JPH0797483B2 - 陰極線管用偏向装置 - Google Patents
陰極線管用偏向装置Info
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- JPH0797483B2 JPH0797483B2 JP61228215A JP22821586A JPH0797483B2 JP H0797483 B2 JPH0797483 B2 JP H0797483B2 JP 61228215 A JP61228215 A JP 61228215A JP 22821586 A JP22821586 A JP 22821586A JP H0797483 B2 JPH0797483 B2 JP H0797483B2
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- coil
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- vertical
- deflection coil
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明はテレビジョン受像機やディスプレイ装置等の陰
極線管用の偏向装置に関するものであり,ミスコンバー
ゼンスを最少限におさえると共に画面の糸巻歪をも改善
する様にしたものである。
極線管用の偏向装置に関するものであり,ミスコンバー
ゼンスを最少限におさえると共に画面の糸巻歪をも改善
する様にしたものである。
(従来の技術) 現在一般に使用されているカラーテレビジョン受像機用
の陰極線管は3電子銃が横一列に並べられた,いわゆる
インライン形の陰極線管が使用されており,このインラ
イン形陰極線管用の偏向ヨークは水平偏向コイルにて得
られる水平偏向磁界をピンクッション形に,垂直偏向コ
イルにて得られる垂直偏向磁界をバレル形になる様に夫
々のコイルの巻線分布を設定している。この様な巻線分
布とすることでコンバーゼンスを得ているもので,一般
にはコンバーゼンスフリーと称されている。ところが陰
極線管の偏向角が大きくなるのに従い,単に巻線分布を
設定しただけでは依然としてミスコンバーセンスが発生
し,何等かの別の対策が必要とされている。この対策の
一つとして例えば特開昭58-14453号公報に示される様な
方法が考えられる。この方法は偏向ヨークのコアから放
出されている磁束を利用して水平偏向コイルの回路イン
ピーダンスを変化させる事によって水平偏向コイルに流
れる電流を垂直偏向周期で差動的に変化させ,水平偏向
磁界分布の相様を時間と共に変化させてミスコンバーゼ
ンスを補正しているものである。具体的にはリアクタを
構成するコイルを偏向ヨークのコアに接近させて取付
け,このコイルを偏向ヨークのコアから垂直偏向周期で
変化する磁束を得て動作させることによって水平偏向コ
イルの回路インピーダンスを変化させミスコンバーセン
スを補正すると共に従来必要とされていたリアクタ変調
用の垂直偏向コイルと直列に接続される垂直用のコイル
を省略させたものである。
の陰極線管は3電子銃が横一列に並べられた,いわゆる
インライン形の陰極線管が使用されており,このインラ
イン形陰極線管用の偏向ヨークは水平偏向コイルにて得
られる水平偏向磁界をピンクッション形に,垂直偏向コ
イルにて得られる垂直偏向磁界をバレル形になる様に夫
々のコイルの巻線分布を設定している。この様な巻線分
布とすることでコンバーゼンスを得ているもので,一般
にはコンバーゼンスフリーと称されている。ところが陰
極線管の偏向角が大きくなるのに従い,単に巻線分布を
設定しただけでは依然としてミスコンバーセンスが発生
し,何等かの別の対策が必要とされている。この対策の
一つとして例えば特開昭58-14453号公報に示される様な
方法が考えられる。この方法は偏向ヨークのコアから放
出されている磁束を利用して水平偏向コイルの回路イン
ピーダンスを変化させる事によって水平偏向コイルに流
れる電流を垂直偏向周期で差動的に変化させ,水平偏向
磁界分布の相様を時間と共に変化させてミスコンバーゼ
ンスを補正しているものである。具体的にはリアクタを
構成するコイルを偏向ヨークのコアに接近させて取付
け,このコイルを偏向ヨークのコアから垂直偏向周期で
変化する磁束を得て動作させることによって水平偏向コ
イルの回路インピーダンスを変化させミスコンバーセン
スを補正すると共に従来必要とされていたリアクタ変調
用の垂直偏向コイルと直列に接続される垂直用のコイル
を省略させたものである。
この様な従来の技術においてはカラー陰極線管の偏向角
が大きくなっても良好なコンバーゼンス特性が得られる
事が判ったが,更に改善をすべき点も残されており,例
えば画面の糸巻歪についてはこの方法をとったとしても
特別に考慮されていない為に依然として残存している事
である。
が大きくなっても良好なコンバーゼンス特性が得られる
事が判ったが,更に改善をすべき点も残されており,例
えば画面の糸巻歪についてはこの方法をとったとしても
特別に考慮されていない為に依然として残存している事
である。
(発明が解決しようとする問題点) この様にミスコンバーゼンスについては良好な結果が得
られるものの画面の糸巻歪については更に改善の余地の
ある事が判明したものであって,本発明ではこのミスコ
ンバーゼンスが改善される点はそのままにして更に画面
の糸巻歪についても更に改善を図った陰極線管用偏向装
置を提供することを目的とする。
られるものの画面の糸巻歪については更に改善の余地の
ある事が判明したものであって,本発明ではこのミスコ
ンバーゼンスが改善される点はそのままにして更に画面
の糸巻歪についても更に改善を図った陰極線管用偏向装
置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は主偏向ヨークの他に副偏向ヨークを設け,この
副偏向ヨークは環状に形成されたコアに一対の突起を形
成し,この突起に水平偏向コイルに直列に接続された補
正用コイルを設け,この副偏向ヨークのコアにはトロイ
ダル状に第2の垂直偏向コイルを巻回し,この第2の垂
直偏向コイルと主偏向ヨークのコアにトロイダル状に巻
回された第1の垂直偏向コイルとの巻角度を所定の関係
になる様に設定する事で良好なコンバーゼンス特性を保
持しつつ画面の糸巻歪を改善したものである。
副偏向ヨークは環状に形成されたコアに一対の突起を形
成し,この突起に水平偏向コイルに直列に接続された補
正用コイルを設け,この副偏向ヨークのコアにはトロイ
ダル状に第2の垂直偏向コイルを巻回し,この第2の垂
直偏向コイルと主偏向ヨークのコアにトロイダル状に巻
回された第1の垂直偏向コイルとの巻角度を所定の関係
になる様に設定する事で良好なコンバーゼンス特性を保
持しつつ画面の糸巻歪を改善したものである。
(作用) この様な構成とする事でミスコンバーゼンスの補正は副
偏向ヨークのコアに設けた突起及び補正用コイルによっ
ておこない画面の糸巻歪は主偏向ヨークの第1の垂直偏
向コイルの巻角度と補助偏向ヨークの第2の垂直偏向コ
イルの巻角度との比率を第1の垂直偏向コイルの巻角度
をθ1,第2の垂直偏向コイルの巻角度をθ2とした時に
θ2>θ1とし,この主偏向ヨークの第1の垂直偏向コイ
ルではピンクッション磁界を強調し,副偏向ヨークの第
2の垂直偏向コイルではバレル磁界を強調させる事で画
面の左右の糸巻歪を補正する様にしたものである。
偏向ヨークのコアに設けた突起及び補正用コイルによっ
ておこない画面の糸巻歪は主偏向ヨークの第1の垂直偏
向コイルの巻角度と補助偏向ヨークの第2の垂直偏向コ
イルの巻角度との比率を第1の垂直偏向コイルの巻角度
をθ1,第2の垂直偏向コイルの巻角度をθ2とした時に
θ2>θ1とし,この主偏向ヨークの第1の垂直偏向コイ
ルではピンクッション磁界を強調し,副偏向ヨークの第
2の垂直偏向コイルではバレル磁界を強調させる事で画
面の左右の糸巻歪を補正する様にしたものである。
(実施例) 以下本発明に係る陰極線管用偏向装置の実施例について
図面を参照して詳細に説明する。
図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明に係る偏向装置の構成を示すもので,主
偏向ヨーク(10)と副偏向ヨーク(11)から構成されて
いる。主偏向ヨーク(10)は朝顔形に形成され軸方向に
2分割されているコア(12)を有し,このコア(12)の
分割された部分にトロイダル状に第1の垂直偏向コイル
(13)(13′)が巻回される。この垂直偏向コイル(1
3)(13′)は夫々並列に接続され端子(14)(14′)
で結線されている。一方副偏向ヨーク(11)は環状に形
成されたコア(15)を有し,このコア(15)の対向する
水平軸上の位置でコア(15)の外方向に延在する1対の
突起(16)(16′)が一体に設けられる。このコア(1
5)と突起(16)(16′)はこの突起(16)(16′)の
中心軸を結ぶ直線上で2分割されている。このコア(1
5)の分割された部分には第2の垂直偏向コイル(17)
(17′)が夫々トロイダル状に巻回され,第2の垂直偏
向コイル(17)(17′)は夫々並列に接続され端子(1
8)(18′)で結線されている。そしてこの端子(18)
と前記端子(14′)間を接続し第1と第2の垂直偏向コ
イル(13)(13′)と(17)(17′)とが直列に接続さ
れる様になされる。そしてコア(15)の突起(16)(1
6′)には後述する補助コイル(19)(19′)が夫々巻
回され,この突起(16)(16′)の端面には永久磁石
(20)(20′)が添着されて補助コイル(19)(19′)
に直流的バイアスを与えている。この第1図ではくら形
の水平偏向コイル及び水平偏向コイルと垂直偏向コイル
とを分離するスペーサとは図示していないが一般の偏向
ヨークと同様に配置されるものである。そして主偏向ヨ
ーク(10)と副偏向ヨーク(11)とは陰極線管(図示せ
ず)の管軸上に平行して配設され,主偏向ヨーク(10)
が陰極線管のスクリーン側に,副偏向ヨーク(11)が電
子銃側になる様に配置される。この第1の垂直偏向コイ
ル(13)(13′)の中心軸からの巻角度は第2図に示す
様にθ1とし,第2の垂直偏向コイル(17)(17′)の
中心軸からの巻角度は第3図に示す様にθ2とすると,
この両巻角度の関係はθ1<θ2になる様に設定される。
更に主及び副偏向ヨーク(10)(11)の第1及び第2の
垂直偏向コイル(13)(13′)及び(17)(17′)の巻
線分布は第4図に示す様に第1の垂直偏向コイル(13)
(13′)でピンクッション磁界を強調し,第2の垂直偏
向コイル(17)(17′)でバレル磁界を強調する様に巻
回される。この結果第1及び第2の垂直偏向コイル(1
3)(13′),(17)(17′)によるZ軸方向(管軸方
向)の磁界分布は第1の垂直偏向コイル(13)(13′)
によってスクリーン側をピン磁界を強調し,第2の垂直
偏向コイル(17)(17′)によって電子銃側をバレル磁
界を強調する磁界とする。
偏向ヨーク(10)と副偏向ヨーク(11)から構成されて
いる。主偏向ヨーク(10)は朝顔形に形成され軸方向に
2分割されているコア(12)を有し,このコア(12)の
分割された部分にトロイダル状に第1の垂直偏向コイル
(13)(13′)が巻回される。この垂直偏向コイル(1
3)(13′)は夫々並列に接続され端子(14)(14′)
で結線されている。一方副偏向ヨーク(11)は環状に形
成されたコア(15)を有し,このコア(15)の対向する
水平軸上の位置でコア(15)の外方向に延在する1対の
突起(16)(16′)が一体に設けられる。このコア(1
5)と突起(16)(16′)はこの突起(16)(16′)の
中心軸を結ぶ直線上で2分割されている。このコア(1
5)の分割された部分には第2の垂直偏向コイル(17)
(17′)が夫々トロイダル状に巻回され,第2の垂直偏
向コイル(17)(17′)は夫々並列に接続され端子(1
8)(18′)で結線されている。そしてこの端子(18)
と前記端子(14′)間を接続し第1と第2の垂直偏向コ
イル(13)(13′)と(17)(17′)とが直列に接続さ
れる様になされる。そしてコア(15)の突起(16)(1
6′)には後述する補助コイル(19)(19′)が夫々巻
回され,この突起(16)(16′)の端面には永久磁石
(20)(20′)が添着されて補助コイル(19)(19′)
に直流的バイアスを与えている。この第1図ではくら形
の水平偏向コイル及び水平偏向コイルと垂直偏向コイル
とを分離するスペーサとは図示していないが一般の偏向
ヨークと同様に配置されるものである。そして主偏向ヨ
ーク(10)と副偏向ヨーク(11)とは陰極線管(図示せ
ず)の管軸上に平行して配設され,主偏向ヨーク(10)
が陰極線管のスクリーン側に,副偏向ヨーク(11)が電
子銃側になる様に配置される。この第1の垂直偏向コイ
ル(13)(13′)の中心軸からの巻角度は第2図に示す
様にθ1とし,第2の垂直偏向コイル(17)(17′)の
中心軸からの巻角度は第3図に示す様にθ2とすると,
この両巻角度の関係はθ1<θ2になる様に設定される。
更に主及び副偏向ヨーク(10)(11)の第1及び第2の
垂直偏向コイル(13)(13′)及び(17)(17′)の巻
線分布は第4図に示す様に第1の垂直偏向コイル(13)
(13′)でピンクッション磁界を強調し,第2の垂直偏
向コイル(17)(17′)でバレル磁界を強調する様に巻
回される。この結果第1及び第2の垂直偏向コイル(1
3)(13′),(17)(17′)によるZ軸方向(管軸方
向)の磁界分布は第1の垂直偏向コイル(13)(13′)
によってスクリーン側をピン磁界を強調し,第2の垂直
偏向コイル(17)(17′)によって電子銃側をバレル磁
界を強調する磁界とする。
尚図中(21)はくら形の水平偏向コイル(21)を示し,
この第4図及び第2図,第3図では図示のコイルは1対
あるコイルの片側のみを図示してある。
この第4図及び第2図,第3図では図示のコイルは1対
あるコイルの片側のみを図示してある。
この様に構成された偏向装置の回路結線は第5図の様に
接続される。即ち主偏向ヨーク(10)の第1の垂直偏向
コイル(13)(13′)の一端は端子(14)から垂直偏向
出力の低電位点端子(22)と接続され,他端は端子(1
4′)を介して第2の垂直偏向コイル(17)(17′)の
端子(18)と接続される。この端子(18)と他方の端子
(18′)間には可変抵抗(23)が第2の垂直偏向コイル
(17)(17′)と並列に接続されている。そしてこの第
2の垂直偏向コイル(17)(17′)の他方の端子(1
8′)は垂直偏向出力の高電位点端子(24)に接続され
ている。一方突起(16)(16′)に巻回された補助コイ
ル(19)(19′)は水平偏向コイル(21)(21′)と接
続されるもので,補助コイル(18)の一端は水平偏向コ
イル(21)の一端に,また他端は水平偏向コイル(2
1′)の一端及び水平偏向出力の低電位点端子(25)と
接続される。この水平偏向コイル(21′)の他端は補助
コイル(19′)の一端と接続され,補助コイル(19′)
の他端は水平偏向コイル(21)の他端及び水平偏向出力
の高電位点端子(26)と接続されている。
接続される。即ち主偏向ヨーク(10)の第1の垂直偏向
コイル(13)(13′)の一端は端子(14)から垂直偏向
出力の低電位点端子(22)と接続され,他端は端子(1
4′)を介して第2の垂直偏向コイル(17)(17′)の
端子(18)と接続される。この端子(18)と他方の端子
(18′)間には可変抵抗(23)が第2の垂直偏向コイル
(17)(17′)と並列に接続されている。そしてこの第
2の垂直偏向コイル(17)(17′)の他方の端子(1
8′)は垂直偏向出力の高電位点端子(24)に接続され
ている。一方突起(16)(16′)に巻回された補助コイ
ル(19)(19′)は水平偏向コイル(21)(21′)と接
続されるもので,補助コイル(18)の一端は水平偏向コ
イル(21)の一端に,また他端は水平偏向コイル(2
1′)の一端及び水平偏向出力の低電位点端子(25)と
接続される。この水平偏向コイル(21′)の他端は補助
コイル(19′)の一端と接続され,補助コイル(19′)
の他端は水平偏向コイル(21)の他端及び水平偏向出力
の高電位点端子(26)と接続されている。
この様に回路配置を組むことで水平偏向コイル(21)
(21′)には補助コイル(19)(19′)が夫々の巻線毎
に直列に介在され,この夫々の直列回路が端子(25)
(26)間では並列に接続されていることになる。従って
水平偏向コイル(21)(21′)を流れる偏向電流は補助
コイル(19)(19′)をも流れ,この補助コイル(19)
(19′)は第2の垂直偏向コイル(17)(17′)を流れ
る垂直偏向磁界の影響を受けることとなる。これは垂直
偏向コイル(17)(17′)に垂直偏向電流が流れるとコ
ア(15)を流れる磁束と永久磁石(16)(16′)による
直流バイアスによって突起(16)(16′)に磁気飽和が
生じ,コア(15)を流れる磁束の方向によって補助コイ
ル(19)(19′)には差動的にインダクタンスの変化が
発生する。この為にこの補助コイル(19)(19′)が直
列に接続されている水平偏向コイル(21)(21′)のイ
ンピーダンスが垂直の偏向周期に同期して差動的に変化
しミスコンバーゼンスの補正がおこなわれる。
(21′)には補助コイル(19)(19′)が夫々の巻線毎
に直列に介在され,この夫々の直列回路が端子(25)
(26)間では並列に接続されていることになる。従って
水平偏向コイル(21)(21′)を流れる偏向電流は補助
コイル(19)(19′)をも流れ,この補助コイル(19)
(19′)は第2の垂直偏向コイル(17)(17′)を流れ
る垂直偏向磁界の影響を受けることとなる。これは垂直
偏向コイル(17)(17′)に垂直偏向電流が流れるとコ
ア(15)を流れる磁束と永久磁石(16)(16′)による
直流バイアスによって突起(16)(16′)に磁気飽和が
生じ,コア(15)を流れる磁束の方向によって補助コイ
ル(19)(19′)には差動的にインダクタンスの変化が
発生する。この為にこの補助コイル(19)(19′)が直
列に接続されている水平偏向コイル(21)(21′)のイ
ンピーダンスが垂直の偏向周期に同期して差動的に変化
しミスコンバーゼンスの補正がおこなわれる。
一方第1の垂直偏向コイル(13)(13′)の巻角度θ1
を狭くすることでピンクッション磁界を強調し,第2の
垂直偏向コイル(17)(17′)の巻角度θ2を広くとる
ことによってバレル磁界を強調し,そして第1の垂直偏
向コイル(13)(13′)の強調されたピンクッション磁
界をスクリーン側に,第2の垂直偏向コイル(17)(1
7′)の強調されたバレル磁界を電子銃側に夫々位置さ
せている。ところで画面の左右の糸巻歪は垂直偏向コイ
ルの磁界分布がバレル磁界の時に第6図の図中破線で示
す様な歪を発生する。この歪を補正するには画面のコー
ナ部分を図中矢印の様に中心線側に押圧(又は引張り)
してやれば画面の左右糸巻歪が補正されることが判る。
このため前述の様に第1の垂直偏向コイル(13)(1
3′)の巻角度θ1を狭くしてピンクッション強調磁界を
発生させると第7図に示す様な磁束φVとなる。この磁
束φVによって電子ビームは図中F方向にFの力で偏向
される様になる。この力Fは夫々水平分力FHと垂直分力
FVとに分けて考えられるのでスクリーン側でピンクッシ
ョン磁界を強調することによって水平分力FHも大きくす
る事ができる。この水平分力FHを第6図の補正力FH1,F
H2に相当する水平分力FH1,FH2を得る様に設定すれば画
面のコーナの歪部分は夫々引合う様な向きに力を受けて
第6図の図中実線で示す様な画面が得られ画面の糸巻歪
を補正することができる。
を狭くすることでピンクッション磁界を強調し,第2の
垂直偏向コイル(17)(17′)の巻角度θ2を広くとる
ことによってバレル磁界を強調し,そして第1の垂直偏
向コイル(13)(13′)の強調されたピンクッション磁
界をスクリーン側に,第2の垂直偏向コイル(17)(1
7′)の強調されたバレル磁界を電子銃側に夫々位置さ
せている。ところで画面の左右の糸巻歪は垂直偏向コイ
ルの磁界分布がバレル磁界の時に第6図の図中破線で示
す様な歪を発生する。この歪を補正するには画面のコー
ナ部分を図中矢印の様に中心線側に押圧(又は引張り)
してやれば画面の左右糸巻歪が補正されることが判る。
このため前述の様に第1の垂直偏向コイル(13)(1
3′)の巻角度θ1を狭くしてピンクッション強調磁界を
発生させると第7図に示す様な磁束φVとなる。この磁
束φVによって電子ビームは図中F方向にFの力で偏向
される様になる。この力Fは夫々水平分力FHと垂直分力
FVとに分けて考えられるのでスクリーン側でピンクッシ
ョン磁界を強調することによって水平分力FHも大きくす
る事ができる。この水平分力FHを第6図の補正力FH1,F
H2に相当する水平分力FH1,FH2を得る様に設定すれば画
面のコーナの歪部分は夫々引合う様な向きに力を受けて
第6図の図中実線で示す様な画面が得られ画面の糸巻歪
を補正することができる。
尚,垂直偏向コイルとしての偏向感度,巻線分布は第1
及び第2の垂直偏向コイル(13)(13′)(17)(1
7′)の総合で考えればよいため第1の垂直偏向コイル
(13)(13′)でピンクッション磁界を強調した分に相
当するだけ第2の垂直偏向コイル側でバレル磁界にして
あげれば差支えないものである。
及び第2の垂直偏向コイル(13)(13′)(17)(1
7′)の総合で考えればよいため第1の垂直偏向コイル
(13)(13′)でピンクッション磁界を強調した分に相
当するだけ第2の垂直偏向コイル側でバレル磁界にして
あげれば差支えないものである。
この様に構成した本発明の偏向装置によればコンバーゼ
ンスを良好な状態に保持したままで画面の左右糸巻歪も
改善させることができる。
ンスを良好な状態に保持したままで画面の左右糸巻歪も
改善させることができる。
上記の説明では補助コイル(19)(19′)に直流バイア
スを与える為に永久磁石(20)(21′)を設けた場合に
ついて説明したが,この永久磁石(20)(21′)に代え
て巻線を巻回し,この巻線に直流電流を流して直流バイ
アスを与える様にしても差支えなく,その他種々の改
良,変更が考えられるが本発明を逸脱しない限りは本発
明の範疇に含まれるものである。
スを与える為に永久磁石(20)(21′)を設けた場合に
ついて説明したが,この永久磁石(20)(21′)に代え
て巻線を巻回し,この巻線に直流電流を流して直流バイ
アスを与える様にしても差支えなく,その他種々の改
良,変更が考えられるが本発明を逸脱しない限りは本発
明の範疇に含まれるものである。
本発明は水平偏向コイルのインピーダンスを垂直周期で
差動的に変化させて水平偏向磁界分布を時間と共に変化
させることでミスコンバーゼンスを補正し,また垂直偏
向コイルを分割して軸方向に配置し夫々のコイルで発生
する磁界の設定状態を変えて画面歪を補正できるもの
で,コンバーゼンスの補正と画面歪の両者を補正するこ
とができる陰極線管用偏向装置を提供することができ
る。
差動的に変化させて水平偏向磁界分布を時間と共に変化
させることでミスコンバーゼンスを補正し,また垂直偏
向コイルを分割して軸方向に配置し夫々のコイルで発生
する磁界の設定状態を変えて画面歪を補正できるもの
で,コンバーゼンスの補正と画面歪の両者を補正するこ
とができる陰極線管用偏向装置を提供することができ
る。
第1図は本発明に係る陰極線管用偏向装置を示す構成
図,第2図は同じく偏向装置を構成する第1の垂直偏向
コイルの巻角度を説明するための説明図,第3図は同じ
く第2の垂直偏向コイルの巻角度を説明するための説明
図,第4図は同じく垂直偏向コイルによって得られる磁
界分布を説明するための説明図,第5図は本発明に係る
陰極線管用偏向装置の結線状態を示す回路図,第6図及
び第7図は本発明に係る陰極線管用偏向装置によって画
面歪が補正される状態を説明するための説明図である。 10……主偏向ヨーク、11……副偏向ヨーク 12……コア、13,13′……第1の垂直偏向コイル 15……コア、16,16′……突起 17,17′……第2の垂直偏向コイル 19,19′……補助コイル 21,21′……水平偏向コイル
図,第2図は同じく偏向装置を構成する第1の垂直偏向
コイルの巻角度を説明するための説明図,第3図は同じ
く第2の垂直偏向コイルの巻角度を説明するための説明
図,第4図は同じく垂直偏向コイルによって得られる磁
界分布を説明するための説明図,第5図は本発明に係る
陰極線管用偏向装置の結線状態を示す回路図,第6図及
び第7図は本発明に係る陰極線管用偏向装置によって画
面歪が補正される状態を説明するための説明図である。 10……主偏向ヨーク、11……副偏向ヨーク 12……コア、13,13′……第1の垂直偏向コイル 15……コア、16,16′……突起 17,17′……第2の垂直偏向コイル 19,19′……補助コイル 21,21′……水平偏向コイル
Claims (1)
- 【請求項1】対の水平偏向コイル及び朝顔状のコアにト
ロイダル状に巻回された対の第1の垂直偏向コイルを有
する主偏向ヨークと、 前記垂直偏向コイルと直列に接続され、環状のコアにト
ロイダル状に巻回された対の第2の垂直偏向コイルを有
する副偏向ヨークと、 前記環状のコアの外側に突設され、前記第2の垂直偏向
コイル間にそれぞれ位置するように配置された突起と、 この突起に巻回され、前記水平偏向コイルと直列に接続
された補助コイルとを具備し、 前記主偏向ヨークを陰極線管のスクリーン側に配置する
とともに前記副偏向ヨークを陰極線管の電子銃側に配置
し、かつ前記第1の垂直偏向コイルの巻角度をθ1とし
前記第2の垂直偏向コイルの巻角度をθ2とした時、θ
1<θ2とし、前記第1の垂直偏向コイルによってスク
リーン側でのピンクッション磁界を強調し、前記第2の
垂直偏向コイルによって電子銃側でのバレル磁界を強調
し、コンバーゼンス補正と左右糸巻歪の補正を可能にし
た陰極線管用偏向装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61228215A JPH0797483B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 陰極線管用偏向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61228215A JPH0797483B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 陰極線管用偏向装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6386228A JPS6386228A (ja) | 1988-04-16 |
JPH0797483B2 true JPH0797483B2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=16872986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61228215A Expired - Lifetime JPH0797483B2 (ja) | 1986-09-29 | 1986-09-29 | 陰極線管用偏向装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0797483B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5538049Y2 (ja) * | 1979-03-22 | 1980-09-05 | ||
JPS5682554A (en) * | 1980-05-13 | 1981-07-06 | Denki Onkyo Co Ltd | Deflection yoke |
JPS5814453A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-27 | Victor Co Of Japan Ltd | カラ−受像管の偏向装置 |
-
1986
- 1986-09-29 JP JP61228215A patent/JPH0797483B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6386228A (ja) | 1988-04-16 |
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