JPS61230244A - コンバ−ゼンス補正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、インライン方式カラーテレビジ菖７受像ｆｆ
１ｋのコンバーゼンス補正装置に係り、特に両端電子ビ
ームによる画面コーナ部のミスコンバーゼンスを補正あ
るいは、調整することを可能としたコンバーゼンス補正
装置に関するものである。

〔発明の背景〕

従来の両端電子ビームによる画面上のミスコンバーゼン
スを補正するコンバーゼンス補正装置は特公昭５１−４
８１６号公報に記載のよ５１ＣＥ字形磁性体に巻線を巻
回してその巻線に所望の電流波形を波形成形して電流を
流すといった方式があるが、波形成形のために回路構成
が極端に複雑であったり、又個々のミスコンバーゼンス
の補正はできても、偏向ヨークの構造で一義的に決まる
、偏向ヨーク自身が本質的に持っているミスコンバーゼ
ンス成分であるトリレンマ量（昭和５１年テレビジ１７
学会、テレビジョン方式、回路研究会資料ＴＥＳ５４−
５号参照）の補正及び調整が出来ないという問題があっ
た。

またトリレンマ量を補正及び調整する手段として、特公
昭５９−４２４１５号公報に記載されているように、Ｄ
Ｙ（偏向ヨーク）の構造そのものを変化させないとトリ
レンマ量の補正及び調整ができないものや、特開昭５９
−１１４９１号公報に記載されているように可飽和リア
クタを利用したトランスを用いて、偏向電流を変調して
、画面コーナ部において両端電子ビームによるミスコン
バーゼンスを補正及び調整することができるが、可飽和
リアクタのインダクタンス値の設定等、設計が非常に困
難であるといった問題があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、ＤＹの構造等を変化させることなしに
両端電子ビームによる画面コーナ部におけるミスコンバ
ーゼンスだけを独立に補正もしくは、調整できるコンバ
ーゼンス補正装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

上記目的達成のため、本発明によるコンバーゼンス補正
装置は、インライン方式カラーブラウン管用の偏向ヨー
クの後方に１略コの字形を成した磁性体片を、前記ブラ
ウン管のネック部を挾んで、対角方向４隅に設け１．該
磁性体の片側の磁性体片に垂直傷内コイルと接続する補
助コイルを設け、画面左上偏向時及び左下偏向時には、
Ｂ電子ビームをＲ電子ビームより多く偏向させ、又、画
面右上及び右下偏向時には、Ｒの電子ビームをＢの電子
ビームより多く偏向させることにより、両端電子ビーム
によるミスコンバーゼンスを、画面コーナ部だけ独立に
補正あるいは、調整可能とすることを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下本発明の実施例を図を参照して説明する。

インラインカラーブラウン管において、偏向ヨークの磁
界分布を水平偏向コイルでピンクッシ冒ン形、垂直偏向
コイルでバレル形にすれば偏向ヨークのみで両端電子ビ
ームのコンバーゼンスがとれるというのが、周知のセル
フコンバーゼンスの原理であるが、両端電子ビームによ
る画面上のミスコンバーゼンスを、完全に零にすること
はできず、例えば第４図に示すような１　　　　ミスコ
ンバーゼンスパターンが残る。図中４２゜４３はそれぞ
れＲの電子ビームによる画面上のラスタ、Ｂの電子ビー
ムによる画面上のラスタであり、５１，５２．５３はそ
れぞれ画面上下部９画面コーナ部、及び画面左右部にお
けるミスコンバーゼンス量を示す。又、このミスコンバ
ーゼンスパターンで、画面上下部と左右部でミスコンバ
ーゼンスを補正できるように、水平偏向コイル垂直偏向
コイルをそれぞれピンクッション形磁界、バレル形磁界
になるよ５に巻線分布を選んでも、第５図に示すように
画面コーナ部におい　　　　□て、コンバーゼンスを一
致させることはできずミスコンバーゼンス５４が残って
しまう。この現象を以下トリレンマと呼び、ｉスコンバ
ーゼンス敞５１，５２．５３の和すなわち５１＋５２＋
５３で示される量、もしくは画面上下端部縦線ひらきと
画面左右端部縦線ひらきを合致させた場合に画面コーナ
部で発生しているミスコンバーゼンス量５４をトリレン
マ量と呼ぶことにする。又トリレンマ量は、偏向ヨーク
後方の水平偏向磁界の有効磁界長と、垂直偏向磁界の有
効磁界長との差により制御できることが知られている。

すなわち、トリレンマ量は、偏向ヨークの構造が決まれ
ば、一義的に決まる量で、偏向ヨーク構造を変えなけれ
ば、巻線分布を変化させてもトリレンマ量は変化しない
ものである。

本発明は、簡単表構成によって、前記画面コ−す部にお
けるミスコンバーゼンスな補正できるようにしたもので
、以下本発明の一実施例を第１図及び第２図を用いて説
明する。

第１図は、本発明の第１の実施例の基本構成を示す図で
、ブラウン管のネック断面を画面側から見たものである
。図中、ＩＪ、　ＩＧ、　ＩＲは、−直線上に配列され
た電子銃から照射された、それぞれ青（以下Ｂと記す）
の電子ビーム、緑（以下Ｇと記す）、赤（以下Ｒと記す
）の電子ビームであり％３０は、ブラウン管のネック部
、３１は主垂直偏向磁界の方向、８，１１，１４．１７
は、第３図の斜視図に示すように、偏向ヨークの後部に
ネック部を挾んで対向した略コの字形磁性体ヨリなるコ
ンバーゼンスヨークで、水平方向に対向する各々の磁性
体は図に示すようにそれぞれ磁性体片９及び１０．１２
及び１３．１５及び１６゜１Ｂ及び９から成っていて、
かつそれぞれ外側の磁性体片の方が内側の磁性体片より
、Ｘ軸方向０　　　　に長くなるように構成されている
。そして各々の磁性体片？、１５，１２．１８には、補
助コイル４．６５．７が巻回してあり、垂直軸上方向の
偏向時には、図に示す電流の方向４１に垂直偏向電流が
流れるように接続してあり、磁性体片９と１０　、１２
と１３の間に図に示す補正磁界２１．２２を発生する。

今第１図に示すよ５に、ビームが、画面左上コーナ部に
偏向されている場合を考える。Ｒ，０゜Ｂの各ビームは
、主偏向コイルの電子銃側に伸延している偏向磁界によ
り、すでＫある程度左上方向に偏向されており、略コの
字形磁性体の設置しである付近では、第１図に示す位置
に違している。この各ビームは、図中に示す補正磁界２
１が作用しているが、この補正磁界は、磁性体８に近い
断器磁束密度が大きい。その結果補正磁界により受ける
上方向の偏向力は、Ｒの電子ビームに比較して、Ｂの電
子ビームに対して強く作用する。すなわち、Ｂの電子ビ
ームの上方向の偏向量がＲの電子〈−ムの偏向量に比較
して増加することになる。

また、第１図において磁性体片９と１０との間隙の長さ
２６は、磁性体片９と１２の間隙の長さ２５に比べ極端
に短かいため補助コイル４により発生した磁界は主に磁
性体片９と１０で作るループとして多く発生する。従っ
て磁性体片９から１２へ通り抜ける磁界は、はとんど無
視してよいことになる。又、磁性体片１０は、磁性体片
９で発生した磁界を誘引する磁路として働いているため
、磁性体片９で発生した磁界の磁性体片１０より下部へ
の影響をシャントしている。又同様の理由により、磁性
体１１，１４．１７で形成している磁界の各ビームに与
える影響も１画面左上コーナ部偏向時には、無視して良
いことになる。

次Ｋ、ビームが、画面右上コーナ部に偏向されている時
を考えると、この場合も前記１画面左上コーナ部偏向時
と同様の原理により、ＲのビームがＢのビームに比べよ
り強く上方向の偏向力を受け、Ｒの電子ビームの偏向量
が、Ｂのビームの偏向量に比較して増加することＫなる
。

すなわち第１図における補正を行なうことにより、前記
第４図及び第５図に示した画面上側コーナ部の横線のミ
スコンバーゼンスを補正することができる。

第１図においては、主偏向の場合について述べたが、下
偏向の場合にも同様の原理によりミスコンバーゼンス補
正を説明できる。第２図を用いて説明する。主偏向磁界
方向、補助；イルに流れる垂直偏向電流の向き、及び各
磁性体片で発生する磁界の向きは、すべて逆転し、＠２
図に示す通りとなる。すなわち、画面左下コーナ部偏向
時には、Ｒのビームに比べＢのビームがより下方向に偏
向を受け、又、画面右下コーナ部偏向時には、Ｂのビー
ムに比べＲのビームがより下方向に偏向を受け、その結
果第４図。

第５図に示す画面下側コーナ部における横線のミスコン
バーゼンスを補正することができる。

すなわち、本発明による補正を行なえば、画面上下部及
び左右部の両端電子ビームによるコンバーゼンスを変化
させることなく、画面コーナ部における両端電子ビーム
による横線のミスコンバーゼンスだけを独立に補正する
ことができる。言い換えれば、偏向ヨークの構造で−義
的に決まってくるトリレンマ量を、偏向ヨークの構造を
何ら変化させずに補正することが可能となる。

又、本発明における補正は、第１図及び第２図で示した
４つの磁性体片８．１４及び１１．１７の間に渡り部を
設けて一体化し、第６図に示すようなネック部を挾んで
対向する一対の磁性体７１゜７２１Ｃすることも可能で
、量産の際、部品点数を　少なくできるとともに、取付
の際の精度も高上させることができる。

次に本発明の第２の実施例を第７図を用いてい、− 説明する。第７図は、本発明における補正方式の回路構
成を示す図である。第７図において８１は主垂直偏向コ
イル、８２は、第１図及び第２図ノ４．６，７．５に示
す補助コイルである。又、８３は可変抵抗、８４は可変
インダクタである。第７図（６）においては、可変抵抗
８５を用いて、垂直偏向電流を分流して、補助コイル８
２に流れる垂直偏向電流を調節できるようにした構成、
又第７図（ｂ）においては、可変インダクタを用いて同
様にして補助コイル８２に流れる垂直偏向電流を調節で
きるようにした構成で、第１図及び第２図における各補
助コイルで発生する磁界の強さを可変できるようにした
ものである。。従って本方式による補正を行なえば、画
面コーナ部における両端電子ビームによる横線のコンバ
ーゼンスを任意に調節することができ、言い換えれば、
ミスコンバーゼンスの成分であるトリレンマ量ヲ任意に
調整することが可能となる。

なお、第１の実施例及び第２の実施例において磁性体に
巻回した補助コイルに流す垂直偏向電流の極性を逆にす
れば、第４図及び第５図に示したＲとＢのラスタパター
ンが、逆転したミスコンバーゼンスパターンを補正でき
ることは明らかである。

また前述の補正において補助コイルに、垂直偏向電流の
代りに水平偏向電流を流せば、画面コーナ部の両端電子
ビームによる縦線のミスコンバーゼンスをも補正あるい
は調節することが可能である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、簡単な構成により、両端電子ビームに
よるコンバーゼンスを、画面上下部及び左右部で変化さ
せることなしに、画面コーナ一部における；ンバーゼン
スを任意に補正及び調節することができ、ミスコンバー
ゼンスの成分であるトリレンマ量を任意に調節すること
ができ、コンバーゼンス品位の良い画像を得るため実用
上有効なコンバーゼンス補正装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ本発明の一実施例の構成を示
す正面図、ｌ＠３図は本発明の一実施例を示す斜視図、
第４図、第５図はそれぞれトリレンマパターンを示す説
明図、第６図は本発明の一実施例における磁性体の形状
を示す正面図、第７図は本発明における回路構成を示す
回路図である。 ａ、５．６，７．５６．８２　：補助コイル８．９，１
０，１１，１２，１３，１４，１５，１６，１７ｊ７，
７１　：磁性体片１Ｊ、　ＩＲ，ＩＧ二電子ビーム ２１．２２，２３．２４　：補正磁界 ３０ニブラウン管ネック部 ３１：主垂直偏向磁界の方向 ３２：セパレータ ３３：コア ３４：クリップ ３５：偏向ヨーク ４１：電流の方向 ４２：Ｒのラスタ ４３：Ｂのラスタ ５１：画面上下部ミスコンバーゼンス ５２．５４　：　画面コーナ一部ミスコンバーゼンス５
３：画面左右部コンバーゼンス ３９．８１　：垂直偏向コイル ８３：可変抵抗 ８４：可変イ／ダクタ ＝ ｄｌ 第３図 、）？ う 第４図　　　　第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）インライン配列の３電子銃を有するカラーブラウン
   管用偏向ヨークにおいて、前記ブラウン管のネック部を
   中心として、前記３電子銃を結ぶ軸線とその軸線に垂直
   な垂直方向の中心線とで、４象限に分割された前記偏向
   ヨークの後端部の各象限に、略コの字形磁性体を、対角
   線上に、前記ネック部を挾んで対向するように配置し、
   各コの字形磁性体の外側の磁性体片に補助コイルを設け
   て成り、該補助コイルに偏向電流を流して、画面コーナ
   部偏向時に、各コーナに最も近い電子ビームに補正磁界
   を与えるようにしたことを特徴とするコンバーゼンス補
   正装置。 ２）特許請求の範囲第１項記載のコンバーゼンス補正装
   置において、前記３電子銃を結ぶ軸線を挾んで配置され
   ている略コの字形磁性体に渡り部を設けて上下で一体化
   し、前記ネック部を挾んで対向した一対の磁性体とする
   ことを特徴とするコンバーゼンス補正装置。 ３）特許請求の範囲第１項または第２項記載のコンバー
   ゼンス補正装置において、磁性体片に巻回された前記補
   助コイルに、並列に可変抵抗あるいは可変インダクタを
   接続し、前記補助コイルに流れる電流の値を可変できる
   ようにしたことを特徴とするコンバーゼンス補正装置。