JP2002037442A - 容器反転装置 - Google Patents

容器反転装置

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JP2002037442A JP2000220465A JP2000220465A JP2002037442A JP 2002037442 A JP2002037442 A JP 2002037442A JP 2000220465 A JP2000220465 A JP 2000220465A JP 2000220465 A JP2000220465 A JP 2000220465A JP 2002037442 A JP2002037442 A JP 2002037442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 胴部と口頸部とを有する容器を確実に保持す
ることができ、かつ、反転時に容器の変形を防止し、か
つ、迅速に容器を反転させる。 【解決手段】 胴部7と、胴部7に連続され、かつ、胴
部7よりも外径が小さい口頸部5とを有する容器4を、
口頸部5が下方に向いた下向き状態から、口頸部5が上
方に向いた上向き状態となるように反転させる容器反転
装置において、ほぼ水平な軸線を中心として回転する回
転軸13と、回転部材13に設けられ、かつ、下向き状
態にある容器4の胴部7の外面に接近することにより、
容器4を真空吸着する吸着装置37と、吸着装置37に
より容器4を保持するとともに、回転軸13が回転して
容器4が上向き状態となる直前に、容器4に対する吸着
装置37の真空吸着力を解除させる通気路31,49,
36および内周溝47ならびに外周溝48とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、容器、特に、胴
部と、この胴部に連続され、かつ、前記胴部よりも外径
が小さい口頸部とを有するボトル形状の容器を、口頸部
が下方に向いた状態から、口頸部が上方に向いた状態と
なるように反転させる容器反転装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、アルミニウムなどの金属材料によ
り構成されたボトル型の容器が、軽量であるという利点
と、PETボトルと同様に、ネジキャップで再密封でき
る機能を備えているという利点とがあることから、急速
に需要が高まってきている。
【0003】このようなボトル型の容器は、例えば金属
板の両面に合成樹脂を被覆した樹脂被覆金属薄板を打ち
抜いてカップ形状成形品を製造する。つぎに、成形装
置、例えば、縦型タイプのダブルアクションプレス成形
装置を用いて、カップ形状成形品に絞りしごき加工や深
絞り加工等の適宜の加工方法を施すことにより、胴部
と、胴部に連続する肩部と、肩部における胴部とは反対
側の端部に連続する口頸部とを有するボトル型の容器が
製造される。ここで、肩部は、胴部側から口頸部側に近
づくにともない縮径する形状を備えている。また、口頸
部の外径は胴部の外径よりも小さく設定されている。
【0004】このボトル型の容器のプレス加工工程にお
いては、金属板をダイの上面で保持するとともに、パン
チを下降させて打ち抜き加工をおこない、カップ形状成
形品を成形するとともに、カップ形状成形品を、その上
下方向を反転させることなく、次のプレス工程に搬送す
る。ついでカップ形状成形品の下部をダイで保持し、さ
らに、パンチを下降させて、絞りしごき加工や深絞り加
工等の成形加工を施すことにより、胴部および肩部なら
びに口頸部を成形する。つまり、容器は、その口頸部が
下方に向いた状態のまま、順次フィードバー等の間欠移
送部材により各加工ステーションを経て移送されて、各
種の成形加工がおこなわれる。
【0005】上記のようにして、プレス加工が施された
容器は、次工程、例えば、胴部開口端部の縁切り工程、
容器外面の印刷・塗装工程、あるいは口頸部の先端を切
除して開口部を成形する工程、口頸部にネジ部を成形す
る工程、開口端部をネックイン・フランジ加工し、か
つ、底蓋を巻き締める工程などへ搬送される。ここで、
容器が、プレス加工工程から倒立した姿勢のまま次工程
に搬送されると、容器の姿勢が不安定となり、容器が転
倒する可能性があった。そこで、容器をプレス加工工程
から次工程に排出する際には、容器を反転して口頸部を
上向きにした正立姿勢とし、この容器を次工程に搬送す
る動作がおこなわれている。
【0006】このように、容器を反転させるための方式
としては、プレス機の排出位置まで容器を移送した後、
容器を自由落下させて、その自重により容器を反転させ
る方式、いわゆるシュート方式が知られている。しかし
ながら、このシュート方式においては、容器が落下して
から反転が完了するまでの所要時間が長くなるという問
題があった。また、容器が軽量品である場合は、容器が
落下途中でガイド部材などに引っかかり、容器の詰まり
が生じる問題があった。さらに、容器が排出される速度
が速過ぎると、容器がその反転時に勢いあまって必要以
上に回転してしまい、結果的に容器の転倒が生じたりし
て、容器の姿勢が不安定となるなどの問題があった。
【0007】したがって、上記のシュート方式は、高速
搬送には不向きである。特に、容器の搬送経路が複数あ
る(複数レーン化)場合は、各レーンにおける容器の搬
送速度や、容器と、反転される容器の着地部位との相対
位置の調整が困難であり、容器の搬送速度や反転状態の
調整などに多くの時間がかかった。さらに、加工誤差な
どにより、各レーンの容器の寸法が異なっている場合
は、容器を反転させるタイミング等のバラツキをなくす
調整が一層困難であり、生産スピードを向上させること
のできる容器反転装置が望まれていた。
【0008】ところで、上記の容器とは異なる対象物、
具体的には、自動車用外板パネルを反転させる装置の一
例が、特開昭55−30371号公報に記載されてい
る。この公報に記載された反転装置は、第1次プレス機
械と第2次プレス機械との間に設けられている。この反
転装置は、駆動装置により回転駆動される主軸を備えて
おり、主軸の周囲にアームが複数取り付けられている。
また、このアームにはバキュームカップが設けられてい
る。さらに、主軸の内部にはバキュームカップに連通す
る通気路が設けられているとともに、主軸の回転にとも
ない、カム機構により通気路を開閉する切換弁が設けら
れている。
【0009】上記構成の反転装置においては、第1次プ
レス機械により加工された板形状の被搬送物が、ほぼ水
平な状態で搬送台上に保持されるとともに、主軸の間欠
回転によりバキュームカップが被搬送物の下面に接触す
るとともに、カム機構により切換弁が動作して、バキュ
ームカップにより被搬送物が真空吸着される。そして、
主軸の回転により被搬送物が180度反転されてキャリ
ヤ上に移送される。ついで、切換弁の動作によりバキュ
ームカップの吸引力が解除される。その後、キャリヤ上
の被搬送物は第2プレス機械側に搬送され、所定の加工
が施される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いる反転装置のように、真空吸着システムを用いて、容
器の反転をおこなうことも考えられる。しかしながら、
上記公報に記載されている搬送装置は、自動車用外板パ
ネルなどの板状成形品を反転させる装置であるために、
この反転装置を、前述の容器、つまり、胴部と、この胴
部に連続して形成され、かつ、前記胴部よりも外径が小
さい口頸部とを有する容器を反転させるための反転装置
にそのまま適用することはできなかった。
【0011】すなわち、プレス加工工程から搬送される
容器は、その口頸部が下方に向いた姿勢、つまり倒立し
た姿勢のまま搬送されるために、公報に記載されている
反転装置のように、容器を下方から保持することは困難
であり、また、一旦容器を引き出さなければならず、装
置の構成が大型化してしまう問題がある。さらに、容器
は高さがあるために、加工誤差により高さにバラツキが
生じることがあるが、このような容器の高さ方向の一端
を真空吸着して一律に180度反転し、この容器を後工
程への搬送コンベヤ上に載せるとすれば、容器の反転時
に、容器に対して高さ方向の圧縮荷重がかかり易く、薄
肉厚の容器が変形するおそれもある。このように、胴部
と口頸部とを有するボトル型の容器は、その形状の特殊
性故に、公報に記載されている反転装置を用いるとすれ
ば、容器を確実に保持することができないばかりか、反
転時に容器を変形させてしまうおそれがあり、この公報
の技術を容器の反転に適用することは困難であった。
【0012】この発明は、上記のような事情を背景とし
てなされたものであり、胴部と口頸部とを有する容器を
確実に保持することができ、かつ、反転時に容器が変形
したりすることを防止することのできる容器反転装置を
提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段およびその作用】請求項1
の発明は、胴部と、この胴部に連続され、かつ、前記胴
部よりも外径が小さい口頸部とを有する容器を、前記口
頸部が下方に向いた下向き状態から、前記口頸部が実質
的に上方に向いた上向き状態となるように反転させる容
器反転装置において、ほぼ水平な軸線を中心としてサー
ボモータの駆動により間欠回転する回転部材と、この回
転部材の外周に設けられ、かつ、前記下向き状態にある
前記容器の胴部の外面に接近することにより、前記容器
を吸着する吸着装置と、この吸着装置により前記容器を
保持するとともに、前記回転部材が回転して前記容器が
前記上向き状態となる直前に、前記容器に対する前記吸
着装置の吸着力を解除させる吸着力解除装置とを備えて
いることを特徴とするものである。ここで、「胴部に連
続され」には、胴部と口頸部とが直接連続されている場
合と、胴部と口頸部とが他の部位(例えば肩部)を介し
て間接的に連続している場合とが含まれる。
【0014】請求項1の発明によれば、吸着装置が容器
の胴部の外面に接近して容器を吸着するため、下向き状
態の容器を確実に保持することができる。また、下向き
状態の容器を上向き状態となるように反転した場合に、
容器に対してその高さ方向に圧縮荷重が作用することが
回避される。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記回転部材の外周に設けられた前記吸着装置が、
前記容器を真空吸着するように構成されており、これら
回転部材と吸着装置との間に、回転が規制された中間部
材が介在されており、前記回転部材に第1の通気路が設
けられ、前記吸着装置に第2の通気路が設けられている
とともに、前記中間部材に、前記回転部材および前記吸
着装置と前記中間部材とが相対回転した場合に、所定角
度の相対回転範囲内で前記第1の通気路と前記第2の通
気路とを接続する接続通気路が設けられていることを特
徴とするものである。
【0016】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、回転部材および吸着装置と
中間部材とが、所定角度の範囲内で相対回転している
間、容器に対する真空吸着力が発生する。
【0017】請求項3の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記吸着装置が環状部材を有し、前記回転部材の外
周面と前記環状部材との間に環状空間が形成され、前記
中間部材が環状に構成されており、この中間部材が前記
環状空間に配置されているとともに、前記第1の通気路
および前記第2の通気路が前記環状空間に臨んで開口さ
れ、記接続通気路の両端が、前記中間部材の内周面およ
び外周面に開口されており、前記回転部材および前記吸
着装置と前記中間部材との対向面に、半径方向の隙間が
設定されていることを特徴とするものである。
【0018】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じる他に、第1の通気路および第2の
通気路ならびに接続通気路を負圧として、吸着装置によ
り容器を真空吸着する際に、中間部材と回転部材および
吸着装置とが密着することが回避される。したがって、
回転部材および吸着装置と中間部材とが相対回転する際
に、その回転抵抗の増加が抑制される。
【0019】請求項4の発明は、請求項2または3の構
成に加えて、前記中間部材を、前記軸線を中心として円
周方向に移動可能に保持し、かつ、前記中間部材を円周
方向に位置決め固定する調節装置を備えていることを特
徴とするものである。
【0020】請求項4の発明によれば、請求項2または
3の発明と同様の作用が生じる他に、中間部材を円周方
向に移動して固定すれば、回転部材および吸着装置が回
転する場合に、その回転方向の位相において、容器に対
する真空吸着力の発生・解除のタイミングが調整され
る。
【0021】請求項5の発明は、請求項2ないし4のい
ずれかの構成に加えて、複数の容器搬送経路に対応し
て、前記回転部材にほぼ水平方向に複数の吸着装置が設
けられているとともに、各吸着装置の第2の通気路と、
前記回転部材の第1の通気路とが接続されるように構成
されていることを特徴とするものである。
【0022】請求項5の発明は、請求項2ないし4のい
ずれかの発明と同様の作用が生じる他に、複数の吸着装
置に接続される第1の通気路が共通化される。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図2は、容器反転装置A1を配
置した工程の部分的な平面図、図1は、図2のI−I線
における正面断面図、図3は、図1のIII −III 線にお
ける平面断面図、図4は、図3のIV−IV線における正面
断面図、図5は、図2の工程の正面図、図6は、図2の
工程の正面断面図である。容器反転装置A1よりも上流
側には、上流側搬送部材としての搬送台1が設けられて
いる。具体的には、プレス加工工程(図示せず)と容器
反転装置A1との間に搬送台1が設けられている。この
搬送台1は、ツールホルダー1A上にほぼ水平に配置さ
れている。
【0024】搬送台1の上方には、向かい合った2部材
を1組とする板形状のフィードバー2が、相互に平行
に、かつほぼ水平に配置されている。フィードバー2の
対向面には、保持爪3がそれぞれ設けられている。各フ
ィードバー2は、1組毎に水平方向にその長手方向に沿
って、かつ、プレス機の回転位相に同期して往復復移動
自在に構成されているとともに、各フィードバー2の向
かい合った2部材は、幅方向(近接・離間する方向)に
水平移動自在に構成されている。各フィードバー2を長
手方向および幅方向に往復移動させるための駆動装置
(図示せず)が設けられている。上記のように構成され
た搬送台1および複数組のフィードバー2により、複数
の容器搬送経路(言い換えれば容器搬送ライン)B1が
形成されている。
【0025】これらの容器搬送経路B1に沿って搬送さ
れる容器4について説明する。容器4は、アルミニウム
合金などの金属材料から作られたボトル型の容器であ
る。この容器4の製造工程を簡単に説明する。まず、薄
肉金属板の両面に合成樹脂の被覆を施した後、この薄肉
金属板を打ち抜き成形してカップ形状成形品を製造す
る。ついで、カップ形状成形品に深絞り加工あるいは絞
りしごき加工などを施すことにより、小径の底付き口頸
部(以下、口頸部と略記する)5と、傾斜面を有する肩
部6と、大径の胴部7とを有する容器4が製造される。
ここで、肩部6は、胴部7側から口頸部5側に近づくに
ともない縮径するように設定されているとともに、口頸
部5の外径は胴部7の外径よりも小さく設定されてい
る。この実施形態においては、容器4の平面断面形状は
ほぼ円形に構成されている。
【0026】各容器搬送経路B1においては、容器4が
フィードバー2により、矢印C1方向に搬送される。ま
た、容器搬送経路B1よりも容器4の搬送方向の下流側
には、下流側搬送部材である排出コンベヤ8が設けられ
ている。この排出コンベヤ8は、ローラ9および他のロ
ーラ(図示せず)に巻き掛けられており、排出コンベヤ
8による水平部10が形成されている。この水平部10
の上面11は、搬送台1の上面12よりも低い位置に設
定されている。なお、排出コンベヤ8は、図示しない駆
動装置により矢印D1方向に回転駆動される。さらに、
排出コンベヤ8にはその厚さ方向に貫通する通気孔8B
が、その全周に亘って設けられているとともに、排出コ
ンベヤ8の内側にはバキューム装置8Aが設けられてい
る。
【0027】上記容器反転装置A1は、搬送台1上の容
器4を反転させて排出コンベヤ8上に移送するためのも
のである。以下、容器反転装置A1の構成を具体的に説
明する。排出コンベヤ8のローラ9の上方には中空の回
転軸13が設けられている。この回転軸13の両端はラ
ジアル軸受14,15により支持されており、回転軸1
3がほぼ水平な軸線E1を中心として回転可能に構成さ
れている。なお、ラジアル軸受14,15は、それぞれ
ブラケット16,17に取り付けられている。このブラ
ケット16,17は、固定台(例えばプレス機本体)2
3および後述するブラケット44に取り付けられてい
る。
【0028】回転軸13には全長に亘って、つまり、軸
線E1方向に沿って中空な通気路18が設けられてお
り、通気路18の一端側はプラグ19により閉塞されて
いる。これに対して、通気路18におけるプラグ19と
は反対側の端部には、ロータリジョイント20が接続さ
れている。このロータリジョイント20は、その内部に
通気路(図示せず)を有する公知のものである、そし
て、ロータリジョイント20にはホース21を介して真
空ポンプ(図示せず)が接続されている。また、回転軸
13におけるロータリジョイント20とラジアル軸受1
5との間には、プーリ22が設けられている。
【0029】一方、ブラケット17にはプレート24を
介して公知のサーボモータ25が取り付けられており、
サーボモータ25の主軸26にはプーリ27が固定され
ている。そして、プーリ22とプーリ27とにタイミン
グベルト28が巻き掛けられている。また、固定台23
の水平面29とブラケット16,17との間には高さ調
整板30が設けられている。なお、図5においては、便
宜上、ブラケット17と固定台23との間の高さ調整板
30のみが図示されている。
【0030】前記回転軸13には、図4に示すように半
径方向に貫通する通気路31が設けられている。通気路
31は、回転軸13に対して円周方向にほぼ等間隔で複
数配置されている。つまり、各通気路31は放射状に配
置されている。また、通気路31は、回転軸13の長手
方向において、各容器搬送経路B1に対応する位置にそ
れぞれ配置されている。また回転軸13の外周には複数
の環状部材32が取り付けられている。各環状部材32
は連結部材(摩擦式締結要素)33を介して回転軸13
に取り付けられている。
【0031】このようにして、回転軸13と環状部材3
2とが一体回転するように構成されている。連結部材3
3は、例えば、シュパンリング(登録商標)のように、
対向する2個のくさび、および内輪・外輪、ならびにロ
ッキングボルトを有するものであり、ロッキングボルト
を締め付けることにより、くさび面同士が完全に密着す
る構成のものである。各環状部材32は、回転軸13の
長手方向において、各容器搬送ラインB1に対応する位
置にそれぞれ配置されている。
【0032】図3に示すように、各環状部材32におけ
る連結部材33とは軸線E1方向で反対側の内周に環状
凹部34が形成されている。また、各環状部材32の外
周面には複数の凹部35が設けられている。図示実施形
態においては、凹部35は環状部材32の外周に、18
0度の間隔で2個設けられている。そして、各環状部材
32には、環状凹部34と各凹部35とを接続する通気
路36が2本設けられている。この通気路36同士は、
軸線E1を通過する半径方向の線分(図示せず)上、つ
まり、軸線E1を中心とする180度の位置に設けられ
ている。
【0033】さらに、各凹部35には吸着パッド37が
それぞれ固定されている。この吸着パッド37は、ゴム
弾性材料以外の材料、例えば樹脂または金属などにより
構成されている。この実施形態においては、吸着パッド
37がナイロン樹脂により構成されている。また、吸着
パッド37における凹部35からの露出部分には、容器
吸着面38が形成されている。2つの通気路36を含む
平面内における吸着面38の断面形状は円弧形状に構成
されており、吸着面38の円弧形状部分の曲率半径は、
容器4の胴部7の外面の曲率半径よりも0.1ないし
0.5mm程度大きく設定されている。さらに、吸着パッ
ド37には、吸着面38から通気路36に連通する通気
路39が設けられている。
【0034】前記回転軸13の外周における各環状凹部
34には、環状のバルブ部材40がそれぞれ設けられて
いる。このバルブ部材40と回転軸13との間には、軸
線方向にラジアル軸受41が2個配置されており、バル
ブ部材40と回転軸13とが相対回転可能に構成されて
いる。またバルブ部材40には、バルブ部材40と回転
軸13とを相対回転させるための調整プレート42が固
定されている。この調整プレート42には、図6に示す
ように水平なピン43が設けられている。一方、固定台
23にはブラケット44が設けられており、ブラケット
44と固定台23との間には高さ調整板30が介在され
ている。
【0035】そして、ブラケット44には水平なピン4
5が設けられており、ピン43とピン45とが連結棒4
6により連結されている。連結棒46はピン43,45
に対して回転可能に連結されており、この連結棒46は
その長さを調節できるように、例えばターンバックルな
どにより構成され、図示しないナットで固定されてい
る。このように、調整プレート42が、連結棒46およ
びブラケット44を介して固定台23に連結され、バル
ブ部材40の回転が規制されている。このため、回転軸
13および環状部材32が回転すると、回転軸13に取
り付けられた環状部材32とバルブ部材40とが相対回
転する。
【0036】一方、図4に示すように、バルブ部材40
の内周には、全周に亘って内周溝47が形成されてお
り、前記通気路31と内周溝47とが連通している。ま
たバルブ部材40の外周における円周方向のほぼ半分の
領域、つまり、軸線E1を中心とするほぼ180度の領
域には、外周溝48が形成されている。より具体的に
は、位置決め固定されたバルブ部材40の外周におい
て、上側半分の領域に外周溝48が配置されている。外
周溝48には、搬送台1側に近い端部55と、この端部
55とは反対側に位置する端部56とを備えている。
【0037】さらにバルブ部材40には半径方向の通気
路49が複数設けられており、外周溝48と内周溝47
とが通気路49により接続されている。さらにバルブ部
材40の外周、つまり、環状凹部34の内周面50に対
応する位置には、外周溝48の端部56から所定距離を
隔てた位置に大気開放溝51が設けられている。この実
施形態においては、バルブ部材40の円周方向における
外周溝48の端部56と大気開放溝51との間の距離
が、通気路36の内径よりも短く設定されている。
【0038】さらにまた、図3に示すように、回転軸1
3の外周面とバルブ部材40の内周面との間には半径方
向の微小隙間K1が設定され、および環状部材32の内
周面50とバルブ部材40の外周面との間には半径方向
の微小隙間J1が設定されている。各微小隙間J1,K
1は、例えば、0.1mm程度に設定されている。ここ
で、回転軸13とバルブ部材40とがラジアル軸受41
により半径方向に位置決めされて、微小隙間K1が確保
されている。なお、回転軸13の外周面とバルブ部材4
0との間、具体的には回転軸13の長手方向における内
周溝47の両側に、Oリングなどの密封装置(図示せ
ず)を設けることなく、微小隙間K1の気密性が十分維
持されている。
【0039】一方、環状部材32は回転軸13の外周に
固定されているため、微小隙間J1も間接的にラジアル
軸受41により確保されている。なお、環状部材32の
内周面50とバルブ部材40の外周面との間、具体的に
は回転軸13の長手方向における外周溝48の両側に
も、Oリングなどの密封装置を設けることなく微小隙間
J1の気密性が十分維持されている。上記のように構成
された環状部材32およびバルブ部材40ならびに吸着
パッド37の組み合わせにより、1組の吸着ユニットH
1が構成されている。そして、各吸着ユニットH1が回
転軸13の長手方向に配置されている。
【0040】さらに、回転軸13の外周、例えば吸着ユ
ニットH1同士の間には、環状の取付具52が取り付け
られている。この取付具52は、回転軸13に対して1
個設けられていればよい。この取付具52は、その円周
方向の1箇所に、軸線方向のスリット設けた割り金具で
ある。そして、調整ボルト(図示せず)の締め付け力を
緩めて、回転軸13と取付具52とを円周方向に位置決
めした後、調整ボルトを締め付けることにより、回転軸
13に対して取付具52を円周方向に位置決め固定する
ことができる。取付具52には板状のセンサードグ53
が設けられており、センサードグ53は円周方向の所定
角度の範囲に亘る扇形状部53Aを備えている。一方、
センサードグ53と対面する調整プレート42には、セ
ンサードグ53を検知するセンサ54が設けられてい
る。
【0041】ここで、実施形態の構成とこの発明の構成
との対応関係を説明する。回転軸13がこの発明の回転
部材に相当し、吸着パッド37および環状部材32がこ
の発明の吸着装置に相当し、環状部材32、バルブ部材
40、回転軸13、通気路18,31,36,39,4
9、大気開放溝51、内周溝47、外周溝48がこの発
明の吸着力解除装置に相当し、バルブ部材40がこの発
明の中間部材に相当し、通気路18,31がこの発明の
第1の通気路に相当し、通気路39がこの発明の第2の
通気路に相当し、通気路49、内周溝47、外周溝48
がこの発明の接続通気路に相当し、環状凹部34がこの
発明の環状空間に相当し、調整プレート42、ピン4
3,45、連結棒46がこの発明の調節装置に相当す
る。
【0042】次に、上記工程における容器4の反転動作
を説明する。まず、図1に示すように、吸着パッド37
が最も上流側に向けられた待機状態で回転軸13が停止
している。この待機状態では、吸着パッド37の吸着面
38がほぼ垂直になっている。また、回転軸13および
環状部材32とバルブ部材40との円周方向の相対位置
関係により、通気路36と外周溝48とが連通されてい
る。つまり、通気路36が、外周溝48、通気路49、
内周溝47、通気路31を介して通気路18に連通して
いる。さらに、真空ポンプが駆動され、通気路39側の
空気が吸引されている。
【0043】一方、容器搬送経路B1にある容器4は、
その口頸部5が下方に向けられた下向き状態(言い換え
れば倒立状態)にあり、その口頸部5の先端が搬送台1
の上面12に接触している。さらに、容器4の倒立状態
においては、容器4の中心軸線G1がほぼ垂直な状態に
ある。そして、フィードバー2の保持爪3により容器4
の胴部7が挟み付けられて、容器4に対する保持力が生
じている。
【0044】そして、フィードバー2がほぼ水平に、か
つ、長手方向(図2において左方向)に移動するととも
に、フィードバー2の保持爪3の間に保持されている容
器4のうち、容器反転装置A1側に最も近い位置、つま
り、前進したフィードバー2に保持されている容器4の
胴部7が、待機中の吸着パッド37に接近して、容器4
に対する吸着パッド37の真空吸着力が発生するととも
に、フィードバー2の長手方向の移動が停止する。
【0045】このようにして、容器4が吸着パッド37
により保持されると、フィードバー2の間隔が広げら
れ、容器4に対するフィードバー2の保持力が解除さ
れ、容器4がフィードバー2から吸着パッド37に受け
渡される。ついで、フィードバー2が、図2の右方向に
所定量水平移動して戻り、停止する。その後、フィード
バー2が近づく方向に水平に移動し、搬送方向の上流側
にある加工ステーションに位置する容器4を掴む。以
後、フィードバー2が上記動作を繰り返し、容器4を順
次下流側に向けて間欠的に搬送する。
【0046】ところで、容器4がフィードバー2から吸
着パッド37に受け渡された後に、回転軸13が図1の
反時計方向に回転すると、容器4の口頸部5が搬送台1
の上面12から離れるとともに、容器4の反転動作が開
始される。このように、容器4が回転軸13の上方空間
を円弧状の軌跡に沿って移動している間は、通気路36
と外周溝48とが連通しており、容器4に対する吸着力
が継続される。したがって、回転軸13の回転中におい
ても、容器4を確実に真空吸着しておくことができる。
【0047】そして、回転軸13の回転にともない、容
器4が反転されながら排出コンベヤ8の上方に移送され
る。ついで、容器4が、胴部7が下方に向き、かつ、口
頸部5が上方に向いた上向き状態(言い換えれば正立状
態)になる。容器4の正立状態においては、中心軸線G
1がコンベヤ8の上面11に対してほぼ垂直な状態にあ
る。また、容器4の正立状態においては、胴部7の端部
57と排出コンベヤ8の上面11との間に所定の隙間F
1が残されている。このように、回転軸13の回転によ
り容器4が倒立状態から正立状態に変位する直前で、通
気路36が大気開放溝51に連通する。
【0048】その結果、通気路39が、通気路36およ
び大気開放溝51を介して大気側に連通されて、通気路
39内が大気圧になり、容器4に対する吸着パッド37
の真空吸着力が機械的に解除される。容器4に対する真
空吸着力が解除されると、排出コンベヤ8の上面11の
真上に位置する容器4は、自重およびバキューム装置8
Aの吸引力により、排出コンベヤ8上に着地する。排出
コンベヤ8上に着地した容器4は、バキューム装置8A
により吸着保持されて、その姿勢が安定的に保持され、
後工程に搬送される。
【0049】上記のようにして、容器4に対する真空吸
着力を解除した吸着パッド37は、回転軸13の回転に
より回転軸13の下側を通過して搬送台1側に移動し、
吸着パッド37が、図1の右側の位置に到達した時点で
回転軸13が停止して、待機状態となる。このように、
サーボモータ25の駆動により、回転軸13が間欠的に
停止・回転を繰り返すことにより、搬送台1側の容器4
が反転され、かつ、順次排出コンベヤ8上方に移送され
て、後工程に搬送される。
【0050】以上のように、この実施形態によれば、搬
送台1上においては容器4が倒立状体にあるが、吸着パ
ッド37が容器4の胴部7の側面に接近して、容器4を
真空吸着するため、搬送ラインB1の延長線上に容器4
を倒立状態に位置決めでき、かつ、その容器4を確実に
保持することができる。また、容器4の搬送経路にシュ
ートなどの案内部材を設けることなく、容器4の胴部7
の側面を真空吸着したまま容器4を反転させながら、排
出コンベヤ8の上方に容器4を移動して正立状態とし、
容器4が搬出コンベヤ8の上面11に位置する直前で吸
着力が解除されるため、容器4が搬出コンベヤ8の上面
11に着地する際に、容器4はその高さ方向の圧縮荷重
などの影響を受けない。したがって、容器4を排出コン
ベヤ8上に移送する場合に、容器4が変形したり、合成
樹脂の被覆に傷が付いたりするという不具合が生じにく
く、容器4の耐食性や外観上の品質を確保することがで
きる。
【0051】また、回転軸13および環状部材32とバ
ルブ部材40とが、外周溝48の円周長および大気開放
溝51の配置位置に基づく所定角度の相対回転範囲内に
おいて、容器4に対する真空吸着力が発生する。したが
って、容器4の反転動作中における容器4の保持力を、
高精度に、かつ、簡単に制御することができる。
【0052】さらに、回転軸13の外周面とバルブ部材
40の内周面との間には半径方向の微小隙間K1が設定
され、バルブ部材40の外周面と環状部材32の内周面
50との間には半径方向の微小隙間J1が設定されてい
る。そして、特別な密封装置を設けることなく、各微小
隙間J1,K1の気密性が実質的に維持されている。こ
のため、容器4を真空吸着するために各通気路39,3
6,49,31内の空気を吸引して、各通気路39,3
6,49,31内を負圧にした場合でも、吸引力を低下
させることなく、回転軸13の外周面とバルブ部材40
の内周面との非接触状態が維持され、かつ、バルブ部材
40の外周面と環状部材32の内周面50との非接触状
態が維持される。したがって、回転軸13および環状部
材32とバルブ部材40とが相対回転する際に、滑り接
触することがなく回転抵抗の増加を抑制でき、容器4の
反転動作を円滑におこなうことができ、振動などにより
容器4が吸着パッド37から脱落することを防止するこ
とができる。また、回転軸13および環状部材32なら
びにバルブ部材40の耐久性を向上させることができ
る。
【0053】さらにまた、連結棒46の長さを調節し
て、回転軸13の円周方向におけるバルブ部材40の位
相を調節することにより、外周溝48の端部55,56
および大気開放溝51の円周方向の位相を変更すること
ができる。したがって、回転軸13の回転中において、
容器4に対する吸着パッド37の吸着力の発生・解除タ
イミングを容易に制御することができる。
【0054】ここで、プレス機が、毎分100回転する
工程を例として、容器4に作用する保持力を、図7のダ
イヤグラムに基づいて詳細に説明する。プレス機の加工
工具(例えばプレス機のスライドに取り付けられたパン
チなど)は昇降動作するものであり、図7の上死点およ
び下死点は、プレス機が1回転する場合の加工工具の回
転位相を意味している。また、フィードバー2の動作と
プレス機の加工工具とが同期して駆動される。さらに、
スライドおよび加工工具が上死点から下死点に亘って下
降す行程と、スライドおよび加工工具が下死点から上死
点に亘って上昇するまでの行程とを、1回転(360
度)として表している。
【0055】この実施形態においては、230度の回転
位相から130度の回転位相の範囲に亘り、フィードバ
ー2が閉じられている一方、130度の回転位相から2
30度の回転位相の範囲に亘り、フィードバー2が閉じ
られている。また、300度の回転位相から66度の回
転位相の範囲に亘ってフィードバー2が前進し、66度
の回転位相から130度の回転位相の範囲に亘ってフィ
ードバー2が停止し、130度の回転位相から230度
の回転位相の範囲に亘ってフィードバー2が後退し、2
30度の回転位相から300度の回転位相の範囲に亘っ
てフィードバー2が停止する。ここで、プレス機の加工
工具が上死点にある際には、フィードバー2が閉じられ
ており、容器4に対する保持力が生じている。また、回
転位相が上死点にある際から吸着パッド47による吸引
が開始され、300度を越える第1の位相から上死点に
到達する前の第2の位相の範囲で、大気開放溝51と通
気路39とが連通する。また、第2の位相から上死点の
範囲では、吸着パッド47が非吸引状態にある。
【0056】そして、プレス加工ステーションにおいて
は、下降プレス機の加工工具が上死点から下死点に向け
て下降する途中、言い換えれば、カップ形状成形品に絞
りしごき加工などの加工が施される際、容器4に対する
フィードバー2同士の保持力が解除される時点Pで、プ
レス機の加工工具の回転位相が130度に到達する。一
方、プレス機の加工工具が上死点に到達する以前に、加
工済みの容器4を排出する排出ステーションでは、回転
軸13が既に停止した状態、つまり待機状態にあるとと
もに、吸着パッド37による空気の吸引が開始されてい
る。言い換えれば、容器4がプレス加工ステーションか
らプレス排出ステーションに移送されて排出待ちの状態
となっており、この排出待ちの容器4に対するフィード
バー2の保持力が解除される点P以前に、吸着ユニット
H1側に最も近い位置に搬送されている加工済みの容器
4に対して吸着パッド37が接近して、真空吸着力が発
生している。ここで、点Pは、プレス機の加工工具の回
転位相の130度に設定されている。
【0057】そして、容器4に対する吸着パッド37の
真空吸着力が発生してから、フィードバー2が後退し始
める後退開始点Pまでの間(言い換えれば、回転位相が
66度から130度に到達するまでの間)、排出待ちの
容器4に対して、フィードバー2の保持力と、吸着パッ
ド37の真空吸着力とが両方作用することになる。した
がって、容器4に対する吸着パッド37の真空吸着力の
発生タイミング(開始タイミング)を、厳密に調整する
必要はなく、フィードバー2が前進を完了する点Q(こ
の実施形態では66度)に至る前までに発生するように
制御すればよい。なお、この実施形態では、吸着ユニッ
トH1に吸着パッド37が2個設けられており、一方の
吸着パッド37が反転を終了する点Nにおいては、他方
の吸着パッド37は待機位置にある。すなわち、次に搬
送されてくる容器4を吸引できる状態にあり、この他方
の吸着パッド37には、既に真空吸着力が発生してい
る。このように、容器4を反転するために2個の吸着パ
ッド37が交互に用いられる。
【0058】また、この実施形態において、容器4の反
転開始点Mは、プレス機のフィードバー2の後退開始点
Pから所定角度遅れているが、このように位相差を設け
る理由は以下のとおりである。すなわち、反転開始点M
と後退開始点Pとを同時に設定したり、後退開始点Pの
直後に反転開始点Mを設定した場合は、吸着パッド37
に吸着され、かつ、円弧状の軌跡に沿って反転される容
器4と、間隔が広がりながら後退動作をおこなうフィー
ドバー2とが干渉して、容器4の反転動作に支障を来す
可能性がある。このような不具合を未然に防止するた
め、フィードバー2が所定量後退した時点から、吸着パ
ッド37に保持された容器4の反転動作が開始されるよ
うに、後退開始点Pと反転開始点Mとに位相差を設定し
ている。この実施形態においては、後退開始点Pと反転
開始点Mとの間に25度の位相差が設定されている。
【0059】なお、容器4の反転動作は、プレス機の回
転数に関係なく常時一定の回転位相、すなわち、反転開
始点Mから開始されるように設定されている。また、プ
レス機の最高回転数に合わせた速度で容器4が反転され
るように、回転軸13の回転速度を設定すれば、プレス
機の回転数が変動した場合でも、その都度容器4の反転
速度(具体的にはサーボモータ25の回転数)を変更し
たり、反転開始点Mの位相を調整したりする電気的な制
御をおこなう必要がなく、経済的である。
【0060】また、この実施形態においては、回転軸1
3の回転位相が点Nに到達すると、容器4が正立状態に
なるが、回転軸13の回転位相が点Nに到達する手前約
5度ないし15度の範囲R1(言い換えれば、吸着パッ
ド47の吸引が終了する点Q2から大気開放中の点Q3
の範囲)において、容器4に対する真空吸着力が解除さ
れるように、連結棒46を回してバルブ部材40の円周
方向の位相をタイミング調整される。このようにして、
通気路39と外周溝48との遮断、通気路39と大気開
放溝51との連通のタイミングが、容器4の搬送速度に
応じて調整されるため、排出コンベヤ8の上面11上に
容器4をスムーズに、かつ、安定した姿勢で着地させる
ことができる。
【0061】さらにまた、回転軸13の長手方向に、吸
着ユニットH1が所定間隔おきに、かつ、容器搬送経路
B1に対応して設けられている。そして、回転軸13の
内部には、全ての吸着ユニットH1に対応する通気路1
8が設けられている、したがって、複数の吸着ユニット
H1に接続される通気路18を共通化させることがで
き、吸着ユニットH1の構成を簡素化することができ
る。
【0062】さらに、高さ調整板30の厚さを変更する
ことにより、回転軸13の軸線E1の高さ、言い換えれ
ば、反転前の容器4と回転軸13との高さ方向の相対位
置を調節することができる。したがって、各種の高さの
容器4に対応することができる。また、反転後の容器4
の胴部7の端部57と、排出コンベヤ8の上面11との
間に隙間F1が設定された状態で、容器4に対する吸着
力が解除される。このため、プレス加工工程での加工熱
により、容器4の高さが経時的に設計寸法よりも高くな
ってきた場合でも、容器4の端部57がコンベヤ8の上
面11に衝突することが回避される。したがって、容器
4の端部57の変形や、容器4の反転不足に起因する搬
送上のトラブルなどを防止することができる。
【0063】さらに、この実施形態においては、吸着パ
ッド37の吸着面38の曲率半径が、胴部7の外面の曲
率半径よりも大きく設定されているため、容器4に対す
る真空吸着力を解除、すなわち吸引通路が遮断された際
に、大気が吸着面38と容器4との隙間に進入し易く、
容器4の離れ性が良好に維持される。さらに、吸着パッ
ド37の材料として、樹脂や金属を選択することによ
り、ゴム材などを使用した弾性材製の吸着パッドのよう
な吸着面38と容器4との過剰な密着が回避され、容器
4の離れ性が向上し、高速搬送に有利となる。さらにま
た、長さの異なる吸着パッド37を複数用意しておき、
これらを交換して使用することにより、容器4に対する
吸着面積や吸着力を制御することもできる。したがっ
て、高さや直径の異なる容器4であっても、確実に吸着
保持することができる。
【0064】また、容器4に対する吸着力の発生タイミ
ングおよび解除タイミングを調整する場合、あるいは何
らかのトラブルが発生し、本装置を基準位置に戻す場合
には、回転軸13と一体回転するセンサードグ53をセ
ンサ54で検知し、その信号により、サーボモータ25
を原点で停止させて復帰させる。またこのサーボモータ
25の回転速度は、前述のようにプレス機の駆動力源の
最高回転数に対応できる速度に設定されているが、サー
ボモータ25の回転速度の制御を、プレス機の回転数と
は無関係におこなうことができるため、サーボモータ2
5の回転速度を任意に設定できる。例えば、プレス機の
回転速度に応じて、サーボモータ25の回転速度を段階
的に変化させるような電気的な制御をおこなうこともで
きる。
【0065】なお、上記実施形態において、容器4の平
面断面形状は、図2、図3に示すような円筒形状の他
に、多角形、楕円形などであってもよい。この場合、吸
着パッドの吸着面の形状を、吸着する容器の胴部の側面
形状に近似する形状に設計することは勿論である。ま
た、上記実施形態においては容器を180度反転させる
ように構成されているが、上流側搬送部の上面と下流側
搬送部材の上面とにより所定の角度が設定されている反
転工程に対しても、この実施形態を適用することができ
る。この場合は、容器の反転角度は、上流側搬送部の上
面と下流側搬送部材の上面とのなす角度に対応するよう
に、サーボモータ25の回転角度が設定される。またこ
の場合は、容器に対して作用する真空吸着力の発生・解
除タイミングも、上流側搬送部の上面と下流側搬送部材
の上面とのなす角度に対応して、バルブ部材40の外周
溝48の円周長、および大気開放溝51の円周方向の位
相が適宜設定される。
【0066】さらに、上記実施形態においては、反転前
の容器の搬送方向と反転後の容器の搬送方向とが同一に
なっているが、反転前の容器の搬送方向と反転後の容器
の搬送方向とが異なっていてもよい。例えば、容器4と
回転部材とが接触しない範囲で、反転前の容器の搬送方
向と反転後の容器の搬送方向とが、実質的に直交する方
向に配置されていてもよい。さらにまた、上流側搬送部
の上面と下流側搬送部材の上面とを同じ高さに設定する
こともできる。さらに、回転部材の外周に、円周方向に
設ける吸着パッドは2個に限定されず、1個でもよいし
3個以上設けてもよい。吸着パッドの個数は奇数でも偶
数でもよい。回転部材の円周方向における吸着パッドの
配置個数は、吸着パッドにより吸着された容器同士が接
触しない個数に設定することが望ましい。
【0067】なお、上記実施形態において、容器が合成
樹脂材料(PETなど)により一体成型されている場合
でも、この容器を真空吸着式の吸着装置により、吸着
し、かつ反転させることができる。また、この実施形態
において、容器が金属材料製、特に磁性材料製のもので
あれば、容器を磁力により吸着するように、吸着装置を
電磁石で構成することもできる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、吸着装置が容器の胴部の外面に接近して容器を吸着
するため、下向き状態の容器を確実に保持することがで
き、下向き状態の容器を上向き状態となるように、迅
速、かつ、案内部材を特別に設けることなく容器を反転
することができる。また、容器に対してその高さ方向に
無理な荷重が作用することが回避される。したがって、
容器の反転時に容器が変形したり破損したり、あるいは
転倒したりすることを防止することができる。
【0069】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、回転部材および吸着装置
と中間部材とが、所定角度の範囲内で相対回転している
間、容器に対する真空吸着力が発生する。したがって、
容器に対して作用する真空吸着力の発生・解除タイミン
グを、複雑な制御装置を設けることなく、かつ、回転部
材の回転を利用して高精度に制御することができ、容器
の搬送性能が一層向上する。
【0070】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られる他に、第1の通気路および第2
の通気路ならびに接続通気路を負圧として、吸着装置に
より容器を真空吸着する際に、回転部材および吸着装置
と中間部材との相対回転により回転抵抗の増加が抑制さ
れる。したがって、容器の反転動作を円滑におこなうこ
とができるとともに、回転部材の振動などが抑制され、
容器が吸着装置から脱落することを防止することができ
る。
【0071】請求項4の発明によれば、請求項2または
3の発明と同様の効果を得られる他に、中間部材を円周
方向に移動して固定すれば、回転部材および吸着装置が
回転する場合に、その回転方向の位相において、容器に
対する真空吸着力の発生・解除の微妙なタイミング調整
を容易におこなえる。したがって、容器に対する真空吸
着力を一層高精度に制御することができ、容器の反転機
能が向上する。
【0072】請求項5の発明は、請求項2ないし4のい
ずれかの発明と同様の効果を得られる他に、複数の吸着
装置に接続される第1の通気路を共通化させることがで
きる。したがって、複数の吸着装置に対応して、第1の
通気路をそれぞれに設ける必要がなく、容器反転装置の
構造の簡略化および小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す正面断面図であ
る。
【図2】 図1に示す容器反転装置を配置した工程の部
分的な平面図である。
【図3】 図2のIII −III 線における平面断面図であ
る。
【図4】 図3のIV−IV線における正面断面図である。
【図5】 図2の工程の正面図である。
【図6】 図2の工程の正面断面図である。
【図7】 図1に示す容器反転装置とプレス工程とのタ
イミングを説明するダイヤグラムである。
【符号の説明】
4…容器、 5…口頸部、 7…胴部、 13…回転
軸、 18,31,36,39,49…通気路、 32
…環状部材、 37…吸着パッド、 40…バルブ部
材、 42…調整プレート、 43,45…ピン、 4
6…連結棒、 47…内周溝、 48…外周溝、 A1
…容器反転装置、 B1…容器搬送経路、E1…軸線、
J1,K1…微小隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 征彦 神奈川県相模原市西橋本5−5−1 大和 製罐株式会社技術開発センター内 Fターム(参考) 3F072 AA07 AA27 GA10 GE01 GE03 GF01 GG01 JA03 KA01 KA33 KC02 KC05 KC07 KC09 3F081 AA05 AA18 BD15 BE03 BE09 BF11 BF23 CA04 CA07 CA48 CC08 CC21 FB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部と、この胴部に連続され、かつ、前
    記胴部よりも外径が小さい口頸部とを有する容器を、前
    記口頸部が下方に向いた下向き状態から、前記口頸部が
    実質的に上方に向いた上向き状態となるように反転させ
    る容器反転装置において、 ほぼ水平な軸線を中心としてサーボモータの駆動により
    間欠回転する回転部材と、 この回転部材の外周に設けられ、かつ、前記下向き状態
    にある前記容器の胴部の外面に接近することにより、前
    記容器を吸着する吸着装置と、 この吸着装置により前記容器を保持するとともに、前記
    回転部材が回転して前記容器が前記上向き状態となる直
    前に、前記容器に対する前記吸着装置の吸着力を解除さ
    せる吸着力解除装置とを備えていることを特徴とする容
    器反転装置。
  2. 【請求項2】 前記回転部材の外周に設けられた前記吸
    着装置が、前記容器を真空吸着するように構成されてお
    り、これら回転部材と吸着装置との間に、回転が規制さ
    れた中間部材が介在されており、前記回転部材に第1の
    通気路が設けられ、前記吸着装置に第2の通気路が設け
    られているとともに、前記中間部材に、前記回転部材お
    よび前記吸着装置と前記中間部材とが相対回転した場合
    に、所定角度の相対回転範囲内で前記第1の通気路と前
    記第2の通気路とを接続する接続通気路が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の容器反転装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着装置が環状部材を有し、前記回
    転部材の外周面と前記環状部材との間に環状空間が形成
    され、前記中間部材が環状に構成されており、この中間
    部材が前記環状空間に配置されているとともに、前記第
    1の通気路および前記第2の通気路が前記環状空間に臨
    んで開口され、記接続通気路の両端が、前記中間部材の
    内周面および外周面に開口されており、前記回転部材お
    よび前記吸着装置と前記中間部材との対向面に、半径方
    向の隙間が設定されていることを特徴とする請求項2に
    記載の容器反転装置。
  4. 【請求項4】 前記中間部材を、前記軸線を中心として
    円周方向に移動可能に保持し、かつ、前記中間部材を円
    周方向に位置決め固定する調節装置を備えていることを
    特徴とする請求項2または3に記載の容器反転装置。
  5. 【請求項5】 複数の容器搬送経路に対応して、前記回
    転部材にほぼ水平方向に複数の吸着装置が設けられてい
    るとともに、各吸着装置の第2の通気路と、前記回転部
    材の第1の通気路とが接続されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の
    容器反転装置。
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