した。
(b) AU5ABラジオイムノロシイテスト(アボッ
ト)で抗HBsAg価を定量し国際単位(1,U、)で
示した。
(C)ポリオウィルスVPIのアミノ酸93〜104に
対応するペプチドへの結合をELISA法(ヴオラー(
vol−Ier)等)で定量した。
ウェルにこのペプチドを塗抹して(PBS中0.5■)
1晩おき、空いた部位をBSAでブロックした(0.0
5%のトウィーン(Tween)20を含むPBS中で
1%)。
0.05%のトウィーン2oを含むPBS中で繰り返し
洗浄し、1%のBSAと0.05%のトウィーン2oと
を含むPBS中で腹水液を1=80に希釈し37℃で2
時間インキュベートした。
ウェルを洗浄し、ペルオキシダーゼでラベルし1:10
00に希釈したヤギ(cappell)の抗マウスIg
G抗体を添加した。
洗浄後5hMのクエン酸/燐酸バッファ pH5に入れ
た0−フェニレンジアミン(メルク(Merck)、0
.5■/IIdl)を加えて10分間室温に維持し、2
,5%のII、So、を加えて反応を停止させた。
陽性の血清はコントロール(No、 5)の3倍以上の
吸収価(DO)を示した。
(d)  1型ポリオウイルス(マホニー)を”5−N
etでラベルしCsC1勾配中で遠心して精製した。
感染性ピリオンを56℃で1時間インキュベートして熱
変性ピリオンを調製した。
150mMのNaC1と5mMのEDTAと50mMの
トリス pH7,4と0.02%のNaN、と0.05
%のNon1dとP2Oとから成る溶媒中に、35S 
−Met (エミ二等)でラベルした粒子15000c
pmを含む50ulの部分サンプルを、50IINのマ
ウス腹水液の存在下で37℃で1時間及び4℃で1晩イ
ンキユベートした。
免疫複合体をブドウ球菌5taphylococcus
 aureus(コーワン(Covan) I株)(ケ
スラー(Kessler))によって沈降させその放射
能を試験した。表1dの数字は免疫沈降した放射能の値
を%で示す。
(e)  100プラーク形成単位のl型ポリオウィル
ス(マホニー)を加えてVero細胞の標準プラーク減
少テストを行って各血清を中和する抗体価を測定した。
3つの実験から得られた平均値の減少曲線から、5%の
プラーク減少を与える血清の希釈度の逆数(Log2)
を算出した。
プラスミドpPAPで修飾された遺伝子に関する実験に
よれば、タンパクに挿入された外来配列が粒子の表面に
露出していることが判明した。外来性配列の初期立体配
座が変化したとき、より大きい構造を挿入するか又はl
lBsAgタンパクの幾つかの部分を欠失させるとこの
問題が解決できると考えるのが妥当である。別の挿入部
位の探求も勿論可能である。HBsAgの残基50の処
(S遺伝子のBa11部位)に8個のアミノ酸を挿入す
ると粒子の産生及び分泌が可能になる。
従って本発明により混合ワクチンが提供される。
HBsAgの抗原決定基に外来の抗原決定基の配列を挿
入すると、挿入配列が表面に露出しているときは、HB
Vウィルスの別の亜をに対する混合ワクチン、ウィルス
のコアの決定因子(HBcAg、 HBeAg)に対す
る混合ワクチン(ニー・エム・プリンス(A。
M、Pr1nce)等、1983、ニス・イワーソン(
S、 Iwarson)等、1984)、B型肝炎と同
じ集団(エイズ、ヘルペス)に関するウィルスの抗原決
定基に対する混合ワクチン及びその他のウィルス(ティ
ー・エム・シニック(T、M、5hinnick)等)
の抗原決定基に対する混合ワクチンを製造することが可
能になる。3型ポリオウイルス(D、M、A、(、工ヴ
アンス(Evans)等、1983)のVPIタンパク
の主要抗原決定基に関与する8個のアミノ酸は、化学的
に合成されたDNA断片を介してHBsAgタンパクに
挿入され得る。
また、この種の操作を用いて薬剤学的に重要な生物学的
に活性の配列を発現させることが可能である。 動物へ
パンダ(Hepanda)ウィルス(ビー・エルー?リ
オン(P、L、Marion)等、1983)によって
産生ずる粒子も同じ条件で使用され得る。
このために本発明は選択された投与形態特に非経口投与
に適した薬剤ベヒクルと共に本発明の粒子を有効用量で
含むB型ウイルス性肝炎用ワクチン組成物に係る。用量
は特にタンパク3〜6塊/−であり例えばタンパク5q
/d(単位用量)である。
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(以下余白)
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明構造で使用されるプラスミドplAsの
構造の概略図、第2図はpLASに由来し更に1型ポリ
オウイルス(マホニー株)のタンパクの11個のアミノ
酸の配列をコードする合成りNA断片を含むプラスミド
pPAPの構造の概略図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)HBs抗原の主要ポリペプチドに特有のアミノ酸
    配列をHBs抗原に特有の構造を維持するに十分な割合
    で含む粒子であり、好ましくはそれ自体が免疫産生部位
    のキャリヤーたる主要ペプチドに外来の1つ以上のアミ
    ノ酸配列を主要ペプチドの内部特に通常は前記粒子の外
    面に露出した親水性領域の1つに取り込むか又は変形例
    として該親水性領域に属する1つ以上のアミノ酸が前記
    外来アミノ酸配列で置換されていることを特徴とする粒
    子。
  2. (2)外来アミノ酸配列が、主要ポリペプチドのアミノ
    酸32〜74を含む領域に挿入されることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の粒子。
  3. (3)外来アミノ酸配列が、主要ポリペプチドのアミノ
    酸110〜156を含む領域に挿入されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の粒子。
  4. (4)外来ポリペプチド配列のサイズがアミノ酸16個
    より大きくないこと、特にアミノ酸5〜16個、より好
    ましくは6〜13個であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項から第3項のいずれかに記載の粒子。
  5. (5)更に、B型ウイルス性肝炎のウイルスのゲノムの
    プレーS領域によりコードされるポリペプチド配列を含
    むことを特徴とする特許請求の範囲第1項から第4項に
    のいずれかに記載の粒子。
  6. (6)B型ウイルス性肝炎のウイルスのゲノムのS領域
    及び場合によってはプレーS領域をコードするDNA配
    列を含む組換体DNAであり、前記DNA配列が前記主
    要ポリペプチドの親水性領域に対応するS領域のゾーン
    の少なくとも1つにおいて、前記外来配列をコードする
    少なくとも1つのヌクレオチド配列によって局部的に修
    飾されていること、及び、S領域と場合によってはプレ
    ーS領域とが組換体DNAの内部で外来性プロモータの
    直接コントロール下に維持されており該プロモータは、
    ベクターが組み込まれる真核細胞特にヒトもしくは動物
    の真核細胞中又は酵母中で直接コントロール下の遺伝子
    の転写を有効に開始せしめる能力が既知のプロモータで
    あることを特徴とする組換体DNA。
  7. (7)前記外来配列をコードするヌクレオチド配列が、
    HBs抗原の構成中に含まれる主要ポリペプチドのアミ
    ノ酸32〜74をコードするS遺伝子の領域に局在する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の組換体
    DNA。
  8. (8)前記外来配列をコードするヌクレオチド配列が、
    HBs抗原の構成中に含まれる主要ポリペプチドのアミ
    ノ酸110〜156をコードするS遺伝子の領域に局在
    することを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載の組
    換体DNA。
  9. (9)前記外来ヌクレオチド配列が16個以下のアミノ
    酸特に6〜13個のアミノ酸を含むポリペプチドをコー
    ドすることを特徴とする特許請求の範囲第6項から第8
    項のいずれかに記載の組換体DNA。
  10. (10)前記外来性プロモータがSV40ウイルスのプ
    ロモータの1つから成ることを特徴とする特許請求の範
    囲第6項がら第9項のいずれかに記載の組換体DNA。
  11. (11)特許請求の範囲第6項から第10項のいずれか
    に記載の組換体DNAの外来性プロモータを認識し得る
    ヒトまたは動物宿主または酵母由来の細胞系であって、
    ゲノムに取り込まれた特許請求の範囲第6項から第10
    項のいずれかに記載の組換体DNAを含むことを特徴と
    する細胞系。
  12. (12)SV40ウイルスのプロモータを認識し得る細
    胞から形成されることを特徴とする特許請求の範囲第1
    1項に記載の細胞系。
  13. (13)特許請求の範囲第6項から第10項のいずれか
    に記載の組換体DNAによって特にヒトまたは動物の細
    胞系を形質転換し、組換体DNAのプロモータが使用細
    胞宿主の種類に応じて選択されること、及び、前記のご
    とく形質転換された微生物を培養すること、及び、産生
    粒子を回収することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    から第5項のいずれかに記載の粒子の産生方法。
  14. (14)主要ポリペプチドに取り込まれた外来配列が1
    6個以下のアミノ酸を含むこと、及び、前記細胞宿主の
    培地に分泌された産生粒子を回収することを特徴とする
    特許請求の範囲第13項に記載の方法。
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