JPS61222721A - 押出成形品の移載方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、軟質で変形の生じ易い押出成形品を衝撃や
押圧力を加えずに垂直に起こすとともに移載する押出成
形品の移載装置に関する。

（従来の技術） 例えば、セラミックのハニカム構造体のような押出成形
により製造される製品は、押出成形機から連続して押出
されて来る押出成形体を所定長さに切断して単体（以下
「押出成形品」と言う）に分離し、この切断後の押出成
形品を乾燥させた後、焼成することによって製造される
（この間に、他の種々の工程が含まれる）。

そして、上記乾燥工程に入る際には、切断時にハニカム
構造体の貫通孔が水平方向に貫通した状態であったもの
を、乾燥させ易いように、ハニカム構造体の貫通孔開口
面、すなわち切断面が上方へ向くように姿勢変更させる
必要がある。さらに、この姿勢変更させた押出成形品を
乾燥機に搬入するためにその乾燥形態に適したキャリア
（例えば、誘電乾燥ならば、特開昭５７−１３９２７８
に示されるようなキャリア、あるいは通魔乾燥ならば通
風孔を有するキャリア）上へ移載しなければならない。

従来、上記切断工程を経た後の押出成形品を姿勢変更し
、キャリア上へ移載する作業は、作業員が手作業で行っ
ていた。すなわち、切断後の押出成形品を両手で把み、
姿勢を変えて、衝撃を与えないようにキャリア上に載せ
ていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記のように手作業によって、押出成形
品の姿勢変更およびキャリア上への移載を行う場合には
、押出成形品が軟質のセラミック生素地であるうえ、ハ
ニカム構造が細密かつ隔壁が極めて薄いため、慎重に取
扱わないと無理な力が加わって、変形や漬れが生じるこ
とがある。また、押出成形品をキャリア上に載置する場
合に押出成形品の切断面とキャリア上面との平行を保ち
つつ接地させないと、切断面が凹み、不良品となってし
まう。

このように、手作業で押出成形品の姿勢変更および移載
を行う場合には、変形防止のため、作業速度が遅く、大
量生産には不向きであり、かつ製品の歩留まりも悪い。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、本発明は、水平方向に押
出成形された成形品を載置する回動自在な受台と、該受
台に対して垂直方向に回動されて受台と垂直関係を保持
しながら同時回動する前記受台より成形品を移載される
キャリアテーブルと、受台及びキャリアテーブルを垂直
関係を保持しながら同時回動させるとともに、個別回動
も可能な回動機構とを具備し、受台とキャリアテーブル
とを垂直関係に隣接保持しながら同時回動じて、受台上
の水平方向の成形品をキャリアテーブル上に垂直方向に
移載するようにしたものである。

（作　用） 受台上に水平方向に載置された押出成形品は、受台とキ
ャリアテーブルを垂直関係に隣接保持しながら同時回動
することにより、押出成形品は、殆んど衝撃を受けずに
キャリアテーブル上に垂直方向に移載される。

（実施例） 第１図は、本発明の一実施例を示す側面図である。

本実施例の移載装置１は、前述したセラミックのハニカ
ム構造体の製造工程のうち、切断機（図示略）による切
断工程を経た後の押出成形体（ハニカム構造を有するセ
ラミック生素地製品）を乾燥装置へ搬入する過程に配置
されるものである。

本実施例の移載装置１は、ローラーコンベアから移載さ
れた一群の支持台（本実施例では５個の支持台を一群と
している）を載置する受台２と、この受台２に並設され
てキャリア７０を支持するキャリアテーブル３と、一群
の支持台上に積載された押出成形品１００をキャリア７
０上へ移載し終った後の空の支持台を載置する返却台６
とを備えている。

上記受台２とキャリアテーブル３は、第１図に示すよう
に、それぞれのアーム（受台アーム１２とテーブルアー
ム１３）が共通シャフト９に軸着されている。受台２は
、受台アーム１２の先端部に連結された受台回転シリン
ダ７により回動され、キャリアテーブル３は、テーブル
アーム１３の先端部に連結されたキャリアテーブル回転
シリンダ８により回動される構造になっている。

キャリアテーブル３側面には、キャリアテーブル３上に
載置されるキャリア１０が、キャリアテーブル３の回動
時に移動することを阻止するためのキャリアストッパ１
１が取付けられている。

また、受台２の一端には、載置面２ａ上に載置された一
群の支持台を把持するためのチャック４（図示略）と、
受台２とキャリアテーブル３とが回動された際に、キャ
リアテーブル３の一辺に当接して、受台の載置面２ａと
キャリア７０の上面とが垂直な状態を維持させるための
テーブルストッパ１０とが設けられている。

キャリアリフタ（図示略）によって持上げられた一枚の
キャリア１０は、はね上げコンベア（図示略）の下面側
のベルトに押し当てられ、ベルトによってキャリアテー
ブル３上へ送られる。キャリア７０は、一群の支持台を
一度に載置できる長さに設計されている。

次に、上記移載装置１の動作を説明する。

移載装置１の原姿勢は、第１図に示すように、受台２の
載置面２ａと、キャリアテーブル３上のキャリア１０上
面とが共に水平となる状態である（但し、キャリアリフ
タによって既にキャリア７０がキャリアテーブル３上に
載置されているものとする）。

この状態から、先ず、キャリアテーブル回転シリンダ８
が駆動されて、スプール８ａを第１図中矢印へ方向へ伸
長させる。これにより、キャリアテーブル３は、共通シ
ャフト９を軸として第１図において反時計方向へ回動す
る。そして、第２図に示すようにキャリア１０上面が水
平面に対してなす傾角θ１が６０°となる位置でキャリ
アテーブル３の回動を停止し、この状態でキャリアテー
ブル３は待機する。

次に、ローラーコンベア（図示略）から一群（すなわち
、５１［１）の支持台９０が受台２上に移載される。そ
して、受台２の一端に設けられているチャック（図示略
）が起動して、一番端の支持台の側面に当接し、支持台
を押圧することにより、このチャックと受台の他端のス
トッパ（図示略）との間に一群の支持台をチャッキング
（把持）する。

ここで、受台２上に載置されている支持台９０上の押出
成形品１００は、横断面が長円形の長円円柱形状のハニ
カム構造を有するセラミック生素地製品であり、その両
底面（すなわち、切断面）が鉛直面方向となるように積
載されている。

次に、受台回転シリンダ７が駆動されて、スプール７ａ
が第２図中矢印Ｂ方向へ縮小され、る。これにより、受
台２は、共通シャフト９を軸として、第２図において時
計方向へ回動する。

そして、受台２の載置面２ａと水平面とのなす角θ２が
３０°となったときに、第３図に示すように、受台２の
側面に設けられているテーブルストッパ１０の先端がキ
ャリアテーブル３の一辺に当接する。このテーブルスト
ッパ１０は調節ねじにな、つており、キャリアテーブル
３の一辺に当接するタイミングの調節が可能である。

上記のようにテーブルストッパ１０がキャリアテーブル
３に当接すると、受台の載置面２ａとキャリア７０上面
とは垂直になる。よって、支持台９０上の押出成形品１
００の一端面１０１は、キャリア７０上面と平行となり
、かつ、キャリア１０上面に近接する。

この状態からさらに、受台回転シリンダ７のスプール７
ａが収縮して、受台２を回動させると、キャリアテーブ
ル３は、キャリアストッパ１０によって押され、受台２
と一体に回動する。ここで、キヤ、・リアテーブル回転
シリンダ８の駆動力は受台回転シリンダ７の駆動力より
も小さく調整されているものとする。

これにより、受台の載置面２ａとキャリア７０上面とが
垂直の状態を維持したまま、受台２とキャリアテーブル
３とが一体となって回動する。そして、受台２の傾角θ
２が９０°となったときくキャリアテーブル３の傾角θ
１は０°となる）、受台２の回動が停止される。

このとき、Ｎ４図に示すように、押出成形品１００は、
自重によって支持台９０上から滑り落ちて、キャリア１
０上に移載される。そして、同図から明らかなように、
押出成形体１００は、その一端面１０１をキャリア７０
上面に接触した状態に姿勢変更される。すなわち、９０
°起こされたことになる。

また、押出成形品１００が、受台２上からキャリアフロ
上へ落下する距離は極めて微少であるため、押出成形品
１００の端面１０１に与える衝撃は殆んどなく、かつ、
端面１０１はキャリア７０上面に対して平行であるから
、端面の周縁部が先にキャリア７０に当たって変形する
ことはない。

次に、受台回転シリンダ７は、スプール７ａを元の位置
まで伸長させ、受台２を原位置へ戻す。

このとき、受台２上には、チャッキングがなされている
一群の支持台９０のみが載置されている。

そして、支持台９０のチャッキングを解除した後、一群
の空の支持台９０を受台後方の返却台６上へ押出し、し
かる後、移載装置１は原姿勢に戻る。

他方、キャリア７０上に姿勢変更されて移載された一群
の押出成形品１００は、キャリア７０上に載置されたま
ま、乾燥装置へ送込まれる。

なお、上記実施例では、キャリアテーブルの回動角θ１
を６０°としたが、これに限定されることはなく、○°
〜９０”の範囲内で自由に設定できる。

但し、少なくとも受台２を回動させた際に受台２上から
押出成形品１００が自重で滑り始めるような受台の傾角
（これを「θ３」とする）に対して、（９０°−θ３）
で表わされる角度以上にキャリアテーブル３を回動させ
る必要がある。

また、上記実施例では、セラミックのハニカム構造体の
製造過程において本発明を適用した例を示したが、本発
明の適用範囲は、上記実施例に限定されることはなく、
軟質で取扱いに慎重を要する押出成形品の移載装置とし
て、他の方面にも適用可能であることは明らかである。

さらに、上記実施例の中で示したテーブルストッパ１０
は、単なるリミット機能だけでなく、例えば、押出成形
品１００の重量を感知する圧力センサー機能を備えさせ
て、重量圧が所定圧力以上になると、これを感知して可
変モータにフィードバックさせて、キャリアテーブル３
の回動速度を遅くさせることで、押出成形品１００に加
わる衝撃を和らげるようにすることができる。

あるいは、上記テーブルストッパ１０に位置センサー機
能を備えさせ、受台２とキャリアテーブル３が回動し、
所定間隔まで近接したときに、これらの回動速度を遅く
させるようにすることもできる。

また、上記実施例では、受台２上に載置される押出成形
品１００が、支持台９０上に積載された状態である例を
示したが、これは、押出成形品１００のみを受台２上に
水平方向に載置するようにしても良いことは明らかであ
る。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように、本発明は、受台上に水平方
向に載置された押出成形品を、受台とキャリアテーブル
とを垂直関係に隣接保持しながら同時回動して、受台上
の水平方向の押出成形品をキャリアテーブル上に垂直方
向に移載するようにしたことによって、受台上の押出成
形品を殆んど衝撃を与えず、しかも押出成形品を把んだ
り押圧することもなく、キャリア上へ移載することがで
き、かつ、９０°起こすことも同時に行える。

従って、軟質で変形し易い押出成形品を、変形や潰れを
生じさせることなく、移載および姿勢変更を行うことが
できる。

また、本発明により、従来、作業員が手作業で行ってい
た、押出成形品の移載作業を迅速かつ高精度化し、大量
生産化を可能とするとともに、歩留りの向上を図ること
もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の主要部分の構成を示す側面
図、 第２図〜第４図は同実施例の動作説明図である。 １・・・移載装置　　　　２・・・受台２ａ・・・載置
面　　　　　３・・・キャリアテーブル７・・・受台回
転シリンダ（回動機構）８・・・キャリアテーブル回転
シリンダ（回動機構）９・・・共通シャフト　　１０・
・・テーブルストッパ７０・・・キャリア　　　　９０
・・・支持台１００・・・押出成形品 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、水平方向に押出成形された成形品を載置する回動自
   在な受台と、 該受台に対して垂直方向に回動されて受台 と垂直関係を保持しながら同時回動する前記受台より成
   形品を移載されるキャリアテーブルと、 受台及びキャリアテーブルを垂直関係を保 持しながら同時回動させるとともに、個別回動も可能な
   回動機構とを具備し、 受台とキャリアテーブルとを垂直関係に隣 接保持しながら同時回動して、受台上の水平方向の成形
   品をキャリアテーブル上に垂直方向に移載する押出成形
   品の移載装置。 ２、前記押出成形品を受台上に設置された一時的支持台
   上に押出積載して受台と一体的に回動する特許請求の範
   囲第１項に記載の押出成形品の移載装置。 ３、前記受台とキャリアテーブルとが同一の軸に回動自
   在に固定されている特許請求の範囲第１項あるいは第２
   項に記載の押出成形品の移載装置。 ４、前記受台及びキャリアテーブルがそれぞれ別個の回
   動機構よりなる特許請求の範囲第１項乃至第３項に記載
   の押出成形品の移載装置。 ５、前記受台及びキャリアテーブルがそれぞれ近接する
   方向に回動して垂直関係を形成する特許請求の範囲第１
   項乃至第４項に記載の押出成形品の移載装置。